JP2002167907A - 中空平板瓦 - Google Patents

中空平板瓦

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JP2002167907A
JP2002167907A JP2000362025A JP2000362025A JP2002167907A JP 2002167907 A JP2002167907 A JP 2002167907A JP 2000362025 A JP2000362025 A JP 2000362025A JP 2000362025 A JP2000362025 A JP 2000362025A JP 2002167907 A JP2002167907 A JP 2002167907A
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JP
Japan
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tile
hollow
roof
rainwater
roof tile
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JP2000362025A
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English (en)
Inventor
Iwao Sakakibara
巌 榊原
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HEKINAN TOKUSHU KIKAI
Hekinan Tokushu Kikai Co Ltd
Original Assignee
HEKINAN TOKUSHU KIKAI
Hekinan Tokushu Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 桟木を設置せず屋根下地に平板瓦を直接葺
設する場合、屋根下地と平板瓦とが接触する角部に残っ
た雨水が、雨漏りの一因と成る。 【解決手段】 長さ方向に貫通し幅方向に並列した複数
の中空部8、8a…の頭側6開口部を狭小にし、瓦本体2
を頭側6寄りで折曲し、瓦本体裏面Dと尻側端面13の角
部に凹部14、14a …を設けて、中空平板瓦1と屋根下地
S間に雨水が浸入しても、尻側端面13の凹部14、14a …
と屋根下地Sで形成される排水口18から、雨水を屋根下
地S上を下方へ排出可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根下地上に千鳥
葺きする平板瓦であって、従来の平板瓦に比し、軽量
化、高強度化を図り、遮音性、断熱性、耐風性があり且
つ結露しないという特徴を有した平板瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平板瓦の葺設においては、屋根下
地上に屋根の流れ方向に複数の桟木を平行配置し、該桟
木に平板瓦の尻側下部に突設した引掛部を掛止し、屋根
に平板瓦を釘で固定していた。しかし、桟木の設置に多
大な労力が必要であることから、桟木を設置しなくても
屋根下地に葺設可能な平板瓦が開発された。そして、平
板瓦の尻側端部を屋根下地に密着させて、釘打ち固定す
ると共に、屋根の流れ方向において下方の平板瓦の尻側
上に、上方の平板瓦の頭側下端を幅方向にわたって接触
させて葺設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の平板瓦によ
る葺設においては、雨天時に上方の平板瓦に落下した雨
水は、下方の平板瓦上へ流下していくが、雨量が多い場
合は雨水の一部が平板瓦と屋根下地間に浸入してくる。
しかし、葺設状態の平板瓦にあっては、尻側端部を屋根
下地に密着させているため、屋根下地と尻側端部で形成
される角部に少量の雨水が溜まってしまう。この様に、
桟木を設置しないで、屋根下地に平板瓦を直接葺設する
場合、大雨の後では、屋根下地と平板瓦とが接触する角
部に残った雨水が、雨漏りの一因と成るという課題を有
していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、雨水が屋根下地に残留し、雨漏りにつながる
という課題に鑑み、瓦本体裏面と尻側端面の角部に凹部
を設けて、雨水が浸入しても、尻側端面の凹部と屋根下
地で形成される排水口から、雨水を屋根下地上を下方へ
排出させて、屋根下地上に雨水を残存させない様にして
上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。本発明に係る中空平板瓦1の具体的
構造について説明する。図1、2に示す様に、中空平板
瓦1は平面視方形状に形成した平板状の瓦本体2の一側
端3に重合部4を、他側端3aに差込部5を一体成型して
形成されている。瓦本体2は、図5に示す様に、頭側6
寄りの位置で折り下げて頭側6の部分を下方傾斜させ、
重合部4及び差込部5の頭側6の部分も同様に下方傾斜
させている。尚、頭側6の形成においては、口金型内に
複数の中子を設けた押出成形機より瓦素地を押出し、押
出後に頭側6をプレスして頭側6を折曲する様にし、そ
して瓦本体2の尻側7から折曲部位にかけては略均一の
厚さにする一方、下方傾斜した頭側6の部分は、先端側
