JPH08108326A - 写真フイルムパトローネの製造工程管理方法 - Google Patents

写真フイルムパトローネの製造工程管理方法

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JPH08108326A
JPH08108326A JP24440294A JP24440294A JPH08108326A JP H08108326 A JPH08108326 A JP H08108326A JP 24440294 A JP24440294 A JP 24440294A JP 24440294 A JP24440294 A JP 24440294A JP H08108326 A JPH08108326 A JP H08108326A
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JP
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spool
bar code
supplied
cartridge
film
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Application number
JP24440294A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kubota
正之 久保田
Yuzo Tsunekawa
雄三 恒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【構成】 写真フイルムパトローネ10は、写真フイル
ムを収納する前にパトローネ11を組み立てる。この組
立は、写真フイルムの種類に応じて品種の異なった部品
を基準に管理してロット切換えを行う。例えば、この部
品がスプール軸21に貼着され、写真フイルムの種類を
示す情報が記録されたバーコードラベル18である場合
には、供給されてくるスプール軸21の数をスプールラ
ベル貼着工程70でカウントし、カウントしたスプール
軸21の全部にバーコードラベル18を貼着する。スプ
ール軸21の供給数が製造予定数に達すると、スプール
ラベル貼着工程70での作業を停止し、パトローネ11
が全てライン上から排出された時点でラインを停止す
る。 【効果】 ロット切換えの際には、専用部品の余剰供給
が生じなく、また、ラインが空になっていることから、
次のロット製造時に専用部品の取り付け間違い等が防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムとこれを
収納するパトローネとから構成される写真フイルムパト
ローネの製造工程管理方法に関し、さらに詳しくは、パ
トローネを組み立てる際に写真フイルムの種類に応じて
用いられる専用部品を基準にしてパトローネを組み立て
てゆく際の製造工程管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4423943号明細書、及
び米国特許第4846418号明細書等には、未使用状
態では写真フイルムを先端までパトローネの内部に巻き
込んでおき、パトローネの内部に設けたスプールを回転
させることによって写真フイルムをパトローネの送出口
から外部に送り出すようにした写真フイルムパトローネ
が提案されている。
【0003】このタイプの写真フイルムパトローネで
は、米国特許第5025274号明細書に提案されてい
るように、スプールのディスク板にバーコードラベルを
貼り付け、フイルム送り出しの際にパトローネの開口か
らバーコードをカメラ側に読み取らせて写真フイルムの
品種データを入力するようにしている。写真フイルムの
品種に関するデータは、大別してフイルム感度データ、
撮影規定枚数データ、及びフイルムタイプデータがあ
る。フイルム感度は、ISO感度50〜3200まで1
0種類以上あり、撮影規定枚数は、12、24、及び3
6枚等の3種類以上があり、また、フイルムタイプに
は、ネガフイルム、スライド用ポジフイルム、白黒フイ
ルム、カラーフイルム、昼光用、及び人工光用等があ
り、これらの種類の組み合わせを考慮すると、写真フイ
ルムの品種は100種類以上となる。
