JPH09241203A - β−ヒドロキシおよび/またはα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法 - Google Patents
β−ヒドロキシおよび/またはα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 β- ヒドロキシカルボニル化合物および/ま
たはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造方法 【解決方法】 少なくとも1種のアルデヒドまたはケト
ンを下記一般式(I): [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)で表される固体触
媒と接触させる。
たはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造方法 【解決方法】 少なくとも1種のアルデヒドまたはケト
ンを下記一般式(I): [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)で表される固体触
媒と接触させる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はβ- ヒドロキシおよ
び/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の新規な製
造方法、特にアルデヒドおよび/またはケトンのアルド
ール化および/またはアルドール化−クロトン化方法に
関するものである。
び/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の新規な製
造方法、特にアルデヒドおよび/またはケトンのアルド
ール化および/またはアルドール化−クロトン化方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルデヒドおよびケトンのアルドール縮
合反応を利用した工業方法では、水酸化カリウムおよび
水酸化ナトリウムの稀釈溶液等の塩基性触媒が使用され
る。しかし、これら触媒は反応終了後に分離するのが困
難であり、酸溶液、特にスルホン酸を添加して触媒を対
応する塩に変換する必要がある。しかも、こうして生成
した塩は環境保全の観点から除去する必要があるため工
業的には高価になる。
合反応を利用した工業方法では、水酸化カリウムおよび
水酸化ナトリウムの稀釈溶液等の塩基性触媒が使用され
る。しかし、これら触媒は反応終了後に分離するのが困
難であり、酸溶液、特にスルホン酸を添加して触媒を対
応する塩に変換する必要がある。しかも、こうして生成
した塩は環境保全の観点から除去する必要があるため工
業的には高価になる。
【0003】上記の問題点を解決するために固体触媒の
使用が提案されている。米国特許第 4,739,122号にはア
セトンとブタナールとの混合アルドール縮合反応を触媒
するためのγアルミナに担持された酸化銅が記載されて
いる。米国特許第 5,144,089号には液相アルドール縮合
方法、特に固体触媒の存在下でブタナールを2-エチル-2
- ヘキセナールへ変換する方法が開示されている。この
触媒は酸化マグネシウムと酸化アルミニウムとの固溶体
で、ハイドロタルサイトから得られ、250 m2/gの比表面
積を有している。
使用が提案されている。米国特許第 4,739,122号にはア
セトンとブタナールとの混合アルドール縮合反応を触媒
するためのγアルミナに担持された酸化銅が記載されて
いる。米国特許第 5,144,089号には液相アルドール縮合
方法、特に固体触媒の存在下でブタナールを2-エチル-2
- ヘキセナールへ変換する方法が開示されている。この
触媒は酸化マグネシウムと酸化アルミニウムとの固溶体
で、ハイドロタルサイトから得られ、250 m2/gの比表面
積を有している。
【0004】米国特許第 4,316,990号にはα,β- 不飽
和アルデヒドの製造プロセスのアルドール縮合反応用触
媒としてはジオキシドチタニウムが記載されている。イ
オン交換樹脂の触媒も用いられるが、イオン交換樹脂は
90℃以上の温度に耐えられないため成功していない。し
かも、イオン交換樹脂は不活性化すると再生できない。
和アルデヒドの製造プロセスのアルドール縮合反応用触
媒としてはジオキシドチタニウムが記載されている。イ
オン交換樹脂の触媒も用いられるが、イオン交換樹脂は
90℃以上の温度に耐えられないため成功していない。し
かも、イオン交換樹脂は不活性化すると再生できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記の問題
点は下記一般式(I)で表される触媒を用いることで解
決できるということを見出した: [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)
点は下記一般式(I)で表される触媒を用いることで解
