JPH09257746A - 限界電流式ガスセンサのクリーニング方法とその方法を利用したガス濃度検出装置 - Google Patents

限界電流式ガスセンサのクリーニング方法とその方法を利用したガス濃度検出装置

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JPH09257746A
JPH09257746A JP8093347A JP9334796A JPH09257746A JP H09257746 A JPH09257746 A JP H09257746A JP 8093347 A JP8093347 A JP 8093347A JP 9334796 A JP9334796 A JP 9334796A JP H09257746 A JPH09257746 A JP H09257746A
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gas
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Hideaki Yagi
秀明 八木
Katsuhiko Horii
克彦 堀井
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陰電極が気体拡散制限孔を兼ねるシンプルな平
面型構造の限界電流式ガスセンサを用いて、ガス濃度を
長時間継続して正確に且つ簡易に測定することを可能な
らしめるセンサのクリーニング方法と検出装置を提供す
る。 【解決手段】酸素イオン伝導性を有する固体電解質基板
の表面に多孔質体からなる一対の電極が密着して設けら
れ、陰電極の気孔が測定気体の拡散量を制限する気体拡
散制限孔を兼ねたセンサの、それら電極間に直流電圧を
印加したときに生じる限界電流値に基づいて気体濃度を
測定する方法において、センサの印加電圧対限界電流値
特性が劣化した場合に、測定時とは逆の電圧を印加する
ことにより、前記特性を正常に復帰させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質を用い
て、その内部を移動する気体イオンに基づく限界電流値
から酸素又は水蒸気等のガス濃度を検出する限界電流式
ガスセンサのクリーニング方法及びそれを用いた検出装
置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図9に示すように、ジルコニ
ア等の固体電解質からなる基板30の表面に陽電極3
1,陰電極32を設けるとともに、外気から陰電極32
に通じる気体流入口を微小な孔33とし、陰電極32に
向かう気体拡散を制限することにより、その制限された
気体が陰電極32表面でイオン化されて固体電解質基板
30内部を移動する際に生じる限界電流値から、ガス濃
度を検出するセンサ(以下、「限界電流式ガスセンサ」
という。)が知られている。さらに、陰電極32自体を
多孔質とし、それによって気体拡散を制限する微小な孔
を兼用する構造のセンサも知られており、この構造によ
れば、センサがシンプルな平面型となる点で優れてい
る。
【0003】限界電流式センサを用いた酸素又は水蒸気
検出装置において、測定雰囲気によっては長期間使用す
ると、センサの印加電圧対限界電流値特性の劣化を生じ
測定誤差が大きくなる。このため、センサの特性劣化の
対策として特開平4ー264250号公報に記載されて
いるように、限界電流が示し始める印加電圧値の異なる
2つのセンサ素子を1つのセンサに組み込み、その電流
値の比を測定して、その比率が初期値より外れている程
度をもって劣化の判断をする方法や、特開平4ー507
63号公報に記載されているように、測定雰囲気中の酸
素濃度に応じて制限される第1限界電流値と水分濃度に
応じて制限される第2限界電流値の比から湿度を求める
ことにより、センサが劣化しても誤差が少なくなる方法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2つのセンサ素子を用
いる特開平4−264250号公報の方法では、センサ
が複雑となるし、又これはセンサの劣化を知ることがで
きるのみに止まり、継続して正確に測定できるものでは
ない。又、2つの限界電流値の比を用いる方法では、セ
ンサに印加する電圧を第1限界電流値を示す印加電圧と
