JPH09274006A - 空燃比センサの劣化抑制制御方法および装置 - Google Patents

空燃比センサの劣化抑制制御方法および装置

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JPH09274006A
JPH09274006A JP8083404A JP8340496A JPH09274006A JP H09274006 A JPH09274006 A JP H09274006A JP 8083404 A JP8083404 A JP 8083404A JP 8340496 A JP8340496 A JP 8340496A JP H09274006 A JPH09274006 A JP H09274006A
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fuel ratio
air
deterioration
oxygen detection
detection cell
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JP8083404A
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Inventor
Takashi Sasaki
孝 佐々木
Hiroshi Ono
弘志 大野
Wataru Hamada
亘 浜田
Toshiaki Ariyoshi
敏明 有吉
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン排ガスを導入する拡散室を相互間に介
在させた酸素検出セルおよびポンプセルを有する空燃比
センサの劣化を抑制すべく、前記酸素検出セルに負電圧
および正電圧を交番印加するようにして空燃比センサの
劣化を抑制するにあたって、空燃比センサの確実な劣化
抑制処理を可能とするとともに、劣化抑制処理後の正常
状態への確実な復帰を可能ならしめる。 【解決手段】酸素検出セルへの負電圧および正電圧の交
番印加による劣化抑制処理を、その劣化抑制処理の直前
の空燃比センサの検出値に基づくエンジンの空燃比制御
実行中に実行可能とし、前記劣化抑制処理を終了した直
後の所定時間内に酸素検出セルの活性化判断を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン排ガスを
導入する拡散室を相互間に介在させた酸素検出セルおよ
びポンプセルを有する空燃比センサの劣化を抑制すべ
く、前記酸素検出セルに負電圧および正電圧を交番印加
するようにした空燃比センサの劣化抑制制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような空燃比センサの劣化抑制制御
方法は、たとえば特開平6−265522号公報等によ
り既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
その劣化抑制処理を実行するには、車載エンジンの空燃
比制御を実行しない運転領域、すなわち空燃比センサの
活性化完了前後、あるいはエンジンへの燃料カット時で
あることが必要であり、実用的には燃料カット時が望ま
しく、その燃料カット時に予め設定した充分な時間をか
けて劣化抑制処理を実行している。
【0004】ところが、実際の車両に搭載されたエンジ
ンではその燃料カット頻度および燃料カット継続時間は
確実なものではなく、運転条件に大きく左右されるもの
である。すなわち実用的には劣化抑制処理を不定期にし
か実行し得ず、劣化抑制処理を実行する場合もあれば実
行されない場合もあり、また劣化抑制処理が燃料カット
解除に伴って途中で解除される場合もあるので、劣化抑
制効果を安定して得ることができず、劣化抑制処理が途
中で解除された場合には空燃比センサが正常状態に復帰
しない場合もある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、空燃比センサの確実な劣化抑制処理を可能と
するとともに、劣化抑制処理後の正常状態への確実な復
帰を可能とした空燃比センサの劣化抑制制御方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、エンジン排ガスを導入する
拡散室を相互間に介在させた酸素検出セルおよびポンプ
セルを有する空燃比センサの劣化を抑制すべく、前記酸
素検出セルに負電圧および正電圧を交番印加するように
した空燃比センサの劣化抑制制御方法において、酸素検
出セルへの負電圧および正電圧の交番印加による劣化抑
制処理を、その劣化抑制処理の直前の空燃比センサの検
出値に基づくエンジンの空燃比制御実行中に実行可能と
し、前記劣化抑制処理を終了した直後の所定時間内に酸
