JPH11204738A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11204738A
JPH11204738A JP781798A JP781798A JPH11204738A JP H11204738 A JPH11204738 A JP H11204738A JP 781798 A JP781798 A JP 781798A JP 781798 A JP781798 A JP 781798A JP H11204738 A JPH11204738 A JP H11204738A
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forming
film
oxide film
conductor portion
insulator layer
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JP781798A
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Hisashi Sakagami
寿司 坂上
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスキング工程の少ない半導体装置の製造方
法を提供する。 【解決手段】 N膜54、56および、N膜54、56
の下にあるシリコン酸化膜50をマスクにしてポリシリ
コン層48に、小さい注入エネルギで、高濃度のリン
(P)をイオン注入するとともに、大きい注入エネルギ
で、低濃度のリンをイオン注入する。したがって、MO
S形電界効果トランジスタTのゲート電極66には高濃
度のリンイオンと低濃度のリンイオンがともに注入さ
れ、高抵抗素子Rの高抵抗導電体部64およびキャパシ
タCの下部電極62には低濃度のリンイオンのみが注入
されることになる。リンイオンを注入する際にマスクと
して使用したN膜54およびO膜58(シリコン酸化膜
50)を利用してキャパシタCの誘電体膜を形成する。
このため、キャパシタCの誘電体膜のうち下部電極62
に接する部分を形成するためのマスキング工程を省略す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関し、特に、半導体装置の製造工程におけるマ
スキング工程の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】キャパシタC、高抵抗素子R、MOS形
電界効果トランジスタ( Metal OxideSemiconductor Fi
eld Effect Transistor)Tを一つの半導体基板に形成
した半導体装置が知られている(図9B参照)。図6A
〜図9Bに、従来のこのような半導体装置の製造工程の
一部を示す。
【0003】まず、図6Aに示すように、半導体基板2
の上部に、素子形成領域を分離するのためのフィールド
酸化膜4およびゲート酸化膜6を形成したものを用意す
る。この上に、図6Bに示すように、ポリシリコン層8
を形成する。
【0004】つぎに、ポリシリコン層8の上にシリコン
酸化物を堆積させた後、これをパタニングすることによ
り、図7Aに示すように、領域12にのみシリコン酸化
膜10を残す(第1のマスキング工程)。
【0005】残されたシリコン酸化膜10をマスクにし
て、高濃度のリン(P)をイオン注入する。図中、×印
が注入された高濃度のリンイオンを示す。領域12を除
いて、ポリシリコン層8には、高濃度のリンイオンが注
入されていることが分る。
【0006】つぎに、図7Bに示すように、シリコン酸
化膜10を除去し、ポリシリコン層8全体に、低濃度の
リンをイオン注入する。図中、丸印が注入された低濃度
のリンイオンを示す。領域12のポリシリコン層8に
は、低濃度のリンイオンのみが注入されていることが分
る。また、領域12以外のポリシリコン層8には、高濃
度のリンイオンと低濃度のリンイオンがともに注入され
ていることが分る。
【0007】つぎに、図8Aに示すように、ポリシリコ
ン層8をパタニングすることにより、MOS形トランジ
スタTのゲート電極14、高抵抗素子Rの抵抗要素1
6、キャパシタCの下部電極18を形成する(第2のマ
スキング工程)。パタニング後、熱酸化(リゲート熱酸
化)により、シリコン酸化膜20を形成する。
【0008】その後、レジスト(図示せず)を塗布して
パタニングする。パタニングされたレジストおよびゲー
ト電極14をマスクとして、MOS形トランジスタTの
