JP3788850B2 - 放電励起型レーザ装置における制御装置 - Google Patents

放電励起型レーザ装置における制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料の加工、縮小投影露光用などの光源に用いられる放電励起型レーザ装置に関し、特に放電励起型レーザ装置の充放電回路におけるエネルギー転送効率を向上させることによってレーザのエネルギー効率を向上させることができる制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電励起型レーザ装置の充放電回路として、スイッチの耐久性の向上等のために、近年、磁気パルス圧縮回路を使用したものが用いられている。
【0003】
図5は、日立金属技報Vol.8 1992.1「ファインメットを用いたパルスパワー用磁気スイッチ磁芯の動特性」に紹介されている磁気パルス圧縮回路を使用したエキシマレーザ用充放電回路を示している。
【0004】
図5では、コンデンサの容量C1=C2=C3の条件下でコンデンサC1に蓄積された電荷がすべてコンデンサC2に転送された時点で磁気スイッチSRが飽和するように設計されており、このような場合にコンデンサC1に蓄積された電荷が最も効率的にコンデンサC3に転送されることなる。このときの主要各部の電圧V、電流iの波形の時間変化を図4に示している。
【0005】
すなわち、直流高電圧電源の電圧値VEに応じてコンデンサC1は充電され、電荷が蓄積される。そして、サイラトロンQがオン動作され、サイラトロンQが導通されると電流i1が流れて、コンデンサC1の蓄積電荷がコンデンサC2へ転送される。そして、コンデンサC1のすべての蓄積電荷がコンデンサC2に移った瞬間τ1に、磁気スイッチSRが飽和されて電流i2が流れ始め、コンデンサC3への電荷の転送が開始される。そして、電流i3が流れることによってレーザの放電電極5で放電がなされる。このようにしてコンデンサC1の電荷はコンデンサC2を経てコンデンサC3に効率良く転送され、コンデンサC3の蓄積電荷がレーザ電極5の放電とレーザ光放出とを引き起こす。
【0006】
また、図4に示すように磁気圧縮の作用により、電流i1に比べて電流i2の方がピーク値が高くなるとともに、パルスの時間幅が狭まるので、レーザ電極5において、短時間の間に強い放電が得られ、レーザ発振用としては望ましい特性となる。
一方、エキシマレーザは、レーザガスとして反応性の高いハロゲンガスを使用していることから、レーザ発振を繰り返すと、ハロゲンガスの反応の進行に伴いハロゲンガスの減少や、ハロゲン化金属であるダストの増加を引き起こす。このようにレーザガスが劣化すると、発振、出力されるレーザ光のエネルギーが低下してしまう。つまり、レーザ励起強度(電源の電圧値)を一定に維持したままでは、レーザ光エネルギーを一定レベルに維持することはできない。
【0007】
とりわけ、半導体露光装置の光源として、エキシマレーザを使用した場合には、光源として一定のエネルギーの光を常時出力することが要求される。
【0008】
そこで、通常は、時間の経過に応じてレーザ励起強度(電源の電圧値)を上昇させる制御を行うことで、光エネルギーの低下を防止するようにしている。また、電源の電圧値が上昇し過ぎた場合には、レーザチャンバ内の劣化したレーザガスを、新規なガスに交換することも行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、電源電圧を上昇変化させる制御を行った場合に、図5に示す磁気圧縮回路で生ずる不具合について説明する。
【0010】
さて、一般に、磁気スイッチSRが飽和して導通するタイミングは、磁気スイッチSRに印加される電圧と印加時間との積、すなわち図4で斜線を施した面積によって定まる。この面積は電圧時間積VTと称され、下記式(1)で表される。
【0011】
Figure 0003788850
