JPH09248242A - 電気炊飯器 - Google Patents
電気炊飯器Info
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- JPH09248242A JPH09248242A JP5887596A JP5887596A JPH09248242A JP H09248242 A JPH09248242 A JP H09248242A JP 5887596 A JP5887596 A JP 5887596A JP 5887596 A JP5887596 A JP 5887596A JP H09248242 A JPH09248242 A JP H09248242A
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Abstract
加熱手段を設けた電気炊飯器において、それらの加熱割
合を炊飯量に応じて適切に制御することにより、焦げの
ない良質の御飯を炊き上げる。 【解決手段】 内鍋と、該内鍋の底面側に設けられた第
1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に設けられた第2の
加熱手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え
てなる電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により
判定された炊飯量に応じて上記第1,第2の各加熱手段
相互の炊飯工程における加熱比率を可変制御する加熱制
御手段を設け、例えば大量時には上記第1,第2の各加
熱手段共に十分な大加熱量で確実に炊き上げ、また中量
時には上記第1,第2の各加熱手段共に上記大量時より
も若干小さい加熱量で焦げ目を生じないように炊き上
げ、さらに少量時には特に上記第2の加熱手段の加熱量
を小さく、例えば沸騰工程に入るとOFFにするなどし
て確実に焦げ目の防止を図るとともに無駄な電力の消費
を節減する。
Description
側面側の両方に加熱手段を備えた電気炊飯器に関するも
のである。
又はヒータ式の何れかに限らず、内鍋底面側の第1の加
熱手段による加熱に加えて、例えば加熱手段の一部を可
能な限り内鍋側方に寄せて設けることにより第2の加熱
手段を形成し、該第2の加熱手段によって内鍋側面側か
らの加熱をも行ない、可及的に内鍋全体を均一に加熱し
て炊きムラを少なくするような工夫がなされてきてい
る。
炊飯器の場合、例えば図9の(A)〜(C)に示すよう
に、炊飯量が大、中、小と少なくなるに従って第1の加
熱手段(第1のワークコイル)C1はともかく、第2の
加熱手段(第2のワークコイル)C2の飯米に対する位
置が上方側にズレてくる問題が生じる。しかも、上記第
1,第2の各加熱手段は同一の加熱制御回路で全体の加
熱量が制御されているにすぎない。
には、水が早く無くなることもあって、特に御飯上部の
側方に焦げつきを発生しやすい傾向にある。また、各加
熱手段相互の加熱比率が固定的にしか設定できないの
で、大・中炊飯量をも含めて炊飯量の変動による炊きム
ラを生じさせやすい傾向もある。
加えると、内鍋全体の温度が均一になることに加えて、
お湯の対流も生じやすくなるが、その場合一方向の対流
(内対流)しか生じないので、炊きムラ解消には限界が
ある。
な課題を解決することを目的としてなされたものであっ
て、該目的を達成するために、次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
と、該内鍋の底面側に設けられた例えばワークコイルや
ヒータからなる第1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に
設けられた例えばワークコイルやヒータからなる第2の
加熱手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え
てなる電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により
判定された炊飯量に応じて、上記第1,第2の各加熱手
段相互の炊飯工程における加熱比率を可変制御する加熱
制御手段を設けている。
2の各加熱手段共に所定比率の十分な大加熱量で内鍋全
体を均一に加熱することにより確実に炊き上げ、また中
炊飯量時には上記第1,第2の各加熱手段共に上記大炊
飯量時よりも若干小さい所定比率の加熱量で側方に焦げ
目を生じないように炊き上げ、さらに少炊飯量時には特
に上記第2の加熱手段の加熱量を小さくし、さらに例え
ば沸騰工程に入ると第2の加熱手段をOFFにするなど
して確実に焦げ目発生の防止を図るとともに無駄な電力
の消費を節減して効率良く炊き上げる。
該内鍋の底面側に設けられた例えばワークコイルやヒー
タからなる第1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に設け
られた例えばワークコイルやヒータからなる第2の加熱
手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備えてな
る電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により判定
された炊飯量に応じて、上記第1,第2の各加熱手段を
炊飯工程において交互にON,OFF制御する加熱制御
手段を設けている。
第1の加熱手段をONにした時には、内鍋の底部中央部
分の温度が側部よりも高くなるため、内鍋の底部中央か
ら上方に昇って半径方向外周囲に降りる内対流が効果的
に形成される一方、他方第1の加熱手段をOFFにして
側面側第2の加熱手段をONにすると、今度は逆に内鍋
側部側の温度の方が高くなって、それまでとは逆の半径
方向外周囲から昇って中央部で下降する外対流が効果的
に形成される。そして、上記第1,第2の加熱手段の交
互のON,OFF制御によって該2種の対流が交互に形
成される結果、内鍋内の全体を熱が均等に移動してムラ
のない均一な加熱状態が特に有効に実現される。
第2の各加熱手段のON,OFFによる内対流、外対流
による効果的な大加熱量で確実に炊き上げ、また中炊飯
量時には上記第1,第2のの各加熱手段のON,OFF
による大炊飯量時よりも若干小さい加熱量で同様に焦げ
目を生じないように有効に炊き上げ、さらに少炊飯量時
において例えば焦げ目防止の見地から上記第2の加熱手
段の加熱量を小さくしても、十分有効に炊き上げること
ができるようになる。
ると、底面側と側面側2組の加熱手段を適切に利用し
て、炊飯量に応じた炊きムラを生じさせることなく、し
かも焦げ目のない御飯を効率的な加熱量でふっくらと美
味しく炊き上げることができる。
4は、後述する本願発明の実施の形態1および2に共通
する電気炊飯器本体とその制御回路部の構成とを示して
いる。
ルを備えた電磁誘導加熱式のものにより構成されてい
る。そして、炊飯と保温とを兼用するようになってい
る。
ば図1および図2に示すように、内部に誘起されるうず
電流によって自己発熱が可能なステンレス鋼等の鉄系金
属よりなる内鍋(飯器)2と、該内鍋2を任意にセットし
得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース
(保護枠)3と、該内ケース3を保持する外部筺体であ
る筒状の外ケース4と、該外ケース4と上記内ケース3
とを一体化して形成された容器本体の上部に開閉可能に
設けられた蓋ユニット5とから構成されている。
外面は、図1〜図3に示すように半径方向の位置を異に
する同心状の第1,第2のリブ91,92によって内外
2組の第1,第2のワークコイルC1,C2を所定の間隔
を保って嵌装し得るように構成されており、該第1,第
2のワークコイルC1,C2は第1,第2のリブ91,9
2を介した半径方向内側の底部3a下面と外側の側部3
b外面の各嵌装面にそれぞれ接着剤を介して接合固定さ
れている。
の底部2a側と側部2c側の両方で均一に発熱し、また
内部に後述するような内対流、外対流を形成して、飯米
を加熱ムラなく効率良く炊き上げる。
で形成された上下方向に筒状のカバー部4aと、該カバ
ー部4aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部4bと、
上記カバー部4aの下端部に結合された合成樹脂製の底
部4cとによって上記内ケース3の底部3aとの間に所定