第2限界電流値を示す印加電圧との間で交互に変更する
必要があるため、測定が間欠的になる。
【0005】それ故、この発明の目的は、陰電極が気体
拡散制限孔を兼ねるシンプルな平面型構造の限界電流式
ガスセンサを用いて、ガス濃度を長時間継続して正確に
且つ簡易に測定することを可能ならしめるセンサのクリ
ーニング方法と検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の限界電流式ガスセンサのクリーニング方
法は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質基板の表面
に多孔質体からなる一対の電極が密着して設けられ、陰
電極の気孔が測定気体の拡散量を制限する気体拡散制限
孔を兼ねたセンサの、それら電極間に直流電圧を印加し
たときに生じる限界電流値に基づいて気体濃度を測定す
る方法において、センサの印加電圧対限界電流値特性が
劣化した場合に、測定時とは逆の電圧を印加することに
より、前記特性を正常に復帰させることを特徴とする。
【0007】同じく、この発明のガス濃度検出装置は、
酸素イオン伝導性を有する固体電解質基板の表面に多孔
質体からなる一対の電極が密着して設けられ、陰電極の
気孔が測定気体の拡散量を制限する気体拡散制限孔を兼
ねたセンサと、前記電極間に印加する電圧を測定用電圧
又はそれと逆のクリーニング用電圧に切り換える電圧切
り換え回路と、前記電極間に測定用電圧を印加している
際のセンサの出力を測定気体の分圧に変換するリニア回
路と、前記電極間にクリーニング用電圧を印加している
期間中、そのクリーニング電圧印加直前にリニア回路か
ら出力された前記分圧を保持するホールド回路とを備え
たことを特徴とする。
【0008】限界電流式ガスセンサにおいて、長期間使
用した場合の特性劣化の原因は定かでないが、気体拡散
制限孔である陰電極を通じて常に測定雰囲気中のガスを
吸い込んでいるので、おそらく雰囲気中の測定気体以外
の成分が陰電極表面又は陰電極と固体電解質基板との界
面にたまり、陰電極内を拡散する気体の制限量が変わる
ものと考えられる。
【0009】そこで、この発明では、電極間に通常とは
逆の電圧を印加することにより、測定中とは逆に測定中
の陽電極側から酸素を取り込み、測定中の陰電極へ固体
電解質基板を通して酸素イオンを移動させ陰電極側から
放出することにより陰電極の電極表面又は固体電解質基
板と電極の界面に生じた汚れを除去させ、限界電流値を
初期値に復帰させるものである。しかも従来の限界電流
式ガスセンサでは、気体拡散制限孔が機械加工にて設け
られた大きな孔であることから、その限界電流値がmA
オーダーと大きいのに対し、この発明のセンサでは、陰
電極が多孔質材料からなり気体拡散制限孔を兼ねている
ので、その限界電流値が従来の1/100と小さい。従
って、従来センサが固体電解質基板の温度を700℃付
近まで上げないと作動しなかったのと異なり、500℃
程度で作動する。その結果、従来センサより固体電解質
の分解すなわちブラックニングを生じ難いので、クリー
ニング用の電圧の絶対値を高く設定することができ、効
率よくクリーニングすることができる。
【0010】なお、クリーニング用の逆電圧印加中は、
測定できないが、この発明の検出装置によれば、電極間
にクリーニング用電圧を印加している期間中、そのクリ
ーニング電圧印加直前にリニア回路から出力された測定
気体の分圧を保持するホールド回路を備えているので、
雰囲気が余程急変しない限り、実際のガス濃度と表示さ
れるガス濃度との間に大きな誤差はない。
【0011】
【発明の実施の形態】測定気体が水蒸気であるときは、
この限界電流式ガスセンサは湿度センサとして機能す
る。前記特性を正常に復帰させるために印加される電圧
は、その絶対値が水蒸気測定用の印加電圧の上限より小
さく設定されていれば良い。クリーニング用の印加電圧
の絶対値が過大であると、ZrO2→Zr+O2の反応が
起こり、ジルコニア表面が黒色に脆化する、いわゆるブ
ラックニングを生じるからである。ただし、この発明の
センサは、既述の通り500℃程度で作動するので、水
蒸気測定用の印加電圧の上限は、かなり大きい。従っ
て、クリーニング用の印加電圧もかなり大きく設定する
ことができ、クリーニング効率がよい。
【0012】測定用電圧及びクリーニング用電圧の各電
圧を印加する間隔を設定し、それを電圧切り換え回路及