素検出セルの活性化判断を実行することを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、エンジンへの燃料カット時
に劣化抑制処理を実行したときの燃料カット停止直後
に、拡散室をリーン状態とするとともに酸素検出セルへ
の正方向の通電電流を一時的に増加せしめることを特徴
とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に加えて、劣化抑制処理実行時に、その逆
方向電圧印加時の酸素検出セルの抵抗値を計測するとと
もに、その計測抵抗値と、予め記憶した基準抵抗値との
比較に基づいて異常を判断することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に加えて、劣化抑制処理に同期して、ポン
プセルの両端を短絡し、酸素検出セルの出力電圧をスト
イキ時の値に固定することを特徴とする。
【0010】さらに請求項5記載の発明は、請求項4記
載の劣化抑制処理を実行するための空燃比センサの劣化
抑制制御装置であって、劣化抑制時に酸素検出セルへの
負電圧および正電圧印加を切換える第1の切換手段と、
ポンプセルの両端を短絡する状態に切換える第2の切換
手段と、酸素検出セルの出力電圧をストイキ時の値に切
換える第3の切換手段と、書き換えを可能として予め記
憶したデータに基づいて第1ないし第3の切換手段を切
換作動せしめる駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図9は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車載エンジンの側面図、図2は空
燃比センサの排気マニホールドへの取付け状態を示す部
分断面図、図3は空燃比検出素子の概略構成を示す図、
図4はポンプ電流および空燃比の関係を示す図、図5は
電子制御ユニットの空燃比センサに対応する部分の構成
図、図6は劣化抑制制御処理手順を示すフローチャー
ト、図7は劣化抑制時のタイミングチャート、図8は劣
化抑制時のタイミングチャートの変形例を示す図、図9
は劣化抑制効果を劣化抑制処理を行わない場合ならびに
従来の劣化抑制処理を行なった場合と比較して示す図で
ある。
【0013】先ず図1において、車載エンジンEにおけ
る各気筒に燃料を供給するための燃料噴射弁FVの作動
は、電子制御ユニット(ECU)15により制御され
る。また車載エンジンEの排気マニホールドMを流通す
る排ガス中の酸素濃度は空燃比センサSにより検出され
るものであり、該空燃比センサSの検出値が電子制御ユ
ニット15に入力される。而して電子制御ユニット15
は、空燃比センサSの検出値に基づいて燃料噴射弁FV
の作動を制御することにより、エンジンEの空燃比制御
を行なうとともに、空燃比センサSの劣化抑制処理を実
行する。
【0014】図2において、空燃比センサSは、排気マ
ニホールドMに螺着される主体金具17と、先端を閉じ
た二重管構造の有底円筒状に形成されるとともに主体金
具17に連設されて排気マニホールドM内に配置される
プロテクタ16と、主体金具17に連設されて外方に延
びる外筒18と、該外筒18内に同軸に配置される絶縁
碍管19とを備えるものであり、プロテクタ16内に先
端部を臨ませた空燃比検出素子S′が、前記絶縁碍管1
9内に滑石20を介して保持される。しかもプロテクタ
16の内、外側壁部には、相互に位置を異ならせた複数
の連通孔21…が設けられており、排気マニホールドM
内を流通する排ガスが、前記空燃比検出素子S′の先端
部が臨むプロテクタ16内に前記各連通孔21…から導
入される。
【0015】図3において、空燃比検出素子S′は、ヒ
ータ23aが埋設されたヒータ板23と、スペーサ24
と、ポンプセル25と、スペーサ26と、酸素検出セル
27と、遮蔽板28とが順に積層されて成るものであ
り、ヒータ23aへの通電により、ポンプセル25およ
び酸素検出セル27は、たとえば800℃の温度に保持
される。またスペーサ24,26は、絶縁材料によりそ
れぞれ形成される。
【0016】ポンプセル25は、酸素イオン電導性の固
体電解質材料から成る素子25aの両面に電極25b,
25cが設けられて成るものであり、また酸素検出セル
27は、酸素イオン電導性の固体電解質材料から成る素
子27aの両面に電極27b,27cが設けられて成る
ものである。ポンプセル25および酸素検出セル27間
には、ポンプセル25の電極25cならびに酸素検出セ
ル27の電極27bをそれぞれ臨ませた拡散室29が形
成され、スペーサ26には、拡散室29を外部に連通さ
せる拡散孔301 …が設けられる。また酸素検出セル2
7および遮蔽板28間には、酸素検出セル27の電極2
7cを臨ませた基準室31が形成される。
【0017】このような空燃比センサSによる空燃比の
