JP2015200122A - 成形板 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根材等として使用可能で、内部に中空孔を形成された押出成形板において、中空孔には雨水が浸入しないようにして、中空孔が雨漏れの原因とならないようにする。
【解決手段】押出方向の両側端部100a、100bに形成され、押出方向と交差する方向に複数の陶板100が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、その重なり部分で隣接する陶板100同士が互いに機械的に結合されて、板面に沿って交差方向に引き離されるのを阻止するように凸部111と凹部112を備える。押出方向の前後端部100c、100dに形成され、押出方向に複数の陶板100が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、隣接する陶板100同士が段違いとならないように段差吸収部を備え、該段差吸収部において中空孔が閉塞されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根材、壁材等として使用可能な押出成形により形成された成形板に関する。
下記特許文献1には、軽量化と耐候性を改善した住宅用の屋根材が開示されている。この屋根材は、押出成形体の内部に中空孔を形成したものである。この中空孔は、屋根材の水下側から水上側に向かう方向に沿って形成されている。中空孔には、雨水が浸入することが予定されており、中空孔の水上側にはパッキング材によってシールが施されている。
特開2003−96975号公報
しかし、パッキング材によるシールは、経時変化によってシール性が低下することがあり、その場合、雨漏れの原因となる。
このような問題に鑑み本発明の課題は、屋根材、壁材等として使用可能で、内部に中空孔を形成された押出成形板において、中空孔には雨水が浸入しないようにすることにより、中空孔が雨漏れの原因とならないようにすることにある。
第1発明は、粘性体の押出成形にて板状に形成され、押出方向に沿って中空孔を複数個形成された成形板であって、押出方向の両側端部に形成され、押出方向と交差する方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、その重なり部分で隣接する成形板同士が互いに機械的に結合されて、板面に沿って押出方向と交差する方向に引き離されるのを阻止するように、重なり部分で下面側となる成形板の板面に凸部を、また、重なり部分で上面側となる成形板の板面に前記凸部に嵌合する凹部を備え、押出方向の前後端部に形成され、押出方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、隣接する成形板同士の板面の高さ位置が段違いとならないように、重なり部分で上面側となる成形板の下面に重なり部分で下面側となる成形板を受け入れる形状の段差吸収部を備え、該段差吸収部において前記中空孔が閉塞されていることを特徴とする。
第1発明によれば、押出方向の両側端部に凸部と凹部を備え、複数の成形板が並べられるとき、凸部を凹部に嵌合させて両成形板を結合することができる。そのため、成形板を屋根材として使用する場合は、押出方向の両側端部のうち凸部を備える端部を屋根の上側に配置し、凹部を備える端部を屋根の下側に配置して使用することができ、成形板上を流れる雨水が中空孔内に浸入するのを抑制することができる。なぜなら、雨水の流れる上から下への方向に対して交差する方向に中空孔は配置され、しかも中空孔はその両端開口部が押出方向の前後端部の段差吸収部において閉塞されている。
粘性体としては、屋根瓦用粘土、磁器用粘土等各種のものが使用できる。段差吸収部における中空孔の閉塞は、粘性体によって行われてもよいし、粘性体とは別のシール材によって行われてもよい。
第2発明は、上記第1発明において、前記押出方向の両側端部には、互いに隣接して重ね合わされた成形板同士が重なり方向に離間するのを阻止するように、重なり状態で互いに係合し合う係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、押出方向の両側端部には係合部を備え、複数の成形板が並べられるとき、互いに隣接して重ね合わされた部分が重なり方向に離間するのを阻止する。そのため、成形板を屋根材として使用する場合は、重なり部分で上側となる成形板が風を受けてめくれ上がることを抑制することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、当該成形板の板面上に押出方向と交差する方向に沿って突出して形成された突起を備え、前記押出方向の両側端部のうち凹部を備える端部には、前記押出方向の前後端部の間の位置に、押出方向と交差する方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、その重なり部分で隣接する成形板の前記突起を受け入れる切欠が形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、押出方向と交差する方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、成形板同士の重なり部分で下側となる成形板の突起が重なり部分で上側となる成形板の切欠に収納される。そのため、突起によって重なり部分で上側となる成形板が持ち上げられることはなく、突起がない場合と同様に成形板同士を並べることができる。押出方向に交差する方向に並べられる成形板が押出方向に位置ずれして並べられることがある(一般的にずらし施工と言われる)。このようなずらし施工が行われたとき、例えば、押出方向の前後端部に形成された突起が、押出方向の前後端部間に形成された切欠に収納され、成形板を平面上に沿ってきれいに並べることができる。