【0004】写真フイルムパトローネの製造工程は、大
別して予め写真フイルム以外の部品(以下「パトロー
ネ」と称す。)を組み立てるパトローネ組立工程と、組
み立てたパトローネに写真フイルムを巻き込む写真フイ
ルム巻込工程とから構成される。そして、パトローネ組
立工程では、写真フイルムの種類毎に決められたロット
の数量毎に生産される。
【0005】一般的に、多品種製品の連続生産では、ロ
ット毎に専用部品を供給して効率良く組み立てることが
必要であり、ロット生産方式や異種混流方式が利用され
ている。どちらの方式も自動化を目指す場合には各部品
にデータを付与して部品供給から完成品の排出までトー
タル的なデータ管理を行うのが望ましいが、このような
データ管理システムは自動車等の高価な製品を製造する
ラインに対しては適用可能ではあるが、安価な写真フイ
ルムパトローネ等の製造ラインに対してはコスト負担が
大きく、適用が困難である。したがって、写真フイルム
パトローネの生産設備では、連続的に部品を供給し、単
に組み立てる方式が設備のローコスト化を図るうえで有
利である。
【0006】そこで、写真フイルムパトローネの生産
は、スプール等の専用部品とその他の共通部品からなる
パトローネを1本の製造ライン上で組み立てた後、完成
したパトローネに写真フイルムを巻き込むようにしてい
る。このような方式の場合、効率良くロット切換えを行
う必要がある。効率の良いロット切換えの方法として
は、製造ラインを一旦空にした後に次のロット分の部品
を供給して組み立るようにするのが、専用部品の取り付
け間違いが防止でき、また検査が楽で、しかもパトロー
ネを写真フイルムの種類毎に確実にストックすることが
できるので望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロット
切換え時にラインを一旦空にするには、各部品が連続的
に供給されているため、製造ラインに余剰した部品を取
り除く手間が生じる。しかも、この部品が共通部品の場
合にはそのまま使用できるのに対し、スプール等の専用
部品の場合には次回の同じロット生産時まで管理しなく
てはならない手間が生じる。
【0008】本発明は、ロット切換えの際に専用部品の
余剰供給をなくして管理する手間をできるだけ省略する
ようにした写真フイルムパトローネの製造工程管理方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パトローネを構成する複数の構成部品の
うち、写真フイルムの品種に対応して用いられる専用部
品が製造ラインに供給された個数を監視し、この供給個
数が製造予定数に達するまでの間は、専用部品及び他の
構成部品をそれぞれ製造ラインに供給して組み立てを続
行し、前記専用部品の供給個数が製造予定数に達した時
点で専用部品を製造ラインに供給することを中止すると
ともに、最後に製造ラインに供給された専用部品を用い
たパトローネの組み立てが完了して製造ラインから排出
された時点で製造ラインの稼働を停止させるようにした
ものである。これによれば、写真フイルムの品種に対応
して用いられる専用部品を基準にして組み立てを行い、
この専用部品を製造ラインに供給した個数が製造予定個
数に達した時点で専用部品を製造ラインに供給すること
を中止するとともに、最後に製造ラインに供給された専
用部品を用いたパトローネの組み立てが完了して製造ラ
インから排出された時点で製造ラインの稼働を停止させ
るようにしたから、専用部品の全てを無駄なく使用する
ことができる。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、パト
ローネを構成する複数の構成部品は、写真フイルムを巻
きつけるためのスプールであって、その一端面に写真フ
イルムの品種を表すバーコードが付与されたバーコード
付きスプールを含み、スプールへのバーコードの付与は
前記製造ラインにバーコード付きスプールを供給する前
のコード付与工程で行い、このコード付与工程では供給
されてくるスプールの個数を計数しながら特定品種の写
真フイルムパトローネの製造予定数に達するまで各スプ
ールに同一のバーコードを付与しながらバーコード付き
スプールを順次に前記製造ラインに供給する。そして、
