JPH09243810A - 反射鏡及びその製造方法 - Google Patents

反射鏡及びその製造方法

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JPH09243810A
JPH09243810A JP5487296A JP5487296A JPH09243810A JP H09243810 A JPH09243810 A JP H09243810A JP 5487296 A JP5487296 A JP 5487296A JP 5487296 A JP5487296 A JP 5487296A JP H09243810 A JPH09243810 A JP H09243810A
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powder
metal
glass
metal layer
substrate
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JP5487296A
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Seiji Toyoda
誠司 豊田
Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Kunio Sugamura
邦夫 菅村
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い耐熱性及び耐食性を有し、基体と金属層と
の密着性に優れる。また比較的低温で焼成でき、生産性
を向上できる。 【解決手段】凹状の湾曲面19aを有する基体19がガ
ラスセラミックスよりなり、基体の湾曲面に形成された
金属層21がガラスセラミックス中のガラスの軟化点よ
り高い融点を有する金属からなる。基体と金属層との間
に形成された傾斜組成層22が金属層から基体に向うに
従って金属の含有率が減少しかつガラスセラミックスの
含有率が増加するように構成される。金属層がAu,A
g,Pd及びPtからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の金属を含み、ガラスセラミックスがアルミナ、ム
ライト、ジルコニア、コーディエライト及びβ−スポジ
ューメンからなる群より選ばれた1種又は2種以上のセ
ラミックスを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンヒータの
ような赤外線ヒータから放射された赤外線を反射するの
に適し、半導体製造用集光器やレーザミラー等に使用可
能な反射鏡及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の反射鏡として、図4及び
図5に示すようにAlの押出し加工により上面が湾曲し
た凹面9aを有する基体9が形成され、この基体9の上
記凹面9aにめっき層4が形成されたAlを基体とする
反射鏡1が知られている。この反射鏡1では、基体9の
凹面9aをバフ研磨した後に、この凹面9aにNiめっ
き層4aが形成され、更にこのNiめっき層4a表面に
Auめっき層4bが形成される。また6はめっき層4表
面の反射面1aの焦点近傍に設置されたハロゲンヒータ
6である。また図示しないが上記従来の反射鏡の基体を
Alに代えてCu合金を用いたことを除いて、上記従来
の反射鏡と同様に形成されたCu合金を基体とする反射
鏡が知られている。
【0003】しかし、上記従来のAlを基体とする反射
鏡では、この反射鏡の使用中に基体の温度が上昇してA
lが粒成長し、これに伴って反射鏡の表面が荒れて反射
率が低下する問題点があった。また上記従来のCu合金
を基体とする反射鏡では、この反射鏡の大気中での使用
時に、基体の温度が上昇して基体の合金成分であるZn
等がめっき層中に拡散し、これに伴って反射鏡の表面荒
れや変色が生じて反射率が低下する問題点があった。更
に上記従来のCu合金を基体とする反射鏡では、この反
射鏡の水中での使用時に、基体であるCu合金が腐食
し、耐久性が低下する問題点もあった。
【0004】これらの点を解消するために、基体として
耐熱性や耐食性の高いAl23やSiC等のセラミック
スを用いる方法が考えられる。この反射鏡では、この反
射鏡の使用中に基体の温度が上昇しても、基体は高い耐
熱性及び耐食性を有するので、反射鏡の表面が荒れたり
変色したりせず、従って反射鏡の反射率が低下すること
がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のセ
