JPH09258390A - 写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法 - Google Patents

写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法

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JPH09258390A
JPH09258390A JP8066939A JP6693996A JPH09258390A JP H09258390 A JPH09258390 A JP H09258390A JP 8066939 A JP8066939 A JP 8066939A JP 6693996 A JP6693996 A JP 6693996A JP H09258390 A JPH09258390 A JP H09258390A
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information management
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弘志 青海
Hirokazu Akiyoshi
寛和 秋好
Susumu Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムカートリッジの製造に用いられ
る複数の製造設備の稼働を効率的に制御し、かつ稼働時
に各製造設備から得られるデータを迅速かつ製品との対
応を保ちながら収集、保存する。 【解決手段】 カートリッジケースの上下ケースを製造
する成形機、成形された上下ケース及び他の部品の供給
受けてカートリッジケースを組み立てるカートリッジケ
ース組立機、写真フイルムストリップをカートリッジケ
ースに組み合わせて巻き込む巻込み機のそれぞれの製造
設備を、個別に設置した成形機管理コンピュータ30,
組立機管理コンピュータ31,巻込み機管理コンピュー
タ32で管理する。これらの設備管理用コンピュータを
生産情報管理コンピュータ35によって統括して管理す
る。各設備管理用コンピュータからの指令を受けてプロ
セスコントローラが作動して製造設備の稼働が行われ
る。稼働によりプロセスコントローラから得られたデー
タは、設備管理用コンピュータを介して生産情報管理コ
ンピュータに送信され、保存される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムスト
リップを光密なカートリッジケースにロール状に収納し
た写真フイルムカートリッジを製造するに際し、必要な
製造設備の稼働を効率的に制御し、かつ製造中に各製造
設備から得られる様々なデータを効率的に利用できる形
態で迅速に収集することができるようにした製造情報の
管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真撮影に際しては、光密なカートリッ
ジケース内に写真フイルムストリップをロール状に収納
した写真フイルムカートリッジが広く利用されている。
よく知られるように、写真フイルムにはカラー/モノク
ロの別、ISO感度の相違、撮影可能なコマ数などに応
じて様々な種類がある。ユーザーは用途に応じてこれら
の中から適当なものを選択して使用するが、購入時には
包装用の小箱に付された種別表示を確認し、使用時には
カートリッジケースに付された種別表示を確認している
のが通常である。したがって、カートリッジケースや小
箱に付される種別表示は、写真フイルムの種類との間で
的確な対応づけが必要となり、フイルムメーカーでは製
造工程中のいくつかの段階で、写真フイルムストリッ
プ,カートリッジケース,小箱などの個々のマテリアル
(部品)の相互間で異種のものが組み合わされることが
ないように管理している。
【0003】このような製造管理には帳票類を用いる方
法が最も普通に行われている。まず写真フイルムの製造
時には、生産計画にしたがって決められた種類の乳剤が
選択され、これを広幅の原反ロールに塗布してマスター
ロールが作られる。その後、マスターロールは裁断機で
一定幅にスリットされ長尺のスリットロールとなる。各
々のスリットロールには乳剤番号や製造日時,製造ロッ
ト番号を記録した帳票が貼付される。一方、カートリッ
ジケースや小箱も生産計画に応じて所定の種別標識を付
したものが製造される。これらのマテリアルは、製造日
時や製造ロット番号ごとにコンテナにまとめられ、コン
テナごとに同様の帳票を貼付して保管される。
【0004】これらのスリットロール,カートリッジケ
ース,小箱などのマテリアルは、各々の製造段階でどの
種類の製品に用いるものであるかが決められるから、例
えば部品管理表によって各マテリアルの製造ロット番号
と製品の種類との対応づけを行っておけば、以後は生産
管理部門が発行する生産発注伝票中でマテリアルごとに
製造ロット番号を指定することによって、製造部門では
コンテナに付された帳票中の製造ロット番号を確認し、
適切なマテリアルを選定して製造ライン中の製造設備に
供給することができるようになる。
【0005】このような帳票類に基づく製造管理をより
効率化するためにコンピュータの導入が図られている。
写真フイルムカートリッジの製造ラインは、一般に複数
の製造設備から構成されているが、これらの製造設備ご
とに設備管理用コンピュータを設置しておくことによっ
て、製造設備ごとに使用マテリアルの適否を確認するこ
とが可能となる。すなわち、生産管理部門から発行され
た生産発注伝票に基づいて、設備管理用コンピュータに
マテリアルの製造ロット番号や設備条件などのデータを
入力することによって、実際にその製造設備に投入され
るマテリアルの製造ロット番号が適切であるか否かの確
認や、製造設備を実際に稼働させるときの条件設定が可
能となる。
【0006】設備条件には製造条件と検査条件とがあ
り、製造条件の入力設定により、例えばスリットロール
から供給されてくる長尺写真フイルムを生産対象製品の
撮影可能なコマ数に応じてどの長さ位置で切断するかが
決められ、また所定長さに切断された写真フイルムスト
リップに対し、ID番号やコマ番号などを潜像記録する
サイドプリントのデータフォーマットの設定などが行わ
れる。また検査条件の設定により、所定の工程を終えた
後のワークを撮像して画像処理を利用して行われる外観
検査、あるいは機能部品が的確に動作するか否かを確認
する、機能検査の閾値データや、サンプリング検査を行
う場合のタイミングやサンプリング個数データなどが決
められる。
【0007】製造条件及び検査条件の設定データは、現
時点での製造日時データとともに部品ごとの帳票に記録
され、あるいは端末コンピュータからプリントアウトし
た設定データは帳票とともに整理して保管される。これ
により、製品出荷した後であっても製造ロット番号が特
定されれば、その写真フイルムカートリッジがいつどの
ような条件設定のもとで製造あるいは検査されたもので
あるかという履歴を知ることができるようになり、品質
管理を行ううえで非常に有用となる。その後、製造設備
が稼働され、生産指示テーブルにしたがって製品の組み
立てが行われ、小箱に包装される。
【0008】ところで、最近、実用化されたAPS(Ad
vanced Photo System )では、従来のものとは形態が異
なる写真フイルムカートリッジが用いられる。APSの
写真フイルムカートリッジは、写真フイルムストリップ
自体の幅がこれまでのものと異なっている他、カートリ
ッジケースに新たな機能が付加されている。このカート
リッジケースは複数のプラスチック成形部品を組み合わ
せて構成され、ポート口を開閉する遮光蓋を有し、また
スプールを一方に回転してやることによって内部にロー
ル状に収納されている写真フイルムストリップをカート
リッジケース外に送り出すことができるようになってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように、様
々な種類がある写真フイルムカートリッジを製品化する
には、その構成部品となる写真フイルムストリップ及び
カートリッジケース、さらには包装用の小箱を種類ごと
に的確に管理する必要がある。特に、前述したAPSの
写真フイルムカートリッジの場合、カートリッジケース
自体が多くの部品を組み合わせて構成され、しかもこれ
らの部品の中には写真フイルムストリップの種類に対応
して選択使用されるものがあるため、その製造工程中で
の部品管理は煩雑なものになる。したがって、これまで
のような帳票類に基づく製造管理手法では帳票類の管理
そのものが煩雑になり、途中で生産対象となる写真フイ
ルムカートリッジの種類変更が行われたときなどには、
帳票類を目視確認するときにミスも発生しやすくなる。
【0010】また、製造設備ごとに設けられた設備管理
用コンピュータからの製造条件や検査条件の設定入力に
しても、写真フイルムカートリッジの種類数が増え、さ
らに量産のために製造設備の設置台数が増えてくると、
入力操作が煩雑になって時間がかかるようになる。さら
に、製造工程中の検査で品質不良が発生したような場合
には、オペレータの判断に基づいて製造条件あるいは検
査条件の変更作業が必要になることも少なからずあるた
め、入力操作に多大な時間を要するだけでなく、このと
きに条件設定ミスが生じるおそれもでてくる。そして製
造条件や検査条件の設定データは、前述した帳票類とと
もに保管整理されることになるが、これらのデータを帳
票類に記入し、あるいはデータを端末コンピュータから
プリントアウトするにしても、結局は帳票とともに整理
しなくてはならず、作業が複雑化して多大な労力を必要
とする。
【0011】加えて、APSの写真フイルムカートリッ
ジでは、現像済みの写真フイルムストリップを再びカー
トリッジケースに収納して顧客に返却することになるた
め、写真フイルムストリップとカートリッジケースとを
確実に一対一に対応づけておくことが要求される。この
ため、カートリッジケースにも写真フイルムストリップ
と同一のID番号を付しておき、製造工程中にこれらを
照合しながら作業を行う必要が生じており、この照合作
業を上述した帳票類を元にして行うことはきわめて煩雑
であり、信頼性の点でも問題がある。また、製造ライン
を構成している複数の製造設備を一台のコンピュータで
全体的に管理する手法もあるが、製造設備の台数が増え
たり、また同じ製造設備において処理される工程数や使
用マテリアルの種類が増えてくると、データ処理に時間
がかかり、迅速な対応ができなくなるといった不都合が
生じてくる。
【0012】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、多種類の写真フイルムカートリッジを共通の製造設
備を利用して製造するにあたり、効率的な部品管理手法
により異種部品の混入を確実に防止することはもとよ
り、製造工程中に得られる製造管理情報を的確に収集保
存し、また写真フイルムストリップとカートリッジケー
ス、さらには製品包装用の小箱に対しても品質管理の上
で有用な共通のID番号を付与しながらも、その製造工
程を複雑化させずに済むようにした写真フイルムの加工
及び包装工程における製造情報管理方法を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、写真フイルムカートリッジを製造するに
あたっては、カートリッジケースを製造する第一設備
と、写真フイルムストリップを製造し、第一設備で製造
されたカートリッジケースに組み合わせてロール状に収
納するための第二設備とが必要であり、これらの設備は
機能的に分離できることに着目し、これらの第一,第二
設備を個別の設備管理用コンピュータの管理下で稼働さ
せ、しかもこれらの設備管理用コンピュータについて
は、その上位に設置した生産情報管理用コンピュータで
一括して管理するようにネットワークシステムを構成し
てある。そして、生産情報管理コンピュータに生産指示
データを入力することによって、生産情報管理コンピュ
ータから各々の設備管理用コンピュータに個別の生産指
示が送信され、第一,第二設備はその各々の生産指示に
したがって稼働される。さらに、第二設備から得られた
写真フイルムカートリッジを一個ずつ包装材で包装する
外装用の第三設備を用いる場合には、この第三設備に対
しても設備管理用コンピュータを設置して上記生産情報
管理コンピュータの支配下で用いるのが好適である。
【0014】上述のように生産情報管理コンピュータと
設備ごとの設備管理用コンピュータとからネットワーク
システムを構成し、しかも生産情報管理コンピュータに
併設されたメモリには生産対象製品の種類ごとに使用マ
テリアルの種類や各設備を稼働させるときの条件データ
を対応づけた処方テーブルと、マテリアルの入出庫状況
