JPH09242272A - 屋根葺き構造 - Google Patents

屋根葺き構造

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JPH09242272A
JPH09242272A JP8054747A JP5474796A JPH09242272A JP H09242272 A JPH09242272 A JP H09242272A JP 8054747 A JP8054747 A JP 8054747A JP 5474796 A JP5474796 A JP 5474796A JP H09242272 A JPH09242272 A JP H09242272A
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roof
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heat insulating
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roofing structure
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Takeshi Kawaguchi
剛 川口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根下地面が凹凸形状となる場合に適切に対
応することができ、しかも、同屋根下地面に対し断熱部
材を簡単に位置決めしてずれ動かないよう確実に固定す
ることができる屋根葺き構造を提供する。 【解決手段】 屋根下地面1上に断熱部材2を介して屋
根瓦3を葺設してなる屋根葺き構造であって、断熱部材
2の下面を屋根下地面1の凹凸形状に対応してこれと係
合する凹凸下面4として形成すると共に、同断熱部材2
の上面を葺設される屋根瓦3の裏面の凹凸形状に対応し
てこれと係合する凹凸上面5として形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根下地面上に断
熱部材を介して屋根瓦を葺設してなる屋根葺き構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図12に示す如く、屋根下地面
(イ)上に断熱部材(ロ)を介して屋根瓦(ハ)を葺設
してなる屋根葺き構造は知られている。該屋根葺き構造
においては、野地板(ニ)の上面を屋根下地面(イ)と
してその上に断熱部材(ロ)が載置固定され、該断熱部
材(ロ)の上面が階段状の凹凸上面(ホ)として形成さ
れて、該凹凸面(ホ)上に複数枚の平板状の屋根瓦
(ハ)がその棟側端部上に軒側端部が重合され前記階段
状に沿うように葺設されている。この場合、建物の屋根
部分における断熱性能が断熱部材(ロ)によって確保さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、野地板(ニ)の上面が平坦状であ
るため、断熱部材(ロ)がずれ動き易くて確実に固定さ
れず、しかも、同断熱部材(ロ)の位置決めも難しくて
その載置固定作業に手間取るものであった。このような
問題は、屋根施工時においてだけではなく、屋根葺き構
造が分割された屋根パネルとして工場で予め製造される
場合には、工場製造時における生産性に係わる問題とし
ても重要となる。
【0004】又、図13(a)に示す如く、野地板(ニ)
上に複数本の桟材(ヘ)が並設固定されて屋根下地面
(イ)となる場合、或いは、図13(b)に示す如く、旧
屋根瓦(ト)が葺設されている既存屋根面が屋根下地面
(イ)となる場合のように、屋根下地面(イ)が凹凸形
状となる場合には、上記従来の技術であると、断熱部材
(ロ)の下面が平坦状であるため、該断熱部材(ロ)を
凹凸形状となる屋根下地面(イ)上に載置固定する作業
は極めて困難であり、又、載置することはできたとして
も、同屋根下地面(イ)と断熱部材(ロ)の下面との間
には隙間が発生するため、確実な固定状態は得られず防
水性の面でも支障を来す恐れがあった。
