JPH09230116A - 反射鏡及びその製造方法 - Google Patents

反射鏡及びその製造方法

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JPH09230116A
JPH09230116A JP8036153A JP3615396A JPH09230116A JP H09230116 A JPH09230116 A JP H09230116A JP 8036153 A JP8036153 A JP 8036153A JP 3615396 A JP3615396 A JP 3615396A JP H09230116 A JPH09230116 A JP H09230116A
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layer
metal
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plating layer
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JP8036153A
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Seiji Toyoda
誠司 豊田
Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Akira Nakabayashi
明 中林
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い耐熱性を有し、放熱性に優れ、かつ基体の
基部と金属層との密着性に優れた反射鏡及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】基体19の一方の表面19aにめっき層2
4を形成することによりめっき層24表面に反射面10
aが形成される。基体19は基部23と、基部23とめ
っき層24との間に形成された金属層21と、金属層2
1と基部23との間に形成された傾斜組成層22とを有
する。基部23はセラミック基材及びセラミック焼結助
剤からなり、金属層22は高融点金属からなる。また傾
斜組成層22は金属層21から基部23に向うに従って
高融点金属の含有率が減少しかつセラミック基材及びセ
ラミック焼結助剤の含有率が増加するように構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線の反射に適す
る反射鏡に関する。更に詳しくはハロゲンヒータのよう
な赤外線ヒータから放射された赤外線を反射するのに適
した反射鏡及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の反射鏡として、図4及び
図5に示すようにAlの押出し加工により上面が湾曲し
た凹面9aを有する基体9が形成され、この基体9の上
記凹面9aにめっき層4が形成された反射鏡1が知られ
ている。この反射鏡1では、基体9の凹面9aをバフ研
磨した後に、この凹面9aにNiめっき層4aが形成さ
れ、更にこのNiめっき層4a表面にAuめっき層4b
が形成される。まためっき層4表面の反射面1aの焦点
近傍にはハロゲンヒータ6が設置される。
【0003】一方、太陽エネルギ吸収装置に用いられる
反射鏡として、アルミニウム、鋼板、ステンレスなどの
金属、合金又はプラスチックなどの適宜な材料で形成さ
れた基板上にアルミニウム、銀などからなる金属反射膜
が被着され、この金属反射膜の表面にSiO2のような
ガラス質膜からなる透明性無機質保護膜が形成された反
射鏡が開示されている(特開昭57−4003)。この
反射鏡によれば、紫外域から可視域及び赤外域まで広い
範囲で高い反射率を有し、反射膜が透明性無機質保護膜
で保護されているため、反射面が平滑で汚損しにくく、
反射率が低下することがない。またこの保護膜により耐
酸性、耐アルカリ性、耐塩性に優れ、長期にわたり、反
射特性を維持できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のA
l製基体を有する反射鏡や、上記従来の太陽エネルギ吸
収装置に用いられる反射鏡では、反射鏡が赤外線ヒータ
のように1000℃以上の高温の熱線を受けてこれを反
射すると、基板が金属の場合には金属粒子が粒成長を起
こし、また基板がプラスチックの場合には熱変形を生
じ、これにより金属反射膜が剥離して、それぞれ反射率
を低下させる不具合があった。本発明の目的は、高い耐
熱性を有し、放熱性に優れた反射鏡及びその製造方法を
提供することにある。本発明の別の目的は、基体の基部
と金属層との密着性に優れた反射鏡及びその製造方法を
提供することにある。本発明の更に別の目的は、基体の
