JP7208773B2 - ポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、モータと、モータの動力で回転する羽根車とを備えるポンプ装置に関する。
従来、モータと、モータの動力で回転する羽根車とを備えるポンプ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のポンプ装置では、モータは、ロータと、ステータと、モータを制御するための回路基板とを備えている。羽根車とロータとステータと回路基板とは、モータの一部を構成するハウジングと、ハウジングの下部を覆うケースとによって構成されるケース体の内部に配置されている。ハウジングは、ロータおよび羽根車と、ステータとを隔てるように、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置される隔壁を有する隔壁部材と、隔壁部材の上端側に固定されるカバーとを備えている。
特許文献1に記載のポンプ装置では、ステータは、駆動用コイルとステータコアとインシュレータとを備えている。ステータコアは、環状に形成される外周環部と、外周環部から径方向(ロータの径方向)の内側に向かって突出する3個の突極部とを備えている。駆動用コイルは、インシュレータを介して突極部に巻回されている。インシュレータは、突極部ごとに取り付けられており、ステータは、3個のインシュレータを備えている。
また、特許文献1に記載のポンプ装置では、インシュレータは、両端に鍔部を有する鍔付きの筒状に形成されており、径方向におけるインシュレータの内側部分を構成する内側鍔部と、径方向におけるインシュレータの外側部分を構成する外側鍔部と、内側鍔部と外側鍔部とを繋ぐ筒部とから構成されている。内側鍔部は、径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する機能を果たしており、外側鍔部は、径方向の外側において駆動用コイルの巻崩れを防止する機能を果たしている。
また、特許文献1に記載のポンプ装置では、隔壁は、円筒状に形成される円筒部と、円筒部の上端を塞ぐ円板状の底部とを備えている。円筒部の内周側には、駆動用磁石が配置されている。円筒部の外周面には、ステータコアの突極部の先端面が対向している。円筒部の外周面は、3個のインシュレータの内側鍔部によって囲まれている。隔壁部材は、隔壁の外周側に配置される筒状の外筒部と、円筒部の下端と外筒部の下端とを繋ぐ底面部とを備えている。カバーは、外筒部の内周面の上端側に固定されており、外筒部の上端の開口を塞いでいる。ステータおよび回路基板は、円筒部、外筒部、底面部およびカバーによって画定される空間の中に配置されている。なお、特許文献1には、円筒部、外筒部、底面部およびカバーによって画定される空間(すなわち、ステータおよび回路基板が配置される空間)の内部に、樹脂封止部材が充填されていても良い旨が記載されている。
特開2017-229210号公報
本願発明者は、特許文献1に記載されたポンプ装置等のポンプ装置において、ポンプ装置の組立時におけるインシュレータの取り扱いを容易にするため、たとえば、ロータの軸方向において2分割されるとともにロータの周方向で一体化した2個の分割インシュレータからなるインシュレータをステータコアに取り付けることを検討している。この場合、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する内側鍔部は、隔壁の円筒部を囲む環状に形成される。
また、本願発明者は、特許文献1に記載されたポンプ装置等のポンプ装置において、防水性、放熱性および静音性を高めることを目的として、ステータが配置される空間にポッティング樹脂を充填することを検討している。しかしながら、特許文献1に記載のポンプ装置において、たとえば、ロータの周方向で一体化した2個の分割インシュレータからなるインシュレータをステータコアに取り付けた場合、円筒部を囲む環状の内側鍔部の内周側にポッティング樹脂が流れ込みにくくなって、内側鍔部の内周側にポッティング樹脂が充填されにくいことが本願発明者の検討によって明らかになった。
そこで、本発明の課題は、ロータおよびステータを有するモータと、モータの動力で回転する羽根車とを備え、ステータが配置される領域にポッティング樹脂が充填されているポンプ装置において、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの一部分の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能なポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のポンプ装置は、ロータおよびステータを有するモータと、ロータに固定されモータの動力で回転する羽根車とを備え、ロータ、ステータおよび羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、ロータおよび羽根車は、ポンプ室の内部に配置され、ステータは、ポンプ室の外部に配置され、モータは、ポンプ室の一部を画定するとともに、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置され、ロータおよび羽根車と、ステータとを隔てる隔壁とを備え、ポンプケースの内部であってかつポンプ室の外部の、ステータが配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、ロータおよび羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、ステータは、駆動用コイルと、絶縁性材料で形成されるインシュレータと、インシュレータを介して駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、隔壁は、ステータコアの内周側に配置される筒状の内側隔壁部を備え、ステータコアは、環状に形成される環状コア部と、環状コア部からロータの径方向の外側に向かって突出する複数の突極部とを備え、インシュレータは、第1方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第1壁部と、第2方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第2壁部と、ロータの径方向におけるインシュレータの内側部分を構成するとともに環状コア部の外周面の少なくとも一部と環状コア部の第1方向側の端面の少なくとも一部と環状コア部の第2方向側の端面の少なくとも一部とを覆う環状のインシュレータ基部とを備えるとともに、回転中心軸の軸方向に分割される第1インシュレータと第2インシュレータとによって構成され、第1インシュレータは、インシュレータ基部の第1方向側部分を構成する第1インシュレータ基部と、第1インシュレータ基部の第1方向側の面から第1方向側に向かって立ち上がる第1壁部とを備え、第2インシュレータは、インシュレータ基部の第2方向側部分を構成する第2インシュレータ基部と、第2インシュレータ基部の第2方向側の面から第2方向側に向かって立ち上がる第2壁部とを備え、第1壁部には、第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成され、第2壁部には、第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明のポンプ装置では、第1方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの第1壁部に、第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成されている。そのため、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていて第1壁部が環状に形成されていても、第1切欠き部を利用して、第1壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する第1壁部の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