【0005】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、すなわち、その
課題は、屋根下地面が凹凸形状となる場合に適切に対応
することができ、しかも、同屋根下地面に対し断熱部材
を簡単に位置決めして載置することができ、該断熱部材
がずれ動かないよう確実に固定される屋根葺き構造を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
屋根葺き構造は、屋根下地面上に断熱部材を介して屋根
瓦を葺設してなる屋根葺き構造であって、断熱部材の下
面を屋根下地面の凹凸形状に対応してこれと係合する凹
凸下面として形成すると共に、同断熱部材の上面を葺設
される屋根瓦の裏面の凹凸形状に対応してこれと係合す
る凹凸上面として形成してなる。
【0007】したがって、この場合、屋根下地面は桟材
が並設固定されていたり既存屋根面であったりして凹凸
形状となっているが、該凹凸形状に断熱部材の凹凸下面
が対応するように係合されるので、該断熱部材は同屋根
下地面上に簡単に位置決めされて載置されずれ動かない
よう確実に固定される。しかも、断熱部材の凹凸上面に
屋根瓦の裏面の凹凸形状が対応するように係合されるの
で、屋根下地面と断熱部材との間だけでなく、同断熱部
材と屋根瓦との間でも相互のずれ動きや隙間の発生等が
防止されて、断熱性能が確保されるよう適切な対応が図
られる。
【0008】本発明の請求項2記載の屋根葺き構造は、
上記請求項1記載の屋根葺き構造において、野地板上に
複数本の桟材が並設固定されて凹凸形状の屋根下地面が
形成されると共に、断熱部材の下面に前記桟材が係合さ
れる複数の凹溝を並設して該下面を凹凸下面として形成
したことを特徴とする。したがって、この場合は、特
に、屋根下地面が野地板上に複数本の桟材が並設固定さ
れて凹凸形状となっている場合に、該桟材が活用され適
切に対応することができるもので、すなわち、同桟材に
断熱部材の凹凸下面の凹溝が対応するように係合され、
該断熱部材は同屋根下地面上に簡単に位置決めされてず
れ動かないよう確実に載置固定される。
【0009】本発明の請求項3記載の屋根葺き構造は、
上記請求項1又は2記載の屋根葺き構造において、平板
状の屋根瓦がその棟側端部上に軒側端部が重合されて葺
設された同複数枚の屋根瓦の階段状となる裏面の凹凸形
状に対応するように、断熱部材の上面に複数の段部を並
設して該上面を凹凸上面として形成したことを特徴とす
る。したがって、この場合は、特に、平板状の屋根瓦が
その棟側端部上に軒側端部が重合されて葺設される場合
に、同複数枚の屋根瓦の階段状となる裏面の凹凸形状が
活用され適切に対応することができるもので、すなわ
ち、断熱部材の段部が並設されてなる凹凸上面に同複数
枚の屋根瓦の階段状となる裏面の凹凸形状が対応するよ
うに係合され、該屋根瓦は同断熱部材上に各々簡単に位
置決めされてずれ動かないよう確実に葺設される。
【0010】本発明の請求項4記載の屋根葺き構造は、
上記請求項1〜3のいずれか一つの請求項記載の屋根葺
き構造において、断熱部材の上面に軒棟方向の排水溝を
形成し、該排水溝に屋根瓦の側端縁が沿うように同排水
溝の両側に屋根瓦を葺設したことを特徴とする。したが
って、この場合は、特に、屋根瓦の側端縁間の隙間から
流下する雨水が断熱部材上の排水溝にて受けられて軒側
へ向かって排水されるため、雨水が屋根瓦の裏側へ浸透
拡散したり屋根下地面上へと侵入したりすることがなく
なって、同屋根瓦の裏側にある断熱部材や屋根下地面等
の腐食が防止される。
【0011】本発明の請求項5記載の屋根葺き構造は、
上記請求項4記載の屋根葺き構造において、排水溝の軒
側先端から流下する雨水を受ける樋部材を断熱部材の軒
側端縁に沿って設けたことを特徴とする。したがって、
この場合は、特に、上記の如く、屋根瓦の側端縁間の隙
間から流下する雨水が断熱部材上の排水溝にて受けられ
て軒側へ向かって排水され、同排水される雨水が断熱部
材の軒側端縁に沿って設けられる樋部材に受けられて適
切に排水除去される。
【0012】本発明の請求項6記載の屋根葺き構造は、
上記請求項2記載の屋根葺き構造において、野地板上に