広さの空間部6を形成する状態で全体として有底の筒状
体に構成されている。そして、その内側上部に上記のよ
うに内鍋2を取り出し可能に任意にセットするための同
じく有底筒状構造に形成した上記合成樹脂製の内ケース
3を支持している。
1,第2のワークコイルC1,C2間を仕切る上記第1,
第2のリブ91,92の間の一部には下面側で凹状部と
した薄肉部30が形成されており、該薄肉部30の下面
側には後述するようにして異常加熱時に上記第1,第2
のワークコイルC1,C2およびマイクロコンピュータよ
りなる炊飯用のマイコン制御ユニット(図4の符号61
参照:後述)への電源を遮断する温度ヒューズ15が設
けられている。そして、該内ケース3の底部3a下面お
よび側部3b外面に上述のように第1,第2のワークコ
イルC1,C2が設けられ、さらにそれらの下部にコイル
台8が設けられている。
側には操作パネル部120が設けられ、その裏側には上
記マイコン制御ユニット(図4の符号61参照)等を設
けた操作基板100が設けられている。
操作基板100側の上記マイクロコンピュータよりなる
マイコン制御ユニット(図4の符号61参照)によって上
記第1,第2のワークコイルC1,C2各々のON,OF
FおよびON時の通電量制御(出力制御)を相互に独立
して行う2組のワークコイル駆動回路を備えた炊飯器制
御回路を有する制御基板36が設けられている。
方向に放射状に延び全体として受皿形状の内ケース支持
面を有して上記第1,第2のワークコイルC1,C2を支
持するリブ構造のワークコイル支持部8a,8a・・
と、該ワークコイル支持部8a,8a・・・間に形成さ
れたフェライトコア嵌挿溝9,9と、上記ワークコイル
支持部8a,8a・・・の下部側に設けられた脚部1
0,10・・とから構成されており、上記脚部10,10
・・によって上記外ケース4の底部4c上に支持されて
いる。該コイル台8の上記ワークコイル支持部8a,8
a・・・の側部外周面には、上記フェライトコア嵌挿溝
9,9・・・の一端部(半径方向外端部)両側に位置して
縦壁構造の一対のスペーサ11,11・・が設けられて
おり、該スペーサ11,11・・を介して所定の間隔を
保った状態で、その外周囲に第2のワークコイルC2か
らの磁気を遮蔽するリング状の磁気遮蔽板12が下方側
から嵌合されて固定されている。
・・は、例えば相互に円周方向に90度の間隔を保って
半径方向に延び、しかも上下に貫通した状態で形成され
ており、半径方向に所定の間隔を置いてフェライトコア
13,13・・が嵌合されている。
底部3aの上記薄肉部30に対応する部分には、例えば
図3に詳細に示すように、所定口径の開口部80が形成
されており、該開口部80を介して上記ワークコイル支
持部8a,8a・・・の上方に起立して断面H形をした
温度ヒューズホルダー14が着脱可能に取付けられるよ
うになっており、該温度ヒューズホルダー14によって
例えば絶縁チューブに入った円筒形の温度ヒューズ15
が当該内ケース3の底部3aの薄肉部30下面30aに接
触する状態で支持されている。
面H形のホルダー部上端側凹部14aに温度ヒューズ1
5を保持しているとともに下部側の側壁部の一部を外側
に水平方向に折り曲げてコイル台8下面への取付部14
bを形成しており、該取付部14bをコイル台8の下面に
ビス81で締結することにより、着脱可能な状態で下方
側から固定されている。
壁部3bが一体成型されており、その底部3a中央部およ
びコイル台8のワークコイル支持部8a,8a・・・の
基板中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセ
ンサ16の収納空間部(嵌装穴)17が形成されており、
該センタセンサ収納空間部17中に上下方向に昇降自在
な状態で、かつ常時コイルスプリング18により上方に
上昇付勢された状態で内鍋のセット状態検知用のセンタ
センサ22が設けられている。
コイル台8中央部で上下両方向に延びるリブによって形
成された筒体19内に形成され、その下部側開口部には
センサカバー20が嵌合され、ビス21で上記コイル台
8側筒体19一側の圧肉壁部に固定されている。
合、例えば、その筒状のセンサホルダー内上端部のセン
サ保持部94に異常温度検出のための大径の温度ヒュー
ズは設けられておらず、温度ヒューズに比べて相当に小
さな上記内鍋2の温度を検出するサーミスタ(温度セン
サ)23aのみが中央部に位置して設けられているとと
もに当該センサホルダーの上端部のセンサ保持部94上
面には当該サーミスタ23aのみを設けた小径のセンサ
保持部94をカバーするのに十分な、小径で熱伝導性の
良好な金属材料よりなるセンサキャップ25が一体に嵌
合固定されている。そして、上記筒状のセンサホルダー
の上方側縁部26下部には周方向にシールド用のリップ
部93aを設けたリング状のシールド部材93が嵌合さ
れ、該シールド部材93と下方側センサカバー20の蓋
面27との間に介装されたコイルスプリング18によっ
てセンサホルダー全体が昇降可能かつ常時上方に付勢さ
れた状態で支持されている。
部は角筒状に所定長さ下方に延びて下端にリードスイッ
チ取付部を形成している一方、上記下方側センサカバー
20には筒状のマグネット取付部95が形成されてい
る。そして、同マグネツト取付部95の上端に取付けら
れたマグネツト28と上記リードスイッチ取付部96に
取付けられたリードスイッチ29とが、上記センサホル
ダーの昇降動作に応じて接離することによって上記リー
ドスイッチ29をON,OFFさせ、そのON,OFF信
号によって内鍋2の非セット、セット状態を検出するよ
うになっている。
上記センサホルダーの上昇位置規制縁部であり、該縁部
34は内ケース底部3aの上面よりも所定高さ上方に起
立され、上記センサ収納空間部17内への水等の侵入が
生じにくいようにしている。
は、その上縁部2bを上記外ケース4の肩部4b内側の内
鍋支持縁部83に、耐熱性があり、かつ摩擦係数の高い
支持部材84を介して係止することにより支持されてい
る。
構成する合成樹脂製の外カバー37と、該外カバー37
の外周縁部内側に嵌合され、当該蓋ユニット5の内鍋2
への係合部を構成する合成樹脂製の内枠部38と、該内
枠部38内に嵌合される蓋ヒータ72を備えた放熱板5
7とによって中空構造に形成されており、上記外カバー
37と放熱板57とは、内枠部38を介して外周縁部同
士が相互に結合されている。この蓋ユニット5は、上記
外ケース4の肩部4bに対してヒンジ機構40を介して
回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋
ユニット5の所定位置に係合して蓋ユニット5の開閉を
行うロックレバー39が設けられている。
蒸気放出口43が上下方向に貫通して形成されている。
そして、該蒸気放出口43にはラバー製のパッキン45
が嵌合され、同パッキン45を介して蒸気放出筒44が
取付けられている。
炊飯器の炊飯用マイコン制御ユニット61を中心とする
制御回路部の構成を示す。
操作パネル部120裏側の操作基板100上に設けられ
た炊飯制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であ
り、該マイコン制御ユニット61はマイクロコンピュー
タを中心とし、温度検出回路部、第1,第2の2組のワ
ークコイル駆動回路部、発振回路部、リセット回路部、
電源回路部、液晶表示部、LEDランプ表示部、操作ス
イッチ部等を備えて構成されている。
えば上記サーミスタ23aによる内鍋2の温度(御飯温
度)の検出値が入力されるようになっている。
動回路部は、それぞれ独立して形成されており、先ず第
1のワークコイル駆動回路は、第1のパルス幅変調回路
53、第1の同期トリガー回路54、第1のIGBT駆
動回路52、第1のIGBT50、第1の共振コンデン
サ51によって、また第2のワークコイル駆動回路は、
第2のパルス幅変調回路58、第2の同期トリガー回路
59、第2のIGBT駆動回路57、第2のIGBT5
5、第2の共振コンデンサ56によって各々形成されて
いる。そして、それぞれマイコン制御ユニット61によ
り、上記第1のパルス幅変調回路53、第2のパルス幅
変調回路58をそれぞれ個々に独立して制御することに
より、例えば炊飯量(合数)に応じて上記第1,第2の
各ワークコイルC1,C2相互の出力比率(加熱比率)を
変えることによって炊飯少量時の第2のワークコイルC
2の電力消費の無駄を省き、また側面の焦げ付きをなく
