JP4760619B2 - カバー部材の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、相手部材との間にシール用パッキンを介装して相手部材に取り付けられるカバー部材の構造に関する。
自動車のエンジンでは、エンジンブロックと、当該エンジンブロックに取り付けられるタイミングベルトカバーとの間には、ガスケット(パッキンの一例)が介装されている。タイミングベルトカバーの周縁のエンジンブロックと接合される部位には、ガスケットを収容する溝が形成されており、パッキンはその溝内に収容されている。
従来、パッキンを溝内に固定する方法としては、接着剤が用いられている。しかしながら、接着剤を用いると、溝内に接着剤を塗布する工程が必要になり、このため、作業工程が増えてしまう。また、パッキン自体のリサイクルが難しくなるなどリサイクル性にも悪影響を及ぼしてしまう。
一方、接着剤を用いることなくガスケットを溝内に固定する固定構造として、ガスケットに突起を設ける構造が提案されている。ガスケットに形成される突起の弾性によって、ガスケットは溝内に保持されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−287139
タイミングベルトカバーの形状によっては、溝の一部は、立ち上がり部を有する段状に形成されることがある。溝が段状に形成される場合では、当該溝内に収容されるガスケットは、段状に形成される溝に追従して変形した姿勢で溝内に固定されることが好ましい。しかしながら、ガスケットが段状に形成される溝にあわせて折れ曲がったりたわんだりすると、ガスケットは、当該ガスケットの弾性によってもとの形状に戻ろうとする。このため、ガスケットは、段部の近傍では溝から外れやすくなることが考えられる。
特許文献1に開示されているガスケットでは、段部であってもガスケットの姿勢が基に戻らないようにするために、突起を大きくして溝の壁面と突起との摩擦を大きくすることが考えられる。
ガスケットが溝から外れにくくするために突起を大きくすると、ガスケットが溝にしっかり固定される反面、ガスケットを溝内に入れることが難しくなる。このため、ガスケットの取付作業の効率が悪くなることが考えられる。
したがって、本発明の目的は、パッキンを溝の段部へ取り付ける作業の効率を向上しつつ、パッキンを溝において段状に形成された部位から外れにくくするカバー部材を提供することである。
上記の課題を解決する第1の発明(請求項1に対応)に係るカバー部材の構造は、相手部材と接合されるべく延設されるとともに少なくとも一部が段状に形成された段部を有する接合面と、同接合面に延設されて紐状のシール用パッキンが嵌め込まれる溝とを備え、前記パッキンを前記相手部材に当接させた状態で前記相手部材に取り付けられるカバー部材であって、前記段部における前記溝の側壁に設けられ、前記段部の段差方向に延びる断面略三角形状の第1の突起を備える。
前記第1の突起は、前記溝の開口側を向く面が前記溝の側壁から前記溝の底面側に向かって傾斜されており、同開口側を向く面と前記溝の底面と対向する面との成す角部が鋭角となるよう形成される。
上記の課題を解決する第の発明(請求項に対応)に係るカバー部材の構造は、第1発明に係るカバー構造において、前記溝の前記段部に隣接する部位の側壁には、前記溝の開口縁に沿って延び、前記溝の底面と間隔を開けて略平行に形成された第2の突起が設けられる。
上記の課題を解決する第の発明(請求項に対応)に係るカバー部材の構造は、第の発明に係るカバー構造において、前記第2の突起は、断面略三角形状であり、前記溝の開口側を向く面が前記溝の開口縁から底面側に向かって傾斜されており、同開口側を向く面と前記溝の底面と対向する面との成す角度が鋭角となるように形成されている。
上記の課題を解決する第の発明(請求項に対応)に係るカバー部材の構造は、第および第の発明に係るカバー構造において、前記第2の突起と向かい合う前記溝の底面には、前記底面を貫通する孔が形成されている
上記の課題を解決する第の発明(請求項に対応)に係るカバー部材の構造は、第1からの発明に係るカバー構造において、前記溝の前記段部以外の部位において、前記溝の長手方向にわたって間隔をおいて複数の第3の突起が設けられ、同複数の第2の突起は、前記溝の両側壁に交互に設けられる。
本発明によれば、段部に設けられた溝にパッキンを取り付ける作業の効率を向上しつつ、パッキンを溝から外れにくくするカバー部材を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカバー部材を、自動車のエンジンに用いられるタイミングベルトカバー20を一例に、図1〜9を用いて説明する。
