JP5792775B2 - 内燃機関のケース部材 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の側面に取り付けられてタイミングトレーン室を形成する内燃機関のケース部材に関する。
例えば、特許文献1には、タイミングチェーンが収容されてチェーン室を形成するチェーンカバーに対し、オイルレベルゲージを上方から下方に導く溝部を一体的に形成することが開示されている。この溝部を通じてオイルレベルゲージが抜き差し可能に設けられている。
特開2001−115816号公報
特許文献1に開示されたチェーンカバーをエンジン本体(内燃機関)に対して取り付ける際、チェーンカバーの取付面に対して、例えば、液体(液状)のシール剤が塗布される場合がある。シール剤が塗布されたチェーンカバーをエンジン本体に装着し、オイルレベルゲージをチェーンカバーに形成された溝部に沿って上方から下方に沿って挿通したとき、オイルレベルゲージが取付面からチェーン室側にはみ出したシール剤と接触し、シール剤がオイルレベルゲージに付着するおそれがある。
シール剤がオイルレベルゲージに付着すると、チェーンカバーに形成された溝部に対するオイルレベルゲージの抜き差し動作に支障が生ずる可能性があると共に、オイルの視認性や、シール剤の容量減少によってシール性能が低下するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、ケース部材に塗布されたシール剤に対するオイルレベルゲージの接触を回避して、オイルレベルゲージにシール剤が付着することを防止することが可能な内燃機関のケース部材を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関の側面に取り付けられてタイミングトレーン室を形成する内燃機関のケース部材であって、前記ケース部材は、前記内燃機関に接合される側縁部と、前記側縁部に沿って設けられ、オイルレベルゲージを挿通するゲージ通路とを有し、前記側縁部は、前記内燃機関の側面に接合される接合面を有し、前記接合面には、シール剤が塗布され、前記ケース部材には、前記接合面と前記ゲージ通路との間に前記ケース部材から延出して前記内燃機関の側面に当接する当接部と、前記ケース部材の短手方向に沿った断面において前記当接部と前記接合面との間に形成される凹部とが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、接合面とゲージ通路との間に形成される当接部により、ゲージ通路に沿って挿通されるオイルレベルゲージと接合面に塗布されるシール剤とが干渉することを防止することができる。また、接合面からゲージ通路側にはみ出したシール剤が当接部によって塞ぎ止められると共に、塞ぎ止められたシール剤が凹部内に溜められてゲージ通路内に進入することを抑制することができる。この結果、本発明では、ケース部材に塗布されたシール剤に対するオイルレベルゲージの接触を回避して、オイルレベルゲージにシール剤が付着することを好適に防止することができる。
また、本発明は、前記当接部及び前記凹部が、前記ゲージ通路の長手方向の一部に設けられ、前記当接部は、前記接合面の内側壁のうちの前記当接部の上方に位置する内側壁の延長線上に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、当接部及び凹部をゲージ通路中に部分的に設けることにより、ケース部材の幅寸法を小さくすることができ、しかも、当接部をその上方に位置する内側壁の延長線上に設けるため、ゲージ通路に沿ってオイルレベルゲージを挿通した際に当接部による引っ掛かりを抑制してオイルレベルゲージの良好な挿通性を確保することができる。
さらに、本発明は、前記接合面と前記ゲージ通路との間に、テーパ面が設けられ、前記テーパ面は、前記接合面に連続し、且つ前記接合面に沿って延在することを特徴とする。
本発明によれば、接合面に塗布されたシール剤がテーパ面にはみ出して固化することでシール面となり、このシール面によってシール性を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記当接部及び前記凹部が、前記内燃機関を構成するシリンダブロック及びシリンダヘッドの合わせ面に対向する位置に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、シリンダブロック、シリンダヘッド、及び、ケース部材の3つの合わせ面の部位におけるシール性を確保しながら、3つの合わせ面において、シール剤とオイルレベルゲージとの干渉を防止してオイルレベルゲージの挿通性を確保することができる。