断熱部材を一体化して屋根パネルを形成し、該屋根パネ
ルの一方の側縁部において屋根瓦の側端縁を突出させ、
同他方の側縁部において屋根瓦の側端縁を引退させて該
引退部分の下側に軒棟方向の排水溝を形成し、該排水溝
上に隣接する屋根パネルの前記屋根瓦の突出した側端縁
を沿わせて同屋根パネルを並設してなることを特徴とす
る。
【0013】したがって、この場合は、特に、野地板上
に断熱部材を一体化して形成された屋根パネルを並設し
て簡単に屋根を構築することができ、しかも、該並設さ
れた屋根パネル間の隙間から流下する雨水が排水溝にて
受けられて軒側へ向かって排水されるため、雨水が屋根
瓦の裏側へ浸透拡散したり野地板上へと侵入したりする
ことがなくなって同屋根パネルの腐食が防止される。
【0014】本発明の請求項7記載の屋根葺き構造は、
上記請求項6記載の屋根葺き構造において、排水溝を断
熱部材の上面に形成したことを特徴とする。したがっ
て、この場合は、特に、排水溝が断熱部材の上面に形成
されて屋根パネルの中に一体に組み込まれるため、該屋
根パネルを並設することによって同排水溝は適切な位置
に簡単に設けられる。
【0015】本発明の請求項8記載の屋根葺き構造は、
上記請求項1記載の屋根葺き構造において、旧屋根瓦が
葺設されている既存屋根面が凹凸形状の屋根下地面であ
ることを特徴とする。したがって、この場合は、特に、
屋根下地面が旧屋根瓦が葺設されている既存屋根面で凹
凸形状となっている場合に、該既存屋根面の凹凸形状が
活用され適切に対応することができるもので、すなわ
ち、同既存屋根面の凹凸形状に断熱部材の凹凸下面が対
応するように係合され、該断熱部材は同屋根下地面上に
簡単に位置決めされてずれ動かないよう確実に載置固定
される。
【0016】本発明の請求項9記載の屋根葺き構造は、
上記請求項1又は2又は6又は8記載の屋根葺き構造に
おいて、断熱部材の上面を波板状の屋根瓦の裏面の凹凸
形状に対応する凹凸上面として形成したことを特徴とす
る。したがって、この場合は、特に、波板状の屋根瓦が
葺設される場合に、同波板状の屋根瓦の裏面の波型凹凸
形状が活用され適切に対応することができるもので、す
なわち、断熱部材の凹凸上面に同波板状の屋根瓦の裏面
の波型凹凸形状が対応するように係合され、該屋根瓦は
同断熱部材上に簡単に位置決めされてずれ動かないよう
確実に葺設される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明の請求項1
〜3に対応する一実施形態を示し、該実施形態の屋根葺
き構造は、屋根下地面1上に断熱部材2を介して屋根瓦
3を葺設してなる屋根葺き構造であって、断熱部材2の
下面を屋根下地面1の凹凸形状に対応してこれと係合す
る凹凸下面4として形成すると共に、同断熱部材2の上
面を葺設される屋根瓦3の裏面の凹凸形状に対応してこ
れと係合する凹凸上面5として形成してなる。
【0018】該実施形態の屋根葺き構造においては、野
地板6上に複数本の桟材7が並設固定されて凹凸形状の
屋根下地面1が形成されると共に、断熱部材2の下面に
前記桟材7が係合される複数の凹溝8が並設されて該下
面が凹凸下面4として形成されている。又、平板状の屋
根瓦3がその棟側端部上に軒側端部が重合されて葺設さ
れた同複数枚の屋根瓦3の階段状となる裏面の凹凸形状
に対応するように、断熱部材2の上面に複数の段部9が
並設されて該上面が凹凸上面5として形成されている。
【0019】野地板6は屋根上全面に設置固定される木
質板であり、該野地板6上には複数本の木質角材でなる
桟材7が釘打ち固定されて各々軒棟方向が長手方向とな
るように並設されており、該桟材7が並設固定されて凹
凸形状となった同野地板6の上面が屋根下地面1とな
る。断熱部材2は合成樹脂発泡体にてボード状に形成さ
れており、その下面には前記桟材7と略同じ断面形状の
角溝状の凹溝8が複数並設されており、該凹溝8が並設
された下面が凹凸下面4となる。該断熱部材2は前記屋
根下地面1に接着剤を介して固定されるもので、その
際、断熱部材2の凹凸下面4が凹凸形状の屋根下地面1
に係合して、すなわち、複数の凹溝8が複数本の桟材7
に各々係合して位置決めが簡単に行われ、しかも、相互
