JPH0924422A - 曲げ加工された形材の曲げ形状矯正方法 - Google Patents

曲げ加工された形材の曲げ形状矯正方法

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JPH0924422A
JPH0924422A JP19908995A JP19908995A JPH0924422A JP H0924422 A JPH0924422 A JP H0924422A JP 19908995 A JP19908995 A JP 19908995A JP 19908995 A JP19908995 A JP 19908995A JP H0924422 A JPH0924422 A JP H0924422A
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chuck
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chucks
shape
load
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JP19908995A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Tsuge
光雄 柘植
Tadashi Hakamata
唯史 袴田
Harumichi Hino
治道 樋野
Keiichi Sugiyama
敬一 杉山
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ加工された形材を高精度で矯正加工す
る。 【構成】 形材1の両端部をチャックA,Bで把持し、
中間部をチャックCで把持する。目標形状に対応する正
規の位置にチャックA〜Cを保持し、チャックA〜Cに
加わる荷重や回転トルク、或いはチャックA〜Cの変位
量を測定する。測定値から必要とする矯正力を算出し、
算出値でチャックA〜Cを移動又は回転させ、形材を矯
正する。 【効果】 荷重,回転トルク又は変位量の測定と矯正加
工を繰り返すことにより、形材の形状精度を向上させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,車両等のフレ
ーム材や建築用部材として使用されるアルミ合金押出し
形材等の形材を二次元又は三次元的に曲げ加工した後、
形状精度の良好な製品にする矯正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】形状精度の良好なアルミ合金押出し形材
を曲げ加工で得るためには、ベンダーで曲げ加工した形
材の形状を手作業によって修正していた。しかし、手作
業による形状修正は、熟練を要する技術であり、量産化
には不向きである。手作業によって形状修正が行われて
きたことは、長尺材を高精度で曲げ加工する必要性が少
なかったことに原因の一つがある。そこで、従来の曲げ
部材では、たとえばエクステリア関連の部材にみられる
ように、曲げ成形時における多少のバラツキを組立ての
際の工夫で吸収していた。しかし、自動車,車両等のフ
レーム材や建築用部材として、アルミ押出し形材のよう
に長尺材を曲げ加工して使用する要求が高くなってきて
いる最近の傾向では、この要求に応える成形技術の確立
が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】長尺材を二次元又は三
次元的に高精度で曲げ加工するものとしては、たとえば
アルミ押出し形材等の長尺材を金型に押し通した状態で
曲げ加工するマルチベンダーが使用される。しかし、曲
げ加工された製品をスペースフレーム材等の自動車用骨
材,車両,一部の建築部材等に使用する場合、要求され
る曲げ加工精度が高い。そのため、マルチベンダーでは
要求精度を満足できる形状に曲げ成形できないことが現
状である。加工精度を低下させる要因には、材料特性値
のバラツキ,形材の断面寸法のバラツキ,曲げ加工時に
潤滑状態,曲げ金型の摩耗等が掲げられる。これらの要