ラミックスを基体とする反射鏡では、基体であるセラミ
ックスの焼結温度が極めて高く作業性が悪い不具合があ
った。また上記従来のセラミックスを基体とする反射鏡
では、基体とAu等の金属膜との密着性が低い問題点も
あった。本発明の目的は、高い耐熱性及び耐食性を有
し、基体と金属層との密着性に優れた反射鏡及びその製
造方法を提供することにある。本発明の別の目的は、比
較的低温で焼成でき、生産性を向上できる反射鏡及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、凹状の湾曲面19aを有しガラスセ
ラミックスよりなる基体19と、基体19の湾曲面19
aに形成されガラスセラミックス中のガラスの軟化点よ
り高い融点を有する金属からなる金属層21と、基体1
9と金属層21との間に形成され金属層21から基体1
9に向うに従って金属の含有率が減少しかつガラスセラ
ミックスの含有率が増加するように構成された傾斜組成
層22とを備えた反射鏡である。この反射鏡では、基体
19と金属層21との密着性に優れ、温度上昇による金
属層21の剥離を防止できる。
【0007】請求項3に係る発明は、図3に示すよう
に、金属粉末13とガラス粉末11とセラミック粉末1
2とを各粉末11,12,13が不溶の分散媒体14中
に混合して懸濁液16を調製する工程と、懸濁液16を
所定の型17に流し込む工程と、型17に流し込まれた
懸濁液16の金属粉末13とガラス粉末11とセラミッ
ク粉末12との比重差による分散媒体14中での沈降速
度の相違により型17上面に金属粉末13が堆積した金
属層21を形成し金属層21から離れるに従って金属粉
末13が減少しかつガラス粉末11及びセラミック粉末
12が増加した傾斜組成層22を形成し更に傾斜組成層
22の上面にガラス粉末11及びセラミック粉末12が
堆積した基体19を形成するとともに分散媒体14を型
17に吸収又は透過して成形体18を形成する工程と、
成形体18を焼成する工程とを含む反射鏡の製造方法で
ある。
【0008】この反射鏡の製造方法では、懸濁液16を
型17に流し込むと(図3(a))、分散媒体14が型
17に徐々に吸収又は透過されるとともに、比重の大き
な金属粉末13の粒子が先に沈降して型17の上面に上
記金属粉末13の粒子よりなる金属層21が形成される
(図3(b))。その後、比重の小さなガラス粉末11
及びセラミック粉末12の粒子の沈降が始まり、金属粉
末13の濃度が減少し、反対にガラス粉末11及びセラ
ミック粉末12の濃度が増加して傾斜組成層22が形成
される。分散媒体14の型17への吸収が終了すると、
最終的に型17の上面に金属層21を、金属層21の上
面に金属粉末13とガラス粉末11及びセラミック粉末
12の濃度が連続的に或いは段階的に変化した傾斜組成
層22を、更に傾斜組成層22の上面にガラス粉末11
及びセラミック粉末12の粒子からなる基体19を、そ
れぞれ有する成形体18が形成される(図3(c))。
この成形体18には金属層21、傾斜組成層22及び基
体19の明確な界面は存在しない。この結果、上記成形
体18を焼成すると基体19及び金属層21間の密着性
が極めて良くなり、温度上昇による金属層21の剥離を
防止できる。また基体19と傾斜組成層22と金属層2
1とを同一工程で形成できるので、反射鏡の生産性を向
上できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。反射鏡は、粉末を分散媒体(媒液)に懸
濁させ、これを適当な解膠状態にして流動性をもった泥
漿とし、目的とする形状の鋳型に流し込んで成形する、
いわゆるスリップキャスティング法により形成されるこ
とが好ましい。図3に示すように、懸濁液16は所定量
の分散媒体14に金属粉末13、ガラス粉末11、セラ
ミック粉末12、分散剤及び結合剤を所定の割合で添加
して混合攪拌することにより調製される(図3
(a))。金属粉末13はAu,Ag,Pd及びPtか
らなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属粉末であ
ることが好ましい。またセラミック粉末12はアルミ
ナ、ムライト、ジルコニア、コーディエライト及びβ−
スポジューメンからなる群より選ばれた1種又は2種以
上のセラミック粉末であり、ガラス粉末11はSi
2,B23,Al23,PbO,Bi23,MgO,
CaO,BaO及びSrOからなる群より選ばれた1種
又は2種以上の酸化物から構成されたガラス粉末である
ことが好ましい。分散媒体14としては、蒸留水や、エ