決できるということを見出した: [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)
【0006】本発明はβ- ヒドロキシカルボニル化合物
および/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造
方法において、少なくとも1種のアルデヒドまたはケト
ンを下記一般式(I): [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)で表される固体触
媒に接触させることを特徴とする方法を提供する。
および/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造
方法において、少なくとも1種のアルデヒドまたはケト
ンを下記一般式(I): [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)で表される固体触
媒に接触させることを特徴とする方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】大抵の場合、カルボニル官能基の
α炭素に少なくとも1種の水素原子を有するアルデヒド
またはケトンを用いる。
α炭素に少なくとも1種の水素原子を有するアルデヒド
またはケトンを用いる。
【0008】本発明の好ましい方法では、下記の一般
式: R1-CHO (ここで、R1 は直鎖または分岐鎖を有する炭素数1〜
10のアルキル基)で表される1種のアルデヒドを反応さ
せ、必要に応じてさらに、 R2-CHO (ここで、R2 は水素原子または直鎖または分岐鎖を有
する炭素数1〜10のアルキル基または環式基、フェニル
基、ベンジル基またはアラルキル基)で表される別のア
ルデヒドおよび/または R5-CO- R6 (ここで、各R5 とR6 は直鎖または分岐鎖を有する炭
素数1〜10のアルキル基を表し、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、互いに接合して環を形成していてもよ
い)で表される1種のケトンからなる群の中から選択さ
れる少なくとも1種の化合物と反応させる。
式: R1-CHO (ここで、R1 は直鎖または分岐鎖を有する炭素数1〜
10のアルキル基)で表される1種のアルデヒドを反応さ
せ、必要に応じてさらに、 R2-CHO (ここで、R2 は水素原子または直鎖または分岐鎖を有
する炭素数1〜10のアルキル基または環式基、フェニル
基、ベンジル基またはアラルキル基)で表される別のア
ルデヒドおよび/または R5-CO- R6 (ここで、各R5 とR6 は直鎖または分岐鎖を有する炭
素数1〜10のアルキル基を表し、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、互いに接合して環を形成していてもよ
い)で表される1種のケトンからなる群の中から選択さ
れる少なくとも1種の化合物と反応させる。
【0009】本発明の別の好ましい方法では、下記一般
式: R3-CO- R4 (ここで、各R3 とR4 は直鎖または分岐鎖を有する炭
素数1〜10のアルキル基を表し、互いに同一でも異なっ
ていてもよい)で表される1種のケトンを反応させ、必
要に応じてさらに、 R2-CHO (ここで、R2 は水素原子、直鎖または分岐鎖を有する
炭素数1〜10のアルキル基または環式基、フェニル基ま
たはベンジル基またはアラルキル基)で表される1種の
アルデヒドおよび/または R5-CO- R6 (ここで、各R5 とR6 は、同一でも異なっていてもよ
く、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1〜10のアルキル
基を表し、互いに接合して環を形成することができる)
で表される別のケトンからなる群の中から選択される少
なくとも1種の化合物と反応させる。
式: R3-CO- R4 (ここで、各R3 とR4 は直鎖または分岐鎖を有する炭
素数1〜10のアルキル基を表し、互いに同一でも異なっ
ていてもよい)で表される1種のケトンを反応させ、必
要に応じてさらに、 R2-CHO (ここで、R2 は水素原子、直鎖または分岐鎖を有する
炭素数1〜10のアルキル基または環式基、フェニル基ま
たはベンジル基またはアラルキル基)で表される1種の
アルデヒドおよび/または R5-CO- R6 (ここで、各R5 とR6 は、同一でも異なっていてもよ
く、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1〜10のアルキル
基を表し、互いに接合して環を形成することができる)
で表される別のケトンからなる群の中から選択される少
なくとも1種の化合物と反応させる。
【0010】本発明が特に対象とする反応は、一般式
(I)で表される触媒の存在下で、少なくとも1種のア
ルデヒドまたはケトンをアルドール化および/またはア
