JP2016166780A - センサ制御装置およびセンサ制御システム - Google Patents

センサ制御装置およびセンサ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】被測定ガス中の特定ガス成分を検出するためのガスセンサを用い、固体電解質体のブラックニング発生を抑制し特定ガス濃度及び湿度を精度良く測定可能とすること。
【解決手段】センサ制御装置3は、起電力タイプのガスセンサを用いて湿度検知を行う場合、起電力セルの目標電圧を湿度検知用の第2目標電圧とした後は、特定ガス濃度検出の為に用いられる目標電圧である第1目標電圧よりも低い第3目標電圧とする。または限界電流式ガスセンサを用いて湿度検知を行う場合は、ポンプセルへの印加電圧を湿度検知用の第2目標電圧とした後は、特定ガス濃度検出の為に用いられる印加電圧である第1印加電圧よりも低い第3印加電圧とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガス成分を検出するためのガスセンサを用いて、被測定ガス中の湿度を検出するセンサ制御装置およびセンサ制御システムに関する。
従来、自動車に使用されるセンサの一つとして、自動車エンジンなどの内燃機関の排気通路に取り付けられ、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサが知られている。この酸素センサは、センサ素子を流れる電流の大きさが排気ガス中の酸素濃度に応じて変化することを利用して、酸素濃度の検出、ひいては排気ガスの空燃比を検出するものである。この酸素センサの駆動を制御するセンサ制御装置は、センサ素子を通電制御すると共に、センサ素子に流れる電流を電圧変換して電子制御装置(ECU)に出力する機能を有しており、ECUはセンサ制御装置からの出力に基づき排気ガスの酸素濃度や空燃比を求めている。得られた排気ガスの酸素濃度や空燃比は、ECUにおいて、燃料噴射量の調整等の空燃比フィードバック制御に利用される。
自動車に搭載された酸素センサは、経時劣化や耐久劣化などによって特性が変化すると、同一条件下でのセンサ出力がシフトするおそれがある。そのため、酸素センサに生じた特性変化を、大気雰囲気中でのセンサ出力に基づいて補正することが知られている。また、大気の湿度を、酸素センサを用いて検出し、その湿度に応じてセンサ特性の補正をより正確なものとする空燃比検出装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、酸素センサにより湿度を検知する具体的な方法として、固体電解質体を利用した酸素濃淡電池において、酸素ポンプの電圧を、被測定ガス中の水分を電気分解しないような第1の設定電圧と、被測定ガス中の水分を電気分解するような第2の設定電圧とを交互に切り替え、それぞれの酸素ポンプ電流の差により水分濃度を測定する方法(例えば、特許文献2参照)や、2セル方式の酸素濃淡電池を用いて、酸素濃淡電池の制御電圧を第1の設定電圧と第2の設定電圧として、それぞれの酸素ポンプ電流を測定し、その差から水分濃度を測定する方法等が知られている。
特許第5021697号公報 特開昭63−85351号公報
しかしながら、湿度が非常に低く大気中の水分が少ない場合は、制御電圧を第2の設定電圧にしても、水分の電気分解により生じる酸素イオンだけでは足らず、酸素ポンプセルの固体電解質体の金属酸化物から酸素イオンをポンピングしてしまうことがある。すると、酸素ポンプセルの固体電解質体の金属酸化物が還元され、酸素ポンプセルの固体電解質体にブラックニングが発生するおそれがあった。また、固体電解質体に高い電圧を長時間印加すると、固体電解質体中の金属酸化物が還元され、ブラックニングが発生するおそれがあった。このように酸素濃淡電池の固体電解質体にブラックニングが生じると、固体電解質体の特性(イオン電導性)が劣化し、ガス検出精度及び湿度検知精度が低下する恐れがあった。さらに、ブラックニングが進行すると固体電解質体の強度が低下しクラックが発生する恐れがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、被測定ガス中の特定ガス成分を検出するためのガスセンサを用い、固体電解質体のブラックニング発生を抑制し特定ガス成分及び湿度を精度良く測定可能なセンサ制御装置およびセンサ制御装置とセンサ素子を有するセンサ制御システムを提供することを目的とする。
本発明の第一様態に係るセンサ制御装置は、第1固体電解質体及び前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有する起電力セルと、第2固体電解質体及び前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有するポンプセルとを有すると共に被測定ガス中の特定ガス成分を検出するガスセンサに接続されるセンサ制御装置であって、前記一対の第1電極間に生じる起電力セル電圧が目標電圧となるように、前記一対の第2電極間を流れるポンプ電流を制御する電流制御手段と、前記ポンプ電流を検出するポンプ電流検出手段と、前記目標電圧を、前記被測定ガス中の水分が実質的に解離せず、前記特定ガス成分を検出する際に用いられる第1目標電圧、前記被測定ガス中の水分が解離する第2目標電圧、前記第1目標電圧よりも低い第3目標電圧の順に設定する電圧設定手段と、前記目標電圧が前記第1目標電圧と前記第2目標電圧である場合の前記ポンプ電流の差によって前記被測定ガス中の湿度を検出する制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第一様態に係るセンサ制御装置によれば、前記起電力の目標電圧を、前記被測定ガス中の水分が実質的に解離せず特定ガス成分を検出する際に用いられる第1目標電圧、前記被測定ガス中の水分が解離する第2目標電圧、前記第1電圧よりも低い第3目標電圧をこの順番に設定する。