JPH06218587A - 粉末成形用被覆金型 - Google Patents
粉末成形用被覆金型Info
- Publication number
- JPH06218587A JPH06218587A JP2994793A JP2994793A JPH06218587A JP H06218587 A JPH06218587 A JP H06218587A JP 2994793 A JP2994793 A JP 2994793A JP 2994793 A JP2994793 A JP 2994793A JP H06218587 A JPH06218587 A JP H06218587A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- powder
- diamond
- adhesion
- compacting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/06—Platens or press rams
- B30B15/065—Press rams
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉末成形用金型にダイヤモンドを被覆する事
により、プレス成形による粉末の付着を防止し、能率向
上を計る。 【構成】 金型のパンチと粉末の接触面にアモルファス
状ダイヤモンドを被覆し、密着性が良く、膜を緻密化で
き、さらに摩擦抵抗が小さいためプレス成形時の粉末の
付着がほとんどなく離型性が良くなる。
により、プレス成形による粉末の付着を防止し、能率向
上を計る。 【構成】 金型のパンチと粉末の接触面にアモルファス
状ダイヤモンドを被覆し、密着性が良く、膜を緻密化で
き、さらに摩擦抵抗が小さいためプレス成形時の粉末の
付着がほとんどなく離型性が良くなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は粉末成形用の金型に関
し、特に金型と粉末の接触する面にプレス圧により粉末
が付着するのを減少させる粉末成形用被覆金型の改良に
関する。
し、特に金型と粉末の接触する面にプレス圧により粉末
が付着するのを減少させる粉末成形用被覆金型の改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】超硬合金等の混合粉末は、可塑材を多量
に含有しているため、プレス成形時に金型面に粉末が付
着し、プレス体に欠陥が生ずるようになる。これらの欠
陥はスローアウェイチップのように焼結肌で使用する工
具においては大きな問題となる。特にスローアウェイチ
ップのようにすくい面状にブレーカを設け切り屑処理性
能の向上をはかったチップでは、ブレーカの形状が粉末
付着により変わってしまうため異なる性能となってしま
い、粉末付着をなくすため一定個数プレス後清掃し、付
着物を取り除いていた。
に含有しているため、プレス成形時に金型面に粉末が付
着し、プレス体に欠陥が生ずるようになる。これらの欠
陥はスローアウェイチップのように焼結肌で使用する工
具においては大きな問題となる。特にスローアウェイチ
ップのようにすくい面状にブレーカを設け切り屑処理性
能の向上をはかったチップでは、ブレーカの形状が粉末
付着により変わってしまうため異なる性能となってしま
い、粉末付着をなくすため一定個数プレス後清掃し、付
着物を取り除いていた。
【０００３】また、ダイス・パンチ自体は超硬合金、ダ
イス鋼等で製作されているが、超硬合金製の金型を使用
しても、特にパンチ先端のブレーカ等の複雑な形状をし
た面には粉末がつき安く成形不良が発生するため、面粗
さ、形状より付着を減少させる検討はされているがいま
だ充分とは言えなかった。またＰＶＤ法等で被覆した金
型では、粉末付着に対しては効果なく、むしろ付きやす
くなる傾向があった。以上のように、粉末付着を防止す
るため様々な方法が行われているが、超硬製パンチのラ
ップ面が付着が少なく、離型性が良いため、スローアウ
ェイチップの金型には使用されている。
イス鋼等で製作されているが、超硬合金製の金型を使用
しても、特にパンチ先端のブレーカ等の複雑な形状をし
た面には粉末がつき安く成形不良が発生するため、面粗
さ、形状より付着を減少させる検討はされているがいま
だ充分とは言えなかった。またＰＶＤ法等で被覆した金
型では、粉末付着に対しては効果なく、むしろ付きやす
くなる傾向があった。以上のように、粉末付着を防止す
るため様々な方法が行われているが、超硬製パンチのラ
ップ面が付着が少なく、離型性が良いため、スローアウ
ェイチップの金型には使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】上記の如く、粉末付
着を防止するための決め手はないが、本願発明ではイオ
ンプレーティング等の方法より種々の被覆を検討した結
果、膜質の緻密性、摩擦抵抗等の観点より金型の付着・
離型性を維持するため薄層とすることなどについては、
あまり検討されていおらず、超硬面を確実に遮蔽する皮
膜について検討し、金型の付着性、離型性を改善する。
着を防止するための決め手はないが、本願発明ではイオ