コード付与工程に供給されたスプールの個数が前記製造
予定数に達したときにはコード付与工程へのスプール供
給を中止し、コード付与工程から前記製造ラインに最後
に供給されたバーコード付きスプールを用いたパトロー
ネの組み立てが完了して製造ラインから排出された時点
で製造ラインの稼働を停止させるようにした。
【0011】図1に示すように、写真フイルムパトロー
ネ10は、パトローネ11と写真フイルム12とから構
成されており、パトローネ11は上・下ケース13,1
4、蓋部材15、スプールロック16、及びスプール1
7からなる。上・下ケース13,14は、4つの係合爪
によって着脱自在に取り付けられ、これらの外周にラベ
ル9が貼着される。スプール17は、バーコードラベル
18、一対のリップ付きフランジ19,20、スプール
軸21、及び表示部材22から構成されている。
【0012】上・下ケース13,14の接合面の一部に
は、写真フイルム12の通路となるフイルム通路23が
形成され、ここに内部遮光用の蓋部材15が回動自在に
組み込まれる。この蓋部材15は、両端面が上・下ケー
ス13,14の両側面24,25に露呈され、露呈され
た両端面にはキー溝26,27がそれぞれ形成されてお
り、カメラ側の開閉用駆動軸によってフイルム通路23
を閉じる閉じ位置と開く開き位置との間で回動される。
【0013】スプール軸21は、上・下ケース13,1
4に回動自在に組み込まれ、後端が係止された状態で写
真フイルム12が巻回される。スプール軸21には、巻
回された写真フイルム12の両側を包み込むように一対
のリップ付きフランジ19,20が回動自在に取り付け
られ、また、一方側のフランジ19の外側にバーコード
ラベル18が貼着される円板28が一体に形成されてお
り、さらに他方側のフランジ20の外側に表示部材22
が固定される。このようなスプール軸21は、両端面に
キー溝29,30がそれぞれ形成されている。キー溝2
9,30には、カメラ側のスプール用駆動軸が係合し、
フイルム送り出し、又はフイルム巻き込み方向に回動さ
れる。
【0014】下ケース14のフイルム通路23の奥には
先端分離爪31が設けられている。先端分離爪31は、
スプール軸21をフイルム送り出し方向に回転させた際
に、写真フイルム12の先端を掬い上げてこれをフイル
ム通路23に導く。これにより写真フイルム12は、先
端で一対のリップ付きフランジ19,20を押し広げな
がらフイルム通路23を介してパトローネ11の外部に
送り出される。
【0015】円板28の外側には、前述したようにバー
コードラベル18が貼着される。このバーコードラベル
18は、片面に写真フイルム14の種類、例えばロット
番号、ISO感度、及び撮影可能枚数等を表す情報がバ
ーコード18aとして印字されており、スプール軸21
をフイルム送り出し方向に回転させた際に、図2に示す
ように、上ケース13の側面24に設けた開口32を通
してカメラ側で読み取られる。
【0016】ところで、カメラには高価なバーコード読
み取り機構を内蔵させることができないものがある。こ
のような安価なカメラでは、パトローネ11の所定位置
に設けた切り欠き33の有無を検出してISO感度の情
報を簡単に得るようにしている。この切り欠き33は、
下ケース14の側面24側となっており、同図では切り
欠きが有るため写真フイルム14の種類が、例えばIS
O感度400以下であることを示している。なお、切り
欠き33を設ける位置としては、上ケース13でもよ
い。
【0017】表示部材22には、扇形状の表示板22a
が一体に形成されている。この表示板22aは、パトロ
ーネ本体11に収納されている写真フイルム12が露光
済みであるか否か、また現像済みであるか否か等の状態
を表示するためのものであり、図3に示すように、上・
下ケース13,14の側面25に設けられた4つの表示
窓34〜37の奥でスプール軸21と一体に回転する。
写真フイルム12の各状態は、カメラ側で写真フイルム
12を巻き込んだ後にスプール軸21の停止制御によ
り、表示板22aが表示窓34〜37のいずれかに露呈
しているかによって外部から識別できる。
【0018】写真フイルムパトローネ10をカメラに装
填し、再びカメラから取り出した際には、表示板22a
が未使用状態を示す表示窓34から使用済み状態を示す