図1は、タイミングベルトカバー20を示している。タイミングベルトカバー20は、シリンダブロックとシリンダヘッドとで構成されるエンジンブロック5(図4,5に一部示す)の端面に取り付けられ、エンジンブロック5の端面上に配置されるタイミングベルトなどを覆う。
なお、タイミングベルトカバー20は、例えばエンジンブロック5のシリンダブロックとその近傍を覆う。それゆえ、エンジンブロック5には、シリンダヘッド側を覆うタイミングベルトカバーが別途に取り付けられる。エンジンブロック5は、本発明で言う、相手部材の一例である。
タイミングベルトカバー20は、エンジンブロック5の端面に対向する本体21と、同本体21の周縁において立設される縦壁22とを備えている。
縦壁22は、シリンダヘッド側のタイミングベルトカバーと隣り合う範囲Aを除く部位に形成されており、この縦壁22がエンジンブロック5に接合されている。すなわち縦壁22は、タイミングベルトカバー20がエンジンブロック5に取付けられた状態でエンジンブロック5に向かって延設されてその端部が接合されている。なお,本発明において本体21から縦壁22が立設される方向を上方とする。このように、タイミングベルトカバー20とエンジンブロック5とによって覆われる空間内に、タイミングベルトなどが収容される。
タイミングベルトカバー20の縦壁22の上端、つまりタイミングベルトカバー20がエンジンブロック5に取り付けられた際のエンジンブロック5側に接合される端部は、エンジンブロック5の端面の形状に対応するように形成されている。それゆえ、本体21に対する縦壁22の上端(エンジンブロック側の端部)の位置(高さ)は、均一ではなく、上下方向B(縦壁22が伸びる方向)に段差が形成される段部がある。 タイミングベルトカバー20がエンジンブロック5に取り付けられる際には、縦壁22とエンジンブロック5との間にパッキン40が介装される。このため、縦壁22の上端面23、つまりタイミングベルトカバー20がエンジンブロック5に取り付けられたときにエンジンブロック5と向かい合う接合面には、紐状に形成されたシール用パッキン40を収容する溝24が形成されている。溝24は、上端面23において縦壁22の上方側、つまりエンジンブロック5側に向かって開口しており、タイミングベルトカバー20が取付けられた状態では、収容されたパッキン40がエンジンブロック5に当接される。溝24は、縦壁22に沿って延びており、例えば縦壁22の略全域に形成されている。溝24内には、当該溝24内に嵌められたパッキン40を保持する第1〜3の突起25,26、27が複数形成されている。
図2は、図1に示されたF2で囲まれる範囲をA側から見た斜視図である。図2は、縦壁22において、段状に形成される段部28近傍を拡大して示している。ここで、図2に示す溝24の段部28について説明する。縦壁22の上端面23(エンジンブロック5との接合面)の一部は、上下方向Bに段状に形成されている。それゆえ、溝24も上端面23に沿って段状に形成されている。いわゆる段部28における溝24は、段差方向に延びるように形成されている。
例えば、図中右側であって本体21と略平行な部分を第1の部分29とし、図中左側であって本体21と略平行な部分を第2の部分30とする。このとき、第2の部分30は、第1の部分29よりも上方に位置している。それゆえ、縦壁22において第1,2の部分29、30を結ぶ部位は、第1の部分29から第2の部分30に向かって上下方向に立ち上がる段部28となっている。つまり、段部28を挟んで低い方を第1の部分29とし、高い方を第2の部分30とする。図2に示すように、F2の範囲の段部28は、タイミングベルトカバー20の本体に対して略垂直に形成されている。
段部28における溝24の側壁24cには、第1の突起25が形成されている。本実施形態では、例えば外側の側壁に形成されている。
第1の突起25は、当該第1の突起25が形成される側壁24cと対向する側の側壁に向かって突出されるとともに、上下方向B、いわゆる段差方向に延びており、溝24の開口24bの縁部に沿って溝24の底面24aと略並行に設けられている。
図2に示すように、第1の突起25は、溝24の開口24b側を向く傾斜面25aと溝24の底面に対向する対向面25bとを有し、溝24の側壁24cに接合されている面との3面で形成する断面が略三角形状となっている。すなわち第1の突起25は、段差方向(上下方向B)に延設される略三角柱状をしている。傾斜面25aは、溝24の開口24b側に向いた面であり、側壁24cから対向する側壁側に向かうにつれて底面24a側に向かって傾斜している。対向面25bは、溝24の底面24aと対向する面であり、底面24aと隙間S1を有して略平行に設けられている。
図3は、パッキン40が内側に収容された溝24の段部28を、溝24が延びる方向に沿って示す断面図である。図3に示すように、第1の突起25において上下方向Bに沿う下端25cは、溝24の底面24aに当接している。