したり、また同第1,第2の各ワークコイルC1,C2を
交互にON,OFFさせることにより、後述するように
炊飯量(合数)に応じて内鍋内に内対流と外対流を交互
に形成して炊きむらのない均一な加熱状態を実現するよ
うな特徴のある出力制御が行われる。
2のIGBT50,55の保護ダイオードである。ま
た、符号71は、家庭用AC電源70との間に挿入され
た上記第1,第2のワークコイルC1,C2の電源側平滑
回路である。
外ケース内底部の冷却ファンであり、それぞれトライア
ック74,75を介してトライアック駆動回路76によ
ってON,OFF駆動される。該蓋ヒータ72、冷却フ
ァン73の炊飯状態に対応したON,OFF制御は、上
記マイコン制御ユニット61により、上記トライアック
駆動回路76を制御することによってなされる。
電圧電源回路であり、上記マイコン制御ユニット61の
電源回路を形成している。
飯表示、保温表示等の各種の表示を行うLEDランプ
部、64は炊飯スイッチ、保温スイッチ等の操作スイッ
チ部、65は制御用の発振回路、79はリセット回路で
ある。
構成の電気炊飯器において、上述した図4の制御回路を
使用して実施される本願発明の実施の形態1に係る炊飯
制御(吸水工程〜むらし工程まで)の内容について、図
5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
れると、それに対応して吸水工程に入り(ステップ
S1)、底面側第1のワークコイルC1を出力50%でデ
ューティー比16秒分の16秒(以下、これを単に16
/16(秒)のように省略して表現する)間、側面側第
2のワークコイルC2を出力50%で16/16(秒)
間各々ONにする(ステップS2,S3)。
な上昇率で次第に上昇し、所定吸水温度で、所定時間内
の吸水工程を経た後、やがて合数判定を行うための基準
温度70℃に近付く。
て検出される上記温度検出回路23の出力から、上記内
鍋2の温度が合数判定開始温度70℃に達したか否かを
判定する(ステップS4)。
数判定に進む一方(ステップS5)、NOの場合は上記
出力での加熱と上記70℃の温度判定を繰り返す(ステ
ップS4,S2,S3,S4)。
(ステップS5)に進むと、上記合数判定開始温度70
℃からの所定時間内の温度上昇率(又は上記70℃から
所定温度までの上昇時間)に基き、現在炊飯中の飯米の
合数が、少量(図9C)か、中量(図9B)か、大量
(図9A)かを順次判定する(ステップS6,S7)。
うな大炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイ
ルC1の出力を70%に設定して16/16(秒)、側
面側第2のワークコイルC2の出力を30%に設定して
16/16(秒)間、それぞれONにして、トータル1
00%の大出力(フルパワー)での炊き上げ加熱を実行
する(ステップS8,S9)。
温度110℃に達したか否かを判定し(ステップ
S10)、該判定結果がYESになると、上記底面側第1
のワークコイルC1の出力を50%に、側面側第2のワ
ークコイルC2の出力を20%に各々設定して、それぞ
れ16/16(秒)間ONにし、該沸騰加熱状態を維持
する(ステップS11,S12)。
沸騰終了温度135℃に達したか否かを判定する(ステ
ップS13)。その結果、内鍋2の温度が135℃に達し
てYESと判定された時には沸騰工程完了と認めて、上
記底面側第1のワークコイルC1、側面側第2のワーク
コイルC2をOFFにして「むらし工程」から「保温工
程」に移行する(ステップS26,S27)。
に炊飯量が多く、上記底面側第1,側面側第2の各ワー
クコイルC1,C2による熱が共に内鍋2内の飯米に十分
に有効に作用し得る時は、先ず炊き上げ工程において、
それらを各々最大の出力比率(70%:30%)に設定
して大加熱量を内鍋全体に均一に作用させて確実に炊き
上げるとともに、続く沸騰工程では側面に焦げ目を作ら
ないように同出力を各々若干落した比率(50%:20
%)で、しっかりと炊飯する。
通り、しかも側面に焦げ目がない、ふっくらとした美味
しい御飯を大量に炊き上げることができる。
の場合のような中炊飯量時には、先ず上記底面側第1の
ワークコイルC1の出力を上記大炊飯量時の場合よりも
10%小さい60%に設定し、かつ若干短かい14/1
6(秒)間、また側面側第2のワークコイルC2の出力
を同じく10%小さい20%に設定して同じく14/1
6(秒)間、それぞれONにして、トータル80%の出
力(ミドルパワー)での炊き上げ加熱を実行する(ステ
ップS14,S15)。
温度110℃に達したか否かを判定し(ステップ
S16)、該判定結果がYESになると、上記底面側第1
のワークコイルC1の出力を上記大炊飯量時と同じ50
%に、他方側面側第2のワークコイルC2の出力を上記
大炊飯量時よりも10%小さい10%に各々設定して、
それぞれ14/16(秒)間ONにし、該沸騰加熱状態
を維持する(ステップS17,S18)。
炊飯量時よりも5℃低い第2の沸騰終了温度130℃に
達したか否かを判定する(ステップS19)。その結果、
内鍋2の温度が130℃に達してYESと判定された)
時には沸騰工程完了と認めて、上記底面側第1のワーク
コイルC1、側面側第2のワークコイルC2を各々OFF
にして「むらし工程」から「保温工程」に移行する(ス
テップS26,S27)。
に炊飯量が中程度に減少して、上記底面側第1,側面側
第2の各ワークコイルC1,C2による熱がそれぞれ内鍋
2内の飯米に十分に有効に作用し得るが、第2のワーク
コイルC2による加熱量が上記大炊飯量時ほどには大き
くなくても良いような時は、先ず炊き上げ工程では、そ
れらを大炊飯量時に比較して各々10%程度小さい出力
に設定して確実に炊き上げる一方、沸騰工程では、大炊
飯量時ほどには大きな加熱量を必要としない第2のワー
クコイルC2の出力を若干余計に落した出力比率で、側
面に焦げ目を作らないようにして、しっかりと炊飯す
る。
通り、しかも側面に焦げ目がない、ふっくらとした美味
しい中量の御飯を効率良く炊き上げることができる。
少炊飯量時には、先ず当該炊飯量に対応して上記底面側
第1のワークコイルC1の出力を上記中炊飯量時よりも
更に10%小さい50%に設定して時間も短かい10/
16(秒)間、また側面側第2のワークコイルC2の出
力を同じく中炊飯量時よりも10%小さい10%に設定
して同じく10/16(秒)間、それぞれONにして、
トータル60%の出力(スモールパワー)での炊き上げ
加熱を執行する(ステップS20,S21)。
温度110℃に達したか否かを判定し(ステップ
S22)、該判定結果がYESになると、上記底面側第1
のワークコイルC1の出力をそのままの50%に設定し
て10/16(秒)間、他方側面側第2のワークコイル
C2の方はOFF(出力を0%)にして、該沸騰加熱状
態を維持する(ステップS23,S24)。
炊飯量時よりも5℃低い第3の沸騰終了温度125℃に
達したか否かを判定する(ステップS25)。その結果、
内鍋2の温度が同125℃に達してYESと判定された
時には沸騰工程完了と認めて、上記底面側第1のワーク
コイルC1、側面側第2のワークコイルC2をそれぞれO
FFにして「むらし工程」から「保温工程」に移行する
(ステップS26,S27)。
に炊飯量が少なく、上記底面側第1のワークコイルC1
はともかく,側面側第2の各ワークコイルC2による熱
が内鍋2内の飯米に対して有効に作用せず、むしろ過加
熱となって御飯上部に焦げつきを生じさせやすい時は、
先ず炊き上げ工程では、第2のワークコイルC2の出力
を10%程度の極めて小さい値に設定して主として底面
側第1のワークコイルC1(出力50%)によって確実
に炊き上げ、電力消費の無駄を省く。また、沸騰工程で
は、特に側面に焦げ目を作らないように第2のワークコ
イルC2を完全にOFFにして、第1のワークコイルC1
のみで炊飯する。
通り、しかも焦げ目のない、ふっくらとした少量の美味
しい御飯を炊き上げることができるようになる。
生じにくいので、製品の信頼性が向上する。
構成の電気炊飯器において、上述した図4の制御回路を
使用して実施される本願発明の実施の形態2に係る炊飯
制御(吸水工程〜むらし工程まで)の内容について、図
6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
ークコイルC1,C2の出力比率を炊飯量に応じて適切に
変化させると同時に、該比率で交互にON,OFFさせ