また、本発明のポンプ装置では、第2方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの第2壁部に、第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成されているため、インシュレータがロータの周方向で一体化されていて第2壁部が環状に形成されていても、第2切欠き部を利用して、第2壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する第2壁部の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
本発明において、たとえば、ロータは、ステータの外周側に配置される駆動用磁石を備え、隔壁は、内側隔壁部と、ステータの外周側かつ駆動用磁石の内周側に配置される筒状の外側隔壁部と、内側隔壁部の第1方向端からロータの径方向の外側に広がるとともに内側隔壁部の第1方向端と外側隔壁部の第1方向端とを繋ぐ環状の環状隔壁部とを備え、ステータは、環状隔壁部の第2方向側であってかつ内側隔壁部と外側隔壁部との間に配置され、ポッティング樹脂は、少なくとも環状隔壁部の第2方向側であってかつ内側隔壁部と外側隔壁部との間に充填されている。
また、上記の課題を解決するため、本発明のポンプ装置は、ロータおよびステータを有するモータと、ロータに固定されモータの動力で回転する羽根車とを備え、ロータ、ステータおよび羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、ロータおよび羽根車は、ポンプ室の内部に配置され、ステータは、ポンプ室の外部に配置され、モータは、ポンプ室の一部を画定するとともに、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置され、ロータおよび羽根車と、ステータとを隔てる隔壁とを備え、ポンプケースの内部であってかつポンプ室の外部の、ステータが配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、ロータおよび羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、ステータは、駆動用コイルと、絶縁性材料で形成されるインシュレータと、インシュレータを介して駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、隔壁は、ステータコアの内周側に配置される筒状の内側隔壁部と、内側隔壁部の第1方向端からロータの径方向の外側に広がる環状の環状隔壁部とを備え、インシュレータは、第1方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第1壁部と、第2方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第2壁部とを備え、第1壁部には、第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成され、第2壁部には、第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成され、第1切欠き部は、ロータの周方向において、駆動用コイルの間に形成され、環状隔壁部の第2方向側の面には、内側隔壁部の外周面に繋がるとともに環状隔壁部の第2方向側の面に繋がる平板状の複数の補強リブが形成され、補強リブは、ロータの周方向において、駆動用コイルの間に形成され、補強リブの一部が第1切欠き部の中に配置されていることを特徴とする。
本発明のポンプ装置では、第1方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの第1壁部に、第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成されている。そのため、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていて第1壁部が環状に形成されていても、第1切欠き部を利用して、第1壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する第1壁部の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
また、本発明のポンプ装置では、第2方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの第2壁部に、第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成されているため、インシュレータがロータの周方向で一体化されていて第2壁部が環状に形成されていても、第2切欠き部を利用して、第2壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する第2壁部の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
また、本発明では、第1切欠き部は、ロータの周方向において、駆動用コイルの間に形成されているため、第1切欠き部を通過して第1壁部の内周側まで流れ込むポッティング樹脂の流れが駆動用コイルによって阻害されにくくなる。したがって、第1壁部の内周側にポッティング樹脂を流し込みやすくなる。
また、本発明では、隔壁は、内側隔壁部の第1方向端からロータの径方向の外側に広がる環状の環状隔壁部を備え、環状隔壁部の第2方向側の面には、内側隔壁部の外周面に繋がるとともに環状隔壁部の第2方向側の面に繋がる平板状の複数の補強リブが形成され、補強リブは、ロータの周方向において、駆動用コイルの間に形成され、補強リブの一部が第1切欠き部の中に配置されている。
そのため、補強リブによって、隔壁の強度を確保することが可能になるとともに、ロータの周方向で隣り合う駆動用コイル同士の接触を防止することが可能になる。また、補強リブの一部が第1切欠き部の中に配置されているため、ステータが配置される領域にポッティング樹脂を流し込む際に、補強リブの側面に当たるポッティング樹脂を、補強リブの側面に沿って流して、第1切欠き部を通過させることが可能になる。すなわち、補強リブの側面を利用して、第1壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、第1壁部の内周側にポッティング樹脂をより流し込みやすくなる。
さらに、上記の課題を解決するため、本発明のポンプ装置は、ロータおよびステータを有するモータと、ロータに固定されモータの動力で回転する羽根車と、モータを制御するための回路基板とを備え、ロータ、ステータおよび羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、ロータおよび羽根車は、ポンプ室の内部に配置され、ステータは、ポンプ室の外部に配置され、モータは、ポンプ室の一部を画定するとともに、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置され、ロータおよび羽根車と、ステータとを隔てる隔壁とを備え、ポンプケースの内部であってかつポンプ室の外部の、ステータが配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、ロータおよび羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、ステータは、駆動用コイルと、絶縁性材料で形成されるインシュレータと、インシュレータを介して駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、隔壁は、ステータコアの内周側に配置される筒状の内側隔壁部を備え、インシュレータは、第1方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第1壁部と、第2方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第2壁部とを備え、第1壁部には、第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成され、第2壁部には、第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成され、羽根車は、ロータの第1方向側に固定され、回路基板は、平板状のリジッド基板であり、ステータの第2方向側に配置されるとともに、ポッティング樹脂で覆われ、回路基板の厚さ方向は、回動中心軸の軸方向と一致しており、回路基板には、駆動用コイルの第2方向端側の一部が配置される第3切欠き部が形成され、第2切欠き部は、ロータの周方向において、駆動用コイルの間に形成され、第2切欠き部の第1方向側の端面は、回路基板の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されていることを特徴とする。
