JPH09252050A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09252050A
JPH09252050A JP5867296A JP5867296A JPH09252050A JP H09252050 A JPH09252050 A JP H09252050A JP 5867296 A JP5867296 A JP 5867296A JP 5867296 A JP5867296 A JP 5867296A JP H09252050 A JPH09252050 A JP H09252050A
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JP
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electrode
layer
protective film
wiring
opening
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JP5867296A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yamaguchi
勤 山口
Shigeyuki Murai
成行 村井
Hiroshige Touno
太栄 東野
Hisaaki Tominaga
久昭 冨永
Kaoru Nogawa
薫 野川
Shigeyuki Okamoto
重之 岡本
Yasoo Harada
八十雄 原田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿性が低下することのない半導体装置およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 MESFETのゲート電極7、ソース電
極6aおよびドレイン電極6bの上面をSiNの保護膜
8で覆い、その上面をポリイミド樹脂膜12で覆ってい
る。ポリイミド樹脂膜12上には下地金属層9とAuメ
ッキ膜10からなるソース配線11a、ドレイン配線1
1bが形成されている。コンタクトホール13a,13
bにおいて、ポリイミド樹脂膜12の開口部は保護膜8
の開口部よりも大きく形成され、さらにソース配線11
aおよびドレイン配線11bは、ポリイミド樹脂膜12
の開口部の上縁部を覆うような大きさに形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板等の表
面上に形成された電極にコンタクトホールを通して接続
された配線を有する半導体装置およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の半導体装置の平面図で
あり、図14は、図13中のA−A線断面図である。図
13および図14では、従来の半導体装置の一例とし
て、GaAsを用いたMESFET(金属−半導体電界
効果トランジスタ)の構造を示している。
【0003】図13および図14において、MESFE
Tは、半絶縁性GaAs基板1の上に金属からなるゲー
ト電極7、ソース電極6aおよびドレイン電極6bが所
定の間隔をもって形成されたショットキー接合型の半導
体装置を構成している。
【0004】半絶縁性GaAs基板1では、ゲート電極
7の下方にチャネル領域となるn型イオン注入領域3が
形成され、ソース電極6aおよびドレイン電極6bの下
方には、それぞれn+ 型イオン注入領域4が形成されて
いる。
【0005】また、半絶縁性GaAs基板1の表面上に
はSiN膜2およびSiO2 膜5が積層されており、ゲ
ート電極7、ソース電極6aおよびドレイン電極6bは
SiN膜2およびSiO2 膜5の所定領域に形成された
開口を通してそれぞれ半絶縁性GaAs基板1の表面に
接続されている。
【0006】さらに、ゲート電極7、ソース電極6aお
よびドレイン電極6bの上方は、SiNからなる保護膜
8によって覆われている。以下では、半絶縁性GaAs
基板1から保護膜8に至る構造部分をFET部と称す。
【0007】FET部のソース電極6aおよびドレイン
電極6bにはそれぞれソース配線11aおよびドレイン
配線11bが接続されている。ソース配線11aおよび
ドレイン配線11bは、TiとAuの二層からなる下地
金属層9と、その表面上に形成されたAuメッキ層10
とからなる多層構造を有している。ソース配線11aと
ソース電極6aとの接合部では、ソース電極6aの上面
において保護膜8に形成されたコンタクトホール24を
通してソース配線11aの下地金属層9とソース電極6
aとが接続されている。また、ドレイン配線11bとド
レイン電極6bの接合部も同様に形成されている。
【0008】さらに、図13に示すように、ゲート電極
7は、n型イオン注入領域3上から離れた位置まで引き
延ばされたゲート配線部7aを有している。そして、ゲ
ート配線部7aの上方をソース配線11aが交差する部
分には、ポリイミド樹脂層25が配置されたいわゆるブ
リッジ構造が形成されている。ポリイミド樹脂層25
は、ゲート配線部7aとソース配線11aとの間に配置
され、ゲート配線部7aとソース配線11aとの間の電
気的絶縁性、特に高周波の交流電流の電気的絶縁性を確
保している。
【0009】図15は、FET部に接続される配線層の
製造方法を示す工程図である。図15(a)〜(c)に
おいて、左側は各工程における断面構造を示し、右側は
その平面構造を示している。
【0010】まず、図15(a)に示すように、FET
部の保護膜8の表面上に、ソース電極6aおよびドレイ
ン電極6bの上方に開口を有するフォトレジスト26を
形成する。そして、フォトレジスト26をマスクとして
保護膜8をエッチングし、保護膜8中にソース電極6a
およびドレイン電極6bの表面に達するコンタクトホー
ル24,24を形成する。その後、フォトレジスト26
を除去する。
【0011】次に、図15(b)に示すように、Ti膜
およびAu膜を順次堆積し、下地金属層9を全面に形成
する。さらに、Auメッキ法により、Auメッキ層10