これにより、目標電圧を第2目標電圧にしても、水分の電気分解により生じる酸素イオンだけでは足らず、酸素ポンプセルの固体電解質体の金属酸化物から酸素イオンをポンピングし固体電解質体の金属酸化物が還元されたとしても、その後第1電圧よりも低い第3電圧を印加すると酸素を汲み入れる方向のポンプ電流が流れることで、還元された金属酸化物を酸化しブラックニングの進行を遅らせ、精度良い特定ガス検出及び湿度検知ができる。なお、第1目標電圧、第2目標電圧をこの順番に設定するとは、第1目標電圧から第2目標電圧への変更途中に、第1目標電圧よりも低い電圧もしくは第2目標電圧よりも高い電圧を目標電圧にしない事を意味する。第2目標電圧から第3目標電圧にこの順番に設定するとは、第2目標電圧から第3目標電圧に変更する途中に、第2目標電圧よりも高い電圧もしくは第3目標電圧よりも低い目標電圧にしない事を意味する。さらに、第1目標電圧、第2目標電圧、第3目標電圧をこの順番に設定するとは第3目標電圧からは第1目標電圧に設定する事を意味する。ここで、第3目標電圧から第1目標電圧に戻す場合は、すぐに第1目標電圧に戻してもよく、徐々に第1目標電圧に戻してもよい。特定ガス検出は第1目標電圧を用いて行う為、第3目標電圧からすぐに第1目標電圧に戻すと、通常の特定ガス濃度検出の開始を早める事ができる。
また、本発明の第一様態に係るガスセンサ制御装置において、前記制御手段は、前記電圧設定手段により前記目標電圧を前記第3目標電圧から前記第1目標電圧に変更後、所定時間経過した後、前記ポンプ電流検出手段により前記ポンプ電流の検出を許可してもよい。
第3目標電圧から第1目標電圧に戻し通常の特定ガス濃度検出を開始する際、目標電圧の変更直後からポンプ電流が安定するまではポンプ電流の検出を行わない。そして目標電圧を第1目標電圧にしてからポンプ電流が安定するまでの所定時間経過した後にポンプ電流を検出することで、精度良いガス濃度検出を行う事ができる。
本発明の第二様態に係るセンサ制御装置は、固体電解質体及び前記固体電解質体の一方の面上に形成された第1電極と、前記固体電解質体の他方の面上に形成された第2電極を有する酸素ポンプセルとを有すると共に被測定ガス中の特定ガス成分を検出するガスセンサに接続されるセンサ制御装置であって、前記酸素ポンプセルに、前記被測定ガス中の水分が実質的に解離せず、前記特定ガス成分を検出する第1印加電圧、前記被測定ガス中の水分が解離する第2印加電圧、前記第1印加電圧よりも低い第3印加電圧の順に電圧を印加する電圧印加手段と、前記酸素ポンプセルに流れるポンプ電流を検出するポンプ電流検出手段と、前記酸素ポンプセルに流れる各電流の差によって前記被測定ガス中の湿度を検出する制御手段を有することを特徴とする。
本発明の第二様態に係るセンサ制御装置によれば、前記酸素ポンプセルに、前記被測定ガス中の水分が実質的に解離せず被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第1印加電圧、前記被測定ガス中の水分が解離する第2印加電圧、前記第1印加電圧よりも低い第3印加電圧をこの順番に印加する。これにより、酸素ポンプセルを第2印加電圧にしても、水分の電気分解により生じる酸素イオンだけでは足らず、酸素ポンプセルの固体電解質体の金属酸化物から酸素イオンをポンピングし固体電解質体の金属酸化物が還元されたとしても、その後第1印加電圧よりも低い第3印加電圧を印加すると酸素を汲み入れる方向のポンプ電流が流れることで、還元された金属酸化物を酸化しブラックニングの進行を遅らせ、精度良い特定ガス検出及び湿度検知ができる。なお、第1印加電圧、第2印加電圧をこの順番に印加するとは、第1印加電圧から第2印加電圧への変更途中に、第1印加電圧よりも低い電圧もしくは第2印加電圧よりも高い電圧を印加しない事を意味する。第2印加電圧から第3印加電圧にこの順番に印加するとは、第2印加電圧から第3印加電圧に変更する途中に、第2印加電圧よりも高い電圧もしくは第3印加電圧よりも低い電圧を印加しない事を意味する。さらに、第1印加電圧、第2印加電圧、第3印加電圧をこの順番に印加するとは第3印加電圧からは第1印加電圧に設定する事を意味する。ここで、第3印加電圧から第1印加電圧に戻す場合は、すぐに第1印加電圧に戻してもよく、徐々に第1印加電圧に戻してもよい。特定ガス検出は第1印加電圧を用いて行う為、第3印加電圧からすぐに第1印加電圧に戻すと、通常の特定ガス濃度検出の開始を早める事ができる。
また、本発明の第二様態に係るセンサ制御装置において、前記制御手段は、前記電圧印加手段により前記酸素ポンプセルに印加する電圧を前記第3印加電圧から前記第1印加電圧に変更後、所定時間経過した後前記ポンプ電流検出手段により前記ポンプ電流の検出を許可してもよい。
第3印加電圧から第1印加電圧に戻し通常の特定ガス濃度検出を開始する際、印加電圧の変更直後からポンプ電流が安定するまではポンプ電流の検出を行わない。そして印加電圧を第1印加電圧にしてからポンプ電流が安定するまでの所定時間経過した後にポンプ電流を検出することで、精度良いガス濃度検出を行う事ができる。
また本発明の第一様態または第二様態のセンサ制御装置と、ガスセンサを有するセンサ制御システムは、被測定ガス中の特定ガス成分を検出するためのガスセンサを用い、被測定ガス中の特定ガス成分及び湿度を精度良く測定可能なセンサ制御システムとすることができる。
本発明の第一様態または第二様態のセンサ制御装置によれば、湿度が非常に低く大気中の水分が少ない場合や固体電解質体に高い電圧を印加した場合等でも、固体電解質体のブラックニングの進行を遅らせることができ、特定ガス成分及び湿度を精度良く測定可能なセンサ制御装置およびセンサ制御システムを提供することができる。