本発明のポンプ装置では、第1方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの第1壁部に、第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成されている。そのため、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていて第1壁部が環状に形成されていても、第1切欠き部を利用して、第1壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する第1壁部の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
また、本発明のポンプ装置では、第2方向側に向かって立ち上がり内側隔壁部を囲むとともにロータの径方向の内側への駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの第2壁部に、第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成されているため、インシュレータがロータの周方向で一体化されていて第2壁部が環状に形成されていても、第2切欠き部を利用して、第2壁部の内周側までポッティング樹脂を流し込むことが可能になる。したがって、本発明では、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止する第2壁部の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
また、本発明では、ポンプ装置は、モータを制御するための回路基板を備え、羽根車は、ロータの第1方向側に固定され、回路基板は、平板状のリジッド基板であり、ステータの第2方向側に配置されるとともに、ポッティング樹脂で覆われ、回路基板の厚さ方向は、回動中心軸の軸方向と一致しており、回路基板には、駆動用コイルの第2方向端側の一部が配置される第3切欠き部が形成されているため、ステータの第2方向側に、平板状のリジッド基板である回路基板が配置されていても、第3切欠き部を利用して、ステータが配置される領域にポッティング樹脂を流し込みやすくなる。
また、本発明では、第2切欠き部は、ロータの周方向において、駆動用コイルの間に形成され、第2切欠き部の第1方向側の端面は、回路基板の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されているため、第2切欠き部を通過して第2壁部の内周側まで流れ込むポッティング樹脂の流れが駆動用コイルおよび回路基板によって阻害されにくくなる。したがって、第2壁部の内周側にポッティング樹脂を流し込みやすくなる。
以上のように、本発明では、ロータおよびステータを有するモータと、モータの動力で回転する羽根車とを備え、ステータが配置される領域にポッティング樹脂が充填されているポンプ装置において、インシュレータがロータの周方向で一体化されていても、ロータの径方向の内側において駆動用コイルの巻崩れを防止するインシュレータの一部分の内周側までポッティング樹脂を充填させやすくすることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるポンプ装置からカバーを取り外した状態の斜視図である。 図1のE-E断面に相当する断面の断面図である。 図1のF-F断面に相当する断面の断面図である。 図1に示すモータケースの斜視図である。 図1に示すステータの斜視図である。 図5に示すステータを反対方向から示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかる第2壁部および回路基板の構成を説明するための斜視図である。 図7に示す第2切欠き部の第1方向側の端面と回路基板の第1方向側の面との配置関係を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ポンプ装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置1からカバー27を取り外した状態の斜視図である。図2は、図1のE-E断面に相当する断面の断面図である。図3は、図1のF-F断面に相当する断面の断面図である。図4は、図1に示すモータケース9の斜視図である。以下の説明では、図1のZ方向を「上下方向」とする。また、上下方向の一方側である図1のZ1方向側を「上」側とし、その反対側である図1のZ2方向側を「下」側とする。
本形態のポンプ装置1は、キャンドポンプ(キャンドモータポンプ)と呼ばれるタイプの遠心ポンプである。ポンプ装置1は、モータ2と、モータ2の動力で回転する羽根車3と、モータ2を制御するための回路基板4と、回路基板4から引き出されるリード線5とを備えている。本形態のポンプ装置1は、3本のリード線5を備えている。モータ2は、DCブラシレスモータである。モータ2は、ロータ6とステータ7とを備えている。羽根車3、ロータ6およびステータ7は、ポンプケース8に収容されている。ポンプケース8は、モータ2の一部を構成するモータケース9と、モータケース9の下端側に固定されるケース体10とを備えている。
ケース体10には、水等の液体の吸込口10aと、液体の吐出口10bとが形成されている。ポンプケース8の内部には、吸込口10aから吸い込まれた液体が吐出口10bに向かって通過するポンプ室11が形成されている。ポンプ室11は、モータケース9とケース体10とによって画定されている。モータケース9とケース体10との接合部分には、ポンプ室11の密閉性を確保するための環状のシール部材12が配置されている。シール部材12は、Oリングである。モータケース9とケース体10とは、複数のネジ13によって互いに固定されている。
ロータ6は、円筒状に形成される駆動用磁石16と、駆動用磁石16が固定される円筒状の磁石保持部材17とを備えている。円筒状に形成される磁石保持部材17は、磁石保持部材17の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。駆動用磁石16は、磁石保持部材17の内周面に固定されている。駆動用磁石16の内周面には、N極とS極とが周方向において交互に着磁されている。磁石保持部材17は、軟磁性体によって形成されている。磁石保持部材17の下端側には、羽根車3が固定されている。すなわち、羽根車3は、ロータ6の下端側に固定されている。
羽根車3およびロータ6は、ポンプ室11の内部に配置されている。また、羽根車3およびロータ6は、固定軸18に回転可能に支持されている。羽根車3およびロータ6は、固定軸18を回転中心にして回転する。本形態の固定軸18は、羽根車3およびロータ6の回転中心となる回転中心軸である。固定軸18は、固定軸18の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向(Z方向)は、固定軸18の軸方向である。また、本形態の下方向(Z2方向)は、固定軸18の軸方向の一方である第1方向となっており、上方向(Z1方向)は、第1方向の反対方向である第2方向となっている。
羽根車3は、樹脂で形成されている。羽根車3は、固定軸18が挿通される軸受部3aと、磁石保持部材17の下端に固定されて磁石保持部材17の下端を塞ぐ円板状の羽根形成部3bと、羽根形成部3bの下面から下側に突出する複数の羽根部3cとを備えている。軸受部3aは、円筒状に形成されており、軸受部3aの内周側に固定軸18が挿通されている。また、軸受部3aは、羽根形成部3bの中心に繋がっている。磁石保持部材17の下端には、羽根形成部3bの外周側部分が固定されている。
固定軸18の下端部は、ケース体10に保持され、固定軸18の上端部は、モータケース9に保持されている。ケース体10と軸受部3aとの間には、スラスト軸受20が配置され、モータケース9と軸受部3aとの間には、スラスト軸受21が配置されている。スラスト軸受20、21は、平板状に形成された滑り軸受である。スラスト軸受20と軸受部3aとの間およびスラスト軸受21と軸受部3aとの間の少なくともいずれか一方には、隙間(スラストガタ)が形成されている。