ソースSおよびドレインD(図8B参照)を形成するた
めの領域に不純物を注入する(第3のマスキング工
程)。
【0009】つぎに、図8Bに示すように、シリコン酸
化膜20をパタニングすることにより、下部電極18上
に開口22を設け(第4のマスキング工程)た後、シリ
コン窒化膜24を形成する。開口22において下部電極
18に接するシリコン窒化膜24が、キャパシタCの誘
電体部にあたる。さらに、その後、絶縁膜26を堆積さ
せ、加熱流動処理(リフロー処理)を行なう。
【0010】なお、加熱流動処理によって、ゲート電極
14、抵抗要素16、下部電極18、ならびにソースS
およびドレインDを形成するための領域に注入された不
純物が拡散する。
【0011】つぎに、図9Aに示すように、絶縁膜2
6、シリコン窒化膜24、酸化膜20、ゲート酸化膜6
をパタニングすることにより、コンタクトホール28を
形成する(第5のマスキング工程)。さらに、絶縁膜2
6のみをパタニングすることにより、キャパシタCの上
部電極のための開口30を形成する(第6のマスキング
工程)。
【0012】つぎに、図9Bに示すように、アルミ配線
32を形成する。アルミ配線32は、基板上面にアルミ
ニウムを堆積させた後、これをパタニングすることによ
り形成する(第7のマスキング工程)。開口30に形成
されたアルミ配線32がキャパシタCの上部電極にな
る。
【0013】つぎに、基板上面にパッシベーション膜3
4を形成し、これをパタニングすることにより外部配線
のためのパット部(図示せず)を露出させる(第8のマ
スキング工程)。
【0014】このような工程を経て、キャパシタC、高
抵抗素子R、MOS形電界効果トランジスタTを一つの
半導体基板に設けた半導体装置が形成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体装置の製造方法には、次のような問題
があった。従来の製造方法においては、上述のようにマ
スキング工程(リソグラフィ工程)が多い。マスキング
工程は多数の工程(レジストの塗布、前焼き(プリベー
ク)、露光、現像、焼きしめ(ポストベーク)、エッチ
ング(または、イオン注入)、レジストはく離等)を伴
う。したがって、マスキング工程の数が多いと、半導体
装置の製造コストが上昇するとともに、製造時間が長く
なり生産性が悪くなる。
【0016】この発明は、このような問題点を解決し、
マスキング工程の少ない半導体装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
請求項1の半導体装置の製造方法は、下部導電体部と高
抵抗導電体部と低抵抗導電体部とを形成するための半導
体層と、誘電体部を形成するための絶縁体層と、をこの
順に積層した構造を有する半導体基板を用意し、半導体
層のうち下部導電体部を形成するための領域および高抵
抗導電体部を形成するための領域の上にある絶縁体層を
実質的に残すとともに、低抵抗導電体部を形成するため
の領域の上にある絶縁体層を実質的に除去し、残された
絶縁体層をマスクとして、実質的に当該絶縁体層を透過
しないエネルギで所定濃度の不純物を半導体層に注入す
るとともに実質的に当該絶縁体層を透過するエネルギで
当該所定濃度よりも低い濃度の不純物を半導体層に注入
することにより、半導体層に、不純物濃度の低い下部導
電体部および高抵抗導電体部、ならびに、不純物濃度の
高い低抵抗導電体部を形成し、下部導電体部の上に残さ
れた絶縁体層を利用して誘電体部を形成し、当該誘電体
部の上に上部導電体部を形成することを特徴とする。
【0018】したがって、所定濃度の不純物を半導体層
に注入する際にマスクとして使用した絶縁体層を利用し
て誘電体部を形成することができる。すなわち、第1の
素子の誘電体部のうち下部導電体部に接する部分を形成
するためのマスキング工程を省略することができる。
【0019】請求項2の半導体装置の製造方法は、絶縁
体層として、第1のシリコン酸化膜とシリコン窒化膜と
をこの順に積層した構造を有する絶縁体層を用い、誘電
体部を形成するに際し、下部導電体部の上に残された絶
縁体層の上に第2のシリコン酸化膜を形成することで、
第1のシリコン酸化膜とシリコン窒化膜と第2のシリコ
ン酸化膜とをこの順に積層した構造を有する誘電体部を
形成することを特徴とする。
【0020】したがって、誘電体部としていわゆるON
O膜を用いることにより、比誘電率が高く、かつ、漏れ
電流の少ない誘電体部を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態による製造
