JPH09249555A - 乳剤性ローション - Google Patents

乳剤性ローション

Info

Publication number
JPH09249555A
JPH09249555A JP8054789A JP5478996A JPH09249555A JP H09249555 A JPH09249555 A JP H09249555A JP 8054789 A JP8054789 A JP 8054789A JP 5478996 A JP5478996 A JP 5478996A JP H09249555 A JPH09249555 A JP H09249555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lotion
emulsive
weight
diphenhydramine
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8054789A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Inagi
敏男 稲木
Toshimitsu Suehiro
才備 末広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP8054789A priority Critical patent/JPH09249555A/ja
Publication of JPH09249555A publication Critical patent/JPH09249555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)尿素1〜25重量%、(b)ジフ
ェンヒドラミン又はその塩0.5〜2重量%、(c)ア
クリル酸系重合体及び(d)キサンタンガムを含有する
乳剤性ローション。 【効果】 乾皮症・角化症及び掻痒に有効であり、かつ
保存安定性、使用感に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾皮症、角化症及
び掻痒の治療に効果があり、保存安定性及び使用感に優
れた水中油型(O/W型)乳剤性ローションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乾皮症及び角化症の治療用に
外用剤として、尿素を10〜20重量%配合した尿素軟
膏が用いられていた。一方、掻痒の治療には抗ヒスタミ
ン剤であるジフェンヒドラミン又はその塩を配合した外
用剤が用いられていた。更に、尿素とジフェンヒドラミ
ンの両者を配合した外用剤としてクリーム剤や液剤が市
販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このク
リーム剤は、保存安定性の観点から粘度を上げざるを得
ず、広範囲に塗布することが困難であった。一方、液剤
は、尿素とジフェンヒドラミンを安定に溶解するため、
アルコールを基剤とせざるを得ず、皮膚刺激が強く使用
感に優れるものではなかった。
【0004】このような課題を解決するものとしては、
広範囲に塗布することができ、使用感に優れる低粘度O
/W型のローション剤が考えられる。しかしながら、尿
素とジフェンヒドラミン等を同時に配合し、3万cP以
下の低粘度でアルコールを基剤としないO/W型の乳剤
性ローションは、短時間に成分が分離してしまい安定性
が悪いという問題があった。従って、本発明の目的は、
尿素とジフェンヒドラミンを含有し、かつ安定であり、
使用感に優れたO/W型乳剤性ローションを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者は鋭意研究を行った結果、特定量の尿素及びジフェン
ヒドラミンに、アクリル酸系重合体及びキサンタンガム
を配合した乳剤性ローションが、安定で使用感に優れる
ことを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、(a)尿素1〜25重
量%、(b)ジフェンヒドラミン又はその塩0.5〜2
重量%、(c)アクリル酸系重合体及び(d)キサンタ
ンガムを含有する乳剤性ローションを提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる尿素のローシ
ョン中の配合量は1〜25重量%(本発明においては重
量/重量%を示す)、特に5〜20重量%、更に10〜
20重量%とすることが、薬理効果の点で好ましい。
【0008】また、ジフェンヒドラミン又はその塩の配
合量は0.5〜2重量%、特に1〜2重量%とすること
が薬理効果の面で好ましい。このジフェンヒドラミンの
塩としては、塩酸塩、タンニン酸塩等が挙げられる。
【0009】本発明に用いられるアクリル酸系重合体と
しては、ポリアクリル酸を主成分とするものであれば特
に制限されない。より好ましい例としては、一般に「カ
ルボキシビニルポリマー」として市販されている粉末状
の水溶性アクリル酸重合体が挙げられる。当該カルボキ
シビニルポリマーには、アクリル酸を主成分とし、他の
カルボン酸系モノマーとしてメタクリル酸、クロロアク
リル酸、シアノアクリル酸、無水マレイン酸等を、また
多価アルコールのアルケニルエーテルを少量混合して共
重合させたものも含まれる。
【0010】また、キンサンタガムは、ブドウ糖をキサ
ントモナス属菌 Xanthomonas campestris を用いて発酵
させて得られる微生物由来の天然ガムであって、D−グ
ルコース、D−マンノース、D−グルクロン酸よりなる
酸性多糖である。
【0011】本発明では、アクリル酸系重合体及びキサ
ンタンガムを配合することにより、乳剤性ローションの
安定化を図ることができる。アクリル酸系重合体及びキ
サンタンガムのそれぞれの配合量は0.05〜0.7重
量%、特に0.1〜0.4重量%とすることが好まし
く、両者の合計の配合量は0.3〜1.0重量%、特に
0.3〜0.8重量%、更に0.5〜0.8重量%とす
ることが好ましい。
【0012】本発明の乳剤性ローションの製法は特に限
定されないが、例えば、油性基剤に界面活性剤を加えて
溶解させた後、ジフェンヒドラミン又はその塩を添加
し、約80℃に加熱したものを油相とし、水溶性基剤、
酸類、アクリル酸系重合体及びキサンタンガムを加え、
約75℃に加熱した液に尿素を添加し溶解したものを水
相とし、上記油相に水相を加え、乳化し、冷却しながら
アルカリを添加する方法が挙げられる。
【0013】ここで用いる油性基剤としては、例えば白