ステータ7は、駆動用磁石16の内周側に配置されている。すなわち、本形態のモータ2は、ロータ6の一部を構成する駆動用磁石16がステータ7の外周側に配置されるアウターロータ型のモータである。また、ステータ7は、固定軸18および軸受部3aの外周側に配置されている。また、ステータ7は、ポンプ室11の外部に配置されている。ステータ7は、複数の駆動用コイル23と、ステータコア24と、樹脂等の絶縁性材料で形成されるインシュレータ25とを備えている。ステータ7の具体的な構成については後述する。
回路基板4は、ガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、平板状に形成されている。回路基板4は、回路基板4の厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、回路基板4の厚さ方向は、固定軸18の軸方向と一致している。また、回路基板4は、ステータ7の上端側に配置されている。回路基板4の上面には、リード線5の芯線が半田付けされて固定される半田ランド4a(図1参照)が形成されている。回路基板4およびステータ7は、モータケース9に収容されている。回路基板4の具体的な構成については後述する。
上述のように、モータケース9は、モータ2の一部を構成している。すなわち、モータ2は、モータケース9を備えている。モータケース9は、樹脂で形成されている。また、モータケース9は、羽根車3およびロータ6と、ステータ7との間に配置され、羽根車3およびロータ6と、ステータ7とを隔てる隔壁9aを備えている。隔壁9aは、ポンプ室11の一部を画定しており、ステータ7および回路基板4の配置箇所へのポンプ室11内の液体の流入を防止する機能を果たしている。
また、隔壁9aは、ステータ7の外周側かつ駆動用磁石16の内周側に配置される筒状の外側隔壁部9dと、ステータ7の内周側に配置される筒状の内側隔壁部9eとを備えている。外側隔壁部9dと内側隔壁部9eとは、円筒状に形成されるとともに、固定軸18を中心とする同心状に配置されている。また、隔壁9aは、外側隔壁部9dの下端と内側隔壁部9eの下端とを繋ぐ環状の環状隔壁部9fと、内側隔壁部9eの上端を塞ぐ底部9gとを備えている。
内側隔壁部9eの外周面には、上下方向においてステータコア24を位置決めするための段差面9pが形成されている。段差面9pは、上下方向に直交する平面であり、円環状に形成されている。内側隔壁部9eの、段差面9pより上側の部分の外径は、内側隔壁部9eの、段差面9pより下側の部分の外径よりも小さくなっている。底部9gは、固定軸18の上端部を保持する軸保持部となっている。底部9gは、固定軸18の上端部を保持するとともに、スラスト軸受21を保持している。環状隔壁部9fは、内側隔壁部9eの下端からロータ6の径方向の外側に広がっている。環状隔壁部9fは、円環状に形成されるとともに、上下方向に直交する平板状に形成されている。
図4に示すように、環状隔壁部9fの上面には、内側隔壁部9eの外周面に繋がるとともに環状隔壁部9fの上面に繋がる平板状の複数の補強リブ9rが形成されている。本形態では、固定軸18を中心とする90°ピッチで4個の補強リブ9rが形成されている。4個の補強リブ9rは、固定軸18を中心にして放射状に配置されている。補強リブ9rは、ロータ6の径方向における補強リブ9rの内側部分を構成する第1リブ9sと、ロータ6の径方向における補強リブ9rの外側部分を構成する第2リブ9tとから構成されている。
第1リブ9sの高さは、第2リブ9tの高さよりも大幅に低くなっている。ロータ6の径方向における第1リブ9sの内側端は、内側隔壁部9eの外周面に繋がっている。具体的には、ロータ6の径方向における第1リブ9sの内側端は、内側隔壁部9eの外周面の、段差面9pより下側の部分に繋がっている。ロータ6の径方向における第1リブ9sの外側端は、ロータ6の径方向における第2リブ9tの内側端に繋がっている。ロータ6の径方向における第2リブ9tの外側端は、外側隔壁部9dの内周面に繋がっている。
また、モータケース9は、隔壁9aの外周側に配置される筒状の外周筒部9bと、隔壁9aと外周筒部9bとを繋ぐ接続部9cとを備えている。ケース体10は、外周筒部9bの下端側に固定されている。外周筒部9bと外側隔壁部9dとは、固定軸18を中心とする同心状に配置されている。接続部9cは、円環状に形成されるとともに、上下方向に直交する平板状に形成されている。接続部9cは、外側隔壁部9dの上端からロータ6の径方向の外側に広がっており、外周筒部9bの上端部と外側隔壁部9dの上端とを繋いでいる。接続部9cの上面は、外周筒部9bの上端面よりも下側に配置されている。接続部9cの上面には、回路基板4を位置決めして固定するための複数の突起9hが形成されている。突起9hは、接続部9cの上面から上側に突出している。
上述のように、回路基板4およびステータ7は、モータケース9に収容されている。ステータ7は、環状隔壁部9fの上側でかつ外側隔壁部9dと内側隔壁部9eとの間に配置されている。回路基板4は、接続部9cの上面に接触した状態で、モータケース9に収容されている。外側筒部9bの一部分は、回路基板4を囲む壁部9jとなっている。壁部9jは、略四角筒状に形成されている。壁部9jの上端面は、外周筒部9bの上端面となっている。また、壁部9jの上端面は、モータケース9の上端面となっている。
壁部9jの上端に形成される開口は、カバー27によって塞がれている。カバー27は、薄い平板状に形成されており、カバー27の厚さ方向が上下方向と一致するように配置されている。カバー27は、回路基板4よりも上側に配置されている。カバー27の端面(外周面)は、壁部9jの内側面に接触している。カバー27の中心には、底部9gの上端部が配置される貫通穴が形成されている。この貫通穴の縁には、底部9gの外周面が接触している。カバー27の上面と壁部9jの上端面と底部9gの上端面とは、上下方向において略同じ位置に配置されている。
壁部9jには、壁部9jの上端面から下側に向かって切り欠かれた3個の切欠き部9kが形成されている。切欠き部9kは、壁部9jの厚さ方向の全域に形成されている。リード線5は、切欠き部9kを利用して壁部9jの外周側へ引き出される。切欠き部9kの下端は、接続部9cの上面よりも上側に配置されている(図2参照)。壁部9jの内周側では、リード線5は、接着剤によって覆われている。また、切欠き部9kの、リード線5の上側の部分は、接着剤で埋まっている。リード線5の、切欠き部9kに配置された部分は、接着剤によって壁部9jに固定されている。
ケース体10は、樹脂で形成されている。ケース体10は、筒状に形成される筒部10cと筒部10cの一端を塞ぐ底部10dとを有する有底の筒状に形成されている。筒状に形成される筒部10cの軸方向は、上下方向と一致している。底部10dは、筒部10cの下端を塞いでいる。筒部10cの内周側および底部10dの上側は、ポンプ室11となっている。ケース体10には、固定軸18の下端部を保持する軸保持部10eと、先端に吸込口10aが形成される円筒状の吸込口形成部10fと、先端に吐出口10bが形成される円筒状の吐出口形成部10gとが形成されている。
軸保持部10eは、連結部10hを介して底部10dの中心部に繋がっている。軸保持部10eは、固定軸18の下端部を保持するとともに、スラスト軸受20を保持している。吸込口形成部10fは、底部10dの中心から下側に突出している。吐出口形成部10gは、筒部10cの外周面から外周側に向かって突出している。
(ステータ、回路基板の構成、および、ステータの周辺部の構成)
図5は、図1に示すステータ7の斜視図である。図6は、図5に示すステータ7を反対方向から示す斜視図である。
上述のように、ステータ7は、複数の駆動用コイル23と、ステータコア24と、インシュレータ25とを備えている。ステータコア24は、薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。ステータコア24は、環状に形成される環状コア部24aと、環状コア部24aの外周面からロータ6の径方向の外側に向かって突出する複数の突極部24bとを備えている。環状コア部24aは、扁平な円筒状に形成されている。環状コア部24aの内周面は、内側隔壁部9eの、段差面9pよりも上側の部分の外周面に接触しており、内側隔壁部9eは、ステータコア24の内周側に配置されている。環状コア部24aの下端面の、ロータ6の径方向における内側端部分は、段差面9pに接触している。