ルドール化−クロトン化する方法(アセトンのジアセト
ンアルコールへの選択的アルドール化は除く)に関する
ものである。
(I)で表される触媒の存在下で、少なくとも1種のア
ルデヒドまたはケトンをアルドール化および/またはア
ルドール化−クロトン化する方法(アセトンのジアセト
ンアルコールへの選択的アルドール化は除く)に関する
ものである。
【0011】本発明方法では、R3-CO- R4 のケトン
およびR2-CHOのアルデヒドを一般式(I)で表され
る触媒と接触させるのが好ましい。ケトンは、R3 また
はR4 がメチルであるアセトン、エチルメチルケトンま
たはメチルプロピルケトンであるケトンの中から選択す
るのが好ましく、アセトンが特に好ましい。アルデヒド
はメタナール、エタナール、プロパナール、ブタナー
ル、イソブタナールおよびベンザルデヒドからなる群の
中から選択するのが好ましく、ブタナールまたはイソブ
タナールを用いるのが好ましい。
およびR2-CHOのアルデヒドを一般式(I)で表され
る触媒と接触させるのが好ましい。ケトンは、R3 また
はR4 がメチルであるアセトン、エチルメチルケトンま
たはメチルプロピルケトンであるケトンの中から選択す
るのが好ましく、アセトンが特に好ましい。アルデヒド
はメタナール、エタナール、プロパナール、ブタナー
ル、イソブタナールおよびベンザルデヒドからなる群の
中から選択するのが好ましく、ブタナールまたはイソブ
タナールを用いるのが好ましい。
【0012】本発明方法では、アルデヒドR1-CHO
と、必要に応じて用いられるアルデヒドR2-CHOとを
上記一般式(I)の触媒と接触させるのが好ましい。ア
ルデヒドR1-CHOはエタナール、プロパナール、ブタ
ナール、イソブタナール、ペンタナール、ヘキセナール
およびヘプテナールからなる群の中から選択するのが好
ましい。アルデヒドR2-CHOは、メタナール、エタナ
ール、プロパナール、ブタナール、イソブタナールおよ
びベンザルデヒドからなる群の中から選択するのが好ま
しく、メタナール、ブタナールおよびイソブタナールを
用いるのが好ましい。
と、必要に応じて用いられるアルデヒドR2-CHOとを
上記一般式(I)の触媒と接触させるのが好ましい。ア
ルデヒドR1-CHOはエタナール、プロパナール、ブタ
ナール、イソブタナール、ペンタナール、ヘキセナール
およびヘプテナールからなる群の中から選択するのが好
ましい。アルデヒドR2-CHOは、メタナール、エタナ
ール、プロパナール、ブタナール、イソブタナールおよ
びベンザルデヒドからなる群の中から選択するのが好ま
しく、メタナール、ブタナールおよびイソブタナールを
用いるのが好ましい。
【0013】アルデヒドのアルドール化および/または
アルドール化−クロトン化ではエタナール、ブタナール
およびイソブタナールを用いるのが有効であり、ブタナ
ールが特に好ましい。。本発明方法で得られるβ- ヒド
ロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物は例えば
メチルオキシド、2-エチル-2- ヘキセナール、5-メチル
-3- ヘキセン-2- オン、3-ヘプテン-2- オンおよび2,
2',4- トリメチル-3- ヒドロキシペンタナール等の化合
物である。
アルドール化−クロトン化ではエタナール、ブタナール
およびイソブタナールを用いるのが有効であり、ブタナ
ールが特に好ましい。。本発明方法で得られるβ- ヒド
ロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物は例えば
メチルオキシド、2-エチル-2- ヘキセナール、5-メチル
-3- ヘキセン-2- オン、3-ヘプテン-2- オンおよび2,
2',4- トリメチル-3- ヒドロキシペンタナール等の化合
物である。
【0014】本発明方法で得られるα,β- 不飽和カル
ボニル化合物は、公知の触媒を用いて選択水素化するこ
とによって、使用した化合物よりも分子量の大きいアル
デヒドまたはケトンのような対応する飽和カルボニル化
合物にすることができ、完全水素化すると対応する飽和
アルコールを得ることができる。これらのアルデヒドま
たはケトンまたはアルコールは合成中間体、溶媒または
香料工業で工業的に使用される。
ボニル化合物は、公知の触媒を用いて選択水素化するこ
とによって、使用した化合物よりも分子量の大きいアル
デヒドまたはケトンのような対応する飽和カルボニル化
合物にすることができ、完全水素化すると対応する飽和
アルコールを得ることができる。これらのアルデヒドま
たはケトンまたはアルコールは合成中間体、溶媒または
香料工業で工業的に使用される。
【0015】本発明のβ- ヒドロキシカルボニル化合物
および/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造
方法は約0〜約200 ℃の広範囲な温度で行うことができ
る。大抵の場合、操作は約0〜約140 ℃で行われ、約0