但し、上記(1)式においてNは磁気スイッチの巻数、Aeは磁心有効断面積、ΔBmは最大動作磁束密度量という設計値である。よって電圧時間積VTはこれら各設計値で決まる一定の値である。
【0012】
したがって、上記(1)より、電圧vc2が大きくなれば磁気スイッチSRが飽和するまでの時間τ1は短くなり、電圧vc2が小さくなれば磁気スイッチSRが飽和するまでの時間τ1は長くなることがわかる。
【0013】
図4に示すように、この電圧vc2のピーク値は電源の電圧値VEであり、電源の電圧値VEの大きさによって電圧vc2の大きさが定まる。そして、電圧vc2がピーク値VEに達した時点で磁気スイッチSRが飽和する(時間τ1に達する)ので、電源の電圧値VEが大きいほど磁気スイッチSRが飽和するタイミング、つまりコンデンサC2の蓄積電荷をコンデンサC3に転送するタイミングが早まることになる。
【0014】
ここで問題になるのは、電源の電圧値VEが大きくなり電圧vc2が大きくなることによって、コンデンサC1の蓄積電荷がすべてコンデンサC2へ転送されるよりも前(図4において電流値i1の「山」が0になる時点よりも前)に、磁気スイッチSRが飽和してしまい、コンデンサC2からコンデンサC3に蓄積電荷が転送され始めてしまう(電流i2が流れ始めてしまう)場合である。かかる場合には、図4に示す電流i2、つまり磁気圧縮後の電流i2のピーク値が著しく低くなってしまうとともにパルス時間幅が増大してしまう。これは、短時間の間に強い放電を得ることが必要なレーザ発振用の充放電回路の特性としては望ましいことではない。
【0015】
本発明はこうした実状に鑑みてなされたものであり、電源電圧を変化させる制御を行う場合であっても短時間での強い放電を維持できるようにして、放電励起型レーザ装置の発振効率、エネルギー効率を一定レベル以上にすることを解決課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段および効果】
そこで、本発明では、上記解決課題達成のために、電源と、該電源の電圧を放電電極に印加させる主スイッチと、該主スイッチと前記放電電極との間に介在されて、前記電源から前記放電電極に流れる電流を前記電源の電圧の大きさに応じた時間の間阻止する磁気スイッチとを有した充放電回路を具えるとともに、前記放電電極が配設されたレーザチャンバ内にレーザガスを供給して前記放電電極間の放電によって前記レーザガスを励起し、レーザ光を発振、出力させるようにした放電励起型レーザ装置において、
前記充放電回路は、
前記電源の電圧に応じて充電される第1のコンデンサと、前記主スイッチのオン動作に応じて前記第1のコンデンサに蓄積された電荷が転送される第2のコンデンサと、該第2のコンデンサに蓄積された電荷が転送される第3のコンデンサと、前記主スイッチがオンされてから前記電源の電圧の大きさに応じた時刻に、前記第2のコンデンサに蓄積された電荷の前記第3のコンデンサへの転送を開始する前記磁気スイッチと
を具えており、
前記第1のコンデンサの蓄積電荷が全て前記第2のコンデンサに転送された時点で、前記磁気スイッチが前記第2のコンデンサから前記第3のコンデンサへの電荷の転送を開始するタイミングとなるよう前記電源の電圧値を予め求めておき、この電圧値を制御最大電圧として設定する制御最大電圧設定手段と、
前記レーザ光の出力を検出する出力検出手段と、
前記出力検出手段によって検出された前記レーザ光の出力が目標値又は目標範囲内からずれたことが検出された場合に、前記レーザ光の出力が前記目標値に一致するか又は前記目標範囲内に入るように、前記電源の電圧を前記制御最大電圧設定手段で設定された制御最大電圧以下の範囲で変化させる電圧制御手段と
を具えるようにしている。
【0017】