突起は、成形板の端部に限らず、どこに形成されてもよい。また、切欠は、押出方向の前後端の中間位置に限らず、突起の位置に合わせて形成される。押出方向の前後端の中間位置に突起と切欠が共に形成されている場合は、ずらし施工が行われない成形板同士の突起が切欠に嵌合される。
本発明の第1実施形態の平面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の第2実施形態における図2と同様の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態における図2と同様の拡大断面図である。 本発明の第4実施形態における図2と同様の拡大断面図である。 上記第1実施形態の正面図である。 本発明の第5実施形態の正面図である。 本発明の第6実施形態の正面図である。 本発明の第7実施形態の正面図である。 本発明の第8実施形態の正面図である。 上記第1実施形態の成形板を屋根材として使用した状態を示す斜視図である。 上記第1実施形態の成形板を屋根材として使用し、ずらし施工が行われた状態を示す斜視図である。 本発明の第9実施形態の正面図である。 上記第9実施形態の部分断面斜視図である。 上記第9実施形態の成形板を屋根材として使用し、ずらし施工が行われた状態を示す部分断面拡大斜視図である。 上記第9実施形態の成形板を屋根材として使用し、ずらし施工が行われた状態の説明図である。
図1、2、6は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、押出成形装置(不図示)の口金(不図示)から粘土を押し出す押出成形によって形成された陶板に本発明を適用した例を示す。陶板を示す図1において、左右方向は粘土の押出方向であるので押出方向と言い、上下方向は押出方向に交差する方向であるので交差方向と言う。また、図1の紙面手前側を上面と言い、紙面奥側を下面と言う。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図2に示されるように、粘土の押出成形にて板状に形成された陶板(本発明における成形板に相当)100には、押出方向に沿って複数個の中空孔101(図2において、101の符号は一つの中空孔に対してのみ付し、全ての中空孔に付すことを省略した。他の図でも同様である。)が形成されており、陶板100の押出方向の両側端部100a、100bには、凸部111と凹部112が形成されている。凸部111は陶板100の上面が押出方向に沿って陶板100の略全長に渡って一体に突出して形成され、凹部112は陶板100の下面が押出方向に沿って陶板100の略全長に渡って窪ませて形成されている。凸部111と凹部112は、交差方向に複数の陶板100が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、互いに嵌合し、その重なり部分で隣接する陶板100同士が互いに機械的に結合されて、板面に沿って交差方向に引き離されるのを阻止するようにされている。従って、交差方向に複数の陶板100が隣接し、且つ部分的に重ね合わされるときは、図1において上側端部100aが下面側となり、図1において下側端部100bが上面側となる。
上側端部100aの凸部111より更に端部側には貫通孔102が設けられている。図1に示されるように、貫通孔102は押出方向に分散して2個設けられている。各貫通孔102にはそれぞれネジが挿入されて、それらのネジによりそれぞれ金具113が陶板100の上側端部100a上に固定される。また、貫通孔102を通してネジは陶板100を貫通して屋根等のベース材(不図示)にねじ込まれ、陶板100をベース材に固定する。各金具113は、図2に示されるように、断面J字形状とされており、上述のように交差方向に複数の陶板100が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、下側端部100bの凹部112に形成された係合部114に金具113が係合する。この係合により、交差方向に隣接された陶板100が板面に沿って交差方向に引き離されるのを阻止すると共に、陶板100同士が重なり方向に離間するのを阻止するようにされている。従って、金具113は、本発明における凸部に相当すると共に、係合部にも相当している。
図6に示されるように、陶板100の押出方向の前後端部100c、100dには、それぞれ段差吸収部115、116が形成されている。これらの段差吸収部115、116は、押出方向に複数の陶板100が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、隣接する陶板100同士の板面の高さ位置が段違いとならないように、重なり部分で上面側となる前後端部100cの段差吸収部115の下面がプレス成形により押し潰されて窪まされ、重なり部分で下面側となる前後端部100dの段差吸収部116の上面がプレス成形により押し潰されて窪まされている。その結果、前後端部100c、100dが重ね合わされたとき、段差吸収部115の下面に段差吸収部116が受け入れられている。こうして複数の陶板100が押出方向に並べられたとき、各陶板100はベース材の平面上で同一高さに配置可能とされる。