ンプレーティング等の方法より種々の被覆を検討した結
果、膜質の緻密性、摩擦抵抗等の観点より金型の付着・
離型性を維持するため薄層とすることなどについては、
あまり検討されていおらず、超硬面を確実に遮蔽する皮
膜について検討し、金型の付着性、離型性を改善する。
【０００５】
【問題を解決するための手段】従って、本願発明は超硬
合金の金型、特に上下パンチに、ダイヤモンドを被覆す
ることにより、摩擦抵抗を軽減し、特に膜質としてアモ
ルファス状の微細な幕質とする事により、ダイヤの特性
である離型性をいかし、またダイヤモンドライク、結晶
性ダイヤにおいても緻密な膜、離型性を組み合わせる事
により達成したものである。
合金の金型、特に上下パンチに、ダイヤモンドを被覆す
ることにより、摩擦抵抗を軽減し、特に膜質としてアモ
ルファス状の微細な幕質とする事により、ダイヤの特性
である離型性をいかし、またダイヤモンドライク、結晶
性ダイヤにおいても緻密な膜、離型性を組み合わせる事
により達成したものである。
【０００６】
【作用】よって、粉末成形用金型において、粉末接触面
に被覆を施すとともに、その膜質をダイヤモンドとし、
またダイヤモンド粒子をアモルファス状とすることによ
り、超硬面との密着性が良く、摩擦が減少し付着が減少
し、耐摩耗性が改良され、長寿命化が計れる。さらに、
パンチの側面に被覆すると、ダイとパンチのクリアラン
スがミクロン台の金型においても摩擦が少ないため取扱
いが容易となり高精度なプレス成形を行う事ができる。
以下、本発明を実施例に基ずき詳細に説明する。
に被覆を施すとともに、その膜質をダイヤモンドとし、
またダイヤモンド粒子をアモルファス状とすることによ
り、超硬面との密着性が良く、摩擦が減少し付着が減少
し、耐摩耗性が改良され、長寿命化が計れる。さらに、
パンチの側面に被覆すると、ダイとパンチのクリアラン
スがミクロン台の金型においても摩擦が少ないため取扱
いが容易となり高精度なプレス成形を行う事ができる。
以下、本発明を実施例に基ずき詳細に説明する。
【０００７】
【実施例】粉末成形用金型に使用するＪＩＳ Ｖ５相当
の超硬合金を通常の粉末冶金法により制作し、スローア
ウェイチップＣＮＭＧ４３２の金型を製作した。その概
略を図１に示す。ダイ、上下のパンチ部分には超硬合金
を用い、パンチ部分にはその目的に応じて、下記のよう
な様々な表面処理を施した。
の超硬合金を通常の粉末冶金法により制作し、スローア
ウェイチップＣＮＭＧ４３２の金型を製作した。その概
略を図１に示す。ダイ、上下のパンチ部分には超硬合金
を用い、パンチ部分にはその目的に応じて、下記のよう
な様々な表面処理を施した。
【０００８】物理蒸着法 ダイヤモンドブラック 膜厚 １ミクロン イオンプレーティング法 ＴｉＮ 膜厚 ２．０ミクロン被覆後鏡面仕上げ 無処理
【０００９】超硬合金混合粉末の成形に用いる金型に於
いて、実際のプレス成形作業にてその性能を確認した。
その概略を図２に示し、付着の状況で比較した。ＷＣ、
ＴｉＣ、ＴａＣ、Ｃｏ粉末を混合し、可塑材とを添加し
た後スプレイドライにて造粒乾燥した粉末を、粉末成形
用プレス機にて、２ｔｏｎ／ｃｍ2 の荷重でプレス成形
し、成形体を製作する。その過程において混合粉末と金
型表面の付着によるものが図３に示すように、特にブレ
ーカの凹部につき、成形体の形状を徐々に変えていく。
そのため、一定個数毎にパンチに付着した粉末を取り除
き、この作業を繰り返している。
いて、実際のプレス成形作業にてその性能を確認した。
その概略を図２に示し、付着の状況で比較した。ＷＣ、
ＴｉＣ、ＴａＣ、Ｃｏ粉末を混合し、可塑材とを添加し
た後スプレイドライにて造粒乾燥した粉末を、粉末成形
用プレス機にて、２ｔｏｎ／ｃｍ2 の荷重でプレス成形
し、成形体を製作する。その過程において混合粉末と金
型表面の付着によるものが図３に示すように、特にブレ
ーカの凹部につき、成形体の形状を徐々に変えていく。
そのため、一定個数毎にパンチに付着した粉末を取り除
き、この作業を繰り返している。
【００１１】１００個連続プレス成形した後のパンチ面
の付着状況は、の試料は、粉末の付着はほとんどな
く、また膜の剥離等も生ぜず使用前と大差なく、の試
料は、粉末の圧着の為、ＴｉＮの色調である金色部分は
凹部では認められないほど付着していた。（粉末は黒
色）の試料は樹脂の圧着はよりも少ないが、凹部で
は認められる。
の付着状況は、の試料は、粉末の付着はほとんどな
く、また膜の剥離等も生ぜず使用前と大差なく、の試
料は、粉末の圧着の為、ＴｉＮの色調である金色部分は
凹部では認められないほど付着していた。（粉末は黒
色）の試料は樹脂の圧着はよりも少ないが、凹部で
は認められる。
【００１２】また、さらに連続してプレス成形をの試
料で行った結果、粉末の付着がほとんどなく５０００個
プレス成形でも付着は問題とならなかった。従って、
の無処理のものでは、２０〜５０個ごとに清掃したいた
のに比較して大幅に能率をあげることができた。
料で行った結果、粉末の付着がほとんどなく５０００個
プレス成形でも付着は問題とならなかった。従って、
の無処理のものでは、２０〜５０個ごとに清掃したいた
のに比較して大幅に能率をあげることができた。
【００１３】
