JPH09240630A - 硬貨包装機 - Google Patents

硬貨包装機

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JPH09240630A
JPH09240630A JP4929496A JP4929496A JPH09240630A JP H09240630 A JPH09240630 A JP H09240630A JP 4929496 A JP4929496 A JP 4929496A JP 4929496 A JP4929496 A JP 4929496A JP H09240630 A JPH09240630 A JP H09240630A
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Masamichi Ozeki
雅道 大関
Takahiko Ito
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装紙の加締作業と同時に硬貨の集積枚数の
過不足を検知する方法では、過不足が発生したときに、
包装紙をほどかなければならない等の不都合があった。 【解決手段】 包装紙が供給される前後に、それぞれ加
締爪を上下移動させる加締爪駆動手段20と、包装紙の
供給前における加締爪の移動量に基づいて集積枚数が適
正であるか否かを判定する集積枚数判定手段43と、集
積枚数が不適正であると判定されたときに包装手段13
による包装紙の供給を停止する包装動作停止手段44と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨を所定枚数集
積して包装する硬貨包装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の硬貨包装機としては、特
開平3−612号公報に開示されるものが知られてい
る。この公報に示される硬貨包装機は、硬貨を上下方向
に一枚ずつ積み重ねることにより集積された集積硬貨の
円筒状の周面に、該集積硬貨の高さより幅の大きい包装
紙を巻き付け、更に、該集積硬貨に巻き付けた包装紙の
上縁部及び下縁部を加締爪で加締めることにより、該集
積硬貨を包装紙で完全に包装するようにしたものであ
る。
【0003】上記加締爪は、相互に近接するように上下
方向に移動させられる上部加締爪と下部加締爪とからな
り、これら加締爪の間に集積硬貨を挟持しながら包装紙
を加締めるときに、上部加締爪および下部加締爪の移動
量をロータリーエンコーダによって絶対位置データとし
て検出するようにしている。そして、検出された絶対位
置データから集積硬貨の高さを算出することにより、予
め定められた集積硬貨の正規の高さを示す基準データと
の差に基づいて包装硬貨の集積枚数の過不足を検知する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た硬貨包装機では、硬貨の枚数を包装作業を行っている
加締爪の移動量によって硬貨の集積枚数の過不足を検知
することとしているため、硬貨の集積枚数に過不足が生
じたことが検知されたときには、既に、硬貨は過不足の
集積枚数のまま包装されて加締作業が終了してしまって
いることになる。したがって、このような集積硬貨は、
正規の集積枚数により再度包装するために包装紙をほど
かなければならないという不都合があった。また、この
ようにして、過不足の集積枚数で包装された集積硬貨
は、正規枚数の集積硬貨と同様の包装がなされてしまっ
ているために、誤って正規枚数の包装ロール内に混じっ
てしまうと判別することが困難であるという不都合もあ
る。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、集積枚数に過不足のある集積硬貨が包装
されてしまうことを確実に回避することができる硬貨包
装機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、複数の硬貨を一枚ずつ送り
出す硬貨搬送手段と、送り出された硬貨を積み重ね状態
に集積する集積手段と、集積された硬貨の周面に包装紙
を供給して巻き付ける包装手段と、集積された硬貨を上
下から挟持するように上下方向に移動させられる上下一
対の加締爪を有する包装紙加締手段とを具備する硬貨包
装機において、前記包装紙加締手段が、前記包装手段に
より包装紙が供給される前後に、それぞれ前記加締爪を
上下移動させる加締爪駆動手段と、包装紙の供給前にお
ける前記加締爪の移動量に基づいて集積された硬貨の集
積高さを求めることにより硬貨の集積枚数が適正である