陶板100が押出成形されて後、粘土が未だ軟らかいうちに前後端部100c、100dがプレス成形により押し潰されて段差吸収部115、116が形成されるとき、当該部分に位置する中空孔101の端部は粘土によって閉塞される。
図11は、陶板100を屋根材として屋根を成すベース材の傾斜面上に固定した状態を示している。図11において、Rはベース材の傾斜面を示しており、この傾斜面R上に複数枚の陶板100が陶板100の交差方向に並べられている。これらの陶板100を傾斜面R上に固定する際は、従来の瓦の場合と同様に、傾斜面Rに沿って下側から順次上側に各陶板100が固定されていく。下側の陶板100は傾斜面Rに置かれた後、2個の貫通孔102にそれぞれネジが貫通されて傾斜面R上にネジによって固定される。このときネジの頭部と陶板100の上側端部100aとの間には金具113が固定される。このようにして固定された陶板100の上側に次の陶板100が固定されるときは、下側端部100bの凹部112が上側端部100aの凸部111及び金具113に嵌るように重ねられる。このとき金具113は係合部114に係合されて、上側の陶板100が下側の陶板100に対して傾斜面Rの傾斜に沿って移動しないように固定すると共に、上側の陶板100が下側の陶板100との重なり方向で離間するように移動しないように固定される。その上で、上側の陶板100が最初に傾斜面R上に固定した陶板100と同様に、ネジによって傾斜面R上に固定される。以降、同様にして傾斜面Rに沿って上方向に陶板100が固定される。
図12は、複数の陶板100が屋根材として押出方向にも交差方向にも並べられた状態を示している。しかも図12の場合、交差方向に並べられる各陶板100が押出方向の全長の半分の寸法づつ押出方向にずらして配置されるずらし施工を施されている。ここで押出方向に隣接する陶板100同士は、図6のように前後端部100c、100dにおける段差吸収部115、116で重ねられている。
第1実施形態によれば、複数の陶板100が屋根等のベース材上に並べられるとき、上側端部100aの凸部111及び金具113を下側端部100bの凹部112に嵌合させて両陶板100を結合することができる。そのため、陶板100を屋根材や外壁材として使用する場合は、上側端部100aを屋根や外壁材の上側に配置し、下側端部100bを屋根や外壁材の下側に配置して使用することができ、陶板100上を流れる雨水が中空孔内に浸入するのを抑制することができる。なぜなら、雨水の流れる上から下への方向に対して交差する方向に中空孔101は配置され、しかも中空孔101はその両端開口部が押出方向の前後端部100c、100dの段差吸収部115、116において閉塞されている。隣接する陶板100同士間の雨漏れ対策としては、段差吸収部115、116間にシール材を挿入すれば、更に万全となる。
図3は第2実施形態を示す。第2実施形態が図2の第1実施形態に対して特徴とする点は、凸部121及び凹部122、並びに貫通孔103の形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
凸部121は、その先端部121aが陶板100の上側端部100a方向に突出している。凸部121が先端部121aを備えるため、第2実施形態では第1実施形態において必要とされた金具113が不要とされている。従って、互いに隣接する陶板100の上側端部100aに下側端部100bが重ねられたとき、凸部121が凹部122内に嵌合すると共に、凸部121の先端部121aが係合部114に係合して、交差方向に隣接された陶板100が板面に沿って交差方向に引き離されるのを阻止すると共に、陶板100同士が重なり方向に離間するのを阻止するようにされている。ここで、先端部121aと係合部114とによって本発明の係合部が構成されている。第2実施形態における貫通孔103は、第1実施形態における貫通孔102と基本的に同じものであるが、図2の貫通孔102の上には金具113が配置されるのに対し、図3の貫通孔103には直接ネジが挿入されるため、貫通孔103の上部にはネジの頭部の一部が入ることができるように形成されている。
図4は第3実施形態を示す。第3実施形態が図3の第2実施形態に対して特徴とする点は、凸部131及び凹部132の形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
凸部131は、その先端部131aが陶板100の下側端部100b方向に突出している。また、凹部132には下側端部100bの下面側から上側端部100a方向に突出する係合部132aが設けられている。従って、互いに隣接する陶板100の上側端部100aに下側端部100bが重ねられたとき、凸部131が凹部132内に嵌合すると共に、凸部131の先端部131aが係合部132aに係合して、交差方向に隣接された陶板100が板面に沿って交差方向に引き離されるのを阻止すると共に、陶板100同士が重なり方向に離間するのを阻止するようにされている。ここで、先端部131aと係合部132aとによって本発明の係合部が構成されている。
