JPH09255698A - 血中トリグリセリド濃度上昇抑制ペプチド及び当該ペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド濃度上昇抑制剤 - Google Patents

血中トリグリセリド濃度上昇抑制ペプチド及び当該ペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド濃度上昇抑制剤

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JPH09255698A JP8066916A JP6691696A JPH09255698A JP H09255698 A JPH09255698 A JP H09255698A JP 8066916 A JP8066916 A JP 8066916A JP 6691696 A JP6691696 A JP 6691696A JP H09255698 A JPH09255698 A JP H09255698A
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正寛 沼田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アミノ酸配列Val-Val-Tyr-Pro からなる
ペプチド並びに当該ペプチドを有効成分として含む血中
トリグリセリド濃度上昇抑制剤、特定保健用食品(いわ
ゆる機能性食品)及び飼料。 【効果】 血中トリグリセリド濃度上昇抑制ペプチド並
びに当該ペプチドを有効成分として含む血中トリグリセ
リド濃度上昇抑制剤、機能性食品及び飼料が得られ、こ
れらにより人若しくは動物の肥満や高脂血症及びそれら
に伴う高血圧症や動脈硬化症等の循環器系疾患の予防や
治療が可能になり、さらには家畜や養殖魚の肉質の改善
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規の血中トリグ
リセリド濃度上昇抑制ペプチド並びに当該ペプチドを有
効成分として含む血中トリグリセリド濃度上昇抑制剤、
血中トリグリセリド濃度上昇抑制機能を付与した特定保
健用食品(いわゆる機能性食品)及び血中トリグリセリ
ド濃度上昇抑制機能を付与した飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪や糖質を過剰に摂取すると肥満や高
脂血症の原因となることが知られている。そして高脂血
症における血中トリグリセリド(以下、TGと記載する
ことがある)濃度の上昇は、高血圧症や動脈硬化症を引
き起こす原因となるといわれている。そこで、TGの血
中濃度の上昇を抑制して肥満や高脂血症を改善する試み
が多くなされている。
【0003】現在、TGの血中濃度の上昇を抑制するた
めに、食事制限やダイエット食(例えば、低エネルギー
食(LCD)や超低エネルギー食(VLCD))の摂
取、さらには各種の医薬品の投与が行われている。この
ような医薬品としては、例えば血中リポ蛋白リパーゼ活
性を高めるデキストラン硫酸、脂質吸収を抑制するニコ
モール、脂質代謝改善剤であるクロフィブラートやブラ
バスタチン等が用いられている。
【0004】しかし、食事制限はそれをする者にとって
苦痛であり、また上記医薬品の投与による副作用の惹起
も懸念されている。よって、より強力な血中TG濃度の
上昇抑制効果を有し、かつ副作用が起こることが懸念さ
れない血中TG濃度上昇抑制剤の開発が待たれている。
【0005】一方、家畜や養殖魚に対しては、現在、成
長の促進を企図して濃厚飼料が与えられている。その結
果として、これらの家畜や養殖魚中においても脂肪代謝
異常が起こり、血中TGの濃度が上昇する傾向にある。
この血中TG濃度の上昇により家畜や養殖魚中の脂肪含
有率が過剰になるため、これらを食することは脂肪摂取
過多の原因となる。その上、味覚の点でも消費者の嗜好