びホールド回路に支持するタイマー回路をさらに備えて
いると、自動的にクリーニングされる。
【0013】
【実施例】この発明の限界電流式ガスセンサ(以下、単
に「センサ」という。)のクリーニング方法及びガス濃
度検出装置の実施例を図面とともに説明する。図1は、
実施例に係わる限界電流式ガスセンサを示す斜視図、図
2は、図1のAA断面図、図3は、図2の変形例を示す
断面図、図4は、図1のセンサに用いるセラミックヒー
タを示す一部破断斜視図である。
【0014】センサ1は、板状のセラミックヒータ20
とその主面に一体的に設けられる酸素イオン伝導性を示
す固体電解質板である安定化ジルコニア基板10とこの
安定化ジルコニア基板10中に並べられて埋設される陽
電極3、陰電極2及びガス出口穴8とを備える。
【0015】安定化ジルコニア基板10は酸化ジルコニ
ウムに安定化剤として酸化イットリウムを添加固溶させ
た固体電解質であり、本実施例では厚さ0.3mm、縦
5mm、横23mmの大きさで、厚さ方向に貫通した通
気口9が中央に設けられている。なお、セラミックヒー
タ20と安定化ジルコニア基板10とは、ガス出口孔8
を除く他は平面視同一形状で、通気口9に整合する通気
口15がセラミックヒータ20にも設けられている。
【0016】陽電極3、陰電極2は多孔質の白金層(厚
さ数十μm)であり、一辺約2mmの電極部3a,2
a、長寸のリード部3b,2b及び取り出し部3c,2
cからなる。リード部2bは、その中間で白金層が分岐
して安定化ジルコニア基板10の側面に導出しており、
ガス導入部6を形成している。そして、リード部2bの
うち、このガス導入部6から電極部2aに至るまでの長
さ分がガス拡散制限部7として機能する。
【0017】ガス出口孔8は、電極部3a位置に対応し
て安定化ジルコニア基板10に設けられた孔であり、電
極部3aと外部とを連通する。なお、ガス出口孔8は電
極部3aと外部とが通じていればどんな形状、大きさで
あっても良い。
【0018】次に、センサ1の製造方法を述べる。セラ
ミックヒータ20は、無機成分中のアルミナ含有率が9
6重量%で、焼成後に通気口15となる孔を打ち抜いた
グリーンシートの上面に白金ペーストでヒータパターン
12を印刷し、端部に白金端子13,14をのせた後、
同質のグリーンシートを被せ、これを焼成し一体化して
製造される(図4)。
【0019】一方、ジルコニア92モル%及びイットリ
ア8モル%の割合で配合した固体電解質原料を含むグリ
ーンシートに、焼成後に通気口9となる孔をあけ、その
グリーンシート上に、焼成後に陽電極3、陰電極2とな
るように白金ペーストを印刷し、端部に白金端子4,5
をのせた後、同質のグリーンシートを積層し、約150
0℃で一体焼成することにより、安定化ジルコニア基板
10、陰陽電極2,3及び白金端子4,5からなるセン
サ素子を製造する。2枚のグリーンシートは、焼成後に
断面を観察しても図2のように一体化したジルコニア基
板10となり、見分けがつかなくなる。なお、白金ペー
ストの印刷されるグリーンシートは、固体電解質として
ジルコニア、ハフニア等を主成分とすることが必要であ
るが、その上に積層されるグリーンシートは、ジルコニ
アに限らず、例えばアルミナを主成分とするもののよう
に白金電極を密封できるものであれば良い。その場合
は、断面を観察すると、図3の符号10で示されるよう
に両シート間の境界線が残る。センサ素子は、封着ガラ
ス等を用いてセラミックヒータ20の表面に約800℃
で固着されセンサ1となる。
【0020】次にセンサ1の動作を説明する。センサ1
を測定ガス中に配し、電極部2a,3aが500℃とな
るようにセラミックヒータ20に通電し、陽電極3と陰
電極2の間に電圧(V)を印加する。この時、陰電極2
の電極部2a内部の酸素は、イオン化されて酸素イオン
となり、測定ガス中の酸素は、印加電圧Vに応じて陰電
極2から陽電極3に輸送される。この時、安定化ジルコ
ニア基板10において陰電極2では電極部2a近傍のみ
局所加熱され、ガス拡散制限部7を設けた部分は酸素イ
オン伝導性を示す程充分に加熱されないため、酸素は安
定化ジルコニア基板10内を伝導することなくガス導入
部6からガス拡散制限部7を通って電極部2a内に拡散
する。このとき陽電極3−陰電極2間に流れる電流I
は、図5に示すように変化する。