【発明の効果】粉末成形用金型に、ダイヤモンドを被覆
することにより、粉末の金型への付着を防止し、プレス
成形中のパンチの清掃をパンチ面の形状にもよるが２０
〜５０個ごとに行っていたものを、数千個毎程度まで効
率を上げる事ができた。またアモルファスダイヤモンド
を例に説明したが、結晶性ダイヤ・ダイヤモンドライク
でも付着性・離型性は同様な効果が得られている。
することにより、粉末の金型への付着を防止し、プレス
成形中のパンチの清掃をパンチ面の形状にもよるが２０
〜５０個ごとに行っていたものを、数千個毎程度まで効
率を上げる事ができた。またアモルファスダイヤモンド
を例に説明したが、結晶性ダイヤ・ダイヤモンドライク
でも付着性・離型性は同様な効果が得られている。
【図１】図１は本発明に使用するプレス成形の金型の１
例を示す。
例を示す。
【図２】図２は図１の上パンチの拡大図を示す。
【図３】図３は図２Ａ−Ａ線の断面図で付着の例を示す
説明図である。
説明図である。
１ ダイ ２ 上パンチ ３ 下パンチ ４ ブレーカ ５ 付着物
Claims (2)
- 【請求項１】 超硬合金、サーメット等の金属粉末を含
有する混合粉末を成形する粉末成形用金型において、金
型の粉末接触面にアモルファス状ダイヤモンドを被覆し
たことを特徴とする粉末成形用被覆金型。 - 【請求項２】 請求項１記載の粉末成形用被覆金型にお
いて、前記膜質がダイヤモンドライク及び／または結晶
性ダイヤモンドからなることを特徴とする粉末成形用被
覆金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2994793A JPH06218587A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 粉末成形用被覆金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2994793A JPH06218587A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 粉末成形用被覆金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06218587A true JPH06218587A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12290186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2994793A Pending JPH06218587A (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 粉末成形用被覆金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06218587A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0841153A2 (de) * | 1996-11-11 | 1998-05-13 | Notter GmbH Werkzeugbau | Tablettierwerkzeug mit adhäsionshemmender Beschichtung |
| EP0847850A1 (de) * | 1996-12-13 | 1998-06-17 | Bayer Bitterfeld GmbH | Vorrichtung zum Verpressen von fliessfähigen Feststoffen oder halbfesten Stoffen |
| FR2766743A1 (fr) * | 1997-07-29 | 1999-02-05 | Sintertech | Outillage de compression de poudre pour installation de frittage |
| WO1999047346A1 (de) * | 1998-03-13 | 1999-09-23 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Vorrichtung zum verpressen von fliessförmigen feststoffen |
| WO2000010801A1 (de) * | 1998-08-21 | 2000-03-02 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Presswerkzeug mit antihafteigenschaften |
| US6151350A (en) * | 1996-03-22 | 2000-11-21 | Komatsu Ltd. | Gas laser |
| US6413457B1 (en) | 1998-12-28 | 2002-07-02 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Powder pressing apparatus, punch, method for pressing powder and method for manufacturing the punch |