ることにより、図7の(A),(B)に示すように効果
的に内対流と外対流を形成するようにしたことを特徴と
している。
れると、それに対応して吸水工程に入り(ステップ
S1)、底面側第1のワークコイルC1を出力50%で、
側面側第2のワークコイルC2を出力50%で各々ON
にする(ステップS2,S3)。
な上昇率で次第に上昇し、所定温度、所定時間内の吸水
工程を経てやがて合数判定を行うための合数判定開始温
度70℃に近付く。
て検出される温度検出回路23の出力から、上記内鍋2
の温度が実際に該合数判定開始温度70℃に達したか否
かを判定する(ステップS4)。
体的に合数判定に進む一方(ステップS5)、NOの場
合は上記出力(50%:50%)での加熱と上記70℃
の温度判定を繰り返す(ステップS4,S2,S3,
S4)。
℃に達して合数判定(ステップS5)に進むと、上記合
数判定開始温度70℃からの所定時間内の温度上昇率
(又は70℃から所定温度までの上昇時間)に基き、現
在炊飯中の飯米の合数が、少量(図8C)か、中量(図
8B)か、大量(図8A)かを順次判定する(ステップ
S6,S7)。
うな大炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイ
ルC1の出力を90%で14秒間ONにし(ステップ
S8)、該14秒が過ぎると(ステップS9でYES)、
今度は側面側第2のワークコイルC2の出力を90%で
同じく14秒間ONにし(ステップS10,S11)、それ
ぞれ交互にON,OFFさせる。該ON,OFF状態
は、第1の沸騰工程完了温度135℃に達するまで継続
され、例えば図8の(A)に示すように内対流と外対流
を交互に形成することによって、大量の御飯に対し、大
きな加熱量でのムラのない炊き上げ加熱を実行する。
1の沸騰工程完了温度135℃に達したことが判定され
ると(ステップS12でYES)、上記第1,第2のワー
クコイルC1,C2をそれぞれOFFにした後、「むらし
工程」、「保温工程」に進む(ステップS23,S24)。
2のワークコイルC1,C2による内鍋2の全体に均等に
作用する加熱量と、例えば図8の(A)の実線および破
線の矢印に示すような交互に生じる内対流および外対流
とによって更に均等にムラなく加熱されて、焦げ目のな
いふっくらとした特に美味しい御飯が炊き上げられる。
中炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイルC
1の出力を70%で12秒間ONにし(ステップ
S13)、該12秒が過ぎると(ステップS14でYE
S)、今度は側面側第2のワークコイルC2の出力を5
0%で12秒間ONにし(ステップS15,S16)、それ
ぞれ交互にON,OFFさせる。該ON,OFF状態
は、第2の沸騰工程完了温度130℃に達するまで継続
され、例えば図8の(B)に示すように内対流と外対流
を交互に形成することによってムラのない炊き上げ加熱
を実行する。
沸騰工程完了温度130℃に達したことが判定されると
(ステップS17でYES)、上記第1,第2のワークコ
イルC1,C2をそれぞれOFFにして、「むらし工
程」、「保温工程」に進む(ステップS23,S24)。
のワークコイルC1,C2による内鍋2に対する均等な加
熱とともに、例えば図8の(B)の実線および破線の矢
印に示すような交互に生じる内対流および外対流によっ
て更に均等にムラなく加熱されて、焦げ目のないふっく
らとした美味しい御飯が適切な電力で有効に炊き上げら
れる。
少炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイルC
1の出力を50%で10秒間ONにし(ステップ
S18)、該10秒が過ぎると(ステップS19でYE
S)、今度は側面側第2のワークコイルC2の出力を1
0%で10秒間ONにし(ステップS20,S21)、それ
ぞれ交互にON,OFFさせる。該ON,OFF状態
は、第3の沸騰工程完了温度125℃に達するまで継続
され、例えば図8の(C)に示すように内対流と外対流
を交互に形成することによってムラのない炊き上げ加熱
を実行する。
沸騰工程完了温度125℃に達したことが判定されると
(ステップS22でYES)、上記第1,第2のワークコ
イルC1,C2をそれぞれOFFにして、「むらし工
程」、「保温工程」に進む(ステップS23,S24)。
8の(C)の実線および破線の矢印に示すような交互に
生じる内対流および外対流によって均等にムラなく加熱
されて、しかも側部に焦げ目のないふっくらとした美味
しい御飯が適切な省電力状態で有効に炊き上げられる。
態では、その何れの場合においても、図1〜図4に示す
ように、内鍋2の加熱手段として各々ワークコイルを採
用した。
段により判定された炊飯量に応じて上記第1,第2の各
加熱手段相互の炊飯工程における加熱比率を可変制御す
るか、又はその加熱状態を交互に形成する加熱制御手段
を設け、例えば大炊飯量時には上記第1,第2の各加熱
手段共に十分な大加熱量で確実に炊き上げ、また中炊飯
量時には上記第1,第2の各加熱手段共に上記大炊飯量
時よりも若干小さい加熱量で焦げ目を生じないように炊
き上げ、さらに少炊飯量時には特に上記第2の加熱手段
の加熱量を小さく、例えば沸騰工程に入るとOFFにす
るなどして確実に側部の焦げ目の防止を図るとともに必
ずしも直接飯米に作用しない第2の加熱手段の無駄な電
力の消費を節減し、また内対流と外対流の形成により内
鍋内加熱温度分布の均一化を図る点にある訳であるか
ら、例えば上記底面側第1、側面側第2の各加熱手段は
ヒータ線であっても良いことは言うまでもない。
容易な底部の丸い形状のものが好ましい。
炊飯器本体の構成を示す前後方向中央部で左右に切断し
た中央縦断面図である。
前後方向に切断した中央縦断面図である。
コイル部の拡大断面図である。
ある。
飯器の吸水工程からむらし工程に到る炊飯制御の内容を
示すフローチャートである。
飯器の吸水工程からむらし工程に到る炊飯制御の内容を
示すフローチャートである。
の2つの対流状態を対比して示す概略図である。
量、小量3段階の各炊飯量に対応した内鍋内の対流状態
を示す概略図である。
組の加熱手段を使用した電気炊飯器の炊飯量(大量、中
量、小量)と各加熱手段との関係を示す概略図である。
は外ケース、23は温度検出回路部、23aはサーミス
タ、61はマイコン制御ユニット、C1は第1のワーク
コイル、C2は第2のワークコイルである。
側面側の両方に加熱手段を備えた電気炊飯器に関するも
のである。
又はヒータ式の何れかに限らず、内鍋底面側の第1の加
熱手段による加熱に加えて、例えば加熱手段の一部を可
能な限り内鍋側方に寄せて設けることにより第2の加熱
手段を形成し、該第2の加熱手段によって内鍋側面側か
らの加熱をも行ない、可及的に内鍋全体を均一に加熱し
て炊きムラを少なくするような工夫がなされてきてい
る。
炊飯器の場合、例えば図9の(A)〜(C)に示すよう
に、炊飯量が大、中、小と少なくなるに従って第1の加
熱手段(第1のワークコイル)C1はともかく、第2の
加熱手段(第2のワークコイル)C2の飯米に対する位
置が上方側にズレてくる問題が生じる。しかも、上記第
1,第2の各加熱手段は同一の加熱制御回路で全体の加
熱量が制御されているにすぎない。
には、水が早く無くなることもあって、特に御飯上部の
側方に焦げつきを発生しやすい傾向にある。また、各加
熱手段相互の加熱比率が固定的にしか設定できないの
で、大・中炊飯量をも含めて炊飯量の変動による炊きム
ラを生じさせやすい傾向もある。
加えると、内鍋全体の温度が均一になることに加えて、
お湯の対流も生じやすくなるが、その場合一方向の対流
(内対流)しか生じないので、炊きムラ解消には限界が
ある。
な課題を解決することを目的としてなされたものであっ
て、該目的を達成するために、次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
と、該内鍋の底面側に設けられた例えばワークコイルや
ヒータからなる第1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に
設けられた例えばワークコイルやヒータからなる第2の
加熱手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え
てなる電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により