【0021】印加電圧Vが電圧値V1〜V2において
は、電極部2a内への酸素拡散量は、陰電極2のガス拡
散制限部7で制御され、測定ガス中の酸素濃度に応じて
制限されるため、それに伴い電流値も制限されて拡散制
限電流値IL1となり第一の平坦部F1となる。印加電圧
Vが拡散制限電流IL1が得られる電圧値V2よりさらに
高くなると(通常1.2V以上)、測定ガス中の水蒸気
が電気分解され、その分解で生じた酸素イオンが陽電極
部2aから陽電極部3aにポンピングされるため、水蒸
気も陰電極2のガス導入部6から陰電極部2a内へ拡散
し、拡散量に応じて電流値が増大する。
【0022】印加電圧Vをさらに高くして電圧値V3〜
V4にすると、電流値は水蒸気濃度に応じてさらに増大
するが、陰電極2のガス拡散制限部7で水蒸気の拡散量
が制限され、それに伴い電流値も制限され、水蒸気濃度
に応じた拡散電流値IL2となり第二の平坦部F2を示
す。
【0023】これら2つの電流値IL1、IL2は酸素濃度
一定の場合(大気中では酸素濃度21%)、水蒸気濃度
に応じて図6のように前者は右下がり、後者は右上がり
に直線的に変化を表すことができる。いずれの場合も、
本例ではガス拡散制限部7が、従来ガスセンサのような
巨視的に観察できる貫通孔ではなく、白金ペーストの焼
成によって形成される微視的な気孔であるので、電流値
は数十μAオーダーと小さい。
【0024】このセンサを用いて図7のような回路構成
の検出装置で出力を取り出すようにする。検出装置は、
センサ1と、センサ1の電極2,3間に印加する電圧を
水蒸気濃度測定用電圧Va、酸素濃度測定用電圧Vb又は
それらと極性が逆のクリーニング用電圧Vcに切り換え
る電圧切り換え回路と、センサ1から出力される電流信
号を増幅し電圧信号に変換するプリアンプと、前記電極
間にVaを印加している際のセンサ1の出力を水蒸気分
圧に変換するリニア回路1と、前記電極間にVbを印加
している際のセンサ1の出力を酸素分圧に変換するリニ
ア回路2と、前記電極間にVcを印加している期間中、
そのVc印加直前にリニア回路1又は2から出力された
前記分圧を保持するホールド回路と、測定用電圧Va,
Vb及びクリーニング用電圧Vcの各電圧を印加する時間
間隔を設定し、それを電圧切り換え回路及びホールド回
路に支持するタイマー回路とを備えている。
【0025】図5に示したように、センサ印加電圧Vが
酸素濃度に応じた拡散制限電流IL1の得られる電圧範囲
V1〜V2に設定されたとき、出力は酸素濃度に比例し
たものとなり酸素濃度を検出することができる。従っ
て、V1<Vb<V2となるようにVbを定める。
【0026】又、センサ印加電圧Vが水蒸気濃度に応じ
た拡散制限電流IL2の得られる電圧範囲V3〜V4に設
定されたとき、出力は水蒸気濃度に比例したものとなり
水蒸気濃度を検出することができる。従って、V3<V
a<V4となるようにVaを定める。
【0027】ここで、リニア回路1は図6のIL2の直線
に相当するものであり、プリアンプからの出力をそれに
対応する水蒸気圧(水蒸気濃度)に変換するものであ
り、リニア回路2は図6のIL1の直線に対応するもので
ある。
【0028】次にセンサを長期間使用しセンサの特性が
劣化した場合について述べる。センサを長期間使用した
場合、センサの電極表面又は固体電解質基板と電極の界
面が汚れ、電圧−電流特性が図8の一点鎖線のように変
化しIL1、IL2の低下が見られ、さらに進むと二点鎖線
のように変化して平坦部F1,F2が表れなくなり、出
力に大幅な誤差を生じてしまう。
【0029】ここで、センサの電極に通常の測定中とは
逆の電圧すなわち陽電極が負、陰電極が正になるように
電圧VCを印加するとセンサ特性を初期値に復帰させる
ことができる。従って、再度正確に酸素又は水蒸気の濃
度を測定することができる。
【0030】これは測定中とは逆の電圧を印加すること
により、測定中の陽電極側から酸素を取り込み、測定中
の陰電極側へ固体電解質基板を通して酸素イオンを移動
させ陰電極側から放出することにより、陰電極の電極の
表面又は、固体電解質基板と電極の界面に生じた汚れを
除去させ、センサ特性を初期値に復帰させるからと考え
られる。
【0031】逆電圧VCは通常の測定とは極性が逆で、
値はV4以下であればよい。その値はV1〜V4の範囲
すなわち0.5〜2.5Vが適当であるが、本発明のガ
スセンサの場合、電極温度を500℃と比較的低温にす