内燃機関100の排気系周りの概略的な構成を示した図である。 実施例1の全領域空燃比センサ1の概略的な構造を示した図である。 実施例1のセンサ制御装置3で実行されるメイン処理のフローチャートである。 比較例における目標電圧の時間的変化パターンを示す図である。 実施例における目標電圧の時間的変化パターンを示す図である。 実施例2の限界電流式センサ40の概略的な構造を示した図である。 実施例2のセンサ制御装置70で実行されるメイン処理のフローチャートである。
以下、本発明を具体化したセンサ制御装置およびセンサ制御システムの第1実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明に係るセンサ制御装置の一例として、ガスセンサの出力する検出信号に基づき、被測定ガス中の酸素濃度及び被測定ガス中の湿度を検出することが可能なセンサ制御装置3を例に説明する。またガスセンサとしては、酸素濃度に応じてセンサ電流がリニアに変化する全領域空燃比センサ1を例に説明する。
内燃機関100は自動車を駆動するためのエンジン101を有する。エンジン101には、エンジン101から排出される排気ガスを車外に放出するための排気管102が接続されている。排気管102の経路上には、全領域空燃比センサ1が配設されている。より詳細には、全領域空燃比センサ1は、排気管102の排気通路を流通する排気ガス中の特定ガス成分(本実施の形態では酸素)のガス濃度を検出するガスセンサである。全領域空燃比センサ1は、自身とは離れた位置に配設されるセンサ制御装置3とハーネス(信号線)91を介して電気的に接続されており、センサ制御装置3によって通電制御されて酸素濃度を検出する。センサ制御装置3はバッテリ80から電力の供給を受けて駆動し、全領域空燃比センサ1を用いて検出した酸素濃度の検出信号をエンジン制御装置(ECU)5に出力する。ECU5では、全領域空燃比センサ1の出力に基づき、エンジン101の空燃比フィードバック制御が行われる。
次に、図2を参照して、全領域空燃比センサ1及びセンサ制御装置3の詳細を説明する。全領域空燃比センサ1は、内部に細長で長尺な板状をなすセンサ素子10を、図示外のハウジング内に保持した構造を有する。全領域空燃比センサ1は、センサ素子10の出力信号を取り出すためのハーネス91を介して、全領域空燃比センサ1とは離れた位置に取り付けられるセンサ制御装置3と電気的に接続されている(図1参照)。
なお、本実施の形態では、全領域空燃比センサ1とECU5との間にセンサ制御装置3を設けるとともに、全領域空燃比センサ1とセンサ制御装置3とでセンサユニット4を構成した場合を例示している。そして、本発明における「ガスセンサ」は全領域空燃比センサ1に相当し、「センサ制御装置」は、全領域空燃比センサ1に接続されたセンサ制御装置3に相当し、本発明における「センサ制御ユニット」はセンサユニット4に相当する。もちろん、センサ制御装置3の配設態様は適宜変更可能であり、例えばセンサ制御装置3をECU5に組み込み、全領域空燃比センサ1とECU5とによってセンサユニットとしてもよい。
まず、センサ素子10の構造について説明する。センサ素子10は、ジルコニアを主体とする固体電解質体11,13と、アルミナを主体とする絶縁基体12,17,18,24とを、絶縁基体18,17、固体電解質体13、絶縁基体12、固体電解質体11、絶縁基体24の順に積層した構造を有する。固体電解質体11の両面には、白金を主体とする一対の電極19,20がそれぞれ形成されており、同様に、固体電解質体13の両面にも一対の電極21,22がそれぞれ形成されている。そのうちの電極22は、固体電解質体13と絶縁基体24との間に挟んで埋設されている。固体電解質体11,13及び絶縁基体12,17,18,24は、いずれも細長い板状に形成されており、図2ではその長手方向と直交する断面を示している。
絶縁基体12の長手方向の一端側には、固体電解質体11,13を一壁面としつつ、被測定ガスを導入可能な中空のガス検出室23が形成されている。ガス検出室23の幅方向の両端には、ガス検出室23内に被測定ガスを導入する際の流入量を規制するための多孔質状の拡散律速部15が設けられている。なお、固体電解質体11上の電極20と、固体電解質体13上の電極21とは、ガス検出室23内にそれぞれ露出されている。
なお、絶縁基体18,17の間に挟んで、白金を主体とする発熱抵抗体26が埋設されている。絶縁基体17,18及び発熱抵抗体26は、固体電解質体11,13を加熱して活性化させるためのヒータとして機能する。
固体電解質体11上の電極19は、その表面がセラミックス(例えば、アルミナ)からなる多孔質性の保護層25に覆われている。つまり、排気ガスに含まれるシリコン等の被毒成分によって劣化しないように、電極19が保護層25によって保護されている。固体電解質体11上に積層された絶縁基体24は、電極19を覆わないように開口が設けられており、保護層25はその開口内に配設されている。
このように構成されたセンサ素子10において、固体電解質体11とその両面に設けられた一対の電極19,20は、外部からガス検出室23内に酸素を汲み入れ、あるいはガス検出室23から外部へ酸素を汲み出す酸素ポンプセル(以下、固体電解質体11及び電極19,20を総じて「Ipセル」ともいう。)として機能する。
同様に、固体電解質体13とその両面に設けられた一対の電極21,22は、両電極間の酸素濃度に応じて起電力を発生させる酸素濃度検出セル(以下、固体電解質体13及び電極21,22を総じて「VSセル」ともいう。)として機能する。また、電極22は、ガス検出室23内の酸素濃度の検出のための基準となる酸素濃度を維持する酸素基準電極として機能する。なお、Ipセル及びVSセルの詳細な機能については後述する。