表示窓36に露呈する位置に移動されているから、全コ
マに撮影を終えた後に写真フイルムパトローネ10を取
り出した場合には、外観からその写真フイルムパトロー
ネ10が撮影済みのものであることが分る。
【0019】写真フイルムパトローネ10を現像所に提
出すると現像所では、フイルムプロセサ、及びプリンタ
プロセサを用いて現像、焼付け処理を行った後、現像済
み写真フイルム12を長尺状のままパトローネ11に巻
き込んだ状態の写真フイルムパトローネ10とプリント
写真とをユーザーに返却する。このとき、写真フイルム
パトローネ10は、現像所のフイルムプロセサが現像済
み写真フイルム12をパトローネ11内に巻き込んだ後
のスプール軸21の停止制御によって表示板22bを現
像済み状態を示す表示窓37に露呈した位置に移動され
ている。このように、ユーザーは写真フイルムパトロー
ネ10の表示窓34〜37を観察するだけで、未使用,
使用済み,現像済みのいずれの状態のものであるか識別
することができる。なお、表示窓35は、使用途中状態
を示すためのものである。
【0020】表示部材22には、図3に示すように、表
示板22aの奥にギヤ22bが一体に形成されている。
スプールロック16は、ギヤ22bと噛み合うように下
ケース14に回動自在に取り付けられている。このスプ
ールロック16には、本体部16aの両端に弾性変形す
るアーム16b,16cが設けられており、また、本体
部16aの一端には、ギヤ22bと係合する係合爪16
dが形成されている。アーム16bは、蓋部材15の突
出片15aに当接しており、蓋部材15が閉じ位置にあ
る時には、端部が突出片15aに押されて係合爪16d
とギヤ22bとを係合する方向に本体部16aを付勢す
る。
【0021】また蓋部材22が開き位置にある時には、
突出片15aによるアーム16bへの押圧が解除され、
係合爪16dとギヤ22bとを係合する方向への付勢も
解除される。アーム16cは、上ケース13の内壁に形
成された係合突起38に当接して、係合爪16dとギヤ
22bとの係合を解除する方向に本体部16aを付勢し
ている。そして、写真フイルムパトローネ10が未使用
状態である時には、蓋部材15が閉じ位置に回転される
ので、係合爪16dがギヤ22bに噛み合ってスプール
軸21の写真フイルム送り出し方向への回転が阻止され
る。また、カメラ側の開閉用駆動軸によって蓋部材15
が開き位置に回転されると、係合爪16dとギヤ22b
との係合が解除され、スプール軸21の写真フイルム送
り出し方向への回転が自在となる。
【0022】ところで、写真フイルムパトローネ10で
は、一対のリップ付きフランジ19,20によってフイ
ルム巻き緩みの防止を図っていることから、スプール軸
21の中心から巻回される写真フイルム12の最外周ま
での径を一定にしなければならない。そこで、写真フイ
ルム12には、撮影可能枚数に応じて長さの異なる種類
があることから、これらの種類に応じて軸径が異なった
スプール軸21を使用する。
【0023】以上のように本実施例の写真フイルムパト
ローネ10では、写真フイルム12の種類に応じて異な
る種類を使用する部品としては、下ケース14、バーコ
ードラベル18、及びスプール軸21である。
【0024】
【実施例】
〔第1実施例〕上記写真フイルムパトローネ10に用い
られるパトローネ11を下ケース14を基準に製造して
ゆく場合の工程管理について説明する。パトローネ11
は、1本のライン上に複数のパレットを一定タクトで無
限循環させ、各パレットに全ての部品を移載しながら組
み立てられる。
【0025】図4にパレット50を示す。パレット50
には、下ケース14をセットする下ケースホルダー51
と、バーコードラベル18をスプール軸21に貼着した
バーコード付きスプール52を縦(軸方向)にセットす
るスプールホルダー53とが一体に設けられている。
【0026】下ケースホルダー51には、下ケース14
がセットされた後、蓋部材15がセットされる。その
後、スプールホルダー53にセットされたバーコード付
きスプール52に一対のリップ付きフランジ19,2
0、及び表示部材22とが組み込まれ、完成したスプー
ル17がスプールホルダー53から抜き取られ、これが
下ケース14内にセットされる。その後、下ケース14