へ徐々に薄く成っている。
【0006】図3、4、5に示す様に、瓦本体2に、該
瓦本体2の長さ方向に貫通した中空部8、8a…を幅方向
に並列形成し、各中空部8、8a…の幅方向の断面形状は
同一で、横寸法W1・縦寸法H1の方形状にしている。そし
て、隣接する中空部8、8a…の間に、同一幅で長さ方向
に平行な間仕切りP、P1…が形成されている。又、図5
に示す様に、各中空部8、8a…の長さ方向の断面におい
ては、尻側7から瓦本体2の折曲部位までは縦寸法H1が
一定で、瓦本体2における折曲部位より頭側6の部分に
おいては、縦寸法H1が先端に向けて徐々に小さく成って
いる。尚、本実施例では、尻側7で開口している中空部
8、8a…の縦寸法H1が約8.0mmであるのに対し、頭側
6先端で開口している中空部8、8a…の縦寸法H1は約
1.5mmである。そして、瓦本体2の製造においては、
頭側6先端で開口する中空部8、8a…の縦寸法H1を各種
変えたものも製造することができ、例えば頭側6先端で
中空部8、8a…を極めて狭小にして、殆ど閉口状態とし
てもよい。又、瓦本体2においては、中空部8、8a…の
上下の肉厚部9、9aは、略同一の厚さを有している。
【0007】図1、5に示す様に、瓦本体2の尻側7
に、瓦本体2の表面Uに対し垂直な複数の貫通穴10、10
a を設けると共に、表面U側の貫通穴10、10a の周囲に
円形座ぐり11、11a を設けている。又、尻側7の表面U
に、幅方向へ直線的に横断する2条の水返し12、12a を
凹設する一方、図2に示す様に、瓦本体2の裏面Dで、
尻側7の端面13の角部に3個の凹部14、14a …を設けて
いる。凹部14、14a …の形成においては、中空平板瓦1
の押出成形後、尻側7の端面13の角部に凹部14、14a …
に対応する形状の型をプレスして形成している。又、重
合部4の下面側縁部及び差込部5の上面側縁部に、長手
方向全体にわたる水返し15、16を突設している。
【0008】次に、中空平板瓦1の葺設方法及び作用に
ついて説明する。中空平板瓦1の葺設方法にあっては、
下記の手順に従って行う。 (1)屋根下地S上に葺設された中空平板瓦1の差込部
5上に、葺設する中空平板瓦1の重合部4を重ねる様に
して、屋根下地S上に載置した後に固定することを繰り
返して、屋根R1の桁行方向に中空平板瓦1を葺設する。 (2)桁行方向に葺設された中空平板瓦1の尻側7上
に、葺設する中空平板瓦1の頭側6を重ねる様に配置し
ながら(1)と同様に屋根R1の桁行方向に中空平板瓦1
を葺設する。 (3)(1)、(2)を屋根下地Sの下方側より上方へ
順次行うことで、瓦屋根を構築する。又、上記(1)工
程時に、瓦本体2の貫通穴10、10a に挿通した釘等の固
定部材Aを屋根下地Sに打ち込んで、尻側7の角部をル
ーフィングR2に押圧状態で中空平板瓦1を屋根下地Sに
固定し、ルーフィングR2と中空平板瓦1の間に隙間F、
Fa…が形成される。
【0009】上記工程において、中空平板瓦1は、水返
し15、16を有する重合部4と差込部5を瓦本体2に夫々
一体成形したものとして製造しているため、ルーフィン
グR2上で桁行き方向に隣接する中空平板瓦1の間に特別
なジョイント具を介在させずに、ルーフィングR2上に中
空平板瓦1を葺設している。尚、屋根下地Sに桟木等の
引掛桟を設置した場合においても、ルーフィングR2上に
中空平板瓦1を葺設可能であり、その場合は、貫通穴1
0、10a に挿通した固定部材Aを引掛桟に押圧し、中空
平板瓦1の裏面Dを引掛桟に密着させる様にして、上記
工程(1)から(3)を順次行い、ルーフィングR2上に
中空平板瓦1を葺設している。
【0010】次に、中空平板瓦1の作用について説明す
る。雨天時に、葺設状態の中空平板瓦1の表面Uに落下
した雨水は、その殆どが中空平板瓦1の表面U上を流下
すると共に、頭側6より下方の中空平板瓦1の上面に流
下する。又、上方の中空平板瓦1の頭側6の当接部17
は、図6に示す様に、上方の中空平板瓦1の頭側6の部
分が下方傾斜していることから、下方の中空平板瓦1の
表面Uにおける水返し12の頭側6寄りの位置で幅方向に
わたって線状に接触し、その結果、隙間F、Fa…が桁行
方向で上下に接する中空平板瓦1の重なり部分Xにまで
広がり、よって雨水は毛細管現象によって中空平板瓦1
の尻側7へ浸入せず、中空平板瓦1の上面を流下する。
又、例え、雨水が中空平板瓦1の当接部17から尻側7へ
浸入しても、雨水は当接部17の上方に設けた水返し12、
12a に溜められてから、重合部4又は差込部5の方向へ
流れ、隣接する中空平板瓦1間の隙間より差込部5上に
到達し、該差込部5上を流下し、その差込部5より下方
の中空平板瓦1の表面U上に排出される。更に、雨水が
水返し12、12a を越えて尻側7へ大量に浸入しても、雨
水はルーフィングR2上面と尻側7の端面13で形成される
角部に一旦溜まり、尻側7の角部に設けた各凹部14、14
a …とルーフィングR2で形成された排水口18を通って流
下する。
【0011】中空平板瓦1の中空部8、8a…における頭
側6先端の開口面積は狭いため、外部から中空部8、8a
…の中に虫やゴミ等が容易に侵入できない。加えて、強
風下においてルーフィングR2の下方から中空部8、8a…
に風が流入しても、頭側6から尻側7へ向けて拡大した
中空部8、8a…の中で風が拡散・減衰されて強風の影響
を受けにくい。又、中空部8、8a…の間の間仕切りP、