さらにまた、本発明は、前記当接部及び前記凹部が、前記ゲージ通路の屈曲部に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、オイルレベルゲージが屈曲して挿通される屈曲部において、シール剤とオイルレベルゲージとの干渉を防止してオイルレベルゲージの挿通性を確保することができる。
さらにまた、本発明は、前記オイルレベルゲージが、前記屈曲部における前記当接部と、前記屈曲部の上方に位置する前記ゲージ通路を形成する壁部の両方に接触して支持されることを特徴とする。
本発明によれば、屈曲部において、オイルレベルゲージを少なくとも2点で支持することにより安定して支持することができ、例えば、車両の走行振動に起因してオイルレベルゲージが振動した場合であってもシール剤との干渉を防止することができる。
さらにまた、本発明は、前記内燃機関の側面から略直交する方向に離間する前記凹部の深さ寸法が、前記内燃機関の側面から略直交する方向に離間する前記ゲージ通路の深さ寸法よりも小さく設定されることを特徴とする。
本発明によれば、凹部の深さ寸法をゲージ通路の深さ寸法よりも小さく設定することで、当接部がゲージ通路側に倒れることを抑制しゲージ通路が狭小となることを防止することができる。また、ケース部材の側縁部の変形が困難となって剛性を向上させ、内燃機関に対するケース部材の接合強度を増大させることができる。
本発明では、ケース部材に塗布されたシール剤に対するオイルレベルゲージの接触を回避して、オイルレベルゲージにシール剤が付着することを防止することが可能な内燃機関のケース部材を得ることができる。
本発明の実施形態に係るケース部材が組み込まれたエンジン本体の部分斜視図である。 図1のケース部材をエンジン本体側から見た側面図である。 図2に示すケース部材の部分拡大側面図である。 (a)は、第1当接部及び第1凹部の近傍部位を示す部分拡大側面図、(b)は、第2当接部及び第2凹部の近傍部位を示す部分拡大側面図である。 図4(a)のV−V線に沿った横断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るケース部材が組み込まれたエンジン本体の部分斜視図、図2は、図1のケース部材をエンジン本体側から見た側面図である。
なお、本実施形態では、図面の上下を上下方向として以下説明するが、エンジン本体の搭載方向を限定するものではない。この上下方向は、シリンダ軸線方向(図2のシリンダ軸線Lの方向)であると共に、ケース部材の長手方向である。また、図2に示されるシリンダ軸線Lは、上下方向に対して傾斜してもよい。シリンダ軸線Lが上下方向に対して傾斜した場合、シリンダ軸線Lに対して直交する平面の上側を上方といい、直交する平面の下側を下方という。
図1に示されるように、図示しない自動車等の車両に搭載されるエンジン本体(内燃機関)10は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の上面に連結されるシリンダヘッド14と、シリンダブロック12の下面に連結されるオイルパン16とを備えて構成されている。
エンジン本体10の一側面には、ケース部材18が取り付けられている。ケース部材18でエンジン本体10の一側面を被覆することにより、タイミングトレーン室20が形成される。このタイミングトレーン室20には、例えば、図示しないタイミングチェーン、クランクスプロケット、カムスプロケット、シュー、テンショナ等を含むタイミングトレーン機構(図示せず)が配設される。なお、タイミングトレーン室20の下端は、オイルパン16の内部に連通している。
図2に示されるように、ケース部材18は、略矩形状からなる一般部22と、一般部22を間にした一般部22の短手方向の両側に位置し長手方向に沿って延在する一対の側縁部24とを備える。ケース部材18及び一般部22は、上下方向(シリンダ軸線方向)が長手方向であり、上下方向に直交する方向が短手方向である。一対の側縁部24の間であって一般部22の下方側には、図示しないクランクシャフトが挿通される円形状のシャフト挿通孔26が形成される。一般部22は、タイミングトレーン室20を間にしてエンジン本体10の側面と対向する略平板状に形成される。一対の側縁部24は、一般部22の両側縁に連なって延在し、エンジン本体10の側面に接合される。
一対の側縁部24には、図示しない複数のボルトが挿通される複数のボルト挿通孔28が形成されている。また、一対の側縁部24には、図示しない複数のボルトにより締結されることでエンジン本体10の側面に接合される接合面30が設けられる。この接合面30には、例えば、液状のシール剤32(図3、図4(a)、(b)の網点部分参照)が塗布される。シール剤32としては、固体のガスケットを除いた材料であればよく、例えば、FIPG(Formed In Place Gasket)材料を用いることが好ましい。この液状のシール剤32は、図示しない塗布装置から所定の塗布パターンによって接合面30に塗布された後、固化することでガスケットが形成される。
