JPH0462545A - 写真用処理剤組成物 - Google Patents

写真用処理剤組成物

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JPH0462545A
JPH0462545A JP17469590A JP17469590A JPH0462545A JP H0462545 A JPH0462545 A JP H0462545A JP 17469590 A JP17469590 A JP 17469590A JP 17469590 A JP17469590 A JP 17469590A JP H0462545 A JPH0462545 A JP H0462545A
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photographic processing
solution
processing
processing agent
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Satoru Kuze
哲 久世
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、露光済みのハロゲン化銀写真感光材料を処理
する、写真用処理剤組成物の改良に関するものである。
更に詳しくは、有害な作用をする金属イオンを封鎖する
ため、写真用として新規なキレート剤を含有させた写真
用処理剤組成物の改良に関するものである。
〔発明の背景〕
一般に、露光済みのハロゲン化銀写真感光材料を処理し
て画像を得るためには、現像液、定着液をはじめとして
、各種の処理液による処理が必要である。殊にカラー画
像を得るためには、更に多くの処理工程が必要である。
これらの処理に際して用いられる処理液は、多数の成分
を含んでいるから、その調製の時用いる水の中にカルシ
ウム、マグネシウム、鉄などの金属イオンが含まれてい
ると、これらと反応して沈澱やスラッジを生ずる。
そして自動現像処理機に付属しているフィルターの目づ
まりを起したり、或いは処理中の写真感光材料面に付着
して汚染を生ずる等の欠点があった。
又、処理液の調製の際純水を用いてこれを防いでも、写
真感光材料から処理中に金属イオンが溶出したり、前の
処理工程から金属イオンが持ち込まれたりするため、処
理液中の沈毅やスラッ・ゾnaa生を完全に防止するの
は甚だ困難であった。更に、処理液中に含まれている各
種成分中のあるものは、金属イオンの作用によりその酸
化や分解が促進され効力を失うため、この処理液で処理
すると、カブリの発生や感光度の低下を来す等の欠点が
あった。処理液に対する金属イオンの好ましくないこれ
らの作用を防止するため、金属イオンを封鎖するいわゆ
るキレート剤を写真処理剤組成物中に添加配合すること
が提案され実用されている。例えば、英国特許520,
593号によって提案されたヘキサメタリン酸ナトリウ
ムのようなポリリン酸塩、米国特許321.445号に
よって提案されたアルキリデンジホスホン酸、米国特許
3,201,246号で提案されたアミノポリメチレン
ホスホン酸及びエチレンジアミン四酢酸で代表されるア
ミノポリカルボン酸などを挙げることができる。しかし
ながら、これらのキレート剤を配合した場合も、実用上
は種々欠点があって満足し得ないのが実情である。
即ち、ポリリン酸塩は金属イオン封鎖力が小さく、重金
属イオンに対しては特に弱いため実用に供し得ない。ア
ルキリデンジホスホン酸は、カルンウムイオンとナトリ
ウムイオンとがある濃度以上共存するとき、固形沈澱物
を発生して、自動現像処理機に障害を起す問題点がある
。エチレンジアミン四酢酸で代表される通常のアミノポ
リカルボン酸や、アミノトリメチレンホスホン酸で代表
されるアミノポリメチレンホスホン酸は金属イオン封鎖
力が大きく優れたものであるが、ヒドロキシルアミンを
含むカラー現像液では、金属イオンの存在下にヒドロキ
シルアミンを分解し、この現像液で処理するとカブリを
発生する欠点があり、又黒白現像液においては、現像主
薬の酸化を促進して保存性を劣化させ、高感度フィルム
に対して著しいカブリを起す欠点がある。
以上のように、従来提案されたキレート剤はいずれも何
等かの欠点があり、写真用処理剤組成物に用いて充分満
足する効果が得られていないのが突状である。更に、近
年の低公害化等の社会環境的要請及び低コスト化等の経
済的要請から写真用処理液の補充量は益々低減される傾
向にあり、このため写真感光材料から溶出したカルシウ
ム等の金属イオンも蓄積量が増加する傾、向にある。
又、写真用の素材に用いられる原材料も、コスト低減の
目的から、より低いグレードの安価なものが用いられる
傾向にあり、金属イオンの写真用処理液に蓄積される量
は増加の一途にある。
このため、近年では従来の技術をもってしては抑えきれ
ない状況となってきつつある。
更に近年、地球環境保護の立場から生分解性の良い素材
の使用が望まれてきているが、従来キレート剤として最
も良く用いられてきたエチレンジアミン四酢酸やジエチ
レントリアミン五酢酸は、殆ど生分解しないことが知ら