次に、センサ素子10に接続されるセンサ制御装置3の構成について説明する。センサ制御装置3は、マイクロコンピュータ9及び電気回路部30を構成主体としている。マイクロコンピュータ9は、公知の構成のCPU6、ROM7、RAM8等を搭載したマイコンチップである。なお、ROM7には、CPU6に各処理を実行させるための制御プログラムなどが記憶されている。
電気回路部30は、ヒータ通電制御回路31、ポンプ電流駆動回路32、電圧出力回路33、微小電流供給回路34及び基準電圧比較回路35、ポンプ電流検出回路36から構成される。
ヒータ通電制御回路31は、発熱抵抗体26の両端に供給される電圧VhをPWM通電することで、発熱抵抗体26を発熱させ、Ipセル及びVSセルの加熱を行う。微小電流供給回路34は、VSセルの電極22から電極21側へ微小電流Icpを流し、電極22側に酸素イオンを移動させて基準となる酸素濃度雰囲気を生成する。これにより、電極22は、被測定ガス中の酸素濃度を検出するための基準となる酸素基準電極として機能する。電圧出力回路33は、VSセルの電極21,22間に生ずる起電力VSを検出する。基準電圧比較回路35は、予め定められた基準電圧と、電圧出力回路33にて検出した起電力VSとの比較を行い、比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックする。ポンプ電流駆動回路32は、基準電圧比較回路35から得られた比較結果に基づき、Ipセルの電極19,20間に流すポンプ電流Ipの大きさや向きを制御する。これにより、Ipセルによるガス検出室23内への酸素の汲み入れやガス検出室23からの酸素の汲み出しが行われる。ポンプ電流検出回路36は、Ipセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを電圧変換し、検出信号としてマイクロコンピュータ9に出力する。
本実施の形態では、基準電圧比較回路35によって起電力VSと比較される基準電圧として、3つの目標電圧(第1目標電圧、第2目標電圧及び、第3目標電圧)を有する。第1目標電圧は、電圧出力回路33の比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックして、ガス検出室23内の雰囲気中の酸素濃度を制御したときに、ガス検出室23内に導入された被測定ガス中の水分(H2O)が実質的に解離せず、かつ酸素濃度を測定する電圧値(例えば450mV)に設定される。
一方、第2目標電圧は、電圧出力回路33の比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックして、ガス検出室23内の雰囲気中の酸素濃度を制御したときに、ガス検出室23内に導入された被測定ガス中の水分(H2O)が解離するような電圧値(例えば1000mV)に設定される。
また、第3目標電圧は、電圧出力回路33の比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックして、ガス検出室23内の雰囲気中の酸素濃度を制御したときに、ガス検出室23内に導入された被測定ガス中の水分が実質的に解離せず、かつ、ガス検出室23内に酸素の汲み入れを行う電圧値(例えば200mV)に設定される。
先述の基準電圧比較回路35では、起電力VSと比較する基準電圧として、常時は第1目標電圧が用いられて被測定ガス中の酸素濃度がポンプ電流Ipに基づいて算出される一方、湿度検知を行う場合に第2目標電圧が用いられ、湿度検知終了後第1目標電圧に変更する前に第3目標電圧となるが、詳細は後述する。なお、ポンプ電流駆動回路32,電圧出力回路33,基準電圧比較回路35が本発明の「電流制御手段」に相当し、ポンプ電流検出回路36が本発明の「ポンプ電流検出手段」に相当する。そして、起電力VSと比較される第1基準電圧、第2基準電圧及び第3基準電圧がそれぞれ本発明の「第1目標電圧」、「第2目標電圧」及び「第3目標電圧」に相当する。
次に、ECU5の構成について説明する。ECU5は、自動車のエンジン101の駆動等を電子的に制御するための装置である。ECU5には公知の構成のCPU、ROM、RAM等を搭載したマイコンチップが用いられ、制御プログラムの実行にしたがって燃料の噴射タイミングや点火時期の制御が行われる。かかる制御を行うための情報として、センサ制御装置3から被測定ガス中の酸素濃度に応じた出力(検出信号)が入力される。また、その他の情報として、その他のセンサからの信号(例えば、エンジン101のピストン位置や回転数を検出できるクランク角、冷却水の水温、燃焼圧などの情報)も入力される。
次に、全領域空燃比センサ1を用いて被測定ガスの酸素濃度(排気ガスの空燃比)を検出する動作について簡単に説明する。なお、被測定ガスの酸素濃度を検出する際には、基準電圧比較回路35で比較対象となる基準電圧として、第1目標電圧(例えば450mV)が設定される。図2に示すように、まず微小電流供給回路34によりVSセルの電極22から電極21に向けて微小電流Icpを流す。この通電より、電極21側から電極22側に固体電解質体13を介して被測定ガス中の酸素が汲み込まれ、電極22が酸素基準電極として機能する。そして、電圧出力回路33により両電極21,22間に発生する起電力VSを検出し、この起電力VSを基準電圧比較回路35で基準電圧と比較する。ポンプ電流駆動回路32では、基準電圧比較回路35による比較結果に基づいて、起電力VSが基準電圧となるようにIpセルの電極19,20間に流すポンプ電流Ipの大きさや向きを制御する。
