JP3444640B2 - 水蒸気用ガスセンサ及び酸素・水蒸気両用ガスセンサ - Google Patents

水蒸気用ガスセンサ及び酸素・水蒸気両用ガスセンサ

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JP3444640B2 JP35047593A JP35047593A JP3444640B2 JP 3444640 B2 JP3444640 B2 JP 3444640B2 JP 35047593 A JP35047593 A JP 35047593A JP 35047593 A JP35047593 A JP 35047593A JP 3444640 B2 JP3444640 B2 JP 3444640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジルコニア固体電解質
を用いた水蒸気用ガスセンサ及び酸素・水蒸気両用ガス
センサに関し、更に詳しく言えば、長時間使用してもジ
ルコニア固体電解質の経時的変化が少なく、耐久性に優
れる水蒸気用ガスセンサ及び酸素・水蒸気両用ガスセン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ジルコニア固体電解質を用い
たガスセンサは、種々のガス濃度(例えば、O2 濃度、
水蒸気量等)の測定に用いられている。そして、ガスセ
ンサの機械的強度に重点をおいた場合には、立方晶、正
方晶、単斜晶等の2種以上の結晶粒子により構成される
部分安定化ジルコニア固体電解質を用いることが広く行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記部
分安定化ジルコニア固体電解質を種々のガスセンサに用
い、300℃〜700℃の温度域で長時間に渡って使用
すると固体電解質に経時的変化が徐々に生じ始め、セン
サの特性、精度等が低下するという問題を抱えてる。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、長時間使用してもジルコニア固体電解質の経時的変
化が少なく、耐久性に優れる水蒸気用ガスセンサ及び酸
素・水蒸気両用ガスセンサを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水蒸気用ガスセ
ンサは、Yを安定化剤として含有するジルコニア
固体電解質(以下、「固体電解質」という。)を用いた
水蒸気用ガスセンサであって、該ジルコニア固体電解質
を構成するZrOとYのモル比Y/Zr
が7/93〜12/88の範囲であり、且つ該ジル
コニア固体電解質は、立方晶の(200)面のX線回折
線ピーク強度をC(200)、正方晶の(200)面の
X線回折線ピーク強度をT(200)とした場合のピー
ク強度比T(200)/〔C(200)+T(20
0)〕が0.05未満となる結晶粒子組成を有すること
を特徴とする。また、本発明の酸素・水蒸気両用ガスセ
ンサは、Y を安定化剤として含有するジルコニア
固体電解質を用いた酸素・水蒸気両用ガスセンサであっ
て、該ジルコニア固体電解質を構成するZrO とY
のモル比Y /ZrO が7/93〜12/8
8の範囲であり、且つ該ジルコニア固体電解質は、立方
晶の(200)面のX線回折線ピーク強度をC(20
0)、正方晶の(200)面のX線回折線ピーク強度を
T(200)とした場合のピーク強度比T(200)/
〔C(200)+T(200)〕が0.05未満となる
結晶粒子組成を有することを特徴とする。
【0006】上記「固体電解質」は、上記Yと、
CaO及びMgOの少なくとも1種と、を安定剤として
含有するものであってもよい。上記の如く、Y
ZrOのモル比(Y/ZrO)及びピーク強
度比を定めるのは、固体電解質を全安定化若しくは略全
安定化したものとすることにより、長時間に渡る固体電
解質の安定性の向上を図るためである。即ち、上記モル
比Y/ZrOが7/93未満の場合(固体電解
質が部分安定化領域にある場合)には、固体電解質の経
時的変化が大きい。一方、12/88を越える場合に
は、上記部分安定化領域にある場合に比べれば耐久性が
向上するものの、十分であるとはいえない。また、上記
ピーク強度比が0.05以上となると固体電解質を構成
する結晶粒子中の正方晶の割合が増加し、固体電解質の