色ワセリン、軽質流動パラフィン、スクワラン、ミリス
チン酸オクチルドデシル、セタノール、ステアリルアル
コール、オリーブ油等が挙げられる。これら油性基剤の
使用量は、ローション中5〜20重量%、特に8〜15
重量%とすることが好ましい。
【0014】また界面活性剤としては、例えばポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油誘導体、グリセリルモノ脂肪酸
エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類などが挙げられ、
これらは、ローション中0.5〜4重量%、特に1〜
2.5重量%用いることが好ましい。酸としては、クエ
ン酸、乳酸、第一リン酸カリウム、塩酸等が、アルカリ
としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第二リン
酸ナトリウム等が挙げられる。
【0015】本発明の乳剤性ローションは、好ましい使
用感のために水の配合割合を50〜85重量%、特に5
5〜70重量%とすることが好ましい。また粘度は3万
cP以下であるが、好ましくは2千〜2万5千cPであ
る。粘度は、成分の配合割合を変化させることにより調
整することができる。
【0016】また本発明の乳剤性ローションには、上記
成分に加え、保湿剤、他の薬効成分を配合することがで
きる。保湿剤としては、通常外用剤、化粧料に用いられ
ているものであれば使用でき、例えば、グリセリン、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなど
の多価アルコール類、乳酸、乳酸ナトリウムなどが挙げ
られる。これらは水溶性の基剤として用いることもでき
る。また他の薬効成分としては、グリチルレチン酸、グ
リチルリチン酸二カリウムなどの抗炎症剤、サリチル酸
メチルなどの局所消炎鎮痒剤、メントール、カンファな
どの清涼剤等が例示される。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】実施例1〜4 下記表1に示す量の白色ワセリン、軽質流動パラフィ
ン、ステアリルアルコール、セタノール、モノステアリ
ン酸グリセリン、界面活性剤(ポリソルベート60及び
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50)を加えて加熱・
混合・溶解させた後、塩酸ジフェンヒドラミンを添加
し、約80℃に加熱したものを油相とする。一方、濃グ
リセリン、クエン酸、カルボキシビニルポリマー、キサ
ンタンガム及び精製水を加え、約75℃に加熱した液に
尿素を添加し、溶解したものを水相とする。油相に水相
を加え、乳化を開始し、約50℃になったら、水酸化ナ
トリウム水溶液を添加して乳剤性ローション(実施例
1)を製造した。この製造法と同様にして、表1に示す
組成の実施例2、3及び4のローションも製造した。
【0019】得られた実施例1〜4のローションの粘
度、使用感及び安定性について試験した。その結果も表
1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】*粘度の測定試験 容器に充填した試料を25℃の恒温機で一夜静置した
後、ローター4号を取り付けたBL型粘度計に設置し、
30秒間回転させたときの値に定数を乗じて粘度(cP)
を算出した。この操作を3回繰り返し、平均値を25℃
における粘度(cP)とした。
【0022】実施例1〜4の乳剤性ローションは、試験
開始時の粘度が30000cP以下で、サラットして使
用感もよく、容器からも取り出しやすかった。また、5
0℃で1箇月間、40℃で3箇月間保存しても分離等、
性状に変化は認められず、安定であった。
【0023】比較例1〜5 次に、実施例1と同様にして表2に示す如く尿素10或
いは20重量%に、水溶性高分子化合物として、カルボ
キシビニルポリマー或いはキサンタンガムのみを配合し
た乳剤性ローション、カルボキシビニルポリマーとメチ
ルセルロースあるいはヒドロキシプロピルセルロースを
配合した乳剤性ローション、キサンタンガムとヒドロキ
シプロピルメチルセルロースを配合した乳剤性ローショ
ンを製造し、実施例1と同様にして評価した。結果を表
2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】比較例1〜5の使用感は、いずれもベタつ
く感じがし、悪かった。また比較例2及び4の粘度は、
19000cP以下で、流動性はよかったが、熱に対す
る安定性が悪く、試験期間内に分離した。一方、比較例
1、3及び5の粘度は、それぞれ34800、4000
0以上及び31000cPになり、流動性も悪く、また
試験期間内に分離し、安定性も悪かった。
【0026】
【発明の効果】本発明の乳剤性ローションは、乾皮症・
角化症及び掻痒に有効であり、かつ保存安定性、使用感
に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A61K 31/17 31:135) (A61K 47/32 47:36)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)尿素1〜25重量%、(b)ジフ
    ェンヒドラミン又はその塩0.5〜2重量%、(c)ア
    クリル酸系重合体及び(d)キサンタンガムを含有する
    乳剤性ローション。
  2. 【請求項2】 (c)アクリル酸系重合体及び(d)キ
    サンタンガムのそれぞれの配合量が0.1〜0.4重量
    %であり、両者の合計の配合量が0.3〜0.8重量%
    である請求項1記載の乳剤性ローション。
  3. 【請求項3】 粘度が3万cP以下である請求項1記載
    の乳剤性ローション。
JP8054789A 1996-03-12 1996-03-12 乳剤性ローション Pending JPH09249555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054789A JPH09249555A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 乳剤性ローション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054789A JPH09249555A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 乳剤性ローション

