JPH09258396A - 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JPH09258396A
JPH09258396A JP8062699A JP6269996A JPH09258396A JP H09258396 A JPH09258396 A JP H09258396A JP 8062699 A JP8062699 A JP 8062699A JP 6269996 A JP6269996 A JP 6269996A JP H09258396 A JPH09258396 A JP H09258396A
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JP
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acid
silver halide
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JP8062699A
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Shinji Uchihiro
晋治 内廣
Shoji Nishio
昌二 西尾
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム汚れや水垢を発生させることなく、
水洗水量を低減することができる黒白ハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法を提供する。 【解決手段】 現像工程、定着工程、水洗工程及び乾燥
工程を有する自動現像機にて、キレート安定度係数が8
以上であるキレート剤を含有する定着液を用い、水洗水
の補充量を3l/分以下として処理する黒白ハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法、前記定着液がアルミニウム
を0〜0.05モル/l含有すること、前記自動現像機
のラインスピードが2000〜5000mm/分であ
り、現像工程から乾燥工程までに要する処理時間が25
〜50秒であること、前記キレート剤としてエチレンジ
アミン4酢酸塩を0.5〜10g/l含有する定着液で
あること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は黒白ハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、世界的に環境問題が深刻になり、
環境保護の見地から各業界において環境に優れた製品及
びシステムの研究開発が盛んに進められている。
【0003】感光材料を自動現像機で処理する場合は、
近年の処理量の増大による水洗水の大幅な増加も問題に
なってきており、節水対策を採る動きが年々強まってい
る。水洗水は補充量が多いために水洗廃液も多く、従来
そのまま下水道に放流され、河川、湖沼、海水等の水質
汚濁の原因になっていた。又、使用された大量の水洗水
はそのまま排出され、殆どはその後使用されることが無
く、再利用されることが強く望まれている。
【0004】水洗廃液の低減即ち水洗補充量の低減を妨
げる要因としては自動現像機の水洗水に水垢(スカム)
が発生し、発生した水垢が処理される感光材料、水洗
槽、搬送ローラー又は水洗ローラーに付着しフィルムを
汚染し、また搬送不良の原因となることにある。また近
年の超迅速処理や低補充化に伴う処理時間の減少によ
り、定着抜け性が大幅に低下するという問題が生じてお
り、更に水洗水補充量を減少させることで処理後のフィ
ルムの残色性は大幅に劣化し、茶色に変色する等の問題
も発生する。
【0005】従って浄化剤の添加、電解等による水の再
生、多段向流等の多くの試みがなされているが、望まれ
ているレベルまで水洗水の低減を実現するに至っていな
い。
【0006】感光材料側の観点で述べれば、連続処理或
いは空気酸化による処理液の疲労を防止するために、通
常1m2当たり300ml以上の現像補充液及び450
ml以上の定着補充液を補充しながら処理されてきた。
しかしながら近年の処理量の増大に伴い処理液の廃棄が
問題になってきており、環境汚染防止の必要から処理液
中のチオ硫酸塩濃度は高められ、処理工程で使用される
工業用水及び水道水中に存在する各種のイオン等と反応
して白色沈殿物が発生する原因となっている。
【0007】これを防止するために定着液等に硼酸や多
塩基酸を添加する方法が知られているが効果は十分では
なく、充分な対策ができていないのが現状である。定着
ローラーやタンク内壁に白色沈殿物が付着するなどし
て、ローラーの回転に異常をきたしたり、感光材料に汚
れが生じたり、場合によっては傷つける原因となってい
る。また長期にわたって補充タンクに高濃度の定着液を
保存することになるため、保存状態によって更に濃縮が
進み、補充液中では白色沈殿物が生じ易くなる等の問題
が生じていた。
【0008】更に定着液の補充量を少なくするとランニ
ングでの疲労、消費によって定着硬膜が不充分となり、
その結果フィルムが完全に乾燥することなく湿った状態
で排出されることになる。また処理後の画像を保存する
と画像銀の色調が純黒色を失って茶色に変色するなどの
残色性が極端に悪化し重大な障害を生じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルム汚れ
や水垢を発生させることなく、水洗水量を低減すること
ができる黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、現