のずれ動きがなくなり接着面積も大きくなって強固に固
定される。
【0020】断熱部材2の上面には前記凹溝8と直交す
る方向の段部9が複数並設されており、該段部9が並設
された断熱部材2の上面が凹凸上面5となる。該凹凸上
面5にはセメント系の無機質板でなる横長で平板矩形状
の屋根瓦3がその棟側端縁を段部9に当接させ沿わせる
ようにして葺設されており、この場合、段部9の高さ寸
法が屋根瓦3の厚さ寸法に略合致されていて、屋根瓦3
はその棟側端部上に軒側端部が重合されて断熱部材2の
凹凸上面5に対して隙間が発生しないように安定して葺
設される。このように、軒棟方向に重合葺設される複数
枚の屋根瓦3の裏面が階段状の凹凸形状となり、該凹凸
形状に対応するように前記断熱部材2の凹凸上面5が形
成されている。
【0021】なお、断熱部材2の軒側先端から最も軒側
の段部9までの間隔寸法を各段部9間の間隔ピッチ寸法
と等しくした場合には、図1、図2に示す如く、断熱部
材2の軒側先端から最も軒側の段部9までの間隔寸法に
相当する巾寸法の屋根瓦3が必要となり、該屋根瓦3の
上に順次葺設される他の屋根瓦3は重合部分に相当する
寸法だけ長くなった巾寸法を有するものとなっている
が、図3に示す如く、前記断熱部材2の軒側先端から最
も軒側の段部9を省略した形状に該断熱部材2を形成し
てやることによって、軒側先端まで同じ巾寸法の屋根瓦
3を葺設できるようになる。又、断熱部材2の凹凸上面
5に屋根瓦3は接着剤を介して固定されているが、釘打
ち固定されても差し支えはない。
【0022】したがって、該実施形態の屋根葺き構造に
おいては、屋根下地面1が桟材7が並設固定されて凹凸
形状となっているが、該凹凸形状に断熱部材2の凹凸下
面4が対応するように係合されるので、該断熱部材2は
同屋根下地面1上に簡単に位置決めされて載置されずれ
動かないよう確実に固定される。しかも、断熱部材2の
凹凸上面5に屋根瓦3の裏面の凹凸形状が対応するよう
に係合されるので、屋根下地面1と断熱部材2との間だ
けでなく、同断熱部材2と屋根瓦3との間でも相互のず
れ動きや隙間の発生等が防止されて、断熱性能が確保さ
れるよう適切な対応が図られる。
【0023】又、該実施形態の屋根葺き構造において
は、屋根下地面1が野地板6上に複数本の桟材7が並設
固定されて凹凸形状となっている場合に、該桟材7が活
用され適切に対応することができるもので、すなわち、
同桟材7に断熱部材2の凹凸下面4の凹溝8が対応する
ように係合され、該断熱部材2は同屋根下地面1上に簡
単に位置決めされてずれ動かないよう確実に載置固定さ
れる。しかも、平板状の屋根瓦3がその棟側端部上に軒
側端部が重合されて葺設される場合に、同複数枚の屋根
瓦3の階段状となる裏面の凹凸形状が活用され適切に対
応することができるもので、すなわち、断熱部材2の段
部9が並設されてなる凹凸上面5に同複数枚の屋根瓦3
の階段状となる裏面の凹凸形状が対応するように係合さ
れ、該屋根瓦3は同断熱部材2上に各々簡単に位置決め
されてずれ動かないよう確実に葺設される。
【0024】図4、図5は、本発明の請求項1、2、
3、4に対応する一実施形態を示し、該実施形態の屋根
葺き構造においては、断熱部材2の上面に軒棟方向の排
水溝10を形成し、該排水溝10に屋根瓦3の側端縁が沿う
ように同排水溝10の両側に屋根瓦3を葺設している。し
たがって、この場合は、特に、屋根瓦3の側端縁間の隙
間から流下する雨水が断熱部材2上の排水溝10にて受け
られて軒側へ向かって排水されるため、雨水が屋根瓦3
の裏側へ浸透拡散したり屋根下地面1上へと侵入したり
することがなくなって、同屋根瓦3の裏側にある断熱部
材2や屋根下地面1等の腐食が防止され、断熱性能に支
障を来すこともない。
【0025】又、この場合、平板矩形状の複数枚の屋根
瓦3がその側端縁が軒棟方向に一直線状に揃うように一
文字葺きされるため、屋根瓦3の側端縁間の隙間の下側
に屋根瓦3を配置する必要がなくなって、重合部分を小
さくし暴露部分を大きく確保して効率的に屋根葺きを行
うことができる。しかも、その際、従来一般に行われて
いたように、屋根瓦3の側端縁間の隙間の下側に別途水