判定された炊飯量に応じて、上記第1,第2の各加熱手
段相互の炊飯工程における加熱比率を可変制御する加熱
制御手段を設けている。
2の各加熱手段共に所定比率の十分な大加熱量で内鍋全
体を均一に加熱することにより確実に炊き上げ、また中
炊飯量時には上記第1,第2の各加熱手段共に上記大炊
飯量時よりも若干小さい所定比率の加熱量で側方に焦げ
目を生じないように炊き上げ、さらに少炊飯量時には特
に上記第2の加熱手段の加熱量を小さくし、さらに例え
ば沸騰工程に入ると第2の加熱手段をOFFにするなど
して確実に焦げ目発生の防止を図るとともに無駄な電力
の消費を節減して効率良く炊き上げる。
該内鍋の底面側に設けられた例えばワークコイルやヒー
タからなる第1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に設け
られた例えばワークコイルやヒータからなる第2の加熱
手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備えてな
る電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により判定
された炊飯量に応じて、上記第1,第2の各加熱手段を
炊飯工程において交互にON,OFF制御する加熱制御
手段を設けている。
第1の加熱手段をONにした時には、内鍋の底部中央部
分の温度が側部よりも高くなるため、内鍋の底部中央か
ら上方に昇って半径方向外周囲に降りる内対流が効果的
に形成される一方、他方第1の加熱手段をOFFにして
側面側第2の加熱手段をONにすると、今度は逆に内鍋
側部側の温度の方が高くなって、それまでとは逆の半径
方向外周囲から昇って中央部で下降する外対流が効果的
に形成される。そして、上記第1,第2の加熱手段の交
互のON,OFF制御によって該2種の対流が交互に形
成される結果、内鍋内の全体を熱が均等に移動してムラ
のない均一な加熱状態が特に有効に実現される。
第2の各加熱手段のON,OFFによる内対流、外対流
による効果的な大加熱量で確実に炊き上げ、また中炊飯
量時には上記第1,第2のの各加熱手段のON,OFF
による大炊飯量時よりも若干小さい加熱量で同様に焦げ
目を生じないように有効に炊き上げ、さらに少炊飯量時
において例えば焦げ目防止の見地から上記第2の加熱手
段の加熱量を小さくしても、十分有効に炊き上げること
ができるようになる。
熱手段は、上記内鍋の満量炊飯時の水位よりも下方に位
置して設けられていることが好ましく、それにより満量
炊飯時にも上述の各作用を有効に発揮させることができ
る。
2の加熱手段が、内鍋の底面と側面間のコーナ部に位置
して設けられていると、大炊飯量時、中炊飯量時、少炊
飯量時何れの場合においても、上述の各作用が有効に発
揮されるようになる。
ると、第1,第2の2組の加熱手段を適切に利用して、
炊飯量に応じて炊きムラを生じさせることなく、しかも
焦げ目のない御飯を効率的な加熱量でふっくらと美味し
く炊き上げることができる。
4は、後述する本願発明の実施の形態1および2に共通
する電気炊飯器本体とその制御回路部の構成とを示して
いる。
ルを備えた電磁誘導加熱式のものにより構成されてい
る。そして、炊飯と保温とを兼用するようになってい
る。
ば図1および図2に示すように、内部に誘起されるうず
電流によって自己発熱が可能なステンレス鋼等の鉄系金
属よりなる内鍋(飯器)2と、該内鍋2を任意にセットし
得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース
(保護枠)3と、該内ケース3を保持する外部筺体であ
る筒状の外ケース4と、該外ケース4と上記内ケース3
とを一体化して形成された容器本体の上部に開閉可能に
設けられた蓋ユニット5とから構成されている。
bの外面、さらに詳細に言うと底部3aの下面と、底部
3aと側部3bとの間のコーナ部の外面の各面は、図1
〜図3に示すように半径方向の位置を異にする同心状の
第1,第2のリブ91,92によって内外2組の第1,
第2のワークコイルC1,C2を所定の間隔を保って嵌装
し得るように構成されており、該第1,第2のワークコ
イルC1,C2は、上記第1,第2のリブ91,92を介
した半径方向内側の底部3a下面と、その外側の底部3
aと側部3bとの間のコーナ部の外面の各嵌装面にそれ
ぞれ接着剤を介して接合固定されている。
の底部2aと側部2c、さらに詳細に言うと底部2a
と、底部2aと側部2cとの間のコーナ部の両位置で各
々ワークコイルと対応して均一に発熱し、また内部に後
述するような内対流、外対流を形成して、飯米を加熱ム
ラなく効率良く炊き上げる。
イルC2は、上記内鍋2の満量炊飯時の水位よりも下方
に位置して設けられていることが好ましく、それにより
満量炊飯時にも、上記の各作用を有効に発揮させること
ができる。
ワークコイルC2が、内鍋2の底面2aと側部2c面間
のコーナ部に位置して設けられていると、大炊飯量時、
中炊飯量時、少炊飯量時何れの場合においても、上記の
各作用が有効に発揮されるようになる。
で形成された上下方向に筒状のカバー部4aと、該カバ
ー部4aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部4bと、
上記カバー部4aの下端部に結合された合成樹脂製の底
部4cとによって上記内ケース3の底部3aとの間に所定
広さの空間部6を形成する状態で全体として有底の筒状
体に構成されている。そして、その内側上部に上記のよ
うに内鍋2を取り出し可能に任意にセットするための同
じく有底筒状構造に形成した上記合成樹脂製の内ケース
3を支持している。
1,第2のワークコイルC1,C2間を仕切る上記第1,
第2のリブ91,92の間の一部には下面側で凹状部と
した薄肉部30が形成されており、該薄肉部30の下面
側には後述するようにして異常加熱時に上記第1,第2
のワークコイルC1,C2およびマイクロコンピュータよ
りなる炊飯用のマイコン制御ユニット(図4の符号61
参照:後述)への電源を遮断する温度ヒューズ15が設
けられている。そして、該内ケース3の底部3a下面お
よび側部3b外面に上述のように第1,第2のワークコ
イルC1,C2が設けられ、さらにそれらの下部にコイル
台8が設けられている。
側には操作パネル部120が設けられ、その裏側には上
記マイコン制御ユニット(図4の符号61参照)等を設
けた操作基板100が設けられている。
操作基板100側の上記マイクロコンピュータよりなる
マイコン制御ユニット(図4の符号61参照)によって上
記第1,第2のワークコイルC1,C2各々のON,OF
FおよびON時の通電量制御(出力制御)を相互に独立
して行う2組のワークコイル駆動回路を備えた炊飯器制
御回路を有する制御基板36が設けられている。
方向に放射状に延び全体として受皿形状の内ケース支持
面を有して上記第1,第2のワークコイルC1,C2を支
持するリブ構造のワークコイル支持部8a,8a・・
と、該ワークコイル支持部8a,8a・・・間に形成さ
れたフェライトコア嵌挿溝9,9と、上記ワークコイル
支持部8a,8a・・・の下部側に設けられた脚部1
0,10・・とから構成されており、上記脚部10,10
・・によって上記外ケース4の底部4c上に支持されて
いる。該コイル台8の上記ワークコイル支持部8a,8
a・・・の側部外周面には、上記フェライトコア嵌挿溝
9,9・・・の一端部(半径方向外端部)両側に位置して
縦壁構造の一対のスペーサ11,11・・が設けられて
おり、該スペーサ11,11・・を介して所定の間隔を
保った状態で、その外周囲に第2のワークコイルC2か
らの磁気を遮蔽するリング状の磁気遮蔽板12が下方側
から嵌合されて固定されている。
・・は、例えば相互に円周方向に90度の間隔を保って
半径方向に延び、しかも上下に貫通した状態で形成され
ており、半径方向に所定の間隔を置いてフェライトコア
13,13・・が嵌合されている。
底部3aの上記薄肉部30に対応する部分には、例えば
図3に詳細に示すように、所定口径の開口部80が形成
されており、該開口部80を介して上記ワークコイル支
持部8a,8a・・・の上方に起立して断面H形をした
温度ヒューズホルダー14が着脱可能に取付けられるよ
うになっており、該温度ヒューズホルダー14によって
例えば絶縁チューブに入った円筒形の温度ヒューズ15
が当該内ケース3の底部3aの薄肉部30下面30aに接
触する状態で支持されている。
面H形のホルダー部上端側凹部14aに温度ヒューズ1