〜約100 ℃が好ましい。運転圧力は反応物(アルデヒド
および/またはケトン)がアルドール化温度またはアル
ドール化−クロトン化温度で液体であるようにする。大
気圧より高い圧力で行うこともできるが、大抵の場合に
は大気圧で操作するのが好ましい。
および/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造
方法は約0〜約200 ℃の広範囲な温度で行うことができ
る。大抵の場合、操作は約0〜約140 ℃で行われ、約0
〜約100 ℃が好ましい。運転圧力は反応物(アルデヒド
および/またはケトン)がアルドール化温度またはアル
ドール化−クロトン化温度で液体であるようにする。大
気圧より高い圧力で行うこともできるが、大抵の場合に
は大気圧で操作するのが好ましい。
【0016】本発明方法は連続でも不連続でも同様に実
施できる。工業的には連続方法が好ましい。連続操作方
法では、少なくとも1種のアルデヒドおよび/またはケ
トンを一般式(I)の固定触媒のベッドまたは攪拌ベッ
ドに通す。反応物は反応器に個別に導入するか、導入前
に部分的または完全に予備混合することができる。ま
た、反応物は同時に反応器に導入するか、前後して導入
することができる。運転条件は反応物の反応性と最終生
成物に依存する。
施できる。工業的には連続方法が好ましい。連続操作方
法では、少なくとも1種のアルデヒドおよび/またはケ
トンを一般式(I)の固定触媒のベッドまたは攪拌ベッ
ドに通す。反応物は反応器に個別に導入するか、導入前
に部分的または完全に予備混合することができる。ま
た、反応物は同時に反応器に導入するか、前後して導入
することができる。運転条件は反応物の反応性と最終生
成物に依存する。
【0017】反応性の異なる2種のアルデヒドまたは2
種のケトンまたは1種のケトンと1種のアルデヒドとを
一般式(I)の触媒の存在下で接触させる場合には、一
般に活性の低い化合物を常に過剰に使用する。高活性の
アルデヒドまたはケトンに対する低活性のアルデヒドま
たはケトンのモル比は一般に約 1.2〜約12で、好ましく
は約 1.5〜約8にする。
種のケトンまたは1種のケトンと1種のアルデヒドとを
一般式(I)の触媒の存在下で接触させる場合には、一
般に活性の低い化合物を常に過剰に使用する。高活性の
アルデヒドまたはケトンに対する低活性のアルデヒドま
たはケトンのモル比は一般に約 1.2〜約12で、好ましく
は約 1.5〜約8にする。
【0018】非連続操作の場合には、反応器に導入した
反応物の全原料量に対する触媒量を一般に約 0.5〜約20
%、好ましくは約2〜約15%にする。反応器に導入した
反応物の全原料量に対する触媒の重量比は約3〜約10%
にするのが特に好ましい。
反応物の全原料量に対する触媒量を一般に約 0.5〜約20
%、好ましくは約2〜約15%にする。反応器に導入した
反応物の全原料量に対する触媒の重量比は約3〜約10%
にするのが特に好ましい。
【0019】一般式(I): [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)の触媒の中では、
本発明方法では、大抵の場合、nが 0.5〜0.75の値のも
のを用いるのが好ましい。一般式(I)の触媒として
は、nが 0.81-xまたはその付近の値であるもの、特に
下記化学式を有するマイキセネライト(Meixnerite)を選
択するのが有効である: [(Mg2+)0.75(Al3+)0.25(OH- )2]0.25+[(OH -)0.25]0.25- (H2O)0.5 一般式(I)の触媒は、マスコロ (G. Mascolo) とマリ
ノ(O. Marino) の方法(Mineralogical Magazine March
1980、Vol.43、619 頁) で調製することができる。この
製造方法では、アルミナゲルと塩基性炭酸マグネシウム
を 650℃で焼成して得られた MgOとを密閉したテフロン
容器中の蒸留水に攪拌しながら80±1℃で1週間懸濁
し、次いで、この懸濁液をCO2 無しに濾過し、回収した
固体をシリカゲル上で乾燥する。
本発明方法では、大抵の場合、nが 0.5〜0.75の値のも
のを用いるのが好ましい。一般式(I)の触媒として
は、nが 0.81-xまたはその付近の値であるもの、特に
下記化学式を有するマイキセネライト(Meixnerite)を選
択するのが有効である: [(Mg2+)0.75(Al3+)0.25(OH- )2]0.25+[(OH -)0.25]0.25- (H2O)0.5 一般式(I)の触媒は、マスコロ (G. Mascolo) とマリ
ノ(O. Marino) の方法(Mineralogical Magazine March
1980、Vol.43、619 頁) で調製することができる。この
製造方法では、アルミナゲルと塩基性炭酸マグネシウム
を 650℃で焼成して得られた MgOとを密閉したテフロン
容器中の蒸留水に攪拌しながら80±1℃で1週間懸濁