のパターンを形成する。
【0012】さらに、図15(c)において、Auメッ
キ層10をマスクとして、下地金属層9のAu膜をイオ
ンミリングによりエッチング除去し、さらに、Ti膜を
反応性イオンエッチングによりエッチング除去する。こ
の下地金属層9のパターニングにより、保護膜8の表面
上に所定形状のソース配線11aおよびドレイン配線1
1bが形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、MESFE
Tにおいては、外部から半絶縁性GaAs基板1の表面
に水分が浸入すると、その表面が酸化され、トランジス
タの特性が劣化する。このために、上記のMESFET
では、FET部の表面を耐湿性に優れた保護膜8で覆
い、外部からの水分の浸入を防いでいる。
【0014】ところが、上記のMESFETでは、この
保護膜8が製造中にエッチングされて、局部的な薄膜化
が生じるという問題があった。すなわち、図15(c)
に示す製造工程では、Auメッキ層10をマスクとして
下地金属層9のエッチングが行われる。下地金属層9が
所定の配線パターン領域以外の領域に残存すると、短絡
など不良の原因となる。したがって、不要な下地金属層
9を完全に取り除くために、下地金属層9のエッチング
は十分に行われる。このため、下地金属層9のエッチン
グによって、保護膜8の上面がオーバーエッチングされ
てしまう。特に、ゲート電極7の段差部やソース電極6
aおよびドレイン電極6bの段差部周辺では、保護膜8
が過度にエッチング除去され、膜厚が減少する。膜厚が
減少した部分が図15(c)において符号Xで示されて
いる。このような膜厚の薄い部分では、保護膜8を通過
して外部からの水分が半絶縁性GaAs基板1の表面に
浸入しやすくなる。そして、上述したように、半絶縁性
GaAs基板1の表面を酸化し、トランジスタの特性劣
化を引き起こす。
【0015】このように、従来のMESFETでは耐湿
性が低下する問題があった。本発明の目的は、耐湿性が
低下することのない半導体装置およびその製造方法を提
供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る半導体装置は、半導体基板または半導体層上
に電極が形成され、電極を覆うように保護膜が形成さ
れ、保護膜上の所定箇所に配線層がエッチングを含む工
程により形成されてなる半導体装置であり、少なくとも
保護膜における電極を覆う段差部上に、配線層の形成時
に保護膜のエッチングを阻止するエッチング阻止層が形
成されたものである。
【0017】第2の発明に係る半導体装置は、第1の発
明に係る半導体装置の構成において、保護膜が電極上に
第1の開口部を有し、エッチング阻止層が保護膜の第1
の開口部の上方に第1の開口部よりも大きい第2の開口
部を有し、配線層が第1の開口部および第2の開口部を
通して電極に接続されており、電極に接続される配線層
の部分が、第2の開口部の上縁部を覆う大きさを有する
ものである。
【0018】第3の発明に係る半導体装置は、第1また
は第2の発明に係る半導体装置の構成において、エッチ
ング阻止層が、絶縁性を有する樹脂膜からなるものであ
る。ここで、樹脂膜としては、ポリイミド樹脂膜が好ま
しい。
【0019】第4の発明に係る半導体装置は、半導体基
板または半導体層上に電極が形成され、電極を覆うよう
に第1の保護膜が形成され、第1の保護膜上の所定箇所
に配線層が形成されてなる半導体装置において、少なく
とも第1の保護膜における電極を覆う段差部上に第2の
保護膜が形成されているものである。
【0020】第5の発明に係る半導体装置は、半導体基
板または半導体層上に電極および第1層配線が形成さ
れ、電極および第1層配線を覆うように第1の保護膜が
形成され、第1層配線の上部に第1および第2の保護膜
を介して第2層配線が形成されてなる半導体装置におい
て、第2の保護膜を電極上部の第1の保護膜上まで延設
したものである。
【0021】第6の発明に係る半導体装置は、半導体基
板または半導体層中に形成された不純物領域上に電極が
形成され、電極を覆うように保護膜が形成され、保護膜
上の所定箇所に配線層がエッチングを含む工程により形
成されてなる半導体装置において、少なくとも保護膜に
おける電極を覆う段差部上に、配線層の形成時に保護膜
のエッチングを阻止するエッチング阻止層が形成されて
おり、電極が不純物領域上の位置から不純物領域と離れ
た位置まで延びて形成されておりかつ電極の不純物領域
から離れた部分において配線層と接続されているもので
ある。
【0022】第7の発明に係る半導体装置は、第6の発
明に係る半導体装置の構成において、電極が、不純物領
域上に形成された第1の電極と、第1の電極に接続され
かつ不純物領域から離れた位置まで延びる第2の電極と
からなり、配線層が、第2の電極に接続されているもの
である。
【0023】第8の発明に係る半導体装置は、半導体基
板または半導体層中に形成された不純物領域上に電極が
形成され、電極を覆うように保護膜が形成され、保護膜
上の所定箇所に配線層が形成されてなる半導体装置にお
いて、電極が不純物領域上の位置から不純物領域と離れ
た位置まで延びて形成されておりかつ電極の不純物領域
から離れた部分において配線層と接続されているもので
ある。
【0024】第9の発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板または半導体層の上に形成された電極に
接続される配線層を備えた半導体装置の製造方法であっ
て、電極が形成された半導体基板または半導体層の上
に、電極の上方に第1の開口部を有する保護膜を形成す
るステップと、保護膜上に、第1の開口部の上方に第1
の開口部よりも大きい第2の開口部を有するエッチング
阻止層を形成するステップと、エッチング阻止層上に配
線材料を形成し、配線材料を所定の形状にエッチングす
ることによって、第1および第2の開口部を通して電極
に接続されかつ電極に接続される部分が第2の開口部の
上縁部を覆う大きさを有する配線層を形成するステップ
とを備えたものである。