| JP2002316297A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-29 | Fuji Dies Kk | 下パンチが再生利用可能な超硬合金製粉末成形用金型 |
| WO2003016034A1 (de) * | 2001-08-14 | 2003-02-27 | Hueck Engraving Gmbh | Verfahren zur bearbeitung und herstellung einer oberfläche mit einem glanzgrad |
| US6599468B2 (en) | 2000-03-28 | 2003-07-29 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Powder compacting apparatus and method of making rare-earth alloy magnetic powder compact |
| US7314530B2 (en) | 2001-10-02 | 2008-01-01 | Neomax Co., Ltd. | Press and magnet manufacturing method |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP2994793A patent/JPH06218587A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6151350A (en) * | 1996-03-22 | 2000-11-21 | Komatsu Ltd. | Gas laser |
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| US6558144B1 (en) | 1997-07-29 | 2003-05-06 | Federal-Mogul Sintered Products, S.A. | Metal powder compression tool |
| FR2766743A1 (fr) * | 1997-07-29 | 1999-02-05 | Sintertech | Outillage de compression de poudre pour installation de frittage |
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| US6413457B1 (en) | 1998-12-28 | 2002-07-02 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Powder pressing apparatus, punch, method for pressing powder and method for manufacturing the punch |
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| JP2002316297A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-29 | Fuji Dies Kk | 下パンチが再生利用可能な超硬合金製粉末成形用金型 |
| JP4552081B2 (ja) * | 2001-04-19 | 2010-09-29 | 冨士ダイス株式会社 | 下パンチが再生利用可能な超硬合金製粉末成形用金型 |
| WO2003016034A1 (de) * | 2001-08-14 | 2003-02-27 | Hueck Engraving Gmbh | Verfahren zur bearbeitung und herstellung einer oberfläche mit einem glanzgrad |
| CN1292891C (zh) * | 2001-08-14 | 2007-01-03 | 许克雕刻有限公司 | 处理和制造具有光泽度的表面的方法和挤压工具 |
| US7311869B2 (en) | 2001-08-14 | 2007-12-25 | Hueck Engraving Gmbh & Co. Kg | Method for processing and producing a surface with a degree of lustre |
| US7314530B2 (en) | 2001-10-02 | 2008-01-01 | Neomax Co., Ltd. | Press and magnet manufacturing method |
| US7604468B2 (en) | 2001-10-02 | 2009-10-20 | Hitachi Metals, Ltd. | Press machine and method for producing magnet |
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