し、次いで、この懸濁液をCO2 無しに濾過し、回収した
固体をシリカゲル上で乾燥する。
【0020】この触媒はマグネシウムアルミニウム複酸
化物 Mg1-xAlx O1+xを CO2の非存在下で水和して調製す
ることもできる。この水和は液相または蒸気相の水で行
う。混合複酸化物は市販品でもハイドロタルサイトをx
が 0.2〜0.33となるように、800 ℃以下で焼成したもの
でもよい。いずれの方法にせよ、水和段階後に固体を60
℃以下で減圧蒸発乾燥するか、アセトン等の水溶性溶媒
で洗浄する。
化物 Mg1-xAlx O1+xを CO2の非存在下で水和して調製す
ることもできる。この水和は液相または蒸気相の水で行
う。混合複酸化物は市販品でもハイドロタルサイトをx
が 0.2〜0.33となるように、800 ℃以下で焼成したもの
でもよい。いずれの方法にせよ、水和段階後に固体を60
℃以下で減圧蒸発乾燥するか、アセトン等の水溶性溶媒
で洗浄する。
【0021】一般式(I)の触媒の調製には市販の複酸
化物を選択するのが有効であり、日本のキョウワ (Kyou
wa) から商品名KW2000で市販されているx値が0.3 付
近のものが好ましい。大抵の場合、複酸化物を液相で水
和し、得られた固体を水溶性溶媒、好ましくはアセトン
で洗浄するのが有効である。以下、本発明の実施例を示
すが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
化物を選択するのが有効であり、日本のキョウワ (Kyou
wa) から商品名KW2000で市販されているx値が0.3 付
近のものが好ましい。大抵の場合、複酸化物を液相で水
和し、得られた固体を水溶性溶媒、好ましくはアセトン
で洗浄するのが有効である。以下、本発明の実施例を示
すが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
【0022】
【実施例】実施例1 触媒の製造 下記特性を有する混合複酸化物KW2000を液相の水で水
和する: 化学式 : 4.5 MgO.Al2O3(x=0.3077) 見かけ密度 : 44ml/10g 外観 : 細かな無臭の白色粉末 BET : 172 (m2 /g) 平均粒径 : 70μm 脱水特性 : KW2000の 100部当たりの最大吸水
量 70 〜80部
和する: 化学式 : 4.5 MgO.Al2O3(x=0.3077) 見かけ密度 : 44ml/10g 外観 : 細かな無臭の白色粉末 BET : 172 (m2 /g) 平均粒径 : 70μm 脱水特性 : KW2000の 100部当たりの最大吸水
量 70 〜80部
【0023】6g のKW2000を攪拌しながら 200 ml の
脱炭酸水(脱イオン化後に沸騰させた水)に添加する。
混合物を攪拌下で3時間放置し、固体を分離する。単離
した固体をアセトンで数回洗浄し、二酸化炭素の非存在
下で保存する。一般式(I)(xの値は0.3077)を有す
る9g の固体が得られる。この固体はハイドロタルサイ
ト型またはマイキセネライト型の結晶構造を有する。
脱炭酸水(脱イオン化後に沸騰させた水)に添加する。
混合物を攪拌下で3時間放置し、固体を分離する。単離
した固体をアセトンで数回洗浄し、二酸化炭素の非存在
下で保存する。一般式(I)(xの値は0.3077)を有す
る9g の固体が得られる。この固体はハイドロタルサイ
ト型またはマイキセネライト型の結晶構造を有する。
【0024】実施例2 窒素でパージされたサーモスタット付き攪拌反応器に周
囲温度で4.9 g の実施例1の触媒を入れ、次に37g のア
セトンを導入する。次いで、原料を攪拌しながら30分間
50℃に加熱する。その後、75重量%のアセトンと25重量
%のイソブタナールとを含む100gの混合物を2時間導入
する。混合物の導入終了後、反応を50℃で1時間半加熱
する。反応終了後、触媒を濾過し、最終溶液をガス相ク
ロマトグラフィーで分析する。クロマトグラフはFID
検出器と、長さ30m、内径25nmのJ&W DB1701型のキ
ャピラリーカラムとを備えたPerkin-Elmer 8420 を使用
した。注射器温度は280 ℃、検出器温度は175 ℃にし
た。注入速度は 60ml/分にした。オーヴンは初期温度80
℃から最終温度200 ℃まで3℃/分で変化するようにプ
ログラムした。
囲温度で4.9 g の実施例1の触媒を入れ、次に37g のア
セトンを導入する。次いで、原料を攪拌しながら30分間
50℃に加熱する。その後、75重量%のアセトンと25重量
%のイソブタナールとを含む100gの混合物を2時間導入
する。混合物の導入終了後、反応を50℃で1時間半加熱
する。反応終了後、触媒を濾過し、最終溶液をガス相ク
ロマトグラフィーで分析する。クロマトグラフはFID
検出器と、長さ30m、内径25nmのJ&W DB1701型のキ
ャピラリーカラムとを備えたPerkin-Elmer 8420 を使用
した。注射器温度は280 ℃、検出器温度は175 ℃にし