が変化したときに逐次更新される入出庫データとを格納
しておき、生産情報管理コンピュータに対して生産対象
となる製品の種類と生産数量とを含む生産計画データが
入力されたときには、前記処方テーブルと入出庫データ
とを参照して生産計画データに対応して各設備の稼働に
必要なデーを集約した生産指示テーブルを作成して保存
するとともに、各設備管理用コンピュータには各々の製
造設備ごとに必要なデータをまとめた個別生産指示テー
ブルを送信することによって、製造設備ごとに自動的か
つ的確にマテリアルの種類や設備条件の指示を与えるこ
とが可能となる。
【0015】設備管理用コンピュータのそれぞれは、第
一,第二設備の稼働によって得られたデータを採取し、
これを生産情報管理コンピュータにフィードバックす
る。生産情報管理コンピュータは、設備管理用コンピュ
ータからフィードバックされてきたデータを前記生産指
示テーブルと対応させて保存する。前記データには、そ
れぞれの設備内での加工,組立工程を経た部品や半製品
の良品,不良品の個数を表す実績データ、またそれぞれ
の設備に供給されたマテリアルの種類や製造ロット番号
を表す製造履歴データが含まれ、これにより、生産情報
管理コンピュータへのアクセスによって、製造実績デー
タや製造履歴データの確認を行うことができる。そのほ
かに、各設備の稼働下における温度,湿度,外気の清浄
度などの環境条件や、各設備を稼働させている供給電
圧,供給エアー圧,供給油圧などを表す稼働条件などの
データをも生産情報管理コンピュータで保存しておくこ
とも品質管理上有効な手法である。
【0016】また、写真フイルムカートリッジを構成す
るカートリッジケースと写真フイルムストリップにそれ
ぞれカートリッジID番号,フイルムID番号を付与
し、しかもこれらを共通のID番号に統一するために、
本発明方法では、生産情報管理コンピュータから各々の
設備管理用コンピュータに送信される生産指示データ内
に共通のカートリッジID番号,フイルムID番号を含
ませ、第一,第二設備ではこれに基づいてカートリッジ
ケース,写真フイルムストリップの製造を行う。そし
て、第二設備においてカートリッジケースと写真フイル
ムストリップとの組合せが行われる時点で、カートリッ
ジID番号を読み取り、第二設備の設備管理用コンピュ
ータに送信されてきたフイルムID番号との照合を行っ
て、両者の組み合わせが適切であるか否かを確認するよ
うにしている。
【0017】カートリッジID番号を付与するには、第
一設備内にラベル貼り装置を設置しておき、生産情報管
理コンピュータから送信されたカートリッジID番号に
適合するカートリッジID番号が与えられたラベルを組
立済みのカートリッジケースに貼付するのが簡便であ
り、第二設備においてカートリッジケースと写真フイル
ムストリップとを組み合わせるときには、ラベルに印字
されているカートリッジID番号を読み取った上で、サ
イドプリントされるフイルムID番号との照合が行われ
る。また、同様のラベル貼り装置を第二設備に設置し、
第二設備にカートリッジケースが供給されてきた時点で
生産情報管理コンピュータで指定されたカートリッジI
D番号が印字されたラベルを貼付することも可能で、こ
の場合においても、貼り付け前あるいは貼り付け後のラ
ベルに印字されたカートリッジID番号が読み取られ、
これから写真フイルムストリップにサイドプリントされ
るフイルムID番号との照合確認が行われる。
【0018】各々の製造設備を稼働させたときに得られ
る実績データや製造履歴データは、生産情報管理コンピ
ュータによってカートリッジID番号またはフイルムI
D番号と対応づけて保存される。これにより、製品とし
て出荷された後でもカートリッジID番号またはフイル
ムID番号が特定されれば、その写真フイルムカートリ
ッジが製造されたときの状況を的確に把握することが可
能となり、製品の品質管理を行ううえで非常に有効とな
る。さらに、製造された写真フイルムカートリッジを一
個ずつ包装する包装材に対しても包材ID番号を付与
し、この包材ID番号をカートリッジID番号またはフ
イルムID番号と対応させて保存しておけば、包装材で
包装したままの状態でも製品の製造履歴や品質を把握す
ることができるようになる。また、包装材で包装した製
品の複数個をダンボール箱に梱包して出荷する際、ダン
ボール箱の表面に梱包ID番号を付与し、この梱包ID
番号と、その中に収納されている製品に付与された包材
ID番号あるいはカートリッジID番号,フイルムID
番号の使用範囲との対応を生産情報管理コンピュータで
保存しておくことによって、物流段階でのダンボール梱
包状態のままでも製品の履歴や品質のチェックを行うこ
とが可能となる。
【0019】本発明の製造情報管理方法は、マテリアル
中の欠陥部除去処理を行う上でも有効である。生産情報
管理コンピュータは、各製造設備から実績データ,製造
履歴データを収集しており、これらのデータは適宜の設
備管理用コンピュータに送信することが可能となってい
る。したがって、いずれかの設備の稼働時に製品の品質
に影響がでるようなトラブルが一時的に発生したり、ま
たその設備内の検査器によって欠陥部の存在が検知され
たときには、その製品あるいは半製品をその製造設備内
から除去するだけでなく、次工程以降を担当する適宜の
製造設備内から的確に除去することが可能となる。した
がって、マテリアルの損失が最も少なく、しかも製造ラ
イン全体の稼働を効率的に維持させながら、最も的確な
タイミングで欠陥部,欠陥品の除去処理を行うことがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】図2にAPSの写真フイルムカー
トリッジを示す。写真フイルムストリップ2は、APS
フォーマットで決められた一定幅にスリットされてお
り、また撮影可能コマ数に応じた長さに切断されてい
る。パーフォレーション2aは1コマあたり2個形成さ
れ、撮影に使用したときには2点鎖線で示す位置に1コ
マ分の露光が行われる。後端には、係止穴3と一対の引
っ掛け穴4とが形成されている。
【0021】写真フイルムストリップ2はカートリッジ
ケース5に光密に収納される。カートリッジケース5
は、それぞれプラスチック一体成形品として作られた上
ケース5a及び下ケース5bと、その内部に回転自在に
組み込まれたスプール6,遮光蓋7,ディスク板8、さ
らにはフイルム送り出し機構やスプールロック機構を構
成する他の部品が組み込まれている。
【0022】遮光蓋7はフイルム出入口9を開閉する。
暗室内で遮光蓋7を開放し、写真フイルムストリップ後
端の引っ掛け穴4に薄板状のインサータに設けられた爪
を引っ掛け、インサータをフイルム出入口9から挿入す
ると、スプール6に形成された係止爪に係止穴3が係合
する。これにより写真フイルムストリップ2の後端がス
プール6に係止され、インサータを引き抜いてからスプ
ール6を反時計方向に回転させることによって、写真フ
イルムストリップ2はカートリッジケース5内に巻き込
まれる。写真フイルムストリップ2をその先端まで完全
に巻き込んだ後に遮光蓋7が閉じられ、内部は光密状態
になる。なお、上記インサータについては、特開平7−
120889号公報に詳しく記載されている。
【0023】こうして製造された写真フイルムカートリ
ッジは防湿性のプラスチックケース(Pケース)11に
収納され、キャップ11aが被せられる。そして小箱1
3で包装され、製品となって出荷される。カートリッジ
ケース5の表面にはラベル15が貼付されており、この
ラベル15には内部に収納した写真フイルムの種類等を
表す表示16と、カートリッジケース5のID番号(カ
ートリッジID番号)を表すバーコード17が付されて
いる。このカートリッジID番号は、詳しくは後述する
ように写真フイルムストリップに潜像としてサイドプリ
ントされるフイルムID番号(同図中、2bがサイドプ
リント領域を示す)と共通のものが用いられる。また、
図示してはいないが、このバーコード17にはカートリ
ッジID番号を目視でも確認できるように、数字列が併
記されている。
【0024】小箱13にも同様の写真フイルムの種類を
表す表示18とバーコード19a,19bとが印刷され
ている。これらの表示16,18により、ユーザーは購
入時や使用時において、カラー/モノクロの別、ISO
感度、撮影可能なコマ数等、撮影に必要な情報を知るこ
とができる。小箱13に付された一方のバーコード19
aは包材ID番号を表しており、前記カートリッジID
番号と共通のものが使用される。このバーコード19a
には、図示のように数字列が併記されており、カートリ
ッジID番号と同様に、包材ID番号は目視でも確認す
ることができるようになっている。小箱13の他方のバ
ーコード19bは、カラー/モノクロの別、ISO感
度、撮影可能なコマ数等の写真フイルムの種類を表して
おり、製造途中の適宜の段階で自動読み取りすることが
できるようになっている。
【0025】図3に上記写真フイルムカートリッジの製
造から出荷までの概略を示す。マスターロールは、広幅
のフイルムベースをロール状にした原反ロールに所定の
乳剤を塗布することによって製造される。マスターロー
ルの製造時には、その製造ロット番号や使用した乳剤の
乳剤番号を表す情報が、バーコード表示あるいは磁気記
録の形態で巻芯やロールの先端部に付与される。マスタ
ーロールは裁断機21に供給され、製品となる写真フイ
ルムストリップ2と同じ幅となるようにスリットされ、
それぞれスリットロールとして各々の巻芯に巻き取られ
る。各々のスリットロールの巻芯及び/あるいはスリッ
トロールの先端部分には、マスターロールの製造ロット
番号や乳剤番号の他に、マスターロールの幅方向のどの
位置から得られたスリットロールであるかを表すスリッ
ト番号を磁気または印字により記録したラベルが付さ
れ、遮光機能をもった自走式の搬送車にマスターロール
単位で収容され、暗室状態に保たれている保管庫に集積
される。
【0026】カートリッジケース5の製造のために、成
形機22,23に樹脂ペレットからなる原材料が供給さ
れ、上ケース5a,下ケース5bが一体成形される。こ
れらの上下ケース5a,5b、そしてスプール6,遮光
蓋7,ラベル15などの他の部品がカートリッジケース
組立機24に供給され、カートリッジケース5の組み立
てが行われる。これらの構成部品は製造ロットごとにト
レイに収容され、トレイ単位でカートリッジケース組立
機24に供給され、また組み立てられたカートリッジケ
ース5は一定個数ずつ専用のトレイに収容され、集積さ
れる。個々のトレイには固有のID番号(トレイID番
号)が付されており、部品ごとの製造ロット番号と対応
づけて管理されている。したがって、写真フイルムスト
リップ2が巻き込まれる前の段階では、カートリッジケ
ース5の製造履歴、すなわちカートリッジケース5がど
のような製造ロット番号の部品を結合したものであるか
をトレイ単位でトレースすることができる。
【0027】巻込み機25にスリットロールとカートリ
ッジケース5とを供給する。巻込み機25は、スリット
ロールから送られてくる長尺写真フイルムにパーフォレ
ーション2aを穿孔し、サイドプリントを行い、また撮
影可能コマ数に応じた長さに切断して写真フイルムスト
リップ2を作る。この切断時に後端の係止穴3及び引っ
掛け穴4が同時に開けられ、また先端の形状もトリミン
グされる。
【0028】巻込み機25内では、所定位置にセットさ
れたカートリッジケース5に向かって写真フイルムスト
リップ2は後端側から搬送される。インサータが作動し
て写真フイルムストリップ2の後端がスプール6に係止
され、その後、スプール6を駆動して写真フイルムスト
リップ2を先端も含めてカートリッジケース5内に巻き
込む。遮光蓋7を閉じることによって、製品となる写真
フイルムカートリッジが完成する。続いて写真フイルム
カートリッジは外装機27に送られ、Pケース11への
収容、そして小箱13による包装が行われる。小箱詰め
の写真フイルムカートリッジは梱包工程で一定個数ずつ
セロファンシートでラップされ、あるいは一定個数ずつ
ダンボール箱に詰めて出荷される。なお、2〜数個程度
パックして出荷されるものもある。
【0029】上記のようにして写真フイルムカートリッ
ジが製造され出荷されるが、それぞれの工程において生
産指示に対応して適切なマテリアルを使用して効率的に
製造を行い、しかも製品が完成した後には製品ごとに割
り当てられた個別のID番号を元にして製造履歴を的確
に把握できるように、それぞれ製造設備として用いられ
ている裁断機21、成形機22,23、カートリッジケ
ース組立機24、巻込み機25、外装機27の各々は、
図1に示すように生産情報管理コンピュータによって統
括的に管理されている。
【0030】図1において、成形機管理コンピュータ3
0,組立機管理コンピュータ31,巻込み機管理コンピ
ュータ32は、上述したそれぞれの製造設備を個別的に