【0025】第10の発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板または半導体層の上に形成された電極に
接続される配線層を備えた半導体装置の製造方法であっ
て、電極が形成された半導体基板または半導体層の上に
保護膜およびエッチング阻止層を順次形成するステップ
と、電極の上方に位置する第1および第2の開口部をそ
れぞれ保護膜およびエッチング阻止層中に形成するステ
ップと、エッチング阻止層をエッチングすることによっ
て、第2の開口部を第1の開口部よりも大きくするステ
ップと、エッチング阻止層上に配線材料を形成し、配線
材料を所定の形状にエッチングすることによって、第1
および第2の開口部を通して電極に接続されかつ電極に
接続される部分が第2の開口部の上縁部を覆う大きさを
有する配線層を形成するステップとを備えたものであ
る。
【0026】第11の発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板または半導体層上に電極および第1層配
線を形成するステップと、電極および第1層配線を覆う
ように第1の保護膜を形成するステップと、第1の保護
膜上に、第1層配線の上部から電極の上部に延びる第2
の保護膜を形成するステップと、第2の保護膜上に配線
材料を形成し、配線材料をエッチングすることによって
第2層配線を形成するステップとを備えたものである。
【0027】第1〜第3の発明に係る半導体装置、第9
および第10の発明に係る半導体装置の製造方法におい
ては、保護膜上の所定領域にエッチング阻止層を介在さ
せることによって、配線層のエッチング時に保護膜、特
に電極を覆う保護膜の段差部分が同時にエッチングされ
てしまうのを阻止している。このために、保護膜は外部
から半導体基板等の表面に水分が浸入することを防止す
るのに十分な膜厚を確保でき、この保護膜によって半導
体装置の耐湿性を十分に確保することができる。
【0028】特に、第2の発明に係る半導体装置、第9
および第10の発明に係る半導体装置の製造方法におい
ては、電極と配線層とが接続される接続部において、エ
ッチング阻止層の第2の開口部が保護膜の第1の開口部
よりも大きく形成されている。すなわち、エッチング阻
止層の第2の開口部の内周面が電極表面から離隔してお
り、エッチング阻止層が直接電極表面に接触しないよう
に形成されている。したがって、エッチング阻止層が例
えば水分を含有するような材料からなる場合であって
も、エッチング阻止層内の水分が電極表面に到達するこ
とが防止される。
【0029】また、配線層は、エッチング阻止層の第2
の開口部の上縁部を覆う大きさに形成されている。この
ために、エッチング阻止層の第2の開口部の内部に露出
する保護膜の上部表面が配線層に覆われた状態で配線層
のエッチングを行うことができ、保護膜の露出した表面
が配線層のエッチングによってオーバーエッチングされ
ることを防止することができる。
【0030】なお、保護膜の第1の開口部は電極の上部
表面上に位置し、電極の上部表面領域よりも小さいこと
が好ましい。特に、第10の発明に係る半導体装置の製
造方法では、エッチング阻止層の第2の開口部は保護膜
の第1の開口部に対して自己整合的に形成される。この
ために、第2の開口部を形成するためのマスクプロセス
を省略できることによって製造工程を簡略化することが
できる。
【0031】また、特に第3の発明に係る半導体装置に
おいては、エッチング阻止層が樹脂膜から構成されてい
る。樹脂膜は厚く塗布することができる。このために、
配線層のエッチング形成時に多少エッチングされたとし
ても、なお十分な厚さの樹脂膜が残存し、下層の保護膜
がエッチングされることを防止することができる。
【0032】さらに、第4および第5の発明に係る半導
体装置および第11の発明に係る半導体装置の製造方法
においては、第1の保護膜上に第2の保護膜が形成され
ている。第2の保護膜は、配線層の形成工程において第
1の保護膜がエッチングによって薄膜化することを防止
し、さらに第1の保護膜と同様に下層の電極等の素子部
を保護する。
【0033】さらに、第6および第7の発明に係る半導
体装置においては、保護膜上の所定領域にエッチング阻
止層を介在させることによって、配線層のエッチング時
に保護膜が同時にエッチングされてしまうのを阻止して
いる。さらに、配線層と電極との接続部は、半導体基板
等の不純物領域から離れた位置に配置されている。この
ため、水分が浸入し易い配線層と電極との接続部が不純
物領域から遠くなり、これによって半導体装置の耐湿性
を向上させることができる。
【0034】さらに、第8の発明に係る半導体装置にお
いては、配線層と電極との接続部が、半導体基板等の不
純物領域から離れた位置に配置されている。このため、
水分が浸入し易い配線層と電極との接続部が不純物領
域、特に動作領域から遠くなり、水分が動作領域に到達
し難くなる。これによって半導体装置の耐湿性を向上さ
せることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例に
よる半導体装置の平面構造図であり、図2は図1中のB
−B線断面図である。本実施例では、半導体装置の一例
としてMESFETに適用した例について説明する。な
お、図1においては、ポリイミド樹脂膜12は、その平
面的な形状を明らかにするために模式的に示されてお
り、他層との積層関係は図2において明確に示されてい
る。
【0036】図1および図2において、MESFETは
半絶縁性GaAs基板1の表面上に金属からなるゲート
電極7、ソース電極6aおよびドレイン電極6bとを備
えている。
【0037】半絶縁性GaAs基板1の中には、チャネ
ル領域(動作領域)となるn型イオン注入領域3と、n
+ イオン注入領域4とが形成されている。n型イオン注
入領域3の上にはゲート電極7が形成されている。ゲー
ト電極7は、n型イオン注入領域3から離れる方向に細
長く延びるゲート配線部7aを有しており、その端部
は、パッド電極7bに接続されている。
【0038】ゲート電極7の両側には、所定の間隔をも