に合わなくなってきている。また、これらの脂肪含有率
の増加は飼料の浪費問題、ひいては屠体に付着した脂肪
の廃棄問題等にも関連する重要な問題である。よって血
中のTGの上昇を抑制することは、特に我が国の畜産界
や水産界にとって急務となっている。
【0006】最近では、本発明者の一人が加わって開発
したオリゴペプチド含有物についての出願がされ(国際
特許番号 WO420979A1 ,特公平5-87052 号公報)、それ
に類似した技術が特開平2-154693号公報に記載されてい
る。また、ある種のオリゴペプチドが血中TGの上昇抑
制効果を含む脂質代謝改善効果を有することが明らかに
されている(香川恭一:月刊フードケミカル,6,80(1
990), 福浜千津子等:日本薬理学雑誌,97,p38(1991))
。上記の出願公報等において開示されたオリゴペプチ
ド含有物は、その組成が蛋白質の分解物の混合物であ
り、真の有効成分、すなわち有効成分としてのペプチド
のアミノ酸配列は明らかにされていない。
【0007】このことは、当該ペプチド含有物を医薬品
として応用するには純度が低いことを示唆するものであ
る。さらに、食品に配合した場合には食品中のペプチド
と区別して定量することが困難であり、品質管理上の問
題がある。そのため、当該ペプチド含有物の真の有効成
分、すなわち有効成分としての血中TG濃度上昇抑制ペ
プチドを探索する必要がある。なお、特開平7-188284号
公報には、血中トリグリセリド濃度上昇抑制ペプチド及
び当該ペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリ
ド濃度上昇抑制剤が記載されているが、これらのペプチ
ド又は抑制剤による血中トリグリセリド濃度上昇抑制効
果は、依然として十分ではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、上記有効成分として活性の高いペプチドのアミノ酸
配列を解析すること、並びに当該ペプチドを有効成分と
して含む血中TG濃度上昇抑制剤、血中TG濃度上昇抑
制機能を付与した機能性食品及び血中TG濃度上昇抑制
機能を付与した飼料を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題の解
決のために鋭意検討した結果、以下の発明により上記課
題が解決され得ることを見出した。すなわち、本発明
は、配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるペプチ
ドである。また、本発明は、配列番号1で示されるアミ
ノ酸配列からなるペプチドを有効成分として含む血中ト
リグリセリド濃度上昇抑制剤、特定保健用食品及び飼料
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のペプチドは、配列番号1で示されるアミ
ノ酸配列からなるものである。このペプチドは、自然界
に存在する蛋白質から分離精製することもできるし、公
知の方法により直接化学合成することもできる。また、
上記ペプチド配列に対応した塩基配列を有する遺伝子を
調製してこれを適切な発現ベクターに組み込んで、当該
遺伝子を適切な宿主中で発現させることにより本発明の
ペプチドを調製することもできる。
【0011】A.本発明のペプチドの製造法 本発明のペプチドは、例えば以下のような方法により得
ることができる。A-1. 自然界に存在する蛋白質から本発明のペプチドを
分離精製する方法 本発明のペプチドの原材料としては、魚肉蛋白、魚粉、
グロビン等の動物性蛋白質;コーン蛋白質(ゼイン)、
大豆蛋白質等の植物性蛋白質等を広く用いることができ
る。これらの蛋白質の中でも、ヘモグロビンやミオグロ
ビン等のグロビン蛋白は、血中TG濃度の上昇を抑制す
るという所期の効果を強く奏し得るという点において特
に好ましい。このグロビン蛋白の提供源である動物の種