なお、本実施形態では、図3に示されるように、シール剤32を側縁部24の内側部分のみに塗布する塗布パターンを採用し、側縁部24の外側部分は、側縁部24とエンジン本体10の側面とが直接当接する場合を例示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、側縁部24の全面又は略全面にシール剤32を塗布する場合であってもよい。
図3は、図2に示すケース部材の部分拡大側面図、図4(a)は、第1当接部及び第1凹部の近傍部位を示す部分拡大側面図、図4(b)は、第2当接部及び第2凹部の近傍部位を示す部分拡大側面図、図5は、図4(a)のV−V線に沿った横断面図である。
図3に示されるように、一対の側縁部24の片側には、片側の側縁部24に沿ってオイルレベルゲージ34を挿通するゲージ通路36が設けられている。図5に示されるように、このゲージ通路36は、断面略矩形状からなり、側縁部24に連続する凹部内壁38と、側縁部24に沿って延在する突条部40と、エンジン本体10(シリンダブロック12及びシリンダヘッド14)の側面とによって閉塞された空間部によって形成される。図2に示されるように、オイルレベルゲージ34は、作業者が把持する把持部34aと、オイルパン16に形成された図示しないオイル溜め室まで延在するゲージ帯体34bとを有する。
接合面30とゲージ通路36との間には、側縁部24の内側角部に形成された幅狭な傾斜面からなるテーパ面42が設けられる(図3〜図5参照)。このテーパ面42は、接合面30に連続し、且つ接合面30に沿って延在して形成される。エンジン本体10の側面にケース部材18が接合された際、接合面30に塗布されたシール剤32がテーパ面42にはみ出して固化することでシール面が形成される。
ケース部材18には、接合面30とゲージ通路36との間に位置し、ケース部材18から延出してエンジン本体10の側面に当接する当接部と、ケース部材18の短手方向に沿った断面において当接部と接合面30との間に形成される凹部とが設けられる。この凹部は、接合面30からその接合面30と反対側のケース部材18の外表面に向けて窪むように形成されている(図5参照)。なお、本実施形態では、その一例して当接部を第1当接部44a及び第2当接部44bによって構成し、凹部を第1凹部46a及び第2凹部46bによって構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、側縁部24の全体にわたって当接部及び凹部を形成してもよい。また、本実施形態では、当接部をケース部材18に一体に形成しているが、当接部をケース部材18と別体で形成してもよい。
図3に示されるように、第1当接部44a及び第1凹部46a、並びに、第2当接部44b及び第2凹部46bは、それぞれ、ゲージ通路36の長手方向の一部に設けられている。第1当接部44aは、接合面30の内側壁のうちの第1当接部44aの上方に位置する内側壁48の延長線T1上に設けられる(図4(a)参照)。また、第2当接部44bは、接合面30の内側壁のうちの第2当接部44bの上方に位置する内側壁50の延長線T2上に設けられる(図4(b)参照)。
第1当接部44a及び第1凹部46aは、ケース部材18の上側であって、エンジン本体10を構成するシリンダブロック12及びシリンダヘッド14とケース部材18との3つの合わせ面(図1参照)に対向する位置に設けられる。
図4(a)に示されるように、第1当接部44aは、側面視して長尺な矩形状からなる突片によって形成されている。第1当接部44aの軸線A1は、ゲージ通路36の軸線A2と平行に延在するように形成されている。図5に示されるように、第1凹部46aは、ケース部材18の短手方向に沿った断面において、内壁角部が湾曲して形成された湾曲部51と、シリンダブロック12の側面と対向する内壁平坦面53とを有する。
第1凹部46aに近接する部位には、側面視して略長円状からなりケース部材18の短手方向に沿って延在する窪み部55が形成される。この窪み部55には、窪み部55に進入したシール剤が固化することで他の部位と比較して厚肉なガスケット厚肉部が形成される。例えば、エンジン本体10の始動時に先に暖気されたシリンダブロック12の熱膨張によってシリンダブロック12からケース部材18に対して押圧力が付与されたとき、ガスケット厚肉部を追従させ押圧力を吸収することができる。