像工程、定着工程、水洗工程及び乾燥工程を有する自動
現像機にて、キレート安定度係数が8以上であるキレー
ト剤を含有する定着液を用い、水洗水の補充量を3l/
分以下として処理する黒白ハロゲン化銀写真感光材料の
処理方法、前記定着液がアルミニウムを0〜0.05モ
ル/l含有すること、前記自動現像機のラインスピード
が2000〜5000mm/分であり、現像工程から乾
燥工程までに要する処理時間が25〜50秒であるこ
と、前記キレート剤としてエチレンジアミン4酢酸塩を
0.5〜10g/l含有する定着液であること、によっ
て達成される。
【0011】以下、本発明について詳述する。
【0012】本発明に用いられるキレート剤としては、
第2鉄イオン(Fe3+)に対するキレート安定度係数が
8以上であるものが好ましい。ここでキレート安定度係
数とはL.G.Sillen & A.E.Marte
ll著“StabilityConstants of
Metal Complexes”The Chem
ical Society,London(196
4)、S.Chaberek & A.E.Marte
ll著“Organic Sequestering
Agents”Willey(1959)等により一般
に知られている係数を言い、第2鉄イオンに対するキレ
ート安定度係数が8以上であるキレート剤としては、有
機カルボン酸キレート剤、有機燐酸キレート剤、無機燐
酸キレート剤、ポリヒドロキシ化合物等が挙げられる。
【0013】好ましいキレート剤の具体例としては、エ
チレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、ジアミ
ノプロパン4酢酸、ニトリロ3酢酸、ヒドロキシエチル
エチレンジアミン3酢酸、ジヒドロキシエチルグリシ
ン、エチレンジアミン2酢酸、エチレンジアミン2プロ
ピオン酸、イミノ2酢酸、ジエチレントリアミン5酢
酸、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸、1,3−ジアミノ
プロパノール4酢酸、トリエチレンテトラミン6酢酸、
トランスシクロヘキサンジアミン4酢酸、エチレンジア
ミン4酢酸、グリコールエーテルジアミン4酢酸、エチ
レンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸、ジエチレ
ントリアミンペンタメチレンホスホン酸、ニトリロトリ
メチレンホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カ
ルボン酸、2−ホスホノプタン−1,2,4−トリカル
ボン酸、1−ヒドロキシ−1−ホスホノプロパン−1,
2,3−トリカルボン酸、カテコール−3,5−ジスル
ホン酸、ピロリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナト
リウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等が挙げられ、特
に好ましくはジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレ
ンテトラミン6酢酸、1,3−ジアミノプロパノール4
酢酸、グリコールエーテルジアミン4酢酸、ヒドロキシ
エチレンジアミン3酢酸、2−ホスホノプタン−1,
2,4−トリカルボン酸、1,1−ジホスホノエタン−
2−カルボン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エ
チレンジアミンテトラホスホン酸、ジエチレントリアミ
ンペンタホスホン酸、1−ヒドロキシプロピリデン−
1,1−ジホスホン酸、1−アミノエチリデン−1,1
−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−
ジホスホン酸やこれらの塩が挙げられる。
【0014】上記キレート剤の使用量は定着液1l当た
り、0.05〜50g、好ましくは0.20〜20g、
更にはエチレンジアミン4酢酸系化合物を定着液1l当
たり0.5〜10gの範囲で用いると良好な結果が得ら
れる。
【0015】定着開始液は、通常用いられている濃縮液
キットを水で希釈して用いても、2種以上の化合物から
形成された固体処理剤の単独物又は混合物を水で溶解し
て用いてもよい。補充液については、2種以上の化合物
から形成された固体処理剤の単独物又は混合物を水で溶
解して用いるのが好ましい。
【0016】定着液は定着主薬としてチオ硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸アンモニウム等のチオ硫酸塩を含む水溶液
で、チオ硫酸イオンとアンモニウムイオンとを必須成分
とするものであり、定着速度の点からチオ硫酸アンモニ
ウムを含むのが特に好ましい。開始液のpHは4.0以
上、好ましくは4.2〜5.5であり更に好ましくは
4.6〜5.3である。定着主薬の使用量は通常0.1
〜6モル/l程度である。
【0017】定着液には硬膜剤として作用する硫酸アル
ミニウム、カリ明礬等の水溶性アルミニウム塩を含んで
もよいし、必要に応じて保恒剤(亜硫酸塩、重亜硫酸塩
等)、pH調整剤(硫酸、水酸化ナトリウム等)、硬水
軟化能のあるキレート剤や特開昭62−78551号に
記載の化合物を含む事ができる。
【0018】廃液量低減の観点から処理液の補充は、現
像液補充量については感光材料1m2当たり200ml
以下、定着液補充量については感光材料1m2当たり2
50ml以下、好ましくはそれぞれ感光材料1m2当た
り30〜190mlである。現像液補充液及び定着液補
充液はそれぞれ自動現像機のタンク内の現像母液及び定