検出にあっては、酸素検出セル27に一定電流Icを流
して、拡散室29から基準室31内に酸素を汲み込むこ
とにより、基準室31内の酸素分圧を一定に保持させて
おく。そうすると、気体定数をR、絶対温度をT、ファ
ラデー定数をF、基準室31の酸素分圧をP1、拡散室
29の酸素分圧をP2としたときに、次のネルンストの
式に基づく起電圧が酸素検出セル27の両端間に発生
し、 起電力={(R・T)/4F}・ln(P1/P2) たとえばリーンガス、すなわち酸素分圧の高い排ガスが
拡散室29内に入ると、酸素検出セル27の両端間電圧
は小さくなり、またリッチガスの場合は逆に大きくな
る。そこで、排ガスの流入によって変化する拡散室29
内の酸素分圧が一定値、すなわち酸素検出セル27の両
端電圧が一定値となるように、ポンプセル25にポンプ
電流Ipoを供給してポンプセル25中での酸素輸送(酸
素ポンピング)を生じさせると、そのポンプ電流Ipo
と、空燃比との間には、図4で示すような関係が成り立
つことになり、ポンプ電流Ipoを検出することで空燃比
を検出することが可能となる。この際、空燃比がストイ
キであるときに、Ipo=0となるように、酸素検出セル
27の両端間の前記一定電圧が設定されており、空燃比
がリッチであるときにはポンプ電流Ipoが負、空燃比が
リーンであるときにはポンプ電流Ipoが正となる。
【0018】図5において、空燃比検出素子S′(図で
はヒータを省略)に関連する部分で、電子制御ユニット
15は、センサ駆動回路33と、劣化抑制回路34と、
パルス発生器35と、制御モード設定回路36と、素子
抵抗計測回路37とを備える。
【0019】センサ駆動回路33は、第1および第2オ
ペアンプ38,39を備えるものであり、第1オペアン
プ38の反転入力端子には、分圧抵抗40,41の接続
点42が抵抗43を介して接続され、また第1オペアン
プ38の非反転入力端子には、抵抗44,45を介して
基準端子46が接続される。而して前記接続点42には
分圧抵抗40,41の分圧作用により一定の基準電圧V
seref が印加され、基準端子46からは一定電流Ic が
供給される。
【0020】抵抗44,45の接続点は酸素検出セル2
7の一端に接続されており、該酸素検出セル27の他端
およびポンプセル25の一端は抵抗47を介して接地さ
れる。而して酸素検出セル27および抵抗47間は、抵
抗48を介して第1オペアンプ38の出力端子に接続さ
れるとともに抵抗48,49を介して第1オペアンプ3
8の反転入力端子に接続される。
【0021】第2オペアンプ39の非反転入力端子に
は、分圧抵抗50,51の接続点52が接続され、また
第2オペアンプ39の反転入力端子は、酸素検出セル2
7の他端およびポンプセル25の一端に接続される。さ
らに第2オペアンプ39の出力端子はポンプセル25の
他端に接続される。而して前記接続点52には、分圧抵
抗50,51の分圧作用により一定の基準電圧Vcntref
が印加される。
【0022】このようなセンサ駆動回路33では、酸素
検出セル27の両端にかかる電圧Vseが、接続点42に
印加される一定の基準電圧Vseref に等しくなるよう
に、ポンプ電流Ipoが制御されることになり、基準電圧
Vseref は、ストイキ時にIpo=0となるように設定さ
れる。また車両に搭載されることを考えるとポンプ電流
Ipoを負電流とすることは困難であるが、第2オペアン
プ39により相対的に正負の電流印加を行なえるように
接続点52の基準電圧Vcntrefにフィードバックするこ
とにより、センサ駆動中心電圧が接地レベルからVcnt
にバイアスされている。
【0023】劣化抑制回路34は、第3および第4オペ
アンプ53,54と、第1ないし第4スイッチ回路5
5,56,57,58とを備える。第3オペアンプ53
の非反転入力端子には、基準電圧Vcntrefが印加される
接続点52が抵抗59を介して接続されるとともに第3
オペアンプ53の出力端子が抵抗60,61を介して接
続される。また第3オペアンプ53の反転入力端子は、
分圧抵抗62,63の接続点64が、抵抗65を介して
接続されるとともに、該第3オペアンプ53の出力端子
に抵抗66を介して接続される。而して前記接続点64
には、分圧抵抗62,63の分圧作用により、一定の基
準電圧(Vcnt −VL)が印加される。
【0024】第4オペアンプ54の非反転入力端子は前
記接続点64に接続され、第4オペアンプ54の反転入
力端子は、該第4オペアンプ54の出力端子に抵抗67
を介して接続される。
【0025】第1スイッチ回路55は、抵抗60,61
の接続点に連なる個別接点55aと、抵抗67に連なる
個別接点55bとを、択一的に切換えて共通接点55c
に導通せしめるものであり、パルス発生器35からのパ
ルスが入力されないときには、図5で示すように個別接
点55bを共通接点55cに導通せしめた状態に在る