類は特に限定されず、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヒト、ウマ
等の血液を広く用いることができる。
【0012】本発明のペプチドを得るには、まず上記蛋
白質を加水分解する。この加水分解に関する操作等は、
前出の国際公開番号 WO89/06970 公報記載の方法に従っ
て行うことができる。このとき、例えば酸性プロテアー
ゼ、中性プロテアーゼ又はアルカリ性プロテアーゼの1
種若しくは2種以上の加水分解酵素を用いることができ
る。
【0013】グロビン蛋白を加水分解するには、例え
ば、まずグロビン蛋白含有物を固形分として水に5〜30
重量%になるように分散させ、酸若しくはアルカリによ
ってプロテアーゼの至適pHに調整し、プロテアーゼを一
度に若しくは逐次的に添加して、20〜70℃の温度で3〜
48時間、当該酵素を反応させればよい。
【0014】得られた蛋白分解物は、そのまま又は当該
蛋白分解物にカルボキシメチルセルロース若しくはデキ
ストリン等の増量剤を適量加えて、乾燥・固化する。こ
のようにして、血中TG濃度上昇抑制効果を有する蛋白
分解物を得ることができるが、この蛋白分解物は本発明
のペプチドを最低でも0.3重量%含有する。
【0015】次に、得られた蛋白分解物の精製を行う。
この精製工程は公知の精製工程を採用することができ
る。例えば、イオン交換樹脂法、限外濾過法、逆相クロ
マトグラフィー法等を適宜組み合わせて、本発明のペプ
チドを包含するフラクションを精製することができる。
イオン交換樹脂法や限外濾過法による操作は必ずしも必
須のものではないが、分離・精製度を向上させ得るとい
う観点から分離・精製工程に組み入れるのが好ましい。
また、逆相クロマトグラフィーは、酸性下における逆相
クロマトグラフィーと中性下における逆相クロマトグラ
フィーとを組み合わせて行うのが好ましい。
【0016】フラクション中の蛋白量は、公知の蛋白定
量法、例えばニンヒドリン法等によって測定することが
可能である。また、選別したフラクションのアミノ酸配
列は、公知の方法により同定することができ、それによ
って本発明のペプチドの存在を確認することができる。
このように分離したフラクションに由来する本発明のペ
プチドは、血中TG濃度上昇抑制剤の有効成分として用
いることができるが、フラクション自体も直接血中TG
濃度上昇抑制剤の有効成分として用いることができる。
【0017】A-2. 化学合成により本発明のペプチドを
製造する方法 本発明のペプチドは、公知のペプチド合成法によって化
学合成することもできる。例えば、アジド法、酸クロラ
イド法、酸無水物法、混合酸無水物法、DCC法、活性エ
ステル法、カルボイミダゾール法、酸化還元法、DCC-ア
ディディブ(HOMB,HOBt,HOSu)法( 「ザ ペプチド(The P
eptide) 」第1巻(1966年),Schreder&Luhke 著,Acade
mic Press,New York,USA;あるいは「ペプチド合成」泉
谷ら著,丸善株式会社(1975年) 等) 等のペプチド合成
法を例示することができる。これらのペプチド合成法
は、固相合成法又は液相合成法のいずれによっても行う
ことができる。
【0018】上記ペプチド合成法では、側鎖官能基を有
するアミノ酸、例えばチロシンやスレオニンは、当該側
鎖官能基を保護しておくのが好ましい。保護基として
は、公知の保護基、例えばベンジルオキシカルボニル基
(Cbz-)、t-ブトキシカルボニル基(Boc-)、ベンジル基(B
z-) 等を用いることができる。この保護基は、本発明の
ペプチドの合成工程において、公知の方法により脱保護
を行うことができる。
【0019】B.血中TG濃度上昇抑制剤 本発明のペプチド又は本発明のペプチドを含むフラクシ
ョン(A-1 節参照)を有効成分として、血中TG濃度上
昇抑制剤を調製することができる。血中TG濃度上昇抑
制剤の担体としては、使用形態に応じた製剤を調製する