なお、ガス検出室23内に流入した排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリッチであった場合、排気ガス中の酸素濃度が薄いため、Ipセルにおいて外部からガス検出室23内に酸素を汲み入れるように、電極19,20間に流すポンプ電流Ipが制御される。一方、ガス検出室23内に流入した排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンであった場合、排気ガス中には多くの酸素が存在するため、Ipセルにおいてガス検出室23から外部へ酸素を汲み出すように、電極19,20間に流すポンプ電流Ipが制御される。このときのポンプ電流Ipが、ポンプ電流検出回路36にて電圧変換されて全領域空燃比センサ1の出力(検出信号)としてマイクロコンピュータ9を介してECU5に出力される。ECU5では、全領域空燃比センサ1から出力されるポンプ電流Ipの大きさと向きに基づいて被測定ガス中に含まれる酸素濃度、ひいては排気ガスの空燃比を特定できる。
次に、センサ制御装置3において実行されるメイン処理について、図3を参照して説明する。図3に示す各処理を実行させるプログラムも、先述のROM7(図2参照)に記憶されており、CPU6(図2参照)が実行する。このメイン処理は、内燃機関100の駆動中に予め定められたタイミングに実行される。なお、電気回路部30が有するヒータ通電制御回路31,ポンプ電流駆動回路32,電圧出力回路33,微小電流供給回路34,基準電圧比較回路35,ポンプ電流検出回路36の各駆動制御は、図3に示すメイン処理とは別途実行される。
図3に示すように、エンジン始動によりメイン処理が開始されると、S1(Sはステップを表す)の初期設定を行う。初期設定ではマイクロコンピュータ9のRAM8の初期化等を行うと共に、センサ制御装置3において、基準電圧比較回路35の基準電圧を第1目標電圧(例えば450mV)に設定する。
S1にて初期化が終了するとS2の処理に移行し、湿度検知タイミングであるか否かが判断される。本実施形態では、内燃機関100において燃料供給停止中であることを示す信号(以下、フューエルカット信号と言う。)が受信されたか否かに基づいて、湿度検知タイミングであるか否かが判断される。
S2にて湿度検知タイミングではないと判断されると、S3の処理に移行し、通常の酸素濃度検出を行う。具体的には基準電圧比較回路35にて設定される基準電圧が第1目標電圧(例えば450mV)のもとでのIpセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して「Ip_primary」として読み込み、全領域空燃比センサ1の出力(検出信号)としてECU5に出力される。
S3の処理が終了するとS4の処理に移行し、エンジンOFFか否かが判断され、エンジンがOFFであればメイン処理を終了する。一方エンジンがOFFでなければS2の処理に戻る。
一方、S2にて湿度検知タイミングであると判断されると、S5の処理に移行し、基準電圧比較回路35にて設定される基準電圧が第1目標電圧(例えば450mV)のもとでのIpセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して「Ip_primary」として読み込む。この読み込まれた「Ip_primary」は、RAM8に記憶される。ついで、基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を第1基準電圧から第2基準電圧(例えば1000mV)に変更する処理が実行される(S6)。
ついで、S7の処理に移行し、基準電圧比較回路35にて設定された基準電圧が第2目標電圧(例えば1000mV)のもとでのIpセルの電極19,20間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して、「Ip_Secondary」として読み込む。この読み込まれた「Ip_Secondary」は、RAM8に記憶される。ここで、図3では図示しないが、「Ip_Secondary」を読み込むまで、酸素ポンプ電流が安定するまでの所定時間経過を待ってもよい。
次に、RAM8に読み込まれた「Ip_primary」と「Ip_Secondary」とから被測定ガスの水分量が計算される(S8)。S8では、「Ip_Secondary」から「Ip_primary」が減算されることによって、その差分のIp電流が被測定ガスにおける湿度由来の酸素濃度(つまり、被測定ガスの水分量)を示し、ひいては被測定ガスの湿度を示す。
なお、S8で水分量の計算に用いられる「Ip_primary」は、基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を第1目標電圧から第2目標電圧に変更する処理であるS6の直前のS5の処理にて読み込まれることが好適である。これにより、「Ip_primary」の検出タイミングと「Ip_Secondary」の検出タイミングの時間差を小さくして、「Ip_primary」が検出されたのちで「Ip_Secondary」が検出されるまでの間に湿度が変化してしまう不具合の発生が抑制される。
次に、S9の処理に移行し、基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を第2目標電圧から第3目標電圧(例えば200mV)に変更する処理が実行される。
S9の処理が終了すればS10の処理に移行し、所定時間t1が経過されたか否かが判断され、所定時間t1が経過するとS11の処理に移行し、基準電圧を第3目標電圧から第1目標電圧に変更する。ここで、固体電解質体の還元された金属酸化物を酸化する為に必要な第3目標電圧の保持時間として、所定時間t1が設定される。