が、パルス発生器35からのパルスが入力されるのに応
じて、個別接点55aを共通接点55cに導通せしめた
状態に切換える。
【0026】この第1スイッチ回路55は、劣化抑制時
に個別接点55aを共通接点55cに導通させて酸素検
出セル27に正方向の電圧を印加する第1の状態と、個
別接点55bを共通接点55cに導通させて酸素検出セ
ル27に通常と逆方向すなわち負方向の電圧を印加する
第2の状態とを切換えるものであり、第1の状態では、
第3オペアンプ53で定電流制御された一定電流Ise
(たとえば0.7〜1.2mA)が共通接点55cに供
給されることになる。ここで、抵抗60の抵抗値をRと
したときに、前記一定電流Iseは、 Ise={Vcntref−(Vcnt −VL)}/R となる。このように定電流制御された一定電流Iseを供
給するのは、酸素検出セル27の素子27aが破壊され
るのを防止するためである。すなわち酸素検出セル27
への正方向電圧印加は基準室31に酸素を汲み込むこと
になり、電流を制限しないと基準室31に過度の量の酸
素が供給されて素子破壊を生じることになるのである。
また第1スイッチ回路55が第2の状態に在るときに
は、バッファとして機能する第4オペアンプ54から
(Vcnt −VL)の電圧が共通端子55cに印加され
る。而して、この電圧(Vcnt −VL)が酸素検出セル
27の一端に印加されたときには、酸素検出セル27の
他端の電圧が一定電圧Vcnt であることから、酸素検出
セル27には負方向に電圧VLだけ印加されることにな
る。この逆方向の電圧VLは、任意に調整可能であり、
酸素検出セル27がブラックニングを生じない程度(た
とえば1〜1.4V)に設定される。
【0027】第2スイッチ回路56は、特許請求の範囲
で言う第1の切換手段を上記第1スイッチ回路55とと
もに構成するものであり、第1スイッチ回路55の共通
接点55cおよび酸素検出セル27間の導通・遮断を切
換可能である。而して制御モード設定回路36からのハ
イレベルの劣化抑制開始信号が入力されるのに応じて第
2スイッチ回路56が導通し、それにより酸素検出セル
27への負方向および正方向電圧の交番印加が実行され
る。
【0028】第3スイッチ回路57は、特許請求の範囲
で言う第2の切換手段であり、ポンプセル25の両端間
の導通・遮断を切換可能である。この第3スイッチ回路
57は、制御モード設定回路36からのハイレベルの劣
化抑制開始信号が入力されるのに応じて導通し、それに
より酸素検出セル27の一端側の電圧Vseが変動しても
該酸素検出セル27の他端側の電圧Vcnt が第2オペア
ンプ39のバッファ出力となって一定に維持される。
【0029】第4スイッチ回路58は、特許請求の範囲
で言う第3の切換手段であり、第1オペアンプ38の非
反転入力端子と分圧抵抗40,41の接続点42との間
の導通・遮断を切換可能である。この第4スイッチ回路
58は、制御モード設定回路36からのハイレベルの劣
化抑制開始信号が入力されるのに応じて導通し、それに
より、酸素検出セル27の一端側の電圧VseがVseref
に固定され、Vseの変動に伴なってポンプセル25に電
流が流れることがなくなり、空燃比を検出する必要がな
い劣化抑制中にポンプセル25にポンプ電流Ipoを流す
等の無駄な電流の発生をなくすことができる。
【0030】パルス発生器35および制御モード設定回
路36は、特許請求の範囲で言う駆動手段を構成するも
のであり、第1ないし第4スイッチ回路55〜58を、
書き換えを可能として予め記憶したデータに基づいて切
換作動せしめる。
【0031】素子抵抗計測回路37は、抵抗68と、電
圧検出器69とが並列に接続されて成るものであり、第
2スイッチ回路56と酸素検出セル27の一端との間に
介設される。而して該素子抵抗計測回路37によれば、
抵抗68の抵抗値と、電圧検出器69で検出される電圧
とに基づいて酸素検出セル27に流れる電流を検出する
ことができ、その際の既知の電圧と、検出電流とに基づ
いて酸素検出セル27の素子抵抗値を計測可能である。
【0032】空燃比センサSの劣化抑制制御は、図6で
示す手順で実行されるものであり、図6のステップS1
01において、空燃比センサSの検出値を用いた通常の
空燃比制御を実行しているときに、劣化抑制処理を実行
することがステップS102で確認されたときに、ステ
ップS103で劣化抑制処理を実行する直前の空燃比セ
ンサSの検出値が記憶され、ステップS104では、そ
の記憶された空燃比に基づく空燃比制御が開始される。
【0033】次のステップS105では、劣化抑制回路
34の各スイッチ回路55〜58が切換え作動せしめら
れ、ステップS106において、酸素検出セル27に先
ず逆方向(負方向)の電圧印加が行なわれ、その後のス
テップS107で通常方向(正方向)の電圧印加が行な