のに慣用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤等の賦形剤ないしは希釈剤をいずれも使
用できる。製剤組成形態は、それが本発明のペプチドを
効果的に含有する形態であれば特に限定はなく、例えば
錠剤、粉末剤、顆粒剤、丸剤等の固剤であってもよい
し、液剤、懸濁剤、乳剤等の注射剤形態とすることもで
きる。また、使用前に適当な担体の添加によって液状と
なし得る乾燥品とすることもできる。これらはいずれも
常法に従い調製できる。
【0020】このようにして得られる血中TG濃度上昇
抑制剤の投与量は、当該製剤の投与方法、投与形態、投
与する患者の症状等に応じて適宜選択される。一般に
は、本発明のペプチドを約0.001〜80重量%程度を含有
する製剤形態に調製して、当該製剤に含有される本発明
のペプチドの量が1日成人一人当り、約0.1mg〜10mg程
度となる範囲で投与するのが好ましい。なお、当該投与
は必ずしも1日1回である必要はなく1日3〜4回に分
割して投与することも可能である。上記各種形態の医薬
製剤は、その形態に応じた適切な投与経路、例えば注射
剤形態においては、静脈内、筋肉内、皮下、皮内、腹腔
内投与等により、固剤形態の医薬製剤は、経口投与等に
より投与され得る。
【0021】C.特定保健用食品 本発明のペプチド又は本発明のペプチドを含むフラクシ
ョン(A-1 節参照)を有効成分として、血中TG濃度上
昇抑制機能を付与した特定保健用食品(いわゆる機能性
食品)を調製することができる。また、本発明のペプチ
ドを一般食品の食品添加物として用いることもできる。
【0022】上記食品の種類としては特に限定されず、
ミルク、プリン、カレー、シチュー、ミートソース、ハ
ム、ケーキ、チョコレート等に適用することが可能であ
る。特にミルクは、小児が直接摂取することが味覚の点
で困難である本発明のペプチドの摂取を容易にし得ると
いう点において好ましい。また、本発明のペプチドをケ
ーキ、チョコレート等の本来的に肥満を助長する食品に
添加することは、当該食品の摂取による肥満を予防し得
るという点において好ましい。
【0023】本発明のペプチドの上記食品中における配
合量は、食品の種類、添加する目的、当該食品の摂取に
よって期待する効果等に応じて適宜選択される。一般に
は、本発明のペプチド換算で一食当たり0.5mg〜5mg程
度の摂取が可能な程度に、本発明のペプチドを上記食品
中に含有させるのが好ましい。
【0024】D.飼料 本発明のペプチド又は本発明のペプチドを含むフラクシ
ョン(A-1 節参照)を飼料に配合することによって、家
畜等の血中TG濃度の上昇抑制能が付与された飼料を調
製することができる。本発明のペプチドが配合される飼
料は、牛、豚、鶏等の家畜用飼料であってもよいし、タ
イ、ハマチ等の養殖魚用飼料であってもよく、特に限定
されない。本発明のペプチドの飼料中への配合量は、飼
料の種類や、当該飼料の摂取により期待される効果等に
応じて適宜選択される。一般には、飼料中に本発明のペ
プチド換算で0.01〜0.5 重量%の割合で配合するのが好
ましい。
【0025】以上説明した本発明の血中TG濃度上昇抑
制剤、特定保健用食品及び飼料は脂血清浄作用を有する
ため、それらの投与により、人若しくは動物の肥満や高
脂血症及びそれらに伴う高血圧症や動脈硬化症等の循環
器系疾患の予防や治療が可能になり、さらには、家畜や
養殖魚の肉質の改善が可能になる。
【0026】
【実施例】以下に実施例等を記載して本発明をさらに具
体的に説明する。ただし本発明の技術的範囲が本実施例
等によって限定されるものではない。
【0027】〔参考例〕グロビン蛋白分解物の製造 以下にウシ赤血球を用いたグロビン蛋白分解物の製法の
詳細を示す。新鮮なウシ赤血球100kg に水250リットル
を加えて充分溶血させ、リン酸を加えてpHを2.8に調整
した後、アスペルギルス・ニガーの酸性プロテアーゼ2.