図3及び図4(b)に示されるように、第2当接部44b及び第2凹部46bは、第1当接部44a及び第1凹部46aよりも下側であって、ゲージ通路36自体が屈曲する屈曲部54に設けられる。この場合、オイルレベルゲージ34は、屈曲部54における第2当接部44bと、屈曲部54の上方に位置するゲージ通路36を形成する壁部56の両方に接触して支持されている。
第2当接部44bは、側面視して長尺な矩形状の突片からなり、第1当接部44aよりも長手方向の寸法が大きく形成されている。第2凹部46bは、第1凹部46aと同様に、ケース部材18の短手方向に沿った断面において、内壁角部が湾曲して形成された湾曲部51と、シリンダブロック12の側面と対向する内壁平坦面53とを有する。なお、ケース部材18の短手方向に沿った第2当接部44b及び第2凹部46bの断面は、窪み部55が設けられていない点を除いて、図5に示す第1当接部44a及び第1凹部46aと同一であるため図示を省略している。
第1当接部44a及び第2当接部44bの長手方向(軸線方向)に沿った両端部とテーパ面42との間には、隙間部52がそれぞれ設けられる。この隙間部52は、後記するように、それぞれ、テーパ面42からの逃げとして機能するものである。
図5に示されるように、エンジン本体10の側面から略直交する方向に離間する第1凹部46a及び第2凹部46bの深さ寸法D1は、それぞれ、エンジン本体10の側面から略直交する方向に離間するゲージ通路36の深さ寸法D2よりも小さく設定されている(D1<D2)。なお、第1凹部46aの深さ寸法D1と第2凹部46bの深さ寸法D1は、同一又は略同一である(D1=D1、D1≒D1)。
本実施形態に係るケース部材18が組み込まれたエンジン本体10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
シリンダブロック12、シリンダヘッド14、及び、ケース部材18の3つの合わせ面(図1参照)では、シール剤32の塗布量(塗布面積)が他の部位と比較して増大する(図3参照)。本実施形態では、この合わせ面において、接合面30とゲージ通路36との間に形成された第1当接部44aにより、接合面30からゲージ通路36側にはみ出したシール剤32が第1当接部44aによって塞ぎ止められてシール剤32がゲージ通路36内にはみ出すことを防止すると共に、塞ぎ止められたシール剤32が第1凹部46a内に溜められてゲージ通路36内に進入することを抑制することができる。この結果、本実施形態では、ケース部材18に塗布されたシール剤32に対するオイルレベルゲージ34の接触を回避して、オイルレベルゲージ34にシール剤32が付着することを好適に防止することができる。なお、第1当接部44a及び第1凹部46aによって、3つの合わせ面の部位におけるシール性を確保しながら、3つの合わせ面において、シール剤32とオイルレベルゲージ34との干渉を防止してオイルレベルゲージ34の挿通性を確保することができる。
また、本実施形態では、オイルレベルゲージ34が接合面30側に最も近接するゲージ通路36の屈曲部54において、接合面30とゲージ通路36との間に形成された第2当接部44bにより、ゲージ通路36に沿って挿通されるオイルレベルゲージ34が接合面30側へ変位することを阻止してシール剤32と接触することを防止することができる。また、接合面30からゲージ通路36側にはみ出したシール剤32が第2当接部44aによって塞ぎ止められると共に、塞ぎ止められたシール剤32が第2凹部46b内に溜められてゲージ通路36内に進入することを抑制することができる。この結果、本実施形態では、ケース部材18に塗布されたシール剤32に対するオイルレベルゲージ34の接触を回避して、オイルレベルゲージ34にシール剤32が付着することを好適に防止することができる。なお、第2当接部44b及び第2凹部46bによって、オイルレベルゲージ34が屈曲して挿通される屈曲部54において、シール剤32とオイルレベルゲージ34との干渉を防止してオイルレベルゲージ34の挿通性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、当接部(第1当接部44a、第2当接部44b)及び凹部(第1凹部46a、第2凹部46b)をゲージ通路36中に部分的に設けることにより、ケース部材18の幅寸法を小さくすることができ、しかも、当接部をその上方に位置する内側壁48、50の延長線T1、T2上に設けているため、ゲージ通路36に沿ってオイルレベルゲージ34を挿通した際に当接部による引っ掛かりを抑制してオイルレベルゲージ34の良好な挿通性を確保することができる。