S11の処理が終了すればS12の処理に移行し、基準電圧が第1目標電圧に変更されてから所定時間t2が経過されたか否かが判断され、所定時間t2が経過するとS4の処理に移行し、湿度検知を終了する。ここで基準電圧が第1目標電圧に変更され、通常の酸素濃度検出を行う前に、酸素ポンプ電流の安定を待つ為の所定時間t2が設定される。
なお、上記実施例では第3目標電圧を200mVとしたが、第3目標電圧は第1目標電圧以下であればよく、0Vでもよい。この第3目標電圧と所定時間t1は、第2目標電圧の大きさと第2目標電圧を保持する時間と、ガスセンサ素子の固体電解質体の材質・厚さに応じ、事前に試験を行い決定しておけばよい。第3目標電圧を低くする程、所定時間t1は短くすればよい。
本発明の効果を確認する為、基準電圧を、第2目標電圧と第3目標電圧とした場合と、第1目標電圧と第2目標電圧のみとした場合で比較耐久試験を実施した。
基準電圧比較回路35に設定される基準電圧を、図4に示すパターンを1サイクルとし3000サイクル繰り返したものを比較例とし、図5に示すパターンを1サイクルとし3000サイクル繰り返したものを実施例とし、耐久試験を行った。ここで比較例及び実施例共に、基準電圧の変化パターンのみが異なり、その他は全て同じ条件とした。センサ素子の特性評価として、耐久前後のセンサ出力変化率を以下の条件で測定した。4気筒のエンジンを回転数2500rpmで運転し、4気筒のうち3気筒はストイキ空燃比制御、残り1気筒のみストイキ制御の燃料に対し30%余分に燃料を噴射した状態とし、排気ガス中の酸素濃度を、比較例、実施例のセンサ素子を用いて測定した。ここで、1気筒のみ30%リッチ制御とすることで、周波数約30Hzで酸素濃度を示すセンサ出力電流が変動する。この変動の振幅をセンサの応答強度と規定した。耐久前の応答強度を100%とした時の耐久後の応答強度を求め、耐久前後の応答強度の差分の絶対値を応答強度劣化率とした。つまり、耐久後の応答強度が80%であれば応答強度劣化率は20%となる。この応答強度劣化率が小さい程応答劣化が少ない事が分かる。上記耐久試験後の比較例と実施例の応答強度劣化率を表1に示す。
表1から分かるように、比較例では応答強度変化率が16%であるのに対し、実施例は応答強度変化率が2%で比較例に比べかなり小さい事が確認できた。
以下、本発明を具体化したガス濃度湿度検出装置の第2実施の形態について、図6を参照して説明する。第1実施形態ではガスセンサ素子が酸素ポンプセルと基準セルを有する2セル式のガスセンサ素子であったのに対し、第2実施形態は、1セルのみを有する所謂限界電流式のガスセンサ素子である。本実施の形態と第1実施例とは、ガスセンサ素子及びセンサ制御装置が異なるが、その他は同じであるので、以下第1実施形態と異なる部分について説明する。なお、実施例1と同様の場合は、図中において実施例1と同じ符号番号を用いて示す。
図6を参照して、限界電流式センサ40及びセンサ制御装置70の詳細を説明する。限界電流式センサ40は、内部に細長で長尺な板状をなすセンサ素子50を、図示外のハウジング内に保持した構造を有する。限界電流式センサ40は、センサ素子50の出力信号を取り出すためのハーネス(図示なし)を介して、限界電流式センサ40とは離れた位置に取り付けられるセンサ制御装置70と電気的に接続されている。
なお、本実施の形態では、限界電流式センサ40とECU5との間にセンサ制御装置70を設けるとともに、限界電流式センサ40とセンサ制御装置70とでセンサユニット80を構成した場合を例示している。そして、本発明における「ガスセンサ」は限界電流式センサ40に相当し、「センサ制御装置」は、限界電流式センサ40に接続されたセンサ制御装置70に相当し、センサユニットは、センサユニット80に相当する。もちろん、センサ制御装置70の配設態様は適宜変更可能であり、例えばセンサ制御装置70をECU5に組み込み、限界電流式センサ40とECU5とによってセンサユニットとしてもよい。
まず、センサ素子50の構造について説明する。センサ素子50は、ジルコニアを主体とする固体電解質体41と、アルミナを主体とする絶縁基体44、43、17、18とを、絶縁基体18,17、絶縁基体43、固体電解質体41、絶縁基体44の順に積層した構造を有する。固体電解質体41の両面には、白金を主体とする一対の電極46、47がそれぞれ形成されている。固体電解質体41及び絶縁基体44、43、17、18は、いずれも細長い板状に形成されており、図6ではその長手方向と直交する断面を示している。
絶縁基体の長手方向の一端側には、固体電解質体41を一壁面としつつ、被測定ガスを導入可能な中空のガス検出室42が形成されている。ガス検出室42の幅方向の両端には、ガス検出室23を形成する絶縁スペーサ43が設けられている。絶縁スペーサは被測定ガスをガス検出室に拡散律速しつつ導入するガス導入孔(図示なし)を有している。なお、固体電解質体41上の電極47は、ガス検出室42内に露出されている。
なお、絶縁基体18,17の間に挟んで、白金を主体とする発熱抵抗体26が埋設されている。絶縁基体17,18及び発熱抵抗体26は、固体電解質体11,13を加熱して活性化させるためのヒータとして機能する。
固体電解質体41上の電極46は、その表面がセラミックス(例えば、アルミナ)からなる多孔質性の保護層45に覆われている。つまり、排気ガスに含まれるシリコン等の被毒成分によって劣化しないように、電極46が保護層45によって保護されている。固体電解質体41上に積層された絶縁基体44は、電極46を覆わないように開口が設けられており、保護層45はその開口内に配設されている。
このように構成されたセンサ素子50において、固体電解質体41とその両面に設けられた一対の電極46,47は、外部からガス検出室42内に酸素を汲み入れ、あるいはガス検出室42から外部へ酸素を汲み出す酸素ポンプセル(以下、固体電解質体41及び電極46,47を総じて「Ipセル」ともいう。)として機能する。なお、Ipセルの詳細な機能については後述する。