切りシートを介在させる必要もないので、施工が容易で
あると共に、屋根瓦3が弾性を有する断熱部材2の凹凸
上面5に隙間が発生しないように安定して葺設されてそ
の踏み割れが防止される。
【0026】又、断熱部材2の凹凸上面5に屋根瓦3は
釘11によって固定されているが、この場合、釘11は断熱
部材2を介して桟材7に打ち込まれており、高い固定強
度が得られる。この構成は、上記実施形態においても採
用し得るもので、そうすることによって、上記実施形態
においても同様の作用効果が得られる。なお、それ以外
は上記実施形態と同様に構成されており、上記実施形態
におけると同様の作用効果が奏される。
【0027】図6、図7、図8は、本発明の請求項1、
2、3、4、5に対応する一実施形態を示し、該実施形
態の屋根葺き構造においては、排水溝10の軒側先端から
流下する雨水を受ける樋部材12を断熱部材2の軒側端縁
に沿って設けている。したがって、この場合は、特に、
上記実施形態における如く、屋根瓦3の側端縁間の隙間
から流下する雨水が断熱部材2上の排水溝10にて受けら
れて軒側へ向かって排水され、同排水される雨水が断熱
部材2の軒側端縁に沿って設けられる樋部材12に受けら
れて適切に排水除去される。
【0028】又、この場合、野地板6の軒先側端が断熱
部材2の軒側端縁よりも前方へ突出され、該野地板6の
軒先側端に鼻板13が立設固定されて、該鼻板13と同断熱
部材2の軒側端縁との間に溝状凹所14が形成されてお
り、該溝状凹所14内に樋部材12が嵌め込まれて安定して
設置されている。又、排水溝10の軒側先端から流下する
雨水が樋部材12内にガイドされて確実に受けられるよう
に、同排水溝10の軒側先端には溝型部材15が嵌着されて
いる。又、最も軒側の屋根瓦3が前記溝状凹所14の上方
を覆い塞ぐように葺設されているため、軒先外観が良好
に仕上げられると共に、凹所14内に収容される樋部材12
の破損が防止されて積雪地用として最適なものとなり、
同樋部材12内への落ち葉等の侵入も防止される。なお、
それ以外は上記実施形態と同様に構成されており、上記
実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0029】図9、図10は、本発明の請求項1、2、
3、4、6、7に対応する一実施形態を示し、該実施形
態の屋根葺き構造においては、野地板6上に断熱部材2
を一体化して屋根パネル16を形成し、該屋根パネル16の
一方の側縁部において屋根瓦3の側端縁17aを突出さ
せ、同他方の側縁部において屋根瓦3の側端縁17bを引
退させて該引退部分の下側に軒棟方向の排水溝10を形成
し、該排水溝10上に隣接する屋根パネル16の前記屋根瓦
3の突出した側端縁17aを沿わせて同屋根パネル16を並
設してなっている。
【0030】したがって、この場合は、特に、野地板6
上に断熱部材2を一体化して形成された屋根パネル16を
並設して簡単に屋根を構築することができ、しかも、該
並設された屋根パネル16間の隙間から流下する雨水が排
水溝10にて受けられて軒側へ向かって排水されるため、
雨水が屋根瓦3の裏側へ浸透拡散したり野地板6上へと
侵入したりすることがなくなって同屋根パネル16の腐食
が防止される。又、この場合、排水溝10が断熱部2材の
上面に形成されて屋根パネル16の中に一体に組み込まれ
るため、該屋根パネル16を並設することによって同排水
溝10は適切な位置に簡単に設けられる。
【0031】又、この場合、野地板6と屋根瓦3との間
に断熱部材2が介在されることによって、従来屋根パネ
ルを構成するに必要であった枠材が不要となり、野地板
6として薄厚状のものを採用することができて軽量化が
図られ、しかも、断熱部材2と軒棟方向の複数本の桟材
7とによって屋根パネル16の軒棟方向における撓み変形
が防止され、同屋根パネル16が母屋18上に並設されるこ
とによって屋根の断熱性能が確実に得られることとな
る。
【0032】なお、この場合、断熱部材2の凹凸上面5
に屋根瓦3を葺設する作業は、施工現場において行われ
ても、或いは、施工を簡略化するために工場において予
め行われても良いものである。又、それ以外は上記図