われる。すなわちステップS106,S107におい
て、酸素検出セル27への印加電流、ならびに酸素検出
セル27への印加電圧は、パルス発生器35から出力さ
れるパルスならびに制御モード設定回路36から出力さ
れる制御信号に応じて図7で示すように変化することに
なり、酸素検出セル27への負電圧および正電圧の交番
印加による劣化抑制処理が行なわれることになる。この
際の酸素検出セル27への通常方向電圧印加は、劣化抑
制効果を高めるためであるとともに、酸素検出セル27
を短時間で正常動作せしめるために酸素基準極形成を短
時間で行なうように酸素輸送を行わしめるためでもあ
る。
【0034】このような劣化抑制処理は、数m秒の極く
短時間で実施されることが望ましく、そうすることによ
り、劣化抑制処理を実行中に空燃比の急変動が生じたと
しても充分に対応可能となる。
【0035】ところで、パルス発生器35からのパルス
出力タイミング、ならびに制御モード設定回路36から
出力される制御信号の出力タイミングは任意に設定可能
であり、たとえば図8で示すように、交番電圧の印加回
数および劣化抑制処理時間を変化させるようにしてもよ
く、最適な回数および時間をパルス発生器35および制
御モード設定回路36に予め設定しておけばよい。而し
て、パルス発生器35および制御モード設定回路36に
は、劣化抑制処理を実行する条件も予め設定されるもの
であり、空燃比センサSが充分に活性化されていないと
き、あるいは低温時、高温時には劣化抑制処理を実行し
ないようにすることも可能であり、燃料カット時のよう
に通常の空燃比制御以外の運転領域で劣化抑制処理時間
を比較的長く設定することも可能である。
【0036】再び図6において、劣化抑制処理後のステ
ップS108では、数m秒の復帰ディレイ時間のカウン
トが開始され、その間に酸素検出セル27の活性判断が
実行される。この活性判断は、酸素検出セル27の抵抗
値を、予め記憶していた正常な抵抗値とを比較すること
により行われ、ステップS109で活性状態が良好であ
ると判断されたときにはステップS110に進むが、不
活性であると判断されたときにはステップS107に戻
って通常方向の電圧印加が実行され、活性化が促進され
る。
【0037】ステップS110では、劣化抑制回路34
の各スイッチ回路55〜58が切換え作動せしめられ、
ステップS104で開始された記憶空燃比による空燃比
制御が終了せしめられ、その後のステップS111で通
常の空燃比制御が開始されることになる。
【0038】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、酸素検出セル27に負電圧および正電圧を交番印
加するようにした劣化抑制処理を、その劣化抑制処理の
直前の空燃比センサSの検出値に基づくエンジンEの空
燃比制御実行中に実行するようにしたことにより、図9
で示すように劣化抑制処理を実行しない場合に比べて劣
化量を著しく低減させ得るだけでなく、燃料カット時に
劣化抑制処理を行なうようにした従来のものに比べても
劣化抑制効果を高めることができる。すなわち燃料カッ
ト時に劣化抑制処理を実行するようにした従来のもので
は、燃料カット頻度および燃料カット継続時間がエンジ
ンEの運転条件に大きく左右されて不確実なものであ
り、劣化抑制処理が不定期であったり、劣化抑制処理が
実行されない場合もあり、また劣化抑制処理が燃料カッ
ト解除に伴って途中で解除される場合もあるので、劣化
抑制効果を安定して得ることができない。それに対し
て、劣化抑制処理の直前の空燃比センサSの検出値を記
憶しておき、その記憶空燃比に基づくエンジンEの空燃
比制御実行中に劣化抑制処理を実行するようにしたこと
により、劣化抑制処理を確実にかつ安定的に実施するこ
とができるので、優れた劣化抑制効果を得ることができ
るのである。
【0039】また劣化抑制処理時に、ポンプセル25の
両端を短絡し、酸素検出セル27の他端側の電圧Vcnt
を一定に維持するようにしているので、ポンプセル25
の抵抗値の変化の影響を排除して前記電圧Vcnt の変動
をなくすことができ、その結果、安定した確実な劣化抑
制処理が実行可能となるとともに、酸素検出セル27へ
の過電圧、過電流印加を回避することができ、酸素検出
セル27のブラックニング発生を防止することができ
る。これに対し、前記電圧Vcnt を一定に維持しないで
劣化抑制処理を実行したときには、酸素検出セル27の
一端側の電圧Vseの変化に対してVcnt の固定フィード
バックのためにポンプ電流Ipoが生じるが、ポンプセル
25の抵抗値が大きくなった場合にはポンプ電流Ipoの
供給のための電圧Vpoに上限値があることに基づき、電
圧Vcnt を固定するのに充分な電流供給ができず、フィ
ードバックが働かなくなって電圧Vcnt が変動し、その
結果、安定した正方向およびフィードバック方向の電圧