タノール等の有機溶剤等が用いることができる。また分
散剤としてはポリアクリル酸アンモニウム塩やポリカル
ボン酸アンモニウム塩等の有機系ポリマが、結合剤とし
てはポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等の
有機系ポリマが挙げられる。
【0010】ガラス粉末11及びセラミック粉末12は
金属粉末13より比重が小さい。ガラス粉末11及びセ
ラミック粉末12の平均粒径はそれぞれ0.2〜4μm
であることが好ましい。0.5〜2μmであることがよ
り好ましい。これはガラス粉末11及びセラミック粉末
12の平均粒径を0.2μmより小さくすると、分散媒
体14中での上記両粉末11,12の粒子の沈降速度が
極めて遅くなり、上記両粉末11,12の粒子が金属粉
末13の粒子の沈降終了後も分散媒体14中に浮遊し、
傾斜組成層22を形成できないためであり、ガラス粉末
11及びセラミック粉末12の平均粒径を4μmより大
きくすると、上記両粉末11,12の粒子が分散媒体1
4中に均一に分散せず、懸濁液16を型17に流し込ん
だ直後から金属粉末13の粒子の沈降とともに上記両粉
末11,12の粒子の沈降が開始するため、成形体18
に基体19及び金属層21を形成できないためである。
【0011】また金属粉末13の平均粒径は1〜10μ
mであることが好ましい。2〜5μmであることがより
好ましい。これは金属粉末13の平均粒径を1μmより
小さくすると、分散媒体14中での金属粉末13の粒子
の沈降速度が遅くなり、懸濁液16を型17に流し込ん
でも金属粉末13の粒子の優先的な沈降が起こらず、成
形体18に基体19及び金属層21を形成できないため
であり、また金属粉末13の平均粒径を10μmより大
きくすると、分散媒体14中で金属粉末13の粒子が十
分に分散せず、懸濁液16を型17に流し込んだ直後に
極めて短時間で全ての金属粉末13の粒子が沈降してし
まい、成形体18に傾斜組成層22を形成できないため
である。
【0012】金属粉末13、ガラス粉末11、セラミッ
ク粉末12、分散剤及び結合剤の混合比は形成される金
属層13、傾斜組成層22及び基体19の厚さに応じて
適宜設定され、分散媒体14の量は懸濁液16の粘度が
500mPa・s以下、好ましくは100mPa・s以
下になるように設定される。これは懸濁液16の粘度を
500mPa・sより高くすると、懸濁液16を型に流
し込んだ直後から分散媒体14が全て主型部17aに吸
収されるまでの間に金属粉末13の粒子が十分に沈降せ
ず、主型部17a上面の金属層13中にガラス粉末11
及びセラミック粉末12の粒子が混入し、ガラス粉末1
1及びセラミック粉末12の粒子を含まない金属層21
を得ることができないからである。
【0013】懸濁液16を所定の型17に流し込んで所
定時間静置することにより、金属層21、傾斜組成層2
2及び基体19が形成された成形体18が得られる(図
3(c))。型17は分散媒体14を吸収可能又は透過
可能な主型部17aと、この主型部17aを包囲し分散
媒体14を吸収不能又は透過不能な枠型部17bとを有
する。主型部17aは分散媒体14を吸収可能又は透過
可能であれば石膏、セラミックス、樹脂又は紙等により
形成することができ、枠型部17bは分散媒体14を吸
収不能又は透過不能であればポリ塩化ビニル等の板材に
より形成することができる。主型部17aの上面は反射
鏡の反射面の形状に合わせて凸面、平面或いは凹面に形
成される。
【0014】成形体18は大気中又は非酸化雰囲気中等
の所定の雰囲気中に800〜1000℃で0.5〜6時
間保持することにより焼成される。上記成形体18を非
酸化性雰囲気中にて焼成すると、金属粉末13、ガラス
粉末11及びセラミック粉末12が酸化することなく、
緻密な組織を有する金属層21、傾斜組成層22及び基
体19を得ることができる。焼成された成形体18であ
る反射鏡の金属層21表面は研摩される。なお、金属層
がAu以外の金属により形成した場合には、上記表面が
研磨された金属層表面に更にめっき層を形成してもよ
い。この場合、めっき層は金属層表面に形成されたNi
めっき層と、このNiめっき層表面に形成されたAuめ
っき層とを備えることが好ましく、Niめっき層は基体
の金属層に対するAuめっき層のバリヤ層として機能す
る。また金属層表面にNiめっき層を形成せずに直接A
uめっき層を形成することもできる。更にめっき層を形
成する方法としては、電気めっき、無電解めっき、溶融
めっき、衝撃めっき、真空めっき又は化学蒸着等があ