か否かを判定する集積枚数判定手段と、該集積枚数判定
手段により硬貨の集積枚数が不適正であると判定された
ときに前記包装手段による包装紙の供給を停止する包装
動作停止手段とを具備する硬貨包装機を提案している。
【0007】また、請求項2に係る発明は、上記硬貨包
装機において、加締爪駆動手段が、加締爪を、集積され
た硬貨に対して、離間位置と接触位置との間で上下方向
に往復移動させるカムと、該カムを駆動するモータと、
集積枚数判定手段により硬貨の集積枚数が適正であると
判定されたときに、前記モータを逆転させて加締爪を離
間位置に戻し、包装手段による包装紙の供給後に、前記
モータを再度正転させる回転方向切替手段とを具備する
硬貨包装機を提案している。
【0008】さらに、請求項3に係る発明は、上記硬貨
包装機において、加締爪駆動手段が、集積された硬貨に
対して離間位置と接触位置との間で、加締爪を上下方向
に往復移動させるカムと、該カムを一方向に駆動するモ
ータとを具備するとともに、前記カムが、集積された硬
貨に対して加締爪を少なくとも2回往復移動させるよう
に形成されている硬貨包装機を提案している。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明によれば、硬貨搬送手段に
よって一枚ずつ送り出された複数の硬貨が、集積手段に
よって積み重ね状態に集積される。そして、包装紙加締
手段の作動により、包装手段によって包装紙が供給され
る前に、加締爪駆動手段が加締爪を集積された硬貨に対
して上下方向に移動させ、集積された硬貨を上下から挟
持する。
【0010】このとき、集積枚数判定手段は、加締爪の
移動量に基づいて集積された硬貨の集積高さを求めるこ
とにより集積枚数が適正であるか否かを判定する。そし
て、集積枚数が適正である場合には、包装手段の作動に
より包装紙が集積された硬貨の周面に供給されて巻き付
けられ、包装紙加締手段が、再度集積された硬貨を上下
から挟持するように加締爪を上下方向に移動させて包装
紙の上端および下端を加締めることにより、集積硬貨の
包装が完成する。
【0011】集積枚数判定手段により集積枚数に過不足
があると判定された場合には、包装動作停止手段が作動
させられて、包装手段による包装紙の供給が停止され
る。これにより、集積枚数に過不足のある集積硬貨が包
装されてしまうことが未然に防止される。その結果、一
旦包装された包装紙を再包装のためにほどいたり、集積
枚数に過不足があるまま包装された包装硬貨が、正規の
集積枚数の包装硬貨に混じって判別が困難になったりす
る不都合が回避されることになる。
【0012】請求項2に係る発明によれば、加締爪駆動
手段を構成するモータの作動により、カムが駆動され、
このカムの形状に応じて、加締爪が、集積硬貨から上下
に離間した離間位置と集積硬貨の上下面に接触する接触
位置との間で上下方向に往復移動させられる。すなわ
ち、加締爪は、モータの作動によって集積硬貨に対して
接触位置に移動させられることにより、集積硬貨の上下
面に接触させられる。そして、この時点で、集積枚数判
定手段が、加締爪の移動量に基づいて集積された硬貨の
集積高さを求めることにより集積枚数が適正であるか否
かが判定される。
【0013】集積枚数判定手段による判定の結果、硬貨
の集積枚数が適正であると判定されたときには、回転方
向切替手段が作動させられることにより、モータが逆転
され、加締爪がカムによって再び離間位置まで戻される
ことになる。そして、包装手段によって包装紙が供給さ
れた後に、再度回転方向切替手段が作動させられること
により、モータが正転させられることになり、接触位置
に移動させられる加締爪によって、包装紙の上下端が加
締められ、包装硬貨が完成することになる。
【0014】また、請求項3に係る発明によれば、加締
爪駆動手段を構成するモータの作動により、カムが一方
向に駆動させられる。カムは、加締爪を集積硬貨に対し
て離間位置と接触位置との間で往復移動させる。この場
合において、カムは、加締爪を集積硬貨に対して少なく
とも2回往復移動させるように形成されているので、加
締爪を最初に接触位置に配したときに集積枚数が適正で
あるか否かを判定し、包装作業を次回以降の加締爪の往
復移動時に行うように、判定作業と包装作業とを分離す
ることが可能となる。
【0015】したがって、加締爪の最初の接触位置への
移動における集積枚数判定手段による判定の結果、集積
枚数が適正であると判定された場合には、次回の加締爪
の往復移動前に包装手段を作動させて包装紙を供給して
おき、次回の加締爪の往復移動によって、包装紙の上下
端を加締めることにより、集積硬貨が包装されることに