経時的変化が大きくなるからである。尚、本発明におい
て、上記各ピーク強度の測定は立方晶等の(200)面
によった場合の値であり、他面を用いた場合はこのピー
ク強度は、異なった値となる場合がある。本発明で、こ
の(200)面としたのは、立方晶と正方晶のX線回折
ピークをはっきり分離して判別できるためである。
【0007】
【作用】本発明のガスセンサでは、ZrO2 とY2 3
のモル比及びX線回折線ピーク強度比を規制して全安定
化若しくは略全安定化した固体電解質を用いる。この結
果、固体電解質を構成する結晶粒子の殆どが立方晶によ
り構成され、異種の結晶構造(正方晶)を有する粒子が
存在しなくなるか、極めて少なくなるため結晶粒子界面
での安定性が向上し、固体電解質の経時的安定性の向上
につながる。また、上記組成の固体電解質を用いること
により、第2限界電流の開始電圧(水蒸気分解開始電圧
等)が下がり、水蒸気等のガスを測定する場合、印加電
圧を減少させることができ、その結果、センサに加わる
負荷も減り、耐久性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)ガスセンサの概要 ガスセンサ(センサ本体)の構成と製造方法 本実施例で用いた限界電流式ガスセンサのセンサ本体A
を図1〜3に示す。このセンサ本体Aは、同図に示す様
に、センサチップ部1とセラミックヒータ部2とを備え
る。上記センサチップ部1は、ZrO2 に安定化剤とし
て所定量のY2 3 を添加固溶させた酸素イオン良導電
性の固体電解質からなる安定化ジルコニア板(5mm×
7mm×0.3mm)11と、その表面上に密着して並
設されている陰電極(厚み;20μm)12及び陽電極
(厚み;20μm)13と、該陰電極12の大部分を覆
うガス供給制限手段14により構成されている。
【0009】これらの電極12、13は、いずれも多孔
質の白金電極であり、検出部(2.5mm×2.5m
m)121、131と接続部(幅;1mm、長さ;2m
m)122、132により構成されている。また、上記
ガス供給制限手段14は、上記陰電極12の検出部12
1及び接続部122の該検出部121寄りの部分(以
下、「根本部」という。)122aを覆うアルミナ多孔
質層141と、被測定ガスが検出部121に直接侵入し
ない様に、該アルミナ多孔質層141を覆うグレーズ層
142と、該グレース層142に覆われない接続部12
2の上記根本部122a以外の部分(以下、「露出部」
という。)122bと、により構成される。
【0010】一方、上記セラミックヒータ部2は、アル
ミナを主体とするセラミック中にタングステンを主体と
するヒータパターン21を埋没したものであり、またセ
ラミックヒータ部2の表面上の一方の隅部(上記センサ
チップ部の配置されない隅部)には、一対の通電用露出
部231、232が設けられている。そして、これらの
通電用露出部231、232により通電し、上記検出部
121、131を300〜700℃に局所加熱する構造
となっている。また、セラミックヒータ部2の略中央部
には、上記安定化ジルコニア板11の加熱効率を上げる
ための通気口22が設けられている。
【0011】本実施例では、以上のセンサ本体Aを以下
の様に作製した。先ず、上記安定化ジルコニア板11を
形成するためのZrO2 −Y2 3 グリーンシートの表
面上に、上記陰電極12及び陽電極13を形成するため
の白金ペーストをそれぞれ印刷法により塗布し、陰極用
塗膜と陽極用塗膜を形成した後に、これらの塗膜と、上
記ZrO2 −Y2 3 グリーンシートとを1450℃〜
1500℃の温度の下で同時に焼成した。次いで、上記
焼成品の該陰電極12の上記検出部121と上記根本部
122aに相当する部分に、上記アルミナ多孔質層14
1を形成するために、アルミナ粉末にガラス粉末を混ぜ
たペーストを塗布し多孔質層用塗膜を形成した。更に、
この多孔質層用塗膜上に、上記グレーズ層142を形成
するためのガラス粉末を塗布し、上記グレース層用の塗
膜を形成した後、850〜900℃の温度で焼成を行い
上記センサチップ部1を作製した。
【0012】一方、図3に示す様なグリートシート(固
形分全体を100重量部とした場合に、96重量部のA
2 3 粉末と他部のSiO2 、CaO、MgO等の焼
結助剤粉末から調整されたもので、以下これを「下層側
グリートシート」という。)g1 の略中央に、焼成後に