かかる構成によれば、図1に示すように、充放電回路1で、電源17の電圧Vに応じて第1のコンデンサC1が充電される。そして、主スイッチ18のオン動作に応じて第1のコンデンサC1に蓄積された電荷が第2のコンデンサC2に転送される。そして、第2のコンデンサC2に蓄積された電荷が第3のコンデンサC3に転送される。そして、磁気スイッチSRにより、主スイッチ18がオンされてから電源17の電圧Vの大きさに応じた時刻に、第2のコンデンサC2に蓄積された電荷の第3のコンデンサC3への転送が開始される。
【0018】
そこで、図3に示すように、第1のコンデンサC1の蓄積電荷が全て第2のコンデンサC2に転送された時点τ1で、磁気スイッチSR1によって第2のコンデンサC2から第3のコンデンサC3への電荷の転送を開始させるタイミングとなるよう電源17の電圧値VMが予め求められ、この電圧値が制御最大電圧VMとして設定されておかれる。
【0019】
そして、図2(ステップ107〜110)に示すように、検出されたレーザ光の出力Eが目標値Ec又は目標範囲内からずれたことが検出された場合に、レーザ光の出力Eが目標値Ecに一致するか又は目標範囲内に入るように、電源17の電圧Vが制御最大電圧Vmax(=VM)以下の範囲で変化される。
【0020】
この結果、図3に示すように、電源17の電圧値が制御最大電圧VM以下に抑えられ電圧vc2(vc21、vc22、vc23)が抑えられることによって、コンデンサC1の蓄積電荷がすべてコンデンサC2へ転送されるよりも前(図4において時刻τ1よりも前)に、磁気スイッチSRが飽和してしまい、コンデンサC2からコンデンサC3に蓄積電荷が転送され始めてしまうことはなくなる。つまり、少なくともコンデンサC1の蓄積電荷がすべてコンデンサC2へ転送された時点よりも後で磁気スイッチSR1が飽和し、コンデンサC2からコンデンサC3に蓄積電荷が転送され始めるので、電流i21、i22、i23に示すように、磁気圧縮後の電流のピーク値を一定レベル以上に維持することができるとともに、時間幅を一定レベル以下に維持することができる。これにより電源電圧Vを変化させる制御を行う場合であっても短時間での強い放電を維持できるようになり、放電励起型レーザ装置の発振効率、エネルギー効率を一定レベル以上に維持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る放電励起型レーザ装置の制御装置の実施形態について説明する。
【0022】
図1は、本実施形態におけるレーザ装置の構成を示している。
【0023】
同図に示すように、実施形態装置は、大きくは、主電極5、5間における放電を行わせる充放電回路1と、レーザガスが供給、充填され、主電極5、5間の放電によってレーザガスの励起、レーザ光Laの発振が行われるレーザチャンバ4と、レーザチャンバ4にレーザガスを供給し、チャンバ4内からレーザガスを排気する給・排気回路2と、後述する図2に示されるように圧力センサ13の出力等に基づいて充放電回路1および給・排気回路2を制御する制御器3とから構成されている。なお、レーザチャンバ4内には、熱交換器7およびレーザ媒質ガス(以下「レーザガス」という)を強制対流、冷却させるブロア8が組み込まれており、数十〜数百Hzの高い繰返し周波数での運転を可能としている。
【0024】
希ガスボンベ9には、希ガス(Xe、Kr、Ar等)が充填され、ハロゲンガスボンベ10には、ハロゲンガス(F2、HCl等をバッファガスによって希釈したガス)が充填され、バッファガスボンベ11には、バッファガス(He、Ne等)が充填されている。これら各ボンベ9、10、11とレーザチャンバ4との間は、各バルブ14a〜14fおよび排気ポンプ12を介して配管がなされており、制御器3から各バルブ14a〜14fに対してバルブ開閉信号S1が出力されるとともに排気ポンプ12に対してポンプ駆動信号S2が出力されることによって、レーザチャンバ4へのレーザガスの供給およびチャンバ4内からのガス排気が制御される。
圧力センサ13は、レーザチャンバ4内のガス圧Pを検出し、その検出出力Pを制御器3に入力させる。