6×107単位を添加し、50℃で3時間反応させた。
【0028】反応後、反応液を80℃で30分間加熱して反
応を停止させた後、水酸化カルシウムの水懸濁液を加え
てpHを6.5に調整し、硅藻土10kgを加え、フィルタープ
レスを用いて濾過し、得られた濾液を噴霧乾燥して、グ
ロビン蛋白分解物の粉末23kgを得た。得られたグロビン
蛋白分解物の分子量分布は、ゲル濾過クロマトグラフィ
ー法を用いて調べた。当該クロマトグラフィーは以下の
条件で実施した。
【0029】 装置 :高速液体クロマトグラフ ( (株) 島津製作所,LC-6A型) カラム :PolyHYDROXYETHYL A, 5μm, 9.4×200mm, PolyC Inc製 溶出溶媒:50mMギ酸 流速 :0.5ml/分 検出 :紫外吸収 221nm 上記ゲル濾過クロマトグラフィー法によるグロビン蛋白
分解物のゲルクロマトグラムを図1に示す。
【0030】〔実施例1〕血中TG濃度上昇抑制ペプチ
ドの分画精製 蛋白質由来の本発明のペプチドは、以下の (1)イオン交
換、 (2)限外濾過、(3)酸性下における逆相カラムクロ
マトグラフィーによる分離、及び (4)中性下における逆
相クロマトグラフィーによる分離という手順を経ること
により得られた。
【0031】(1) イオン交換 参考例で得られたグロビン蛋白分解物13.7gの10重量%
水溶液を、弱酸性陽イオン交換樹脂(アンバーライトIR
C50,H+ 型, オルガノ (株) )に加え、1時間撹拌して
吸着させた後、未吸着画分を得た。
【0032】(2) 限外濾過 イオン交換処理により得られた未吸着画分について、撹
拌型限外濾過装置 (アドバンテック (株) 製,UHP 90K)
及び限外濾過膜 (アドバンテック (株) 製, UIIH-1,
分画分子量1000) を用いて限外濾過を行い、残液を採取
した。
【0033】得られた画分は、酸加水分解した後ニンヒ
ドリン法を行うことにより定量した。酸加水分解は、蛋
白量3〜5mgに対して、最終濃度6N 塩酸1mlを試験管
に入れ、常圧下にて封管し、110℃で22時間加熱するこ
とにより行った。また、ニンヒドリン法は次のようにし
て行った。すなわち、加水分解後の検体を水酸化ナトリ
ウムによりpH5.0に調整し、0.2Mクエン酸緩衝液 (pH5.
0)を含有したニンヒドリン試薬を用いて 100℃で15分間
反応させ、570nmにおける吸光度を測定した。別に、標
準溶液としてL-ロイシン水溶液 (0.75, 150, 225, 300n
mol/ml) についてニンヒドリン反応を行い、得られた吸
光度から検量線を求め、検体のL-ロイシン相当アミノ基
量を算出した。定量した結果を表1に示す。また、原料
として用いたグロビン蛋白分解物に対する収率を併せて
表1に示す。
【0034】(3) 逆相 (酸性) クロマトグラフィ 限外濾過で得られた残液について、以下の条件で逆相
(酸性) クロマトグラフィを行った。
【0035】 装置 :高速液体クロマトグラフ ( (株) 島津製作所,LC-10A 型) カラム :SuperPac Pep-S, 15μm, 22.5×250mm, ファルマシア (株) 製 溶出溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル水溶液 グラジエント:アセトニトリル濃度2%から35%まで直線的濃度勾配 アセトニトリル濃度変化1%/分 流速 :5ml/分 温度 :40℃ 検出 :紫外吸収 220nm 分取時間:53.8〜54.5分(画分A) 上記逆相 (酸性) クロマトグラフィによるゲルクロマト
グラムを図2に示す。
【0036】得られた画分は、酸加水分解した後アミノ
酸分析を行うことにより定量した。酸加水分解は、蛋白
量3〜5mgに対して、最終濃度6N 塩酸1mlを試験管に
入れ、減圧下にて封管し、110℃で22時間加熱すること
により行った。また、アミノ酸分析は以下の条件で次の
ようにして行った。
【0037】 装置 :高速液体クロマトグラフ ( (株) 島津製作所,LC-6A型) カラム :Shim-pack ISC-07/S1504 Na, 7μm, 4.0×150mm, (株) 島津製作 所製 溶出溶媒:島津製作所 (株) 製アミノ酸移動相キット (Na型) 流速 :0.3 ml/分 温度 :55℃ 反応液1:島津製作所 (株) 製分析キットOPA 試薬 検出 :蛍光吸収 (Ex 348nm, Em 450nm)