図4は、第1の突起25を、当該第1の突起25の長手方向を横切る方向に沿って切断して示す断面図である。図4は、溝24内にパッキン40が収容されかつタイミングベルトカバー20がエンジンブロック5に取り付けられた状態を示している。
図4に示すように、傾斜面25aと対向面25bとは、互いに略平面である。そして、傾斜面25aと対向面25bとの成す角部25dは、略鋭角状である。図2に示すように、第1,2の部分29、30には、段部28の近傍に、第2の突起26が1つずつ形成されている。言い換えると、第2の突起26は、溝24において段部28の両隣に形成されている。なお、第1,2の部分29、30に形成される第2の突起26の構造は、互いに同様であってよい。
第2の突起26は、溝24の側壁24cにおいて少なくとも一方に形成されている。本実施形態では、外側の側壁に形成されている。第2の突起26は、当該第2の突起26が形成される側壁24cと対向する側壁側に向かって突出されるとともに、溝24の長手方向に延設された略三角柱状であって、溝24の開口24bの縁部に沿って底面24aと略並行に配置されている。
第2の突起26は、溝24の開口24b側を向く傾斜面26aと底面24aと対向する対向面26bとを有し、側壁24cと接合された面との3面で略三角形状の断面を形成している。傾斜面26aは、溝24の開口24b側に向いた面であり、側壁24cから対向する側壁側に向かうにつれて底面24a側に向かって傾斜している。対向面26bは、溝24の底面24aと隙間S2を有して対向されており、底面24aと略平行に設けられている。
図5は、例えば、第1の部分29に形成された第2の突起26を、当該第2の突起26の長手方向を横切る方向に沿って切断して示す断面図である。図5は、溝24内にパッキン40が収容されかつタイミングベルトカバー20がエンジンブロック5に取り付けられた状態を示している。
図5に示すように、傾斜面26aと対向面26bとは、互いに略平面である。そして、傾斜面26aと対向面26bとが交わる角部26cは、略鋭角状である。
溝24の底面24aにおいて第2の突起26と向かい合う部位は、上下方向Bにタイミングベルトカバー20を貫通する貫通孔36が形成されている。貫通孔36は、上下方向Bに第2の突起26と重なる範囲よりも大きい。貫通孔36は、当該貫通孔36を通して溝24の内側を見ることができる大きさを有している。
なお、上記された第1,2の突起25,26は、図2(図1のF2の範囲)に示される場所とは、異なる他の場所に形成される段部28においても溝24内に同様に形成される。例えば、図1のF6で囲まれる範囲の段部28について説明する。図6は、図1に示されたF6で囲まれる範囲を拡大した斜視図であり、図2で示す段部28とは、異なる位置の段部28の近傍を示す。また図7は、図6に示された段部28における溝24を、パッキン40が内側に収容された状態で溝24の長手方向に沿って切断して示す断面図である。
図6、図7に示すようにF6の範囲における段部28は、上下方向Bに対して傾斜されている。溝24は、段部28の傾斜に沿って形成されており、第1の突起25は、傾斜の途中において、溝24の側壁24cに形成されている。第1の突起25は、略三角柱状であり、上下方向B、いわゆる段差方向に延設されている。そして、F6の範囲においても段部28の両隣の部分には、第2の突起26がそれぞれ1つずつ形成されている。なお、F6の範囲における第1,2の突起25,26は、F2の範囲におけるものと同等であり、配置関係もほぼ同じである。
図8は、図1のF8で囲まれる範囲を拡大した斜視図である。図1に示すようにタイミングベルトカバー20の溝24内には、段部28の近傍以外の部位に第3の突起27が間隔をおいて複数形成されている。図8に示すように、第3の突起27は、側壁24cに沿って形勢されて断面が略半円状であって、溝24の底面24aから略垂直に上下方向Bに延設されており、その上端部は、半球状に形成されている。図1、図3に示すように、第3の突起27は、溝24の両側の側壁24cに交互に配置されており、交互に配置された2つを1組として溝24の長手方向にわたるほぼ全域に設けられている。
つぎに、タイミングベルトカバー20の製造方法について説明する。タイミングベルトカバー20は、例えば第1の型51と第2の型52とを用いて形成される。第1の型51は、例えばタイミングベルトカバー20の下方を形成する。第2の型52は、タイミングベルトカバー20の例えば上方を形成する。
第1,2の型51,52は、互いに縦壁22の立ち上がる方向、つまり上下方向Bに離れる。上記したように、第1の突起25及び第3の突起27は、溝24の底面24aから上下方向Bに延びている。それゆえ、第1の突起25及び第3の突起27は、第1,2の型51,52を互いに離すだけで形成することができる。