本形態のステータコア24は、4個の突極部24bを備えている。4個の突極部24bは、固定軸18を中心とする90°ピッチで形成されている。突極部24bは、突極部24bの先端部(ロータ6の径方向の外側端部)である突極先端部24cと、突極先端部24cと環状コア部24aとを繋ぐ連結部24d(図3参照)とから構成されている。突極先端部24cは、連結部24dの先端(ロータ6の径方向の外側端)からロータ6の周方向の両側に広がる円弧状に形成されている。
4個の突極部24bのそれぞれには、インシュレータ25を介して駆動用コイル23が巻回されている。具体的には、4個の連結部24dのそれぞれに、インシュレータ25を介して駆動用コイル23が巻回されている。4個の駆動用コイル23は、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置されている。駆動用コイル23は、回路基板4に電気的に接続されている。
インシュレータ25は、上下方向で2分割される第1インシュレータ31と第2インシュレータ32とから構成されている。第1インシュレータ31は、インシュレータ25の下側部分を構成し、第2インシュレータ32は、インシュレータ25の上側部分を構成している。
第1インシュレータ31は、ロータ6の径方向における第1インシュレータ31の内側部分を構成する環状の第1インシュレータ基部31aと、ロータ6の径方向における第1インシュレータ31の外側部分を構成する4個の第1インシュレータ先端部31bと、第1インシュレータ基部31aと第1インシュレータ先端部31bとを繋ぐ4個の第1インシュレータ接続部31c(図3参照)とを備えている。
第2インシュレータ32は、ロータ6の径方向における第2インシュレータ32の内側部分を構成する環状の第2インシュレータ基部32aと、ロータ6の径方向における第2インシュレータ32の外側部分を構成する4個の第2インシュレータ先端部32bと、第2インシュレータ基部32aと第2インシュレータ先端部32bとを繋ぐ4個の第2インシュレータ接続部32c(図3参照)とを備えている。
第1インシュレータ基部31aは、環状コア部24aの外周面の下半分を覆っている。また、第1インシュレータ基部31aは、環状コア部24aの下端面の一部を覆っている。具体的には、第1インシュレータ基部31aは、ロータ6の径方向における環状コア部24aの下端面の外側部分を覆っている。第1インシュレータ先端部31bは、ロータ6の径方向における突極先端部24cの内側面の下半分と、突極先端部24cの下面とを覆っている。第1インシュレータ接続部31cは、連結部24dの下面と、連結部24dの両側面の下半分を覆っている。第1インシュレータ基部31aと、4個の第1インシュレータ先端部31bと、4個の第1インシュレータ接続部31cとは、一体化している。すなわち、第1インシュレータ31は、ロータ6の周方向で一体化している。
第2インシュレータ基部32aは、環状コア部24aの外周面の上半分を覆っている。また、第2インシュレータ基部32aは、環状コア部24aの上端面の一部を覆っている。具体的には、第2インシュレータ基部32aは、ロータ6の径方向における環状コア部24aの上端面の外側部分を覆っている。第2インシュレータ先端部32bは、ロータ6の径方向における突極先端部24cの内側面の上半分と、突極先端部24cの上面とを覆っている。第2インシュレータ接続部32cは、連結部24dの上面と、連結部24dの両側面の上半分を覆っている。第2インシュレータ基部32aと、4個の第2インシュレータ先端部32bと、4個の第2インシュレータ接続部32cとは、一体化している。すなわち、第2インシュレータ32は、ロータ6の周方向で一体化している。
本形態では、第1インシュレータ基部31aと第2インシュレータ基部32aとによって、ロータ6の径方向におけるインシュレータ25の内側部分を構成するとともに環状コア部24aの外周面と環状コア部24aの下端面の一部と環状コア部24aの上端面の一部とを覆う環状のインシュレータ基部25aが構成されている。第1インシュレータ基部31aは、インシュレータ基部25aの下側部分を構成し、第2インシュレータ基部32aは、インシュレータ基部25aの上側部分を構成している。
第1インシュレータ先端部31bの下面には、下側に向かって突出する凸部31dが形成されている。凸部31dは、ロータ6の周方向における第1インシュレータ先端部31bの下面の中心に形成されている。第2インシュレータ先端部32bの上面には、上側に向かって突出する凸部32dが形成されている。凸部32dは、ロータ6の周方向における第2インシュレータ先端部32bの上面の中心に形成されている。凸部31d、32dは、ロータ6の径方向の外側への駆動用コイル23の巻崩れを防止する機能を果たしている。
第1インシュレータ基部31aの下面には、下側に向かって立ち上がる環状の第1壁部31eが形成されている。すなわち、第1インシュレータ31は、第1インシュレータ基部31aの下面から下側に向かって立ち上がる第1壁部31eを備えている。すなわち、インシュレータ25は、インシュレータ基部25aの下面から下側に向かって立ち上がる第1壁部31eを備えている。第1壁部31eは、ロータ6の径方向の内側への駆動用コイル23の巻崩れを防止する機能を果たしている。
第1壁部31eは、ロータ6の径方向における第1インシュレータ基部31aの下面の内側端に形成されている。図6に示すように、第1壁部31eは、略四角形の筒状に形成されている。第1壁部31eは、内側隔壁部9eを囲んでいる。具体的には、第1壁部31eは、内側隔壁部9eの、段差面9pよりも下側の部分の外周面を外周側から囲んでいる。内側隔壁部9eの外周面と第1壁部31eの内周面との間には隙間が形成されている。なお、第1壁部31eの下端面と環状隔壁部9fの上面との間、および、凸部31dの下端面と環状隔壁部9fの上面との間にも隙間が形成されている。
略四角形の筒状に形成される第1壁部31eは、平板状に形成される4個の第1側面部31fと、第1壁部31eの四隅に配置される曲板状の4個の第2側面部31gとから構成されている。4個の第1側面部31fは、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置され、4個の第2側面部31gは、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置されている。第1側面部31fは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23と同じ位置に配置され、第2側面部31gは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23の間に配置されている。
第2側面部31gには、第2側面部31gの下端面から上側に向かって切り欠かれた第1切欠き部31hが形成されている。すなわち、第1壁部31eには、第1壁部31eの下端面から上側に向かって切り欠かれた4個の第1切欠き部31hが形成されている。第1切欠き部31hは、ロータ6の周方向における第2側面部31gの中心に形成されている。第1切欠き部31hは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23の間に形成されている。4個の第1切欠き部31hは、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置されている。第1切欠き部31hは、四角形状に形成されている。第1切欠き部31hの上端は、第1インシュレータ基部31aの下面よりも下側に配置されており、第1切欠き部31hは、上下方向における第1壁部31eの全域には形成されていない。
上述のように、環状隔壁部9fの上面には、固定軸18を中心とする90°ピッチで4個の補強リブ9rが形成されている。補強リブ9rは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23の間に形成されている。補強リブ9rの一部は、第1切欠き部31hの中に配置されている。具体的には、第1リブ9sの一部が第1切欠き部31hの中に配置されている。第1壁部31eは、第1切欠き部31hにおいて第1リブ9sを跨いでいる。
第2インシュレータ基部32aの上面には、上側に向かって立ち上がる環状の第2壁部32eが形成されている。すなわち、第2インシュレータ32は、第2インシュレータ基部32aの上面から上側に向かって立ち上がる第2壁部32eを備えている。すなわち、インシュレータ25は、インシュレータ基部25aの上面から上側に向かって立ち上がる第2壁部32eを備えている。第2壁部32eは、ロータ6の径方向の内側への駆動用コイル23の巻崩れを防止する機能を果たしている。