【0038】酸加水分解した溶液をロータリーエバポレ
ーターにより濃縮乾固し、さらに減圧下で12時間以上乾
燥させ、完全に塩酸を除去した。次に、各アミノ酸含量
が100 nmol/ml程度となるように0.2Mクエン酸緩衝液
(pH2.20) に溶解し、0.45μmフィルター濾液を10μl 注
入した。一方、標準溶液としては、アミノ酸混合標準液
18成分 H型 (和光純薬工業 (株) ) を0.2Mクエン酸緩衝
液 (pH2.20) により25倍希釈後、10μl 注入した (各ア
ミノ酸1nmol/10μl ) 。アミノ酸のピーク面積算出を
クロマトパックC-R4A( (株) 島津製作所製) により解析
し、標準溶液とのピーク面積比によりアミノ酸量を算出
した。結果を表1に示す。また、グロビン蛋白分解物に
対する収率を併せて表1に示す。
【0039】(4) 逆相 (中性) クロマトグラフィ 逆相 (酸性) クロマトグラフィで溶出し、分取した画分
について、さらに以下の条件で逆相 (中性) クロマトグ
ラフィを行った。
【0040】 装置 :高速液体クロマトグラフ ( (株) 島津製作所, LC-10A型) カラム :SuperPac Pep-S, 15μm, 22.5×250mm, ファルマシア (株) 製 溶出溶媒:20mM酢酸アンモニウム緩衝液 (pH6.5)含有アセトニトリル水溶液 グラジエント:アセトニトリル濃度0%〜25%まで直線的濃度勾配 アセトニトリル濃度変化 0.5%/分 流速 :5ml/分 温度 :40℃ 検出 :紫外吸収 220nm 分取時間:41.7分〜43.2分(画分B) 45.8分〜51.0分 (画分C) 上記逆相 (中性) クロマトグラフィによるゲルクロマト
グラムを図3に示す。
【0041】得られた画分は、上記(3) と同様にして定
量するとともに、さらに同定を行った。アミノ酸組成
は、得られたアミノ酸含量の合計に対する各アミノ酸量
の比率により算出した。その結果、画分BはVTL(Va
l-Thr-Leu)、画分CはVVYP(Val-Val-Tyr-Pro)で
あることが分かった。これらをヘモグロビンのアミノ酸
配列と照合したところ、いずれの配列も存在することが
確認された。定量した結果は、グロビン蛋白分解物に対
する収率と併せて表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】〔実施例2〕配列番号1で示されるアミノ
酸配列からなるペプチドの合成 SAM2ペプチド合成装置(Biosearch社製) により、同装置
のプロトコールに従ってVal-Val-Tyr-Proを合成した。
すなわち、1gあたり0.3 mmolの4番目の保護アミノ酸
Boc-Pro-OHを結合したアシルオキシメチル樹脂2gを上
記ペプチド合成装置の反応容器にセットし、45v/v %ト
リフルオロ酢酸(TFA) 、2.5v/v%アニソール及び52.5v/
v %塩化メチレン(DCM) を含むデブロック液と20分間接
触させて、Boc 基を除いた。DCM による洗浄の後、10v/
v %ジイソプロピルエチレンアミンを含むDCM によって
樹脂を中和し、これをさらにDCM により洗浄した。その
後、4.0mmol のジイソプロピルカルボジイミド(それぞ
れ理論当量の6.7 倍)を含む20mlのDCM とジメチルホル
ムアミド(DMF) の混合液中で2時間室温にて反応させ
た。上記DMF とDCM で順次洗浄して、Boc-Tyr(BrZ)-Pro
-PAM樹脂を得た。
【0044】同様の工程に従って、Boc-Val-OHを2回カ
ップリングした。このようにカップリングした保護ペプ
チド樹脂を、10v/v %アニソールを含む無水フッ化水素
中、0℃で1時間反応させた後、フッ化水素を留去して
エーテルによる洗浄を行った。得られたペプチド及び樹
脂の混合物から、50%酢酸でペプチドを抽出し、凍結乾
燥によって約250mgの粗ペプチドを得た。
【0045】当該粗ペプチドを0.1 %TFA に溶解した
後、オクタデシルシリカ(ODS) カラム(Cosmosil 5C18,2
50×20mm: ナカライテスク社製) により、0.1 %のTFA
を含むアセトニトリルの直線的濃度勾配( 20〜70%/50