制御する設備管理コンピュータである。例えば下ケース
5bの成形に用いられる成形機23を稼働させるには、
原材料の供給,加熱,注入,冷却,離型など、複数の加
工工程を順次に行わせる必要がある。これらの工程が適
切な条件で行われるように、それぞれプロセスコントロ
ーラ30a,30b,30c,・・・が用いられてお
り、原材料の供給量,温度,注入圧,冷却時間,離型時
の金型移動速度などが成形機管理コンピュータ30から
の指令に基づいて制御される。
【0031】また、カートリッジケース組立機24で
は、成形機23から供給された下ケース5bが同組立機
内で循環するパレットに一個ずつ載置される。このパレ
ットを循環させる過程で、スプール6や遮光蓋7の組み
付け工程、ラベル15の貼り付け工程、成形機22から
供給された上ケース5aの組み付け工程などの複数の工
程が順次に行われる。プロセスコントローラ31a,3
1b,31c,・・・は、これらの工程が適切に実行さ
れるように組立機管理コンピュータ31から指令に基づ
いて、パレットの移動速度を制御し、あるいはロボット
アームのアクチュエータとして用いられているモータ,
エアシリンダ装置,油圧シリンダ装置などの駆動を制御
する。
【0032】巻込み機25では、セットされたスリット
ロールから長尺写真フイルムを一定の搬送速度で引出し
ながら、穿孔装置(パーフォレータ)に通して穿孔を行
い、引続きサイドプリントを行った後、切断工程によっ
て写真フイルムストリップ2を作る。さらに、すでに組
み立て済みのカートリッジケース5をターレットにセッ
トし、インサータを作動させて写真フイルムストリップ
2をスプール6に係止する工程を行い、スプール6への
巻き取り工程などを行う。そしてこれらの各工程は、巻
込み機管理コンピュータ32からの指令に基づいて各プ
ロセスコントローラ32a,32b,32c・・・によ
って制御される。
【0033】このように、設備管理用のコンピュータ3
0,31,32は、それぞれ担当する製造設備内で各々
のプロセスコントローラとともに工程内ネットワークを
構築しており、製造設備内での各工程が適切に遂行され
るように管理する。また、それぞれのプロセスコントロ
ーラから得られる実績データ、例えば製品や半製品の組
立個数データ,良品あるいは不良品の個数データ、検査
工程管理用のプロセスコントローラからの検査データな
どはそれぞれ対応する設備管理コンピュータにフィード
バックされ、それぞれのメモリ30x,31x,32x
に記憶される。これにより、設備管理用のコンピュータ
30,31,32の各々にアクセスすることによって、
それぞれ担当する製造設備内での各工程がどのような条
件で稼働しているかの情報を任意に把握することができ
る。
【0034】上述した成形機管理コンピュータ30,組
立機管理コンピュータ31,巻込み機管理コンピュータ
32など、製造設備ごとに設置された設備管理用コンピ
ュータは、生産情報管理コンピュータ35によって統括
して管理され、工場内ネットワークが構築されている。
生産情報管理コンピュータ35は、各設備管理用コンピ
ュータにそれぞれ個別に生産指示情報を提供し、また各
製造設備内で行われる加工あるいは検査工程の条件設定
を行うための指示を与える。このため、生産情報管理コ
ンピュータ35には生産計画データと、マテリアル(原
材料,部品)の入出庫計画あるいは入出庫実績に関する
データが入力される。生産計画データの入力は、生産情
報管理コンピュータ35のキーボード入力あるいは磁気
ディスクなどの記憶媒体からの読み取りによって行わ
れ、それぞれメモリ35xに格納される。マテリアル入
出庫データの入力は、上記と同様に行うことができる
他、設備管理用コンピュータからも入力可能となってい
る。
【0035】さらに、生産情報管理コンピュータ35の
メモリ35xには、生産される写真フイルムカートリッ
ジの種類ごとに準備された処方テーブルが格納されてい
る。これらの処方テーブルの各々には製品の種類を表す
製品略称が割り当てられ、それぞれその種類の写真フイ
ルムカートリッジを製造するために必要なマテリアルの
種類、製造条件、検査条件などの処方データが対応づけ
られている。
【0036】生産情報管理コンピュータ35は、生産計
画データの入力を受けると生産指示テーブルを作成す
る。この様子を図4に概念的に示す。生産計画データ
は、オーダー番号,生産対象とする製品の種類に対応づ
けた製品略称,計画数量などからなる。生産情報管理コ
ンピュータ35は、生産計画データの製品略称に基づい
て処方テーブルを検索し、該当する製品略称が割り当て
られた処方テーブルから全ての処方データを読み込む。
これにより、製品略称「AAAA」の製品を製造するた
めに必要な処方タイプ、マテリアルのタイプ及びマテリ
アル名、各々の製造設備を稼働させるときの製造条件,
検査条件が識別される。
【0037】生産に必要なマテリアルのタイプ及びマテ
リアル名が識別されると、生産情報管理コンピュータ3
5はマテリアル入出庫データにアクセスし、モニター画
面上に在庫データの表示を行い、計画数量分の製造を行
うに足るマテリアルの種類及び数量が在庫として準備さ
れているか否かを確認する。仮にいずれかのマテリアル
に在庫数量の不足があると、モニター画面には生産計画
データとともに、現状で最大何個の製造が可能である
か、そして計画数量に対してどのマテリアルがどの程度
不足しているのかが表示される。なお、処方テーブル中
に用意されたヘッダー情報は製品の補助情報を表し、例
えば生産計画データ中の計画数量に対し、不良品の発生
率や営業係数を考慮してどの程度の増分を見込んで製造
すればよいかなどの付加データを含む。
【0038】マテリアルの在庫が充分であることが確認
されると、生産情報管理コンピュータ35は図示した形
態の生産指示テーブルを作成する。生産指示テーブル
は、オーダー番号及び製品略称に対し、処方タイプ,生
産数量,使用マテリアル名,製造条件,検査条件を割り
当てたもので、製品の種類が決まると一義的に決まる固
定項目と、変更が可能な任意項目とがある。固定項目と
しては、製品の種類によって使い分けされるマテリアル
名や個数などがあり、これらは自動的に設定される。任
意項目には、マテリアルの製造ロット番号や、一部の製
造条件,検査条件などがあり、これらは適宜に設定され
る。これにより、マテリアルの製造履歴などを考慮して
適切な製造ロット番号のものを選択して製造に用いるこ
とができ、品質の安定化のために柔軟な対処をとること
が可能となる。なお、上記任意項目については、設備管
理用コンピュータからも設定することができる。設備管
理用コンピュータで任意項目の設定が行われた場合に
は、その設定データは生産情報管理コンピュータ35に
フィードバックされる。
【0039】こうして作成された生産指示テーブルは生
産情報管理コンピュータ35のメモリ35xに一括して
記憶される。さらに、生産指示テーブル内の使用マテリ
アル名とその製造ロット番号、製造条件,検査条件の各
データは、生産情報管理コンピュータ35によって製造
設備ごとに分類された後、それぞれオーダー番号,製品
略称,処方タイプ,生産数量とともに該当する製造設備
の管理を行っている設備管理用コンピュータに送信され
る。例えばカートリッジケース組立機24の稼働を管理
する組立機管理コンピュータ31に対しては、カートリ
ッジケース5を製造するために使用されるマテリアル名
及びその製造ロット番号、カートリッジ組立機24を稼
働させるときの製造条件,検査条件が個別生産指示テー
ブルとして入力される。この個別生産指示テーブルは組
立機管理コンピュータ31のモニター画面に表示され、
また組立機管理コンピュータ31はカートリッジ組立機
24内の各部に上記製造条件,検査条件を満足させるよ
うに指令を送る。
【0040】上記のように、生産情報管理コンピュータ
35は工場内ネットワークを介して製造設備ごとに設置
された設備管理用コンピュータを統括し、生産計画デー
タに応じた生産指示テーブルを作成して保存するととも
に、製造設備ごとの個別生産指示テーブルを作成して対
応する設備管理用コンピュータに送信する。製造設備が
稼働された後には、それぞれの製造設備から得られる実
績データのフィードバックを受けて、これを生産指示テ
ーブルとともに保存する。このように、製造設備ごとに
設備管理用コンピュータを機能分散して設置し、これら
を共通の生産情報管理コンピュータ35で統括するシス
テムを採ることによって、特定のコンピュータに過度な
負担をかけることなく、高速で確実なデータ処理が可能
となる。また、製造設備の増設についても逐次対応をと
ることが容易となる。
【0041】さらに、設備管理用コンピュータはリアル
タイムで製造設備内のプロセスコントローラと交信が可
能であるため、ローカルな条件変更に対しては生産情報
管理コンピュータに負担をかけることなく迅速な対応が
でき、製造設備ごとに使い勝手のよいモニター画面表示
を行うことも可能となる。なお、工場内ネットワークに
端末機を接続して生産情報管理コンピュータ35にアク
セスできるようにしておけば、過去の生産実績はもとよ
り現時点での生産状況や計画を適宜に確認することがで
きるようになる。
【0042】また、製造設備の稼働は全て生産情報管理
コンピュータ35の指示によって行われ、製造設備側か
ら得られる実績データ,さらには加工,組立工程中で使
用されたマテリアルの種類,製造ロット番号などの製造
履歴データは生産情報管理コンピュータ35にフィード
バックされるため、生産管理部門において製造設備の稼
働を一括管理でき、製造設備全体の実績データの把握も
簡便に行うことができる。そして生産情報管理コンピュ
ータ35は設備管理用コンピュータからもアクセスでき
るようにシステムが構築されているため、例えば設備条
件や検査条件の設定など、製造設備部門でのノウハウや
経験を活かした対処を採ることも可能となる。さらに、
設備管理用コンピュータには、生産情報管理コンピュー
タ35から個別生産指示テーブルが送信され、固定項目
については生産計画データに基づいて自動的な指定が行
われるため、設備管理コンピュータごとに個別に製造条
件の設定入力を行うものと比較して労力が大幅に軽減さ
れ、人為的なミスを防ぐことができる。
【0043】次に図5にしたがい、成形機管理コンピュ
ータ30及び組立機管理コンピュータ31と、それぞれ
の製造設備との間の情報管理機能について説明する。生
産情報管理コンピュータ35で作成された生産指示テー
ブル中のデータのうち、成形機22,23についての個
別生産指示テーブルが成形機管理コンピュータ30に送
信され、そのモニター画面に表示される。個別生産指示
テーブルには、成形機22,23に供給する原材料の量
及び製造ロット番号が含まれ、これにしたがって原材料
が自動または半自動で成形機22,23のホッパーに投
入される。
【0044】原材料を収容している容器にはバーコード
が付されている。このバーコードには、原材料の製造ロ
ット番号,樹脂材料の種別コードなどのデータが含まれ
ており、成形機22,23への投入時にバーコードーリ
ーダによって読み取られ、成形機管理コンピュータ30
に入力される。成形機管理コンピュータ30はバーコー
ドから製造ロット番号を識別し、指示された製造ロット
番号との照合を行う。この照合結果は成形工程の終了
後、実績データとして樹脂材料の種別コードとともに生
産情報管理コンピュータ35に送信され、保存される。
【0045】成形機22,23は個別生産指示テーブル
で指定された成形条件のもとで稼働し、必要数量の上下
ケース5a,5bの成形を行う。成形された上下ケース
5a,5bの各々は成形順にしたがって一定個数ずつそ
れぞれのトレイに整列して収容される。各トレイには個
別のトレイID番号がバーコードラベルあるいは磁気情
報として付されており、一定個数の上下ケース5a,5
bがトレイに収容され、集積装置37に移送された時点
でトレイID番号の読み取りが行われ、成形機管理コン
ピュータ30に入力される。成形機管理コンピュータ3
0は、このトレイID番号と、そこに収容された上下ケ
ース5a,5bの製造年月日、使用した原材料の製造ロ
ット番号、樹脂材料種別コード、製造条件などのデータ
との対応づけを行う。こうして得られたデータにはさら
に生産計画データのオーダー番号が付加された後、生産
情報管理コンピュータ35に送られ、保存される。
【0046】組立機管理コンピュータ31は、組立装置
38,ラベル貼り装置39,集積装置40などを含むカ
ートリッジケース組立機24の工程管理を行う。このた
め、これらの装置には、それぞれ前述したプロセスコン
トローラ31a,31b,31c,・・・が内蔵されて
いる。生産情報管理コンピュータ35は、同様に組立機
管理コンピュータ31に個別生産指示テーブルを入力し
ており、同時に集積装置37からのトレイID番号を受
けて、次に組立装置38に移送すべきトレイのトレイI