第2壁部32eは、ロータ6の径方向における第2インシュレータ基部32aの上面の内側端に形成されている。図5に示すように、第2壁部32eは、略四角形の筒状に形成されている。第2壁部32eは、内側隔壁部9eを囲んでいる。具体的には、第2壁部32eは、内側隔壁部9eの、段差面9pよりも上側の上端側部分の外周面を外周側から囲んでいる。内側隔壁部9eの外周面と第2壁部32eの内周面との間には隙間が形成されている。
略四角形の筒状に形成された第2壁部32eは、平板状に形成される4個の第1側面部32fと、第2壁部32eの四隅に配置される曲板状の4個の第2側面部32gとから構成されている。4個の第1側面部32fは、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置され、4個の第2側面部32gは、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置されている。第1側面部32fは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23と同じ位置に配置され、第2側面部32gは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23の間に配置されている。
第1側面部32fには、第1側面部32fの上端面から下側に向かって切り欠かれた第2切欠き部32hが形成されている。すなわち、第2壁部32eには、第2壁部32eの上端面から下側に向かって切り欠かれた4個の第2切欠き部32hが形成されている。第2切欠き部32hは、ロータ6の周方向における第1側面部32fの中心に形成されている。第2切欠き部32hは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23が配置された位置に形成されている。4個の第2切欠き部32hは、固定軸18を中心とする90°ピッチで配置されている。第2切欠き部32hは、四角形状に形成されている。第2切欠き部32hの下端は、第2インシュレータ基部32aの上面よりも上側に配置されており、第2切欠き部32hは、上下方向における第2壁部32eの全域には形成されていない。
上述のように、回路基板4は、ステータ7の上端側に配置されている。回路基板4は、モータケース9の接続部9cの上面に載置されている。回路基板4には、突起9hが挿通される貫通穴が形成されている。回路基板4は、貫通穴に挿通される突起9hによって、ロータ6の径方向において位置決めされている。また、回路基板4は、突起9hの上端部を用いた溶着によってモータケース9に固定されている。すなわち、回路基板4は、突起9hの上端部を溶融させることで、モータケース9に固定されている。
回路基板4には、4個の駆動用コイル23のうちの、ロータ6の周方向で隣り合う2個の駆動用コイル23の上端側の一部が配置される切欠き部4bが形成されている(図1参照)。また、回路基板4には、残りの2個の駆動用コイル23と回路基板4との干渉を防止するための切欠き部4cが形成されている。すなわち、回路基板4には、2個の切欠き部4bと2個の切欠き部4cとが形成されている。駆動用コイル23の上端は、回路基板4の下面よりも上側に配置されている。本形態の切欠き部4bは、第3切欠き部である。
ロータ6の周方向において、2個の切欠き部4bの間、2個の切欠き部4bのうちの一方の切欠き部4bと2個の切欠き部4cのうちの一方の切欠き部4cとの間、および、他方の切欠き部4bと他方の切欠き部4cとの間には、ロータ6の径方向における第2側面部32gの外側面に対向する対向面4dが形成されている。すなわち、回路基板4には、ロータ6の周方向において駆動用コイル23の間に配置され、第2壁部32eの外周面に対向する3個の対向面4dが形成されている。第2壁部32eの外周面と対向面4dとの間にはわずかな隙間が形成されている。
モータケース9とカバー27とによって画定される領域(すなわち、隔壁9a、外周筒部9bおよび接続部9cとカバー27とによって画定される領域)には、ポッティング樹脂Pが充填されている。すなわち、ポンプケース8の内部であってかつポンプ室11の外部の、ステータ7が配置される領域には、ポッティング樹脂Pが充填されており、環状隔壁部9fの上側であってかつ内側隔壁部9eと外側隔壁部9dとの間には、ポッティング樹脂Pが充填されている。回路基板4およびステータ7は、ポッティング樹脂Pによって覆われている。ポッティング樹脂Pは、モータケース9の上側から流し込まれる。
本形態では、リード線5を回路基板4に半田付けした後、ステータ7が取り付けられた状態のモータケース9の接続部9cの上面に回路基板4を載せる。このときには、たとえば、接続部9cの上面の近傍までポッティング樹脂Pが充填されている。その後、リード線5の一部を切欠き部9kに配置して、壁部9jの内周側に配置されるリード線5の一部分、および、切欠き部9kの、リード線5の上側の部分に、接着剤を塗布して硬化させた後、残りのポッティング樹脂Pを充填して、回路基板4およびステータ7を覆う。その後、モータケース9の壁部9jにカバー27を取り付けて、壁部9jの上端に形成される開口をカバー27で塞ぐ。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、内側隔壁部9eを囲む環状の第1壁部31eに、4個の第1切欠き部31hが形成されている。そのため、本形態では、第1インシュレータ31がロータ6の周方向で一体化されていて第1壁部31eが環状に形成されていても、第1切欠き部31hを利用して、第1壁部31eの内周側までポッティング樹脂Pを流し込むことが可能になる。したがって、本形態では、第1インシュレータ31がロータ6の周方向で一体化されていても、ロータ6の径方向の内側において駆動用コイル23の巻崩れを防止する第1壁部31eの内周側までポッティング樹脂Pを充填させやすくすることが可能になる。
また、本形態では、内側隔壁部9eを囲む環状の第2壁部32eに、4個の第2切欠き部32hが形成されているため、第2インシュレータ32がロータ6の周方向で一体化されていて第2壁部32eが環状に形成されていても、第2切欠き部32hを利用して、第2壁部32eの内周側までポッティング樹脂Pを流し込むことが可能になる。したがって、本形態では、第2インシュレータ32がロータ6の周方向で一体化されていても、ロータ6の径方向の内側において駆動用コイル23の巻崩れを防止する第2壁部32eの内周側までポッティング樹脂Pを充填させやすくすることが可能になる。
なお、第1インシュレータ基部31aの下面に4個の第1側面部31fのみが形成されており、環状の第1壁部31eが形成されていない場合には、第1側面部31fの強度を確保できなくなって、ロータ6の径方向の内側において駆動用コイル23の巻崩れを防止することができなくなるおそれがある。同様に、第2インシュレータ基部32aの上面に4個の第1側面部32fのみが形成されており、環状の第2壁部32eが形成されていない場合には、第1側面部32fの強度を確保できなくなって、ロータ6の径方向の内側において駆動用コイル23の巻崩れを防止することができなくなるおそれがある。これに対して、本形態では、第1壁部31eおよび第2壁部32eが環状に形成されていて、第1壁部31eの強度および第2壁部32eの強度を確保することが可能になるため、ロータ6の径方向の内側において駆動用コイル23の巻崩れを防止することが可能になる。
本形態では、第1切欠き部31hは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23の間に形成されている。そのため、本形態では、第1切欠き部31hを通過して第1壁部31eの内周側まで流れ込むポッティング樹脂Pの流れが駆動用コイル23によって阻害されにくくなる。したがって、本形態では、第1壁部31eの内周側にポッティング樹脂Pを流し込みやすくなる。
また、本形態では、補強リブ9rの一部が第1切欠き部31hの中に配置されているため、モータケース9とカバー27とによって画定される領域にポッティング樹脂Pを充填させる際に、補強リブ9rの側面に当たるポッティング樹脂Pを、補強リブ9rの側面に沿って流して、第1切欠き部31hを通過させることが可能になる。すなわち、本形態では、補強リブ9rの側面を利用して、第1壁部31eの内周側までポッティング樹脂Pを流し込むことが可能になる。したがって、本形態では、第1壁部31eの内周側にポッティング樹脂Pをより流し込みやすくなる。また、本形態では、補強リブ9rが、ロータ6の周方向において駆動用コイル23の間に形成されているため、ロータ6の周方向で隣り合う駆動用コイル23同士の接触を防止することが可能になる。