にスプールロック16を組み込んだ後に上ケース13が
組み合わされ、パトローネ11の組み立てが完了する。
組み立てられたパトローネ11は、検査を行った後にパ
トローネ移載機により下ケースホルダー51から取り出
される。
【0027】写真フイルムパトローネ10の工程図を図
5に示す。生産数は、ロット毎に予め決められている。
ロットの数量は、写真フイルム12の種類毎に決められ
たパトローネ11の数量である。下ケース12は、ロッ
トの数量分がコンテナにバラ積みで、あるいはトレイ内
に整列した状態で下ケース移載工程60に供給され、こ
こで1個ずつライン上のパレット50に移載される。
【0028】スプール軸21は、連続してスプールラベ
ル貼着工程61に供給される。バーコードラベル18は
専用部品であるため、所定種類のバーコードラベル18
がラベル貼着工程61に順に供給される。ラベル貼着工
程61は、スプール軸21にバーコードラベル18を貼
着し、バーコード付きスプール52をスプール移載工程
62に供給する。スプール移載工程62では、下ケース
14がセットされたパレット50にバーコード付きスプ
ール52を1個ずつ移載する。
【0029】下ケース14とバーコード付きスプール5
2とがセットされたパレット50は、蓋部材組み込み工
程63に送られ、ここで共通部品である蓋部材15が下
ケース14に組み込まれる。その後にスプール組み立て
工程64に送られ、ここに供給される、一対のリップ付
きフランジ19,20及び表示部材22とをバーコード
付きスプール52に組み込み、完成したスプール17を
下ケース14に組み込まれる。その後に、上ケース組み
込み工程に送られ、ここで共通部品である上ケース13
が組み込まれ、パトローネ11の組立が完了する。
【0030】しかる後に、パレット50は検査工程66
に搬送され、ここで検査された後、不合格の場合には不
良品として不良品排出工程66に排出され、合格の場合
には完成パトローネ11として整列排出工程67に排出
され、ここでコンテナ、あるいはトレイに整列して集積
される。写真フイルム12の種類毎に集積された完成パ
トローネ11は、写真フイルム巻込工程68に搬送され
る。
【0031】図5に示すように、下ケース14を1ロッ
ト分だけ供給すると、貼着工程での作業を停止させ、ス
プール軸21へのバーコードラベル18の貼り付けを止
める。このとき、既にバーコード付きスプール52が貼
着工程のバッファ上に残っている場合には、自動的に、
あるいはオペレーターの手で排出される。排出したバー
コード付きスプール52は、同じ種類のロット生産時に
使用するために保管される。また、バーコードラベル1
8は次のロット分のバーコードラベル18に交換され
る。このとき、旧ロット分のバーコードラベル18が残
っている場合には取り除いて保管し、同じ種類のロット
生産時に使用される。
【0032】下ケース14がセットされているパレット
50には、全てバーコード付きスプール52、及び各部
品15,16,19,20,22が移載され、組立及び
検査が行われる。下ケース14がセットされていないパ
レット50に対しては、各部品15,16,19,2
0,22の組み込みや組立、検査等が行われない。そし
て、最後の完成パトローネ11がパレット50から排出
された時点でラインが停止する。このとき、完成パトロ
ーネ11が整列排出工程67でトレイ等に1列単位で集
積されていない(1列に満たない集積形態)場合には、
トレイ等の搬送中に空きスペースの関係で完成パトロー
ネ11がずれ、写真フイルム巻込工程68でトレイ等か
ら1個ずつ自動的に把持できない恐れがある。そこで、
トレイに1列未満の端数で集積された完成パトローネ1
1を、自動、あるいは手動でトレイから除去し、これと
同じ種類のロット生産時に再びトレイに収納する。ま
た、ロットの生産開始の際には、成形品のトラブル等に
より一部完成パトローネ11を廃去し、追加生産しなけ
ればならない。この場合には、トレイの1列分の数量で
追加生産を指示することができる。
【0033】下ケース14の種類は、切り欠き33の有
無によって写真フイルム12の種類がISO400を越
えた写真フイルム用、又はISO400以下の写真フイ
ルム用との2種類しかないため、ロットが切り換わって