5を保持しているとともに下部側の側壁部の一部を外側
に水平方向に折り曲げてコイル台8下面への取付部14
bを形成しており、該取付部14bをコイル台8の下面に
ビス81で締結することにより、着脱可能な状態で下方
側から固定されている。
壁部3bが一体成型されており、その底部3a中央部およ
びコイル台8のワークコイル支持部8a,8a・・・の
基板中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセ
ンサ16の収納空間部(嵌装穴)17が形成されており、
該センタセンサ収納空間部17中に上下方向に昇降自在
な状態で、かつ常時コイルスプリング18により上方に
上昇付勢された状態で内鍋のセット状態検知用のセンタ
センサ22が設けられている。
コイル台8中央部で上下両方向に延びるリブによって形
成された筒体19内に形成され、その下部側開口部には
センサカバー20が嵌合され、ビス21で上記コイル台
8側筒体19一側の圧肉壁部に固定されている。
合、例えば、その筒状のセンサホルダー内上端部のセン
サ保持部94に異常温度検出のための大径の温度ヒュー
ズは設けられておらず、温度ヒューズに比べて相当に小
さな上記内鍋2の温度を検出するサーミスタ(温度セン
サ)23aのみが中央部に位置して設けられているとと
もに当該センサホルダーの上端部のセンサ保持部94上
面には当該サーミスタ23aのみを設けた小径のセンサ
保持部94をカバーするのに十分な、小径で熱伝導性の
良好な金属材料よりなるセンサキャップ25が一体に嵌
合固定されている。そして、上記筒状のセンサホルダー
の上方側縁部26下部には周方向にシールド用のリップ
部93aを設けたリング状のシールド部材93が嵌合さ
れ、該シールド部材93と下方側センサカバー20の蓋
面27との間に介装されたコイルスプリング18によっ
てセンサホルダー全体が昇降可能かつ常時上方に付勢さ
れた状態で支持されている。
部は角筒状に所定長さ下方に延びて下端にリードスイッ
チ取付部を形成している一方、上記下方側センサカバー
20には筒状のマグネット取付部95が形成されてい
る。そして、同マグネツト取付部95の上端に取付けら
れたマグネツト28と上記リードスイッチ取付部96に
取付けられたリードスイッチ29とが、上記センサホル
ダーの昇降動作に応じて接離することによって上記リー
ドスイッチ29をON,OFFさせ、そのON,OFF信
号によって内鍋2の非セット、セット状態を検出するよ
うになっている。
上記センサホルダーの上昇位置規制縁部であり、該縁部
34は内ケース底部3aの上面よりも所定高さ上方に起
立され、上記センサ収納空間部17内への水等の侵入が
生じにくいようにしている。
は、その上縁部2bを上記外ケース4の肩部4b内側の内
鍋支持縁部83に、耐熱性があり、かつ摩擦係数の高い
支持部材84を介して係止することにより支持されてい
る。
構成する合成樹脂製の外カバー37と、該外カバー37
の外周縁部内側に嵌合され、当該蓋ユニット5の内鍋2
への係合部を構成する合成樹脂製の内枠部38と、該内
枠部38内に嵌合される蓋ヒータ72を備えた放熱板5
7とによって中空構造に形成されており、上記外カバー
37と放熱板57とは、内枠部38を介して外周縁部同
士が相互に結合されている。この蓋ユニット5は、上記
外ケース4の肩部4bに対してヒンジ機構40を介して
回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋
ユニット5の所定位置に係合して蓋ユニット5の開閉を
行うロックレバー39が設けられている。
蒸気放出口43が上下方向に貫通して形成されている。
そして、該蒸気放出口43にはラバー製のパッキン45
が嵌合され、同パッキン45を介して蒸気放出筒44が
取付けられている。
炊飯器の炊飯用マイコン制御ユニット61を中心とする
制御回路部の構成を示す。
操作パネル部120裏側の操作基板100上に設けられ
た炊飯制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であ
り、該マイコン制御ユニット61はマイクロコンピュー
タを中心とし、温度検出回路部、第1,第2の2組のワ
ークコイル駆動回路部、発振回路部、リセット回路部、
電源回路部、液晶表示部、LEDランプ表示部、操作ス
イッチ部等を備えて構成されている。
えば上記サーミスタ23aによる内鍋2の温度(御飯温
度)の検出値が入力されるようになっている。
動回路部は、それぞれ独立して形成されており、先ず第
1のワークコイル駆動回路は、第1のパルス幅変調回路
53、第1の同期トリガー回路54、第1のIGBT駆
動回路52、第1のIGBT50、第1の共振コンデン
サ51によって、また第2のワークコイル駆動回路は、
第2のパルス幅変調回路58、第2の同期トリガー回路
59、第2のIGBT駆動回路57、第2のIGBT5
5、第2の共振コンデンサ56によって各々形成されて
いる。そして、それぞれマイコン制御ユニット61によ
り、上記第1のパルス幅変調回路53、第2のパルス幅
変調回路58をそれぞれ個々に独立して制御することに
より、例えば炊飯量(合数)に応じて上記第1,第2の
各ワークコイルC1,C2相互の出力比率(加熱比率)を
変えることによって炊飯少量時の第2のワークコイルC
2の電力消費の無駄を省き、また側面の焦げ付きをなく
したり、また同第1,第2の各ワークコイルC1,C2を
交互にON,OFFさせることにより、後述するように
炊飯量(合数)に応じて内鍋内に内対流と外対流を交互
に形成して炊きむらのない均一な加熱状態を実現するよ
うな特徴のある出力制御が行われる。
2のIGBT50,55の保護ダイオードである。ま
た、符号71は、家庭用AC電源70との間に挿入され
た上記第1,第2のワークコイルC1,C2の電源側平滑
回路である。
外ケース内底部の冷却ファンであり、それぞれトライア
ック74,75を介してトライアック駆動回路76によ
ってON,OFF駆動される。該蓋ヒータ72、冷却フ
ァン73の炊飯状態に対応したON,OFF制御は、上
記マイコン制御ユニット61により、上記トライアック
駆動回路76を制御することによってなされる。
電圧電源回路であり、上記マイコン制御ユニット61の
電源回路を形成している。
飯表示、保温表示等の各種の表示を行うLEDランプ
部、64は炊飯スイッチ、保温スイッチ等の操作スイッ
チ部、65は制御用の発振回路、79はリセット回路で
ある。
構成の電気炊飯器において、上述した図4の制御回路を
使用して実施される本願発明の実施の形態1に係る炊飯
制御(吸水工程〜むらし工程まで)の内容について、図
5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
れると、それに対応して吸水工程に入り(ステップ
S1)、底面側第1のワークコイルC1を出力50%でデ
ューティー比16秒分の16秒(以下、これを単に16
/16(秒)のように省略して表現する)間、側面側第
2のワークコイルC2を出力50%で16/16(秒)
間各々ONにする(ステップS2,S3)。
な上昇率で次第に上昇し、所定吸水温度で、所定時間内
の吸水工程を経た後、やがて合数判定を行うための基準
温度70℃に近付く。
て検出される上記温度検出回路23の出力から、上記内
鍋2の温度が合数判定開始温度70℃に達したか否かを
判定する(ステップS4)。
数判定に進む一方(ステップS5)、NOの場合は上記
出力での加熱と上記70℃の温度判定を繰り返す(ステ
ップS4,S2,S3,S4)。
(ステップS5)に進むと、上記合数判定開始温度70
℃からの所定時間内の温度上昇率(又は上記70℃から
所定温度までの上昇時間)に基き、現在炊飯中の飯米の
合数が、少量(図9C)か、中量(図9B)か、大量
(図9A)かを順次判定する(ステップS6,S7)。
うな大炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイ
ルC1の出力を70%に設定して16/16(秒)、側
面側第2のワークコイルC2の出力を30%に設定して
16/16(秒)間、それぞれONにして、トータル1
00%の大出力(フルパワー)での炊き上げ加熱を実行
する(ステップS8,S9)。
温度110℃に達したか否かを判定し(ステップ
S10)、該判定結果がYESになると、上記底面側第1
のワークコイルC1の出力を50%に、側面側第2のワ