た。注入速度は 60ml/分にした。オーヴンは初期温度80
℃から最終温度200 ℃まで3℃/分で変化するようにプ
ログラムした。
【0025】最終溶液のクロマトグラフィー分析からイ
ソブタナール変換率は98%、5-メチル-4- ヒドロキシ-2
- ヘキサノンの選択率は34%、5-メチル-3- ヘキセン-2
- オンの選択率は45%であった。β- ヒドロキシおよび
α,β- 不飽和カルボニル化合物の全選択率は79%であ
る。
ソブタナール変換率は98%、5-メチル-4- ヒドロキシ-2
- ヘキサノンの選択率は34%、5-メチル-3- ヘキセン-2
- オンの選択率は45%であった。β- ヒドロキシおよび
α,β- 不飽和カルボニル化合物の全選択率は79%であ
る。
【0026】実施例3 イソブタナールをブタナールに代えて実施例2の操作を
繰り返した。反応終了時に得られた結果は下記の通り: ブタナール変換率 =96% 4-ヒドロキシ-2- ヘプタノンの選択率=41% 3-ヘプテン-2- オンの選択率 =30% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=71%
繰り返した。反応終了時に得られた結果は下記の通り: ブタナール変換率 =96% 4-ヒドロキシ-2- ヘプタノンの選択率=41% 3-ヘプテン-2- オンの選択率 =30% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=71%
【0027】実施例4(比較例) 実施例1の触媒を4.9 g の市販の複酸化物KW2000に代
えて実施例3の操作を繰り返した。反応終了時に得られ
た結果は下記の通り: ブタナール変換率 =7% 4-ヒドロキシ-2- ヘプタノンの選択率=37% 3-ヘプテン-2- オンの選択率 =5% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=42%
えて実施例3の操作を繰り返した。反応終了時に得られ
た結果は下記の通り: ブタナール変換率 =7% 4-ヒドロキシ-2- ヘプタノンの選択率=37% 3-ヘプテン-2- オンの選択率 =5% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=42%
【0028】実施例5(比較例) 実施例1の触媒を4.9 g の市販の複酸化物KW2000に代
えて実施例2の操作を繰り返した。反応終了時に得られ
た結果は下記の通り: イソブタナール変換率 =7% 5-メチル-4- ヒドロキシ-2- ヘキサノンの選択率=40% 5-メチル-3- ヘキセン-2- オンの選択率 =10% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=50%
えて実施例2の操作を繰り返した。反応終了時に得られ
た結果は下記の通り: イソブタナール変換率 =7% 5-メチル-4- ヒドロキシ-2- ヘキサノンの選択率=40% 5-メチル-3- ヘキセン-2- オンの選択率 =10% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=50%
【0029】実施例6(比較例) 実施例1の触媒を、10g の2N- 水酸化ナトリウムメタノ
ール溶液すなわち0.8gの純水酸化ナトリウムに代えて実
施例2の操作を繰り返した。反応終了時に得られた結果
は下記の通り: イソブタナール変換率 =99% 5-メチル-4- ヒドロキシ-2- ヘキサノンの選択率=13% 5-メチル-3- ヘキセン-2- オンの選択率 =6% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=19%
ール溶液すなわち0.8gの純水酸化ナトリウムに代えて実
施例2の操作を繰り返した。反応終了時に得られた結果
は下記の通り: イソブタナール変換率 =99% 5-メチル-4- ヒドロキシ-2- ヘキサノンの選択率=13% 5-メチル-3- ヘキセン-2- オンの選択率 =6% β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率=19%
【0030】実施例7 窒素でパージされた0.5l容のサーモスタット付き攪拌反
応器に5g の実施例1の触媒、次いで、100gのブタナー
ルを周囲温度で導入する。次いで、原料を攪拌しながら
30分間75℃に加熱し、3時間攪拌下に放置する。反応終
了後、触媒を濾過し、最終溶液をガスクロマトグラフィ
ーで実施例2と同じ方法で分析した。ブタナール変換率
は77%、2-エチル-2- ヘキセナルの選択率は57%、2-エ
チル-3- ヒドロキシヘキサナルの選択率は10%で、β-
ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物の全
選択率は67%であった。
応器に5g の実施例1の触媒、次いで、100gのブタナー