印加が困難となり、また酸素検出セル27への過電圧、
過電流印加によるブラックニングが発生することになる
のである。
【0040】さらに劣化抑制処理時に、酸素検出セル2
7の出力電圧Vseをストイキ時の値Vseref に固定する
ので、劣化抑制処理時の正負電圧印加によるVseの変動
に対して必要なフィードバック電流が流れることがない
ようにすることができ、無駄な電流の発生をなくすこと
ができる。すなわちポンプ電流Ipoが流れるときには、
劣化抑制電流のみの場合に比べて、たとえば約1.4倍
程度の電流を消費電流として考慮する必要があり、ポン
プ電流Ipoを流さないことにより、たとえば約30%の
低電流消費化が可能となる。
【0041】しかも劣化抑制処理、その劣化抑制処理時
のポンプセル25の短絡処理、ならびに酸素検出セル2
7の出力電圧Vseをストイキ時の値Vseref に固定する
処理を、第1ないし第4スイッチ回路55〜58ならび
にそれらのスイッチ回路55〜58を作動せしめるパル
ス発生器35および制御モード設定回路36の追加によ
り実現するようにしたので、回路の一部を共有しながら
通常の空燃比制御と劣化抑制制御とを、簡単な回路の追
加のみで相互に独立して実施することが可能となる。
【0042】図10ないし図12は本発明の第2実施例
を示すものであり、図10は劣化抑制制御処理手順を示
すフローチャート、図11は燃料カットを中断したとき
の劣化抑制電圧の変化を示す図、図12は劣化抑制効果
を従来技術と対比して示す図である。
【0043】この第2実施例においても、酸素検出セル
27に負電圧および正電圧を交番印加するようにした劣
化抑制処理を、その劣化抑制処理の直前の空燃比センサ
Sの検出値に基づくエンジンEの空燃比制御実行中に実
行するのであるが、燃料カット時における劣化抑制処理
に特徴を持つものであるので、燃料カット時の劣化抑制
処理についてのみ以下に述べる。
【0044】先ず図10において、ステップS201に
おいて、空燃比センサSの検出値を用いた通常の空燃比
制御を実行しているときに、ステップS202で燃料カ
ットを実行した状態で劣化抑制処理を実行することがス
テップS203で確認されたときに、ステップS204
で劣化抑制回路34の各スイッチ回路55〜58が切換
え作動せしめられ、ステップS205において、酸素検
出セル27に先ず逆方向(負方向)の電圧印加が行なわ
れる。
【0045】その後のステップS206で燃料カットが
解除されていないことが確認されたときには、ステップ
S207で逆方向の電圧印加が続行され、その後のステ
ップS208で通常方向(正方向)の電圧印加が行なわ
れる。すなわちステップS205〜S208において、
酸素検出セル27への負電圧および正電圧の交番印加に
よる劣化抑制処理が行なわれることになる。劣化抑制処
理後のステップS209では、数m秒の復帰ディレイ時
間のカウントが開始され、その間に酸素検出セル27の
活性判断が実行され、さらにステップS210で活性状
態が良好であると判断されたときにはステップS211
に進むが、不活性であると判断されたときにはステップ
S208に戻って通常方向の電圧印加が実行され、ステ
ップS211では、劣化抑制回路34の各スイッチ回路
55〜58が切換え作動せしめられ、ステップS212
で通常の空燃比制御が開始される。
【0046】ところで、ステップS206において、燃
料カットが解除されたと判定されたときには、ステップ
S206からステップS213に進み、このステップS
213では、拡散室29内の雰囲気がリッチ状態になっ
ているか否かが判定され、リーン状態であったときには
ステップS208に進むが、リッチ状態であったときに
は、ステップS214でポンプセル25への通電を行な
って酸素輸送により拡散室29内の雰囲気をリーン状態
としてからステップS213に進む。
【0047】すなわち劣化抑制処理時の逆方向電圧印加
の途中で燃料カットが解除されたときには、図11で示
すように、逆方向電圧印加を停止して通常方向電圧印加
へと切換えられるのであるが、酸素検出セル27の基準
極への酸素汲み込みを速めるために拡散室29の雰囲気
をリーン状態としてから通常方向の電圧が印加される。
この際、逆方向電圧印加状態から切換えられた通常方向
電圧印加時には、通常方向(正方向)への酸素検出セル
27への通電電流を一時的に大電流(たとえば0.5〜
5mA)に増大してもよい。
【0048】この第2実施例によれば、燃料カット時に
劣化抑制処理を実行しているときに、逆方向電圧印加状
態で燃料カットが解除されたときに、拡散室29の雰囲
気をリーン状態として通常方向電圧印加に切換えるとと
もに、通常方向(正方向)への通電を実施するため、酸
素検出セル27の基準極形成を確実に行なうことができ
る。また正方向通電電流を一時的に大電流に増大するこ
