JPH09260749A - ガスレーザ装置 - Google Patents

ガスレーザ装置

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JPH09260749A
JPH09260749A JP8093179A JP9317996A JPH09260749A JP H09260749 A JPH09260749 A JP H09260749A JP 8093179 A JP8093179 A JP 8093179A JP 9317996 A JP9317996 A JP 9317996A JP H09260749 A JPH09260749 A JP H09260749A
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JP
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gas
laser
chamber
impurity
valve
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JP8093179A
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Hiroshi Komori
浩 小森
Yoshio Amada
芳穂 天田
Osamu Wakabayashi
理 若林
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/02Constructional details
    • H01S3/04Arrangements for thermal management
    • H01S3/041Arrangements for thermal management for gas lasers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/02Constructional details
    • H01S3/03Constructional details of gas laser discharge tubes
    • H01S3/036Means for obtaining or maintaining the desired gas pressure within the tube, e.g. by gettering, replenishing; Means for circulating the gas, e.g. for equalising the pressure within the tube

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザガス交換直後のレーザ発振開始の当初
から所定の高いレーザ出力パワーが得られるガスレーザ
装置を提供する。 【解決手段】 使用済みのレーザチャンバ1内のレーザ
ガスを新鮮なレーザガスに交換するガスレーザ装置にお
いて、レーザガス交換後の新鮮なレーザガス中に使用済
みのレーザガスを所定量残存させるガス残存手段、ある
いは、新鮮なレーザガスに所定量の不純物ガスを添加す
る不純物ガス添加手段を備えている。交換後の使用済み
のレーザガスの濃度は、レーザガス中の1.5〜60%
の範囲内が好ましい。上記ガス残存手段は、所定量の使
用済みのレーザガスが残存するようにガス排気を制御す
るガス排気制御機構10、あるいは、貯蔵した使用済み
のレーザガスを所定量注入するレーザガス貯蔵容器21
でもよい。上記不純物ガス添加手段は、所定濃度の不純
物ガスが添加されたレーザガスのレーザガスボンベを備
えても、又は不純物ガス容器44と、不純物ガスの注入
を開閉するバルブ38と、バルブ38の開閉を制御する
制御器11とを備えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料加工、材料改
質、投影露光等の光源に用いるガスレーザ装置に関し、
特にはエキシマレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスレーザ装置は、製品へのマーキン
グ、孔開け、切断、材料改質等の材料加工用の光源とし
て利用されている。特に、紫外線領域において強力なレ
ーザ光を発生する希ガスハロゲンエキシマレーザ装置
は、その特性を利用して有機物質へのマーキング、アブ
レーション加工、一般材料への微細加工、表面改質、光
化学反応等の光源として用いられている。また、希ガス
ハロゲンエキシマレーザ装置は半導体製品の製造工程に
も用いられており、例えば、高密度の回路パターンを半
導体上に形成する光リソグラフィー工程に使用する投影
露光装置の光源として用いられている。さらに、希ガス
ハロゲンエキシマレーザ装置と機構上類似していて、か
つ希ガスハロゲンエキシマレーザ装置よりも短波長の紫
外光を発生するフッ素エキシマレーザ装置も、上記のよ
うな希ガスハロゲンエキシマレーザ装置の利用分野と同
様の分野での利用が期待されている。以下の説明では、
これらの希ガスハロゲンエキシマレーザ装置及びフッ素
エキシマレーザ装置を一括してエキシマレーザ装置と呼
ぶ。
【0003】図15は従来の典型的な放電励起式のガス
レーザ装置の構成を表す斜視図であり、同図に基づいて
説明する。レーザチャンバ1はレーザ光を発振させるレ
ーザ媒質ガス容器であり、内部にレーザ媒質ガス(以
後、レーザガスと言う)が充填される。また、レーザチ
ャンバ1内に、グロー放電を発生させてレーザガスを励
起する主放電電極2と、予備電離放電を発生させて主放
電電極2の主放電空間に初期電子を生成する予備電離電
極3とを備えている。さらに、レーザチャンバ1内に
は、レーザガスを循環させて主放電空間に新鮮なガスを
供給するファン7と、放電エネルギーにより温度上昇し
たレーザガスを冷却する熱交換器8とが設けられてい
る。レーザチャンバ1の外部には、主放電電極2及び予
備電離電極3に放電エネルギーを供給する高電圧パルス
電源4が備えられている。高電圧パルス電源4の内部に
は放電エネルギーを蓄積するための図示しないコンデン
サが設けられており、このコンデンサへの充電電圧を制
御することにより、上記放電エネルギーが制御されてい
る。なお、上記のレーザガスとしては、例えば炭酸ガス
レーザの場合は二酸化炭素ガスとヘリウムと窒素ガスの
混合ガスが用いられ、また、KrFエキシマレーザ装置
の場合はフッ素とクリプトンとバッファガス(ヘリウム
又はネオン)の混合ガスが、ArFエキシマレーザ装置
の場合はフッ素とアルゴンとバッファガス(ヘリウム又
はネオン)の混合ガス等が用いられる。
【0004】通常のガスレーザ装置においては、レーザ
ガスの内で反応性の比較的高い成分ガス(例えば、フッ
素ガス等)は、レーザチャンバ1の内面やファン7及び
熱交換器8の表面等に付着して反応する。さらに、この
成分ガスは放電励起の際に電極材のスパッタリングによ
り発生した金属粒子の表面にも吸着して反応する。この
ために、上記反応性の比較的高い成分ガスの濃度は時間
の経過に従って減少して行く。また、時間の経過と共
に、レーザチャンバ1内に存在する水分、金属に吸蔵さ
れた水素原子等や、レーザチャンバ1内で使用されてい
るシール材や潤滑材等の高分子化合物の水素原子等と上
記成分ガスが反応して不純物ガスが発生し、レーザガス
内の不純物ガス濃度が上昇する。
【0005】そして、上記のようにレーザガス中の上記
成分ガスの濃度が所定値よりも減少したり、あるいは、
不純物ガス濃度が所定値よりも増加した場合には、レー
ザ出力パワーが減少するようになる。ところが、前述の
ガスレーザ装置の利用分野において多くの場合には、レ
ーザ出力パワーが一定であることが望まれている。そこ
で、通常は、レーザ出力パワーが一定になるように、レ
ーザガスの上記成分ガスを適度に注入してガス濃度を制
御したり、あるいは励起のための投入エネルギーを増加
させるように高電圧パルス電源4の前記充電電圧を制御
している。
【0006】一方、レーザチャンバ1の耐圧限界や高電
圧パルス電源4が投入可能なエネルギーの限界があるの
で、前記充電電圧を高くするのに制限がある。さらに
は、レーザ出力パワー以外のレーザ出力光特性(スペク
トル線幅やビーム幅等)を保持する必要があるので、上
記成分ガスの注入量にも制限がある。これにより、上記
のような成分ガス注入量や投入エネルギーの調整による
レーザ出力パワーの制御にも限界がある。このように、
レーザ出力パワーの制御を行うのに限界が生じて来た状
態のレーザガスを、以後「使用済のレーザガス」と呼