D番号を入力する。
【0047】組立機管理コンピュータ31は、このトレ
イID番号を含むトレイ要求信号を組立装置38に入力
する。組立装置38は自走式の搬送車にトレイ要求信号
を与え、搬送車は指定されたトレイID番号をもつトレ
イを集積装置37から取り出して組立装置38に移送す
る。組立装置38は、移送されてきたトレイに収容され
ている上下ケース5a,5bを一個ずつ取り込んで組立
作業を開始する。なお、こうした部品の移載,取り込み
には自走式搬送車やロボットアームなどが利用され、そ
の概要については特願平7−304784号に記載され
ている。
【0048】組立装置38には、上下ケース5a,5b
の他にスプール6,遮光蓋7などの他の部品もそれぞれ
の部品供給機から供給される。これらの部品についても
同様に製造ロット番号や供給数量の確認が行われる。他
部品の製造ロット番号は組立装置38を介して組立機管
理コンピュータ31に送信される。組立装置38は、個
別生産指示テーブルによって指定された製造条件のもと
で組み立てを行ってカートリッジケース5を製造する。
製造されたカートリッジケース5は、組立装置38内の
画像検査器によって外観検査され、不良品については排
除される。
【0049】外観検査の条件、例えば全数検査にするか
サンプリング検査にするか、サンプリング検査の場合に
はどのようなサンプリング条件にするか、さらには良
品,不良品の基準となる閾値などの条件は、生産情報管
理コンピュータ35からの個別生産テーブルによって自
動的に設定される。また、不良発生率や検査測定値など
の検査データは、組立器管理コンピュータ31を経て実
績データとして生産情報管理コンピュータ35にフィー
ドバックされる。
【0050】ラベル貼り装置39には例えば特願平7−
67947号に記載された装置が用いられ、組立装置3
8から送られてくるカートリッジケース5にラベル15
を貼付する。図2に示すように、ラベル15には写真フ
イルムの種別表示16の他にカートリッジID番号を表
すバーコード17が付され、さらにカートリッジID番
号を目視で確認できるように10桁程度の数字列が併記
されている。ラベル15は、予め必要な印刷が施された
状態で一連の離型紙ロールに配列保持されたラベルロー
ル形態でラベル貼り装置39に供給され、カートリッジ
ID番号は貼付する順序にしたがって一連となってい
る。カートリッジケース5が送られてくるごとに一枚ず
つラベル15が貼付され、カートリッジケース5には組
立順次にしたがって連番で、あるいは所定の規則にした
がってカートリッジID番号が割り当てられる。
【0051】現在製造中のカートリッジケース5に対し
てどの範囲のカートリッジID番号を割り当てるかは、
生産情報管理コンピュータ35によって管理されてい
る。したがって、生産情報情報管理コンピュータ35が
組立機管理コンピュータ31に送信する個別生産指示テ
ーブル中には、該当範囲のカートリッジID番号を印刷
したラベル15がラベル貼り装置39に供給されるよう
に、ラベルロールの製造ロット番号及びカートリッジI
D番号の使用範囲データが含まれている。そして、ラベ
ル15の貼り付けを行う際には、ラベル15から読み取
ったカートリッジID番号と、個別生産指示テーブルで
指定されたカートリッジID番号との確認が行われる。
【0052】ラベル15の貼付が行われた後、その貼付
状態の検査が行われる。この検査では、光学的にラベル
15の貼り付け位置の確認が行われるとともに、バーコ
ード17によりカートリッジID番号の読み取りが行わ
れる。貼付不良が検知されたときには、そのカートリッ
ジケース5がライン上から排除されるとともに、そのカ
ートリッジケース5に割り当てられたカートリッジID
番号は欠番として処理される。これらの情報は組立機管
理コンピュータ31を経て生産情報管理コンピュータ3
5にフィードバックされる。
【0053】完成したカートリッジケース5はラベル1
5を貼付した順番にしたがってトレイに収容され、集積
装置40に送られ保管される。このときに用いられるト
レイの収容個数は、上下ケース5a,5bの収容に用い
られたトレイの収容個数と同じであり、したがって上記
検査で不良品が出たときにはその個数分だけ欠損状態と
なる。もちろん、上下ケース5a,5bの収容に用いら
れるトレイと組立後のカートリッジケース5の収容に用
いられるトレイとを共通形状のものにしておいてもよ
い。
【0054】集積装置40にトレイが移送された時点で
トレイID番号の読み取りが行われ、組立機管理コンピ
ュータ31に入力される。組立機管理コンピュータ31
は、そのトレイに収容されているカートリッジケース5
の組み立てに際して組立装置38に与えたトレイ要求信
号を照合し、上下ケース5a,5bを収容していたトレ
イID番号との対応づけを行う。さらに、集積装置40
に保管されたトレイのトレイID番号には、組立装置3
8に供給された他部品の製造ロット番号、ラベル貼り装
置39に供給されたラベル15の製造ロット番号、良品
に使用されたカートリッジID番号の使用範囲及び不良
品として排除されたものがあったときには欠番となった
カートリッジID番号が対応づけされ、またカートリッ
ジケース組立機24の機種番号,製造日時、製造条件及
び検査条件、そしてオーダー番号及び製品略称などのデ
ータが付加された後、組立機管理コンピュータ31から
生産情報管理コンピュータ35に送信され、保存され
る。
【0055】以上の情報管理により、生産情報管理コン
ピュータ35は集積装置40に保管されているトレイの
トレイID番号を全て捕捉しており、しかもトレイID
番号ごとに、そこに収容されているカートリッジケース
5の種類,製造履歴を把握し、しかもどのオーダー番号
の生産計画データに基づいてどのような条件で製造した
ものであるかを的確に識別することができるようにな
る。したがって、製品として出荷した後であってもカー
トリッジID番号が特定できれば、生産情報管理コンピ
ュータ35へのアクセスによって、その写真フイルムカ
ートリッジがどのようなマテリアルを用い、どのような
製造条件のもとで製造されたかという製造履歴を知るこ
とができる。
【0056】図6は、写真フイルムストリップ2を製造
する工程からダンボールに梱包するまでの工程における
情報管理システムの概略を示している。生産情報管理コ
ンピュータ35は、製造設備ごとの設備管理用コンピュ
ータとして用いられている裁断機管理コンピュータ4
2,巻込み機管理コンピュータ32,外装機管理コンピ
ュータ43,梱包機管理コンピュータ44を統括して管
理している。裁断機管理コンピュータ42には、生産情
報管理コンピュータ35から個別生産指示テーブルが送
信され、これがモニター画面に表示される。その中には
生産計画データで指定した製品の種類に適合するマスタ
ーロールの製造ロット番号が含まれており、保管庫に収
容されているマスターロールの中から該当する製造ロッ
ド番号が付されたマスターロールがロボットアーム,自
走式搬送車によって裁断機21にセットされる。
【0057】裁断機管理コンピュータ42は裁断機21
にスリット条件、例えばマスターロールの搬送速度や、
裁断機21内に設けられた表面検査装置による検査条件
の設定データを送信し、裁断機21の稼働条件が指示さ
れる。裁断機21の稼働により、マスターロールは製品
となる写真フイルムストリップ2の幅と同じ一定幅に裁
断され、スリットロールの作成が行われる。このとき、
1本のマスターロールからは複数本のスリットロールが
作成されるが、後工程で識別できるようにするために、
各々のスリットロール完成時に、乳剤番号,マスターロ
ールの製造ロット番号,スリット番号をバーコードで表
したラベルが各スリットロールの巻芯とリーダー部に貼
付される。このバーコードは、バーコードリーダーによ
る自動読み取り、または作業員がハンディタイプのバー
コードリーダーを操作することによって読み取られ、裁
断機管理コンピュータ42に入力される。
【0058】巻込み機管理コンピュータ32に送信され
る個別生産指示テーブルには、これからの製造に使用す
るスリットロールの乳剤番号,マスターロールの製造ロ
ット番号,スリット番号が含まれている。ロボットアー
ムなどのハンドリング手段により、指定されたスリット
ロールがスリットロールの保管庫から取り出され、巻込
み機25内の送出装置45にセットされる。このとき、
巻込み装置25内に前回の生産で使用したスリットロー
ルから送出された長尺写真フイルムがセットされている
場合には、新たにセットしたスリットロールの長尺写真
フイルムの先端が元の長尺写真フイルムの後端に接合さ
れる。新たにセットしたスリットロールからバーコード
が読み取られ、指定したスリットロールに該当するもの
であるか否かの確認が行われるとともに、元のスリット
ロールの使用実績が巻込み機管理コンピュータ32を経
て生産情報管理コンピュータ35に送られる。そして、
巻込み機管理コンピュータ32は、生産情報管理コンピ
ュータ35からの個別生産指示テーブルで指定された条
件のもとで巻込み機25を稼働させる。
【0059】穿孔装置46は、図2に示すフォーマット
にしたがってパーフォレーション2aを穿孔してゆく。
パーフォレーション2aの穿孔個数は、製品となる写真
フイルムカートリッジの撮影可能コマ数に対応して一義
的に決められるが、そのデータは巻込み機管理コンピュ
ータ32に送信された個別生産指示テーブル中に含まれ
ており、穿孔装置46はこの指示にしたがって穿孔を行
う。
【0060】穿孔装置46を経た長尺写真フイルムはサ
イドプリント装置48に送られ、製品となる写真フイル
ムストリップ2の一本ごとにそれぞれ異なるID番号
(フイルムID番号)を表すバーコードと、このフイル
ムID番号を目視確認できるようにするための数字列、
コマ番号、製品略称、メーカー名などが潜像記録され
る。上記のプリントデータのうちフイルムID番号以外
のデータは、生産情報管理コンピュータ35に生産計画
データを入力した時点で製品略称に対応して特定するこ
とができるが、フイルムID番号については前述したカ
ートリッジID番号と一致させておく必要がある。
【0061】このため生産情報管理コンピュータ35で
生産指示テーブルを作成する段階で、カートリッジケー
ス5に貼付されるラベル15のカートリッジID番号の
使用範囲が確認され、これに応じてフイルムID番号の
使用範囲が決定される。もちろん、先にフイルムID番
号の使用範囲を決めた後で、該当範囲のカートリッジI
D番号が付されたラベル15を使用することも可能であ
る。こうして決定されたフイルムID番号は、生産計画
データのオーダー番号とともに生産情報管理コンピュー
タ35に保存され、また巻込み機管理コンピュータ32
に送信される個別生産指示テーブルにも書き込まれ、サ
イドプリント装置48はこれにしたがってサイドプリン
ト処理を行う。
【0062】サイドプリント装置48がフイルムID番
号のプリントを行った時点で、このフイルムID番号は
他のサイドプリント情報とともに巻込み機管理コンピュ
ータ32にフィードバックされ、個別生産指示テーブル
で指定されたフイルムID番号と一致しているか否かが
確認される。巻込み機管理コンピュータ32は、さらに
これまでに得られている他の情報、すなわち乳剤番号,
マスターロールの製造ロット番号,スリット番号などを
フイルムID番号に対応させて生産情報管理コンピュー
タ35に送信し、この情報は生産情報管理コンピュータ
35によって保存される。
【0063】サイドプリント処理の後、切断装置49が
作動して長尺写真フイルムは撮影可能コマ数に応じた長
さに切断され、写真フイルムストリップ2が製造され
る。巻込み機25内で長尺写真フイルムは所定の速度で
搬送され、その搬送長がロータリーエンコーダによって
監視されているから、製品の撮影可能コマ数に応じて決
まる所定の搬送長に達した時点で切断装置49を作動さ
せればよい。切断装置49を作動させるためのこれらの
製造条件は、これまでと同様に巻込み機管理コンピュー
タ32に送信された個別生産指示テーブル中に含まれて
いる。
【0064】切断装置49で長尺写真フイルムを切断し
て写真フイルムストリップ2を製造した時点で、その後
端には係止穴3と引っ掛け穴4とが開けられ、この後端
を先頭側にして写真フイルムストリップ2は巻込み機2
4内で搬送される。写真フイルムストリップ2の搬送路
の下流には巻込み装置50が設置され、そこには組み立
て済みのカートリッジケース5が前述した集積装置40
からトレイ単位で供給される。このときトレイに付され
たトレイID番号が読み取られ、巻込み機管理コンピュ
ータ32を介して生産情報管理コンピュータ35に入力
される。
【0065】生産情報管理コンピュータ35は、トレイ
ID番号に対応させてそのトレイに収容されたカートリ
ッジケース5のカートリッジID番号や製造履歴情報を