本形態では、ステータ7の上側に配置される回路基板4に切欠き部4bが形成されている。そのため、本形態では、ステータ7の上側に回路基板4が配置されていても、切欠き部4bを利用して、ステータ7が配置される領域にポッティング樹脂Pを流し込みやすくなる。
なお、本形態では、回路基板4に切欠き部4b、4cが形成されていて、駆動用コイル23の上端が回路基板4の下面よりも上側に配置されているため、上下方向においてポンプ装置1を薄型化することが可能になる。また、本形態では、切欠き部9kの、リード線5の上側の部分が接着剤で埋まっているため、回路基板4およびステータ7を覆うようにポッティング樹脂Pを流し込んだときに、切欠き部9kから壁部9jの外周側へポッティング樹脂Pが流れ出すのを防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態において、ロータ6の径方向における第2側面部32gの外側面に回路基板4の対向面4dが接触していても良い。すなわち、3個の対向面4dが第2壁部32eの外周面に接触していても良い。この場合には、第2壁部32eの外周面と3個の対向面4dとによって、ロータ6の径方向において回路基板4が位置決めされる。この場合には、第2切欠き部32hを利用して第2壁部32eの内周側までポッティング樹脂Pを流し込むことが可能であっても、第2壁部32eの外周面を利用して、ロータ6の径方向で回路基板4を位置決めすることが可能になる。
上述した形態において、第1壁部31eに形成される第1切欠き部31hの数は、3個以下であっても良いし、5個以上であっても良い。同様に、上述した形態において、第2壁部32eに形成される第2切欠き部32hの数は、3個以下であっても良いし、5個以上であっても良い。また、上述した形態において、ステータコア24が備える突極部24bの数は、2個または3個であっても良いし、5個以上であっても良い。また、上述した形態において、第1側面部31fに切欠き部31hが形成されていても良い。すなわち、第1切欠き部31hは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23が配置された位置に形成されていても良い。
上述した形態において、図7に示すように、第2側面部32gに第2切欠き部32hが形成されていても良い。すなわち、第2切欠き部32hは、ロータ6の周方向において、駆動用コイル23の間に形成されていても良い。この場合には、たとえば、図8に示すように、長方形状に形成される第2切欠き部32hの下端面32kは、回路基板4の下面4eよりも下側に配置されている。また、回路基板4には、対向面4dに代えて、凸曲面状の曲面4fが形成されており、第2側面部32gの外周面と曲面4fとの間には、比較的広い隙間が形成されている。
図7、図8に示す変形例では、第2側面部32gに第2切欠き部32hが形成されるとともに、第2切欠き部32hの下端面32kは、回路基板4の下面4eよりも下側に配置されている。そのため、この変形例では、第2切欠き部32gを通過して第2壁部32eの内周側まで流れ込むポッティング樹脂Pの流れが駆動用コイル23および回路基板4によって阻害されにくくなる。したがって、第2壁部32eの内周側にポッティング樹脂Pを流し込みやすくなる。
なお、図7、図8に示す変形例において、第2切欠き部32hの下端面32kは、回路基板4の下面4eよりも上側に配置されていても良いし、回路基板4の下面4eと上下方向において同じ位置に配置されていても良い。また、図7、図8では、上述した形態と同様の構成には、同一の符号を付している。また、図7では、リード線5および切欠き部9k等の図示を省略している。
上述した形態において、第1インシュレータ基部31aは、環状コア部24aの下端面の全体を覆っていても良い。また、上述した形態において、第2インシュレータ基部32aは、環状コア部24aの上端面の全体を覆っていても良い。また、上述した形態において、インシュレータ25は、ステータコア24と一体成形されていても良い。
上述した形態において、モータ2は、インナーロータ型のモータであっても良い。この場合には、ステータコア24は、環状に形成される環状コア部と、環状コア部の内周面からロータ6の径方向の内側に突出する複数の突極部とを備えている。また、この場合には、インシュレータ25は、ロータ6の径方向におけるインシュレータ25の内側部分を構成するとともに、突極部の先端部である突極先端部の上下の両面およびロータ6の径方向における突極先端部の外側面を覆うインシュレータ基部を備えており、このインシュレータ基部に、第1壁部31eに相当する環状の第1壁部と、第2壁部32eに相当する環状の第2壁部とが形成されている。
上述した形態において、隔壁9aに補強リブ9rが形成されていなくても良い。また、上述した形態において、モータ2は、固定軸18に代えて、羽根車3が固定される回転軸を備えていても良い。この場合の回転軸は、羽根車3およびロータ6の回転中心となる回転中心軸である。
1 ポンプ装置
2 モータ
3 羽根車
4 回路基板
4b 切欠き部(第3切欠き部)
4d 対向面
4e 回路基板の下面(回路基板の第1方向側の面)
6 ロータ
7 ステータ
8 ポンプケース
9a 隔壁
9d 外側隔壁部
9e 内側隔壁部
9f 環状隔壁部
9r 補強リブ
10a 吸込口
10b 吐出口
11 ポンプ室
16 駆動用磁石
18 固定軸(回転中心軸)
23 駆動用コイル
24 ステータコア
24a 環状コア部
24b 突極部
25 インシュレータ
25a インシュレータ基部
31 第1インシュレータ
31a 第1インシュレータ基部
31e 第1壁部
31h 第1切欠き部
32 第2インシュレータ
32a 第2インシュレータ基部
32e 第2壁部
32h 第2切欠き部
32k 第2切欠き部の下端面(第2切欠き部の第1方向側の端面)
P ポッティング樹脂
Z 回転中心軸の軸方向
Z1 第2方向
Z2 第1方向

Claims (5)

  1. ロータおよびステータを有するモータと、前記ロータに固定され前記モータの動力で回転する羽根車とを備え、
    前記ロータ、前記ステータおよび前記羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、
    前記ロータおよび前記羽根車は、前記ポンプ室の内部に配置され、
    前記ステータは、前記ポンプ室の外部に配置され、
    前記モータは、前記ポンプ室の一部を画定するとともに、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとの間に配置され、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとを隔てる隔壁とを備え、
    前記ポンプケースの内部であってかつ前記ポンプ室の外部の、前記ステータが配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、
    前記ロータおよび前記羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記ステータは、駆動用コイルと、絶縁性材料で形成されるインシュレータと、前記インシュレータを介して前記駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、
    前記隔壁は、前記ステータコアの内周側に配置される筒状の内側隔壁部を備え、
    前記ステータコアは、環状に形成される環状コア部と、前記環状コア部から前記ロータの径方向の外側に向かって突出する複数の前記突極部とを備え、
    前記インシュレータは、第1方向側に向かって立ち上がり前記内側隔壁部を囲むとともに前記ロータの径方向の内側への前記駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第1壁部と、第2方向側に向かって立ち上がり前記内側隔壁部を囲むとともに前記ロータの径方向の内側への前記駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第2壁部と、前記ロータの径方向における前記インシュレータの内側部分を構成するとともに前記環状コア部の外周面の少なくとも一部と前記環状コア部の第1方向側の端面の少なくとも一部と前記環状コア部の第2方向側の端面の少なくとも一部とを覆う環状のインシュレータ基部とを備えるとともに、前記回転中心軸の軸方向に分割される第1インシュレータと第2インシュレータとによって構成され、