図9は、第1,2の型51,52において第2の突起26を形成する部分を示す断面図である。図9に示すように、第1の型51は、貫通孔36を形成するとともに、第2の突起26の対向面26bを形成する突部53を有している。言い換えると、第1の型51が突部53を有していることによって、上下方向Bに離れる第1,2の型51,52を用いても第2の突起26を形成することができるようになる。
つぎに、溝24内にパッキン40を嵌め込む動作の一例を説明する。図1に示すように、パッキン40は、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)から形成される紐状であって、溝24内に嵌る大きさを有している。パッキン40は、例えば溝24の長手方向全域わたって嵌め込まれる。
図2に示すように、溝24において第2の突起26の近傍つまり第1,2の部分29、30では、矢印L1に示すようにパッキン40を上方から押し込むと、パッキン40は傾斜面26aを乗り越えて溝24内に入り込む。このとき、傾斜面26aは、底面24a側に傾斜されているので、パッキン40を容易に溝24内に押し込むことができる。
図5に示すように、隙間S2が形成されることによって、パッキン40において傾斜面を越えて溝24内に入り込んだ部位には、鋭角に形成された角部26cが食い込む。これにより、パッキン40が溝24内に保持される。ついで、貫通孔36を通してパッキン40が溝24内に嵌っているかを確認する。
ついで、段部28の溝24内にパッキン40をはめ込む際には、図2中矢印L2に示すように図面の右側からパッキン40を溝24に押し込む。
矢印L2に沿って開口24bから溝24の奥に向かってパッキン40を押し込むと、パッキン40は傾斜面25aを乗り越えて溝24内に入り込む。このとき、第2の突起26の場合と同様、傾斜面25aは、底面24a側に傾斜されているので、パッキン40を容易に溝24内に押し込むことができる。また、隙間S1が形成されることによって、図4に示すように、パッキン40において傾斜面25aを超えて溝24内に入り込んだ部位には、鋭角に形成された角部25dが食い込む。これにより、パッキン40が溝24内に確実に保持される
パッキン40は、段部28と第1,2の部分29、30との境界部分で折り曲げられる。それゆえ、パッキン40は、当該パッキン40の弾性によってもとの形状に戻ろうとする。このとき、パッキン40は、段部28と第1,2の部分29、30との境界部分近傍から離れようとするが、第1の突起25が段部28に配置され、さらに第2の突起26が、段部28の両隣の近傍に配置されているので、パッキン40は、溝24から出ることなく保持される。
さらに、段部28近傍以外の部位においては、図8の矢印L3に示すようにパッキン40を溝24上方から押込むと、パッキン40は、第3の突起27の形状に対応して変形して溝24内に入り込む。第3の突起27は、溝24の両側壁24cに交互に設けられているので、交互に配置された2つの第3の突起27によって挟み込まれた状態に保持される。
上記ように、パッキン40は、タイミングベルトカバー20の溝24内に嵌め込まれ、保持される。なお、L1〜L3は、それぞれの場所において開口24bから底面24aに向かう方向である。
このように構成されるタイミングベルトカバー20では、段部28における溝24内に第1の突起25が形成されているので、段部28におけるパッキン40を確実に溝24内に保持することができる。さらに第1の突起25が断面略三角形状であるので、パッキン40を溝24内に嵌めるときに抵抗が少なく、スムーズに嵌る。つまり、パッキン40を溝24内にしっかり保持するためにパッキン40を大きなものにしても、パッキン40を溝24内に嵌めやすくなる。
それゆえ、タイミングベルトカバー20は、パッキン40を溝24の段部28へ取り付ける作業の効率を向上しつつ、パッキン40を溝24において段状に形成された段部28から外れにくくすることができる。
さらに、パッキン40はひも状であって特別な形状ではないので、パッキン40として汎用性のあるものを用いることができるようになる。
また、第1の突起25において溝24の開口24b側を向く面である傾斜面25aが溝24の底面24aに向かって傾斜されており、対向面25bとが成す角部25dが鋭角に形成されているので、パッキン40を嵌め込むのがよりスムーズとなり、嵌め込んだ後は、角部25dがパッキン40に食い込みやすくなる。従って、パッキン40の段部28への取付け作業がより簡易となるだけでなく、パッキン40をより確実に保持することができる。