【0025】
レーザチャンバ4内でレーザガスが放電励起され、これによって発光した光が図示されていない共振器によって共振されることによりレーザ発振が行われる。発振レーザ光Laは図示されていない、ウインドウ、フロントミラー等を介して出力される。
【0026】
出力されたレーザ光Laは、光出力検出器15に入力され、この光出力検出器15によってレーザ出力(エネルギー)Eが検出され、該検出出力Eが制御器3に入力される。なお、光出力検出器15は、たとえばピンフォトダイオードのピーク値をホールドすることによりレーザ出力Eを検出するものである。さて、光出力検出器15としては、光エネルギーを直接的に検出するものでもよく、ハロゲンガス濃度、希ガス濃度等光パワーに関連するパラメータを検出することによって、間接的に光パワーを検出するものであってもよい。
【0027】
また、光出力検出器15で光が検出される毎にこれをカウントするカウンタ(図示せず)が設けられている。このカウンタによってレーザ光Laの発振パルス数Nがカウントされ、このカウンタの出力Nが制御器3に入力される。
【0028】
充放電回路1は、直流高圧電源17を駆動源として主電極5、5間で放電を行わせる。この電源17の充電電圧Vも図示されていない電圧検出器によって検出され、制御器3に入力される。
【0029】
本レーザ装置の制御装置は、運転中のレーザ出力を安定化するために、レーザ出力を光センサでモニタし、このモニタ結果に基づいて充電電圧を変化させて、レーザガスの劣化、ウインドの汚損等に伴う出力低下をきたさないような出力安定化制御を行うものである。
【0030】
すなわち、制御器3は、光出力検出器15で検出したレーザ出力E、圧力センサ13で検出したガス圧P、上記パルスカウンタで検出したカウント数Nおよび上記電圧検出器で検出した電源17の充電電圧Vに基づいて電源17に指令電圧Vaを出力し、該電源17の充電電圧Vが指令した電圧値Vaになるように充電電圧の制御を行う。
【0031】
充放電回路1は、磁気アシスト19が付設された主スイッチであるサイリスタ18がオンされることにより動作する。制御器3は、充放電回路1を動作させるための駆動信号S3を駆動回路16に送出し、これに応じて駆動回路16がオン信号S4を主スイッチ18に加えることにより充放電回路1が動作する。
【0032】
なお、主スイッチ18は、サイリスタを使用しているが、他の半導体スイッチ例えばGTO、IGBTを使用することもできる。
【0033】
充放電回路1は、パルストランス20を有した2段の磁気圧縮回路、つまり磁気スイッチSRを2つ具えた回路構成となっている。
【0034】
すなわち、充放電回路1は、電源17の電圧Vに応じて充電される第1のコンデンサC1と、主スイッチ18のオン動作に応じて第1のコンデンサC1に蓄積された電荷が転送される第2のコンデンサC2と、第2のコンデンサC2に蓄積された電荷が転送される第3のコンデンサC3と、主スイッチ18がオンされてから電源17の電圧Vの大きさに応じた時間までの間電流を阻止し、当該電源17の電圧Vの大きさに応じた時間が経過した時点で、第2のコンデンサC2に蓄積された電荷の第3のコンデンサC3への転送を開始する磁気スイッチSRとを具えている。さらに同様の磁気スイッチSRが後段に設けられている。
【0035】
本実施形態では、2段の磁気圧縮回路を想定しているが、もちろん1段の磁気圧縮回路、3段以上の磁気圧縮回路にも本発明は適用可能である。
【0036】
制御器3による制御開始前に、図3に示すように、第1のコンデンサC1の蓄積電荷が全て第2のコンデンサC2に転送された時点τ1で、磁気スイッチSR1が第2のコンデンサC2から第3のコンデンサC3への電荷の転送を開始するタイミングとなるような電源17の電圧値VMが予め求められておかれ、この電圧値が制御最大電圧VMとして制御器3に設定されておかれる。
【0037】