生産性を向上できる反射鏡の製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように基体19の一方の表面19aにめっき
層24を形成することによりめっき層24表面に反射面
10aが形成された反射鏡10の改良である。その特徴
ある構成は、基体19がセラミック基材及びセラミック
焼結助剤からなる基部23と、基部23とめっき層24
との間に形成され高融点金属からなる金属層21と、金
属層21と基部23との間に形成され金属層21から基
部23に向うに従って高融点金属の含有率が減少しかつ
セラミック基材及びセラミック焼結助剤の含有率が増加
するように構成された傾斜組成層22とを備えたところ
にある。上記反射鏡10では、基体19の基部23と金
属層21との密着性に優れ、温度上昇による金属層21
の剥離を防止できる。
【0006】請求項5に係る発明は、図3に示すように
セラミック基材粉末11とセラミック焼結助剤粉末12
と高融点金属粉末13とを上記各粉末11,12,13
が不溶の分散媒体14中に混合して懸濁液16を調製す
る工程と、懸濁液16を所定の型17に流し込む工程
と、型17に流し込まれた懸濁液16のセラミック基材
粉末11とセラミック焼結助剤粉末12と高融点金属粉
末13との比重差による分散媒体14中での沈降速度の
相違により型17上面に前記高融点金属粉末13が堆積
した金属層21を形成しこの金属層21から離れるに従
って高融点金属粉末13が減少しかつセラミック基材粉
末11及びセラミック焼結助剤粉末12が増加した傾斜
組成層22を形成し更に傾斜組成層22の上面にセラミ
ック基材粉末11及びセラミック焼結助剤粉末12が堆
積した基部23を形成するとともに分散媒体14を型に
吸収又は透過して成形体18を形成する工程と、成形体
18を焼成する工程と、焼成された成形体18の金属層
21表面にめっき層24を形成する工程とを含む反射鏡
の製造方法である。
【0007】反射鏡の製造方法において、懸濁液16を
型に流し込むと(図3(a))、分散媒体14が型17
に徐々に吸収又は透過されるとともに、比重の大きな高
融点金属粉末13の粒子が先に沈降して型17の上面に
上記高融点金属粉末13の粒子よりなる金属層21が形
成される(図3(b))。その後、比重の小さなセラミ
ック基材粉末11及びセラミック焼結助剤粉末12の粒
子の沈降が始まり、高融点金属粉末13の濃度が減少
し、反対にセラミック基材粉末11及びセラミック焼結
助剤粉末12の濃度が増加して傾斜組成層22が形成さ
れる。分散媒体14の型17への吸収が終了すると、最
終的に型17の上面に金属層21を、金属層21の上面
に高融点金属粉末13とセラミック基材粉末11及びセ
ラミック焼結助剤粉末12の濃度が連続的に或いは段階
的に変化した傾斜組成層22を、更に傾斜組成層22の
上面にセラミック基材粉末11及びセラミック焼結助剤
粉末12の粒子からなる基部23を、それぞれ有する成
形体18が形成される(図3(c))。この成形体18
には金属層21、傾斜組成層22及び基部23の明確な
界面は存在しない。この結果、上記成形体18を焼成す
ると基部23及び金属層21間の密着性が極めて良くな
り、温度上昇による金属層21の剥離を防止できる。ま
た基部23と傾斜組成層22と金属層21とを同一工程
で形成できるので、反射鏡の生産性を向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】反射鏡の基体は、粉末を分散媒体
(媒液)に懸濁させ、これを適当な解膠状態にして流動
性をもった泥漿とし、目的とする形状の鋳型に流し込ん
で成形する、いわゆるスリップキャスティング法により
形成されることが好ましい。懸濁液は所定量の分散媒体
にセラミック基材粉末、セラミック焼結助剤粉末、高融
点金属粉末、分散剤及び結合剤を所定の割合で添加して
混合攪拌することにより調製される。
【0009】セラミック基材粉末はAlN又はSiCで
あることが好ましく、セラミック焼結助剤粉末はY
23,CaO及びBeOからなる群より選ばれた1種又
は2種以上の金属酸化物であることが好ましい。特にセ
ラミック基材粉末がAlNの場合にはセラミック焼結助
剤粉末としてY23又はCaOが用いられ、セラミック
基材粉末がSiCの場合にはセラミック焼結助剤粉末と
してBeOが用いられる。高融点金属粉末がW,Mo,
W基合金,Mo基合金,Ni基合金,Co基合金及びF
e基合金からなる群より選ばれた1種又は2種以上の金
属であることが好ましい。分散媒体としては、蒸留水
や、エタノール等の有機溶剤等が用いることができ、懸
濁液には分散剤及び結合剤を添加してもよい。分散剤と
してはポリアクリル酸アンモニウム塩やポリカルボン酸
アンモニウム塩等の有機系ポリマが、結合剤としてはポ
リビニルブチラール等の有機系ポリマが挙げられる。