れており、一部地域では使用規制の動きさえある。しか
るに、本発明のキレート剤は、生分解性が極めて優れて
おり、この意味で極めて優れた素材でもある。
〔発明の目的〕
本発明はこれらの問題を解決するためになされたもので
、第1の目的は、金属イオンの存在による沈澱やスラッ
ジの発生がない、安定な処理液が得られる写真用処理剤
組成物を提供するにある。
第2の目的は、自動現像処理機により処理を行う際、長
期に互って安定な処理ができ、付属のフィルターの目詰
まりを起さない写真用処理剤組成物を提供するにある。
第3の目的は、生分解性に優れ、地球環境の保護に適し
た写真用処理剤組成物を提供するにある。
又、その他の目的は以下の明細文の中から自ら明らかと
なろう。
〔発明の構成〕
本発明者は前記目的を達成するため研究の結果、多数の
キレート剤のうち後記一般式に示す化合物を使用すると
きは、前記問題点が有効Jコ改普し得る写真用として新
規なキレート剤を見い出し、本発明を完成したものであ
る。
本発明の写真用処理剤組成物は下記一般式で示される化
合物の少なくとも一つを含有するもので一般式 A’−2 X         X B 1. B yは各々、A、X又は−CH,OHを表
す。ただし、X バー C00M、 −PO3M、を表
し、M ハ水素原子、アルカリ金属原子(例えばナトリ
ウム、カリウム、リチウム)又はカチオン(例えばアン
モニウム、メチルアンモニウム、トリメチルアンモニウ
ム等)を表す。
次に、本発明において好ましく用いられる前記一般式で
示される化合物の例を挙げるが、本発明に用いる化合物
がこれらに限定されるものではない。
OH (HOCH 、CHfN OOH 上記一般式で示される化合物は一般に知られている方法
で合成することができる。
上記化合物の中でも特にA−1及びA−2が、本発明の
目的の効果の点から特に好ましく用いられる。
これらの化合物を写真用処理剤組成物中に配合する量は
、仕上り処理液112当たり0.1〜50g,好ましく
は0.5〜10g加えることによって良好な結果が得ら
°れる。配合に際しては、2種以上の前記一般式で示さ
れる化合物を用いてもよく、又他のキレート剤と組み合
わせて使用しても差支えない。配合には、処理液を調製
するとき他の成分と共に処理液中に加えてもよいし、又
、他の成分と共に粉末状のままキットの中に、或いは濃
厚液キットの中に配合してもよい。
本発明の写真用処理剤組成物は、ハロゲン化銀写真感光
材料を処理するだめのあらゆる処理液に適用することが
できる。例えば、一般の黒白用現像液、リス用伝染現像
液、カラー用発色現像液、漂白液、定着液、漂白定着液
、停止液、硬膜液、安定液、カプリ液及び調色液等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。又、本
発明の写真用処理剤組成物はカラーフィルム、カラー印
画紙、一般用黒白フィルム、X線用フィルム、印刷用リ
スフィルム及ヒマイクロフィルム等、すべてのハロゲン
化銀写真感光材料の処理に使用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
本発明の実施態様がこれに限定されるものではない。
実施例1 写真用処理剤組成物として、下記組成のカラー印画紙用
現像液を調製した。
炭酸カリウム             30g臭化カ
リウム             5B塩化カリウム 
            1.2gジエチレングリコー
ル          5g亜硫酸カリウム     
       0.5gヒドロキシルアミン硫酸塩  
      1gベンジルアルコール        
   2g3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−
(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩 
6.0g水酸化カリウム            1.
4g蛍光増自剤(チノパール5FP)     2g水
にて112に仕上げ、水酸化カリウム及び20%硫酸を
用いてpH10,1に調整した。
上記現像液を試料(A)とし、これに前記例示化合物A
−1を2gIQの割合で加えたものを試料(B)とした
。同様の例示化合物A−2を2g/12加えたものを試
料(C)、ヘキサメタリン酸ナトリウム(HMPと略す
)を2gIQ加えたものを試料(D)、l−ヒドロキシ
エチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDPと略す)
の60%溶液を3.3g/4を加えたものを試料(E)
、エチレンジアミン四酢# (EDTAと略す)を2g
IQ加えたものを試料(F)及びニトリロトリメチレン
ホスホン酸(NTPと略す)を2g/Q加えたものを試
料(G)とし7種の試料を作成した。
各試料は加えた物質によりpHが変化しているので、水
酸化カリウム又は希硫酸を用いて、pHをそれぞれ10
.1となるよう調整し、次の各実験を行った。各実験の
結果は最後にまとめて示す。
実験−1 上記の現像液試料(A)〜(G)に、第2鉄イオン1.