ルを周囲温度で導入する。次いで、原料を攪拌しながら
30分間75℃に加熱し、3時間攪拌下に放置する。反応終
了後、触媒を濾過し、最終溶液をガスクロマトグラフィ
ーで実施例2と同じ方法で分析した。ブタナール変換率
は77%、2-エチル-2- ヘキセナルの選択率は57%、2-エ
チル-3- ヒドロキシヘキサナルの選択率は10%で、β-
ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物の全
選択率は67%であった。
【0031】実施例8(比較例) 実施例1の触媒を市販の複酸化物KW2000に代えて実施
例7の操作を繰り返した。3時間後のブタナール変換率
は8%、2-エチル-2- ヘキセナルの選択率は30%、2-エ
チル-3- ヒドロキシヘキサナルの選択率は50%であり、
β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率は80%であった。
例7の操作を繰り返した。3時間後のブタナール変換率
は8%、2-エチル-2- ヘキセナルの選択率は30%、2-エ
チル-3- ヒドロキシヘキサナルの選択率は50%であり、
β- ヒドロキシおよびα,β- 不飽和カルボニル化合物
の全選択率は80%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (20)
- 【請求項1】 β- ヒドロキシカルボニル化合物および
/またはα,β- 不飽和カルボニル化合物の製造方法に
おいて、 少なくとも1種のアルデヒドまたはケトンを下記一般式
(I): [(Mg2+)1-x(Al3+ ) X (OH - )2] X+[(OH- ) x ] X-(H2O) n (I) (ここで、0.20≦x≦0.33、n<1)で表される固体触
媒に接触させることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 少なくとも1種のアルデヒドまたはケト
ンがカルボニル基のα炭素に1つの水素原子を有する請
求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 下記の一般式: R1-CHO (ここで、R1 は直鎖または分岐鎖を有する炭素数1〜
10のアルキル基)で表される1種のアルデヒドを反応さ
せ、必要に応じてさらに、 R2-CHO (ここで、R2 は水素原子または直鎖または分岐鎖を有
する炭素数1〜10のアルキル基または環式基、フェニル
基、ベンジル基またはアラルキル基)で表される別のア
ルデヒドおよび/または R5-CO- R6 (ここで、各R5 とR6 は直鎖または分岐鎖を有する炭
素数1〜10のアルキル基を表し、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、互いに接合して環を形成していてもよ
い)で表される1種のケトンからなる群の中から選択さ
れる少なくとも1種の化合物と反応させる請求項1また
は2に記載の方法。 - 【請求項4】 下記一般式: R3-CO- R4 (ここで、各R3 とR4 は直鎖または分岐鎖を有する炭
素数1〜10のアルキル基を表し、互いに同一でも異なっ
ていてもよい)で表される1種のケトンを反応させ、必
要に応じてさらに、 R2-CHO (ここで、R2 は水素原子、直鎖または分岐鎖を有する
炭素数1〜10のアルキル基または環式基、フェニル基ま
たはベンジル基またはアラルキル基)で表される1種の
アルデヒドおよび/または R5-CO- R6 (ここで、各R5 とR6 は、同一でも異なっていてもよ
く、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1〜10のアルキル
基を表し、互いに接合して環を形成することができる)
で表される別のケトンからなる群の中から選択される少
なくとも1種の化合物と反応させる請求項1または2に
記載の方法。 - 【請求項5】 アルデヒド:R1-CHOがエタナール、
プロパナール、ブタナール、イソブタナール、ペンタナ
ール、ヘキサナールおよびヘプタナールからなる群の中
から選択される請求項3に記載の方法。 - 【請求項6】 アルデヒドがブタナールまたはイソブタ
ナールである請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 アルデヒド:R2-CHOが、メタナー
ル、エタナール、プロパナール、ブタナール、イソブタ
ナールおよびベンザルデヒドからなる群の中から選択さ
れる請求項3〜5のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 アルデヒドがメタナール、ブタナールま
たはイソブタナールである請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 ケトン:R3-CO- R4 がアセトン、エ
チルメチルケトンおよびメチルプロピルケトンからなる
群の中から選択される請求項4、7または8のいずれか
