JPH0742845A - 回転シール装置 - Google Patents

回転シール装置

Info

Publication number
JPH0742845A
JPH0742845A JP5208554A JP20855493A JPH0742845A JP H0742845 A JPH0742845 A JP H0742845A JP 5208554 A JP5208554 A JP 5208554A JP 20855493 A JP20855493 A JP 20855493A JP H0742845 A JPH0742845 A JP H0742845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
seal material
groove
shaft member
pressure side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5208554A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Azuma
吉夫 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP5208554A priority Critical patent/JPH0742845A/ja
Publication of JPH0742845A publication Critical patent/JPH0742845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 孔部3を有する第1部材1と、孔部3に内挿
されると共に外周4にシール溝5を有する第2軸部材2
と、孔部3の内面3aに摺接する外周密封部6を有する
と共にシール溝5に嵌着されるシール材Sとから、成っ
ている。シール溝5の溝底面9に小凹窪部10を設けて、
シール材Sと第2軸部材2との相対的回転を阻止する。 【効果】 シール材の耐久性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転シール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の回転シール装置は、一般的に
は、図8に示すように、孔部31を有する第1部材32側に
シール溝33を凹設し、このシール溝33にシール材34を嵌
着して、(回転する)第2軸部材35の外面に、上記シー
ル材34の内周シールリップ部36を摺接させる構造が用い
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この図8のような構造
では、回転中心の軸心Lから離れた箇所───シール材
34の外周端縁───がシール溝33の内面に対して静止状
態であり、軸心Lに近い箇所───シールリップ部36が
第2軸部材35と摺接するため、シール材34がシール溝33
内で周方向に移動することはない。
【0004】即ち、シール材34に作用する回転トルクを
考慮すれば明らかとなるように、相対的に静止すべき第
1部材32のシール溝33がシール材34と接触する部位の軸
心Lからの腕の長さが、シールリップ部36の軸心Lから
の腕の長さよりも、大きいので、シール材34はシール溝
33の内面に対して、回転しない。
【0005】ところが、図8とは逆に、第2軸部材35に
シール溝を凹設して、この第2軸部材35のシール溝に、
シール材を嵌着せねばならない構造を必要とする場合が
ある。
【0006】このような場合には、図8で説明した理由
と同一の理由で、シール材は、軸心Lに近い側で摺動し
やすい。つまり、シール材が第2軸部材35のシール溝内
にて相対的に摺動する。
【0007】シール溝の内面は、加工し難いために、一
般的に粗面であり、シール材が相対的に摺動すると、シ
ール材が早期摩耗して、寿命が短くなって、早期に密封
性能が低下する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、孔部を有する
第1部材と、該孔部に内挿されて該第1部材と相対的に
回転すると共に外周にシール溝が凹設された第2軸部材
と、上記孔部の内面に摺接する外周密封部を有すると共
に該第2軸部材のシール溝に嵌着されるシール材と、を
備えたシール装置に於て、該シール溝の溝底面及び/又
は反圧力側面に、小凹窪部及び/又は小突起部を、設け
て、上記シール材と第2軸部材との相対的回転を阻止す
るように構成した。
【0009】
【作用】シール材は圧力を受けて、シール溝の溝底面側
及び反圧力側面へ押圧されて弾性的に圧縮しようとする
が、これに伴って、シール材の一部が、凹窪部内へ喰い
込んで、又は、(逆に)シール材の内部へ小突起部が喰
い込んで、シール材と第2軸部材との相対的回転が阻止
されるような、大きな抵抗力が発生する。
【0010】これによって、シール材の外周密封部のみ
が、第1部材の孔部の内面に対して、摺動する。
【0011】
【実施例】以下、図示の実施例に基づき本発明を詳説す
る。
【0012】図1と図2に於て、1は孔部3を有する第
1部材であり、2は第1部材1の孔部3に内挿された第
2軸部材である。
【0013】図例では、第2軸部材2は矢印R方向へ回
転する。この第2軸部材2の外周4には、環状にシール
溝5が凹設されている。シール材Sは、このシール溝5
に嵌着される。このシール材Sは、第1部材1の孔部3
の内面3aに摺接する外周密封部6を有し、図1では、
2条のリップ部から成っている。
【0014】また、シール材Sは、図1では、受圧側と
反圧力側に凹周溝部7,8が設けられた形状である。
【0015】そして、(図1と図2で明らかなように)
シール溝5の溝底面9には、直方体状の小凹窪部10…
が、周方向に所定ピッチにて複数個設けられて、圧力側
Pから圧力が作用すると、シール材Sは圧力を受け、図
1のように、溝底面9及び反圧力側面11に、押圧されて
弾性的に圧縮変形するが、このとき、シール材Sの一部
は、溝底面9の小凹窪部10…内へ喰い込み、シール材S
が第2軸部材2に対して相対的に周方向へ回転すること
を、阻止している。
【0016】さらに詳しく説明すると、シール材Sの内
周面側の密封性が損なわれないように、所定偏心寸法ε
だけ、シール溝5の中央から低圧側Aへ偏心して小凹窪
部10…を配設する。また、この小凹窪部10の大きさは、
シール溝5の溝幅の10%〜60%に設定するのが良い。特
に、溝幅の20%〜50%が好適であって、受圧時のシール
材Sの喰い込みがあって、かつ、上記密封性が損なわれ
ないで済む。
【0017】なお、図1では、第2軸部材2が矢印Rの
ように回転し、第1部材1が静止していたが、本発明に
於ては、第1部材1と第2軸部材2が相対的に回転すれ
ば良いのであって、いずれか一方又は両者が回転しても
良い。
【0018】この小凹窪部10の形状は、図1と図2では
直方体状であったが、これを、ゴルフボールのディンプ
ルのような(円球の一部を平面で切り取った)形状とし
たり、角錐体状等とするも、自由であり、図示のものに
限定されない。
【0019】次に、図3に示す他の実施例では、シール