上記通気口22となる空洞部h1 を穿設した後、その周
囲にタングステンペーストを印刷法により適宜塗布し
て、上記ヒータパターン21となるヒータパターン用塗
膜を形成した。また、このヒータパターン21(ヒータ
パターン用塗膜)の両端部211、212は、上記グリ
ーンシートg1 表面の一端側(上記センサチップ部の配
置されない側)で対向している。更に、これらの端部2
11、212は、上記一対の通電用露出部231、23
2に、それぞれ接続されている。
【0013】更に、この下層側グリーンシートg1 と同
様に調整され、同様な空洞部h2 を有するグリートシー
ト(以下、「上層側グリートシート」という。)g2
上記下層側グリーンシートg1 の上から積層、焼成し、
両者を一体化して図3に示す様なセラミックヒータ部2
を作成した。次いで、このセラミックヒータ部2の略中
央部に設けられている通気孔22を挟み対向し、且つ、
セラミックヒータ部2の長手方に向う1組のセンサ電極
24、25を形成するために、酸化ルテニウム製ペース
トを印刷法により塗布し、電極形成用塗膜を形成した。
尚、これらのセンサ電極24、25も、上記ヒータパタ
ーンと同様に相対向する端部241、251を有する。
【0014】更に、このセラミックヒータ部2表面の他
端側(上記通電用露出部231等の配置されない側)上
に、上記センサチップ部1を封着ガラス3を用いて、約
850℃温度にて接合を行うと同時に、上記センサ電極
24、25の焼成を行って本実施例に係わるセンサ本体
Aを作製した。
【0015】作動原理 次に、本実施例に係わるセンサ本体A(限界電流式ガス
センサ)の作動原理を説明する。先ず、この限界電流式
ガスセンサを被測定ガス中に配置し、上記セラミックヒ
ータ部2を通電し、更に上記陰電極12及び陽電極13
間に電圧を印加する。この結果、上記陰電極12の検出
部121内部の酸素は、イオン化されて酸素イオンとな
り、被測定ガス中の酸素は印加電圧Vに応じて陰電極1
2から陽電極13にポンピングされる。このとき、検出
部121下部の安定化ジルコニア板11のみが局所加熱
されるが、接続部122下部の安定化ジルコニア板11
は酸素イオン導電性を示す程には十分に加熱されない
為、酸素はグレーズ層142に覆われない接続部122
の露出部122bからグレーズ層142に覆われた検出
部121内に拡散する。
【0016】このとき、陰電極12、陽電極13間に流
れる出力電流Iは、図4に示す様に変化する。即ち、印
加電圧Vが電圧値V1 〜V2 の場合には、検出部121
内への酸素拡散量は、ガス供給制限手段14で制御さ
れ、被測定ガス中の酸素濃度に応じて制限されるため、
それに伴い電流値も制限されて拡散制限電流値IL1とな
り、第1の平担部F1 に至る。印加電圧が上記拡散制限
電流値IL1が得られる電圧値V2 より更に高くなると被
測定ガス中の水蒸気(水分)が分解され、その分解で生
じた酸素イオンが陽電極13にポンピングされる為、水
蒸気は露出部122bからグレーズ層142に覆われた
検出部121内に拡散し、その拡散量に応じて電流値が
増大する。
【0017】更に、印加電圧Vを高くして、電圧値をV
3 〜V4 にすると出力電流値Iは水蒸気濃度に応じて更
に増大するが、ガス供給制限手段14で水蒸気の拡散量
が制限され、それに伴い電流値も制限され、水蒸気濃度
に応じた拡散制限電流値IL2となり、第2の平坦部F2
に至る。この場合、陰電極12、陽電極13間にV1
2 の電圧を印加して、拡散制限電流値IL1を測定すれ
ば、その大きさから酸素濃度が検出でき、また、V3
4 の電圧を印加して拡散制限電流値IL2を測定すば、
その大きさから、水蒸気量(水分)が検出できる。
【0018】(2)性能試験とその評価 性能試験1 本性能試験は、固体電解質を構成するZrO2 とY2
3 のモル比と結晶粒子組成がガスセンサの性能に与える
影響を経時的に調べるためのものである。上記製造方
法、作動原理による限界電流式ガスセンサを表1に示す
組成(及び結晶粒子組成)の安定化ジルコニア固体電解
質を用いて作製した。
【0019】
【表1】
【0020】尚、同表中の「ZrO2 の量」及び「Y2
3 の量」の単位は、いずれも「モル」であり、上記グ
リーンシートを調整する段階で、同表に示す様に、それ
ぞれの添加量の調節が行われた。また、同表中のモル比