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249555A true JPH09249555A (ja) 1997-09-22

Family

ID=12980533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8054789A Pending JPH09249555A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 乳剤性ローション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249555A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999044617A1 (fr) * 1998-03-04 1999-09-10 Teijin Limited Lotions de vitamines d3 activees sous forme d'emulsion
EP1293204A1 (en) * 2000-04-26 2003-03-19 Kowa Co., Ltd. Urea-containing gel preparation
JP2008511427A (ja) * 2004-09-15 2008-04-17 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 粒子状物質を含むウェットワイプローション

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0258589A (ja) * 1988-06-08 1990-02-27 Unilever Nv 増粘系
JPH04230317A (ja) * 1990-12-27 1992-08-19 Lion Corp 乳液状組成物
JPH07291856A (ja) * 1994-04-28 1995-11-07 Yuutoku Yakuhin Kogyo Kk 皮膚疾患治療乳剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0258589A (ja) * 1988-06-08 1990-02-27 Unilever Nv 増粘系
JPH04230317A (ja) * 1990-12-27 1992-08-19 Lion Corp 乳液状組成物
JPH07291856A (ja) * 1994-04-28 1995-11-07 Yuutoku Yakuhin Kogyo Kk 皮膚疾患治療乳剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999044617A1 (fr) * 1998-03-04 1999-09-10 Teijin Limited Lotions de vitamines d3 activees sous forme d'emulsion
US6187763B1 (en) 1998-03-04 2001-02-13 Teijin Limited Activated vitamin D3 emulsion-type lotions
EP1293204A1 (en) * 2000-04-26 2003-03-19 Kowa Co., Ltd. Urea-containing gel preparation
EP1293204A4 (en) * 2000-04-26 2004-01-21 Kowa Co UREA-CONTAINING GEL COMPOSITION
JP2008511427A (ja) * 2004-09-15 2008-04-17 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 粒子状物質を含むウェットワイプローション

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63225312A (ja) 透明ないし半透明のジエリー状の化粧料
CN100525740C (zh) 包含亮肤剂的护肤组合物
JP5703850B2 (ja) 化粧料用リポソーム及び化粧料
JP2004307491A (ja) ヘパリン類似物質を含有する皮膚外用剤
JP2001181180A (ja) 油中水型乳化組成物
JP2002338459A (ja) セラミドの可溶化法及び該方法を用いたセラミド配合皮膚外用剤
JPH07116026B2 (ja) ジクロフェナックナトリウム含有乳化外用剤
JP2983311B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH09249555A (ja) 乳剤性ローション
JP4095950B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2013047206A (ja) 紫外線吸収剤を含有する微細エマルション組成物並びに化粧料
WO1993024129A1 (en) Composition for treating acne vulgaris
JPH10279421A (ja) 皮膚外用剤
JPS60244335A (ja) 乳化組成物
JP2003275573A (ja) 多相エマルジョン
JP5670008B2 (ja) アダパレン含有外用剤組成物
JP2008247754A (ja) 外用組成物
JP5359171B2 (ja) 水中油中アルコール型エマルション組成物
JP2001322925A (ja) 皮膚外用剤
JP3397956B2 (ja) 皮膚化粧料
JP4567307B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2002193724A (ja) 透明ないし半透明化粧料
JP2000239157A (ja) 皮膚外用剤
JP5226088B2 (ja) 皮膚外用医薬乳化製剤
JP2005320257A (ja) 皮膚外用医薬乳化製剤およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710