方法を用いて製造した半導体装置を図5Bに示す。この
半導体装置は、キャパシタC(第1の素子)、高抵抗素
子R(第2の素子)、MOS形電界効果トランジスタT
(第3の素子)を一つの半導体基板に形成したものであ
る。
【0022】図5Bに示すように、この半導体装置にお
いては、キャパシタCおよび高抵抗素子Rは、半導体基
板42上に設けられたフィールド酸化膜44の上に配置
されている。MOS形電界効果トランジスタTは、フィ
ールド酸化膜44に囲まれた素子形成領域に配置されて
いる。
【0023】キャパシタCは、下部電極62(下部導電
体部)、ONO膜76(誘電体部)、アルミ配線78
を、この順に積層した構造を有している。アルミ配線7
8のうちONO膜76に接する部分が上部導電体部に対
応する。ONO膜76は、O膜58(第1のシリコン酸
化膜)、N膜54(シリコン窒化膜)O膜74(第2の
シリコン酸化膜)をこの順に積層した構造を有してい
る。下部電極62には、アルミ配線80が接続されてい
る。
【0024】高抵抗素子Rは、高抵抗導電体部64を備
えている。高抵抗導電体部64の上部は、O膜60(第
1のシリコン酸化膜)およびN膜56(シリコン窒化
膜)に覆われている。高抵抗導電体部64には、アルミ
配線82が接続されている。
【0025】MOS形電界効果トランジスタTは、半導
体基板42に形成されたソースSおよびドレインDを備
えている。半導体基板42上に設けられたゲート酸化膜
46を介してゲート電極66(低抵抗導電体部)が形成
されている。ソースSおよびドレインDには、それぞ
れ、アルミ配線84および86が接続されている。
【0026】上述の半導体装置の製造方法を、図1A〜
図5Bに基づいて説明する。まず、図1Aに示すよう
に、半導体基板42の上部に、素子形成領域を分離する
のためのフィールド酸化膜44およびゲート酸化膜46
を形成する。
【0027】フィールド酸化膜44は、半導体基板42
の上にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を
用いて形成する。また、ゲート酸化膜46は、半導体基
板42の上部を熱酸化することにより形成する。
【0028】なお、この実施形態においては、1100
℃程度の酸素雰囲気および酸素、水素雰囲気中で加熱を
行なうことにより、7200オングストローム程度の膜
厚のフィールド酸化膜44を形成した。
【0029】つぎに、図1Bに示すように、フィールド
酸化膜44およびゲート酸化膜46の上に、ポリシリコ
ン層48(半導体層)を形成する。ポリシリコン層48
は、不純物の含まれていないポリシリコンを、たとえ
ば、減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法など
を用いて堆積させることにより形成する。
【0030】なお、この実施形態においては、615℃
程度の温度でシラン(SiH4)を熱分解することで、4
200オングストローム程度の膜厚のポリシリコン層4
8を得た。
【0031】つぎに、図2Aに示すように、ポリシリコ
ン層48の表面を熱酸化することによって、シリコン酸
化膜50(第1のシリコン酸化膜)を形成する。この実
施形態においては、60〜100オングストローム程度
の膜厚のシリコン酸化膜50を得た。
【0032】つぎに、この上に、シリコン窒化膜52を
形成する。シリコン窒化膜52は、たとえば、CVD法
などを用いて、100〜500オングストローム程度、
シリコン窒化物を堆積させることにより形成する。この
実施形態においては、480オングストローム程度の膜
厚のシリコン窒化膜52を形成した。
【0033】このようにして形成したシリコン酸化膜5
0およびシリコン窒化膜52が、絶縁体層に対応する。
【0034】つぎに、図2Bに示すように、シリコン窒
化膜52をパタニングすることにより、N膜54、56
を形成する(第1のマスキング工程)。N膜54は、図
5Bに示すキャパシタCの下部電極62を形成するため
の領域の上に位置し、N膜56は、高抵抗素子Rの高抵
抗導電体部64を形成するための領域の上に位置する。
なお、MOS形電界効果トランジスタTのゲート電極4
6を形成するための領域の上のシリコン窒化膜52は除
去されている。
【0035】シリコン窒化膜52のパタニングは、レジ
スト(図示せず)を所定形状に形成し、当該レジストを
マスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)により
行なう。
【0036】なお、この実施形態においては、当該RI