溝5の溝底面9に、小突起部12…を複数個設けて、受圧
にて圧縮弾性変形したシール材Sの一部に、この小突起
部12が喰い込んで、第2軸部材2との相対的回転を阻止
する。なお、この小突起部12の位置は、シール溝5の溝
幅中央から寸法εだけ低圧側へ偏心させた位置としてい
る点は、前実施例と同様である。この小突起部12として
は、円錐状や角錐状としたり、球頭状や直方体状とす
る。
【0020】また、図4に示す別の実施例では、シール
溝5の反圧力側面11に、小凹窪部10…を複数個設けてい
る。図5はその図4の断面側面図であるが、小凹窪部10
が周方向に配設されていることが分かる。
【0021】なお、図4と図5の他に、小凹窪部10をデ
ィンプル状としたり角錐体状等とするも自由である。
【0022】次に、図6に示したさらに別の実施例で
は、シール溝5の反圧力側面11に、小突起部12…を、複
数個、設けている。この小突起部12…の形状について
も、図3で述べた如く、種々変更自由である。
【0023】なお、図示省略したが、溝底面9にスプラ
イン加工を施して、小突起部12を形成しても良い。
【0024】図7に於て、回転用のシール材Sとして、
図1以外に種々設計変更自由であり、その形状を限定し
ないことを示す。
【0025】また、シール材Sとして、バックアップリ
ングを付設しても良いと共に、外周側に低摩擦の部材を
付設しても自由である。また、第1部材1と第2軸部材
2とは、軸心L廻りに、相対的に回転すれば十分であ
り、いずれが回転しても、又は、両者が回転しても、シ
ール材Sは第2軸部材2のシール溝5に対しては相対的
に静止すると共に、シール材Sの外周密封部6が、第1
部材1の内面3aに対して、摺接しつつ回転する。
【0026】さらに、(図示省略したが)シール溝5の
溝底面9及び反圧力側面11の両方に、小凹窪部10及び/
又は小突起部12を、配設しても良い。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
【0028】 シール材Sはシール溝5内では相対的
な回転を起こさず、確実に、外周密封部6が第1部材1
の孔部3の内面3aに摺動する。
【0029】 従って、表面仕上げの良好な孔部3の
内面3aに摺接するため、(シール材Sの底面や反圧力
側面の)早期異常摩耗が防止できる。
【0030】 また、第2軸部材2が充填材入り樹脂
等のように、シール材Sと摺動させると焼付いたり、異
常摩耗するような材質の場合に、好適である。
【0031】 シール材Sの底面又は反圧力側は特別
な小凹部や小突起部が不要なため、シール材Sの金型が
容易に製作出来て、シール材は安価で済む。
【0032】 圧力が高くなる程、小凹窪部10への喰
い込み(又は小突起部12の喰い込み)が大きくなって、
シール材Sは一層回りにくくなり好都合である。
【0033】 このように、シール材Sの耐久性が向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部破断正面図であ
る。
【図2】第2軸部材の一例を示す正面図である。
【図3】他の実施例を示す要部断面図である。
【図4】別の実施例を示す要部断面図である。
【図5】その断面側面図である。
【図6】さらに別の実施例を示す要部断面図である。
【図7】シール材の変形例を説明する図である。
【図8】従来例を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 第1部材 2 第2軸部材 3 孔部 3a 内面 4 外周 5 シール溝 6 外周密封部 9 溝底面 10 小凹窪部 11 反圧力側面 12 小突起部 S シール材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔部を有する第1部材と、該孔部に内挿
    されて該第1部材と相対的に回転すると共に外周にシー
    ル溝が凹設された第2軸部材と、上記孔部の内面に摺接
    する外周密封部を有すると共に該第2軸部材のシール溝
    に嵌着されるシール材と、を備えたシール装置に於て、
    該シール溝の溝底面及び/又は反圧力側面に、小凹窪部
    及び/又は小突起部を、設けて、上記シール材と第2軸
    部材との相対的回転を阻止するように構成した回転シー
    ル装置。
JP5208554A 1993-07-30 1993-07-30 回転シール装置 Pending JPH0742845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208554A JPH0742845A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 回転シール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208554A JPH0742845A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 回転シール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0742845A true JPH0742845A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16558109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5208554A Pending JPH0742845A (ja) 1993-07-30 1993-07-30 回転シール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742845A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006064111A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Nok Corp シール部材装着構造及びシール部材共回り防止軸部材
JP2007127272A (ja) * 2005-10-03 2007-05-24 Nok Corp シールリング及びシール構造
JP2008057628A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd カバー部材の構造
JP2009180240A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Denso Corp 流量調整弁
JP2019206921A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 アイシン精機株式会社 ポンプ
KR102213305B1 (ko) * 2019-08-28 2021-02-09 현대트랜시스 주식회사 자동변속기의 실링 어셈블리
US11193548B2 (en) 2017-06-16 2021-12-07 Polaris Industries Inc. Brake assembly shield and scraper