ぶ。したがって、レーザ出力パワーの制御が限界に近づ
いた場合には、一般的にレーザガスの交換を行なってい
る。このレーザガス交換の手順は、例えば次のようにし
ている。レーザチャンバ1内の使用済のレーザガスを図
示していない排気装置により排気してレーザチャンバ1
内を略真空状態にした後に、図示していないレーザガス
ボンベ等のレーザガス供給手段から所定量の新鮮なレー
ザガスをレーザチャンバ1内に注入している。これによ
って、再びレーザ出力パワーの制御が可能となり、一定
の出力を得ることが期待できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように使用済みのレーザガスを新鮮なレーザガスに全て
交換した場合には、本来、ガス交換直後のレーザ発振の
当初からレーザ出力パワーが高い水準に回復することが
期待されるが、実際にはレーザガス交換直後のレーザ出
力パワーが低下する現象が発生している。この現象は、
特にエキシマレーザ装置において顕著に発生しており、
中でもArFエキシマレーザ装置及びフッ素エキシマレ
ーザ装置では非常に顕著である。図16は、レーザ出力
パワーのレーザガス交換直後からの時間的な経過を表し
ている。同図において、励起エネルギーは一定であり、
また成分ガスの注入等の出力パワーを一定に保持する制
御は行っていない。同図に示すように、レーザガス交換
直後には出力パワーは低い値から始まり、徐々に増加し
て所定時間後に定常値になる傾向がある。このとき、レ
ーザガス交換直後の出力パワーは非常に低いため、励起
エネルギーを上限まで増加させても所定の定格出力パワ
ーが出力できないという問題が生じる。このような問題
を解決するために、従来から効果の理由は不明であった
が、以下に示すようないくつかの方法が取られている。
【0008】第一には、レーザガス交換後に10分〜1
時間程度レーザ発振を行わずに放置しておく方法であ
る。この方法により放置後にレーザ発振を開始した場合
は、発振当初より所定の定格出力パワーが得られてい
る。第二には、レーザガス交換後に数分〜30分間程度
レーザ発振を行なう方法である。この場合は、上記第一
の方法よりも早期に所定の定格出力パワーを得ることが
できる。第三には、レーザガスの温度を高く(例えば、
30〜40度に)する方法である。この場合も、上記第
一の方法よりも早期に所定の定格出力パワーを得ること
ができる。
【0009】しかしながら、上記第一の方法のように、
レーザガス交換後にレーザ発振を行わずに放置しておく
ことは、レーザ装置の稼働率を低下させることになる。
通常のレーザガス交換作業には15分程度の時間を要し
ており、この時間を合わせると最大で1時間以上のレー
ザ装置の休止時間が発生することになる。このため、レ
ーザ装置による生産効率が低下するという問題を生じて
いる。また、上記第二の方法においても、第一の方法よ
りも時間は短くはなるが、同様にレーザ装置の休止時間
が増加するので、レーザ装置による生産効率が低下する
という問題が生じる。さらに、出力パワーの回復のため
のレーザ発振を行っている間に消費するエネルギー等は
直接生産に結びつかないので浪費していることになり省
エネの目的から好ましくなく、また、これによりレーザ
装置やレーザガス等の寿命を低下させることになってい
る。さらに、上記第三の方法では、レーザガスの温度を
最適な範囲に制御するために、熱交換器8に流れる冷媒
の流量を調整したり、又は、冷媒の温度を調整する等の
レーザガスの温度調節機構が必要になる。この結果、レ
ーザ装置全体の機構が複雑で信頼性が低下し、かつ高価
なものになるという問題がある。
【0010】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、レーザガス交換直後のレーザ発振開始の
当初から所定の高いレーザ出力パワーが得られるガスレ
ーザ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、レーザ
光を所定パルス数以上発振し、レーザ出力パワーが制御
不可になった使用済みのレーザチャンバ1内のレーザガ
スを新鮮なレーザガスに交換するガスレーザ装置におい
て、レーザガスの交換時、交換後の新鮮なレーザガス中
に上記使用済みのレーザガスの一部を残存させるガス残
存手段を備えた構成としている。
【0012】請求項1に記載の発明によると、レーザガ
ス交換時に、使用済みのレーザガスの一部をガス残存手
段によりレーザチャンバ1内に残存させ、新鮮なレーザ
ガスと混合しており、これによってガス交換直後の発振
開始の当初からレーザ出力パワーが低下せずに発振可能
となる。したがって、ガスレーザ装置の稼働率を低下さ
せることがないので、生産効率を向上できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、交換後の前記使
用済みのレーザガスの濃度が、交換後のレーザガス中の
1.5%以上から60%以下の範囲内にあることを特徴
としている。
【0014】請求項2に記載の発明によると、交換後の
使用済みのレーザガスの濃度が交換後のレーザガス中の
1.5〜60%の範囲内になるように使用済みのレーザ
ガスを残存させることにより、ガス交換直後の発振開始
の当初からレーザ出力パワーが低下せず、より安定して
発振可能となる。したがって、ガスレーザ装置の稼働率
を低下させることがないので、生産効率を向上できる。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記ガス残存手
段は、レーザガス交換時に所定量の使用済みのレーザガ
スがレーザチャンバ1内に残存するようにガス排気を制
御するガス排気制御機構10であることを特徴としてい
る。
【0016】請求項3に記載の発明によると、ガス排気
制御機構はレーザガス交換時にガス排気を制御し、所定
量の使用済みのレーザガスがレーザチャンバ1内に残存
するようにしている。このレーザチャンバ1内に新たに
注入した新鮮なレーザガスと上記残存ガスとを混合した
レーザガスによってレーザ発振させることにより、ガス
交換直後の発振開始の当初からレーザ出力パワーが低下
せずに発振可能となる。したがって、ガスレーザ装置の
稼働率を低下させることがないので、生産効率を向上で
きる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記ガス残存手
段は、レーザチャンバ1に付設され、前記使用済みのレ
ーザガスをレーザチャンバ1から取り込んで貯蔵した後
に、この貯蔵した使用済みのレーザガスをレーザチャン
バ1内に所定量注入するレーザガス貯蔵容器21である
ことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明によると、レーザガ
ス貯蔵容器内に使用済みのレーザガスがレーザチャンバ
1から取り込まれて貯蔵され、レーザ交換時には、レー
ザチャンバ1内の使用済みレーザガスを完全に排気した
後にレーザガス貯蔵容器からレーザチャンバ1内に所定
量の使用済みレーザガスが注入される。そして、レーザ
チャンバ1内に新たに注入した新鮮なレーザガスと上記
使用済みレーザガスとを混合したレーザガスによってレ
ーザ発振させることにより、ガス交換直後の発振開始の
当初からレーザ出力パワーが低下せずに発振可能とな
る。よって、ガスレーザ装置の稼働率を低下させること
がないので、生産効率を向上できる。
【0019】請求項5に記載の発明は、前記ガス排気制
御機構10は、レーザチャンバ1内のガス圧を検出する
圧力センサ12と、レーザチャンバ1内の前記使用済み
のレーザガスを排気するバルブ13と、圧力センサ12
の検出信号に基づいて、所定量の使用済みのレーザガス
がレーザチャンバ1内に残存するようにバルブ13に駆
動指令を出力する制御器11とを備えた構成としてい
る。
【0020】請求項5に記載の発明によると、制御器は
レーザチャンバ1内のガス圧の検出値に基づいてバルブ
の開閉を制御してガス排気を制御することにより、精度
良く所定量の使用済みのレーザガスをレーザチャンバ1
内に残存させることが可能となる。よって、ガス交換直
後の発振開始の当初から確実にレーザ出力パワーを低下
させずに発振可能となる。したがって、ガスレーザ装置
の稼働率を低下させることがないので、生産効率を向上
できる。
【0021】請求項6に記載の発明は、前記ガス排気制
御機構10は、レーザチャンバ1内の前記使用済みのレ
ーザガスを排気するバルブ13と、レーザガス排気開始
時からのガス排気時間を計測し、このガス排気時間に基
づいて、所定量の使用済みのレーザガスがレーザチャン
バ1内に残存するようにバルブ13に駆動指令を出力す