4、図5に示した実施形態と同様に構成されており、同
実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0033】図11は、本発明の請求項1、8、9に対応
する一実施形態を示し、該実施形態の屋根葺き構造にお
いては、旧屋根瓦31が葺設されている既存屋根面が凹凸
形状の屋根下地面1となっている。したがって、この場
合は、特に、屋根下地面1が旧屋根瓦31が葺設されてい
る既存屋根面で凹凸形状となっている場合に、該既存屋
根面の凹凸形状が活用され適切に対応することができる
もので、すなわち、同既存屋根面の凹凸形状に断熱部材
2の凹凸下面4が対応するように係合され、該断熱部材
2は同屋根下地面1上に簡単に位置決めされてずれ動か
ないよう確実に載置固定され、増築、改築等で屋根の葺
き替えを行う際に既存屋根面を残したまま簡単に対応す
ることができる。
【0034】又、この場合、断熱部材2の上面が波板状
の屋根瓦3の裏面の凹凸形状に対応する凹凸上面5とし
て形成されている。したがって、この場合は、特に、波
板状の屋根瓦3が葺設される場合に、同波板状の屋根瓦
3の裏面の波型凹凸形状が活用され適切に対応すること
ができるもので、すなわち、断熱部材2の凹凸上面5に
同波板状の屋根瓦3の裏面の波型凹凸形状が対応するよ
うに係合され、該屋根瓦3は同断熱部材2上に簡単に位
置決めされてずれ動かないよう確実に葺設される。な
お、それ以外は上記図1、図2に示した実施形態と略同
様に構成されており、同実施形態におけると同様に請求
項1に関する作用効果が奏される。
【0035】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の屋
根葺き構造においては、屋根下地面が凹凸形状となって
いるが、断熱部材は同屋根下地面上に簡単に位置決めさ
れて載置されずれ動かないよう確実に固定され、しか
も、同屋根下地面と断熱部材との間だけでなく、該断熱
部材と屋根瓦との間でも相互のずれ動きや隙間の発生等
が防止されて、断熱性能が確保されるよう適切な対応が
図られる。
【0036】又、本発明の請求項2記載の屋根葺き構造
においては、特に、屋根下地面が野地板上に複数本の桟
材が並設固定されて凹凸形状となっている場合に、該桟
材を活用して適切に対応することができる。
【0037】又、本発明の請求項3記載の屋根葺き構造
においては、特に、平板状の屋根瓦がその棟側端部上に
軒側端部が重合されて葺設される場合に、同複数枚の屋
根瓦の階段状となる裏面の凹凸形状を活用して適切に対
応することができる。
【0038】又、本発明の請求項4記載の屋根葺き構造
においては、特に、屋根瓦の側端縁間の隙間から流下す
る雨水が断熱部材上の排水溝にて受けられて軒側へ向か
って排水され、雨水が屋根瓦の裏側へ浸透拡散したり屋
根下地面上へと侵入したりすることがなくなって、同屋
根瓦の裏側にある断熱部材や屋根下地面等の腐食が防止
される。
【0039】又、本発明の請求項5記載の屋根葺き構造
においては、特に、上記の如く、屋根瓦の側端縁間の隙
間から流下する雨水が断熱部材上の排水溝にて受けられ
て軒側へ向かって排水され、同排水される雨水が断熱部
材の軒側端縁に沿って設けられる樋部材に受けられて適
切に排水除去される。
【0040】又、本発明の請求項6記載の屋根葺き構造
においては、特に、屋根パネルを並設して簡単に屋根を
構築することができ、しかも、該並設された屋根パネル
間の隙間から流下する雨水が排水溝にて受けられて軒側
へ向かって排水され、雨水が屋根瓦の裏側へ浸透拡散し
たり野地板上へと侵入したりすることがなくなって同屋
根パネルの腐食が防止される。
【0041】又、本発明の請求項7記載の屋根葺き構造
においては、特に、上記の場合、排水溝が断熱部材の上
面に形成されて屋根パネルの中に一体に組み込まれ、該
屋根パネルを並設することによって同排水溝は適切な位
置に簡単に設けられる。
【0042】又、本発明の請求項8記載の屋根葺き構造
においては、特に、屋根下地面が旧屋根瓦が葺設されて
いる既存屋根面で凹凸形状となっている場合に、該既存
屋根面の凹凸形状を活用して適切に対応することができ
る。