着母液と同じ組成の液でも異なる組成の液でもよく、固
体処理剤で補充してもよい。ここで言う現像液補充量及
び定着液補充量とは、補充される液量で、具体的には、
現像母液、定着母液と同じ液を補充する場合はそれぞれ
の液の補充量であり、現像濃縮液及び定着濃縮液を水で
希釈した液で補充する場合はそれぞれの濃縮液と水との
合計量であり、固体処理剤を水で溶解した液で補充する
場合はそれぞれの固体処理剤容積と水の容積の合計量で
ある。固体処理剤で補充する場合は自動現像機の処理槽
に固体処理剤を直接投入するのが好ましく、投入する固
体処理剤の容積と、別途加える補充水の容積の合計量を
補充量とする。
【0019】固体処理剤を用いて補充する場合、一回の
投入量は0.1〜50g程度で、現像液では1〜20
g、定着液では5〜50gがそれぞれ好ましく、この範
囲の量の固体処理剤を一般的な小型自動現像機の処理槽
に直接投入し、ゆっくり溶解させながら処理しても写真
性能への影響を与えない。
【0020】各処理槽中の処理液温度は10〜45℃の
範囲にあることが好ましく、それぞれが別々に温度調整
されてもよい。
【0021】処理時間短縮の観点から、自動現像機によ
る Dry to dry での処理時間が10〜50
秒であることが好ましく、この様な迅速処理で本発明の
効果は遺憾なく発揮される。10秒より短時間では減感
や軟調化を招いて満足な写真性能たり得ない場合があ
り、好ましくは25〜50秒、更には15〜45秒であ
る。この時、自動現像機のラインスピードは2000〜
5000mm/分に設定するのが好ましい。又、10m
2以上の大量の感光材料を安定にランニング処理するた
めには、現像時間は2〜18秒であることが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0023】実施例1 《ハロゲン化銀乳剤の調製》混合時に銀1モル当たり8
×10-5モルのK3OsCl5(H2O)及び3×10-7
モル添加して、同時混合法によりハロゲン化銀粒子を形
成し、常法により脱塩後、平均粒径0.10μm、変動
係数(=粒径分布の標準偏差を平均粒径で割って%表示
したもの)10%、塩化銀含有率99モル%の塩臭化銀
立方体粒子からなる乳剤を得た。
【0024】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラザインデンを銀1モル当
たり60mg、臭化カリウム及びクエン酸をpH=5.
6、EAg=123mVになるよう添加し、無機硫黄を
銀1モル当たり3×10-6モル添加して60℃で最高感
度がでるまで化学熟成を行った。熟成終了後4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデ
ン及び1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをそ
れぞれ銀1モル当たり3×10-4モル添加し、更にゼラ
チン量を調整した。
【0025】《感光材料の作成》両面に下塗層を有する
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート支持体の
一方の下塗層上に支持体側から下記の処方1のゼラチン
下塗層、処方2のハロゲン化銀乳剤層、処方3の保護層
を同時重層塗布した。他方の下塗層上には特開平5−1
88518号の360(14)〜361(15)頁に記
載の実施例1の導電性層を塗布した後、支持体側から下
記処方4のバッキング層、処方5のポリマー層、処方6
のバッキング保護層を同時重層塗布して感光材料を得
た。
【0026】 処方1(ゼラチン下塗層組成) ゼラチン 0.6 g/m2 染料b(ボールミル分散して粒径0.1μmの粉体にしたもの) 20mg/m2 染料k 10mg/m2 染料AD−1 80mg/m2 スチレン−マレイン酸共重合体(増粘剤) 10mg/m2 ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート(S−1) 0.4mg/m2 処方2(ハロゲン化銀乳剤層組成) ハロゲン化銀 銀量 2.8 g/m2 ゼラチン 1.0 g/m2 テトラゾリウム化合物 30mg/m2
【0027】
【化1】
【0028】 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 5−メチルベンゾトリアゾール 10mg/m2 化合物e 6mg/m2 ラテックスポリマーf 1.0 g/m2 硬膜剤g 40mg/m2 S−1 0.7mg/m2 スチレン−マレイン酸共重合体(増粘剤) 20mg/m2 処方3(乳剤保護層組成) ゼラチン 0.5 g/m2 染料k 100mg/m2 S−1 12mg/m2 マット剤:平均粒径3μmの単分散シリカ 15mg/m2 マット剤:平均粒径8μmの単分散シリカ 20mg/m2 1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール 50mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 20mg/m 処方4(バッキング層組成) ゼラチン 0.4 g/m2 S−1 5mg/m2 ラテックスポリマーf 0.3 g/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 70mg/m2 スチレン−マレイン酸共重合体(増粘剤) 20mg/m2 化合物i 100mg/m2 処方5(ポリマー層組成) ラテックス(スチレン:ブタジエン:アクリル酸=30:65:5) 1.0 g/m2 硬膜剤g 10mg/m2 処方6(バッキング保護層) ゼラチン 0.4 g/m2 マット剤:平均粒径5μmの単分散ポリメチルメタクリレート 50mg/m2 ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 10mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 H−(OCH2CH268−OH 50mg/m2 硬膜剤j 40mg/m