記憶しているから、巻込み装置50に供給されるカート
リッジケース5がどのような範囲のカートリッジID番
号をもつものであるのかはもとより、そのカートリッジ
ケース5がいかなるオーダー番号に基づいて製造された
ものであるか、いかなる製造ロット番号の部品を組み合
わせて製造されたものであるのかなどの情報を追跡して
確認することができる。
【0066】巻込み装置50にカートリッジケース5を
順次に供給する際、ラベル15のバーコード17により
カートリッジID番号の読み取りが行われる。読み取ら
れたカートリッジID番号は即座に巻込み機管理コンピ
ュータ32に入力される。この読み取り位置のカートリ
ッジケース5は、サイドプリント装置48が次にサイド
プリントを行う予定の写真フイルムストリップ2と組み
合わされるカートリッジケースに対応している。したが
って、巻込み機管理コンピュータ32はサイドプリント
装置48がサイドプリントを行う直前に、カートリッジ
ID番号を確認することになる。
【0067】こうして読み取られたカートリッジID番
号は生産情報管理コンピュータ35に入力され、カート
リッジID番号とこれからサイドプリントによって写真
フイルムストリップ2に付与されるフイルムID番号と
の照合を行う。すでに述べたように、生産情報管理コン
ピュータ35には生産計画データの入力時に生産対象と
なる製品に対して割り当てたフイルムID番号とカート
リッジID番号とが保存されているから、巻込み装置5
0に供給されたカートリッジケース5のカートリッジI
D番号が適切なものであるか否かを識別することができ
る。
【0068】カートリッジID番号が適切であることが
生産情報管理コンピュータ35によって確認されると、
サイドプリント装置48は生産情報管理コンピュータ3
5から巻込み機管理コンピュータ32を経て入力された
サイドプリントデータにしたがってサイドプリントを実
行する。このように、写真フイルムストリップ2とカー
トリッジケース5との組み合わせが行われる直前で、カ
ートリッジID番号とフイルムID番号との照合を行う
ことによって、カートリッジID番号とフイルムID番
号との不一致を確実に防ぐことが可能となる。
【0069】なお、カートリッジID番号は連番で付さ
れているため、カートリッジケース組み立て機24内の
検査で不良品として排除されたカートリッジケース5が
あった場合には、そのカートリッジID番号は欠番とな
っている。したがって、例えばカートリッジID番号
「100,001」の次には「100,002」のカー
トリッジID番号が読み取られるべきであるのに、これ
が排除されていると「100,003」のカートリッジ
ID番号が生産情報管理コンピュータ35に入力される
ことになる。
【0070】この時点で、生産情報管理コンピュータ3
5はカートリッジID番号の異常を検知することになる
が、カートリッジケース組み立て機24で不良品として
排除されたカートリッジケース5のカートリッジID番
号「100,002」はすでに生産情報管理コンピュー
タ35に欠番として保存されている。したがって、上記
のようにカートリッジID番号が不連続になったときに
は、欠番として保存されているカートリッジID番号を
照合することによって、その旨が確認できるようにな
る。そして、この場合にはフイルムID番号「100,
002」も欠番として処理され、このフイルムID番号
も使用されることはない。もちろん、こうした欠番処理
の実績データも生産情報管理コンピュータ35に保存さ
れる。
【0071】巻込み装置50の作動によってカートリッ
ジケース5内のスプール6に写真フイルムストリップ2
の後端が係止され、スプール6が駆動されて写真フイル
ムストリップ2がカートリッジケース5内に巻き込まれ
た後、遮光蓋7が閉じられて製品となる写真フイルムカ
ートリッジが完成する。なお、前述したように乳剤番
号,マスターロールの製造ロット番号,スリット番号な
どの写真フイルムストリップ2の製造履歴情報はすでに
分かっているから、カートリッジケース5と写真フイル
ムストリップ2の各々の製造履歴情報は、カートリッジ
ID番号あるいはフイルムID番号に対応させて生産情
報管理コンピュータ35に保存される。
【0072】巻込み装置50を経て製品となった写真フ
イルムカートリッジは、カートリッジケース組み立て機
24の集積装置40と同様に、一定個数ずつ収容可能な
トレイに収容された状態で集積装置51で保管される。
このとき、トレイID番号の読み取りが行われ、巻込み
機管理コンピュータ32に入力される。巻込み機管理コ
ンピュータ32は、そのトレイに収容されている写真フ
イルムカートリッジのID番号(カートリッジID番号
またはフイルムID番号)の使用実績と欠番情報、さら
に製造履歴情報を対応づけてこれを生産情報管理コンピ
ュータ35にフィードバックする。これにより、集積装
置51で保管されている写真フイルムカートリッジのI
D番号、製品の種類、写真フイルムストリップ2及びカ
ートリッジケース5の製造履歴などの情報をトレイID
番号に対照させて把握することができる。
【0073】集積装置51でトレイ単位で保管されてい
る写真フイルムカートリッジは次に外装機27に送ら
れ、P詰め装置52,小箱詰め装置53によってPケー
ス11に詰められた後、小箱13で包装される。外装機
27は外装機管理コンピュータ43の管理下に置かれ、
外装機管理コンピュータ43はこれまでの設備管理用コ
ンピュータと同様、生産情報管理コンピュータ35によ
って管理されている。Pケース11は、特に製品の種類
によらず共通の形状をしているが、どの製造ロット番号
のPケース11を使用するかは生産情報管理コンピュー
タ35からの個別生産テーブルによって指定されてい
る。そして、P詰め装置52からは使用されたPケース
11の製造ロット番号が外装機管理コンピュータ43を
介して生産情報管理コンピュータ35に送信される。
【0074】小箱13には、図2に示すように製品の種
類を表す表示18とバーコード19a,19bとが付さ
れている。製品の種類を表すバーコード19bは予め小
箱13の製造時に印刷されたものであるが、包材ID番
号を表すバーコード19aは小箱13が小箱供給装置5
4から小箱詰め装置53に供給されるときに印字装置5
5によって印字される。この印字装置55には、例えば
インクジェットプリンタやレーザープリンタ、さらには
インクリボンを併用した熱転写印字装置を用いることが
できる。
【0075】印字装置55で印字される包材ID番号
は、生産計画データを入力した時点で生産情報管理コン
ピュータ35によって決められる。そして、フイルムI
D番号のサイドプリント処理と同様に、その中に包装さ
れる写真フイルムカートリッジのカートリッジID番号
と、送信されてきた包材ID番号との一致を確認した上
で印字装置55が作動して包材ID番号の印字が実行さ
れる。なお、小箱13に予めバーコード19aを印刷し
ておく場合には、小箱13の製造ロット番号に応じて包
材ID番号の使用範囲を確認して生産情報管理コンピュ
ータ35に保存しておけば、印字装置55の代わりにバ
ーコードリーダを設けておいて、包装を行うときにカー
トリッジID番号と包材ID番号との照合を行えばよ
い。
【0076】小箱13に上記のような包材ID番号を付
与しておくことによって、例えば製品として出荷した後
に小箱13から包材ID番号を読み取るだけで、その中
に収納されている写真フイルムカートリッジの製造履歴
データを全て確認することができるようになる。したが
って、例えば販売後に何らかの品質異常が発見されたよ
うなときには、同じ製造履歴をもった製品を小箱13で
包装したままの状態で回収することも可能となる。な
お、包材ID番号は必ずしもカートリッジID番号と一
致させなくてもよい。この場合には、印字装置55で印
字した包材ID番号と、その小箱13で包装された写真
フイルムカートリッジに付されたカートリッジID番号
との対照データを生産情報管理コンピュータ35で保存
しておけばよい。
【0077】小箱13に詰められた写真フイルムカート
リッジは、ラップ装置56に送られ、例えば10個ずつ
セロファンシートでラップされる。その後、集積装置5
7で集積された後、ロボットアームなどによって梱包機
58に移送される。梱包機58は、ダンボール供給装置
59,印字装置60,梱包装置62とからなり、その稼
働は梱包機管理コンピュータ44によって管理されてい
る。そして、梱包装置62は10個ずつラップされた製
品を1000個分ダンボール箱に梱包する。このときダ
ンボール箱の表面には、前述したようなインクジェット
プリンタ,レーザープリンタ,熱転写印字装置などの印
字装置60によって梱包ID番号がバーコードとして印
字される。
【0078】この梱包ID番号は、上記包材ID番号と
同様、生産情報管理コンピュータ35によって決められ
たもので、ダンボール箱に梱包される1000個の製品
に対し、外装機27の印字装置55によって印字された
包材ID番号の使用範囲に対して1つの梱包ID番号が
割り当てられ、その対応関係は生産情報管理コンピュー
タ35に保存されている。したがって、ダンボール箱か
ら梱包ID番号を読み取れば、その中に梱包されている
製品の包材ID番号の使用範囲を把握することができ
る。逆に、包材ID番号を特定することによって、その
包材ID番号を付した製品がどの梱包ID番号を付した
ダンボール箱に梱包されているのかを知ることができ
る。この結果、物流過程においても包材ID番号あるい
はカートリッジID番号,フイルムID番号を元にして
製品をトレースすることができるようになる。
【0079】次に、図7を参照して巻込み機25の構成
の概略及び作用について説明する。所定の装填位置にス
リットロール63をセットして巻込み機管理コンピュー
タ32にスタート信号が入力されると、プロセスコント
ローラ32aの制御下にモータ64及びフィードローラ
65からなる送出装置45が作動して長尺写真フイルム
69の搬送が開始される。このとき、長尺写真フイルム
の先端に貼付されたラベルのバーコードがバーコードリ
ーダ66によって読み取られ、スリットロール63の製
造履歴情報がプロセスコントローラ32aを介して巻込
み機管理コンピュータ32に入力され、これから処理さ
れるスリットロール63の製造履歴(乳剤番号,マスタ
ーロールの製造ロット番号,スリット番号など)が生産
情報管理コンピュータからの個別生産指示テーブルどお
りのものであるかの照合が行われる。なお、カートリッ
ジID番号との照合については後述する。
【0080】モータ64の駆動により搬送経路内に設置
された適宜の送りローラが回転し、スリットロール63
から引き出された長尺写真フイルム69はまず穿孔装置
46に送られる。プロセスコントローラ32aは、測長
ローラ67により長尺写真フイルム69の搬送長を監視
しながら穿孔装置46の作動を制御し、個別生産指示テ
ーブルで指定された製品の種類に対応して撮影可能コマ
数分のパーフォレーション2aを長尺写真フイルム69
に穿孔する。
【0081】引続き長尺写真フイルム69はプリントド
ラム68に送られる。プリントドラム68で支持された
長尺写真フイルム69の乳剤面に対面してプリントヘッ
ド70が設けられている。プリントヘッド70は、長尺
写真フイルム69の搬送方向に対して直交する向きにラ
イン状に配列された複数の発光ダイオードと、これらか
らの光を長尺写真フイルム69のエッジ部分に縮小して
結像させる光学系とからなり、プロセスコントローラ3
2bの制御下でサイドプリントを行う。プリントドラム
68にはロータリーエンコーダ71が併設され、サイド
プリントを行う際には長尺写真フイルム69の搬送長が
計測され、プロセスコントローラ32bにフィードバッ
クされる。なお、プリントヘッド70及びプロセスコン
トローラ32bを含むサイドプリント装置の具体例とし
ては特開平6−130548号公報記載のものがある。
この装置は、写真フイルム一本毎に、桁数が多くそれぞ
れ異なったフイルムID番号をプリントする際に、高速
処理を実現する上で有効なものである。
【0082】このサイドプリントにより、長尺写真フイ
ルム69には製品の種類に対応した製品名、コマ番号、
メーカー名などのほかに、フイルムID番号が潜像とし
て記録される。フイルムID番号はバーコード表示によ
るもののだけでなく、現像後に目視により簡単に識別で
きるように数字列表示によるものもプリントされる。こ
れらのサイドプリントデータは、生産情報管理コンピュ
ータ35から巻込み機管理コンピュータ32に送信され
た個別生産指示テーブルに含まれている。また、実際に
サイドプリントを行った後には、サイドプリントされた
フイルムID番号を含むプリントデータが巻込み機管理
コンピュータ32を経て生産管理コンピュータ35にフ
ィードバックされ、実績データとして保存される。