一項に記載の方法。 - 【請求項10】 ケトンがアセトンである請求項9に記
載の方法。 - 【請求項11】 一般式(I)の触媒のnの値が0.5 〜
0.75である請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項12】 nが0.81- xまたはその付近の値であ
る請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 操作を0〜200 ℃で行う請求項1〜12
のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項14】 温度が0〜140 ℃である請求項13に記
載の方法。 - 【請求項15】 温度が0〜100 ℃である請求項14に記
載の方法。 - 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか一項に記載の
方法を用いた4-ヒドロキシ-2- ヘプタノンおよび/また
は3-ヘプテン-2- オンの製造方法。 - 【請求項17】 請求項1〜15のいずれか一項に記載の
方法を用いた5-メチル-4- ヒドロキシ-2- ヘキサノンお
よび/または5-メチル-3- ヘキセン-2- オンの製造方
法。 - 【請求項18】 請求項1〜3、5〜8、11〜15のいずれ
か一項に記載の方法を用いた2-エチル-3- ヒドロキシヘ
キサナ−ルおよび/または2-エチル-2- ヘキセナ−ルの
製造方法。 - 【請求項19】 ハイドロタルサイトを焼成し、CO2 の
非存在下で得られた複酸化物 Mg1-xAlx O1+xを水和し、
次いで水溶性溶媒で洗浄することを特徴とする請求項1
〜15のいずれか一項に記載の方法で用いられる一般式
(I)の触媒の製造方法。 - 【請求項20】 溶媒がアセトンである請求項19に記載
の方法。
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---|---|---|---|---|
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EP1029844A1 (en) * | 1999-02-16 | 2000-08-23 | Universiteit Utrecht | Method for the condensation of an aldehyde and a ketone |
ES2159259B1 (es) * | 1999-11-24 | 2002-04-16 | Univ Valencia Politecnica | Procedimiento y catalizadores para la obtencion de compuestos carbonilicos alfa-beta insaturados de interes en la industria de perfumes y aromas. |
DE10106186A1 (de) | 2001-02-10 | 2002-08-14 | Oxeno Olefinchemie Gmbh | Verfahren zur Kondensation von Aldehyden mit Ketonen mittels Mehrphasenreaktion |
US6960694B2 (en) * | 2003-07-01 | 2005-11-01 | Eastman Chemical Company | Processes for preparing β-hydroxy-ketones and α,β-unsaturated ketones |
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CN101565341B (zh) * | 2009-06-02 | 2013-12-18 | 湖南大学 | 一种(E)-α,β-不饱和羰基化合物的合成方法 |
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DE4020838A1 (de) * | 1990-06-29 | 1992-01-02 | Henkel Kgaa | Verfahren zur aldolisierung von verbindungen mit aktiven wasserstoffatomen |
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FR2729137A1 (fr) * | 1995-01-06 | 1996-07-12 | Atochem Elf Sa | Aldolisation selective de l'acetone en diacetonealcool par un catalyseur basique solide |
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