Eにより除去されたシリコン窒化膜52の下にあるシリ
コン酸化膜50もエッチングにより薄くなる。したがっ
て、シリコン窒化膜52が除去された部分のシリコン酸
化膜50の厚さは、20オングストローム程度となって
いる。
【0037】つぎに、図3Aに示すように、N膜54、
56および、N膜54、56の下にあるシリコン酸化膜
50をマスクにして、高濃度のリン(P)をイオン注入
する。
【0038】この実施形態における高濃度のリンイオン
の注入条件は、以下のとおりである、 イオン濃度Q =1×1016[cm-2] 注入エネルギE=40[KeV] 。
【0039】なお、上述の条件の場合、シリコン酸化膜
中におけるリンイオンの投影飛程(平均到達深さ)Rp
(SiO2)、および、シリコン窒化膜中におけるリンイ
オンの投影飛程Rp(Si34)は、それぞれ、 Rp(SiO2) =388[オングストローム] Rp(Si34)=300[オングストローム] となる。
【0040】したがって、N膜54、56の下にあるポ
リシリコン層48には、打ち出された高濃度のリンイオ
ンがほとんど到達しない。図中、×印が注入された高濃
度のリンイオンを示す。N膜54、56の下を除いて、
ポリシリコン層48には、高濃度のリンイオンが注入さ
れていることが分る。
【0041】つぎに、このままの状態で、低濃度のリン
をイオン注入する。
【0042】この実施形態における低濃度のリンイオン
の注入条件は、以下のとおりである、 イオン濃度Q =1×1013[cm-2] 注入エネルギE=100[KeV] 。
【0043】なお、上述の条件の場合、シリコン酸化膜
中におけるリンイオンの投影飛程(平均到達深さ)Rp
(SiO2)、および、シリコン窒化膜中におけるリンイ
オンの投影飛程Rp(Si34)は、それぞれ、 Rp(SiO2) =1002[オングストローム] Rp(Si34)=774[オングストローム] となる。
【0044】したがって、N膜54、56、およびシリ
コン酸化膜50の有無にかかわらず、ポリシリコン層4
8には、打ち出された低濃度のリンイオンがほとんど到
達することになる。
【0045】図中、丸印が注入された低濃度のリンイオ
ンを示す。ポリシリコン層48のうち、N膜54、56
の下にある部分には、低濃度のリンイオンのみが注入さ
れていることが分る。また、それ以外の部分には、高濃
度のリンイオンと低濃度のリンイオンがともに注入され
ていることが分る。
【0046】つぎに、図3Bに示すように、シリコン酸
化膜50およびポリシリコン層48をパタニングするこ
とにより、MOS形トランジスタTのゲート電極66、
高抵抗素子Rの高抵抗導電体部64、キャパシタCの下
部電極62を形成する(第2のマスキング工程)。シリ
コン酸化膜50およびポリシリコン層48のパタニング
は、レジスト(図示せず)を所定形状に形成し、当該レ
ジストをマスクとしてRIEにより行なう。
【0047】図3Bに示すように、ゲート電極66には
高濃度のリンイオンと低濃度のリンイオンがともに注入
されており、高抵抗導電体部64および下部電極62に
は低濃度のリンイオンのみが注入されていることが分
る。
【0048】なお、当該パタニングによってシリコン酸
化膜50が切断され、O膜58、60が形成される。ま
た、パタニング後、熱酸化(リゲート熱酸化)を行なう
ことにより、露出したポリシリコン層48に、シリコン
酸化膜68が形成される。
【0049】その後、レジスト(図示せず)を塗布して
パタニングする。パタニングされたレジストおよびゲー
ト電極66をマスクとして、MOS形トランジスタTの
ソースSおよびドレインD(図5B参照)を形成するた
めの領域に不純物を注入する(第3のマスキング工
程)。
【0050】つぎに、図4Aに示すように、絶縁膜70
形成する。絶縁膜70は、たとえば、BPSG(ホウ素
・リン・ケイ酸ガラス)をCVD法を用いて堆積させる
ことにより形成する。
【0051】その後、加熱流動処理(リフロー処理)を
行なうことによって、絶縁膜70を平坦化する。この実
施形態においては、950℃程度の窒素雰囲気中で、約
28分間加熱することにより、加熱流動処理を行なっ
た。この加熱流動処理によって、ゲート電極66、高抵
抗導電体部64、下部電極62に注入されたリンイオン
が拡散する。また、ソースSおよびドレインDを形成す
るための領域に注入された不純物が拡散し、ソースSお
よびドレインDが形成される。
【0052】つぎに、絶縁膜70をパタニングすること
により、キャパシタCのN膜54に達する開口72を設
ける(第4のマスキング工程)。絶縁膜70のパタニン