ってゲート電極7に平行に延びるソース電極6aおよび
ドレイン電極6bが形成されている。ソース電極6aお
よびドレイン電極6bは、それぞれn+ イオン注入領域
4上に配置されている。
【0039】また、半絶縁性GaAs基板1の表面上に
はSiN膜2およびSiO2 膜5が形成されている。ゲ
ート電極7、ソース電極6aおよびドレイン電極6b
は、SiN膜2およびSiO2 膜5の所定領域に形成さ
れた開口部を通してそれぞれ半絶縁性GaAs基板1の
表面に接続されている。
【0040】さらに、ゲート電極7、ソース電極6aお
よびドレイン電極6b等の上方はSiNからなる保護膜
8により覆われている。さらに、保護膜8の上面にはポ
リイミド樹脂膜12が形成されている。ポリイミド樹脂
膜12は、保護膜8のエッチング阻止層として形成され
ている。このエッチング阻止層としての作用について
は、後で説明する製造方法において詳述する。
【0041】ポリイミド樹脂膜12および保護膜8に
は、ソース電極6a、ドレイン電極6bおよびゲート電
極7のパッド電極7bの表面に達するコンタクトホール
13a,13b,13cが形成されている。また、ポリ
イミド樹脂膜12の上面にはソース配線11a、ドレイ
ン配線11bおよびゲート配線11cが形成されてお
り、コンタクトホール13a,13b,13cを通して
それぞれソース電極6a、ドレイン電極6bおよびゲー
ト電極7のパッド電極7bに接続されている。
【0042】ソース配線11a、ドレイン配線11bお
よびゲート配線11cは、それぞれ下地金属層9とAu
メッキ層10とからなる多層構造に形成されている。さ
らに、下地金属層9は、下方側からTi膜、Au膜の積
層体により形成されている。
【0043】図3は、金属配線層と電極の接続部の一例
として、ドレイン電極6bとドレイン配線11bとの接
続構造を示す平面図である。図2および図3において、
保護膜8に形成された開口部14bの開口幅W1 は、ド
レイン電極6bの上方に位置するようにドレイン電極6
bの平面領域幅W4 よりも小さく形成されている。
【0044】また、ポリイミド樹脂膜12の開口部15
bの開口幅W2 は、保護膜8に形成された開口部14b
の開口幅W1 よりも大きく形成されている。これは、ポ
リイミド樹脂膜12の開口部15bの内周面の位置をド
レイン電極6bから遠ざけるためである。このポリイミ
ド樹脂膜12は、粘性液状のポリイミド樹脂を熱処理
し、混入した不所望の水分を除去して成膜されている。
【0045】しかしながら、MESFETの製造プロセ
スでは高温熱処理を用いることが制限されるため、ポリ
イミド樹脂膜12から完全に水分を除去することが困難
である。したがって、ポリイミド樹脂膜12中の残留し
た水分がドレイン電極6b側へ浸入するおそれがある。
しかも、ポリイミド樹脂膜12と下地金属層9との界面
は、水分の浸入経路となりやすい傾向がある。このた
め、ポリイミド樹脂膜12がコンタクトホール13b内
においてドレイン電極6bに近接すればするほどポリイ
ミド樹脂膜12中の水分がドレイン電極6b側へ浸入し
やすくなり、あるいはポリイミド樹脂膜12と下地金属
層9との界面を通して外部から水分が浸入しやすくな
り、さらに半絶縁性GaAs基板1の表面に到達しやす
くなる。
【0046】このために、コンタクトホール13bにお
いては、ポリイミド樹脂膜12の開口幅W2 を保護膜8
の開口幅W1 より大きく取ることによってポリイミド樹
脂膜12をコンタクトホール13b内のドレイン電極6
bの表面から遠ざけるようにしている。そして、ドレイ
ン電極6bの近傍において、下地金属層9と保護膜8と
が接触するように構成している。下地金属層9のTi膜
とSiNの保護膜8との界面は、水分が浸入し難いた
め、水分の浸入経路を遮断することができる。
【0047】さらに、ドレイン配線11bの線幅W
3 は、ポリイミド樹脂膜12の開口幅W 2 より大きくな
るように設定されている。これは、下地金属層9をエッ
チングする際に、コンタクトホール13bにおいて保護
膜8の表面が露出してエッチングされないようにするた
めである。
【0048】なお、ソース配線11aとソース電極6a
との接続部およびゲート配線11cとゲート電極7のパ
ッド電極7bとの接続部においても、上記と同様の構造
に構成されている。
【0049】また、図1において、ゲート電極7のゲー
ト配線部7a上をソース配線11aが交差する領域で
は、ゲート配線部7aとソース配線11aとの間にポリ
イミド樹脂膜12が介在している。ポリイミド樹脂膜1
2は、内部応力が低く、膜割れを生じにくいため、厚く
形成することができる。したがって、ゲート配線部7a
とソース配線11aとの間の電気的絶縁性を十分に確保
することができる。
【0050】次に、上記のような構造を有するMESF
ETの製造方法について説明する。図4〜図7は、上記
のMESFETの製造方法を示す工程図である。図4〜
図7の(a)〜(k)において、左側は断面構造を示
し、右側は平面構造を示している。
【0051】まず、図4(a)に示すように、半絶縁性
GaAs基板1上の所定領域にフォトレジスト(図示せ
ず)を形成し、これをマスクとしてSiイオンを注入エ
ネルギー40keV、注入量5×1012cm-2でイオン
注入し、GaAs基板1の表面にn型イオン注入領域3
を形成する。次に、フォトレジストを除去し、ECRプ
ラズマCVD装置を用いてGaAs基板1の表面上に熱
処理用保護膜として膜厚500ÅのSiN膜2を形成す
る。
【0052】次に、図4(b)に示すように、SiN膜
2上にポジ型フォトレジストを形成し、第1のフォトマ
スクパターンを用いて光露光および現像処理を行うこと
によりフォトレジストの第1のパターン19aを形成
し、さらにその第1のパターン19aをマスクとしてS
iをイオン注入することにより、半絶縁性GaAs基板
1にn+ イオン注入領域4(高導電領域)を形成する。
イオン注入条件としては、注入エネルギーを90keV
とし、注入量を5×1013cm-2とする。
【0053】その後、図4(c)に示すように、第2の