【0083】サイドプリントが行われた長尺写真フイル
ム69は切断装置49に送られる。切断装置49は可動
刃と固定刃とからなり、プロセスコントローラ32bか
らの指令によって撮影規定枚数に応じた長さに長尺写真
フイルム69を切断して、撮影可能コマ数に応じた所定
の長さの写真フイルムストリップ2にする。なお、ロー
タリーエンコーダ71からの測長信号はプロセスコント
ローラ32bを経てプロセスコントローラ32aにも送
信され、切断装置49の作動時にはモータ64が一時的
に停止される。切断装置49は、長尺写真フイルム69
の切断と同時に、切り離された写真フイルムストリップ
2の後端の加工と、次に作成される写真フイルムストリ
ップ2の先端の加工を行う。また、後端の加工時には係
止穴3と引っ掛け穴4とが形成される。
【0084】第1フィードローラ対72と第2フィード
ローラ対73との間には、上部ガイド板74aと下部可
動ガイド板74bとからなるフイルムシュート74が設
けられている。この下部可動ガイド板74bは2枚のフ
ラップからなり、写真フイルムストリップ2の送り方向
と平行な回動軸を中心に開閉自在であり、フイルムルー
プ室75の入口ドアとして機能する。そして、写真フイ
ルムストリップ2の送り方向の先端が第2フィードロー
ラ対73まで達した後に下部可動ガイド板74bが開放
され、写真フイルムストリップ2はフイルムループ室7
5内にループ状に収納される。フイルムループ室75内
にはループセンサ(図示省略)が設けられており、一定
のフイルムループが形成されたことを検知する。
【0085】第2フィードローラ対73は、モータ76
で駆動される。この第2フィードローラ対73の下流に
は、赤外光を利用した反射型の第1フォトセンサ77が
設けられている。また、この第1フォトセンサ77より
も更に下流には、同様の第2フォトセンサ78が設けら
れている。これらの第1,第2フォトセンサ77,78
は、写真フイルムストリップ2からの反射光を検知した
ときに「L」レベル、反射光を検知しないときに「H」
レベルの出力信号をプロセスコントローラ32cに入力
する。プロセスコントローラ32cは、第1,第2フォ
トセンサ77,78の各々の出力信号がそれぞれ「L」
レベルから「H」レベルに反転したときに、写真フイル
ムストリップ2の終端(図2における右端)がその位置
を通過したことを識別する。
【0086】プロセスコントローラ32cはさらにイン
サータ79の作動を制御する。インサータ79は、写真
フイルムストリップ2の後端を巻込み位置(ST1)で
待機しているカートリッジケース5のフイルム出入口9
から挿入してスプール6に係止する作用を行う。プロセ
スコントローラ32cは、さらにモータ81の駆動を制
御する。このモータ81は、巻込み位置にセットされた
カートリッジケース5のスプール6を巻込み方向に駆動
するためのもので、スプール6に写真フイルムストリッ
プ2の後端が係止された後、フイルムループ室75内に
一定のフイルムループが形成されたときに高速で駆動さ
れる。
【0087】そして、スプール6を高速駆動して写真フ
イルムストリップ2をカートリッジケース5に巻き込ん
でゆく過程で、第1フォトセンサ77が写真フイルムス
トリップ2の終端の通過を検知した時点でモータ81の
駆動が低速駆動に切り換えられる。さらに第2フォトセ
ンサ78が写真フイルムストリップ2の終端通過を検知
した時点から、予め設定された回転数だけモータ81を
低速回転させた後に、モータ81を停止させる。この回
転数は、第2フォトセンサ78の位置から、後述するタ
ーレットにセットされたカートリッジケース5内に、写
真フイルムストリップ2を終端まで全て巻き込むのに必
要なスプール6の回転数となっている。なお、第2フォ
トセンサ78が写真フイルムストリップ2の終端通過を
検出した後、この終端がカートリッジケース内に巻き込
まれるまでの時間を基準にしてモータ81の停止制御を
行ってもよい。
【0088】スプール6上のフイルム巻き径は、写真フ
イルムストリップ2が長くなるほど太くなり、一回転あ
たりの巻き取り量が増える。したがって、最も少ない撮
影可能コマ数の写真フイルムストリップ2を対象にし
て、第2フォトセンサ78が写真フイルムストリップ2
の終端通過を検知した時点を基準にモータ81の停止タ
イミング(回転数,時間のいずれでも可)を決めておけ
ば、どの様な撮影可能コマ数の写真フイルムストリップ
でも、その終端まで確実に巻込みを行うことができるよ
うになる。また、第1フォトセンサ77と第2フォトセ
ンサ78との間には、フイルム通路83が形成されてい
る。このフイルム通路83を構成する下側ガイド板はプ
ロセスコントローラ32cの指令によって作動する振り
分け板の機能を有し、欠陥のある写真フイルムストリッ
プあるいはフイルム断片が搬送されてきたときに開放し
てこれをシュート80に排出させる。
【0089】ターレット82は軸82aを中心に回動自
在で、プロセスコントローラ32dによって制御される
モータ85により180度づつ間欠回転する。このター
レット82には、図示のようにカートリッジケース5を
保持する2個のカートリッジホルダが設けられている。
第2ステーション(ST2)の位置は、カートリッジケ
ース組立機24で作られた空のカートリッジケース5の
装着と、写真フイルムストリップ2が巻き込まれ、製品
となる写真フイルムカートリッジの取り出しとが行われ
る着脱ステーションとなっており、これらの着脱は、プ
ロセスコントローラ32dの管制のもとで着脱機構86
によって行われる。第2ステーションで空のカートリッ
ジケース5が装着されたとき、バーコードリーダ87が
カートリッジケース5に貼付されたラベル15のバーコ
ード17からカートリッジID番号を読み取り、これを
プロセスコントローラ32dに入力する。
【0090】プロセスコントローラ32dは読み込まれ
たカートリッジID番号を巻込み機管理コンピュータ3
2に入力する。巻込み機管理コンピュータ32は、読み
込まれたカートリッジID番号と、次のサイドプリント
工程でプリントを行うフイルムID番号とを照合する。
第2ステーションに装着された空のカートリッジケース
5には、現在巻込み処理が行われている写真フイルムス
トリップ2に後続する次の写真フイルムストリップ2が
組み合わされることになるが、後続の写真フイルムスト
リップ2は未だ長尺写真フイルム69のままであり、ま
たサイドプリントを行う前の状態になっている。したが
って、この時点でカートリッジID番号を読み取って、
次のサイドプリントでプリントされるフイルムID番号
との照合を行うことによって、両者のID番号が不一致
になることを確実に防ぐことができる。
【0091】なお、カートリッジID番号の読み取り位
置は、必ずしも第2ステーション上だけに限定されな
い。例えば、ターレット82には供給スタッカ89から
一個ずつカートリッジケース5が供給されるが、供給ス
タッカ89上の所定位置でカートリッジID番号を読み
取り、予め巻込み機管理コンピュータ32に送信されて
きているフイルムID番号の所定順番のものと照合する
ことも可能である。
【0092】第1ステーション(ST1)でのフイルム
巻込みが終了すると、遮光蓋駆動軸(図示省略)が作動
して遮光蓋7を閉じる。その後、モータ85の駆動によ
りターレット82が180°回転し、製品となる写真フ
イルムカートリッジが第2ステーションに、空のカート
リッジケース5が第1ステーションに移動する。カート
リッジケース5が第1ステーションに移動すると、モー
タ81によって駆動されるスプール駆動軸(図示省略)
がカートリッジケース5のスプール6に係合し、スプー
ル6が一定の回転位置に位置決めされる。また、遮光蓋
7に遮光蓋駆動軸が係合する。
【0093】なお、遮光蓋7は開放状態のまま第2ステ
ーションに供給されており、第1ステーションにおいて
もそのまま開き状態となっている。そして前述したよう
に、インサータ79が作動し、新たに第1ステーション
に送られてきたカートリッジケース5のスプール6に写
真フイルムストリップ2の後端がスプール6に係止さ
れ、同様にフイルム巻込み処理が行われる。
【0094】写真フイルムストリップ2が巻き込まれた
写真フイルムカートリッジが第2ステーションに移動し
てくると、プロセスコントローラ32dによって着脱機
構86が作動して写真フイルムカートリッジを取り出し
て良品スタッカ88に移載する。このとき、バーコード
リーダ(図示省略)によってカートリッジID番号が読
み取られ、実績データとしてプロセスコントローラ32
dに送信される。この実績データは生産情報管理コンピ
ュータ35に入力され、保存される。その後、着脱機構
86は供給スタッカ89から空のカートリッジケース5
を取り出して第2ステーションのカートリッジホルダに
装着する。
【0095】また、第2ステーションに移動してきた写
真フイルムストリップ巻込み後の写真フイルムカートリ
ッジのカートリッジID番号を読み取ったときに、この
カートリッジID番号と、実際にサイドプリントされた
フイルムID番号との照合を行うことも可能である。プ
リントヘッド70は、上述のように発光ダイオードアレ
イから構成されているが、サイドプリントを行ったとき
に個々の発光ダイオードのいずれにどのようなタイミン
グで駆動電流が流れたかを検知しておくことによって、
実際のサイドプリントパターンを確認することが可能で
ある。したがって、こうして検知したサイドプリントパ
ターンがカートリッジID番号に対応したものであるか
否かを照合することができるようになる。なお、こうし
て検知されたサイドプリントパターンに基づいて、生産
情報管理コンピュータ35から送信されてきたフイルム
ID番号どおりのサイドプリントが行われたか否かも確
認することが可能である。
【0096】上記巻込み工程内で不良が発生したときに
は、着脱機構86はその写真フイルムカートリッジを排
除シュート90に送る。このとき、バーコードリーダ
(図示省略)によってカートリッジID番号が読み取ら
れ、やはり実績データとして巻込み機管理コンピュータ
32を経て生産情報管理コンピュータ35に送られ、保
存される。
【0097】なお、供給スタッカ89には、集積装置4
0からトレイ単位でカートリッジケース5が移載される
が、このときにはトレイID番号がバーコードリーダー
で読み取られる。ここで読み取られたトレイID番号は
巻込み機管理コンピュータ32を経て生産情報管理コン
ピュータ35に送信される。生産情報管理コンピュータ
35は、トレイID番号ごとに、そのトレイに収容され
たカートリッジケース5のカートリッジID番号を対照
させて保存しており、巻込み機管理コンピュータ32に
送信される個別生産指示テーブルにはトレイID番号と
カートリッジID番号とが含まれているから、サイドプ
リントデータ中のフイルムID番号と対応しないカート
リッジID番号が付されたカートリッジケース5が巻込
み機25に供給されることはない。
【0098】さらに、カートリッジID番号とサイドプ
リントされるフイルムID番号との対応づけを行うため
には、カートリッジケース組立機24内で使用されてい
るラベル貼り装置39を、同図中に仮想線で示すように
巻込み機25の供給スタッカ89の経路内に設置する手
法を採ることも可能である。この場合には、生産情報管
理コンピュータ35から巻込み機管理コンピュータ32
に送信されてくる個別生産指示テーブル中に、フイルム
ID番号に対応するカートリッジID番号が付与された
ラベルロールの製造ロット番号を含ませておけばよい。
そして、サイドプリント処理によってフイルムID番号
がプリントされるごとに、その写真フイルムストリップ
2と組み合わされる位置のカートリッジケース5に、対
応するカートリッジID番号のラベルを順次に貼付して
ゆくようにすればよい。
【0099】この手法によれば、例えば巻込み機25内
にインクジェットプリンタなどを設置し、フイルムID
番号を確認した上でカートリッジケース5に貼付された
ラベル15あるいは貼付する前のラベルにカートリッジ
ID番号を印刷する手法と比較して、カートリッジケー
ス5をターレット82に装着したり取り外したりすると
きの取り扱いなどによって、充分に定着していないカー
トリッジID番号の汚れや滲みを防ぐことができ、カー
トリッジID番号の品質を高めることができる。特にA
PSにおいては、写真プリンタでの焼付処理に際してカ
ートリッジID番号を自動読み取りする必要があるた
め、カートリッジID番号の印字品質を高めておく必要
があり、このようなことを考慮した場合、上記手法は特
に効果的である。
【0100】次に、図7に示す巻込み装置によって行わ
れる品質管理について説明する。マスターロールからス
リットロールを作成するときには裁断機21が使用され
るが、この裁断工程中に製品品質に影響するトラブルが
発生した場合、あるいは裁断後の長尺写真フイルムの表