【0043】又、本発明の請求項9記載の屋根葺き構造
においては、特に、波板状の屋根瓦が葺設される場合
に、同波板状の屋根瓦の裏面の波型凹凸形状を活用して
適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である屋根葺き構造を示す
分解斜視図。
【図2】同屋根葺き構造の断面図。
【図3】同屋根葺き構造の改善形態を示す断面図。
【図4】別の実施形態である屋根葺き構造を示す斜視
図。
【図5】同屋根葺き構造の断面図。
【図6】更に別の実施形態である屋根葺き構造を示す分
解斜視図。
【図7】同屋根葺き構造の平面図。
【図8】同屋根葺き構造の断面図。
【図9】更に別の実施形態である屋根葺き構造における
屋根パネルを示す斜視図。
【図10】同屋根葺き構造の分解断面図。
【図11】更に別の実施形態である屋根葺き構造を示す分
解斜視図。
【図12】従来例である屋根葺き構造を示す断面図。
【図13】(a)(b)は各々同従来例における異なる屋
根下地面を例示する斜視図。
【符号の説明】
1 屋根下地面 2 断熱部材 3 屋根瓦 4 凹凸下面 5 凹凸上面 6 野地板 7 桟材 8 凹溝 9 段部 10 排水溝 12 樋部材 16 屋根パネル 31 旧屋根瓦

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地面上に断熱部材を介して屋根瓦
    を葺設してなる屋根葺き構造であって、断熱部材の下面
    を屋根下地面の凹凸形状に対応してこれと係合する凹凸
    下面として形成すると共に、同断熱部材の上面を葺設さ
    れる屋根瓦の裏面の凹凸形状に対応してこれと係合する
    凹凸上面として形成してなる屋根葺き構造。
  2. 【請求項2】 野地板上に複数本の桟材が並設固定され
    て凹凸形状の屋根下地面が形成されると共に、断熱部材
    の下面に前記桟材が係合される複数の凹溝を並設して該
    下面を凹凸下面として形成したことを特徴とする請求項
    1記載の屋根葺き構造。
  3. 【請求項3】 平板状の屋根瓦がその棟側端部上に軒側
    端部が重合されて葺設された同複数枚の屋根瓦の階段状
    となる裏面の凹凸形状に対応するように、断熱部材の上
    面に複数の段部を並設して該上面を凹凸上面として形成
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の屋根葺き構
    造。
  4. 【請求項4】 断熱部材の上面に軒棟方向の排水溝を形
    成し、該排水溝に屋根瓦の側端縁が沿うように同排水溝
    の両側に屋根瓦を葺設したことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一つの請求項記載の屋根葺き構造。
  5. 【請求項5】 排水溝の軒側先端から流下する雨水を受
    ける樋部材を断熱部材の軒側端縁に沿って設けたことを
    特徴とする請求項4記載の屋根葺き構造。
  6. 【請求項6】 野地板上に断熱部材を一体化して屋根パ
    ネルを形成し、該屋根パネルの一方の側縁部において屋
    根瓦の側端縁を突出させ、同他方の側縁部において屋根
    瓦の側端縁を引退させて該引退部分の下側に軒棟方向の
    排水溝を形成し、該排水溝上に隣接する屋根パネルの前
    記屋根瓦の突出した側端縁を沿わせて同屋根パネルを並
    設してなることを特徴とする請求項2記載の屋根葺き構
    造。
  7. 【請求項7】 排水溝を断熱部材の上面に形成したこと
    を特徴とする請求項6記載の屋根葺き構造。
  8. 【請求項8】 旧屋根瓦が葺設されている既存屋根面が
    凹凸形状の屋根下地面であることを特徴とする請求項1
    記載の屋根葺き構造。
  9. 【請求項9】 断熱部材の上面を波板状の屋根瓦の裏面
    の凹凸形状に対応する凹凸上面として形成したことを特
    徴とする請求項1又は2又は6又は8記載の屋根葺き構
    造。
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