フォトマスクパターンを用いてフォトレジストの第1の
パターン19aに再度光露光および現像処理を行い、ゲ
ート電極コンタクト部となる領域上にフォトレジストの
第2のパターン19bのみを残す。フォトレジストの第
2のパターン19bは、n型イオン注入領域3の幅L1
よりも広い幅L2を有する。
【0054】さらに、図5(d)に示すように、フォト
レジストの第2のパターン19bをマスクとしてECR
プラズマCVD法およびリフトオフ法により、SiN膜
2上に膜厚0.3μmのSiO2 膜5を形成する。それ
により、n型イオン注入領域3上にSiO2 膜5の窓5
aが形成される。その後、フォトレジストの第2のパタ
ーン19bを除去する。そして、880℃のアニール処
理によりn型イオン注入領域3およびn+ イオン注入領
域4を活性化させる。
【0055】次に、図5(e)に示すように、n+ イオ
ン注入領域4上を除いてフォトレジスト(図示せず)を
形成し、プラズマエッチングによりn+ イオン注入領域
4上のSiO2 膜5およびSiN膜2を除去する。エッ
チングガスとしては、4フッ化炭素(CF4 )ガスおよ
び酸素ガスの混合ガスを用いる。そして、n+ イオン注
入領域4上に蒸着法およびリフトオフ法を用いてAuG
e合金およびNiからなるオーミック電極を形成する。
これらのオーミック電極がそれぞれソース電極6aおよ
びドレイン電極6bとなる。
【0056】次いで、図5(f)に示すように、n型イ
オン注入領域3上にゲート電極形成用のフォトレジスト
20を形成した後、SiO2 膜5をマスクとしてプラズ
マエッチンによりn型イオン注入領域3上のSiN膜2
を除去する。エッチングガスとしては、4フッ化炭素
(CF4 )ガスおよび酸素ガスの混合ガスを用いる。こ
れにより、n型イオン注入領域3上に開口部18が形成
される。
【0057】上記の混合ガスによるプラズマエッチング
では、SiO2 膜5がほとんどエッチングされず、Si
N膜2のみがエッチングされる。このとき、SiN膜2
のエッチング速度が速いため、SiN膜2の縁部23が
SiO2 膜5の縁部に対してオーバーエッチングされ
る。すなわち、SiO2 膜5の窓5a内のSiN膜2が
エッチングされるとともに、SiO2 膜5の窓5aの縁
部下のSiN膜2もサイドエッチングされる。
【0058】さらに、図6(g)に示すように、蒸着法
およびリフトオフ法を用いてn型イオン注入領域3上に
ゲート電極7を形成した後、フォトレジスト20を除去
する。このとき、図5(f)の工程でSiN膜2の縁部
23がSiO2 膜5の縁部に対してオーバーエッチング
されているので、ゲート電極7の足部の側部に空隙17
が形成される。この空隙17の平面形状は矩形状となっ
ており、半絶縁性GaAs基板1、SiN膜2、ゲート
電極7およびSiO2 膜5により囲まれた密閉空間とな
る。
【0059】したがって、空隙17には、外部から水分
や酸化雰囲気が侵入することがないので、GaAs表面
の酸化が防止されるとともに耐湿性が向上する。さら
に、図6(h)に示すように、プラズマCVD法により
SiNからなる保護膜8を膜厚4000Åで全面に形成
する。そして、ソース電極6aおよびドレイン電極6b
の上に開口を有するフォトレジストのパターン(図示せ
ず)を形成し、このフォトレジストパターンをマスクと
して保護膜8をエッチングしてソース電極6aおよびド
レイン電極6bの上に開口部14a,14bを形成す
る。
【0060】さらに、図6(i)に示すように、保護膜
8上の全面にポリイミド樹脂を厚さ3μm塗布する。そ
の後、150〜180℃の熱処理を行い、さらに温度3
00℃で1時間程度の加熱処理を行ってポリイミド樹脂
膜12を成膜する。さらに、ポリイミド樹脂膜12上
に、ソース電極6aおよびドレイン電極6b上に開口を
有するフォトレジストのパターン21を形成し、このフ
ォトレジストパターン21をマスクとしてポリイミド樹
脂膜12をエッチングする。これにより、保護膜8の開
口部14a,14bよりも開口幅の大きい開口部15
a,15bが形成される。その後、フォトレジスト21
を除去する。
【0061】このポリイミド樹脂膜12はゲート電極7
の上部を覆うように形成されている。そして、このゲー
ト電極7の上方にあるポリイミド樹脂膜12の所定の部
分がゲート電極7のゲート配線部7aとソース配線11
a(図1参照)との間の電気的絶縁性を確保するための
ポリイミドブリッジ構造を構成する。
【0062】次に、図7(j)に示すように、ポリイミ
ド樹脂膜12上の全面にTi膜を膜厚200Åに堆積
し、引き続きAu膜を膜厚3000Åに堆積して下地金
属層9を形成する。そして、この下地金属層9の表面上
にAuメッキ法を用いてAuメッキ層の配線パターンを
膜厚4μm程度に厚く形成し、Auメッキ層10を形成
する。このとき、Auメッキ層10の線幅は、ポリイミ
ド樹脂膜12の開口部15a,15bの開口幅よりも大
きく形成される。
【0063】引き続き、図7(k)に示すように、配線
形状にパターニングされたAuメッキ層10をマスクと
して、まずイオンミリングにより下地金属層9の上層の
Au膜をエッチングする。さらに、反応性化学エッチン
グ法を用いて下層のTi膜をエッチングする。このエッ
チングにより、下地金属層9は、Auメッキ層10と同
じ形状にパターニングされる。下地金属層9のエッチン
グの終期においては、ポリイミド樹脂膜12の表面が露
出する。
【0064】ポリイミド樹脂膜12は、厚膜に形成する
のに適しており、本実施例では3μm程度に厚く形成さ
れている。したがって、下地金属層9のTi膜のエッチ
ング時にオーバーエッチングされて消失することがな
い。また、ポリイミド樹脂膜12は、Ti膜のエッチン
グに用いられる反応性化学エッチングに対してエッチン
グ速度が遅く、エッチング除去されずに残余する。
【0065】このため、保護膜8は上層のポリイミド樹
脂膜12によって保護され、下地金属層9のエッチング
時にオーバーエッチングされて局部的な薄膜化が生じる
ことがない。
【0066】また、図7(k)の工程に示すように、ソ