は、ZrO2 とY2 3 のモル比(Y2 3 /Zr
2 )を示す。更に、同表中の「X線回折強度比」は、
立方晶の(200)面のX線回折線ピーク強度をC(2
00)、正方晶の(200)面のX線回折線ピーク強度
をT(200)とした場合に次の式で表されるものであ
る。 ピーク強度比=T(200)/〔C(200)+T(2
00)〕 また、同表の「結晶粒子構造」の欄における「C」は立
方晶を、「T」は正方晶を、「C+T」は立方晶と正方
晶が混在することを示す。更に、同表中の「※」は、本
発明の範囲外の数値であることを示す。
【0021】そして、上記各ガスセンサ(試験例1〜
5)を、上記セラミックヒータ部2により素子(上記検
出部121、131)温度を500℃に保った時の電圧
−電流特性を図5に示す。これによれば、Y2 3 の添
加量が増加し、正方晶の結晶相が減少しても第1平坦部
であるO2 、H2 Oに対する限界電流値及び水蒸気の電
気分解開始電圧値(理論値;近い約1.1V)は変化し
ないが、第2平坦部への立ち上がりはY23 の添加量
が約8〜11モル付近(試験例2〜4)で一番速くな
る。そして、Y2 3 の添加量を更に増し、12モル以
上(試験例5)となると逆に第2平坦部への立ち上がり
が遅れ始める。
【0022】この様に、Y2 3 の添加量を変化させる
と水蒸気の電気分解開始電圧は変化しないが、電子伝導
開始電圧は約2.5Vで一定である為、第2平坦部が速
く現れ、H2 Oに対する限界電流値の平坦部分の電圧範
囲が広くなる。従って、これらの試験例においては、同
じ水蒸気圧下において上記電圧範囲が広範囲となるた
め、測定できる水蒸気圧範囲が広くなり、更にガスセン
サの駆動電圧を下げることも可能となり、センサに対す
る負荷が減少するため、センサの耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0023】性能試験2 次に、上記試験例1〜5と同様なセンサを用い、素子温
度を500℃に保ち、それぞれの雰囲気(O2 ;21
%、H2 O;100mmHg)の下で長期間稼働させた
ときの経時変化を調べた。この結果を図6に示す。これ
によれば、Y2 3 の添加量が5モル前後(試験例1)
においては、100時間を経過した後より、O2 又はH
2 Oに対する限界電流値が減少を始める。また、15モ
ルを添加したもの(試験例5)については、試験例1よ
りは多少耐久性が向上するが、それでも約2000時間
後より、同様な限界電流値の減少傾向が現れる。これら
に対して、Y2 3 の添加量が7〜12モルのセンサ
(試験例2〜4)については、10000時間後におい
ても、O2 又はH2 Oに対する限界電流値に殆ど変化が
見られず良好な特性を示した。
【0024】性能試験3 次に、上記性能試験2の場合よりも、更にセンサ負荷が
大きくなる高水蒸気圧(760mmHg)下で長時間稼
働させた時の経時変化を調べた。この結果を図7に示
す。これによれば、Y2 3 の添加量が5モル前後(試
験例1)で正方晶が多く存在しているものは、数時間後
にはH2 Oに対する限界電流値が減少し始める。また、
15モルを添加したもの(試験例5)についても、数1
0時間後から同様な傾向が現れる。 これらに対して、
2 3 の添加量が7〜12モルのセンサ(試験例2〜
4)については、1000時間後にH2 Oに対する限界
電流値の多少の減少は見られるもののかなり良好な特性
を示し、高水蒸気圧下においても安定で経時変化が小さ
い。
【0025】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
本発明においては、Y2 3 を含有するZrO2 固体電
解質を用いたが、Y2 3 の代わりに、又はY2 3
共にCaO、MgOを含有するZrO2 固体電解質を用
いても良い。また、本実施例では、安定化ジルコニア板
11の一方の面に陰電極12と陽電極13を並設させた
構造としたが、図8及び9に示す様に、安定化ジルコニ
ア板11a、11bを陰電極12a、12bと陽電極1
3a、13bにより挟み込んだものであってもよい。更
に、上記ガス供給制限手段14の代わりに、図8及び9
に示す様な箱体51a、51bを配置しても良く、この
場合には、図8に示す様に同箱体51aの一部に被測定
ガスを導入するための微小孔6aを設けても、同箱体5