    前記第1インシュレータは、前記インシュレータ基部の第1方向側部分を構成する第1インシュレータ基部と、前記第1インシュレータ基部の第1方向側の面から第1方向側に向かって立ち上がる前記第1壁部とを備え、
    前記第2インシュレータは、前記インシュレータ基部の第2方向側部分を構成する第2インシュレータ基部と、前記第2インシュレータ基部の第2方向側の面から第2方向側に向かって立ち上がる前記第2壁部とを備え、
    前記第1壁部には、前記第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成され、
    前記第2壁部には、前記第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成されていることを特徴とするポンプ装置。
  2. ロータおよびステータを有するモータと、前記ロータに固定され前記モータの動力で回転する羽根車と、前記モータを制御するための回路基板とを備え、
    前記ロータ、前記ステータおよび前記羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、
    前記ロータおよび前記羽根車は、前記ポンプ室の内部に配置され、
    前記ステータは、前記ポンプ室の外部に配置され、
    前記モータは、前記ポンプ室の一部を画定するとともに、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとの間に配置され、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとを隔てる隔壁とを備え、
    前記ポンプケースの内部であってかつ前記ポンプ室の外部の、前記ステータが配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、
    前記ロータおよび前記羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記ステータは、駆動用コイルと、絶縁性材料で形成されるインシュレータと、前記インシュレータを介して前記駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、
    前記隔壁は、前記ステータコアの内周側に配置される筒状の内側隔壁部を備え、
    前記インシュレータは、第1方向側に向かって立ち上がり前記内側隔壁部を囲むとともに前記ロータの径方向の内側への前記駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第1壁部と、第2方向側に向かって立ち上がり前記内側隔壁部を囲むとともに前記ロータの径方向の内側への前記駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第2壁部とを備え、
    前記第1壁部には、前記第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成され、
    前記第2壁部には、前記第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成され、
    前記羽根車は、前記ロータの第1方向側に固定され、
    前記回路基板は、平板状のリジッド基板であり、前記ステータの第2方向側に配置されるとともに、前記ポッティング樹脂で覆われ、
    前記回路基板の厚さ方向は、前記回動中心軸の軸方向と一致しており、
    前記回路基板には、前記駆動用コイルの第2方向端側の一部が配置される第3切欠き部が形成され、
    前記第2切欠き部は、前記ロータの周方向において、前記駆動用コイルの間に形成され、
    前記第2切欠き部の第1方向側の端面は、前記回路基板の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されていることを特徴とするポンプ装置。
  3. 前記ロータは、前記ステータの外周側に配置される駆動用磁石を備え、
    前記隔壁は、前記内側隔壁部と、前記ステータの外周側かつ前記駆動用磁石の内周側に配置される筒状の外側隔壁部と、前記内側隔壁部の第1方向端から前記ロータの径方向の外側に広がるとともに前記内側隔壁部の第1方向端と前記外側隔壁部の第1方向端とを繋ぐ環状の環状隔壁部とを備え、
    前記ステータは、前記環状隔壁部の第2方向側であってかつ前記内側隔壁部と前記外側隔壁部との間に配置され、
    前記ポッティング樹脂は、少なくとも前記環状隔壁部の第2方向側であってかつ前記内側隔壁部と前記外側隔壁部との間に充填されていることを特徴とする請求項1または2記載のポンプ装置。
  4. ロータおよびステータを有するモータと、前記ロータに固定され前記モータの動力で回転する羽根車とを備え、
    前記ロータ、前記ステータおよび前記羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、
    前記ロータおよび前記羽根車は、前記ポンプ室の内部に配置され、
    前記ステータは、前記ポンプ室の外部に配置され、
    前記モータは、前記ポンプ室の一部を画定するとともに、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとの間に配置され、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとを隔てる隔壁とを備え、
    前記ポンプケースの内部であってかつ前記ポンプ室の外部の、前記ステータが配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、
    前記ロータおよび前記羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記ステータは、駆動用コイルと、絶縁性材料で形成されるインシュレータと、前記インシュレータを介して前記駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、
    前記隔壁は、前記ステータコアの内周側に配置される筒状の内側隔壁部と、前記内側隔壁部の第1方向端から前記ロータの径方向の外側に広がる環状の環状隔壁部とを備え、
    前記インシュレータは、第1方向側に向かって立ち上がり前記内側隔壁部を囲むとともに前記ロータの径方向の内側への前記駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第1壁部と、第2方向側に向かって立ち上がり前記内側隔壁部を囲むとともに前記ロータの径方向の内側への前記駆動用コイルの巻崩れを防止する環状の第2壁部とを備え、
    前記第1壁部には、前記第1壁部の第1方向側の端面から第2方向側に向かって切り欠かれた第1切欠き部が形成され、
    前記第2壁部には、前記第2壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成され、
    前記第1切欠き部は、前記ロータの周方向において、前記駆動用コイルの間に形成され、
    前記環状隔壁部の第2方向側の面には、前記内側隔壁部の外周面に繋がるとともに前記環状隔壁部の第2方向側の面に繋がる平板状の複数の補強リブが形成され、
    前記補強リブは、前記ロータの周方向において、前記駆動用コイルの間に形成され、
    前記補強リブの一部が前記第1切欠き部の中に配置されていることを特徴とするポンプ装置。
  5. 前記ロータは、前記ステータの外周側に配置される駆動用磁石を備え、
    前記隔壁は、前記内側隔壁部と、前記ステータの外周側かつ前記駆動用磁石の内周側に配置される筒状の外側隔壁部と、前記内側隔壁部の第1方向端と前記外側隔壁部の第1方向端とを繋ぐ前記環状隔壁部とを備え、
    前記ステータは、前記環状隔壁部の第2方向側であってかつ前記内側隔壁部と前記外側隔壁部との間に配置され、
    前記ポッティング樹脂は、少なくとも前記環状隔壁部の第2方向側であってかつ前記内側隔壁部と前記外側隔壁部との間に充填されていることを特徴とする請求項4記載のポンプ装置。
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