【0010】セラミック基材粉末及びセラミック焼結助
剤粉末は高融点金属粉末より比重が小さい。セラミック
基材粉末及びセラミック焼結助剤粉末の平均粒径はそれ
ぞれ0.2〜4μmであることが好ましい。0.5〜2
μmであることがより好ましい。これはセラミック基材
粉末及びセラミック焼結助剤粉末の平均粒径を0.2μ
mより小さくすると、分散媒体中での上記両粉末の粒子
の沈降速度が極めて遅くなり、上記両粉末の粒子が高融
点金属粉末の粒子の沈降終了後も分散媒体中に浮遊し、
傾斜組成層を形成できないためであり、セラミック基材
粉末及びセラミック焼結助剤粉末の平均粒径を4μmよ
り大きくすると、上記両粉末の粒子が分散媒体中に均一
に分散せず、懸濁液を型に流し込んだ直後から高融点金
属粉末の粒子の沈降ととともに上記両粉末の粒子の沈降
が開始するため、成形体に基部及び金属部を形成できな
いためである。また高融点金属粉末の平均粒径は1〜1
0μmであることが好ましい。2〜5μmであることが
より好ましい。これは高融点金属粉末の平均粒径を1μ
mより小さくすると、分散媒体中での高融点金属粉末の
粒子の沈降速度が遅くなり、懸濁液を型に流し込んでも
高融点金属粉末の粒子の優先的な沈降が起こらず、成形
体に基部及び金属層を形成できないためであり、また高
融点金属粉末の平均粒径を10μmより大きくすると、
分散媒体中で高融点金属粉末の粒子が十分に分散せず、
懸濁液を型に流し込んだ直後に極めて短時間で全ての高
融点金属粉末の粒子が沈降してしまい、成形体に傾斜組
成層を形成できないためである。
【0011】セラミック基材粉末、セラミック焼結助剤
粉末、高融点金属粉末、分散剤及び結合剤の混合比は形
成される金属層、傾斜組成層及び基部の厚さに応じて適
宜設定され、分散媒体の量は懸濁液の粘度が500mP
a・s以下、好ましくは100mPa・s以下になるよ
うに設定される。これは懸濁液の粘度を500mPa・
sより高くすると、懸濁液を型に流し込んだ直後から分
散媒体が全て主型部に吸収されるまでの間に高融点金属
粉末の粒子が十分に沈降せず、主型部上面の金属層中に
セラミック基材粉末及びセラミック焼結助剤粉末の粒子
が混入し、セラミック基材粉末及びセラミック焼結助剤
粉末の粒子を含まない金属層を得ることができないから
である。
【0012】懸濁液を所定の型に流し込んで所定時間静
置することにより、金属層、傾斜組成層及び基部が形成
された成形体が得られる。型は分散媒体を吸収可能又は
透過可能な主型部と、この主型部を包囲し分散媒体を吸
収不能又は透過不能な枠型部とを有する。主型部は分散
媒体を吸収可能又は透過可能であれば石膏、セラミック
ス、樹脂又は紙等により形成することができ、枠型部は
分散媒体を吸収不能又は透過不能であればポリ塩化ビニ
ル等の板材により形成することができる。主型部の上面
は反射鏡の反射面の形状に合わせて凸面、平面或いは凹
面に形成される。
【0013】成形体は不活性ガス等の非酸化性雰囲気
中、1400〜1900℃で焼成される。上記成形体を
非酸化性雰囲気中にて所定温度で焼成すると、セラミッ
ク基材粉末、セラミック焼結助剤及び高融点金属が酸化
することなく、緻密な組織を有する基体を得ることがで
きる。焼成された成形体である基体の金属層表面は研磨
され、更にこの金属層表面にめっき層が形成される。め
っき層は金属層表面に形成されたNiめっき層と、この
Niめっき層表面に形成されたAuめっき層とを備える
ことが好ましく、Niめっき層は基体の金属層に対する
Auめっき層のバリヤ層として機能する。また金属層表
面にNiめっき層を形成せずに直接Auめっき層を形成
することもできる。更にめっき層を形成する方法として
は、電気めっき、無電解めっき、溶融めっき、衝撃めっ
き、真空めっき又は化学蒸着等がある。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>図1及び図2に示す反射鏡10を次の方法
により製造した。先ず図3(a)に示すようにセラミッ
ク基材粉末11である平均粒径1.8μmのAlN粉末
を100重量%、セラミック焼結助剤12である平均粒
径1.4μmのY23粉末を5重量%、高融点金属粉末
13である平均粒径3.5μmのW粉末を50重量%、
分散剤であるポリアクリル酸アンモニウム塩(図示せ
ず)を0.08重量%、結合剤であるポリビニルブチラ
ール(図示せず)を1.0重量%を用意し、これらの混
合物を分散媒体14であるエタノール70重量%に添加
して混合攪拌し、懸濁液16を調製した。この懸濁液1
6の粘度は28mPa・sであった。
【0015】この懸濁液16を上面が所定の2次曲面の
凸面に形成された主型部17aを有する型17に流し込
み、2時間静置した。この例では主型部は多孔質の石膏
により、枠型部はポリ塩化ビニルによりそれぞれ作られ
る。分散媒体14が主型部17aに全て吸収されたとき