る制御器11とを備えた構成としている。
【0022】請求項6に記載の発明によると、制御器は
レーザガス排気開始時からのガス排気時間を計測し、こ
のガス排気時間に基づいてバルブの開閉を制御してガス
排気を制御することにより、精度良く所定量の使用済み
のレーザガスをレーザチャンバ1内に残存させることが
可能となる。よって、ガス交換直後の発振開始の当初か
ら確実にレーザ出力パワーを低下させずに発振可能とな
る。したがって、ガスレーザ装置の稼働率を低下させる
ことがないので、生産効率を向上できる。
【0023】請求項7に記載の発明は、前記ガス排気制
御機構10が、レーザチャンバ1内のガス圧が所定値よ
り大きいときに前記使用済みのレーザガスを排気し、こ
のガス圧が所定値以下になったときに排気を停止する圧
力制御弁17を備えた構成としている。
【0024】請求項7に記載の発明によると、圧力制御
弁はレーザチャンバ1内のガス圧が所定値になるように
前記使用済みのレーザガスを排気し、精度良く所定量の
使用済みのレーザガスを残存させることができる。これ
により、ガス交換直後の発振開始の当初から確実にレー
ザ出力パワーを低下させずに発振可能となる。したがっ
て、ガスレーザ装置の稼働率を低下させることがないの
で、生産効率を向上できる。
【0025】請求項8に記載の発明は、レーザ光を所定
パルス数以上発振し、レーザ出力パワーが制御不可にな
った使用済みのレーザチャンバ1内のレーザガスを新鮮
なレーザガスに交換するガスレーザ装置において、レー
ザガスの交換時、交換後の新鮮なレーザガスに所定量の
不純物ガスを添加する不純物ガス添加手段を備えた構成
としている。
【0026】請求項8に記載の発明によると、不純物ガ
ス添加手段はレーザガス交換後の新鮮なレーザガスに所
定量の不純物ガスを添加する。この混合したレーザガス
によりレーザ発振させることによって、ガス交換直後の
発振開始の当初から確実にレーザ出力パワーを低下させ
ずに発振可能となる。したがって、ガスレーザ装置の稼
働率を低下させることがないので、生産効率を向上でき
る。
【0027】請求項9に記載の発明は、前記不純物ガス
添加手段は、所定濃度の不純物ガスが添加されたレーザ
ガスが充填されたレーザガスボンベを備えた構成として
いる。
【0028】請求項9に記載の発明によると、新鮮なレ
ーザガスに予め所定濃度の不純物ガスが添加されたもの
を貯蔵しているレーザガスボンベを使用し、レーザガス
交換時にはこのレーザガスボンベから所定量のレーザガ
スを注入する。この不純物ガスが混合したレーザガスに
よりレーザ発振させることによって、ガス交換直後の発
振開始の当初から確実にレーザ出力パワーを低下させず
に発振可能となる。したがって、ガスレーザ装置の稼働
率を低下させることがないので、生産効率を向上でき
る。
【0029】請求項10に記載の発明は、前記不純物ガ
ス添加手段は、不純物ガスを貯蔵している不純物ガス容
器44と、不純物ガス容器44の不純物ガスのレーザチ
ャンバ1内への注入を開閉するバルブ38と、前記交換
後の新鮮なレーザガスに所定量の不純物ガスを添加する
ようにバルブ38に駆動指令を出力する制御器11とを
備えた構成としている。
【0030】請求項10に記載の発明によると、制御器
はレーザガス交換時に不純物ガス容器からレーザチャン
バ1内への不純物ガスの注入量を制御し、交換後の新鮮
なレーザガスに所定量の不純物ガスが添加される。この
混合したレーザガスによりレーザ発振させることによっ
て、ガス交換直後の発振開始の当初から確実にレーザ出
力パワーを低下させずに発振可能となる。したがって、
ガスレーザ装置の稼働率を低下させることがないので、
生産効率を向上できる。
【0031】請求項11に記載の発明は、前記不純物ガ
ス添加手段は、不純物ガスを生成する不純物ガス生成器
45と、不純物ガス生成器45の不純物ガスのレーザチ
ャンバ1内への注入を開閉するバルブ38と、前記交換
後の新鮮なレーザガスに所定量の不純物ガスを添加する
ようにバルブ38に駆動指令を出力する制御器11とを
備えた構成としている。
【0032】請求項11に記載の発明によると、制御器
はレーザガス交換時に不純物ガス生成器からレーザチャ
ンバ1への不純物ガスの注入量を制御し、交換後の新鮮
なレーザガスに所定量の不純物ガスが添加される。この
混合したレーザガスによりレーザ発振させることによっ
て、ガス交換直後の発振開始の当初から確実にレーザ出
力パワーを低下させずに発振可能となる。したがって、
ガスレーザ装置の稼働率を低下させることがないので、
生産効率を向上できる。
【0033】請求項12に記載の発明は、前記不純物ガ
スが、フッ化水素(HF)、四フッ化炭素(CF4 )又
は酸素(O2 )の少なくともいずれか一つのガスで構成
されることを特徴としている。
【0034】請求項12に記載の発明によると、交換後
の新鮮なレーザガスにフッ化水素(HF)、四フッ化炭
素(CF4 )又は酸素(O2 )の少なくともいずれか一
つのガスにより構成される不純物ガスを添加する。これ
によって、ガス交換直後の発振開始の当初から確実にレ
ーザ出力パワーを低下させずに発振可能となる。したが
って、ガスレーザ装置の稼働率を低下させることがない
ので、生産効率を向上できる。
【0035】
【発明の実施の形態】従来、レーザガス交換直後に所定
の定格出力パワーが得られないという問題に対応して、
レーザガス交換後に10分から1時間程度レーザ発振を
行わずに放置する方法や、レーザガス交換後に数分から
30分間程度レーザ発振を行なう方法等が実施されて来
た。この対応策による効果の理由については従来不明で
あったが、本発明の提案者らは、その理由がレーザガス
中の不純物ガス濃度にあることを解明した。通常、レー
ザガス中の不純物ガスはレーザ出力パワーの低下原因と
なるが、ある種のレーザ装置、例えばエキシマレーザ装
置においてはレーザ出力パワーに対して最適な不純物ガ
ス濃度が存在することが判明した。この現象は、エキシ
マレーザ装置の中でも特にArFエキシマレーザ装置、
フッ素エキシマレーザ装置において顕著となっている。
【0036】従来の対応策による効果の理由は、以下の
ように説明される。すなわち、第一の方法のレーザガス
交換後に10分〜1時間程度レーザ発振をせずに放置す
ることにより出力が回復するのは、この間に反応性の高
いハロゲンガス等によりレーザチャンバ1内で反応が進
み、不純物ガス濃度が前記最適値に近づくためである。
また、第三の方法のレーザガスの温度を高く(30度〜
40度)することにより出力が回復するのは、レーザチ
ャンバ1内での不純物ガス発生の反応速度が正の温度依
存性を有するためであり、このためにさらに早く不純物
ガス濃度を前記最適値に近づけることができる。さら
に、第二の方法のレーザガス交換後に数分〜30分間程
度レーザ発振を行なうことにより出力が回復するのも、
この発振時の放電励起エネルギーでレーザガスの温度が
高くなり、これにより早く不純物ガス濃度を前記最適値
に近づけることができるものと考えられる。
【0037】上記のことに着目して本発明は成されたも
のであり、本発明に係わるガスレーザ装置はガス残存手
段を設けており、このガス残存手段によって、レーザガ
ス交換の際に、交換後の新鮮なレーザガスの中に使用済
みのレーザガスの一部を残存させるようにしている。あ
るいは、不純物ガス添加手段を設けており、この不純物
ガス添加手段により所定量の不純物ガスを新鮮なレーザ
ガスに添加するようにしている。
【0038】本発明の効果を図17に表しており、図1
7(a) 及び(b) はそれぞれ、レーザ出力パワーを一定に
保つように高電圧パルス電源4の放電励起のための前記
充電電圧を制御した場合の、不純物ガス濃度に対する出
力パワー及び前記充電電圧の時間的な推移を示してい
る。ここで、同図の横軸はレーザガス交換後のレーザ発
振パルス数を表している。同図において、レーザガス交
換直後から本発明によらない通常の方法でレーザ発振さ
せた場合を破線により示しているが、この場合には、図
17(b) に示すように出力パワーを一定に保つために必
要な充電電圧が通常出力可能な上限値VMAX を越えてし
まうので、実際にはこの必要な充電電圧を印加できな
い。このために、図17(a) に示すように所定の出力パ
ワーを得ることができず、低い出力パワーとなる。
【0039】一方、本発明に係わる方法により、交換後
の新鮮なレーザガスの中に使用済みのレーザガスの一部
を残存させるようにすると、レーザガス交換直後に出力
パワーを一定にするのに必要な充電電圧は残存量の増加
に伴い低下する。そして、図17(b) に示すように、使
用済みのレーザガスの濃度が交換後のレーザガスの1.