ース電極6aおよびドレイン電極6bの上方のコンタク
ト部13a,13b近傍では、下地金属層9の内周面が
ポリイミド樹脂膜12の上面に位置するようにエッチン
グされている。したがって、コンタクトホール13a,
13bの内部においてポリイミド樹脂膜12の開口部1
5a,15bの内周面から露出した保護膜8の上面はエ
ッチング雰囲気に晒されることがない。これにより、保
護膜8は、MESFETの完成時において、成膜時の所
定の膜厚を維持することができる。したがって、保護膜
8によって想定した通りの耐湿性を保持することができ
る。
【0067】さらに、図13に示す従来のMESFET
の製造工程と比較すると、本実施例では、従来のブリッ
ジ構造のポリイミド樹脂膜25に対して形成パターンの
形状のみが異なり、必要とする工程は増加しない。した
がって、従来の製造方法に比べて工程が煩雑化すること
がない。
【0068】ここで、本実施例の半導体装置の信頼性を
調べるために、信頼性評価試験としてPCT(Pressure
Cooker Test)を行った。PCTでは、温度120℃、
湿度100%および圧力2気圧の状態で試料を放置す
る。そして、ゲート電位を0Vとし、ソース・ドレイン
間に一定電圧(ここでは3V)を印加したときにソース
・ドレイン間に流れる電流(ソース・ドレイン間飽和電
流)Idssを測定する。
【0069】表1は、本実施例の方法で作成された複数
の試料のソース・ドレイン間飽和電流Idssの測定結
果を示している。
【0070】
【表1】
【0071】表1に示すように、本実施例の方法で作成
された試料においてはソース・ドレイン間飽和電流Id
ssの測定値がほとんど経時変化を示していないことが
わかる。この結果より、本実施例の半導体装置では、耐
湿性の経時変化がほとんど生じないため、安定した特性
を得ることができる。
【0072】なお、上記実施例において、半絶縁性Ga
As基板1に形成される絶縁膜としては、SiN膜2と
SiO2 膜5の2層構造のみならず単層の絶縁膜で形成
してもよく、また、ゲート電極7の足部の側面との間に
空隙が設けられなくてもよい。
【0073】図8は、上記の実施例による半導体装置の
製造方法の変形例を示す工程図である。図8では、上記
の実施例による半導体装置の図6(h)〜図6(i)に
示す工程に対応するコンタクトホールの製造工程を示し
ている。
【0074】すなわち、図8(a)に示すように、上記
の実施例の図6(g)に示す工程において形成されてい
るゲート電極7、ソース電極6aおよびドレイン電極6
b上の全面に、プラズマCVD法により膜厚4000Å
のSiNからなる保護膜8を堆積する。
【0075】引き続き、保護膜8の上にポリイミド樹脂
膜12を膜厚3μm程度塗布する。その後、150〜1
80℃の熱処理を行い、さらに温度300℃で1時間程
度の加熱処理を行ってポリイミド樹脂膜12を形成す
る。
【0076】さらに、図8(b)に示すように、ポリイ
ミド樹脂膜12の上に、ソース電極6aおよびドレイン
電極6bの上方に開口を有するフォトレジスト22を形
成し、このフォトレジスト22をマスクとしてポリイミ
ド樹脂膜12をアミノシラン・エチレンジアミンの混合
液によりウェットエッチングし、さらに保護膜8を反応
性イオンエッチングによりエッチングし、開口部14
a,14bを形成する。この開口部14a,14bの開
口幅は図2および図3に示す保護膜8の開口部14a,
14bの開口幅W1 に等しい。
【0077】さらに、図8(c)に示すように、フォト
レジスト22を残余した状態で、アミノシラン・エチレ
ンジアミンの混合液を用いてポリイミド樹脂膜12のみ
を再度エッチングする。これにより、開口部14a,1
4bに望むポリイミド樹脂膜12の内周面がエッチング
され、保護膜8の開口部14a,14bよりも大きい開
口部15a,15bが形成される。その後、フォトレジ
スト22を除去する。
【0078】そして、引き続き上記の実施例による半導
体装置の図7(j)、(k)に示す工程が行われ、ME
SFETが完成する。このような方法では、ポリイミド
樹脂膜12の開口部15a,15bは保護膜8の開口部
14a,14bに対して自己整合的に形成される。この
ために、上記の実施例による方法に比べて、フォトレジ
ストのマスクプロセスを減少させることができ、製造工
程を簡素化することができる。
【0079】なお、図8(c)に示す二度目のポリイミ
ド樹脂膜12のエッチングは、フォトレジスト22を除
去した状態で行ってもよい。図9は、本発明の第2の実
施例による半導体装置の平面図であり、図10および図
11は、それぞれ図9中のC−C線断面図およびD−D
線断面図である。本実施例は、第1の実施例の場合と同
様に半導体装置としてMESFETの例を示している。
なお、図9において、ポリイミド樹脂膜12は、その平
面的な形状を明らかにするために模式的に示されてお
り、他層との積層関係は図10および図11において明
確に示されている。
【0080】本実施例によるMESFETは、第1の実
施例によるMESFETに比べて、ソース配線11aお
よびドレイン配線11bとソース電極6aおよびドレイ
ン電極6bとの接続位置が異なっている。
【0081】すなわち、図10に示すように、ソース電
極6aおよびドレイン電極6bがn + イオン注入領域4
上にある部分では、ソース配線11aおよびドレイン配
線11bとソース電極6aおよびドレイン電極6bとの
接続が行われていない。そして、図11に示すように、
+ イオン注入領域4以外の半絶縁性GaAs基板1の
表面にあるドレイン電極6bの部分においてドレイン電
極6bとドレイン配線11bとの接続が行われている。
また、ソース電極6aとソース配線11aとの接続も同
様に行われている。
【0082】このように構成することにより、ソース配
線11aおよびドレイン配線11bとソース電極6aお
よびドレイン電極6bとの接続部分がn+ イオン注入領
域4あるいは特にn型イオン注入領域3から離れた位置
に配置されることになり、この接続部分から水分が浸入
したとしても、動作領域となるn型イオン注入領域3に
到達し難くして耐湿性の向上を図っている。