も同じ種類の下ケース14を使用できる場合がある。こ
の場合には、それまで生産した完成パトローネ11とラ
イン上にある下ケース14との合計がロットの数量に達
した時点で下ケース14の供給を停止する。
【0034】上述した第1実施例の場合、切り欠き33
の有無によって専用部品となる下ケース14をロットご
とに使い切るように工程管理を行っており、しかもこの
下ケース14は製造ラインに最初に供給される部品とな
っているから、これを基準にして製造ラインの稼働を停
止させる際に制御しやすい利点がある。しかし、別の専
用部品としてラインに供給されるバーコード付きスプー
ル52が製造予定数よりも余剰に準備されることが避け
られない。バーコード付きスプール52は品種も多く、
目視で簡単に品種を識別することが困難であるため、余
分に作られたバーコード付きスプール52を品種ごとに
保管しておくことは面倒な作業になる。このような観点
から、次に説明する第2実施例ではバーコード付きスプ
ール52を基準にして工程管理を行うようにしてある。
【0035】〔第2実施例〕次に、写真フイルムパトロ
ーネ10に用いられるパトローネ13をバーコード付き
スプール52を基準に製造してゆく場合の工程管理につ
いて説明する。
【0036】図7及び図8に示すように、スプールラベ
ル貼着工程70では、供給されてきたスプール軸21の
数量をカウントする。この貼着工程70では、供給され
てきたスプール軸21の全部にバーコードラベル18を
貼り、スプール軸21の供給個数がロットの数量に達す
ると、スプール軸21の供給を停止する(図6に示す
A)。スプールラベル貼着工程70は、スプール軸21
の供給が無くなった時点で作動が停止する。バーコード
付きスプール52はスプールラベル貼着工程70からス
プール移載工程71に供給され、ここでライン上のパレ
ット50に順に移載される。この移載工程71でもバー
コード付きスプール52の供給が無くなった時点で作動
が停止する。
【0037】スプール移載工程71の次の工程は下ケー
ス移載工程72となっている。この下ケース移載工程に
下ケース14を供給する数は、スプールラベル貼着工程
70の作業停止後のスプール軸21の供給量に応じて制
御される。すなわち、スプールラベル貼着工程70でカ
ウントされたスプール軸21の供給に応じてロット毎の
下ケース14の供給数が決定される。決定された数だけ
供給された下ケース14は、下ケース移載工程72で順
にパレット50の上に移載される。
【0038】バーコード付きスプール52がセットされ
ているパレット50には、全て下ケース14、蓋部材1
5、フランジ19,20、及び表示部材22が移載さ
れ、組立及び検査が行われる。バーコード付きスプール
52がセットされていないパレット50に対しては、下
ケース14、蓋部材15、フランジ19,20、及び表
示部材22の組み込みや組立、検査等が行われない。そ
して、最後の完成パトローネ11がパレット13から整
列排出工程67に排出された時点でラインが停止する。
【0039】なお、第2実施例では、下ケース14がト
レイや箱に集積された状態で下ケース移載工程72に供
給される。したがって、バーコード付きスプール52を
基準で工程管理を行うと下ケース14がトレイや箱に余
ることになるが、下ケース14は専用部品といっても種
類が少なく、目視で簡単に識別することもできるから、
品種ごとの保管、管理はバーコード付きスプールの場合
よりも簡単である。また、スプール軸21へのバーコー
ド付与は、無地のラベルを貼り付け、スプール組立の直
前にドットインパク方式やレーザー印刷等のマーキング
でバーコードを施すようにしてもよい。
【0040】ロット切換えで撮影可能枚数の異なった写
真フイルム12用のパトローネ11を組み立てる際に
は、この写真フイルム12に応じたスプール軸21に切
り換える必要がでてくる。したがって、スプールラベル
貼着工程70にスプール軸21を供給するラインには、
ロットの数量だけスプール軸21を供給するのが望まし
い。しかしながら、第2実施例で説明したように、バー
コード付きスプール52を基準で管理するのが好適であ
り、スプール軸21の供給量もバーコードラベル18を
基準で管理することが望ましいが、組立ラインの上流で
管理するのは制御が複雑になる。そこで、品種の異なっ