5%のときに充電電圧は上限値VMAX となり、所定の出
力パワーP0 を得ることができる。さらに、使用済みの
レーザガスの残存量の濃度を増加するに伴い、レーザガ
ス交換直後に出力パワーを一定にするのに必要な充電電
圧は低下して行く。これによって、レーザガス交換直後
のレーザ発振当初から所定の出力パワーP0 を得ること
ができる。なお、使用済みのレーザガスの残存量の濃度
をむやみに増加させることはレーザガスの劣化を早める
ことになり、それ故図17(b) に示すように出力パワー
を一定にするのに必要な充電電圧が発振パルス数に従っ
て早期に上限値VMAX に到達してしまう。このことか
ら、使用済みのレーザガスの残存量の濃度は所定の範囲
以内になるように制御されることが望ましい。本発明の
提案者らは、レーザ出力パワーに対して最適な不純物ガ
ス濃度は10%であることを見い出し、この時にレーザ
出力パワーが最大となることを確認している。したがっ
て、不純物ガス濃度を制御する際の最も好ましい範囲は
5〜40%であるが、1.5〜60%の範囲でもレーザ
ガス交換直後のレーザ発振当初から所定の出力パワーP
0 を得ることができる。
【0040】また、同様にして、使用済みのレーザガス
の一部を残存させる代わりに、不純物ガスをレーザガス
中に添加した場合にも、レーザガス交換直後の充電電圧
を低下させる効果がある。このときの添加する不純物ガ
スとしては、例えばフッ化水素(HF)、四フッ化炭素
(CF4 )又は酸素(O2 )等の少なくともいずれかの
ガスで構成される。これにより、レーザガス交換直後の
レーザ発振当初から所定の出力パワーP0 を得ることが
可能となる。
【0041】以下に、図面を参照しながら具体的な実施
形態を示して詳細に説明する。図1は、本発明に係わる
ガスレーザ装置の基本構成を表している。レーザチャン
バ1には直接又は配管を介してガス排気制御機構10が
接続されており、レーザガス交換時にガス排気制御機構
10によりレーザガスが排気される。レーザガス供給手
段31〜33等はレーザガスをレーザチャンバ1内に供
給し、一般的にはレーザガスが充填されたガスボンベや
レーザガス発生装置等で構成される。例えばArFエキ
シマレーザ装置の場合には、ネオン又はヘリウムのバッ
ファガスを供給するバッファガス供給手段31と、アル
ゴン及びネオンの混合ガスを供給するアルゴン供給手段
32と、フッ素及びネオンの混合ガスを供給するフッ素
供給手段33とを備えている。これらのガス供給手段3
1〜33はそれぞれバルブ34、35、36に接続され
ており、さらにバルブ34、35、36は配管37を介
してレーザチャンバ1に接続されている。バルブ34、
35、36の開閉によって、各レーザガスのレーザチャ
ンバ1内への供給量が調整される。なお、破線で囲った
範囲がガスレーザ装置に内蔵されるのが一般的である
が、場合によっては、ガス排気制御機構10が有する排
気ポンプはガスレーザ装置外に配設されて配管を介して
接続されることもある。
【0042】図2は第一実施形態を表すガスレーザ装置
の構成図を表しており、同図において図1と同じ構成部
品には同一の符号を付してここでの説明を省く。レーザ
チャンバ1と配管37との接続部にバルブ16が設けら
れると共に、配管37から分岐した配管19はバルブ1
3、トラップ14を介して排気ポンプ15に接続されて
いる。ここで、排気ポンプ15はレーザガス交換時にレ
ーザチャンバ1内のレーザガスを吸引排気するものであ
り、その内部にはハロゲンガス除去用の活性炭が含まれ
たフィルター等も装着されている。また、トラップ14
は本ガスレーザ装置がエキシマレーザ装置である場合に
必要とするものであり、排気ポンプ15により排気され
るレーザガス中のハロゲンガスを吸着する。これによ
り、人体に有害であり、また排気ポンプ15の上記フィ
ルタに温度異常上昇等の弊害を及ぼすハロゲンガスが除
去された後に排気される。また、レーザチャンバ1には
内部のガス圧を検出する圧力センサ12が設けられてい
る。上記各バルブ13、16、34〜36は電磁弁、あ
るいは電磁弁を介したエア駆動バルブ等で構成されてい
る。なお、バルブ16は手動式のバルブでもよい。そし
て、これらの各バルブ13、16、34〜36の駆動指
令、排気ポンプ15の駆動指令は制御器11から出力さ
れ、また圧力センサ12の検出信号は制御器11に接続
されている。
【0043】制御器11は例えばマイクロコンピュータ
を主体にしたコンピュータシステムで構成されている。
制御器11には、上記信号の他に、図示しないモニタ装
置からレーザ出力パワーやレーザ特性をモニタするため
のモニタ信号が入力されたり、図示しない外部の他装置
からガス交換指令等の指令信号も入力される。制御器1
1は上記モニタ信号に基づいてレーザガスの交換が必要
と判断したとき、あるいは、上記外部装置から上記ガス
交換指令を入力したときに、圧力センサ12の検出信号
を監視しながら、上記各バルブ及び排気ポンプ15の駆
動を制御し、レーザガスの交換を開始する。
【0044】図3は制御器11のレーザガス交換時のレ
ーザガス残存処理フローチャート例を表しており、以下
同図に基づいて処理内容を詳細に説明する。なお、本処
理フローチャートはサブルーティン形式で表されてお
り、また、これ以後の説明においても同様とする。ここ
で、バルブ16は開いた状態で、バルブ13、34〜3
6は閉じた状態とする。また、以下の説明では各処理の
ステップ番号にSを付して示す。S1で排気ポンプ15
に駆動指令を出力すると共にバルブ13を開け、レーザ
チャンバ1内のレーザガスの排気を開始する。次に、S
2で排気開始からの排気時間Tをチェックし、排気時間
Tと所定時間T1 とを比較する。比較の結果、排気時間
Tが所定時間T1 以下のときは、S3において圧力セン
サ12の検出値Pと所定圧力値P1 とを比較する。そし
て、この比較の結果、検出値Pが所定圧力値P1 より大
きいときは、レーザチャンバ1内のガス圧が高いので、
排気ポンプ15の保護のためにS4〜S5の処理を行っ
て徐々にガスを排気する。すなわち、S4では所定時間
ΔT1 だけバルブ13を開けて排気し、次にS5で所定
の待ち時間ΔT2 だけバルブ13を閉じた後に、S2に
戻ってS2〜S5までを繰り返す。これにより、排気時
間Tが所定時間T1 に達するまで、又は、レーザチャン
バ1内のガス圧が所定圧力値P1 以下になるまでの間、
所定時間ΔT1 だけバルブ13を開けて排気した後に所
定の待ち時間ΔT2 だけバルブ13を閉じる動作を繰り
返す。
【0045】S3でレーザチャンバ1内のガス圧の検出
値Pが所定圧力値P1 以下になったときは、S6でバル
ブ13を開け、次にS7で上記検出値Pと所定圧力値P
2 とを比較する。ここで、所定圧力値P2 は所定圧力値
P1 より小さいものとする。比較の結果、検出値Pが所
定圧力値P2 より大きいときは、さらにS8で前記排気
時間Tと所定時間T2 とを比較し、排気時間Tが所定時
間T2 以下のときはS9に進んで所定時間ΔT3 だけ待
った後、S7へ戻る。なお、S9での所定時間ΔT3 待
つ処理は無くてもよい。ここで、所定時間T2 は所定時
間T1 より大きいものとする。そして、S7〜S9の処
理を繰り返し、レーザチャンバ1内のガス圧が所定圧力
値P2 以下になるまでバルブ13を開けておく。S7に
おいてレーザチャンバ1内のガス圧が所定圧力値P2 以