【0083】なお、第1の実施例の場合と同様に、保護
膜8の上にはポリイミド樹脂膜12が形成されている。
さらに、ソース電極6aとソース配線11aとの接続
部、ドレイン電極6bとドレイン配線11bとの接続部
およびゲート電極7とゲート配線11cとの接続部の構
造も第1実施例の場合と同様に構成されている。
【0084】図12は、本発明の第3の実施例による半
導体装置の平面図である。本実施例は、第2の実施例の
変形例であり、ソース電極6aおよびドレイン電極6b
とソース配線11aおよびドレイン配線11bとの接続
構造が異なっている。
【0085】すなわち、図12に示すように、ソース電
極6aとソース配線11aとは接続用金属配線23aを
介して接続されており、ドレイン電極6bとドレイン配
線11bとは接続用金属配線23bを介して接続されて
いる。ソース電極6aおよびドレイン電極6bは、n+
イオン注入領域4上に形成されている。そして、接続用
金属配線23a,23bがそれぞれソース電極6aおよ
びドレイン電極6bの表面上から、n+ イオン注入領域
4から離れた位置に向かって延びて形成されている。こ
の接続用金属配線23a,23bは、それぞれ膜厚50
0ÅのTi層上に膜厚5000ÅのAu層が積層された
2層構造から形成されている。
【0086】ソース配線11aおよびドレイン配線11
bは、n+ イオン注入領域4あるいは特にn型イオン注
入領域3から離れた位置において接続用金属配線23
a,23bと接続されている。
【0087】このように、ソース配線11aおよびドレ
イン配線11bと接続用金属配線23a,23bとの接
続部分をn+ イオン注入領域4あるいは特にn型イオン
注入領域3から離れた位置に配置することにより、水分
が動作領域となるn型イオン注入領域3に到達し難くし
ている。
【0088】なお、ソース配線11aおよびドレイン配
線11bと接続用金属配線23a,23bとの間には下
層側から順に保護膜8、ポリイミド樹脂膜12が形成さ
れており、ソース配線11aおよびドレイン配線11b
と接続用金属配線23a,23bとの接続部における保
護膜8およびポリイミド樹脂膜12の開口パターンは、
第2の実施例におけるソース電極6aおよびドレイン電
極6bとソース配線11aおよびドレイン配線11bと
の接続部の構造と同様に形成されている。
【0089】このように、上記第1〜第3の実施例で
は、エッチング阻止層としてポリイミド樹脂膜を用いた
が、これに限定されることなく、下地金属層9のエッチ
ングに対してエッチングされ難い材料でかつ絶縁性を有
するものであれば他の樹脂膜や絶縁膜を用いることも可
能である。
【0090】また、本発明のエッチング阻止膜を用いる
構成は、MESFETのみならず、他の半導体装置に対
しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体装置の平面
図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】図1の半導体装置の部分平面図である。
【図4】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程図である。
【図5】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程図である。
【図6】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程図である。
【図7】本発明の第1の実施例による半導体装置の製造
方法を示す工程図である。
【図8】第1の実施例の変形例による半導体装置の製造
方法を示す工程図である。
【図9】本発明の第2の実施例による半導体装置の平面
図である。
【図10】図9中のC−C線断面図である。
【図11】図9中のD−D線断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例による半導体装置の平
面図である。
【図13】従来の半導体装置の平面図である。
【図14】図13中のA−A線断面図である。
【図15】従来の半導体装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 SiN膜 3 n型イオン注入領域 4 n+ イオン注入領域 6a ソース電極 6b ドレイン電極 7 ゲート電極 8 保護膜 9 下地金属層 10 Auメッキ層 11a ソース配線 11b ドレイン配線 11c ゲート配線 12 ポリイミド樹脂膜 13a,13b,13c コンタクトホール 14a,14b,15a,15b 開口部 23a,23b 接続用金属配線
フロントページの続き (72)発明者 冨永 久昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 野川 薫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岡本 重之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 原田 八十雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板または半導体層上に電極が形
    成され、前記電極を覆うように保護膜が形成され、前記
    保護膜上の所定箇所に配線層がエッチングを含む工程に
    より形成されてなる半導体装置において、 少なくとも前記保護膜における前記電極を覆う段差部上
    に、前記配線層の形成時に前記保護膜のエッチングを阻
    止するエッチング阻止層が形成されたことを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記保護膜は、前記電極上に第1の開口
    部を有し、 前記エッチング阻止層は、前記保護膜の前記第1の開口
    部の上方に前記第1の開口部よりも大きい第2の開口部
    を有し、 前記配線層は前記第1の開口部および前記第2の開口部
    を通して前記電極に接続されており、前記電極に接続さ