この制御最大電圧VMは、後述するように電源17の電圧Vを変化させる制御を行ったときの、電圧Vの上限値とされ、この制御最大電圧VM以下で電源17の電圧Vが変化される。
【0038】
ここで、電圧Vの変化範囲を制御最大電圧VM以下にする意味について、図3を用いて説明する。
【0039】
図3においてvc21,vc22,vc23はコンデンサC2の電圧を示しており、図4のvc2に対応している。一方、図3においてi21、i22,i23はコンデンサC2からコンデンサC3に流れる電流を示しており、図4のi2に対応している。
【0040】
図3のv21、i21はそれぞれ図4のvc2、i2に相当する電圧波形、電流波形を示している。このとき電源17の電圧Vは上記制御最大電圧VMに一致しており、コンデンサC1の電荷が全てC2へ転送された瞬間τ1(vc21がピークになる瞬間)に、磁気スイッチSRが飽和してコンデンサC2からコンデンサC3に電荷が転送され始めることになる。
【0041】
これに対して、vc22,i22,vc23,i23はそれぞれ電源17の電圧Vを上記制御最大電圧VMよりも小さな値とした場合の電圧波形、電流波形を示している。ただし、(vc21>)vc22>vc23である。これらの関係を上記(1)式にあてはめると、下記(2)式が得られる。
【0042】
Figure 0003788850
上記(2)式からτ1<τ3<τ4であることがわかり、図3に示すように、電源17の電圧Vの低下に伴い磁気スイッチSRが飽和するタイミング、つまり電流i2(i21、i22、i23)が流れ始めるタイミングが遅くなっていくことがわかる。そして、その電流i2が流れ始めるタイミングはコンデンサC1の蓄積電荷がすべてコンデンサC2へ転送された時点τ1以後になっている。
【0043】
このように、電源17の電圧値Vが制御最大電圧VM以下に抑えられ電圧vc2(vc21、vc22、vc23)が抑えられることによって、コンデンサC1の蓄積電荷がすべてコンデンサC2へ転送されるよりも前(図3において時刻τ1よりも前)に、磁気スイッチSRが飽和してしまい、コンデンサC2からコンデンサC3に蓄積電荷が転送され始めてしまうことはなくなる。つまり、少なくともコンデンサC1の蓄積電荷がすべてコンデンサC2へ転送されてしまった時点τ1よりも後で磁気スイッチSRが飽和し、コンデンサC2からコンデンサC3に蓄積電荷が転送され始めるので、電流波形i21、i22、i23に示すように、磁気圧縮後の電流のピーク値を一定レベル以上に、時間幅を一定レベル以下に維持することができる。これにより電源電圧Vを変化させる制御を行う場合であっても短時間での強い放電を維持できるようになり、放電励起型レーザ装置の発振効率、エネルギー効率を一定レベル以上に維持することができる。いいかえれば、コンデンサC1の蓄積電荷を効率良くコンデンサC3まで転送できるとともにレーザ電極5の放電用電流波形の圧縮(ピーク値増大と時間幅縮小)を達成でき、レーザガス劣化やその他の要因で生ずるレーザ光のエネルギーの変動を電源電圧Vの調整で補正する制御を行ったとしても磁気圧縮への悪影響を回避することができる。
【0044】
図3において、vc21,vc22,vc23の各電圧波形は、時刻τ1でピークに達する。電圧波形vc22,vc23に関しては、τ1でピークに達した後それぞれ時刻τ3,τ4までほぼ一定の値を保つ。
【0045】
ただし、電圧値vc22,vc23がそれぞれτ3、τ4に至るまで徐々に低下していくのはつぎのような理由による。
【0046】
たとえば、電圧波形vc22を例にとると、時刻τ1まではコンデンサC2にかかる電圧が上昇し、時刻τ1から時刻τ3までの間は、磁気スイッチSRがダイオードに似た作用をして電流i22の流れを阻止する。しかし、電流i22の流れを完全に阻止するのではなく、電流がわずかに磁気スイッチSRから漏れてコンデンサC3および充放電回路1の後段のコイルへ流れてしまったり、磁気アシスト19方向へ逆流したりする。こうした漏れや逆流が電圧値vc22,vc23の徐々なる低下を招来するものである。また、こうした漏れや逆流は回路内でのジュール熱発生を招来してコンデンサ間でのエネルギー転送効率を幾分か低下させることになる。