P1…により、中空平板瓦1の表面Uに何らかの力が加え
られても、間仕切りP、P1…で均等に力を分散させて、
容易に割れたり、表面Uにひびが入らない。
【0012】図6に示す様に、葺設状態の中空平板瓦1
は、中空部8、8a…及び排水口18を空気が流通可能で、
ルーフィングR2と中空平板瓦1で囲まれた隙間F、Fa…
の空気が、中空部8、8a…を通って頭側6から外部に出
たり、逆に外部空気が頭側6から中空部8、8a…を通っ
て隙間F、Fa…に流入すると共に、排水口18を通って隣
接する隙間F、Fa…に流入する。この様に、中空部8、
8a…や隙間F、Fa…の空気が流動的になることによっ
て、湿気を多量に含む空気が流動し、且つ日光により中
空平板瓦1が暖められても、中空部8、8a…が断熱層に
なり、表面Uの熱が裏面DやルーフィングR2へ伝わり難
く、而も屋根裏と隙間F、Fa…の温度差が少なくなるた
め、ルーフィングR2下面、屋根R1下面に結露が生じにく
い。又、中空部8、8a…や隙間F、Fa…の空気層が音の
振動を吸収することによって、屋外の音は中空平板瓦1
を通過して屋内へ伝播し難い。
【0013】
【発明の効果】要するに本発明は、瓦本体裏面Dと尻側
端面13の角部に凹部14、14a …を設けたので、ルーフィ
ングR2上に中空平板瓦1を直接固定しても、尻側7へ浸
入してルーフィングR2上面で端面13と接触する部分の上
方に溜まった雨水を、ルーフィングR2と凹部14、14a …
とで成る排水口18を通過させて屋根R1の庇まで流下させ
ることが出来るため、ルーフィングR2上に雨水が溜まら
ず、よって雨漏りを防止することが出来る。又、外部の
空気が中空部8、8a…と排水口18を通って、隙間F、Fa
…に流入したり、隙間F、Fa…の空気が外部に流出する
ことが可能なため、通風機能を具備し、且つ結露しない
瓦屋根にすることが出来る。
【0014】瓦本体2に、長さ方向に貫通し幅方向に並
列した複数の中空部8、8a…を設けたので、該中空部
8、8a…が断熱層になるため、断熱効果の高い瓦屋根に
することが出来、又中空部8、8a…を有しない中実状の
平板瓦に比し、中空平板瓦1を軽量化することが出来る
ため、運搬時の取扱いを容易にすることが出来る。又、
中空部8、8a…の頭側6開口部を狭小にしたので、強風
下において、風が広い中空部8、8a…内に流入し、拡散
して風圧が減少するため、中空平板瓦1が吹き飛ばされ
ず、よって耐風機能の高い瓦屋根にすることが出来る。
而も、中空部8、8a…から隙間F、Fa…内への虫やゴミ
等の侵入を可能な限り阻止することが出来るため、下地
Sに中空平板瓦1を葺設し、長期間経過した後であって
も、中空部8、8a…の目詰まりが無く、通風機能を健全
に維持することが出来ると共に、瓦屋根の美感を保つこ
とが出来る。
【0015】瓦本体2を頭側6寄りで折曲したので、流
れ方向で上方の中空平板瓦1と下方の中空平板瓦1とは
当接部17でのみ線状に接触していることから、毛細管現
象による重なり部分Xへの雨水の浸入を防止出来、よっ
て尻側7を超えてルーフィングR2上へ雨水が浸入するこ
とを抑止出来る。従って、本発明に係る中空平板瓦1に
よれば、防水性、遮音性、断熱性、耐風機能があり且つ
結露しない瓦屋根を構築することが出来る等その実用的
効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空平板瓦の平面図である。
【図2】中空平板瓦の底面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1のAーA断面図である。
【図5】図1のBーB断面図である。
【図6】中空平板瓦の葺設状態の要部断面図である。
【図7】中空平板瓦の葺設状態の要部正面図である。
【符号の説明】
2 瓦本体 3、3a 側端 4 重合部 5 差込部 6 頭側 7 尻側 8、8a… 中空部 10、10a 貫通穴 13 端面 14、14a … 凹部 D 裏面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦本体の両側端部に重合部及び差込部を
    形成し、尻側に貫通穴を設けた平板瓦において、 瓦本体裏面と尻側端面の角部に凹部を設け、瓦本体に、
    長さ方向に貫通し幅方向に並列した複数の中空部を設け
    ると共に、該中空部の頭側開口部を狭小にし、瓦本体を
    頭側寄りで折曲したことを特徴とする中空平板瓦。
JP2000362025A 2000-11-29 2000-11-29 中空平板瓦 Pending JP2002167907A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200122A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社石川時鐵工所 成形板
JP2018140517A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 株式会社石川時鐵工所 成形板の製造方法
CN109356312A (zh) * 2018-11-25 2019-02-19 广西农贝贝农牧科技有限公司福绵分公司 一种双顶层鸡苗育雏房结构

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