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】《処理》現像補充液130ml/m、定
着補充液130ml/m2の補充を行いながら、作成し
た感光材料の露光面積20%の大全サイズ(508×6
10mm)2000枚を Dry to Dry 45
秒でランニング処理した。その際、コニカ(株)製自動
現像機GR−26SRを改造して、ラインスピードを2
000mm/分、水洗水補充量3l/分(通常は5l/
分)として用いた。
【0034】 (現像液及び現像補充液処方) 純水 196g 炭酸カリウム 60g ハイドロキノン 16g 1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン(ジメ ゾンS) 1.6g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム塩(40重量%) 3.63g 臭化カリウム 2.5g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.50g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.02g 2−メルカプトヒポキサンチン 0.06g 亜硫酸ナトリウム 14.66g 亜硫酸カリウム 35.15g ジエチレングリコール 50g 最後に純水で500mlに仕上げた。pHは水酸化カリ
ウムで10.20に調整した。この濃縮液を水で2倍に
希釈して開始液(pH9.8)とした。
【0035】 (定着液及び定着補充液処方) 純水 120ml チオ硫酸アンモニウム(10%ナトリウム塩:ヘキスト社製) 140g 亜硫酸ナトリウム 22g 硼酸 10g 酒石酸 3g 酢酸ナトリウム・3水塩 37.8g 酢酸(90%水溶液) 13.5g 硫酸アルミニウム・18水塩 表1に記載 キレート化合物(表1に記載) 表1に記載 50%硫酸水溶液及び純水を用い333ml(pH4.
81)に仕上げる。純水667mlと上記濃縮液333
mlを混合して開始液(pH4.85)とした。
【0036】(処理工程) 現像 35℃ 15秒 定着 35℃ 10秒 水洗 常 温 10秒 乾燥 48℃ 10秒 《定着槽内部及びローラー部の汚れ評価》ランニング試
験後の汚れの評価を以下の基準で5段階評価した。
【0037】A:汚れは全く無い B:ローラー部にやや析出物がみられる C:ローラー部に析出物がみられる D:ローラー部に析出物がみられ、定着槽内部に析出物
が浮遊している E:ローラー部に析出物がみられ、定着槽内部に沈殿物
がある A、Bを実用可能なレベルと判断した。
【0038】《残色性の評価》ランニング処理後の処理
液で未露光の感光材料を処理したものを10枚重ね、残
色を目視で観察し、実用上問題無いレベルを3として5
段階評価した。5が良好で1が劣るレベルである。
【0039】《乾燥性の評価》ランニング処理後の処理
液で未露光の感光材料を20枚連続処理し、手で触って
乾燥の度合いを調べ、5段階評価した。
【0040】a:完全に乾燥している b:完全に乾燥しているが、やや冷たい c:乾燥しているが、やや湿り気がある d:湿り気があり、他のフィルムに付着する e:完全に湿っている a、b、cが実用可能なレベルである。
【0041】《定着抜けの評価》ランニング処理後の処
理液で未露光の感光材料を20枚連続処理し、目視によ
り定着抜け性を3段階評価した。
【0042】イ:完全に定着抜けできており、透明であ
る ロ:定着抜けできているが、やや透明度に欠ける ハ:定着抜けできていない イ、ロが実用可能なレベルである。
【0043】以上の結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】これにより、本発明の処理方法では水洗水
の補充量を低減しても良好な処理性能が得られることが
判る。
【0046】実施例2 補充を以下に示す固体補充剤に変更した以外は実施例1
と同様にして評価した。
【0047】《現像補充錠剤の作製》 操作(A) 現像主薬のハイドロキノン2000g、ジメゾンS20
0gを市販のバンダルミルを用いて平均粒径10μmに
なるまで粉砕する。市販の撹拌造粒機中で室温にて約7
分間、120mlの水を添加することにより造粒した
後、造粒物を流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して
造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0048】操作(B) 炭酸カリウム7000g、亜硫酸ナトリウム5000
g、ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム145
g、ポリエチレングリコール#6000を400g及び
マンニット800gを市販のバンダルミルを用いて平均
粒径10μmになるまで粉砕する。市販の撹拌造粒機中
で室温にて約7分間、400mlの水を添加することに
より造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で70℃にて1