面検査により欠陥部分が検知された場合には、マスター
ロールの製造ロット番号の他、そのスリット番号とスリ
ットロールの巻き取り開始端からトラブル発生位置ある
いは欠陥部分までの長さ情報を検知することができる。
この情報は、そのスリットロールの全長データとともに
生産管理情報コンピュータ35に送信され、スリットロ
ールの欠陥情報として保存される。
【0101】そして、巻込み機25にセットされたスリ
ットロール63のバーコードをバーコードリーダ66で
読み取ったとき、そのスリットロール63が欠陥部分を
含むものであることが確認されると、巻込み工程中でそ
の欠陥部分が切断機49によって除去される。すなわ
ち、当該スリットロール63から引き出された長尺写真
フイルム69の巻込み機25内での搬送長(スリットロ
ールの巻戻し長に対応する)は、測長ローラ67,ロー
タリエンコーダ71によって監視することができるか
ら、生産情報管理コンピュータ35に保存されている欠
陥情報と対照することによって、その欠陥部分が製品と
なる写真フイルムストリップ2の何本目に含まれるかを
演算により算出することができる。
【0102】この欠陥部分が製品となる写真フイルムス
トリップ2に含まれないうちは、上述した処理によって
製造が継続される。そして、所定長さの写真フイルムス
トリップ2内に欠陥部分が含まれるところまで長尺写真
フイルム69が搬送されてくると、生産情報管理コンピ
ュータ35から巻込み機管理コンピュータ32に除去指
令が送信される。これにより、サイドプリントが休止、
あるいは前回と同じサイドプリントデータのもとでサイ
ドプリントが行われ、欠陥部分が切断機49を通過した
時点で長尺写真フイルム69の搬送が停止し、切断機4
9の作動により切断が行われる。こうして切断されたフ
イルム断片はシュート80を通して排出される。これに
より、欠陥部分だけを効率的に排除することができ、以
後の製造には何らの影響を与えることはない。この欠陥
部分の除去処理が行われたときには、巻込み機管理コン
ピュータ32を経て生産情報管理コンピュータ35に実
績データとして保存される。
【0103】なお、マスターロールの製造工程中に、乳
剤の塗布ムラや乾燥工程中のトラブルによって欠陥部分
を含むマスターロールが製造された場合には、これらの
データを同様にして生産情報管理コンピュータ35に保
存しておくことによって、裁断工程や巻込み工程中に、
その欠陥部分だけを除去して他のマテリアルに損失が及
ばないように処理することができるようになる。
【0104】さらに、APS対応の写真フイルムストリ
ップ2のベース面側には透明な磁気記録層が形成されて
いる。そして、巻込み機25内で磁気記録層の磁気特性
をチェックすることも行われている。このチェック時に
磁気特性を例えばA,B,Cとランク分けし、この評価
データを生産情報管理コンピュータ35にフィードバッ
クしておくことによって、写真フイルムストリップ一本
ごとにフイルムID番号に対応づけして磁気特性をも品
質情報として保存しておくことができる。
【0105】上述した製造情報管理方法を用いることに
より、生産情報管理コンピュータ35には、生産計画デ
ータはもとより、これに基づいて作成された生産指示テ
ーブル、設備管理用コンピュータに送信された個別生産
指示テーブルが全て保存され、またカートリッジケース
5を構成している複数の部品の個々についてはトレイI
D番号をもとにして、その製造ロット番号,製造日時,
原材料の種別名などがフイルムID番号及びカートリッ
ジID番号と対応づけして保存されることになる。した
がって、製品となった写真フイルムカートリッジについ
て、カートリッジID番号あるいはフイルムID番号の
いずれからでも、製造工程における全ての製造情報及び
品質情報を把握することが可能となる。この結果、販売
後にいずれかのマテリアルに欠陥が生じたような場合に
は、製造工程まで遡ってその原因を究明することが容易
となる。
【0106】また、製造工程中にいずれかの設備が停止
するような異常が生じたり、あるいは停止しないまでも
警報が発せられたような場合、その状況が発生した日時
と状況ごとに割り当てたコードを生産情報管理コンピュ
ータ35に保存し、これを製造履歴データの一部に用い
ることもできる。そして、こうした異常が発生した設備
名及び日時が特定できれば、これをフイルムID番号や
カートリッジID番号はもとより、トレイID番号に対
応づけすることも可能となり、部品単位での欠陥追跡に
有用となる。
【0107】その他に、写真フイルムの製造には環境条
件が大きな影響をもつため、工場内の各製造設備は温
度,湿度,外気の清浄度が一定条件に保たれるようにし
てある。例えば、温度や湿度が所定の条件を満たしてい
ない場合には、乳剤に要求される写真性能が保持でき
ず、また写真フイルムのカーリング習性が変動してカー
トリッジケース内での物理的性能ニバラツキが生じ、特
にスプール6を回転したときの写真フイルストリップの
頭出し性能を良好に保つことができなくなる。また、写
真フイルムのスリットや切断時に発生する乳剤屑やフイ
ルム屑で周囲の清浄度が悪くなると、これらが乳剤面に
付着して問題になることがある。こうした理由から、製
造設備の周囲環境に関する条件を適宜に設置した測定器
で測定し、その測定データを各設備ごとに設けられてい
るプロセスコントローラを介して設備管理用コンピュー
タにフィードバックし、さらに生産情報管理コンピュー
タ35に送信して保存しておくのがよい。
【0108】また、製造設備の稼働条件に関しても、例
えば供給電圧の変動、ロボットアームを作動させるため
のエアシリンダ装置に供給するエアーの供給圧、上下ケ
ース5a,5bを超音波溶着するときに超音波溶着装置
に供給する電圧の変動等は、製品品質に少なからず影響
を及ぼすことがあるので、落雷などによる突発的かつ急
激な変動だけでなく、恒常的に現れる多少の変動につい
ても逐次電気的に監視し、やはりプロセスコントロー
ラ,設備管理用コンピュータを介して生産情報管理コン
ピュータにデータとして保存しておくのがよい。
【0109】以上、図示した実施形態をもとに本発明に
ついて説明してきたが、本発明はAPS対応の写真フイ
ルムカートリッジだけでなく、従来の135フイルムカ
ートリッジや他のフォーマットの写真フイルムカートリ
ッジについても適用することが可能である。さらに、本
発明方法はシート状の写真フイルムと、これらを複数枚
収納するフイルムカセットとからなる写真フイルムパッ
クなどの製造工程にも適宜の変更を行うことによって適
用することができる。
【0110】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、写真フ
イルムカートリッジを製造するための製造設備ごとに個
別の設備管理用コンピュータを設置し、これらによって
各々の製造設備の稼働を管理するとともに、設備管理用
のコンピュータを共通の生産情報管理コンピュータの支
配下において管理するようにしているから、生産情報管
理コンピュータからの指令によって製造設備ごとの条件
設定などを迅速かつ的確に行うことができるようにな
る。また、製造設備ごとに得られたデータを生産情報管
理コンピュータに送信して保存することにより、個々の
製品にごとに製造履歴情報や品質情報を集中管理するこ
とができる。
【0111】また、写真フイルムカートリッジを構成す
る主要マテリアルである写真フイルムストリップとカー
トリッジケースに共通のID番号を用いるにあたり、写
真フイルムストリップとカートリッジケースとを組み合
わせる段階で各々に付されたID番号を照合するように
してあるから、ID番号の不一致を確実に防ぐことが可
能となる。しかも、こうして付与されたID番号ごと
に、製造工程中に得られた実績データ及び製造履歴デー
タが対応づけて生産情報管理コンピュータに保存されて
いるから、製造途中はもとより、製品出荷後であっても
製造時点での条件設定や使用マテリアルを遡ってトレー
スすることができ、品質管理を行う上でもきわめて有用
である。
【0112】さらに、製品となる写真フイルムカートリ
ッジを一個ずつ包装する包装材、そして多くの製品を一
括して梱包するダンボール箱にもそれぞれ包材ID番
号,梱包ID番号を付与し、その中に収容されている個
々の製品に用いられているカートリッジID番号,フイ
ルムID番号との対応をとって生産情報管理コンピュー
タで保存するようにしているから、包装や梱包を開封し
ないままでもその製品を製造したときの条件や製造履歴
データを確認することができ、工場出荷後の物流過程、
あるいは小売店まで達した後でも製品品質の確認や照合
を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の概略を示す説明図であ
る。
【図2】写真フイルムカートリッジ及びその包装に用い
られるPケースと小箱を示す外観図である。
【図3】写真フイルムカートリッジの製造過程を示す工
程図である。
【図4】生産情報管理コンピュータに入力され、あるい
は出力されるデータの形態を示す説明図である。
【図5】カートリッジケースの製造工程を示す概念図で
ある。
【図6】写真フイルムカートリッジの製造工程を示す概
念図である。
【図7】巻込み機の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムストリップ 5 カートリッジケース 11 Pケース 13 小箱 17 バーコード 19a,19b バーコード 21 裁断機 22,23 成形機 24 カートリッジケース組立機 25 巻込み機 27 外装機 30 成形機管理コンピュータ 31 組立機管理コンピュータ 32 巻込み機管理コンピュータ 35 生産情報管理コンピュータ 39 ラベル貼り装置 46 穿孔装置 47 プリントヘッド 49 切断機 63 スリットロール 79 インサータ 82 ターレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 進 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影可能コマ数に対応した長さをもつ写
    真フイルムストリップと、前記写真フイルムストリップ
    をロール状にして光密に収納するカートリッジケースと
    からなる写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法
    において、 前記カートリッジケースを製造する第一設備と、前記写
    真フイルムストリップを製造するとともに、第一設備で
    製造されたカートリッジケースの供給を受け、カートリ
    ッジケースに写真フイルムストリップをロール状に収納
    して前記写真フイルムカートリッジを製造する第二設備
    とをそれぞれ個別の設備管理用コンピュータの管理下に
    置き、かつこれらの設備管理用コンピュータを共通の生
    産情報管理コンピュータによって統括して管理し、生産
    情報管理コンピュータに生産計画データを入力すること
    によって、設備管理用コンピュータにそれぞれの管理下
    に置かれた第一,第二設備ごとの生産指示が送信される
    ようにしたことを特徴とする写真フイルムカートリッジ
    の製造情報管理方法。
  2. 【請求項2】 前記第二設備で製造された写真フイルム
    カートリッジの供給を受けてこれを一個ずつ包装材で包
    装する外装用の第三設備を設け、この第三設備の稼働を
    個別に管理する設備管理用コンピュータを前記第一,第
    二設備用の設備管理用コンピュータとともに前記生産情
    報管理コンピュータによって統括して管理するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の写真フイルムカート
    リッジの製造情報管理方法。
  3. 【請求項3】 前記生産情報管理コンピュータは、製品
    の種類ごとに前記各設備にそれぞれ供給すべきマテリア
    ルの種類及び各設備を稼働させるときの製造条件などを
    対応づけた処方テーブルと、前記マテリアルが入出庫さ
    れたときにマテリアルの種類ごとに逐次更新される入出
    庫データとを格納するメモリを備え、生産情報管理コン
    ピュータは、生産対象とする製品の種類と生産数量とを
    含む生産計画データの入力を受けたときに、前記処方テ
    ーブルを参照して生産対象となる製品の種類に対応した
    必要なマテリアルの種類及び各設備稼働時の製造条件な
    どを決定し、かつ決定されたマテリアルの種類に対応し
    た入出庫データを参照して該マテリアルの在庫数と前記
    生産数量とを照合して前記生産計画データに対応して各
    設備の稼働に必要なデータを集約した生産指示テーブル