因のため、機械制御によって一定条件下で曲げ加工して
も、成形後の形材形状にバラツキが生じる。たとえば、
長さ2mの形材を曲げると、4〜10mmのバラツキが
生じることがある。このようなバラツキは、能率の悪い
手作業によって矯正されている。本発明は、このような
問題を解消すべく案出されたものであり、中間位置にお
ける変位量や応力等に応じて矯正力を制御することによ
り、曲げ加工時に生じた変形を矯正し、形状精度に優れ
た曲げ加工製品を提供すると共に、成形品の寸法検査を
も可能にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の曲げ形状矯正方
法は、その目的を達成するため、形材の両端部をチャッ
クで保持すると共に、前記形材のスパン中央部近傍をチ
ャックで保持し、これらチャックの移動及び/又は回転
によって前記形材を矯正する際、形材の両端部を保持す
るチャックとして形材の軸回りに回転可能で且つ保持さ
れる形材が長手方向に沿って移動可能であると共に回転
トルクを検出する機構を備えたチャックを使用し、形材
の長手方向中間部を保持するチャックとして形材に直交
する二方向に沿って移動可能で前記二方向の荷重を検出
する機構を備えたチャックを使用し、前記両端部用チャ
ック及び前記中間部用チャックで前記形材を製品形状に
対応した正規の位置に保持し、前記両端部用チャックが
形材に加えた回転トルクと、前記中間部用チャックが形
材に加えた前記二方向に沿った荷重を測定し、前記荷重
及び/又は前記回転トルクの測定値が許容値より小さい
ときは、前記形材の形状が要求精度を満足するものと判
定し、前記回転トルクの測定値が許容値を超えるとき
は、前記形材の軸回りの矯正力を前記両端部用チャック
の何れか一方又は双方の端部用チャックに加える第1の
矯正加工を行い、前記荷重の測定値が許容値を超えると
きは、長手方向の移動を可能にした状態で前記形材を前
記両端部用チャックで保持し、前記二方向の何れか一方
又は双方に沿った矯正力を前記中間部用チャックに加え
る第2の矯正加工を行い、矯正加工後に前記両端部用チ
ャックが形材に加える回転トルクと、前記中間部用チャ
ックが形材に加える前記二方向に沿った荷重を再度測定
し、荷重及び/又は回転トルクの測定値が許容値を超え
るときは、前記測定値が前記許容値以下になるまで前記
第1及び/又は前記第2の矯正加工を繰り返すことを特
徴とする。
【0005】前記回転トルクや荷重に替えて、各チャッ
クを用い形材の正規形状との誤差を形材の両端部での回
転角と中間部での形材に直交する二方向の移動量を測定
し、回転角や移動量の測定値に基づいて矯正力を定める
こともできる。何れの場合も、矯正力は、形材の荷重−
変形量線図(図3参照)に基づいて定めることができ
る。すなわち、荷重−変形量線図において弾性限界を超
える矯正力を加えた後、矯正力を開放すると、加えた矯
正力P1 ,P2 に応じた変位量D1 ,D2 が得られる。
そこで、各形材について予め荷重−変形量線図を求めて
おくとき、必要とする変位量で形材が矯正される。回転
トルク及び回転量についても同様の荷重変形量線図を予
め求めておくとき、必要とする変位量で形材が矯正され
る。中間部用チャックは、曲げられた形材を製品として
使用する用途に応じて寸法精度を出したい箇所に設定さ
れる。また、複数箇所で精度を出したい製品にあって
は、形材の長手方向に沿った複数の中間部に中間部用チ
ャックを装着する。更に中間部における形材の軸回りの
回転角の精度を重視するチャックを第1の中間部用チャ
ックとし、他の1又は複数の中間部用チャックを第2の
中間部用チャックとする。
【0006】この場合には、形材の両端部をチャックで
保持すると共に、前記形材のスパンの中間部を形材の軸
回りの回転角の精度を重視する位置を保持する第1の中
間部用チャックと1又は複数の第2の中間部用チャック
との複数のチャックで保持し、これらチャックの移動及
び/又は回転によって前記形材を矯正する際、形材の両
端部を保持するチャックとして形材の軸回りに回転可能
で且つ保持される形材が長手方向に沿って移動可能であ