時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0049】操作(C) 臭化カリウム250g、5−メチルベンゾトリアゾール
50g、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール2
g、2−メルカプトヒポキサンチン5g及びパインフロ
ー(松谷化学製)8gを市販のバンダルミルを用いて平
均粒径10μmになるまで粉砕する。市販の撹拌造粒機
中で室温にて約7分間、20mlの水を添加することに
より造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で60℃にて1
時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0050】操作(D) 操作(A)〜(C)で調製した造粒物(顆粒)試料を室
温にて市販のクロスロータリー式混合機を用いて10分
間混合しN−ミリストイルアラニンナトリウム0.8g
を添加し、3分間混合する。得られた混合造粒物をロー
タリー打錠機(菊水製作所(株)製:クリーンプレスコ
レクトH18)で連続打錠を行い、直径30mm、厚み
10mm、重量15.8gの現像補充錠剤1000個を
得た。
【0051】《定着補充錠剤Aの作製》下記組成物を市
販のバンダルミル中で30分間混合し、更に市販の撹拌
造粒機にて室温で10分間造粒した後、回分式凍結乾燥
機を用い、内圧を約5mmHgまで下げた後冷却した。
そして−20℃で12時間処理し、含水率1%になるま
で乾燥し造粒物とした。
【0052】 チオ硫酸アンモニウム(10%ナトリウム塩:ヘキスト社製) 140g 重亜硫酸ナトリウム 14.0g 亜硫酸ナトリウム 1.0g 酢酸ナトリウム 18.0g パインフロー(松谷化学製) 9.0g 得られた造粒物に1−オクタンスルホン酸ナトリウム
(滑沢剤)2.0gを加え10分間完全混合し、得られ
た混合物をマシーナ(株)製マシーナUD・DFE30
・40打錠装置を用い、1.5トン/m2の圧縮打錠を
行って直径30mm、厚さ10mm、重量10.0gの
錠剤(補充液1l分)18個を得た。
【0053】《定着補充錠剤Bの作製》下記組成物を市
販のバンダルミル中で30分間混合し、更に市販の撹拌
造粒機にて室温で10分間造粒した後、回分式凍結乾燥
機を用い、内圧を約5mmHgまで下げた後冷却した。
そして−20℃で12時間処理し、含水率1%になるま
で乾燥し造粒物とした。
【0054】 硼酸 9.8g 酒石酸 3g 琥珀酸 13.2g 酢酸ナトリウム 10.0g 硫酸アルミニウム・8水塩 表2に記載 キレート化合物(表2に記載) 表2に記載 得られた造粒物に1−オクタンスルホン酸ナトリウム
0.3gを加え10分間完全混合し、得られた混合物を
マシーナ(株)製マシーナUD・DFE30・40打錠
装置を用い、1.5トン/m2の圧縮打錠を行って直径
30mm、厚さ10mmの錠剤(補充液1l分)を表2
に示す個数得た。
【0055】作製した現像補充錠剤40個、定着補充錠
剤A45個、定着補充錠剤B9個をそれぞれポリエチレ
ン製の容器(酸素透過率:40ml/atm・m2・2
5℃・日)に入れポリプロピレン製のキャップで蓋をし
て、アルミ箔の袋に入れ50℃、70%RHの環境下で
2週間保存した。
【0056】《処理》保存後の錠剤をミキサーを用いて
水に溶解し補充液とした。定着補充液のpHは、50%
硫酸水溶液及び30%水酸化ナトリウム水溶液を用いて
表2に記載の如く調整した。
【0057】得られた補充液を用いて実施例1と同様に
処理を行って評価した結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】これにより、本発明によれば補充を固体処
理剤で行う系で水洗水を低減しても良好な処理性能が得
られることが判る。
【0060】
【発明の効果】本発明により、黒白ハロゲン化銀写真感
光材料の処理において水洗水を低減することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像工程、定着工程、水洗工程及び乾燥
    工程を有する自動現像機にて、キレート安定度係数が8
    以上であるキレート剤を含有する定着液を用い、水洗水
    の補充量を3l/分以下として処理することを特徴とす
    る黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記定着液がアルミニウムを0〜0.0
    5モル/l含有することを特徴とする請求項1に記載の
    黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記自動現像機のラインスピードが20
    00〜5000mm/分であり、現像工程から乾燥工程
    までに要する処理時間が25〜50秒であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の黒白ハロゲン化銀写真感
    光材料の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記キレート剤としてエチレンジアミン
    4酢酸塩を0.5〜10g/l含有する定着液であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の黒白ハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理方法。
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