る。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例>図1及び図2に示す反射鏡10を次の方法に
より製造した。先ず図3(a)に示すように金属粉末で
ある平均粒径5.0μmのAu粉末13を100重量%
に対して、ガラス粉末である平均粒径2.0μmのホウ
ケイ酸鉛ガラス粉末11を80重量%、セラミック粉末
である平均粒径2.0μmのアルミナ粉末12を80重
量%、分散媒体である蒸留水14を200重量%、分散
剤であるポリアクリル酸アンモニウム塩(図示せず)を
1.5重量%、結合剤であるポリビニルアルコール(図
示せず)を4.0重量%それぞれ添加して混合攪拌し、
懸濁液16を調製した。この懸濁液16の粘度は30m
Pa・sであった。
【0016】この懸濁液16を上面が所定の2次曲面の
凸面に形成された主型部17aを有する型17に流し込
み、24時間静置した。この例では主型部17aは多孔
質の石膏により、枠型部17bはポリ塩化ビニルにより
それぞれ作られる。分散媒体14が主型部17aに全て
吸収されたときに、主型部17a上面から順に上方に向
って金属層21、傾斜組成層22及び基体19を有する
成形体18を得た(図3(c))。この成形体18を大
気中、900℃で2時間焼成し、上記主型部17aの上
面により形成された所定の2次曲面、即ち金属層21の
表面をバフ研磨することにより、反射鏡10を得た(図
1及び図2)。金属層24表面の反射面10aの焦点近
傍には定格電圧200V、消費電力1000Wのハロゲ
ンヒータ26を設置した。
【0017】<比較例>図示しないがアルミナ粉末を1
00重量%に対して、ホウケイ酸鉛ガラス粉末を100
重量%を混合してこの混合物をプレス成形し、大気中、
900℃で2時間焼成して基体を作成した。この基体の
一面に機械加工により凹状の湾曲面を形成した後、この
湾曲面に高周波スパッタリング法によりTi,W及びA
uからなる多層膜を形成した。上記高周波スパッタリン
グ法では、純度99.9%、直径100mm及び厚さ3
mmのTiターゲット、Wターゲット及びAuターゲッ
トをそれぞれ用い、出力が300Wで上記基体の回転数
を10rpmの条件で所定時間スパッタリングを行うこ
とにより、基体の湾曲面上に、厚さ0.1μmのTi薄
膜、厚さ0.1μmのW薄膜及び厚さ2μmのAu薄膜
を順に形成した。このようにして得られた反射鏡を比較
例とした。まためっき層の反射面の焦点近傍には実施例
と同一のハロゲンヒータを設置した。
【0018】<比較試験と評価>実施例の金属層の反射
面及び比較例のめっき層の反射面におけるそれぞれの赤
外線反射率と、実施例の金属層及び比較例のめっき層の
基体に対するそれぞれの密着強度及び破断モードとを測
定した。この結果を表1に示す。反射率は、実施例の金
属層及び比較例のめっき層に対して波長2.5μmの赤
外線を照射したときの赤外線の全反射率を測定すること
により求めた。密着強度は、エージング処理前に、実施
例の金属層及び比較例のめっき層の基体に対するピーリ
ング(引き剥がし)試験により求め、その破断モードを
目視により判断した。また密着強度は、大気中、500
℃で100時間エージング処理した後に、上記と同様の
ピーリング(引き剥がし)試験により求め、その破断モ
ードを目視により判断した。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、実施例の反射鏡
は高い赤外線反射特性を示すだけでなく、基体に対する
金属層の密着性が高く、更に耐熱性に優れることが判っ
た。またピーリング試験では、エージング処理の前後に
拘わらず、比較例の反射鏡はめっき膜と基体との間で剥
離したのに対して、実施例の反射鏡は金属層は剥離せず
に基体内部で破断した。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
ラスセラミックスよりなる基体に凹状の湾曲面を形成
し、ガラスセラミックス中のガラスの軟化点より高い融
点を有する金属からなる金属層を基体の湾曲面に形成
し、更に金属層から基体に向うに従って金属の含有率が
減少しかつガラスセラミックスの含有率が増加するよう
に構成された傾斜組成層を上記基体と金属層との間に形
成したので、基体の基部と金属層との密着性に優れ、温
度上昇による金属層の剥離を防止できる。
【0022】また金属粉末とガラス粉末とセラミック粉
末とを上記各粉末が不溶の分散媒体中に混合して懸濁液
を調製し、この懸濁液を所定の型に流し込んで上記各粉
末の比重差による分散媒体中での沈降速度の相違により
金属層と傾斜組成層と基体とを形成するとともに分散媒
体を型に吸収又は透過して成形体を形成し、この成形体