図5は第4実施形態を示す。第4実施形態が図3の第2実施形態に対して特徴とする点は、凸部111及び凹部142の形状、並びに上側端部100a及び下側端部100bの形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
凸部111は、第1実施形態のものと同一であり、第2実施形態の凸部121のように先端部121aを備えていない。それに対応して、凹部142も第2実施形態の凹部122のように係合部114を備えていない。その代わりに、上側端部100aの先端部には当該部分が窪まされて係合穴141が形成され、それに対応して、下側端部100bの下面側には係合片143が下面方向に突出して形成されている。係合片143の先端部143aは下側端部100b方向に突出して形成されている。従って、互いに隣接する陶板100の上側端部100aに下側端部100bが重ねられたとき、凸部111が凹部142内に嵌合すると共に、係合片143の先端部143aが係合穴141に係合して、交差方向に隣接された陶板100が板面に沿って交差方向に引き離されるのを阻止すると共に、陶板100同士が重なり方向に離間するのを阻止するようにされている。ここで、先端部143aと係合穴141とによって本発明の係合部が構成されている。
以上の図3〜5の第2〜第4実施形態においても、上述の第1実施形態と同様の作用効果を達成することができる。
図7は第5実施形態を示す。第5実施形態が図6の第1実施形態に対して特徴とする点は、段差吸収部151、153の形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
段差吸収部151の先端には、前後端部100cの上面側に突起152が上面方向に突出して形成されている。また、段差吸収部153の前後端部100c側には、前後端部100dの上面側に突起154が上面方向に突出して形成されている。これらの突起152、154は、段差吸収部151、153と同時にプレス成形される。
図8は第6実施形態を示す。第6実施形態が図6の第1実施形態に対して特徴とする点は、段差吸収部161、162の形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
段差吸収部161は、前後端部100cの上面方向に突出して形成されている。また、段差吸収部162の前後端部100c側には、前後端部100dの上面側に突起163が上面方向に突出して形成されている。突起163は、段差吸収部161、162と同時にプレス成形される。
図9は第7実施形態を示す。第7実施形態が図6の第1実施形態に対して特徴とする点は、段差吸収部171、172の形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
段差吸収部171は、前後端部100cの上面方向に円弧状に湾曲して形成されている。また、段差吸収部172も前後端部100dの上面方向に円弧状に湾曲して形成されている。前後端部100d上に前後端部100cが重ねられるとき、段差吸収部172の上に段差吸収部171が被せられるように、段差吸収部172の円弧は段差吸収部171の円弧に比べて径が小さく、円弧の大きさも小さくされている。これらの段差吸収部171、172はプレス成形にて形成される。
図6〜9に示すように、第1実施形態、第5〜第7実施形態の相互の違いは主にデザイン上の違いであり、複数枚の陶板100が押出方向に並べられたとき、図7、8の第5、第6実施形態では、突起152、154、163及び突出形成された段差吸収部161が陶板100の上面上に陶板100の交差方向の全長に渡って突出して現れる。また、図9の第7実施形態では、円弧状の段差吸収部171が陶板100の上面上に陶板100の交差方向の全長に渡って突出して現れる。一方、図6の第1実施形態では、これらの突起がないため陶板100の上面上に突出物が現れない。図7〜9の第5〜第7実施形態では、突出物があるため、陶板100上を雨水が流れたとき、陶板100の押出方向の繋ぎ目に向けて雨水が流れるのを抑制して、繋ぎ目から雨水が漏れるのを抑制することができる。
図10は第8実施形態を示す。第8実施形態が図6の第1実施形態に対して特徴とする点は、段差吸収部181、182の形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
段差吸収部181、182は、陶板100と同じ粘土で陶板100本体とは別に形成され、陶板100本体の前後端部100c、100dに接着して設けられる。段差吸収部181、182は、互いに組み合わされて迷路構造を成すように形成され、段差吸収部181の前後端部100cの下面方向に突出された閉塞凸部181aと係合凸部181bに対して、段差吸収部182の前後端部100dの下面方向に突出された閉塞凸部182aと上面方向に突出された係合凸部182bが噛み合って組み合わされている。そのため、段差吸収部181の閉塞凸部181aと係合凸部181bとの間の係合凹部181cに、段差吸収部182の係合凸部182bが嵌合し、段差吸収部182の閉塞凸部182aと係合凸部182bとの間の係合凹部182cに、段差吸収部181の係合凸部181bが嵌合される。段差吸収部181、182は陶板100の交差方向の全長と同じ長さに形成され、それぞれ陶板100の前後端部100c、100dとの接触面が泥状の粘土を接着剤代わりにして接着されている。そのため、前後端部100c、100dの各上面と端面の各2箇所で段差吸収部181、182が接着され、陶板100の前後端部100c、100dに段差吸収部181、182が固定されると共に、陶板100の各中空孔101が段差吸収部181、182によって閉塞される。なお、接着剤としては粘土を接着するのに適する合成接着剤を用いてもよい。