5ppmと銅イオン0.5ppmをそれぞれ添加し、3
5°Cで7日間放置した後、ヒドロキシルアミンを定量
分析し、その減少率を求めた。
実験−2 ポリエチレンコート紙支持体上に下記の各層を、該支持
体側より順次塗布し、感光材料を作製した。
尚、ポリエチレンコート紙としては、平均分子量100
,000、密度0.95のポリエチレン200重量部と
平均分子量2,000、密度0.80のポリエチレン2
0重量部を混合したものにアナターゼ型酸化チタンを7
.0重量%添加し、押し出しコーティング法によって重
量180g/m”の上質紙表面に厚み0.035mmの
被覆層形成させ、裏面にはポリエチレンのみによって厚
み0.040111!lの被覆層を設けたものを用いた
。この支持体表面のポリエチレン被覆面上にコロナ放電
による前処理を施した後、下記各層を順次塗布し tこ
 。
第1層: 臭化銀0.3モル%を含む塩臭化銀乳剤からなる青感性
ハロゲン化銀乳剤層で、該乳剤はハロゲン化銀1モル当
たりゼラチン340gを含み、ハロゲン化銀1モル当り
下記の増感色素(II[)を2.5X 10−’モルを
用いて増感され(溶媒としてイソプロピルアルコールを
使用)、ジブチルフタレートに溶解して゛分散させた2
、5−ジ−t−ブチルハイドロキノン200mg/m”
及びイエローカプラーとして下記構造の〔Y−1)をハ
ロゲン化銀1モル当たり2.OX 10−’モル含み、
銀量280mg/a”になるように塗布されている。
第2層ニ ジブチルフタレートに溶解して分散されたジ−t−オク
チルハイドロキノン290mg/m”1紫外線吸収剤と
して2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−57−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’ヒドロキシ−3/−(−ブチル−5′メ
チルフエニル) −5−クロロベンゾトリアゾール及び
2−(2ノヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールの混合物(1
: l : 1 : 1) 220mg/m”を含有す
るゼラチン層でゼラチン1900mg/a”になるよう
に塗布されている。
第3層: 臭化銀0.4モル%を含む塩臭化銀乳剤からなる緑感性
ハロゲン化銀乳剤層で該乳剤はハロゲン化銀1モル当り
ゼラチン420gを含み、/%ロゲン化銀1モル当り下
記構造の増感色素CI ) 2.5X 10−’モルを
用いて増感され、ジブチルフタレートとトリクレジルホ
スフェート2:1よりなる溶剤に溶解した2、5−ジ−
t−ブチルハイドロキノン及びマゼンタカプラーとして
下記構造のCM−1)をノ10ゲン化銀1モル当り1.
6X 10−’モル含有し、銀量200mg / m 
!となるように塗布されている。なお、酸化防止剤とし
て2,2.4−トリメチル−6−ラウリルオキシ−7−
t−オクチルクロマンをカプラー1モル当り0.30モ
ル添加した。
第4層ニ ジオクチルフタレートに溶解し分散されたジー1−オク
チルハイドロキノン30mg/m2及び紫外線吸収剤と
して2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′
−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール及
び2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジーL−ブチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールの混合物
(2: 1.5: 1.5: 2) 450mg/m”
を含有するゼラチン層であり、ゼラチン1900II1
g/m”になるように塗布されてい°る。
第5層: 臭化銀0.3モル%を含む塩臭化銀乳剤からなる赤感性
ハロゲン化銀乳剤層で、該乳剤はハロゲン化銀1モル当
たりゼラチン450gを含み、ハロゲン化銀1モル当り
下記構造の増感色素(If)を2.5×lロ一6モルを
用いて増感され、ジブチルフタレートに溶解して分散さ
れた2、5−ジ−t−ブチルハイドロキノン150mg
/m”及びシアンカプラーとして下記構造のCC−1)
をハロゲン化銀1モル当たり3.3XIO−1モル含有
し、銀量280mg/m!になるように塗布されている
第6層: ゼラチン層であり、ゼラチンを700+I1g/ a”
となるように塗布されている。
各感光性乳剤層(第1,3.5層)に用いたハロゲン化
銀乳剤は特公昭46−7772号に記載されている方法
で調製し、それぞれチオ硫酸ナトリウム5水和物を用い
て化学増感し、安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a、7−チトラザインデン(ハロゲン化
銀1モル当たり2.5g)、硬膜剤としてビス(ビニル
スルホニルメチル)エーテル(ゼラチンIg当りlOm