分,10ml/分) にて展開した。目的とするペプチドは、ア
セトニトリルの濃度約50%にて溶出された。
【0046】〔試験例1〕血中TG濃度上昇抑制ペプチ
ド(化学合成品)の効果(in vivo) はじめに、参考例で得られたグロビン蛋白分解物(G
D)と、実施例1でイオン交換及び限外濾過を行って得
られた画分について、以下のようにして血清TG上昇抑
制作用を調べた。
【0047】オリーブ油10g/kg体重及びペプチド水溶
液(0.3 ml/mouse)を注射筒内で混合し、軽いミセル
を形成した後、一夜絶食したICR 系雄性マウス(6週
齢,体重25〜28g)に経口投与した。2時間後、ネンブ
タール麻酔下で腹部大静脈から採血を行い、血清TG濃
度を測定した(トリグリセライドGテストワコー,和光
純薬工業製)。ペプチド投与量とTG値から用量反応曲
線を求め、50%抑制量 ID50 を算出し、同様にして測定
したグロビン蛋白分解物(GD)の活性と比較した。結
果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】表2より、GDをイオン交換処理後、限外
濾過により遊離アミノ酸を除去すると、血清TG上昇抑
制活性が高くなることが分かった。次に、実施例2で合
成した配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド(V
VYP)、実施例2と同様の方法により合成したペプチ
ドVal-Tyr-Pro(VYP)及びVal-Thr-Leu(VTL)並
びに参考例で得られたグロビン蛋白分解物(GD)につ
いて、血清TG上昇抑制作用を検討した。
【0050】一夜絶食したICR 系雄性マウス(6週齢,
体重25〜28g)にオリーブ油18g/kg体重を経口投与
し、1時間後に上記ペプチド水溶液(0.3 ml/mouse)
を経口投与した。さらに1時間後、ネンブタール麻酔下
で腹部大静脈から採血を行い、血清TG濃度を測定した
(トリグリセライドGテストワコー,和光純薬工業
製)。ペプチド投与量とTG値から用量反応曲線を求
め、50%抑制量 ID50 を算出し、活性を比較した。結果
を表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】表3に示されるように、比活性(mg蛋白
比)は、VVYP6500倍、VYP1130倍、VTL448 倍
となり、3種のペプチドともGDより著しく強い活性が
認められたが、なかでも特にVVYPはGDの6500倍も
の高い活性を持つことが分かった。以上のことから、グ
ロビン蛋白分解物における脂肪吸収抑制作用の活性本体
がテトラペプチドVVYPである可能性が高いことが示
唆された。
【0053】〔試験例2〕血中TG濃度上昇抑制ペプチ
ド(化学合成品)の消化酵素に対する安定性(in vitr
o) 実施例2で合成した配列番号1のアミノ酸配列からなる
ペプチド(VVYP)並びに実施例2と同様の方法によ
り合成したペプチドVal-Tyr-Pro(VYP)及びVal-Thr
-Leu(VTL)について、in vitroにおける消化酵素に
対する安定性試験を行った。
【0054】上記VVYP、VYP及びVTLの0.1 N
塩酸溶液(3mg/ml)127.5 mlに、同じく0.1 N 塩酸に
溶解した22.5mlの0.67mg/mlペプシン(人工胃液)を加
え、37℃で4時間反応させた。続いて、30mlの0.5 N ホ
ウ酸緩衝液(pH8.0 )に溶解した75mlの0.53mg/mlパン
クレアチン(人工膵液)を加え、37℃で2時間反応させ
た。人工胃液消化前、人工胃液消化後及び人工膵液消化
後のサンプルを、以下に示す条件で分析した。
【0055】 使用機種:HPLC(Waters. LC Modulel) カラム :SuperPac Pep-S, 5μm, ファルマシア (株) 製 移動相A:0.1 %トリフルオロ酢酸 B:アセトニトリル−水(50:50,0.1 %トリフルオロ酢酸含有) 流速 :0.8 ml/分(VYP,VTL),0.4 ml/分(VVYP) 検出波長:220nm 温度 :室温 注入量 :50倍希釈液20μl 上記HPLCによる逆相クロマトグラムを図4に示す。
また、消化物の保持時間とピーク面積を表4に示す。
【0056】
【表4】
【0057】図4及び表4から明らかなように、VTL