ると共に回転トルクを検出する機構を備えたチャックを
使用し、形材の長手方向中間部を保持する複数の中間部
用チャックとして形材に直交する二方向に沿って移動可
能で前記二方向の荷重を検出する機構を備えたチャック
を使用し、第1工程として、前記両端部用チャック及び
前記第1の中間部用チャックで前記形材を製品形状に対
応した正規の位置に保持し、前記両端部用チャックが形
材に加えた回転トルクと、前記第1の中間部用チャック
が形材に加えた前記二方向に沿った荷重を測定すると共
に、前記荷重及び/又は前記回転トルクの測定値が許容
値より小さいときは、前記形材の形状が要求精度を満足
するものと判定し、前記回転トルクの測定値が許容値を
超えるときは、前記形材の軸回りの矯正力を前記両端部
用チャックの何れか一方又は双方の端部用チャックに加
える第1の矯正加工を行い、次いで、前記第1の中間部
用チャックが加える前記二方向に沿った荷重の測定値が
許容値を超えるときは、長手方向の移動を可能にした状
態で前記形材を前記両端部用チャックに保持し、前記二
方向の何れか一方又は双方に沿った矯正力を前記第1の
中間部用チャックに加える第2の矯正加工を行い、第1
及び第2の矯正加工後に前記両端部用チャック及び前記
第1の中間部用チャックに加わる回転トルク及び前記二
方向に沿った荷重を再度測定し、回転トルク及び荷重の
測定値が許容値を超えるときは、前記測定値が前記許容
値以下になるまで前記第1及び/又は前記第2の矯正加
工を繰り返し、次いで、第2工程として、両端部用チャ
ック及び第1,第2の中間部用チャックの全てで前記形
材を製品形状に対応した位置に保持し、前記第2の中間
部用チャックが形材に加えた前記二方向に沿った荷重を
測定すると共に、該荷重の測定値が全て許容値より小さ
いときは、前記形材の形状が要求精度を満足するものと
判定し、前記第2の中間部用チャックが加えた前記荷重
の測定値の何れかが許容値より大きいときは、前記第1
の中間部用チャックを保持し、長手方向の移動を可能に
した状態で前記形材を前記両端部用チャックに保持し、
前記二方向の何れか一方又は双方に沿った矯正力を、前
記荷重が許容値より大きい測定値を示した第2の中間部
用チャックに加える第3の矯正加工を行い、再度、各工
程における荷重及び回転トルクの測定値が許容値以下に
なるまで、前記第1工程から各工程を繰り返す。
【0007】
【実施例】
実施例1:スパン中央の1か所を矯正することにより、
製品形状が寸法公差に収まる場合を説明する。この場
合、図1に示すように押出し形材の両端部を把持するチ
ャックA,C及びスパン中央部近傍を把持するチャック
Bの合計3個のチャックを備えた矯正兼検査装置が使用
される。被加工材としては、図1に示すように矩形断面
をもつ中空状のアルミ押出し形材1を使用した。押出し
形材1の両端部をチャックA,Cで保持した。チャック
A,Cとしては、アルミ押出し形材1の軸回り(r1
2 方向)に回転可能で長手方向(L1 ,L2 方向)に
形材1が移動可能であると共に、回転トルク検出機構を
備えたものを使用した。押出し形材1のスパン中央近傍
は、チャックBで保持した。チャックBとしては、押出
し形材1に直交する二方向d1 ,d2 に移動可能で、且
つ二方向d1 ,d2 に沿った荷重を検出できる機構を備
えたものを使用した。
【0008】各チャックA〜Cは、押出し形材1の正規
の曲げ形状における位置及び形材1の軸回りの回転角が
それぞれ座標原点となるように機械的又は電気的にセッ
トした。矯正兼検査装置に押出し形材1を設置し、各チ
ャックA〜Cを原点に保持した状態でチャックが形材に
加えるr1 ,r2 方向の回転トルク及びd1 ,d2 方向
の荷重を測定する。これらの回転トルク及び荷重の有無
及びその大きさは、矯正前の押出し形材の形状寸法と製
品の目標形状寸法との誤差を表すものである。回転トル
ク及び荷重の如何によって、製品の要求精度が満足され
ているか否かが判定され、また寸法誤差を解消するよう
な矯正作業が行われる。たとえば、回転トルク及び荷重