ークコイルC2の出力を20%に各々設定して、それぞ
れ16/16(秒)間ONにし、該沸騰加熱状態を維持
する(ステップS11,S12)。
沸騰終了温度135℃に達したか否かを判定する(ステ
ップS13)。その結果、内鍋2の温度が135℃に達し
てYESと判定された時には沸騰工程完了と認めて、上
記底面側第1のワークコイルC1、側面側第2のワーク
コイルC2をOFFにして「むらし工程」から「保温工
程」に移行する(ステップS26,S27)。
に炊飯量が多く、上記底面側第1,側面側第2の各ワー
クコイルC1,C2による熱が共に内鍋2内の飯米に十分
に有効に作用し得る時は、先ず炊き上げ工程において、
それらを各々最大の出力比率(70%:30%)に設定
して大加熱量を内鍋全体に均一に作用させて確実に炊き
上げるとともに、続く沸騰工程では側面に焦げ目を作ら
ないように同出力を各々若干落した比率(50%:20
%)で、しっかりと炊飯する。
通り、しかも側面に焦げ目がない、ふっくらとした美味
しい御飯を大量に炊き上げることができる。
の場合のような中炊飯量時には、先ず上記底面側第1の
ワークコイルC1の出力を上記大炊飯量時の場合よりも
10%小さい60%に設定し、かつ若干短かい14/1
6(秒)間、また側面側第2のワークコイルC2の出力
を同じく10%小さい20%に設定して同じく14/1
6(秒)間、それぞれONにして、トータル80%の出
力(ミドルパワー)での炊き上げ加熱を実行する(ステ
ップS14,S15)。
温度110℃に達したか否かを判定し(ステップ
S16)、該判定結果がYESになると、上記底面側第1
のワークコイルC1の出力を上記大炊飯量時と同じ50
%に、他方側面側第2のワークコイルC2の出力を上記
大炊飯量時よりも10%小さい10%に各々設定して、
それぞれ14/16(秒)間ONにし、該沸騰加熱状態
を維持する(ステップS17,S18)。
炊飯量時よりも5℃低い第2の沸騰終了温度130℃に
達したか否かを判定する(ステップS19)。その結果、
内鍋2の温度が130℃に達してYESと判定された)
時には沸騰工程完了と認めて、上記底面側第1のワーク
コイルC1、側面側第2のワークコイルC2を各々OFF
にして「むらし工程」から「保温工程」に移行する(ス
テップS26,S27)。
に炊飯量が中程度に減少して、上記底面側第1,側面側
第2の各ワークコイルC1,C2による熱がそれぞれ内鍋
2内の飯米に十分に有効に作用し得るが、第2のワーク
コイルC2による加熱量が上記大炊飯量時ほどには大き
くなくても良いような時は、先ず炊き上げ工程では、そ
れらを大炊飯量時に比較して各々10%程度小さい出力
に設定して確実に炊き上げる一方、沸騰工程では、大炊
飯量時ほどには大きな加熱量を必要としない第2のワー
クコイルC2の出力を若干余計に落した出力比率で、側
面に焦げ目を作らないようにして、しっかりと炊飯す
る。
通り、しかも側面に焦げ目がない、ふっくらとした美味
しい中量の御飯を効率良く炊き上げることができる。
少炊飯量時には、先ず当該炊飯量に対応して上記底面側
第1のワークコイルC1の出力を上記中炊飯量時よりも
更に10%小さい50%に設定して時間も短かい10/
16(秒)間、また側面側第2のワークコイルC2の出
力を同じく中炊飯量時よりも10%小さい10%に設定
して同じく10/16(秒)間、それぞれONにして、
トータル60%の出力(スモールパワー)での炊き上げ
加熱を執行する(ステップS20,S21)。
温度110℃に達したか否かを判定し(ステップ
S22)、該判定結果がYESになると、上記底面側第1
のワークコイルC1の出力をそのままの50%に設定し
て10/16(秒)間、他方側面側第2のワークコイル
C2の方はOFF(出力を0%)にして、該沸騰加熱状
態を維持する(ステップS23,S24)。
炊飯量時よりも5℃低い第3の沸騰終了温度125℃に
達したか否かを判定する(ステップS25)。その結果、
内鍋2の温度が同125℃に達してYESと判定された
時には沸騰工程完了と認めて、上記底面側第1のワーク
コイルC1、側面側第2のワークコイルC2をそれぞれO
FFにして「むらし工程」から「保温工程」に移行する
(ステップS26,S27)。
に炊飯量が少なく、上記底面側第1のワークコイルC1
はともかく,側面側第2の各ワークコイルC2による熱
が内鍋2内の飯米に対して有効に作用せず、むしろ過加
熱となって御飯上部に焦げつきを生じさせやすい時は、
先ず炊き上げ工程では、第2のワークコイルC2の出力
を10%程度の極めて小さい値に設定して主として底面
側第1のワークコイルC1(出力50%)によって確実
に炊き上げ、電力消費の無駄を省く。また、沸騰工程で
は、特に側面に焦げ目を作らないように第2のワークコ
イルC2を完全にOFFにして、第1のワークコイルC1
のみで炊飯する。
通り、しかも焦げ目のない、ふっくらとした少量の美味
しい御飯を炊き上げることができるようになる。
生じにくいので、製品の信頼性が向上する。
構成の電気炊飯器において、上述した図4の制御回路を
使用して実施される本願発明の実施の形態2に係る炊飯
制御(吸水工程〜むらし工程まで)の内容について、図
6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
ークコイルC1,C2の出力比率を炊飯量に応じて適切に
変化させると同時に、該比率で交互にON,OFFさせ
ることにより、図7の(A),(B)に示すように効果
的に内対流と外対流を形成するようにしたことを特徴と
している。
れると、それに対応して吸水工程に入り(ステップ
S1)、底面側第1のワークコイルC1を出力50%で、
側面側第2のワークコイルC2を出力50%で各々ON
にする(ステップS2,S3)。
な上昇率で次第に上昇し、所定温度、所定時間内の吸水
工程を経てやがて合数判定を行うための合数判定開始温
度70℃に近付く。
て検出される温度検出回路23の出力から、上記内鍋2
の温度が実際に該合数判定開始温度70℃に達したか否
かを判定する(ステップS4)。
体的に合数判定に進む一方(ステップS5)、NOの場
合は上記出力(50%:50%)での加熱と上記70℃
の温度判定を繰り返す(ステップS4,S2,S3,
S4)。
℃に達して合数判定(ステップS5)に進むと、上記合
数判定開始温度70℃からの所定時間内の温度上昇率
(又は70℃から所定温度までの上昇時間)に基き、現
在炊飯中の飯米の合数が、少量(図8C)か、中量(図
8B)か、大量(図8A)かを順次判定する(ステップ
S6,S7)。
うな大炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイ
ルC1の出力を90%で14秒間ONにし(ステップ
S8)、該14秒が過ぎると(ステップS9でYES)、
今度は側面側第2のワークコイルC2の出力を90%で
同じく14秒間ONにし(ステップS10,S11)、それ
ぞれ交互にON,OFFさせる。該ON,OFF状態
は、第1の沸騰工程完了温度135℃に達するまで継続
され、例えば図8の(A)に示すように内対流と外対流
を交互に形成することによって、大量の御飯に対し、大
きな加熱量でのムラのない炊き上げ加熱を実行する。
1の沸騰工程完了温度135℃に達したことが判定され
ると(ステップS12でYES)、上記第1,第2のワー
クコイルC1,C2をそれぞれOFFにした後、「むらし
工程」、「保温工程」に進む(ステップS23,S24)。
2のワークコイルC1,C2による内鍋2の全体に均等に
作用する加熱量と、例えば図8の(A)の実線および破
線の矢印に示すような交互に生じる内対流および外対流
とによって更に均等にムラなく加熱されて、焦げ目のな
いふっくらとした特に美味しい御飯が炊き上げられる。
中炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイルC
1の出力を70%で12秒間ONにし(ステップ
S13)、該12秒が過ぎると(ステップS14でYE
S)、今度は側面側第2のワークコイルC2の出力を5
0%で12秒間ONにし(ステップS15,S16)、それ
ぞれ交互にON,OFFさせる。該ON,OFF状態
は、第2の沸騰工程完了温度130℃に達するまで継続
され、例えば図8の(B)に示すように内対流と外対流
を交互に形成することによってムラのない炊き上げ加熱
を実行する。
沸騰工程完了温度130℃に達したことが判定されると
(ステップS17でYES)、上記第1,第2のワークコ