次に、センサ素子50に接続されるセンサ制御装置70の構成について説明する。センサ制御装置70は、マイクロコンピュータ9及び電気回路部60を構成主体としている。マイクロコンピュータ9は、公知の構成のCPU6、ROM7、RAM8等を搭載したマイコンチップである。なお、ROM7には、CPU6に各処理を実行させるための制御プログラムなどが記憶されている。
電気回路部60は、ヒータ通電制御回路31、ポンプ電圧印加回路61、ポンプ電流検出回路36から構成される。
ヒータ通電制御回路31は、発熱抵抗体26の両端に供給される電圧VhをPWM通電することで、発熱抵抗体26を発熱させ、Ipセルの加熱を行う。ポンプ電圧印加回路61は、Ipセルの電極46、47間に所定の電圧を印加する。ポンプ電流検出回路36は、所定の電圧が印加された時にIpセルの電極46,47間に流れるポンプ電流Ipを電圧変換し、検出信号としてマイクロコンピュータ9に出力する。
本実施の形態では、ポンプ電圧印加回路61により印加される電圧として、3つの印加電圧(第1印加電圧、第2印加電圧及び、第3印加電圧)を有する。第1印加電圧は、ガス検出室23内に導入された被測定ガス中の水分(H2O)が実質的に解離しないような電圧値であり、ガス検出室42中の酸素濃度に応じた限界電流を測定できる電圧値(例えば450mV)に設定される。
一方、第2印加電圧は、ガス検出室23内に導入された被測定ガス中の水分(H2O)が解離するような電圧値であり、ガス検出室42中の水分濃度に応じた限界電流を測定できる電圧値(例えば1000mV)に設定される。
また、第3印加電圧は、電圧出力回路33の比較結果をポンプ電流駆動回路32にフィードバックして、ガス検出室23内の雰囲気中の酸素濃度を制御したときに、ガス検出室23内に導入された被測定ガス中の水分が実質的に解離せず、かつ、ガス検出室23内に酸素の汲み入れを行う電圧値(例えば200mV)に設定される。
先述のポンプ電圧印加回路61では、常時は第1印加電圧が用いられて被測定ガス中の酸素濃度がポンプ電流Ipに基づいて算出される一方、湿度検知を行う場合に第2印加電圧が用いられ、湿度検知終了後第1印加電圧に変更する前に第3印加電圧となるが、詳細は後述する。なお、ポンプ電圧印加回路61が本発明の「電圧印加手段」に相当し、ポンプ電流検出回路36が「ポンプ電流検出手段」に相当する。
次に、限界電流式センサ40を用いて被測定ガスの酸素濃度(排気ガスの空燃比)を検出する動作について簡単に説明する。被測定ガスの酸素濃度を検出する際には、ポンプ電圧印加回路61で、第1印加電圧(例えば450mV)が設定される。第1印加電圧が印加されるとガス検出室23に存在する酸素濃度に応じた限界電流がポンプ電流として流れる。そこで、ポンプ電流検出回路はポンプ電流を検出し、酸素濃度に応じた信号としてマイクロコンピュータ9に出力する。
なお、このときのポンプ電流Ipが、ポンプ電流検出回路36にて電圧変換されて限界電流式センサ40の出力(検出信号)としセンサ制御装置を介してECU5に出力される。ECU5では、限界電流式センサ40から出力されるポンプ電流Ipの大きさに基づいて被測定ガス中に含まれる酸素濃度、ひいては排気ガスの空燃比を特定できる。
次に、センサ制御装置70において実行されるメイン処理について、図7を参照して説明する。実施例1(図3)と本実施例とのメイン検知処理の違いは、実施例が基準電圧に、第1目標電圧、第2目標電圧、第3目標電圧を設定したのに対し、本発明では酸素ポンプセルに印加する電圧を第1印加電圧、第2印加電圧、第3印加電圧とする事である。
図7に示すように、センサ制御装置3において初期設定が行われ(S1)、湿度検知タイミングであるか否かが判断される(S2)。
S2にて湿度検知タイミングであると判断されると、S25の処理に移行し、ポンプ電圧印加回路61にて印加される電圧が第1印加電圧(例えば450mV)のもとでのIpセルの電極46、47間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して「Ip_primary」として読み込む(S25)。この読み込まれた「Ip_primary」は、RAM8に記憶される。ついで、ポンプ電圧印加回路61にて印加される電圧が第1印加電圧から第2印加電圧(例えば1000mV)に変更する処理が実行される(S26)。
ついで、S27の処理に移行し、ポンプ電圧印加回路61にて印加される電圧が第1印加電圧から第2印加電圧のもとでのIpセルの電極46,47間に流れるポンプ電流Ipを、ポンプ電流検出回路36を介して、「Ip_Secondary」として読み込む(S27)。この読み込まれた「Ip_Secondary」は、RAM8に記憶される。
次に、RAM8に読み込まれた「Ip_primary」と「Ip_Secondary」とから被測定ガスの水分量が計算される(S28)。S28では、「Ip_Secondary」から「Ip_primary」が減算されることによって、その差分のIp電流が被測定ガスにおける湿度由来の酸素濃度(つまり、被測定ガスの水分量)を示し、ひいては被測定ガスの湿度を示す。
なお、S28で水分量の計算に用いられる「Ip_primary」は、ポンプ電圧印加回路61にて印加される電圧が第1印加電圧から第2印加電圧に変更する処理であるS26の直前のS25の処理にて読み込まれることが好適である。これにより、「Ip_primary」の検出タイミングと「Ip_Secondary」の検出タイミングの時間差を小さくして、「Ip_primary」が検出されたのちで「Ip_Secondary」が検出されるまでの間に湿度が変化してしまう不具合の発生が抑制される。