の測定値が許容値以下であるとき、押出し形材1は、矯
正の必要がなく、製品寸法が許容範囲にあるものといえ
る。他方、回転トルク及び荷重の測定値何れかが許容値
を超えるとき、対応するチャックA〜Cの何れかに形材
を矯正するための回転トルク又は荷重を加える。たとえ
ば、チャックA,Cにおいて回転トルクを負荷している
場合、図6に示すように回転トルクに見合った大きさの
回転トルクを更に与えた後、チャックA,Cを原点に戻
す。そして、回転トルクが許容値以下になったとき、チ
ャックBが負荷している荷重に見合った大きさの荷重を
同じ方向に加える。チャックA,Cの回転及びチャック
Bの移動は、回転トルク及び荷重が原点において許容値
以下になるまで続けられる。
【0009】ここで、回転トルク又は荷重に見合った矯
正力は、たとえば図3に示す荷重−変形量線図を参照し
ながら定められる。なお、この線図は、被加工材の材料
特性値,断面形状,チャック間距離等に依存しているた
め、それぞれの条件に対応した線図を予め求めておき、
この線図に基づいて矯正力を設定することが好ましい。
矯正する変位が小さい場合、その変位に対応した小さな
荷重p1 が測定される。この場合、正規の形状に対して
変位量D1 だけ形状が異なっている。したがって、荷重
と同じ方向にP1 まで矯正荷重を与えた後、荷重を開放
する。これにより、荷重が減少し、正規の形状に近付け
ることができる。他方、矯正する変位が大きい場合、荷
重p2 が測定される。この荷重p2 から必要な矯正変位
2 が判り、それに対応した矯正荷重P2 を加えること
によって正規の形状に近付けることができる。また、回
転トルクと回転角の関係についても、同様に荷重−変形
量曲線を予め作成しておくことにより、適正な矯正力が
求められる。このようにして回転トルク及び荷重を測定
しながら加工するとき、長さ2mの押出し形材であって
も1〜2mmの許容範囲に曲げ形状を矯正することが可
能になった。
【0010】実施例2:実施例1では、製品の形状精度
を判定するために両端部用チャックが形材に加えた回転
トルクと中間部用チャックが形材に加えた形材の軸線と
直交する二方向の荷重を測定し判定した。これに対し、
本実施例では、一旦、両端部用及び中間部用チャックで
製品形状に対応した正規位置に形材を保持した後、両端
部用チャックの回転トルクを除去し、軸回りの回転量
(すなわち、軸回りの誤差)を測定し、また両端部用チ
ャックを所定位置に保持した状態で中間部用チャックが
形材に加えている荷重を除き、形材の軸線に直交する方
向の移動量を測定した。このようにして得られた測定値
に基づいて、実施例1と同様に曲げ形状を矯正した。こ
の場合でも、同様に高精度の矯正加工が可能であった。
【0011】実施例3:アルミ押出し形材の中間部にお
いて、複数の箇所を矯正加工する必要がある場合、図4
に示すようにアルミ押出し形材1の両端部をチャック
D,Hで把持すると共に、長手方向に沿った中間部で軸
回りの回転角の精度を要求される箇所をチャックFで保
持した。そして、第1工程として、実施例1と同様な矯
正加工を行った。すなわち、チャックD,F,Gが原点
となるように押出し形材を保持した状態で、チャック
D,Gが形材に加える回転トルクr3 ,r4 が許容値以
上に生じていれば、これを矯正した。その後、d3 ,d
4 方向に関して許容値以上の荷重が生じているとき、こ
れを矯正加工によって矯正した。次に、第2工程とし
て、第2の中間部用チャックE,Gを含め全てのチャッ
クD〜Hが原点となるようにチャックを保持させ、第2
の中間部用チャックが形材に加えるd5 〜d8 方向の荷
重が許容値以上であるとき、これを矯正するためにチャ
ックE,Gが形材に加えている荷重に見合った荷重を加
えた。そして、前述した回転トルク及び荷重が許容値以
下になるまで、第1工程及び第2工程を繰り返した。こ
のときの矯正前の形状,正規形状及び矯正のための負荷
によって生じる形状を図5に対比して示す。なお、図5
において、(a)は第1工程、(b)は第2工程をそれ
ぞれ示す。このようにして、荷重及び回転トルクに応じ