下になったときは、S10でバルブ13を閉じ、次にS
11で通常のレーザガス交換時に行うレーザガス導入処
理を実施する。この通常のレーザガス導入処理は、例え
ば各レーザガスを所定圧力値になるまで導入すること等
により可能である。この後、リターンへ進み処理を終了
する。
【0046】S8で排気時間Tが所定時間T2 より大き
くなったときは、所定時間T2 が経過してもレーザチャ
ンバ1内のガス圧が所定圧力値P2 以下にならなかった
場合であり、排気制御に何か異常が発生している可能性
があると判断してS12に進む。さらに、S2において
も排気時間Tが所定時間T1 より大きくなったときは、
所定時間T1 が経過してもレーザチャンバ1内のガス圧
が所定圧力値P1 以下にならなかった場合であり、上記
同様に排気制御に異常発生と判断してS12に進む。S
12では異常信号を出力し、例えば警報ブザーや警告ラ
ンプ等により作業者に異常を知らせると共に、外部装置
にも異常発生信号を送信する。そして、S13では、各
バルブを制御してレーザガス供給停止や排気停止、及び
レーザ発振停止等の異常処理を行なう。この後、エンド
へ進み処理を終了する。
【0047】このようにして、レーザガス交換時にレー
ザチャンバ1内の使用済みのレーザガスを排気する際
に、レーザチャンバ1内のガス圧に基づいて排気のため
のバルブの開閉を制御することにより、レーザチャンバ
1内の使用済みのレーザガスを所定量残存させるように
している。これにより、精度よく残存量が制御される。
この後、新鮮なレーザガスをレーザチャンバ1内に導入
して混合させる。各レーザガスの導入が完了した時、所
定濃度の不純物ガスがレーザガス内に含まれていること
になる。したがって、レーザ発振を開始した当初からレ
ーザ出力パワーが低下せずに発振させることが可能とな
る。
【0048】次に、第二実施形態の例を図4及び図5に
基づいて説明する。ここで、本実施形態における構成は
図2と同様とする。図4は制御器11のレーザガス残存
処理フローチャート例を表しており、図5はこのフロー
チャートを説明するための、レーザチャンバ1内のレー
ザガスの圧力Pと排気時間Tとの関係図である。以下
に、図4及び図5を参照して処理フローチャートを説明
する。ここで、バルブ16は開いた状態で、バルブ1
3、34〜36は閉じた状態とする。図4において、S
21で排気ポンプ15に駆動指令を出力し、レーザチャ
ンバ1内のレーザガスの排気を開始する。次に、S22
で排気開始からの排気時間Tをチェックし、排気時間T
と所定時間T3 とを比較する。比較の結果、排気時間T
が所定時間T3 以下のときは、図5に示すようにレーザ
チャンバ1内のガス圧が高いので、排気ポンプ15の保
護のためにS23〜S24の処理を行って徐々にガスを
排気する。すなわち、S23では所定時間ΔT1 だけバ
ルブ13を開けて排気し、次にS24で所定の待ち時間
ΔT2 だけバルブ13を閉じた後に、S22に戻ってS
22〜S24までを繰り返す。これにより、排気時間T
が所定時間T3 に達するまでの間、所定時間ΔT1 だけ
バルブ13を開けて排気した後に所定の待ち時間ΔT2
だけバルブ13を閉じる動作を繰り返す。なお、所定時
間T3 は、レーザチャンバ1内の圧力Pが排気ポンプ1
5を保護できる所定の圧力値P3 に達するための最大の
排気時間Tに設定しておく。
【0049】S22において排気時間Tが所定時間T3
より大きくなったときは、S25で圧力センサ12の検
出値Pと所定圧力値P3 とを比較する。この比較の結
果、検出値Pが所定圧力値P3 以下のときは、S26で
バルブ13を開け、次にS27で前記排気時間Tと所定
時間T4 とを比較し、排気時間Tが所定時間T4 以下の
ときはS28に進んで所定時間ΔT3 だけ待った後、S
27へ戻る。なお、S28での所定時間ΔT3 だけ待つ
処理は無くてもよい。ここで、所定時間T4 は所定時間
T3 より大きいものとする。そして、S27〜S28の
処理を繰り返し、排気時間Tが所定時間T4 以上になる
まで(すなわち、レーザチャンバ1内のガス圧が所定圧
力値P4 以下になるまで)バルブ13を開けておく。S
27において排気時間Tが所定時間T4 以上になったと
きは、S29で上記検出値Pと所定圧力値P4 とを比較
する。ここで、所定圧力値P4 は所定圧力値P3 より小
さいものとする。比較の結果、検出値Pが所定圧力値P
4 以下のときは、S30でバルブ13を閉じ、次にS3
1で前述のS11と同様の通常のレーザガス導入処理を
実施する。この後、リターンへ進み処理を終了する。
【0050】S29で検出値Pが所定圧力値P4 より大
きいときは、所定時間T4 が経過してもレーザチャンバ
1内のガス圧が所定圧力値P4 以下にならなかった場合
であり、排気制御に何か異常が発生している可能性があ
ると判断してS32に進む。さらに、S25においても
検出値Pが所定圧力値P3 より大きいときは、所定時間
T3 が経過してもレーザチャンバ1内のガス圧が所定圧
力値P3 以下にならなかった場合であり、上記同様に排
気制御に異常発生と判断してS32に進む。S32では
異常信号を出力し、例えば警報ブザーや警告ランプ等に
より作業者に異常を知らせると共に、外部装置にも異常
発生信号を送信する。そして、S33では各バルブを制
御してレーザガス供給停止や排気停止、及びレーザ発振
停止等の異常処理を行ない、エンドへ進み処理を終了す
る。
【0051】このようにして、レーザガス交換時にレー
ザチャンバ1内の使用済みのレーザガスを排気する際
に、排気時間に基づいて排気のためのバルブの開閉を制
御することにより、レーザチャンバ1内の使用済みのレ
ーザガスを所定量残存させるようにしている。これによ
り、精度よく残存量が制御される。この後、新鮮なレー
ザガスをレーザチャンバ1内に導入して混合させる。各
レーザガスの導入が完了した時、所定濃度の不純物ガス
がレーザガス内に含まれていることになる。したがっ
て、レーザ発振を開始した当初からレーザ出力パワーが
低下せずに発振させることが可能となる。
【0052】次に、第三実施形態の例を図6及び図7に
基づいて説明する。図6は本実施形態における構成を表
しており、図2と同じ構成部品には同一の符号を付して
ここでの説明を省く。バルブ13とトラップ14の間
に、圧力制御弁17及びバルブ18を並列に設けてい
る。この圧力制御弁17は、レーザチャンバ1内のガス
圧が所定の設定圧力値以上であるときはこのガスを排気
し、所定の設定圧力値に達したときは排気を停止するも
のであり、この設定圧力値は制御器11によって任意に
設定可能となっている。
【0053】図7は本実施形態の制御器11のレーザガ
ス残存処理フローチャート例を表しており、以下、同図
に基づいて説明する。ここで、バルブ16は開いた状態
で、バルブ13、18、34〜36は閉じた状態とす
る。S41で排気ポンプ15に駆動指令を出力し、レー
ザチャンバ1内のレーザガスの排気を開始する。次に、
S42でバルブ13を開けた後に、S43で所定の待ち
時間ΔT4 だけ待つ。これにより、レーザガスは圧力制
御弁17を介して排気され、レーザチャンバ1内のガス
圧は圧力制御弁17に設定された所定圧力値になる。そ
して、S44でバルブ13を閉じた後に、S45におい
て前述のS11と同様の通常のレーザガス導入処理を実