【0047】
なお、主スイッチ18などの損失を考慮せずに理想的な素子として計算すると、コンデンサC1からコンデンサC2に電荷が完全に移行されるまでの時間(電流i1が0になるまでの時間)τ1は、コンデンサC1,C2、コイルL1(磁気アシスト19)が形成する電流i1の流れるループの各容量、インダクタンスで決まり、次の回路方程式(3)から求めることができる。
【0048】
Figure 0003788850
が得られる。
【0049】
以下、制御器3で行われる具体的な制御の内容を図2に示すフローチャートを併せ参照して説明する。本実施形態では、レーザガスの制御を併用することによって電源17の電圧Vを上記制御最大電圧VM以下で変化させ、レーザ光LaのエネルギーEを所望の一定レベルに制御する場合を想定している。
【0050】
レーザ装置の運転開始にあたり、まず真空ポンプによって所定のガス圧になるまで排気が行われ、レーザチャンバ4内の旧ガスが排気される。つぎにバルブ14a…が所要に開閉され、圧力センサ13の出力Pが所定の設定値になるまで、希ガス、ハロゲンガスおよびバッファガスのそれぞれが順次注入される。
【0051】
こうしたレーザガスのチャンバ4内への注入がなされると、その後チャンバ4内のガス循環用のブロア8の起動、電源17のウオームアップ等といったシーケンシャルな制御が順次実行されていき、レーザ装置の運転が可能な状態となる。そこで、レーザ装置の運転に先だって、まず、図2のステップ101に示されるように、目標レーザ出力Ec、ハロゲンガス注入パルス数間隔Nc、電源17の電圧Vの許容最大値Vmax、許容最小値Vminが設定されると共に、パルス数カウンタリセット(N=0)が行われる。
【0052】
ここで、許容最大値Vmaxは、上述した制御最大電圧VMの値そのものを使用してもよく、制御最大電圧VMよりも微小量Δvだけ低い値VM−Δv(Δv>0)を用いてもよい。
【0053】
結局、電源電圧の許容最大値Vmaxが制御最大電圧VMと同一またはその値以下の値VM−Δvになっていれば、コンデンサC1からコンデンサC2への全電荷転送終了前にコンデンサC2からコンデンサC3への電荷転送が開始されるという不具合が回避でき、本発明の目的を達成することができる。
【0054】
許容最小値Vminは、ガスレーザの発振効率等のパラメータに配慮して適宜設計しておけばよい。
【0055】
その後、レーザ装置の運転が開始されると、光出力検出器15によって検出されたレーザ出力E、電圧検出器によって検出された充電電圧V、圧力センサ13によって検出されたチャンバ内圧力Pが制御器3に逐次入力される。但し、検出充電電圧Vは指令電圧Vaで代用してもよい(ステップ102)。
【0056】
制御器3は、検出レーザ出力Eを目標レーザ出力Ecと比較し(ステップ103)、E<Ecであれば充電電圧を|ΔV|だけ増加させて指令充電電圧Vaとし(ステップ105)、E=Ecであれば検出電圧Vをそのまま指令充電電圧Vaとし(ステップ104)、E>Ecであれば、検出充電電圧Vを|ΔV|だけ下げて充電指令電圧Vaとする(ステップ106)。なお、以上のΔVの計算は下記(4)式による。
【0057】
ΔV=K・(Ec−E) … (4)
但し、Kは正の定数であって、レーザ光のエネルギーを一定量だけ増減させるのに必要な電圧変化量を予め実測しておき、決定することができる。
【0058】
さて、一般に目標値に近付ける制御を行う場合、検出器の分解能や各種ノイズを考慮して不感帯が設けられる。本実施形態においても、上記目標レーザ出力Ecに不感帯を設けてもよい。すなわち、目標範囲の下限値Ec−ΔEと上限値Ec+ΔEを設定しておき、この目標範囲Ec−ΔE〜Ec+ΔE内に、レーザ出力Eが入るように制御してもよい。