て矯正力を調節することにより、長さ2mの押出し形材
であっても1〜2mmの許容範囲に曲げ形状を矯正加工
することが可能になった。
【0012】実施例4:実施例3では、形状精度を判定
するためにチャックD,H,Fが形材に加えた回転トル
ク及び荷重により矯正加工を行った。これに対し、本実
施例では、第1工程で実施例2と同様の方法によりチャ
ックD,Hの回転角とチャックFの形材と直交する二方
向の移動量を測定し、実施例3の第1工程と同様な矯正
加工を行った。また、第2工程では、チャックD,H,
Fを原点に保持した状態でチャックE,Gを原点に移動
させるまでの移動量を測定することによって形状精度を
測定し、実施例3の第2工程と同様に矯正加工した。ま
た、回転角及び移動量が許容値以下になるまで、第1工
程及び第2工程を繰り返した。このようにして矯正する
ことにより、長さ2mの押出し形材であっても、1〜2
mmの許容範囲に矯正加工することが可能になった。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、曲げ加工された形材を要求形状に応じた正規の位置
にチャックで保持し、チャックに加わる荷重や回転トル
ク、或いはチャックの移動量,回転角を測定し、これら
測定値に基づいて求められた矯正力で形材を矯正加工し
ている。この方法によるとき、従来のように熟練作業者
の手作業によることなく、長尺の曲げ加工材にあっても
高い形状精度で矯正することができる。このようにして
得られた曲げ加工材は、その優れた形状精度を活用し、
自動車のスペースフレーム,車両,船舶等のフレーム,
各種建築用部材等として広範な分野で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 両端部及び中央部の1箇所をチャックで把持
した形材の曲げ形状を矯正する説明図
【図2】 両端部及び中央部の1か所をチャックで把持
した形材の曲げ形状を矯正する際の形材の形状変化を示
す図
【図3】 形材の矯正力を求める荷重−変形量線図
【図4】 両端部及び中央複数箇所をチャックで把持し
た形材の曲げ形状を矯正する説明図
【図5】 両端部及び中央部の複数箇所をチャックで把
持した形材の曲げ形状を矯正する際の形材の形状変化を
示す図
【図6】 形材の矯正前形状,正規形状及び回転トルク
によって生じる形状を対比して示す図
【符号の説明】
1:アルミ押出し形材 A〜H:形材の両端部及び中
間部を保持するチャック a〜h:チャックで支持した箇所 L1 〜L4 :形材
の長手方向 r1 〜r4 :形材の回転方向 d1 〜d8 :形材に直
交する二方向
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】実施例3:アルミ押出し形材の中間部にお
いて、複数の箇所を矯正加工する必要がある場合、図4
に示すようにアルミ押出し形材1の両端部をチャック
D,Hで把持すると共に、長手方向に沿った中間部で軸
回りの回転角の精度を要求される箇所をチャックFで保
持した。そして、第1工程として、実施例1と同様な矯
正加工を行った。すなわち、チャックD,F,Hが原点
となるように押出し形材を保持した状態で、チャック
D,Hが形材に加える回転トルクr,rが許容値以
上に生じていれば、これを矯正した。その後、d,d
方向に関して許容値以上の荷重が生じているとき、こ
れを矯正加工によって矯正した。次に、第2工程とし
て、第2の中間部用チャックE,Gを含め全てのチャッ
クD〜Hが原点となるようにチャックを保持させ、第2
の中間部用チャックが形材に加えるd〜d方向の荷
重が許容値以上であるとき、これを矯正するためにチャ
ックE,Gが形材に加えている荷重に見合った荷重を加
えた。そして、前述した回転トルク及び荷重が許容値以
下になるまで、第1工程及び第2工程を繰り返した。こ
のときの矯正前の形状,正規形状及び矯正のための負荷
によって生じる形状を図5に対比して示す。なお、図5
において、(a)は第1工程、(b)は第2工程をそれ
ぞれ示す。このようにして、荷重及び回転トルクに応じ