施する。この後、リターンへ進み処理を終了する。な
お、上記フローチャートにおいて、S41とS42との
間に、前述の図3におけるS2〜S5の処理、又は図4
におけるS22〜図25の処理を挿入し、これによって
連続排気してもレーザチャンバ1内の圧力Pが排気ポン
プ15を保護できる所定の圧力値に達するまで徐々に排
気するようにしてもよい。
【0054】このようにして、レーザガス交換時にレー
ザチャンバ1内の使用済みのレーザガスは圧力制御弁1
7を介して排気され、レーザチャンバ1内のガス圧は圧
力制御弁17に設定された所定圧力値になる。これによ
って、レーザチャンバ1内には、上記所定圧力値に比例
する濃度の使用済みのレーザガスが残存するので、残存
量を精度良く制御できる。この後、新鮮なレーザガスを
レーザチャンバ1内に導入して混合させている。各レー
ザガスの導入が完了した時、所定濃度の不純物ガスがレ
ーザガス内に含まれていることになる。これにより、レ
ーザ発振を開始した当初からレーザ出力パワーが低下せ
ずに発振させることが可能となる。
【0055】次に、第四実施形態の例を図8及び図9に
基づいて説明する。図8は本実施形態の構成を表してお
り、ここでも図2と同じ構成部品には同一の符号を付し
て説明を省く。配管37はバルブ22を介してレーザガ
ス貯蔵容器21の入出力部に接続され、さらにレーザガ
ス貯蔵容器21の他の入出力部はバルブ23を介してバ
ルブ13とトラップ14との間に接続されている。バル
ブ22、23は他のバルブ同様電磁弁、あるいは電磁弁
を介したエア駆動バルブ等で構成され、バルブ22、2
3の駆動信号は制御器11に接続されている。なお、上
記のレーザガス貯蔵容器21の二つの入出力部は共通に
してもよい。
【0056】図9は本実施形態の制御器11のレーザガ
ス残存処理フローチャート例を表しており、以下、同図
に基づいて説明する。ここで、バルブ16は開いた状態
で、バルブ13、22、23、34〜36は閉じた状態
とする。S51で排気ポンプ15に駆動指令を出力し、
排気作動を開始する。次に、S52で所定時間ΔT5 だ
けバルブ23を開けてレーザガス貯蔵容器21内のガス
を排気した後、バルブ23を閉じる。そして、S53で
所定時間ΔT6 だけバルブ22を開けてレーザチャンバ
1内の使用済みレーザガスをレーザガス貯蔵容器21内
に導入した後、バルブ22を閉じる。次に、S54でバ
ルブ13を開けてレーザチャンバ1内のレーザガスの排
気を開始し、この排気開始からの排気時間Tをチェック
し、排気時間Tと所定時間T1 とを比較する。比較の結
果、排気時間Tが所定時間T1 以下のときは、S55に
おいて圧力センサ12の検出値Pと所定圧力値P1 とを
比較する。そして、この比較の結果、検出値Pが所定圧
力値P1 より大きいときは、レーザチャンバ1内のガス
圧が高いので、排気ポンプ15の保護のためにS56〜
S57の処理を行って徐々にガスを排気する。すなわ
ち、S56では所定時間ΔT1 だけバルブ13を開けて
排気し、次にS57で所定の待ち時間ΔT2 だけバルブ
13を閉じた後に、S54に戻ってS54〜S57まで
を繰り返す。これにより、排気時間Tが所定時間T1 に
達するまで、又は、レーザチャンバ1内のガス圧が所定
圧力値P1 以下になるまでの間、所定時間ΔT1 だけバ
ルブ13を開けて排気した後に所定の待ち時間ΔT2 だ
けバルブ13を閉じる動作を繰り返す。
【0057】S55でレーザチャンバ1内のガス圧の検
出値Pが所定圧力値P1 以下になったときは、S58で
バルブ13を開け、次にS59で上記検出値Pと所定圧
力値P0 とを比較する。ここで、所定圧力値P0 は、レ
ーザチャンバ1内が略真空状態になって排気完了と判断
できる圧力値であり、所定圧力値P1 より小さいものと
する。比較の結果、検出値Pが所定圧力値P0 より大き
いときは、さらにS60で前記排気時間Tと所定時間T
5 とを比較し、排気時間Tが所定時間T5 以下のときは
S61に進んで所定時間ΔT3 だけ待った後、S59へ
戻る。なお、S61での所定時間ΔT3 待つ処理は無く
てもよい。ここで、所定時間T5 はレーザガスの排気が
完了するまでに要する最大時間であり、所定時間T1 よ
り大きいものとする。そして、S59〜S61の処理を
繰り返し、レーザチャンバ1内のガス圧が所定圧力値P
0 以下になるまでバルブ13を開けておく。S59にお
いてレーザチャンバ1内のガス圧が所定圧力値P0 以下
になったときは、S62でバルブ13を閉じる。次に、
S63で所定時間ΔT7 だけバルブ22を開いてレーザ
ガス貯蔵容器21内の使用済みレーザガスをレーザチャ
ンバ1内に導入し、この後バルブ22を閉じる。そし
て、S64で上記検出値Pと所定圧力値P2 とを比較
し、比較の結果、検出値Pが所定圧力値P2 より小さい
ときはS63に戻って処理を繰り返す。S64で検出値
Pが所定圧力値P2 以上になったときは、S65で前述
のS11と同様の通常のレーザガス導入処理を実施す
る。この後、リターンに進み処理を終了する。
【0058】S60で排気時間Tが所定時間T5 より大
きくなったときは、所定時間T5 が経過してもレーザチ
ャンバ1内のガス圧が所定圧力値P0 以下にならなかっ
た場合であり、排気制御に何か異常が発生している可能
性があると判断してS66に進む。さらに、S54にお
いても排気時間Tが所定時間T1 より大きくなったとき
は、所定時間T1 が経過してもレーザチャンバ1内のガ
ス圧が所定圧力値P1以下にならなかった場合であり、
上記同様に排気制御に異常発生と判断してS66に進
む。S66では異常信号を出力し、例えば警報ブザーや
警告ランプ等により作業者に異常を知らせると共に、外
部装置にも異常発生信号を送信する。そして、S67で
は各バルブを制御してレーザガス供給停止や排気停止、
及びレーザ発振停止等の異常処理を行ない、エンドに進
み処理を終了する。
【0059】このようにして、レーザガス交換時にレー
ザチャンバ1内の使用済みのレーザガスを排気する際
に、まずレーザガス貯蔵容器21内に使用済みレーザガ
スをレーザチャンバ1内から取り込んで貯蔵した後に、
レーザチャンバ1内を略真空状態まで排気する。この次
に、レーザガス貯蔵容器21に貯蔵した使用済みレーザ
ガスをレーザチャンバ1内に所定量だけ導入する。この
とき、レーザチャンバ1内のガス圧が所定圧力値になる
ようにガス導入が制御される。よって、レーザチャンバ
1内に上記所定圧力値に比例する濃度の使用済みのレー
ザガスが導入されるので、使用済みのレーザガスの残存
量が精度良く制御される。この後、新鮮なレーザガスを
レーザチャンバ1内に導入して混合させている。各レー
ザガスの導入が完了した時、所定濃度の不純物ガスがレ
ーザガス内に含まれていることになる。これにより、レ
ーザ発振を開始した当初からレーザ出力パワーが低下せ
ずに発振させることが可能となる。
【0060】次に、図10及び図11に基づいて、第五
実施形態を説明する。本実施形態は、レーザガス交換時
に不純物ガスをレーザガスに添加する手段(以後、不純
物ガス添加手段と言う)を備えた例を示している。図1
0は本実施形態での構成を表しており、同図において図
2と同じ構成部品は同一の符号を付して以下での説明を
省く。レーザガス供給手段41〜43はレーザガスをレ
ーザチャンバ1内に供給するものであり、多くの場合は