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006064111A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Nok Corp シール部材装着構造及びシール部材共回り防止軸部材
JP2007127272A (ja) * 2005-10-03 2007-05-24 Nok Corp シールリング及びシール構造
JP2008057628A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd カバー部材の構造
JP2009180240A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Denso Corp 流量調整弁
US11193548B2 (en) 2017-06-16 2021-12-07 Polaris Industries Inc. Brake assembly shield and scraper
JP2019206921A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 アイシン精機株式会社 ポンプ
KR102213305B1 (ko) * 2019-08-28 2021-02-09 현대트랜시스 주식회사 자동변속기의 실링 어셈블리

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4212474A (en) Seal ring having tapered surface and sealing device incorporating the same
US4690581A (en) Ball joint
JPH1082428A (ja) 転がり軸受のクリープ防止装置
JP3014909B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPS6319416A (ja) 玉継手
JP2003083455A (ja) シール装置
US4545627A (en) Creep preventing device of an annular member
JPH0742845A (ja) 回転シール装置
US4554985A (en) Rotary drill bit
US3020052A (en) Shaft seal
JP3166062B2 (ja) リップ型シール
JP2005054827A (ja) 密封装置
JPS623577Y2 (ja)
JPH0725459Y2 (ja) シール付十字軸継手構造
JPH026303Y2 (ja)
JP2511683B2 (ja) シ―ル装置
JP2522565Y2 (ja) 自在継手のシール装置
JP2814133B2 (ja) 回転軸の密封装置
JPH0726606Y2 (ja) 密封装置
JPH11255197A (ja) ロータリーベーン式舵取機のシール方式
JPH0126931Y2 (ja)
JPS597658Y2 (ja) パツキン
JP2001132853A (ja) メカニカルシール
JPH02110762U (ja)
JP2519257Y2 (ja) ボールジョイントのベアリング