【0059】
さらに、制御器3は、上記ステップ104〜106で求められた指令充電電圧Va(現在の充電電圧V)を、充電電圧制御範囲の最大値Vmax及び最小値Vminと比較し(ステップ107)、Vmin≦Va≦Vmaxであれば、レーザガス圧Pを現在の圧力に維持した状態で(ステップ108)、次のステップ111へ移行する。
【0060】
しかし、Va>Vmaxであれば、希ガスボンベ9およびバッファガスボンベ11から所定量の希ガスΔG1およびバッファガスΔG3をレーザチャンバ4内に補給する処理を行い、ガス圧PをΔPだけ上昇させてからステップ111へ移行する(ステップ110)。
【0061】
Va<Vmaxであれば、レーザチャンバ4内からレーザガスを所定量ΔG4だけ排気してガス圧をΔPだけ減少させてからステップ111へ移行する(ステップ109)。通常は、不純物ガスの発生およびウインド等の汚損によりレーザガスは低下する傾向にあり、レーザチャンバ4内の全ガス圧Pはガス補給と共に上昇するので、上記排気工程(ステップ109)は不要な場合が多い。
【0062】
以上のようにレーザガスの制御(レーザガスの補給工程(ステップ110))を行っているのは、電圧の制御(電圧の上昇変化(ステップ105))だけでは、レーザ出力Eを補償できないほどにレーザガスが劣化してしまうことがあり、これに対処するためである。こうしたレーザガスの制御は既に多数の文献で開示されているものを用いることができる。
【0063】
すなわち、ガスを補給する場合には(ステップ110)、レーザチャンバ4内部を排気ポンプ12で真空排気して上で新規なレーザガスをレーザチャンバ4内部に封入するというガス制御を行うことが考えられる。このとき、レーザチャンバ4を開封はせず、各ガスのボンベ9,10,11からバルブ14a,14b,14c,14d,14eで流量を制御しながらガスをチャンバ内へ送ることができる。
【0064】
また、レーザ装置運転中には、ハロゲンガスをレーザチャンバ4内に補給する制御も行っている。
【0065】
すなわち、エキシマレーザ運転中は、電極蒸発物等とハロゲンガスが反応してフッ化金属を生成し、ハロゲンガスは減少する一方である。この減少はレーザ運転時間あるいはレーザ発振パルス数Nに比例している。
【0066】
そこで、発振パルス数Nに比例した量のハロゲンガスをレーザチャンバ4内に補給するために、カウントパルス数Nが所定の設定値Ncに達する毎に、ハロゲンガスを所定量ΔG2だけレーザチャンバ内に補給している(ステップ113,114,115)。
【0067】
この補給時点でカウントNが0にリセットされ(ステップ116)、ステップ11へ移行する。上記パルス数Nは、光出力検出器15における検出回数をカウントすることによって得るようにしてもよく、あるいはレーザ発振指令であるトリガ信号の回数をカウントすることによって得るようにしてもよい。
【0068】
ステップ111では、レーザチャンバ4内のガス圧力Pが許容範囲内(最小値Pminと最大値Pmaxの間)にあるか否かを判断している。この圧力許容範囲外ではレーザ発振の効率低下などの問題があり、レーザ運転の継続は好ましくない。また、レーザチャンバ4内の全ガスの交換、劣化部品の交換が必要である。 そこで、圧力許容範囲外の場合には、ステップ112においてアラーム表示、エラー処理等の異常処理がなされる。この異常処理は、例えばレーザチャンバ4を真空引きして新しいレーザガスを封入するという処理のことである。
【0069】
なお、上述したレーザガス制御は、既に周知となっているさまざまな制御が可能である。例えば、カナダのLUMONICS社が公表している技術(Excimer Lasers.Current Trendes and Future Directions Paper Presented at SPIE O-E/LASE'89 J.Reid etal.)のように、電源電圧が上昇してある設定値に達したときに、ハロゲンガスを注入して電源電圧を下げる制御(上記文献のFigure.4)を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態の構成を示す図である。