とにより、酸素検出セル27による急激な酸素輸送を促
し、酸素検出セル27の基準極形成をさらに速めること
もできる。これにより、図12で示すように、従来技術
では空燃比センサSが正常状態に復帰するまでに比較的
時間がかかっていたのに対し、本発明のものでは、速や
かに正常状態に復帰することができる。
【0049】図13は本発明の第3実施例の劣化抑制処
理手順を示すフローチャートである。
【0050】ステップS301〜S306およびステッ
プS308〜S312は、図6で示した第1実施例の劣
化抑制処理と同一手順であるが、劣化抑制時に逆方向電
圧印加を行なうステップS306と、通常方向電圧印加
を行なうステップS308との間のステップS307
で、素子抵抗計測を実施するか否かが判断される。すな
わち劣化抑制処理を実行しているときに、酸素検出セル
27の異常を判定するために素子抵抗値を計測するか否
かを判定するものであり、計測するときには、素子抵抗
計測回路37によりステップS313で電流値が計測さ
れ、ステップS314で酸素検出セル27の抵抗値が算
出された後、ステップS315で、算出抵抗値と、予め
記憶されている抵抗値との比較による異常判定が行わ
れ、異常時にステップS316で警告が発せられる。
【0051】この第3実施例によれば、劣化抑制処理実
行時に、酸素検出セル27の異常判定を行なうことが可
能であり、それにより劣化抑制効果の確認をすることが
できる。
【0052】ところで、上述の各実施例では、劣化抑制
処理手法による劣化抑制について述べて来たが、そのよ
うな制御手法に加えて、酸素検出セル27への排ガス成
分の被毒割合を減少せしめる構造とすれば、劣化抑制効
果がより向上することになる。而して、被毒割合を減少
せしめるためには、排ガスに触れる側の拡散孔面積を大
きくするとともに拡散孔の横断面積を内部になるほど小
さくし、しかも拡散律速度を従来と同じようなレベルに
保つような構造とすればよく、そのような目的のために
は、たとえば図14の(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)でそれぞれ示すように、拡散孔302
303 ,304 ,305 ,306 の形状が定められる。
【0053】このような拡散孔302 〜306 が用いら
れれば、図15で示すように被毒割合を減少せしめるこ
とができ、劣化抑制効果をより向上することができる。
【0054】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、酸素検出セルへの負電圧および正電圧の交番印加に
よる劣化抑制処理を、その劣化抑制処理の直前の空燃比
センサの検出値に基づくエンジンの空燃比制御実行中に
実行可能とし、前記劣化抑制処理を終了した直後の所定
時間内に酸素検出セルの活性化判断を実行するので、劣
化抑制処理を安定的にかつ確実に実行して劣化抑制効果
を向上することができるとともに、劣化抑制処理後に空
燃比センサの正常状態への復帰を確実にかつ速やかに行
なうことができる。
【0056】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、エンジンへの燃料カット時
に劣化抑制処理を実行したときの燃料カット停止直後
に、拡散室をリーン状態とするとともに酸素検出セルへ
の正方向の通電電流を一時的に増加せしめるので、劣化
処理実行中に燃料カット停止時に、通常の空燃比制御に
確実にかつ速やかに復帰することができる。
【0057】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に加えて、劣化抑制処理実行時に、その逆
方向電圧印加時の酸素検出セルの抵抗値を計測するとと
もに、その計測抵抗値と、予め記憶した基準抵抗値との
比較に基づいて異常を判断するので、劣化抑制処理実行
時に空燃比センサの異常判定を行なうことを可能とし、
劣化抑制効果の確認をすることができる。
【0058】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に加えて、劣化抑制処理に同期して、ポン
プセルの両端を短絡し、酸素検出セルの出力電圧をスト
イキ時の値に固定するので、確実な劣化抑制処理を可能
とするとともに、過電圧、過電流によるブラックニング
の発生を防止、ならびに低電流消費化を図ることができ
る。
【0059】さらに請求項5記載の発明は、請求項4記
載の劣化抑制処理を実行するための空燃比センサの劣化
抑制制御装置であって、劣化抑制時に酸素検出セルへの
負電圧および正電圧印加を切換える第1の切換手段と、
ポンプセルの両端を短絡する状態に切換える第2の切換
手段と、酸素検出セルの出力電圧をストイキ時の値に切
換える第3の切換手段と、書き換えを可能として予め記
憶したデータに基づいて第1ないし第3の切換手段を切