g)及び塗布助剤としてサポニンを金増感色素CI) 増感色素(II) 増感色素(I[[] 以上のようにして作ったカラー印画紙に、感光針を用い
て白色階段露光を与えた後、実験lで7日間放置した後
の現像液試料(A)〜(G)をそれぞれ用いて、次の工
程に従って発色現像処理を行った。
処理工程  温度(°C)  時間(秒)(1) 発色
現像   3545 (2) 漂白定着   3545 (3)  水    洗     35       
90(4)  乾   燥  60〜80      
 30使用した漂白定着液の組成は下記の通りである。
エチレンジアミン四酢酸         4g亜硫酸
アンモニウム(50%溶液)30II14チオ硫酸アン
モニウム(70%溶液)    140mffアンモニ
ウム(28%溶液)         30mQエチレ
ンジアミン四酢酸鉄(I[[)ナトリウム70g水にて
                IQ上記発色現像処
理を終ったものについて、PDA65型光電濃度計()
二カ株式会社製)を用いて未露光部ブルー反射濃度のカ
ブリ濃度を測定した。
実験−3 現像液試料(A)〜(G)にそれぞれカルシウムイオン
200ppmとナトリウムイオン3200ppmとを加
え、室温で7日間放置し沈澱の発生状況を観察した。
以上の実験1〜3の結果をまとめて表1に示す。
表1 (注)実験3において、 ○は沈澱発生が全くないことを示し、 Xの数が多いほど沈澱発生の多いこと を示す。
上表の結果が示すように、本発明による現像液試料(B
)及び(C)はヒドロキシルアミンの分解が少なく、カ
ブリも少なく金属イオンの存在による沈澱の発生もない
ことがわかる。
一方、比較の試料(E)においては、ヒドロキシルアミ
ンの分解抑制とカブリ発生につl、%て1よある程度°
効果があるものの、金属イオンの存在番こよる沈澱発生
には全く効果がなく使用に耐えなし1゜更に比較試料(
F)は、沈澱発生に対しては本発明に用いるキレート剤
同様効果があるが、ヒドロキシルアミンの分解を促進し
、著しl、%カブリを発生し使用に耐えない。試料(A
 )、(D )及び(G)も、ヒドロキシルアミンを分
解しカブリを生じる上、金属イオンの存在による沈澱発
生防止力も弱く、実用に適しないものである。
実施例2 写真用処理剤組成物として、下記組成のリノ<−サルフ
ィルム用第1現像液(黒白現像液)を調製した。
亜硫酸カリウム(50%溶液) 臭化ナトリウム チオシアン酸ナトリウム 沃化カリウム 5m12 2.2g 1.0g 3mg ジエチレングリコール         20m(21
−7二二ルー3−ピラゾリドン (フェニドン商品名)      0.60gハイドロ
キノン            6.0g炭酸カリウム
            28.2g水酸化カリウム 
           2.8g水にて       
       1aとする上記現像液を試料(H)とし
、これにエチレンジアミン四酢酸(E D T Aと略
す)を28IQの割合で加えたものを試料(I)とした
。同様に例示化合物A−1を2g/(lの割合で加えた
ものを試料(J)、エチレンジアミン四メチレンホスホ
ン酸(EDTPと略す)を2g/ρを加えたものを試料
(K)とし計4種の試料を作成した。各試料は、水酸化
カリウム又は20%硫酸を用いて、pHが9.90とな
るよう調整した。
以上の各試料に、第2鉄イオンを2.5ppm及びカル
シウムイオンを220ppm添加し、35°Cで7日間
保存した後、定量分析を行ってフェニドンの減少率を測
定し、又沈澱の発生状況を観察した。
得られた結果を表2に示す。
表2 (注)表中○は全く沈澱発生のないもの、×の多い程沈
澱発生の多いことを示す。
上表の結果が示すように、比較試料(I)は金属イオン
の存在による沈澱の発生を有効に防止するものの、現像
主薬であるフェニドンの分解を促進させる。一方の比較
試料(H)及び(K)はフェニドンの分解に効果がない
か、あるいは少なく、沈澱発生防止にも余り効果がない
。これに反し、本発明に用いるキレート剤を含む試料(
J)は、沈澱発生を有効に防止すると共に、フェニドン
の分解も良好に抑制していることがわかる。
実施例3 写真用処理剤組成物として、下記組成の定着液と漂白定
着液とを調製し、両液について金属イオンによる沈澱発
生に対する例示化合物の効果を試験した。
定着液 チオ硫酸アンモニウム         200g亜硫
酸アンモニウム          20gメタ重亜硫
酸カリウム         10g水にて     
         112とする漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム             60g亜硫酸
アンモニウム(40%溶液)      20+e2チ
オ硫酸アンモニウム(70%溶液)    20011
112アンモニア水(28%溶液)         
30mff水にて              112
とする上記定着液及び漂白定着液について、そのままの