に、主型部17a上面から順に上方に向って金属層2
1、傾斜組成層22及び基部23を有する成形体18を
得た(図3(c))。この成形体18をN2ガス雰囲気
中、1850℃で3時間焼成して基体19を得た。この
基体19のうち上記主型部17aの上面により形成され
た所定の2次曲面の凹面19aをバフ研磨した後、この
凹面19aにNiめっき層24aを形成し、更にNiめ
っき層24aの表面にAuめっき層24bを形成して反
射鏡10を作製した(図1及び図2)。めっき層24表
面の反射面10aの焦点近傍には定格電圧200V、消
費電力1000Wのハロゲンヒータ26を設置した。
【0016】<比較例1>図4及び図5に示すように、
基体9をAlの押出し加工により実施例1の基体と同一
形状に形成し、基体9の凹面9aにNiめっき層4aを
介してAuめっき層4bを形成して、反射鏡9を作製し
た。まためっき層4表面の反射面1aの焦点近傍には実
施例1と同一のハロゲンヒータ6を設置した。
【0017】<比較試験と評価>実施例1及び比較例1
の反射鏡について、赤外線の反射率と耐熱性とをそれぞ
れ比較試験した。また実施例1の反射鏡について基部に
対する金属層の密着性を、比較例1について基体に対す
るめっき層の密着性をそれぞれ比較試験した。その結果
を表1に示す。反射率は、後述するエージング処理をせ
ずに基体上のめっき層のうちAuめっき層に対して波長
2.5μmの赤外線を照射したときの赤外線の全反射率
を測定することにより求め、次にこの基体を大気中、5
00℃で1時間エージング処理した後にAuめっき層に
対して上記赤外線を照射したときの赤外線の全反射率を
測定することにより求めた。また耐熱性はめっき層を形
成した基体を大気中、500℃で100時間、エージン
グ処理した後のAuめっき層の外観変化の有無を目視に
より判断した。更に実施例1の基部に対する金属層の密
着性は上述のエージング処理の後に金属層のピーリング
(引き剥がし)試験を行い、比較例1の基体に対するめ
っき層の密着性は上述のエージング処理の後にめっき層
のピーリング(引き剥がし)試験を行い、それらの剥離
箇所又は破壊箇所によりそれぞれ判断した。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、比較例1ではエ
ージング処理前後において反射率が96%から70%に
大きく低下したのに対して、実施例1では98%と高い
反射率を維持した。また比較例1の反射鏡では微細な膨
れが発生したのに対して、実施例1ではめっき層に変化
がなく、高い耐熱性を示すことが判った。更にピーリン
グ試験で比較例1の反射鏡でめっき層が剥離したのに対
して、実施例1の反射鏡では金属層は剥離せずに基体内
部での破壊を生じた。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
部とめっき層との間に高融点金属からなる金属層を形成
し、金属層と基部との間に傾斜組成層を形成し、この傾
斜組成層を金属層から基部に向うに従って高融点金属の
含有率が減少しかつセラミック基材及びセラミック焼結
助剤の含有率が増加するように構成したので、基体の基
部と金属層との密着性に優れ、温度上昇による金属層の
剥離を防止できる。またセラミック基材粉末とセラミッ
ク焼結助剤粉末と高融点金属粉末とを上記各粉末が不溶
の分散媒体中に混合して懸濁液を調製し、この懸濁液を
所定の型に流し込んで上記各粉末の比重差による分散媒
体中での沈降速度の相違により金属層と傾斜組成層と基
部とを形成するとともに分散媒体を型に吸収又は透過し
て成形体を形成し、この成形体を焼成して得られた基体
の金属層表面にめっき層を形成することにより反射鏡を
製造すれば、基部と傾斜組成層と金属層との間に明確な
界面が存在しないので、基部と金属層との密着性に優
れ、温度上昇による金属層の剥離を防止できる。また基
部と傾斜組成層と金属層とを同一工程で形成できるの
で、反射鏡の生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の反射鏡を示す図2のA−A線
断面図。
【図2】その反射鏡を含む要部斜視図。
【図3】その反射鏡の基体をスリップキャスティング法
により製造する工程図。
【図4】従来例の反射鏡を示す図5のB−B線断面図。
【図5】その従来例の反射鏡を含む要部斜視図。
【符号の説明】
10 反射鏡 10a 反射面 11 セラミック基材粉末 12 セラミック焼結助剤粉末 13 高融点金属粉末 14 分散媒体 16 懸濁液 17 型 18 成形体 19 基体 19a 凹面(基体の一方の表面) 21 金属層 22 傾斜組成層 23 基部 24 めっき層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体(19)の一方の表面(19a)にめっき層