1b自体を多孔質体により構成して良い。
【0026】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、長時間に
渡り、300〜700℃という高い温度にセンサ素子を
加熱し、使用してもセンサ特性に殆ど変化がない。従っ
て、本発明のガスセンサは、長時間に渡り品質、精度を
高く保つことができるため、信頼性が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のセンサ本体を示す斜視図である。
【図2】実施例のセンサ本体の一部縦断面図である。
【図3】実施例のセラミックヒータ部の製造過程を示す
説明図である。
【図4】実施例のガスセンサの動作を説明するグラフで
ある。
【図5】実施例のガスセンサの電圧−電流特性を示すグ
ラフである。
【図6】実施例のガスセンサの経時変化を示すグラフで
ある。
【図7】実施例のガスセンサの高水蒸気圧下での経時変
化を示すグラフである。
【図8】本実施例の変形例にかかわるセンサ本体の縦断
面図である。
【図9】本実施例の変形例にかかわるセンサ本体の縦断
面図である。
【符合の説明】
A;センサ本体、1;サンサチップ部、11;安定化ジ
ルコニア板、12;陰電極、13;陽電極、121、1
31;検出部、122、132;接続部、122a;根
本部、122b;露出部、14;ガス供給制限手段、1
41;アルミナ多孔質層、142;グレーズ層、2;セ
ラミックヒータ部、21;ヒータパターン、211、2
12;端部、22;通気口、231、232;通電用露
出部、24、25;センサ電極、3;;封着ガラス、g
1 ;下層側グリートシート、g2;上層側グリートシー
ト、h1 、h2 ;空洞部、51a、51b;箱体、6
a;微小孔。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−111456(JP,A) 特開 昭56−111455(JP,A) 特開 昭59−231442(JP,A) 特開 平4−50763(JP,A) 特開 平2−147854(JP,A) 特開 平2−147853(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/41 G01N 27/416 G01N 27/409

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Yを安定化剤として含有するジル
    コニア固体電解質を用いた水蒸気用ガスセンサであっ
    て、 該ジルコニア固体電解質を構成するZrOとY
    のモル比Y/ZrOが7/93〜12/88の
    範囲であり、且つ該ジルコニア固体電解質は、立方晶の
    (200)面のX線回折線ピーク強度をC(200)、
    正方晶の(200)面のX線回折線ピーク強度をT(2
    00)とした場合のピーク強度比T(200)/〔C
    (200)+T(200)〕が0.05未満となる結晶
    粒子組成を有することを特徴とする水蒸気用ガスセン
    サ。
  2. 【請求項2】 Yを安定化剤として含有するジル
    コニア固体電解質を用いた酸素・水蒸気両用ガスセンサ
    であって、 該ジルコニア固体電解質を構成するZrOとY
    のモル比Y/ZrOが7/93〜12/88の
    範囲であり、且つ該ジルコニア固体電解質は、立方晶の
    (200)面のX線回折線ピーク強度をC(200)、
    正方晶の(200)面のX線回折線ピーク強度をT(2
    00)とした場合のピーク強度比T(200)/〔C
    (200)+T(200)〕が0.05未満となる結晶
    粒子組成を有することを特徴とする酸素・水蒸気両用
    スセンサ。
  3. 【請求項3】 更に、CaO及びMgOの少なくとも1
    種と、を安定化剤として含有する請求項1記載の水蒸気
    用ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 更に、CaO及びMgOの少なくとも1
    種と、を安定化剤として含有する請求項2記載の酸素・
    水蒸気両用ガスセンサ。
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