て矯正力を調節することにより、長さ2mの押出し形材
であっても1〜2mmの許容範囲に曲げ形状を矯正加工
することが可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋野 治道 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 杉山 敬一 東京都港区三田3丁目13番12号 日本軽金 属株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形材の両端部をチャックで保持すると共
    に、前記形材のスパン中央部近傍をチャックで保持し、
    これらチャックの移動及び/又は回転によって前記形材
    を矯正する際、 形材の両端部を保持するチャックとして形材の軸回りに
    回転可能で且つ保持される形材が長手方向に沿って移動
    可能であると共に回転トルクを検出する機構を備えたチ
    ャックを使用し、形材の長手方向中間部を保持するチャ
    ックとして形材に直交する二方向に沿って移動可能で前
    記二方向の荷重を検出する機構を備えたチャックを使用
    し、 前記両端部用チャック及び前記中間部用チャックで前記
    形材を製品形状に対応した正規の位置に保持し、 前記両端部用チャックが形材に加えた回転トルクと、前
    記中間部用チャックが形材に加えた前記二方向に沿った
    荷重を測定し、 前記荷重及び/又は前記回転トルクの測定値が許容値よ
    り小さいときは、前記形材の形状が要求精度を満足する
    ものと判定し、 前記回転トルクの測定値が許容値を超えるときは、前記
    形材の軸回りの矯正力を前記両端部用チャックの何れか
    一方又は双方の端部用チャックに加える第1の矯正加工
    を行い、 前記荷重の測定値が許容値を超えるときは、長手方向の
    移動を可能にした状態で前記形材を前記両端部用チャッ
    クで保持し、前記二方向の何れか一方又は双方に沿った
    矯正力を前記中間部用チャックに加える第2の矯正加工
    を行い、 矯正加工後に前記両端部用チャックが形材に加える回転
    トルクと、前記中間部用チャックが形材に加える前記二
    方向に沿った荷重を再度測定し、 荷重及び/又は回転トルクの測定値が許容値を超えると
    きは、前記測定値が前記許容値以下になるまで前記第1
    及び/又は前記第2の矯正加工を繰り返すことを特徴と
    する曲げ加工された形材の曲げ形状矯正方法。
  2. 【請求項2】 形材の両端部をチャックで保持すると共
    に、前記形材のスパン中央部近傍をチャックで保持し、
    これらチャックの移動及び/又は回転によって前記形材
    を矯正する際、 形材の両端部を保持するチャックとして形材の軸回りに
    回転可能で且つ保持される形材が長手方向に沿って移動
    可能であると共に回転量を検出する機構を備えたチャッ
    クを使用し、形材の長手方向中間部を保持するチャック
    として形材に直交する二方向に沿って移動可能で前記二
    方向の変位量を検出する機構を備えたチャックを使用
    し、 前記両端部用チャック及び前記中間部用チャックで、両
    端部用チャックにより形材に回転トルクを加えて軸回り
    方向の誤差を除くと共に、中間部用チャックにより形材
    に直交する二方向に沿った荷重を加えて、前記形材を製
    品形状に対応した正規の位置に保持し、 次いで、前記形材の軸周り方向に関する前記両端部用チ
    ャックの回転トルクを除いて形材端部の回転量を測定
    し、 前記回転量の測定値が許容値より小さいときは、前記形
    材の形状が要求精度を満足するものと判定し、 前記形材の軸周り方向に関する前記両端部用チャックの
    回転量の測定値が許容値を超えるときは、前記形材の軸
    回りの矯正力を前記両端部用チャックの何れか一方又は
    双方に加える第1の矯正加工を行い、 次いで、前記両端部用チャックを正規位置に保持した状