さらにまた、本実施形態では、接合面30に連続するテーパ面42を形成することにより、接合面30に塗布されたシール剤32がテーパ面42にはみ出して固化することでシール面となり、このシール面によってシール性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、テーパ面42と当接部(第1当接部44a、第2当接部44b)との間に隙間部52を形成することにより、テーパ面42の連続性を確保することができると共に、シール溜まりとして機能する凹部(第1凹部46a、第2凹部46b)を形成することが可能となり良好なシール性を確保することができる。換言すると、この隙間部52は、テーパ面42の逃げとして機能するものであり、テーパ面42のシール面を確保するものである。
さらにまた、本実施形態では、ゲージ通路36の屈曲部54において、オイルレベルゲージ34を少なくとも2点(壁部56、第2当接部44b)で支持することにより安定して支持することができ、例えば、車両の走行振動に起因してオイルレベルゲージ34が振動した場合であってもシール剤32との干渉を防止することができる。
さらにまた、本実施形態では、エンジン本体10の側面から略直交する方向に離間する第1凹部46a及び第2凹部46bの深さ寸法D1が、それぞれ、エンジン本体10の側面から略直交する方向に離間するゲージ通路36の深さ寸法D2よりも小さく設定することにより(D1<D2)、当接部がゲージ通路36側に倒れることを抑制しゲージ通路36が狭小となることを防止することができる。また、ケース部材18の側縁部24の変形が困難となって剛性を向上させ、エンジン本体10に対するケース部材18の接合強度を増大させることができる。
10 エンジン本体(内燃機関)
12 シリンダブロック
14 シリンダヘッド
18 ケース部材(内燃機関のケース部材)
20 タイミングトレーン室
24 側縁部
30 接合面
32 シール剤
34 オイルレベルゲージ
36 ゲージ通路
42 テーパ面
44a、44b 当接部
46a、46b 凹部
48、50 内側壁
52 隙間部
54 屈曲部
56 壁部
T1、T2 延長線

Claims (7)

  1. 内燃機関の側面に取り付けられてタイミングトレーン室を形成する内燃機関のケース部材であって、
    前記ケース部材は、前記内燃機関に接合される側縁部と、前記側縁部に沿って設けられ、オイルレベルゲージを挿通するゲージ通路とを有し、
    前記側縁部は、前記内燃機関の側面に接合される接合面を有し、
    前記接合面には、シール剤が塗布され、
    前記ケース部材には、前記接合面と前記ゲージ通路との間に前記ケース部材から延出して前記内燃機関の側面に当接する当接部と、前記ケース部材の短手方向に沿った断面において前記当接部と前記接合面との間に形成される凹部とが設けられることを特徴とする内燃機関のケース部材。
  2. 請求項1記載の内燃機関のケース部材において、
    前記当接部及び前記凹部は、前記ゲージ通路の長手方向の一部に設けられ、
    前記当接部は、前記接合面の内側壁のうちの前記当接部の上方に位置する内側壁の延長線上に設けられることを特徴とする内燃機関のケース部材。
  3. 請求項1記載の内燃機関のケース部材において、
    前記接合面と前記ゲージ通路との間には、テーパ面が設けられ、
    前記テーパ面は、前記接合面に連続し、且つ前記接合面に沿って延在することを特徴とする内燃機関のケース部材。
  4. 請求項1又は請求項2記載の内燃機関のケース部材において、
    前記当接部及び前記凹部は、前記内燃機関を構成するシリンダブロック及びシリンダヘッドの合わせ面に対向する位置に設けられることを特徴とする内燃機関のケース部材。
  5. 請求項1又は請求項2記載の内燃機関のケース部材において、
    前記当接部及び前記凹部は、前記ゲージ通路の屈曲部に設けられることを特徴とする内燃機関のケース部材。
  6. 請求項記載の内燃機関のケース部材において、
    前記オイルレベルゲージは、前記屈曲部における前記当接部と、前記屈曲部の上方に位置する前記ゲージ通路を形成する壁部の両方に接触して支持されることを特徴とする内燃機関のケース部材。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の内燃機関のケース部材において、
    前記内燃機関の側面から略直交する方向に離間する前記凹部の深さ寸法は、前記内燃機関の側面から略直交する方向に離間する前記ゲージ通路の深さ寸法よりも小さく設定されることを特徴とする内燃機関のケース部材。
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