ガスボンベで構成される。そして、本実施形態では、上
記不純物ガス添加手段の例として、これらのレーザガス
供給手段41〜43の内少なくともいずれかに所定濃度
の不純物ガスが含まれている。図10では、ArFエキ
シマレーザ装置の例を示しており、ネオン又はヘリウム
のバッファガスを供給するバッファガス供給手段41
と、アルゴン及びネオンの混合ガスを供給するアルゴン
供給手段42と、フッ素及びネオンの混合ガスを供給す
るフッ素供給手段43とを備えていて、各レーザガス供
給手段41〜43の少なくともいずれかに不純物ガスが
添加されている。これらのガス供給手段41〜43はそ
れぞれバルブ34、35、36に接続されており、さら
にバルブ34、35、36は配管37及びバルブ16を
介してレーザチャンバ1に接続されている。
【0061】図11は上記のような構成のガスレーザ装
置における制御器11の不純物ガス添加処理フローチャ
ートの例を表しており、以下同図を参照して詳細に説明
する。ここで、バルブ16は開いた状態で、バルブ1
3、34〜36は閉じた状態とする。S70での処理
は、前実施形態で説明した図9におけるS54〜S62
までの処理と同様の排気処理を行なう。次に、S71で
所定時間ΔT8 だけバルブ34を開いてバッファガス供
給手段41からレーザチャンバ1内にバッファガスを導
入し、この後バルブ34を閉じる。そして、S72で圧
力センサ12の検出値Pと所定圧力値P5 とを比較し、
比較の結果、検出値Pが所定圧力値P5 より小さいとき
はS71に戻って同じ処理を繰り返す。S72で検出値
Pが所定圧力値P5 以上になったときは、S73で所定
時間ΔT9 だけバルブ35を開いてアルゴン供給手段4
2からレーザチャンバ1内にアルゴン及びネオンの混合
ガスを導入し、この後バルブ35を閉じる。そして、S
74で上記検出値Pと所定圧力値P6 とを比較し、比較
の結果、検出値Pが所定圧力値P6 より小さいときはS
73に戻って同じ処理を繰り返す。S74で検出値Pが
所定圧力値P6 以上になったときは、S75で所定時間
ΔT10だけバルブ36を開いてフッ素供給手段43から
レーザチャンバ1内にフッ素及びネオンの混合ガスを導
入し、この後バルブ36を閉じる。そして、S76で上
記検出値Pと所定圧力値P7 とを比較し、比較の結果、
検出値Pが所定圧力値P7 より小さいときはS75に戻
って同じ処理を繰り返す。S75で検出値Pが所定圧力
値P7 以上になったときは、リターンに進み本サブルー
チン処理を終了する。
【0062】このように、レーザガスの中に所定濃度の
不純物ガスを添加しており、このレーザガスのレーザチ
ャンバ1内への導入が完了した時には、所定濃度の不純
物ガスもレーザガス内に含まれていることになる。これ
により、レーザ発振を開始した当初からレーザ出力パワ
ーが低下せずに発振させることが可能となる。
【0063】次に、図12及び図13に基づいて第六実
施例を説明する。本実施形態は、不純物ガス添加手段と
して不純物ガス容器44を備えた例を示している。図1
2は本実施形態の構成を表しており、同図において図2
と同じ構成部品は同一の符号を付して以下での説明を省
く。不純物ガス容器44は不純物ガスを充填した例えば
ボンベ等の容器であってバルブ38に接続されており、
さらにバルブ38は配管37及びバルブ16を介してレ
ーザチャンバ1に接続されている。また、バルブ38の
駆動信号は制御器11に接続されている。
【0064】図13は本実施形態の制御器11の不純物
ガス添加処理フローチャートの例を表しており、以下同
図を参照して詳細に説明する。ここで、バルブ16は開
いた状態で、バルブ13、34〜36、38は閉じた状
態とする。S80の処理は、前実施形態で説明した図9
におけるS54〜S62までの処理と同様の排気処理を
行なう。次に、S81で所定時間ΔT11だけバルブ38
を開いて不純物ガス容器44からレーザチャンバ1内に
不純物ガスを導入し、この後バルブ38を閉じる。そし
て、S82で圧力センサ12の検出値Pと所定圧力値P
8 とを比較し、比較の結果、検出値Pが所定圧力値P8
より小さいときはS81に戻って同じ処理を繰り返す。
S82で検出値Pが所定圧力値P8 以上になったとき
は、S83で前述と同様の通常のレーザガス導入処理を
実行し、この後リターンで処理を終了する。
【0065】上記のようにして、レーザチャンバ1内の
レーザガスの排気が完了した後に、不純物ガスを所定圧
力値になるまでレーザチャンバ1内に導入する。そし
て、この後、各レーザガスをそれぞれ所定圧力値に達す
るまでレーザチャンバ1内に導入して行く。これによ
り、レーザガス中の不純物ガスの濃度を精度良く制御で
きる。したがって、レーザ発振を開始した当初からレー
ザ出力パワーが低下せずに発振させることが可能とな
る。
【0066】次に、図14に基づいて第七実施形態を説
明する。本実施形態は、不純物ガス添加手段として不純
物ガス生成器45を備えた例を示している。図14は本
実施形態の構成を表しており、同図において図2と同じ
構成部品は同一の符号を付して以下での説明を省く。不
純物ガス生成器45は不純物ガスを発生させるものであ
り、例えば化学反応によりガスを発生させたり、あるい
は、不純物を吸蔵した物質を加熱して発生させることが
できる。この不純物を吸蔵する物質としては、例えば多
孔質の金属フッ化物「NaF+LiF」等がある。この
多孔質の金属フッ化物を収納した容器を不純物ガスが含
まれているレーザガスの通路中に設置することにより、
この不純物ガスが多孔質の金属フッ化物に吸蔵される。
不純物ガス生成器45にこの不純物ガス吸蔵物質を収納
しているときは、この物質の加熱温度を制御すると不純
物ガスの発生量を制御できるようになっている。この不
純物ガス生成器45は、バルブ38に接続されている。
【0067】このような構成において、レーザガスに不
純物ガスを導入する方法は、例えば図13のフローチャ
ートと同様にして行われる。すなわち、不純物ガス生成
器45の前記吸蔵物質を所定温度に加熱して所定圧の不
純物ガスを不純物ガス生成器45内に発生させておき、
この状態で図13のS81及びS82と同様に、所定時
間ΔT11だけバルブ38を開いて不純物ガス生成器45
からレーザチャンバ1内に不純物ガスを導入し、この後
バルブ38を閉じる。そして、レーザチャンバ1内の圧
力Pが所定圧力値P8 に達するまで、この不純物ガスの
導入処理を繰り返す。あるいは、上記のバルブ38の開
閉制御の代わりに前記吸蔵物質の加熱温度を制御するこ
とにより、不純物ガスの導入量を調整することも可能で
あり、この場合にもレーザチャンバ1内の圧力Pが所定
圧力値P8 に達するまで導入すればよい。なお、不純物
ガス導入後の処理はS83〜S88までと同様となる。
【0068】このようにして、前実施形態と同様に不純
物ガスを所定圧力値になるまでレーザチャンバ1内に導
入し、この後、各レーザガスをそれぞれ所定圧力値に達
するまでレーザチャンバ1内に導入して行く。これによ
り、レーザガス中の不純物ガスの濃度を精度良く制御で
きる。したがって、レーザ発振を開始した当初からレー
ザ出力パワーが低下せずに発振させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるガスレーザ装置の基本構成を表
す。
【図2】第一実施形態を表すガスレーザ装置の構成図で