イルC1,C2をそれぞれOFFにして、「むらし工
程」、「保温工程」に進む(ステップS23,S24)。
のワークコイルC1,C2による内鍋2に対する均等な加
熱とともに、例えば図8の(B)の実線および破線の矢
印に示すような交互に生じる内対流および外対流によっ
て更に均等にムラなく加熱されて、焦げ目のないふっく
らとした美味しい御飯が適切な電力で有効に炊き上げら
れる。
少炊飯量時には、先ず上記底面側第1のワークコイルC
1の出力を50%で10秒間ONにし(ステップ
S18)、該10秒が過ぎると(ステップS19でYE
S)、今度は側面側第2のワークコイルC2の出力を1
0%で10秒間ONにし(ステップS20,S21)、それ
ぞれ交互にON,OFFさせる。該ON,OFF状態
は、第3の沸騰工程完了温度125℃に達するまで継続
され、例えば図8の(C)に示すように内対流と外対流
を交互に形成することによってムラのない炊き上げ加熱
を実行する。
沸騰工程完了温度125℃に達したことが判定されると
(ステップS22でYES)、上記第1,第2のワークコ
イルC1,C2をそれぞれOFFにして、「むらし工
程」、「保温工程」に進む(ステップS23,S24)。
8の(C)の実線および破線の矢印に示すような交互に
生じる内対流および外対流によって均等にムラなく加熱
されて、しかも側部に焦げ目のないふっくらとした美味
しい御飯が適切な省電力状態で有効に炊き上げられる。
態では、その何れの場合においても、図1〜図4に示す
ように、内鍋2の加熱手段として各々ワークコイルを採
用した。
段により判定された炊飯量に応じて上記第1,第2の各
加熱手段相互の炊飯工程における加熱比率を可変制御す
るか、又はその加熱状態を交互に形成する加熱制御手段
を設け、例えば大炊飯量時には上記第1,第2の各加熱
手段共に十分な大加熱量で確実に炊き上げ、また中炊飯
量時には上記第1,第2の各加熱手段共に上記大炊飯量
時よりも若干小さい加熱量で焦げ目を生じないように炊
き上げ、さらに少炊飯量時には特に上記第2の加熱手段
の加熱量を小さく、例えば沸騰工程に入るとOFFにす
るなどして確実に側部の焦げ目の防止を図るとともに必
ずしも直接飯米に作用しない第2の加熱手段の無駄な電
力の消費を節減し、また内対流と外対流の形成により内
鍋内加熱温度分布の均一化を図る点にある訳であるか
ら、例えば上記底面側第1、側面側第2の各加熱手段は
ヒータ線であっても良いことは言うまでもない。
容易な底部の丸い形状のものが好ましい。
炊飯器本体の構成を示す前後方向中央部で左右に切断し
た中央縦断面図である。
前後方向に切断した中央縦断面図である。
コイル部の拡大断面図である。
ある。
飯器の吸水工程からむらし工程に到る炊飯制御の内容を
示すフローチャートである。
飯器の吸水工程からむらし工程に到る炊飯制御の内容を
示すフローチャートである。
の2つの対流状態を対比して示す概略図である。
量、小量3段階の各炊飯量に対応した内鍋内の対流状態
を示す概略図である。
組の加熱手段を使用した電気炊飯器の炊飯量(大量、中
量、小量)と各加熱手段との関係を示す概略図である。
は外ケース、23は温度検出回路部、23aはサーミス
タ、61はマイコン制御ユニット、C1は第1のワーク
コイル、C2は第2のワークコイルである。
Claims (4)
- 【請求項1】 内鍋と、該内鍋の底面側に設けられた第
1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に設けられた第2の
加熱手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え
てなる電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により
判定された炊飯量に応じて、上記第1,第2の各加熱手
段相互の炊飯工程における加熱比率を可変制御する加熱
制御手段を設けたことを特徴とする電気炊飯器。 - 【請求項2】 内鍋と、該内鍋の底面側に設けられた第
1の加熱手段と、上記内鍋の側面側に設けられた第2の
加熱手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え
てなる電気炊飯器において、上記炊飯量判定手段により
判定された炊飯量に応じて、上記第1,第2の各加熱手
段を炊飯工程において交互にON,OFF制御する加熱
制御手段を設けたことを特徴とする電気炊飯器。 - 【請求項3】 第1,第2の加熱手段が、それぞれワー
クコイルであることを特徴とする請求項1又は2記載の
電気炊飯器。 - 【請求項4】 第1,第2の各加熱手段が、それぞれヒ
ータであることを特徴とする電気炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058875A JP3063611B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 電気炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058875A JP3063611B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 電気炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248242A true JPH09248242A (ja) | 1997-09-22 |
JP3063611B2 JP3063611B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=13096945
Family Applications (1)
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JP8058875A Expired - Lifetime JP3063611B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 電気炊飯器 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063611B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317587A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱装置 |
JP2009231262A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-10-08 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
WO2019083005A1 (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-02 | シロカ株式会社 | 電気炊飯器 |
JP2019180532A (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-24 | 象印マホービン株式会社 | 調理器 |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP8058875A patent/JP3063611B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
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CN111278334A (zh) * | 2017-10-27 | 2020-06-12 | 西罗卡株式会社 | 电饭锅 |
TWI772541B (zh) * | 2017-10-27 | 2022-08-01 | 日商西羅卡股份有限公司 | 電鍋 |
JP2019180532A (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-24 | 象印マホービン株式会社 | 調理器 |
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---|---|
JP3063611B2 (ja) | 2000-07-12 |
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