    (24)を形成することにより前記めっき層(24)表面に反射
    面(10a)が形成された反射鏡(10)において、 前記基体(19)がセラミック基材及びセラミック焼結助剤
    からなる基部(23)と、 前記基部(23)と前記めっき層(24)との間に形成され高融
    点金属からなる金属層(21)と、 前記金属層(21)と前記基部(23)との間に形成され前記金
    属層(21)から前記基部(23)に向うに従って前記高融点金
    属の含有率が減少しかつ前記セラミック基材及び前記セ
    ラミック焼結助剤の含有率が増加するように構成された
    傾斜組成層(22)とを備えたことを特徴とする反射鏡。
  2. 【請求項2】 セラミック基材がAlN又はSiCであ
    り、セラミック焼結助剤がY23,CaO及びBeOか
    らなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属酸化物で
    ある請求項1記載の反射鏡。
  3. 【請求項3】 高融点金属がW,Mo,W基合金,Mo
    基合金,Ni基合金,Co基合金及びFe基合金からな
    る群より選ばれた1種又は2種以上の金属である請求項
    1又は2記載の反射鏡。
  4. 【請求項4】 めっき層(24)が金属層(21)表面に形成さ
    れたNiめっき層(24a)及びこのNiめっき層(24a)表面
    に形成されたAuめっき層(24b)、又は前記金属層(21)
    表面に直接形成されたAuめっき層(24b)である請求項
    1ないし3いずれか記載の反射鏡。
  5. 【請求項5】 セラミック基材粉末(11)とセラミック焼
    結助剤粉末(12)と高融点金属粉末(13)とを前記各粉末(1
    1,12,13)が不溶の分散媒体(14)中に混合して懸濁液(16)
    を調製する工程と、 前記懸濁液(16)を所定の型(17)に流し込む工程と、 前記型(17)に流し込まれた懸濁液(16)の前記セラミック
    基材粉末(11)と前記セラミック焼結助剤粉末(12)と前記
    高融点金属粉末(13)との比重差による前記分散媒体(14)
    中での沈降速度の相違により前記型(17)上面に前記高融
    点金属粉末(13)が堆積した金属層(21)を形成し前記金属
    層(21)から離れるに従って前記高融点金属粉末(13)が減
    少しかつ前記セラミック基材粉末(11)及び前記セラミッ
    ク焼結助剤粉末(12)が増加した傾斜組成層(22)を形成し
    更に前記傾斜組成層(22)の上面に前記セラミック基材粉
    末(11)及び前記セラミック焼結助剤粉末(12)が堆積した
    基部(23)を形成するとともに前記分散媒体(14)を前記型
    (17)に吸収又は透過して成形体(18)を形成する工程と、 前記成形体(18)を焼成する工程と、 前記焼成された成形体(18)の前記金属層(21)表面にめっ
    き層(24)を形成する工程とを含む反射鏡の製造方法。
  6. 【請求項6】 セラミック基材粉末(11)がAlN又はS
    iCの粉末であり、セラミック焼結助剤粉末(12)がY2
    3,CaO及びBeOからなる群より選ばれた1種又
    は2種以上の金属酸化物の粉末である請求項5記載の反
    射鏡の製造方法。
  7. 【請求項7】 高融点金属粉末(13)がW,Mo,W基合
    金,Mo基合金,Ni基合金,Co基合金及びFe基合
    金からなる群より選ばれた1種又は2種以上の金属粉末
    である請求項5又は6記載の反射鏡の製造方法。
  8. 【請求項8】 めっき層(24)が金属層(21)表面に形成さ
    れたNiめっき層(24a)及びこのNiめっき層(24a)表面
    に形成されたAuめっき層(24b)、又は前記金属層(21)
    表面に直接形成されたAuめっき層(24b)である請求項
    5ないし7いずれか記載の反射鏡の製造方法。
JP8036153A 1996-02-23 1996-02-23 反射鏡及びその製造方法 Withdrawn JPH09230116A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014208355A1 (ja) * 2013-06-26 2014-12-31 イビデン株式会社 熱吸収体、集熱レシーバーおよび太陽熱発電装置

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WO2014208355A1 (ja) * 2013-06-26 2014-12-31 イビデン株式会社 熱吸収体、集熱レシーバーおよび太陽熱発電装置

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