    を作成し、各々の設備管理コンピュータには各々の設備
    ごとの稼働に必要なデータからなる個別生産指示テーブ
    ルを送信することを特徴とする請求項1または2記載の
    写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法。
  4. 【請求項4】 前記生産情報管理コンピュータは、生産
    計画データに対応して作成された前記生産指示テーブル
    を保存するとともに、各設備を稼働したときに設備ごと
    に設置された設備管理用コンピュータからフィードバッ
    クされてくるデータを生産指示テーブルに対応づけて保
    存することを特徴とする請求項3記載の写真フイルムカ
    ートリッジの製造情報管理方法。
  5. 【請求項5】 前記データは、それぞれの設備内での加
    工または組立てなどの工程を経た部品や半製品の良品,
    不良品の個数を表す実績データと、それぞれの設備に供
    給されたマテリアルの種類あるいは製造ロット番号を表
    す製造履歴データの少なくともいずれかを含むことを特
    徴とする請求項4記載の写真フイルムカートリッジの製
    造情報管理方法。
  6. 【請求項6】 前記製造履歴データは、各設備の稼働下
    における温度、湿度、外気の清浄度などを表す環境条件
    情報と、各設備の稼働に用いられている供給電圧、供給
    エアー圧、供給油圧などを表す稼働条件情報とを含むこ
    とを特徴とする請求項5記載の写真フイルムカートリッ
    ジの製造情報管理方法。
  7. 【請求項7】 撮影可能コマ数に対応した長さをもつ写
    真フイルムストリップと、前記写真フイルムストリップ
    をロール状にして光密に収納するカートリッジケースと
    からなり、前記写真フイルムストリップにサイドプリン
    トされるフイルムID番号と、前記カートリッジケース
    に付与されるカートリッジID番号とを共通にした写真
    フイルムカートリッジの製造情報管理方法において、 前記カートリッジケースを製造する第一設備と、前記写
    真フイルムストリップを製造するとともに、第一設備で
    製造されたカートリッジケースの供給を受け、カートリ
    ッジケースに写真フイルムストリップを組み合わせてロ
    ール状に収納する第二設備とをそれぞれ個別の設備管理
    用コンピュータの管理下に置き、かつこれらの設備管理
    用コンピュータを共通の生産情報管理コンピュータによ
    って統括して管理し、前記生産情報管理コンピュータに
    生産計画データを入力したときに生産情報管理コンピュ
    ータによって決められる前記フイルムID番号とカート
    リッジID番号とを各々の設備管理用コンピュータに送
    信して第一及び第二設備を稼働させ、それぞれカートリ
    ッジID番号とフイルムID番号とが付されたカートリ
    ッジケースと写真フイルムストリップとを製造し、第二
    設備でカートリッジケースと写真フイルムストリップと
    を組み合わせる際には、カートリッジケースに付された
    カートリッジID番号を読み取って、第二設備の設備管
    理用コンピュータに送信されたフイルムID番号と対照
    して両者の一致を確認するようにしたことを特徴とする
    写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法。
  8. 【請求項8】 前記第一設備はカートリッジID番号が
    予め付されたラベルをカートリッジケースに貼付するラ
    ベル貼り装置を有し、前記生産情報管理コンピュータか
    ら送信されたカートリッジID番号が付されたラベルを
    前記ラベル貼り装置に供給してラベル貼りを行い、第二
    設備ではカートリッジケースに貼付済みのラベルからカ
    ートリッジID番号を読み取り、このカートリッジID
    番号と生産情報管理コンピュータから送信されたフイル
    ムID番号との照合を確認してから写真フイルムストリ
    ップにフイルムID番号のサイドプリントを行うことを
    特徴とする請求項7記載の写真フイルムカートリッジの
    製造情報管理方法。
  9. 【請求項9】 サイドプリントの期間中にサイドプリン
    ト用のプリントヘッドを構成する複数の発光ダイオード
    に供給された個々の駆動電流パターンを検知し、この検
    知データに基づいてサイドプリントされたフイルムID
    番号と、生産情報管理コンピュータから送信されてきた
    フイルムID番号または第二設備で読み取られたカート
    リッジID番号との照合確認を行うようにしたことを特
    徴とする請求項8記載の写真フイルムカートリッジの製
    造情報管理方法。
  10. 【請求項10】 撮影可能コマ数に対応した長さをもつ
    写真フイルムストリップと、前記写真フイルムストリッ
    プをロール状にして光密に収納するカートリッジケース
    とからなり、前記写真フイルムストリップにサイドプリ
    ントされるフイルムID番号と、前記カートリッジケー
    スに付与されるカートリッジID番号とを共通にした写
    真フイルムカートリッジの製造情報管理方法において、 前記カートリッジケースを製造する第一設備と、前記写
    真フイルムストリップを製造するとともに、第一設備で
    製造されたカートリッジケースの供給を受け、カートリ
    ッジケースに写真フイルムストリップを組み合わせてロ
    ール状に収納する第二設備とをそれぞれ個別の設備管理
    用コンピュータの管理下に置き、かつこれらの設備管理
    用コンピュータを共通の生産情報管理コンピュータによ
    って統括的に管理し、前記生産情報管理コンピュータに
    生産計画データを入力したときに生産情報管理コンピュ
    ータによって決められたカートリッジID番号が予め付
    されたラベルを第二設備に供給し、第一設備で組み立て
    られ第二設備に供給されてきたカートリッジケースに前
    記ラベルを貼付するとともに、このラベルに付されたカ
    ートリッジID番号を読み取って、これと一致するよう
    に第二設備内の写真フイルムストリップにフイルムID
    番号をサイドプリントし、かつ写真フイルムストリップ
    をカートリッジケースに巻き込む前または巻き込んだ後
    に、サイドプリントされたフイルムID番号とカートリ
    ッジID番号との照合を行うようにしたことを特徴とす
    る写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法。
  11. 【請求項11】 サイドプリントの期間中にサイドプリ
    ント用のプリントヘッドを構成する複数の発光ダイオー
    ドに供給された個々の駆動電流パターンを検知し、この
    検知データに基づいてサイドプリントされたフイルムI
    D番号とカートリッジID番号との照合確認を行うよう
    にしたことを特徴とする請求項10記載の写真フイルム
    カートリッジの製造情報管理方法。
  12. 【請求項12】 前記生産情報管理コンピュータは、第
    一及び第二設備を稼働したときに、それぞれの設備内で
    の加工または組立てなどの工程を経た部品や半製品の良
    品,不良品の個数を表す実績データと、それぞれの設備
    に供給された原材料やマテリアルの種類あるいは製造ロ
    ット番号を表す製造履歴データを各々の設備管理用コン
    ピュータを介して取り込み、これらのデータをカートリ
    ッジID番号またはフイルムID番号と対応させて保存
    することを特徴とする請求項7ないし11のいずれか記
    載の写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法。
  13. 【請求項13】 前記第二設備で製造された写真フイル
    ムカートリッジの供給を受けてこれを一個ずつ包装材で
    包装する外装用の第三設備を設けるとともに、この第三
    設備を管理する設備管理用コンピュータを前記生産情報
    管理コンピュータの管理下に置き、この第三設備におい
    て写真フイルムカートリッジを包装材で包装する際に、
    第三設備の設備管理用コンピュータは包装材に予め付さ
    れた包材ID番号あるいは第三設備内で包装材に付され
    る包材ID番号を、包装対象となっている写真フイルム
    カートリッジに付されたカートリッジID番号に対応さ
    せて生産情報管理コンピュータにフィードバックし、生
    産情報管理コンピュータはこの包材ID番号を前記実績
    データ及び製造履歴データに対応させて保存することを
    特徴とする請求項12記載の写真フイルムカートリッジ
    の製造情報管理方法。
  14. 【請求項14】 前記包装材で包装済みの写真フイルム
    カートリッジの複数をまとめてダンボール箱に梱包する
    際に、ダンボール箱の表面に梱包ID番号を付与し、こ
    の梱包ID番号を当該ダンボール箱に梱包された写真フ
    イルムカートリッジの包装材に付された包材ID番号の
    使用範囲との対応づけを行って、この対応づけデータを
    生産情報管理コンピュータに保存することを特徴とする
    請求項13記載の写真フイルムカートリッジの製造情報
    管理方法。
  15. 【請求項15】 撮影可能コマ数に対応した長さをも
    ち、一定幅に裁断された写真フイルムストリップと、前
    記写真フイルムストリップをロール状にして光密に収納
    するカートリッジケースとからなる写真フイルムカート
    リッジの製造情報管理方法において、 乳剤が塗布された長尺広幅のマスターロールから一定幅
    の複数本の長尺写真フイルムを裁断する裁断機と、複数
    のマテリアルを組み合わせて前記カートリッジケースを
    組み立てるカートリッジケース組立機と、前記長尺写真
    フイルムとカートリッジケースとの供給を受け、長尺写
    真フイルムを撮影可能コマ数に対応した長さに切断して
    前記写真フイルムストリップを製造するとともに、これ
    をカートリッジケース内のスプールに巻きつけて収納し
    て前記写真フイルムカートリッジを製造する巻込み機と
    の各々の製造設備を個別の設備管理用コンピュータの管
    理下に置き、かつこれらの設備管理用コンピュータを生
    産情報管理コンピュータによって統括して管理し、前記
    製造設備のいずれかで製品の品質に影響を与える異常が
    発生したとき、あるいは製造設備内に設けられた検査器
    によって製品や半製品に欠陥が検出されたときには、そ
    のいずれかの製造設備を管理する設備管理用コンピュー
    タから生産情報管理コンピュータに欠陥情報をフィード
    バックして保存し、生産情報管理コンピュータはこの欠
    陥情報に基づいて他の製造設備において欠陥を含む製品
    や半製品を除去するように他の設備管理用コンピュータ
    に指令を送信することを特徴とする写真フイルムカート
    リッジの製造情報管理方法。
  16. 【請求項16】 前記裁断機による裁断工程中に一時的
    な異常が発生したとき、あるいは裁断後の長尺写真フイ
    ルムに部分的な欠陥が検知されたときには、当該異常ま
    たは欠陥部を伴った長尺写真フイルムの幅方向での裁断
    位置を表すスリット情報と、前記異常が発生した期間あ
    るいは検知された欠陥部の位置を長尺写真フイルムの長
    さ方向での位置に対応させた位置情報と、裁断機に供給
    されたマスターロールの識別情報とを生産管理コンピュ
    ータに送信して保存するとともに、生産情報管理コンピ
    ュータから巻込み機の設備管理用コンピュータに前記マ
    スターロールの識別情報とスリット情報と位置情報とを
    送信しておき、当該識別情報及びスリット情報をもつ長
    尺写真フイルムが巻込み機に供給された際には、巻込み
    機内での長尺写真フイルムの搬送長を監視し、長尺写真
    フイルムから前記写真フイルムストリップを切断する切
    断機の作動を前記位置情報に基づいて制御することによ
    って、前記異常が発生した期間あるいは検出された欠陥
    部に該当する長尺写真フイルムの一部を巻込み機内で切
    断除去するようにしたことを特徴とする請求項15記載
    の写真フイルムカートリッジの製造情報管理方法。
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