ものを比較用とし、一部には例示化合物A−1〜A−7
をそれぞれ4g/(lの割合で添加し、各8種の試料を
作った。これらの液はアンモニウム水又は酢酸を用いて
、定着液についてはpH6,8、漂白定着液については
pH7,1となるよう調整し、それぞれの液にカルシウ
ムイオンを200ppm添加した。
これを放置したとき、何も加えない比較用のものは定着
液及び漂白定着液のいずれも甚だしい沈澱を生じたが、
例示化合物A−1−A−6添加のものは何等沈澱が発生
しなかった。
実施例4 写真用処理剤組成物として、下記組成の安定液(水洗代
替安定液とも呼ぶ。)を調整し、実施例3で用いた漂白
定着液を10%添加し、硫化による浮遊物の発生防止効
果を試験した。
安定液 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン             0.02g2−メチル−
4−インチアゾリン−3−オン   0.02gエチレ
ングリコール          1.0g2−才クチ
ル−4−インチアゾリン−3−オン  0.01gベン
ゾトリアゾール           1gアンモニア
水(28%)           3mff水で1a
とし、水酸化カリウム及び20%硫酸でpH8,0に調
整した。
上記安定液について、そのままのものを比較用とし、一
部には例示化合物A−1〜A−7をそれぞれ3g/Qの
割で添加し、各8種の試料を作った。
これらの安定液は、KOH又は20%硫酸で、pH8,
0となる様に調整し、それぞれの液に、カルシウムイオ
ンを1100pp添加して放置した。この結果、何も加
えない比較用のものは、2日で沈澱が生じ表面に浮遊物
が発生したが、例示化合物A−1〜A−5を添加したも
のは10日後でも何ら異常が認められなかった。更に、
黴の発生についても効果が認められた。
実施例5 写真用に一般的に用いることが知られているキレート剤
、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)ジエチレントリ
アミン五酢酸(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチ
レンジアミン四酢酸(HEDTA)、例示化合物A−1
及びA−2について、0ECD化学品テストガイドライ
ンの30IC修正MlTI試験(I)(1981年5月
12日採択)解性度を求めた。
に従って生分 この際、例示化合物A−1の生分解度を100とした時
の相対分解度を求め結果を表3に示す。
表3 (1)  金属イオンの作用による処理液中の有効成の
酸化や分解がなく、長期に亙って処理液の効力を持続さ
せ、常に一定の処理結果が得られる。
(2)金属イオンが処理液中に存在又は混入しても、沈
澱やスラッジの発生がなく、フィルターの目詰まりや被
処理物である写真感光材料面を汚染することがない。
(3)生分解性が極めて良好で、地球環境保護の面で好
ましい。
上記表3より、本発明のキレート剤は生分解性が極めて
良好であるのに対して、EDTA、DTPA及びHED
TAは殆ど分解せず、地球環境保護の立場から本発明の
キレート剤は極めて好ましいものであることが判る。
〔発明の効果〕
本発明の写真用処理剤組成物を用いるときは、次のよう
な優れた効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記一般式で示される化合物の少なくとも一つを含むこ
    とを特徴とする写真用処理剤組成物。 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Aは▲数式、化学式、表等があります▼又は▲
    数式、化学式、表等があります▼を表し、 B_1、B_2は各々、A、X又は−CH_2OHを表
    す。ただし、Xは−COOM、−PO_3M_2を表し
    、Mは水素原子、アルカリ金属原子又はカチオンを表す
    。〕
JP17469590A 1990-07-02 1990-07-02 写真用処理剤組成物 Pending JPH0462545A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0563637A1 (de) * 1992-03-23 1993-10-06 Agfa-Gevaert AG Entwicklerbad
JPH06118580A (ja) * 1992-10-05 1994-04-28 Fuji Photo Film Co Ltd 写真用処理組成物及び処理方法
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WO2005045520A3 (en) * 2003-10-30 2005-07-14 Eastman Kodak Co Methods of providing color photographic image

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