ある。
【図3】第一実施形態に係わるレーザガス残存処理フロ
ーチャート例を示す。
【図4】第二実施形態に係わるレーザガス残存処理フロ
ーチャート例を示す。
【図5】図4を説明するためのレーザガス圧力と排気時
間との関係図を示す。
【図6】第三実施形態を表すガスレーザ装置の構成図で
ある。
【図7】第三実施形態に係わるレーザガス残存処理フロ
ーチャート例を示す。
【図8】第四実施形態を表すガスレーザ装置の構成図で
ある。
【図9】第四実施形態に係わるレーザガス残存処理フロ
ーチャート例を示す。
【図10】第五実施形態を表すガスレーザ装置の構成図
である。
【図11】第五実施形態に係わる不純物ガス添加処理フ
ローチャート例を示す。
【図12】第六実施形態を表すガスレーザ装置の構成図
である。
【図13】第六実施形態に係わる不純物ガス添加処理フ
ローチャート例を示す。
【図14】第七実施形態を表すガスレーザ装置の構成図
である。
【図15】従来技術に係わるガスレーザ装置の構成を表
す斜視図である。
【図16】従来技術を説明するためのレーザ出力パワー
のレーザガス交換直後からの時間的な経過を表す。
【図17】本発明の効果を表す出力パワー及び充電電圧
の時間的な推移を示す。
【符号の説明】
1 レーザチャンバ 2 主放電電極 3 予備電離電極 4 高電圧パルス電源 7 ファン 8 熱交換器 10 ガス排気制御機構 11 制御器 12 圧力センサ 13,16,18,22,23,34,35,36,3
8 バルブ 14 トラップ 15 排気ポンプ 17 圧力制御弁 19,37 配管 21 レーザガス貯蔵容器 31,41 バッファガス供給手段 32,42 アルゴン供給手段 33,43 フッ素供給手段 44 不純物ガス容器 45 不純物ガス生成器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を所定パルス数以上発振し、レ
    ーザ出力パワーが制御不可になった使用済みのレーザチ
    ャンバ(1) 内のレーザガスを新鮮なレーザガスに交換す
    るガスレーザ装置において、 レーザガスの交換時、交換後の新鮮なレーザガス中に上
    記使用済みのレーザガスの一部を残存させるガス残存手
    段を備えたことを特徴とするガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 交換後の前記使用済みのレーザガスの濃
    度が、交換後のレーザガス中の1.5%以上から60%
    以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の
    ガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス残存手段は、レーザガス交換時
    に所定量の使用済みのレーザガスがレーザチャンバ(1)
    内に残存するようにガス排気を制御するガス排気制御機
    構(10)であることを特徴とする請求項1に記載のガスレ
    ーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス残存手段は、レーザチャンバ
    (1) に付設され、前記使用済みのレーザガスをレーザチ
    ャンバ(1) から取り込んで貯蔵した後に、この貯蔵した
    使用済みのレーザガスをレーザチャンバ(1) 内に所定量
    注入するレーザガス貯蔵容器(21)であることを特徴とす
    る請求項1に記載のガスレーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス排気制御機構(10)は、レーザチ
    ャンバ(1) 内のガス圧を検出する圧力センサ(12)と、 レーザチャンバ(1) 内の前記使用済みのレーザガスを排
    気するバルブ(13)と、 圧力センサ(12)の検出信号に基づいて、所定量の使用済
    みのレーザガスがレーザチャンバ(1) 内に残存するよう
    にバルブ(13)に駆動指令を出力する制御器(11)とを備え
    たことを特徴とする請求項3に記載のガスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記ガス排気制御機構(10)は、レーザチ
    ャンバ(1) 内の前記使用済みのレーザガスを排気するバ
    ルブ(13)と、 レーザガス排気開始時からのガス排気時間を計測し、こ
    のガス排気時間に基づいて、所定量の使用済みのレーザ
    ガスがレーザチャンバ(1) 内に残存するようにバルブ(1
    3)に駆動指令を出力する制御器(11)とを備えたことを特
    徴とする請求項3に記載のガスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記ガス排気制御機構(10)が、 レーザチャンバ(1) 内のガス圧が所定値より大きいとき
    に前記使用済みのレーザガスを排気し、このガス圧が所
    定値以下になったときに排気を停止する圧力制御弁(17)
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載のガスレーザ
    装置。
  8. 【請求項8】 レーザ光を所定パルス数以上発振し、レ
    ーザ出力パワーが制御不可になった使用済みのレーザチ
    ャンバ(1) 内のレーザガスを新鮮なレーザガスに交換す
    るガスレーザ装置において、 レーザガスの交換時、交換後の新鮮なレーザガスに所定
    量の不純物ガスを添加する不純物ガス添加手段を備えた
    ことを特徴とするガスレーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記不純物ガス添加手段は、 所定濃度の不純物ガスが添加されたレーザガスが充填さ
    れたレーザガスボンベを備えたことを特徴とする請求項
    8に記載のガスレーザ装置。
  10. 【請求項10】 前記不純物ガス添加手段は、不純物ガ
    スを貯蔵している不純物ガス容器(44)と、 不純物ガス容器(44)の不純物ガスのレーザチャンバ(1)
    内への注入を開閉するバルブ(38)と、 前記交換後の新鮮なレーザガスに所定量の不純物ガスを
    添加するようにバルブ(38)に駆動指令を出力する制御器
    (11)とを備えたことを特徴とする請求項8に記載のガス
    レーザ装置。
  11. 【請求項11】 前記不純物ガス添加手段は、不純物ガ
    スを生成する不純物ガス生成器(45)と、 不純物ガス生成器(45)の不純物ガスのレーザチャンバ
    (1) 内への注入を開閉するバルブ(38)と、 前記交換後の新鮮なレーザガスに所定量の不純物ガスを
    添加するようにバルブ(38)に駆動指令を出力する制御器
    (11)とを備えたことを特徴とする請求項8に記載のガス
    レーザ装置。
  12. 【請求項12】 前記不純物ガスが、フッ化水素(H
    F)、四フッ化炭素(CF4 )又は酸素(O2 )の少な
    くともいずれか一つのガスで構成されることを特徴とす
    る請求項8に記載のガスレーザ装置。
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