    態で前記中間部用チャックの荷重を除いて前記中間部用
    チャックの形材の二方向に沿った移動量を測定し、 前記移動量の測定値が許容値より小さいときは、前記形
    材の形状が要求精度を満足するものと判定し、 前記中間部用チャックの変位量の測定値が許容値を超え
    るときは、長手方向の移動を可能にした状態で前記形材
    を前記両端部用チャックで保持し、前記二方向の何れか
    一方又は双方に沿った矯正力を前記中間部用チャックに
    加える第2の矯正加工を行い、 矯正加工後に前記両端部用チャック及び前記中間部用チ
    ャックの変位量を再度測定し、 変位量の測定値が許容値を超えるときは、前記測定値が
    前記許容値以下になるまで前記第1及び/又は前記第2
    の矯正加工を繰り返すことを特徴とする曲げ加工された
    形材の曲げ形状矯正方法。
  3. 【請求項3】 形材の両端部をチャックで保持すると共
    に、前記形材のスパンの中間部を形材の軸回りの回転角
    の精度を重視する位置を保持する第1の中間部用チャッ
    クと1又は複数の第2の中間部用チャックとの複数のチ
    ャックで保持し、これらチャックの移動及び/又は回転
    によって前記形材を矯正する際、 形材の両端部を保持するチャックとして形材の軸回りに
    回転可能で且つ保持される形材が長手方向に沿って移動
    可能であると共に回転トルクを検出する機構を備えたチ
    ャックを使用し、形材の長手方向中間部を保持する複数
    の中間部用チャックとして形材に直交する二方向に沿っ
    て移動可能で前記二方向の荷重を検出する機構を備えた
    チャックを使用し、 第1工程として、前記両端部用チャック及び前記第1の
    中間部用チャックで前記形材を製品形状に対応した正規
    の位置に保持し、 前記両端部用チャックが形材に加えた回転トルクと、前
    記第1の中間部用チャックが形材に加えた前記二方向に
    沿った荷重を測定すると共に、 前記荷重及び/又は前記回転トルクの測定値が許容値よ
    り小さいときは、前記形材の形状が要求精度を満足する
    ものと判定し、 前記回転トルクの測定値が許容値を超えるときは、前記
    形材の軸回りの矯正力を前記両端部用チャックの何れか
    一方又は双方の端部用チャックに加える第1の矯正加工
    を行い、 次いで、前記第1の中間部用チャックが加える前記二方
    向に沿った荷重の測定値が許容値を超えるときは、長手
    方向の移動を可能にした状態で前記形材を前記両端部用
    チャックに保持し、前記二方向の何れか一方又は双方に
    沿った矯正力を前記第1の中間部用チャックに加える第
    2の矯正加工を行い、 第1及び第2の矯正加工後に前記両端部用チャック及び
    前記第1の中間部用チャックに加わる回転トルク及び前
    記前記二方向に沿った荷重を再度測定し、 回転トルク及び荷重の測定値が許容値を超えるときは、
    前記測定値が前記許容値以下になるまで前記第1及び/
    又は前記第2の矯正加工を繰り返し、 次いで、第2工程として、両端部用チャック及び第1,
    第2の中間部用チャックの全てで前記形材を製品形状に
    対応した位置に保持し、 前記第2の中間部用チャックが形材に加えた前記二方向
    に沿った荷重を測定すると共に、 該荷重の測定値が全て許容値より小さいときは、前記形
    材の形状が要求精度を満足するものと判定し、 前記第2の中間部用チャックが加えた前記荷重の測定値
    の何れかが許容値より大きいときは、前記第1の中間部
    用チャックを保持し、長手方向の移動を可能にした状態
    で前記形材を前記両端部用チャックに保持し、前記二方
    向の何れか一方又は双方に沿った矯正力を、前記荷重が
    許容値より大きい測定値を示した第2の中間部用チャッ
    クに加える第3の矯正加工を行い、 再度、各工程における荷重及び回転トルクの測定値が許
    容値以下になるまで、前記第1工程から各工程を繰り返