次に、S29の処理に移行し、ポンプ電圧印加回路61にて印加される電圧が第2印加電圧から第3印加電圧(例えば200mV)に変更する処理が実行される(S29)。
S29の処理が終了すればS30の処理に移行し、所定時間t3が経過されたか否かが判断され(S30)、所定時間t3が経過するとS31の処理に移行し、印加電圧を第3印加電圧から第1印加電圧に変更する。ここで、固体電解質体の還元された金属酸化物を酸化する為に必要な第3目標電圧の保持時間として、所定時間t3が設定される。
S31の処理が終了すればS32の処理に移行し、印加電圧が第1印加電圧に変更されてから所定時間t4が経過されたか否かが判断され(S32)、所定時間t4が経過するとS4の処理に移行し、湿度検知を終了する。ここで印加電圧が第1印加電圧に変更され、通常の酸素濃度検出を行う前に、酸素ポンプ電流の安定を待つ為の所定時間t4が設定される。
第3印加電圧は第1印加電圧以下であればよく、0Vでもよい。この第3印加電圧と所定時間t2は、第2印加電圧の大きさと第2印加電圧を保持する時間と、ガスセンサ素子の固体電解質体の材質・厚さに応じ、事前に試験を行い決定しておけばよい。第3印加電圧を低くする程、所定時間t3は短くすればよい。
尚、本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。上記実施形態では、大気の湿度を、酸素センサを用いて検出し、その湿度に応じてセンサ特性の補正を行う為の湿度検知を目的とし、フューエルカットタイミングを湿度検知タイミングとした例を説明したが、例えば車両エンジン始動時等、適宜湿度検知タイミングを決定してもよい。
1 全領域空燃比センサ
3 センサ制御装置
4 センサユニット
9 マイクロコンピュータ
10 センサ素子
11 固体電解質体
13 固体電解質体
32 ポンプ電流駆動回路
33 電圧出力回路
34 微小電流供給回路
35 基準電圧比較回路
36 ポンプ電流検出回路
100 内燃機関

Claims (6)

  1. 第1固体電解質体及び前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有する起電力セルと、第2固体電解質体及び前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有するポンプセルとを有すると共に被測定ガス中の特定ガス成分を検出するガスセンサに接続されるセンサ制御装置であって、
    前記一対の第1電極間に生じる起電力セル電圧が目標電圧となるように、前記一対の第2電極間を流れるポンプ電流を制御する電流制御手段と、
    前記ポンプ電流を検出するポンプ電流検出手段と、
    前記目標電圧を、前記被測定ガス中の水分が実質的に解離せず、前記特定ガス成分を検出する際に用いられる第1目標電圧、前記被測定ガス中の水分が解離する第2目標電圧、前記第1目標電圧よりも低い第3目標電圧の順に設定する電圧設定手段と、
    前記目標電圧が前記第1目標電圧と前記第2目標電圧である場合の前記ポンプ電流の差によって前記被測定ガス中の湿度を検出する制御手段と、を有することを特徴とする
    センサ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記電圧設定手段により前記目標電圧を前記第3目標電圧から前記第1目標電圧に変更後、所定時間経過した後、前記ポンプ電流検出手段により前記ポンプ電流の検出を許可する事を特徴とする請求項2に記載のセンサ制御装置。
  3. 固体電解質体及び前記固体電解質体の一方の面上に形成された第1電極と、前記固体電解質体の他方の面上に形成された第2電極を有する酸素ポンプセルとを有すると共に被測定ガス中の特定ガス成分を検出するガスセンサに接続されるセンサ制御装置であって、
    前記酸素ポンプセルに、前記被測定ガス中の水分が実質的に解離せず、前記特定ガス成分を検出する際に用いられる第1印加電圧、前記被測定ガス中の水分が解離する第2印加電圧、前記第1印加電圧よりも低い第3印加電圧の順に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記酸素ポンプセルに流れるポンプ電流を検出するポンプ電流検出手段と、
    前記酸素ポンプセルに流れる各電流の差によって前記被測定ガス中の湿度を検出する制御手段と、を有することを特徴とする
    センサ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記電圧印加手段により前記酸素ポンプセルに印加する電圧を前記第3印加電圧から前記第1印加電圧に変更後、所定時間経過した後前記ポンプ電流検出手段により前記ポンプ電流の検出を許可する事を特徴とする請求項3に記載のセンサ制御装置。
  5. 第1固体電解質体と、前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有する起電力セルと、
    第2固体電解質体と前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有するポンプセルとを有するガスセンサと、
    請求項1および請求項2のいずれかに記載のセンサ制御装置を有する
    センサ制御システム。
  6. 固体電解質体と、前記固体電解質体の一方の面上に形成された第1電極と、前記固体電解質体の他方の面上に形成された第2電極を有する酸素ポンプセルとを有するガスセンサと、
    請求項3および請求項4のいずれかに記載のセンサ制御装置を有する
    センサ制御システム。
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