を焼成することにより反射鏡を製造すれば、基体と傾斜
組成層と金属層との間に明確な界面が存在しないので、
基体と金属層との密着性に優れ、温度上昇による金属層
の剥離を防止できる。更に基体と傾斜組成層と金属層と
を同一工程で形成でき、焼成温度も比較的低くて済むの
で、反射鏡の生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の反射鏡を示す図2のA−A線
断面図。
【図2】その反射鏡を含む要部斜視図。
【図3】その反射鏡の基体をスリップキャスティング法
により製造する工程図。
【図4】従来例の反射鏡を示す図5のB−B線断面図。
【図5】その従来例の反射鏡を含む要部斜視図。
【符号の説明】
10 反射鏡 11 ホウケイ酸鉛ガラス粉末(ガラス粉末) 12 アルミナ粉末(セラミック粉末) 13 Au粉末(金属粉末) 14 蒸留水(分散媒体) 16 懸濁液 17 型 18 成形体 19 基体 19a 湾曲面 21 金属層 22 傾斜組成層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹状の湾曲面(19a)を有しガラスセラミ
    ックスよりなる基体(19)と、 前記基体(19)の湾曲面(19a)に形成され前記ガラスセラ
    ミックス中のガラスの軟化点より高い融点を有する金属
    からなる金属層(21)と、 前記基体(19)と前記金属層(21)との間に形成され前記金
    属層(21)から前記基体(19)に向うに従って前記金属の含
    有率が減少しかつ前記ガラスセラミックスの含有率が増
    加するように構成された傾斜組成層(22)とを備えた反射
    鏡。
  2. 【請求項2】 金属層がAu,Ag,Pd及びPtから
    なる群より選ばれた1種又は2種以上の金属を含み、ガ
    ラスセラミックスがアルミナ、ムライト、ジルコニア、
    コーディエライト及びβ−スポジューメンからなる群よ
    り選ばれた1種又は2種以上のセラミックスを含む請求
    項1記載の反射鏡。
  3. 【請求項3】 金属粉末(13)とガラス粉末(11)とセラミ
    ック粉末(12)とを前記各粉末(11,12,13)が不溶の分散媒
    体(14)中に混合して懸濁液(16)を調製する工程と、 前記懸濁液(16)を所定の型(17)に流し込む工程と、 前記型(17)に流し込まれた懸濁液(16)の前記金属粉末(1
    3)と前記ガラス粉末(11)と前記セラミック粉末(12)との
    比重差による前記分散媒体(14)中での沈降速度の相違に
    より前記型(17)上面に前記金属粉末(13)が堆積した金属
    層(21)を形成し前記金属層(21)から離れるに従って前記
    金属粉末(13)が減少しかつ前記ガラス粉末(11)及び前記
    セラミック粉末(12)が増加した傾斜組成層(22)を形成し
    更に前記傾斜組成層(22)の上面に前記ガラス粉末(11)及
    び前記セラミック粉末(12)が堆積した基体(19)を形成す
    るとともに前記分散媒体(14)を前記型(17)に吸収又は透
    過して成形体(18)を形成する工程と、 前記成形体(18)を焼成する工程とを含む反射鏡の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 金属粉末(13)がAu,Ag,Pd及びP
    tからなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属粉末
    であり、セラミック粉末(12)がアルミナ、ムライト、ジ
    ルコニア、コーディエライト及びβ−スポジューメンか
    らなる群より選ばれた1種又は2種以上のセラミック粉
    末であり、ガラス粉末(11)がSiO2,B23,Al2
    3,PbO,Bi23,MgO,CaO,BaO及びS
    rOからなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物
    から構成されたガラス粉末である請求項3記載の反射鏡
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009001725A1 (ja) * 2007-06-28 2008-12-31 Sharp Kabushiki Kaisha バックライト装置、液晶表示装置、および照明装置
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