グは、レジスト(図示せず)を所定形状に形成し、当該
レジストをマスクとしてウエットエッチングにより行な
う。
【0053】その後、熱酸化を行なうことにより、露出
したN膜54上にO膜74を形成する。キャパシタCの
O膜58、N膜54、および、今回形成されたO膜74
により、ONO膜76が構成される。
【0054】つぎに、図5Aに示すように、絶縁膜7
0、N膜54、56、O膜58、60、ゲート酸化膜4
6をパタニングすることにより、コンタクトホール78
を形成する(第5のマスキング工程)。パタニングは、
レジスト(図示せず)を所定形状に形成し、当該レジス
トをマスクとしてRIEにより行なう。
【0055】つぎに、図5Bに示すように、アルミ配線
78、80、82、84、86を形成する。これらのア
ルミ配線は、たとえば、スパッタリング法を用いて基板
上面にアルミニウムを堆積させ、その後、これをパタニ
ングすることにより形成する(第6のマスキング工
程)。アルミニウムのパタニングは、レジスト(図示せ
ず)を所定形状に形成し、当該レジストをマスクとして
RIEにより行なう。
【0056】上述のように、アルミ配線78のうち、O
膜74上に形成された部分がキャパシタCの上部電極に
該当する。
【0057】つぎに、基板上面にパッシベーション膜8
8を形成する。パッシベーション膜88は、たとえば、
シリコン窒化膜を、CVD法を用いて堆積させることに
より形成する。
【0058】最後に、パッシベーション膜88をパタニ
ングすることにより外部配線のためのパット部(図示せ
ず)を露出させる(第7のマスキング工程)。パッシベ
ーション膜88のパタニングは、レジスト(図示せず)
を所定形状に形成し、当該レジストをマスクとしてRI
Eにより行なう。
【0059】このような工程を経て、キャパシタC、高
抵抗素子R、MOS形電界効果トランジスタTを一つの
半導体基板に形成した半導体装置が形成される。
【0060】このように、この実施形態においては、高
濃度のリンイオンをポリシリコン層48に注入する際に
マスクとして使用したN膜54およびO膜58を利用し
てONO膜76を形成している。このため、キャパシタ
CのONO膜76のうち下部電極62に接する部分を形
成するためのマスキング工程を省略することができる。
【0061】また、誘電体部としてONO膜を用いるこ
とにより、比誘電率が高く、かつ、漏れ電流の少ない誘
電体部を実現することができる。
【0062】さらに、キャパシタCの下部電極62、お
よび高抵抗素子Rの高抵抗導電体部64の上部を、それ
ぞれ、N膜54、56で覆っている。このため、下部電
極62や高抵抗導電体部64からのボロン(B)の吸出
しを低減することができる。また、絶縁膜70に含まれ
るホウ素やリンの影響が下部電極62や高抵抗導電体部
64に及ぶのを、ある程度防止することができる。ま
た、後工程の影響、たとえば、絶縁膜70の加熱流動処
理における熱の影響や、水素を含む処理における水素の
影響が、下部電極62や高抵抗導電体部64に及ぶの
を、ある程度防止することができる。
【0063】なお、上述の実施形態においては、不純物
を半導体層に注入する際、下部導電体部を形成するため
の領域および高抵抗導電体部を形成するための領域の上
にある絶縁体層を元の厚さのまま残すようにしたが、残
すべき絶縁体層の厚さが元の厚さより薄くなったとして
も、所定濃度の不純物が、下部導電体部を形成するため
の領域および高抵抗導電体部を形成するための領域に実
質的に到達しない程度であれば問題はない。
【0064】また、不純物を半導体層に注入する際、低
抵抗導電体部を形成するための領域の上にある絶縁体層
の厚さを、所定濃度の不純物が、低抵抗導電体部を形成
するための領域に実質的に到達する程度まで薄くした
が、低抵抗導電体部を形成するための領域の上にある絶
縁体層を完全に除去するようにしてもよい。
【0065】また、上述の実施形態においては、誘電体
部としてONO膜を用いたが、誘電体部はこれに限定さ
れるものではなく、誘電性を有する物質であれば何を用
いてもよい。
【0066】また、絶縁体層として、第1のシリコン酸
化膜とシリコン窒化膜とをこの順に積層した構造を有す
る絶縁体層を用いたが、絶縁体層は、これに限定される
ものではない。絶縁体層として、たとえば、一層のシリ
コン酸化膜、シリコン窒化膜、または、シリコン酸化窒
化膜などを用いることもできる。また、これらを組合せ
た2層以上の積層構造のものを絶縁体層として用いるこ
ともできる。
【0067】また、上述の実施形態においては、上部導