【図2】図2は本実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図3は実施形態の充放電回路の各部の電圧、電流の波形を示すグラフである。
【図4】図4は図5に示す充放電回路の各部の電圧、電流の波形を示すグラフである。
【図5】図5は磁気圧縮回路を用いた充放電回路を例示した図である。
【符号の説明】

Claims (5)

  1. 電源と、該電源の電圧を放電電極に印加させる主スイッチと、該主スイッチと前記放電電極との間に介在されて、前記電源から前記放電電極に流れる電流を前記電源の電圧の大きさに応じた時間の間阻止する磁気スイッチとを有した充放電回路を具えるとともに、前記放電電極が配設されたレーザチャンバ内にレーザガスを供給して前記放電電極間の放電によって前記レーザガスを励起し、レーザ光を発振、出力させるようにした放電励起型レーザ装置において、
    前記充放電回路は、
    前記電源の電圧に応じて充電される第1のコンデンサと、前記主スイッチのオン動作に応じて前記第1のコンデンサに蓄積された電荷が転送される第2のコンデンサと、該第2のコンデンサに蓄積された電荷が転送される第3のコンデンサと、前記主スイッチがオンされてから電源の電圧の大きさに応じた時刻に、前記第2のコンデンサに蓄積された電荷の前記第3のコンデンサへの転送を開始する前記磁気スイッチと
    を具えており、
    前記第1のコンデンサの蓄積電荷が全て前記第2のコンデンサに転送された時点で、前記磁気スイッチが前記第2のコンデンサから前記第3のコンデンサへの電荷の転送を開始するタイミングとなるよう前記電源の電圧値を予め求めておき、この電圧値を制御最大電圧として設定する制御最大電圧設定手段と、
    前記レーザ光の出力を検出する出力検出手段と、
    前記出力検出手段によって検出された前記レーザ光の出力が目標値又は目標範囲内からずれたことが検出された場合に、前記レーザ光の出力が前記目標値に一致するか又は前記目標範囲内に入るように、前記電源の電圧を前記制御最大電圧設定手段で設定された制御最大電圧以下の範囲で変化させる電圧制御手段と
    を具えた放電励起型レーザ装置における制御装置。
  2. 前記電源の電圧が前記制御最大電圧よりも大きくならないように、レーザチャンバ内のレーザガスを制御するレーザガス制御手段をさらに具えた請求項1記載の放電励起型レーザ装置における制御装置。
  3. 前記制御最大電圧設定手段で設定された制御最大電圧よりも所定量だけ小さい許容最大電圧を予め設定する許容最大電圧設定手段
    をさらに具え、
    前記電圧制御手段は、
    前記出力検出手段によって検出された前記レーザ光の出力が目標値又は目標範囲内からずれたことが検出された場合に、前記レーザ光の出力が前記目標値に一致するか又は前記目標範囲内に入るように、前記電源の電圧を前記許容最大電圧設定手段で設定された許容最大電圧以下の範囲で変化させるようにした、
    請求項1記載の放電励起型レーザ装置における制御装置。
  4. 前記電源の電圧が前記許容最大電圧よりも大きくなった場合に、前記電源の電圧が前記許容最大電圧以下になるように、レーザチャンバ内のレーザガスを制御するレーザガス制御手段をさらに具えた請求項3記載の放電励起型レーザ装置における制御装置。
  5. 前記レーザガス制御手段は、前記レーザチャンバ内を真空引きした後に、新規なレーザガスを当該レーザチャンバ内に封入する制御を行うものである請求項2または4記載の放電励起型レーザ装置における制御装置。
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