ることができるので、従来のガスセンサよりも比較的高
電圧を印加することができ、クリーニング効率に優れ
る。印加する時間は、センサの劣化の程度により数十秒
〜数十分までの範囲で選択すればよい。
【0032】又、タイマー回路を付加しているので、セ
ンサの劣化の程度により一定期間ごとに逆電圧VCを印
加することにより、長期間にわたって精度よく酸素濃度
又は水蒸気濃度を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のガス検出装置に用いる限界電流式ガス
センサを示す斜視図である。
【図2】図1のAA断面図である。
【図3】図2の変形例を示す断面図である。
【図4】図1の限界電流式ガスセンサに用いるセラミッ
クヒータを示す一部破断斜視図である。
【図5】限界電流式ガスセンサを酸素及び水分を含む測
定ガス中に配置したとき、センサへの印加電圧とセンサ
に流れる電流の特性を示すグラフである。
【図6】限界電流式ガスセンサを用いた場合の水蒸気濃
度と第一及び第二の拡散制限電流の特性を示すグラフで
ある。
【図7】実施例のガス検出装置の回路構成を示す図であ
る。
【図8】限界電流式ガスセンサを酸素及び水分を含む測
定ガス中に配置したとき、センサへの印加電圧とセンサ
に流れる電流の特性の劣化状況を示すグラフである。
【図9】従来の限界電流式ガスセンサを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガスセンサ 2 陰電極 2a 陰電極部 2b リード部 2c 取り
出し部 3 陽電極 3a 陽電極部 3b リード部 3c 取り
出し部 6 ガス導入部 7 ガス拡散制限部 4,5,13,14 白金端子 8 ガス出口孔 9,15 通気孔 10 安定化ジルコニア基板 20 セラミックヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素イオン伝導性を有する固体電解質基板
    の表面に多孔質体からなる一対の電極が密着して設けら
    れ、陰電極の気孔が測定気体の拡散量を制限する気体拡
    散制限孔を兼ねたセンサの、それら電極間に直流電圧を
    印加したときに生じる限界電流値に基づいて気体濃度を
    測定する方法において、 センサの印加電圧対限界電流値特性が劣化した場合に、
    測定時とは逆の電圧を印加することにより、前記特性を
    正常に復帰させることを特徴とする限界電流式ガスセン
    サのクリーニング方法。
  2. 【請求項2】測定気体が水蒸気である請求項1に記載の
    限界電流式ガスセンサのクリーニング方法。
  3. 【請求項3】前記特性を正常に復帰させるために印加さ
    れる電圧の絶対値が、測定時の印加電圧より小さく設定
    されている請求項1又は2に記載の限界電流式ガスセン
    サのクリーニング方法。
  4. 【請求項4】酸素イオン伝導性を有する固体電解質基板
    の表面に多孔質体からなる一対の電極が密着して設けら
    れ、陰電極の気孔が測定気体の拡散量を制限する気体拡
    散制限孔を兼ねたセンサと、 前記電極間に印加する電圧を測定用電圧又はそれと逆の
    クリーニング用電圧に切り換える電圧切り換え回路と、 前記電極間に測定用電圧を印加している際のセンサの出
    力を測定気体の分圧に変換するリニア回路と、 前記電極間にクリーニング用電圧を印加している期間
    中、そのクリーニング電圧印加直前にリニア回路から出
    力された前記分圧を保持するホールド回路とを備えたこ
    とを特徴とするガス濃度検出装置。
  5. 【請求項5】測定用電圧及びクリーニング用電圧の各電
    圧を印加する間隔を設定し、それを電圧切り換え回路及
    びホールド回路に支持するタイマー回路をさらに備えた
    請求項4に記載のガス濃度検出装置。
  6. 【請求項6】 測定気体が水蒸気である請求項4又は5
    に記載のガス濃度検出装置。
JP8093347A 1996-03-21 1996-03-21 限界電流式ガスセンサのクリーニング方法とその方法を利用したガス濃度検出装置 Pending JPH09257746A (ja)

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