電体部としてアルミ配線を用いたが、上部導電体部はこ
れに限定されるものではなく、導電性を有する物質であ
れば何を用いてもよい。
【0068】また、上述の実施形態においては、半導体
層としてポリシリコン層を用いたが、半導体層は、これ
に限定されるものではない。半導体層として、たとえ
ば、シリコン層を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aないし図1Bは、この発明の一実施形態
による半導体装置の製造方法を説明するための主要断面
図である。
【図2】図2Aないし図2Bは、この発明の一実施形態
による半導体装置の製造方法を説明するための主要断面
図である。
【図3】図3Aないし図3Bは、この発明の一実施形態
による半導体装置の製造方法を説明するための主要断面
図である。
【図4】図4Aないし図4Bは、この発明の一実施形態
による半導体装置の製造方法を説明するための主要断面
図である。
【図5】図5Aないし図5Bは、この発明の一実施形態
による半導体装置の製造方法を説明するための主要断面
図である。
【図6】図6Aないし図6Bは、従来の半導体装置の製
造方法を説明するための主要断面図である。
【図7】図7Aないし図7Bは、従来の半導体装置の製
造方法を説明するための主要断面図である。
【図8】図8Aないし図8Bは、従来の半導体装置の製
造方法を説明するための主要断面図である。
【図9】図9Aないし図9Bは、従来の半導体装置の製
造方法を説明するための主要断面図である。
【符号の説明】
48・・・・・・ポリシリコン層 50・・・・・・シリコン酸化膜 54、56・・・N膜 58・・・・・・O膜 62・・・・・・下部電極 64・・・・・・高抵抗導電体部 66・・・・・・ゲート電極 C・・・・・・・キャパシタ R・・・・・・・高抵抗素子 T・・・・・・・MOS形電界効果トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部導電体部と誘電体部と上部導電体部と
    をこの順に積層した構造を有する第1の素子と、所定の
    比抵抗値の高抵抗導電体部を備えた第2の素子と、高抵
    抗導電体部より低い比抵抗値の低抵抗導電体部を備えた
    第3の素子と、を一つの半導体基板に形成する半導体装
    置の製造方法であって、 下部導電体部と高抵抗導電体部と低抵抗導電体部とを形
    成するための半導体層と、誘電体部を形成するための絶
    縁体層と、をこの順に積層した構造を有する半導体基板
    を用意し、 半導体層のうち下部導電体部を形成するための領域およ
    び高抵抗導電体部を形成するための領域の上にある絶縁
    体層を実質的に残すとともに、低抵抗導電体部を形成す
    るための領域の上にある絶縁体層を実質的に除去し、 残された絶縁体層をマスクとして、実質的に当該絶縁体
    層を透過しないエネルギで所定濃度の不純物を半導体層
    に注入するとともに実質的に当該絶縁体層を透過するエ
    ネルギで当該所定濃度よりも低い濃度の不純物を半導体
    層に注入することにより、半導体層に、不純物濃度の低
    い下部導電体部および高抵抗導電体部、ならびに、不純
    物濃度の高い低抵抗導電体部を形成し、 下部導電体部の上に残された絶縁体層を利用して誘電体
    部を形成し、 当該誘電体部の上に上部導電体部を形成すること、 を特徴とする、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の半導体装置の製造方法におい
    て、 前記絶縁体層として、第1のシリコン酸化膜とシリコン
    窒化膜とをこの順に積層した構造を有する絶縁体層を用
    い、 前記誘電体部を形成するに際し、前記下部導電体部の上
    に残された絶縁体層の上に第2のシリコン酸化膜を形成
    することで、第1のシリコン酸化膜とシリコン窒化膜と
    第2のシリコン酸化膜とをこの順に積層した構造を有す
    る誘電体部を形成すること、 を特徴とするもの。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1316568C (zh) * 2002-10-31 2007-05-16 富士通株式会社 制造半导体器件的方法
CN104347504A (zh) * 2013-08-08 2015-02-11 北大方正集团有限公司 混合信号集成电路制造方法

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