第8実施形態によれば、図6〜9の第1実施形態、第5〜第7実施形態に比べて、陶板100の中空孔101を閉塞するため、並びに段差吸収部を形成するために、陶板100の押出成形後に前後端部100c、100dを押潰すプレス作業を無くすことができる。但し、第8実施形態では、段差吸収部181、182を陶板100本体とは別に形成する必要があり、各実施形態の中でどれを選択するかは、置かれた状況によって適宜選択することができる。また、段差吸収部181、182は、陶板100の上面上に突出して設けられ、図7、8の第5、6実施形態における突起152、154、163と同様の突起としても機能している。そのため、陶板100上を雨水が流れたとき、陶板100の押出方向の繋ぎ目に向けて雨水が流れるのを抑制して、繋ぎ目から雨水が漏れるのを抑制することができる。しかも、段差吸収部181、182は、互いに組み合わされて迷路構造を成すように形成されているため、より一層上記繋ぎ目から雨水が漏れるのを抑制する効果を高めることができる。
図13〜16は第9実施形態を示す。第9実施形態が図8の第6実施形態に対して特徴とする点は、下側端部100bの形状である。その他の点は両者共通であり、同一部分には同一符号を付して再度の説明は省略する。
下側端部100bには、前後端部100c、100d間の中間位置に切欠191が形成されている。この切欠191は、凹部112の先端部112aを除去することにより形成されている。切欠191の押出方向での寸法は、押出方向に並べられた段差吸収部161と突起163とを受け入れる大きさとされている。図15、16のように複数の陶板100がずらし施工されたとき、2枚の陶板100が押出方向に隣接配置され、前後端部100dの上面側に前後端部100cが重ねられ、段差吸収部161と突起163が押出方向に並べられる。段差吸収部161と突起163は、陶板100の上面上に突出するが、屋根等のベース材の傾斜面の上側に配置された陶板100の切欠191内に受け入れられ、段差吸収部161と突起163が陶板100の上面上に突出していても上側に配置された陶板100が持ち上げられることはなく、段差吸収部161と突起163による突出がない場合と同様に陶板100同士をずらし施工で並べることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、陶板100は屋根材、外壁材の他、建物等の内壁材等として使用することもできる。
100 陶板(成形板)
100a 上側端部
100b 下側端部
100c、100d 前後端部
101 中空孔
102、103 貫通孔
111、121、131 凸部
112、122、132、142 凹部
112a 先端部
113 金具(凸部、係合部)
114、132a 係合部
115、116、151、153、161、162、171、172 段差吸収部
121a、131a 先端部(係合部)
141 係合穴(係合部)
143 係合片
143a 先端部(係合部)
152、154、163 突起
181、182 段差吸収部(突起)
181a、182a 閉塞凸部
181b、182b 係合凸部
181c、182c 係合凹部
191 切欠

Claims (3)

  1. 粘性体の押出成形にて板状に形成され、押出方向に沿って中空孔を複数個形成された成形板であって、
    押出方向の両側端部に形成され、押出方向と交差する方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、その重なり部分で隣接する成形板同士が互いに機械的に結合されて、板面に沿って押出方向と交差する方向に引き離されるのを阻止するように、重なり部分で下面側となる成形板の板面に凸部を、また、重なり部分で上面側となる成形板の板面に前記凸部に嵌合する凹部を備え、
    押出方向の前後端部に形成され、押出方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、隣接する成形板同士の板面の高さ位置が段違いとならないように、重なり部分で上面側となる成形板の下面に重なり部分で下面側となる成形板を受け入れる形状の段差吸収部を備え、
    該段差吸収部において前記中空孔が閉塞されていることを特徴とする成形板。
  2. 請求項1において、
    前記押出方向の両側端部には、互いに隣接して重ね合わされた成形板同士が重なり方向に離間するのを阻止するように、重なり状態で互いに係合し合う係合部がそれぞれ設けられていることを特徴とする成形板。
  3. 請求項1又は2において、
    当該成形板の板面上に押出方向と交差する方向に沿って突出して形成された突起を備え、
    前記押出方向の両側端部のうち凹部を備える端部には、前記押出方向の前後端部の間の位置に、押出方向と交差する方向に複数の成形板が隣接し、且つ部分的に重ね合わされたとき、その重なり部分で隣接する成形板の前記突起を受け入れる切欠が形成されていることを特徴とする成形板。
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