のピークは人工胃液消化後に消失したが、VYPとVV
YPのピークは人工膵液消化後にも存在した。これらの
結果より、本発明のペプチドVVYPは、消化管内にお
いて消化酵素により分解を受けることなく、消化管管腔
内のみならず小腸粘膜細胞及び血中に移行して効果を発
揮する可能性が示唆された。
【0058】〔試験例3〕本発明のペプチドの安全性試
験 雌雄のICR 系マウスに、実施例2で合成した配列番号1
のアミノ酸配列からなるペプチド(VVYP)を10g/Kg
体重以上(投与可能最大量)経口投与したが、死亡例は
なかった。
【0059】〔実施例3〕本発明のペプチドを含む食品
の調製 (1) 粉ミルクの調製 100gの小児用粉ミルクに、実施例2で合成した配列番号
1で示されるアミノ酸配列からなるペプチド(VVY
P)を10mg添加して、血中TG濃度上昇抑制能を有する
粉ミルクを調製した。 (2) チョコレートの調製 100gのチョコレートに、実施例2で合成した配列番号1
で示されるアミノ酸配列からなるペプチド(VVYP)
を50mg添加して、血中TG濃度上昇抑制能を有するチョ
コレートを調製した。
【0060】〔実施例4〕本発明のペプチドを含む飼料
の調製 ビタミン、ミネラル等が配合されたプレミックスに、実
施例2で合成した配列番号1で示されるアミノ酸配列か
らなるペプチド(VVYP)を0.1 重量%の割合で配合
して、これを市販の養魚用飼料に10重量%の割合で添加
し、血中TG濃度上昇抑制能を有する養魚用飼料を調製
した。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、血中トリグリセリド濃
度上昇抑制ペプチド並びに当該ペプチドを有効成分とし
て含む血中トリグリセリド濃度上昇抑制剤、血中トリグ
リセリド濃度上昇抑制機能を付与した特定保健用食品
(いわゆる機能性食品)及び血中トリグリセリド濃度上
昇抑制機能を付与した飼料が得られ、これらにより人若
しくは動物の肥満や高脂血症及びそれらに伴う高血圧症
や動脈硬化症等の循環器系疾患の予防や治療が可能にな
り、さらには家畜や養殖魚の肉質の改善が可能になる。
【0062】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Val Val Tyr Pro
【図面の簡単な説明】
【図1】グロビン蛋白分解物のゲルクロマトグラムであ
る。
【図2】実施例1における逆相(酸性)クロマトグラム
である。
【図3】実施例1における逆相(中性)クロマトグラム
である。
【図4】胃液処理前、胃液処理後、胃液/膵液処理後に
おけるVVYP、VYP及びVTLの逆相クロマトグラ
ムである。
フロントページの続き (72)発明者 松高 寿子 大阪府池田市古江町180番地 阪急共栄物 産株式会社薬理研究所内 (72)発明者 福浜 千津子 大阪府池田市古江町180番地 阪急共栄物 産株式会社薬理研究所内 (72)発明者 藤野 博昭 大阪府池田市古江町180番地 阪急共栄物 産株式会社薬理研究所内 (72)発明者 沼田 正寛 茨城県北相馬郡守谷町久保ヶ丘1−2 伊 藤ハム株式会社中央研究所内 (72)発明者 本田 和久 茨城県北相馬郡守谷町久保ヶ丘1−2 伊 藤ハム株式会社中央研究所内 (72)発明者 中村 豊郎 茨城県北相馬郡守谷町久保ヶ丘1−2 伊 藤ハム株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1で示されるアミノ酸配列から
    なるペプチド。
  2. 【請求項2】 配列番号1で示されるアミノ酸配列から
    なるペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド
    濃度上昇抑制剤。
  3. 【請求項3】 配列番号1で示されるアミノ酸配列から
    なるペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド
    濃度上昇抑制機能を付与した特定保健用食品。
  4. 【請求項4】 配列番号1で示されるアミノ酸配列から
    なるペプチドを有効成分として含む血中トリグリセリド
    濃度上昇抑制機能を付与した飼料。
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