    れる前記配線層の部分は、前記第2の開口部の上縁部を
    覆う大きさを有することを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記エッチング阻止層は、絶縁性を有す
    る樹脂膜からなることを特徴とする請求項1または2記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板または半導体層上に電極が形
    成され、前記電極を覆うように第1の保護膜が形成さ
    れ、前記第1の保護膜上の所定箇所に配線層が形成され
    てなる半導体装置において、 少なくとも前記第1の保護膜における前記電極を覆う段
    差部上に第2の保護膜が形成されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板または半導体層上に電極およ
    び第1層配線が形成され、前記電極および前記第1層配
    線を覆うように第1の保護膜が形成され、前記第1層配
    線の上部に前記第1および第2の保護膜を介して第2層
    配線が形成されてなる半導体装置において、 前記第2の保護膜を前記電極上部の前記第1の保護膜上
    まで延設したことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板または半導体層中に形成され
    た不純物領域上に電極が形成され、前記電極を覆うよう
    に保護膜が形成され、前記保護膜上の所定箇所に配線層
    がエッチングを含む工程により形成されてなる半導体装
    置において、 少なくとも前記保護膜における前記電極を覆う段差部上
    に、前記配線層の形成時に前記保護膜のエッチングを阻
    止するエッチング阻止層が形成されており、 前記電極は、前記不純物領域上の位置から前記不純物領
    域と離れた位置まで延びて形成されておりかつ前記電極
    の前記不純物領域から離れた部分において前記配線層と
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記電極は、前記不純物領域上に形成さ
    れた第1の電極と、前記第1の電極に接続されかつ前記
    不純物領域から離れた位置まで延びる第2の電極とから
    なり、 前記配線層は、前記第2の電極に接続されていることを
    特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板または半導体層中に形成され
    た不純物領域上に電極が形成され、前記電極を覆うよう
    に保護膜が形成され、前記保護膜上の所定箇所に配線層
    が形成されてなる半導体装置において、 前記電極は、前記不純物領域上の位置から前記不純物領
    域と離れた位置まで延びて形成されておりかつ前記電極
    の前記不純物領域から離れた部分において前記配線層と
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板または半導体層の上に形成さ
    れた電極に接続される配線層を備えた半導体装置の製造
    方法であって、 前記電極が形成された前記半導体基板または前記半導体
    層の上に、前記電極の上方に第1の開口部を有する保護
    膜を形成するステップと、 前記保護膜上に、前記保護膜の前記第1の開口部の上方
    に前記第1の開口部よりも大きい第2の開口部を有する
    エッチング阻止層を形成するステップと、 前記エッチング阻止層上に配線材料を形成し、前記配線
    材料を所定の形状にエッチングすることによって、前記
    第1および第2の開口部を通して前記電極に接続されか
    つ前記電極に接続される部分が前記第2の開口部の上縁
    部を覆う大きさを有する配線層を形成するステップとを
    備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板または半導体層の上に形成
    された電極に接続される配線層を備えた半導体装置の製
    造方法であって、 前記電極が形成された前記半導体基板または前記半導体
    層の上に保護膜およびエッチング阻止層を順次形成する
    ステップと、 前記電極の上方に位置する第1および第2の開口部をそ
    れぞれ前記保護膜および前記エッチング阻止層中に形成
    するステップと、 前記エッチング阻止層をエッチングすることによって、
    前記第2の開口部を前記第1の開口部よりも大きくする
    ステップと、 前記エッチング阻止層上に配線材料を形成し、配線材料
    を所定の形状にエッチングすることによって、前記第1
    および第2の開口部を通して前記電極に接続されかつ前
    記電極に接続される部分が前記第2の開口部の上縁部を
    覆う大きさを有する配線層を形成するステップとを備え
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板または半導体層上に電極お
    よび第1層配線を形成するステップと、 前記電極および前記第1層配線を覆うように第1の保護
    膜を形成するステップと、 前記第1の保護膜上に、前記第1層配線の上部から前記
    電極の上部に延びる第2の保護膜を形成するステップ
    と、 前記第2の保護膜上に配線材料を形成し、前記配線材料
    をエッチングすることによって第2層配線を形成するス
    テップとを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007317735A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2010153708A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 半導体装置
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