換作動せしめる駆動手段とを備えるので、上記請求項4
の作用、効果を得るにあたって、従来の劣化抑制回路に
各切換手段および駆動手段を追加するだけですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載エンジンの側面図である。
【図2】空燃比センサの排気マニホールドへの取付け状
態を示す部分断面図である。
【図3】空燃比検出素子の概略構成を示す図である。
【図4】ポンプ電流および空燃比の関係を示す図であ
る。
【図5】電子制御ユニットの空燃比センサに対応する部
分の構成図である。
【図6】劣化抑制制御処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】劣化抑制時のタイミングチャートである。
【図8】劣化抑制時のタイミングチャートの変形例を示
す図である。
【図9】劣化抑制効果を劣化抑制処理を行わない場合な
らびに従来の劣化抑制処理を行なった場合と比較して示
す図である。
【図10】第2実施例の劣化抑制制御処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】燃料カットを中断したときの劣化抑制電圧の
変化を示す図である。
【図12】劣化抑制効果を従来技術と対比して示す図で
ある。
【図13】第3実施例の劣化抑制処理手順を示すフロー
チャートである。
【図14】拡散孔の変形例を示す要部断面図である。
【図15】拡散孔の形状変化による被毒割合の減少結果
を示す図である。
【符号の説明】
25・・・ポンプセル 27・・・酸素検出セル 29・・・拡散室 35・・・駆動手段を構成するパルス発生器 36・・・駆動手段を構成する制御モード設定回路 55・・・第1の切換手段を構成する第1スイッチ回路 56・・・第1の切換手段を構成する第2スイッチ回路 57・・・第2の切換手段である第3スイッチ回路 58・・・第3の切換手段である第4スイッチ回路 E・・・エンジン S・・・空燃比センサ
フロントページの続き (72)発明者 有吉 敏明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン排ガスを導入する拡散室(2
    9)を相互間に介在させた酸素検出セル(27)および
    ポンプセル(25)を有する空燃比センサ(S)の劣化
    を抑制すべく、前記酸素検出セル(27)に負電圧およ
    び正電圧を交番印加するようにした空燃比センサの劣化
    抑制制御方法において、酸素検出セル(27)への負電
    圧および正電圧の交番印加による劣化抑制処理を、その
    劣化抑制処理の直前の空燃比センサ(S)の検出値に基
    づくエンジン(E)の空燃比制御実行中に実行可能と
    し、前記劣化抑制処理を終了した直後の所定時間内に酸
    素検出セル(27)の活性化判断を実行することを特徴
    とする空燃比センサの劣化抑制制御方法。
  2. 【請求項2】 エンジン(E)への燃料カット時に劣化
    抑制処理を実行したときの燃料カット停止直後に、拡散
    室(29)をリーン状態とするとともに酸素検出セル
    (27)への正方向の通電電流を一時的に増加せしめる
    ことを特徴とする請求項1記載の空燃比センサの劣化抑
    制制御方法。
  3. 【請求項3】 劣化抑制処理実行時に、その逆方向電圧
    印加時の酸素検出セル(27)の抵抗値を計測するとと
    もに、その計測抵抗値と、予め記憶した基準抵抗値との
    比較に基づいて異常を判断することを特徴とする請求項
    1記載の空燃比センサの劣化抑制制御方法。
  4. 【請求項4】 劣化抑制処理に同期して、ポンプセル
    (25)の両端を短絡し、酸素検出セル(27)の出力
    電圧をストイキ時の値に固定することを特徴とする請求
    項1記載の空燃比センサの劣化抑制制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の劣化抑制処理を実行する
    ための空燃比センサの劣化抑制制御装置であって、酸素
    検出セル(27)への負電圧および正電圧印加を切換え
    る第1の切換手段(55,56)と、ポンプセル(2
    5)の両端を短絡する状態に切換える第2の切換手段
    (57)と、酸素検出セル(27)の出力電圧をストイ
    キ時の値に切換える第3の切換手段(58)と、書き換
    えを可能として予め記憶したデータに基づいて第1ない
    し第3の切換手段(55〜58)を切換作動せしめる駆
    動手段(35,36)とを備えることを特徴とする空燃
    比センサの劣化抑制制御装置。
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