たスプール軸21の供給を制御し、供給されたスプール
軸21にはすべてバーコードラベル18を貼り、組立ラ
インに供給するようにした第3実施例を以下に説明す
る。
【0041】〔第3実施例〕第3実施例では、図9に示
すように、スプール軸21の品種切換えに要する時間を
短縮するために、品種ごとにスプール軸21がセットさ
れたスプール整列装置80,81,82を設置してあ
る。各スプール整列装置80,81,82から供給され
るスプール軸21は、サブライン83,84,85を通
ってメインライン86に合流する。各合流地点には、そ
れぞれゲート切換え装置87,88が設置されている。
これらのゲート切換え装置87,88によってロットに
応じたスプール軸21だけがメインライン86に供給さ
れる。
【0042】メインライン86に供給されたスプール軸
21は、投光器90a及び受光器90bからなる光電セ
ンサ90によってカウントされる。カウントされたスプ
ール軸21は、移載機91によってインデックステーブ
ル92に移載される。
【0043】インデックステーブル92には、所定ピッ
チごとにスプール軸21が一定方向に位置決めされた状
態で順に移載される。インデックステーブル92が一定
ピッチごとにステップ回転し、ラベル貼着機93によっ
て載置されたスプール軸21に順にバーコードラベル1
8が貼着され、バーコード付きスプール52とされる。
バーコード付きスプール52は、移載機94によってイ
ンデックステーブル92からスプール移載工程71に搬
送するライン95に移載される。このように、スプール
整列装置80〜82をスプール軸21の品種ごとに配置
すれば、単にゲート切換え操作のみでスプール軸21の
品種の切換えが行え、スプール軸21の品種切換えに要
する時間を確実に短縮することができる。
【0044】なお、スプール整列装置がスプール軸21
の品種の数よりも少ない場合、例えば2個の場合には、
メインライン86に供給されていないスプール軸21の
方のライン、及びスプール整列装置にある残りのスプー
ル軸21を排除し、次のロットに応じたスプール軸21
をスプール整列装置にセットすればよい。これらの排除
及びセット作業は、メインライン86に供給されている
スプール軸21の方のスプール整列装置及びサブライン
を止めることなく行えるから、時間を有効に利用でき
る。
【0045】上記各実施例では、組立ラインの上流で、
工程管理の基準となる専用部品をパレットに供給するよ
うにしているが、必ずしも最初でなくてもよい。また、
上記写真フイルムパトローネ10では、バーコード付き
スプール52、下ケース14、及びスプール軸22とを
専用部品としているが、本発明ではこれに限ることはな
く。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明では、写真フイルムの品種に対応して用いられ
る専用部品の供給量を監視し、この供給量が製造予定数
に達した時点で専用部品を製造ラインに供給することを
中止するとともに、最後に製造ラインに供給された専用
部品を用いたパトローネの組み立てが完了して製造ライ
ンから排出された時点で製造ラインの稼働を停止させる
ようにしたから、ロット切換えの際には専用部品の全て
が使用され、一々余剰部品を管理する手間が省け生産コ
ストの低減を図ることができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、コー
ド付与工程では供給されてくるスプールの個数を計数し
ながら特定品種の写真フイルムパトローネの製造予定数
に達するまで各スプールに同一のバーコードを付与しな
がらバーコード付きスプールを順次に前記製造ラインに
供給し、コード付与工程に供給されたスプールの個数が
製造予定数に達したときにはコード付与工程へのスプー
ル供給を中止し、コード付与工程から製造ラインに最後
に供給されたバーコード付きスプールを用いたパトロー
ネの組み立てが完了して製造ラインから排出された時点
で製造ラインの稼働を停止させるようにしたから、ロッ
ト切換えの際に専用部品であるバーコード付きスプール
を全て使用でき、これらを管理する手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真フイルムパトローネの分解斜視図である。