    すことを特徴とする曲げ加工された形材の曲げ形状矯正
    方法。
  4. 【請求項4】 形材の両端部をチャックで保持すると共
    に、前記形材のスパンの中間部を形材の軸回りの回転角
    の精度を重視する位置を保持する第1の中間部用チャッ
    クと1又は複数の第2の中間部用チャックとの複数のチ
    ャックで保持し、これらチャックの移動及び/又は回転
    によって前記形材を矯正する際、 形材の両端部を保持するチャックとして形材の軸回りに
    回転可能で且つ長手方向に沿って移動可能であると共に
    回転角を検出する機構を備えたチャックを使用し、形材
    の長手方向中間部を保持する複数の中間部用チャックと
    して形材に直交する二方向に沿って移動可能で前記二方
    向の移動量を検出する機構を備えたチャックを使用し、 第1工程として、前記両端部用チャック及び前記第1の
    中間部用チャックで、両端部用チャックにより形材に回
    転トルクを加えて軸回り方向の誤差を除くと共に前記第
    1の中間部用チャックにより形材に直交する二方向に沿
    った荷重を加えて前記形材を製品形状に対応した正規の
    位置に保持し、 前記形材の軸周り方向に関する前記両端部用チャックの
    回転トルクを除いて形材端部の回転量を測定し、前記形
    材の軸周り方向に関する回転量の測定値が許容値を超え
    るときは、前記形材の軸回りの矯正力を前記両端部用チ
    ャックの何れか一方又は双方の端部用チャックに加える
    第1の矯正加工を行い、 次いで、前記両端部用チャックを正規位置に保持した状
    態で、前記第1の中間部用チャックの荷重を除いて前記
    第1の中間部用チャックの形材の前記二方向に沿った移
    動量を測定し、該移動量の測定値が許容値より小さいと
    きは前記形材の形状が要求精度を満足するものと判定
    し、 前記第1の中間部用チャックの移動量の測定値が許容値
    を超えるときは、長手方向の移動を可能にした状態で前
    記形材を前記両端部用チャックで保持し、前記二方向の
    何れか一方又は双方に沿った矯正力を前記第1の中間部
    用チャックに加える第2の矯正加工を行い、 第1及び第2の矯正加工後に前記両端部用チャック及び
    前記第1の中間部用チャックの回転角及び移動量を再度
    測定し、 回転角及び移動量の測定値が許容値を超えるときは、前
    記測定値が前記許容値以下になるまで前記第1及び/又
    は前記第2の矯正加工を繰り返し、 次いで、第2工程として、前記両端部用チャック及び第
    1の中間部用チャックで前記形材を製品形状に対応した
    位置に保持し、 次いで前記第2の中間部用チャックを形材の保持させる
    と共に前記第2の中間部用チャックを製品形状に対応さ
    せた位置に移動させ、その形材の軸線に対する二方向に
    沿った移動量を測定し、 該移動量が全て前記第2の中間部用チャックに対して許
    容値より小さいときは、前記形材の形状が要求精度を満
    足するものと判定し、 前記第2の中間部用チャックの何れかの測定値が許容値
    より大きいときは、前記第1の中間部用チャックを保持
    し、長手方向の移動を可能にした状態で前記形材を両端
    部用チャックで保持し、前記二方向の何れか一方又は双
    方に沿った矯正力を前記移動量が許容値より大きい測定
    値を示した前記第2の中間部用チャックに加える第3の
    矯正加工を行い、 再度各工程における回転角及び移動量の測定値が許容値
    以下になるまで前記第1工程から工程を繰返すことを特
    徴とする曲げ加工された形材の曲げ形状矯正方法。
  5. 【請求項5】 被加工材である形材の荷重−変位量線図
    に基づいて請求項1〜4の何れかに記載の矯正力を定め
    る形材の曲げ形状矯正方法。
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