また、第1の突起25が設けられる段部28の隣接する部位である第1,2の部分29,30に第2の突起26が設けられるので、段部28の両隣においてパッキン40が確実に保持されるため、パッキン40が弾性によって、溝24からの外れることを確実に防止することができる。
また、第2の突起26を断面略三角形状とし、開口24b側を向く面である傾斜面26aを溝24の底面24aに向かって傾斜するように形成し、対向面26bとの成す角部26cを鋭角としたので、第1,2の部分におけるパッキン40の溝24への嵌め込みが傾斜面26aによってスムーズかつ容易となり、さらに角部26cがパッキン40に食い込むので、パッキン40が効果的に保持される。
また、貫通孔36が形成されることによって、パッキン40が溝24内に所定の位置まで嵌められたかどうかを確認することができる。
また、溝24の長手方向にわたって、複数の第3の突起27を互いに対向する側壁24cに交互に設けたので、パッキン40が溝24内に、より確実、かつ効果的に保持される。
本発明の一実施形態に係るタイミングベルトカバーを示す斜視図。 図1に示されたF2で囲まれる範囲を、シリンダヘッド側のタイミングベルトカバーと隣り合う範囲側より見た状態を示す拡大斜視図。 図2に示された段部における溝を、パッキンが内側に収容された状態で当該溝の長手方向に沿って切断して示す断面図。 図2に示された第1の突起を、パッキンが内側に収容された状態で当該第1の突起の長手方向を横切る方向に沿って切断して示す断面図。 図2に示された第1,2の部分に形成された第2の突起を、パッキンが内側に収容された状態で当該第2の突起の長手方向を横切る方向に沿って切断して示す断面図。 図1に示すF6で囲まれた範囲を拡大して示す斜視図。 図6に示された段部における溝を、パッキンが内側に収容された状態で当該溝の長手方向に沿って切断して示す断面図。 図1に示すF8で囲まれた範囲を拡大して示す斜視図。 第1,2の型において第2の突起を形成する部分を示す断面図。
符号の説明
5…エンジンブロック(相手部材)、20…タイミングベルトカバー(カバー部材)、21・・・本体、22・・・縦壁、23・・・縦壁の上端面(接合面)、24・・・溝、24a・・・溝の底面、24b・・・溝の開口、24c・・・溝の側壁、25…第1の突起、25a…第1の突起の傾斜面(溝の開口側を向く面)、25b…第1の突起の対向面(溝の底面と対向する面)、25c…下端、25d・・・第1の突起の角部、26…第2の突起、26a・・・第2の突起の傾斜面(溝の開口側を向く面)、26b・・・第2の突起の対向面(溝の底面と対向する面)、26c・・・第2の突起の角部、27・・・第3の突起、28・・・段部、36…貫通孔、40…パッキン、S1…第1の突起と溝底面との隙間、S2…第2の突起と溝底面との隙間。

Claims (5)

  1. 相手部材と接合されるべく延設されるとともに少なくとも一部が段状に形成された段部を有する接合面と、同接合面に延設されて紐状のシール用パッキンが嵌め込まれる溝とを備え、前記パッキンを前記相手部材に当接させた状態で前記相手部材に取り付けられるカバー部材であって、
    前記段部における前記溝の側壁に設けられ、前記段部の段差方向に延びる断面略三角形状の第1の突起を具備し、
    前記第1の突起は、前記溝の開口側を向く面が前記溝の側壁から前記溝の底面側に向かって傾斜されており、同開口側を向く面と前記溝の底面と対向する面との成す角が鋭角となるよう形成される
    ことを特徴とするカバー部材の構造。
  2. 前記溝の前記段部に隣接する部位の側壁には、前記溝の開口縁に沿って延び、前記溝の底面と間隔を開けて略平行に形成された第2の突起が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のカバー部材の構造。
  3. 前記第2の突起は、断面略三角形状であり、前記溝の開口側を向く面が前記溝の開口縁から底面側に向かって傾斜されており、同開口側を向く面と前記溝の底面と対向する面との成す角度が鋭角となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のカバー部材の構造。
  4. 前記第2の突起と向かい合う前記溝の底面には、前記底面を貫通する孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のカバー部材の構造。
  5. 前記溝の前記段部以外の部位において、前記溝の長手方向にわたって間隔をおいて複数の第3の突起が設けられ、同複数の第3の突起は、前記溝の両側壁に交互に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のカバー部材の構造。
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