【図2】写真フイルムパトローネの左側面図である。
【図3】写真フイルムパトローネの右側面を示してお
り、一部を破断して示している。
【図4】パレット上で組み立てられるパトローネ部品を
示す説明図である。
【図5】ロット毎に下ケースを使い切ってパトローネを
生産する工程図である。
【図6】ロット毎に下ケースを使い切る生産方法のロッ
ト切換え時のフォローチャート図である。
【図7】ロット毎にバーコード付きスプールを使い切っ
てパトローネを生産する工程図である。
【図8】ロット毎にバーコード付きスプールを使い切る
生産方法のロット切換え時のフォローチャート図であ
る。
【図9】ロット毎にスプール軸を使い切ってパトローネ
を生産する工程の概略説明図である。
【符号の説明】
10 写真フイルムパトローネ 11 パトローネ 13 上ケース 14 下ケース 15 蓋部材 18 バーコードラベル 21 スプール軸 52 バーコード付きスプール 60,72 下ケース移載工程 61,70 スプールラベル貼着工程 62,71 スプール移載工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 C G06F 17/60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成部品からなるパトローネを1
    本の製造ライン上で組み立てた後、完成したパトローネ
    に写真フイルムを巻き込むようにした写真フイルムパト
    ローネの製造工程管理方法において、 前記パトローネを構成する複数の構成部品のうち、写真
    フイルムの品種に対応して用いられる専用部品が製造ラ
    インに供給された個数を監視し、この供給個数が製造予
    定数に達するまでの間は、専用部品及び他の構成部品を
    それぞれ製造ラインに供給して組み立てを続行し、前記
    専用部品の供給個数が製造予定数に達した時点で専用部
    品を製造ラインに供給することを中止するとともに、最
    後に製造ラインに供給された専用部品を用いたパトロー
    ネの組み立てが完了して製造ラインから排出された時点
    で製造ラインの稼働を停止させることを特徴とする写真
    フイルムパトローネの製造工程管理方法。
  2. 【請求項2】 複数の構成部品からなるパトローネを1
    本の製造ライン上で組み立てた後、完成したパトローネ
    に写真フイルムを巻き込むようにした写真フイルムパト
    ローネの製造工程管理方法において、 前記パトローネを構成する複数の構成部品は、写真フイ
    ルムを巻きつけるためのスプールであって、その一端面
    に写真フイルムの品種を表すバーコードが付与されたバ
    ーコード付きスプールを含み、スプールへのバーコード
    の付与は前記製造ラインにバーコード付きスプールを供
    給する前のコード付与工程で行い、このコード付与工程
    では供給されてくるスプールの個数を計数しながら特定
    品種の写真フイルムパトローネの製造予定数に達するま
    で各スプールに同一のバーコードを付与しながらバーコ
    ード付きスプールを順次に前記製造ラインに供給すると
    ともに、コード付与工程に供給されたスプールの個数が
    前記製造予定数に達したときにはコード付与工程へのス
    プール供給を中止し、コード付与工程から前記製造ライ
    ンに最後に供給されたバーコード付きスプールを用いた
    パトローネの組み立てが完了して製造ラインから排出さ
    れた時点で製造ラインの稼働を停止させることを特徴と
    する写真フイルムパトローネの製造工程管理方法。
  3. 【請求項3】 前記コード付与工程では、バーコードを
    記録したラベルがスプールの端面に貼付されることを特
    徴とする請求項2記載の写真フイルムパトローネの製造
    工程管理方法。
JP24440294A 1994-10-07 1994-10-07 写真フイルムパトローネの製造工程管理方法 Pending JPH08108326A (ja)

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