なる。一方、加締爪の最初の接触位置への移動時に、集
積枚数に過不足があると判定された場合には、包装動作
停止手段を作動させて包装紙の供給を停止することが可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る硬貨包装機の
一実施形態について、図1から図4を参照して説明す
る。まず、図1および図2を参照して本実施形態の硬貨
包装機の基本構成を説明する。図1において、符号1で
示すものは硬貨が一括投入される回転円盤であって、こ
の回転円盤1内の硬貨は、該回転円盤1の遠心力によ
り、水平に設けられた硬貨通路2に対して一枚ずつ送り
出されるようになっている。
【0017】硬貨通路2は、その上方位置に硬貨を一枚
ずつ移送させる送りベルト3を有している。硬貨通路2
の途中位置には、図示しない硬貨判別部が設けられてお
り、硬貨の真偽および金種が判別されるようになってい
る。この硬貨通路2を経由した硬貨は、次の集積部4に
供給されて、一枚ずつ集積されるようになっている。
【0018】集積部4は、螺旋状の突起部5をそれぞれ
有する一対の集積ドラム6によって構成されている。こ
れら集積ドラム6は、相互の突起部5の高さ位置を一致
させた状態で、硬貨通路2からの硬貨の供給に同期させ
て、互いに反対方向に間欠的に回転駆動させられるよう
になっている。これにより、硬貨通路2を通じて供給さ
れた硬貨が集積ドラム6の突起部5に乗せられて一段下
降させられ、その後に供給された硬貨が先の硬貨の上に
積み重ねられる結果、これら集積ドラム6間に、複数の
硬貨が上下方向に積み重ね状態に集積され、集積硬貨7
(図2参照)が構成されるようになっている。
【0019】また、これら集積ドラム6の下方位置に
は、該集積ドラム6において所定枚数(例えば、50枚
等)集積された集積硬貨7をその上面に載置するシャッ
タ8が設けられている。そして、該シャッタ8が解放さ
れたときには、該シャッタ8の上面に載置されていた集
積硬貨7が落下して、下方の包装部9に受け渡されるよ
うになっている。
【0020】包装部9には、シャッタ8から落下させら
れた集積硬貨7を下から支える支持棒10と、該支持棒
10の周囲に鉛直方向に沿って配置される相互に近接離
間可能な3本の平行な包装ローラ11により集積硬貨7
の周囲に包装紙12を供給して巻回する包装機構13
と、巻回された包装紙12を集積硬貨7の上下端におい
て加締める加締機構14とが設けられている。前記包装
ローラ11は、図示しない包装モータによって、その軸
心回りに回転駆動されるようになっている。また、これ
ら包装機構13および加締機構14には、これらの機構
の動作を制御する制御装置15(図3参照)が接続され
ている。
【0021】前記支持棒10は、昇降可能に設けられる
支持棒アーム16の先端に固定されており、図示しない
支持棒アームカムおよび支持棒アーム逃がしカムの作動
により、シャッタ8の解放時に、該シャッタ8の直下に
配されていて、落下してくる集積硬貨7をその上端に受
け止め、その後に鉛直方向に下降させられることによっ
て、集積硬貨7を3本の包装ローラ11の間に配置する
ようになっている。
【0022】前記包装機構13は、このようにして包装
ローラ11間に配置された集積硬貨7に対して、これら
の包装ローラ11を図示しない包装ローラ開閉カムの作
動によって相互に近接させることにより、該包装ローラ
11によって集積硬貨7をその半径方向3方向から挟持
するようになっている。また、これら包装ローラ11の
近くには、包装紙供給ローラ17が設けられており、こ
の包装紙供給ローラ17の作動によって、包装紙12が
集積硬貨7と包装ローラ11との間に供給されるように
なっている。そして、包装紙供給ローラ17によって包
装紙12を集積硬貨7と包装ローラ11との間に供給し
た状態で、包装モータの作動により包装ローラ11を回
転させることによって、包装紙12が集積硬貨7の円筒
面に巻回されるようになっている。ここで、包装紙12
は、集積硬貨7の高さよりも大きな幅寸法を有するもの
である。
【0023】前記加締機構14は、図2に示すように、
集積硬貨7が包装ローラ11(図2では省略されてい
る。)間に配置された後に、図示しない加締爪逃がしカ
ムの作動により包装ローラ11どうしの隙間から集積硬
貨7の上下に挿入される一対の加締爪18,19と、こ
れら加締爪18,19を上下方向に沿って近接離間させ
る加締爪駆動機構20とを具備している。加締爪駆動機
構20は、上部加締爪18を固定する上部アーム21
と、下部加締爪19を固定する下部アーム22と、これ
ら上部アーム21および下部アーム22を上下方向に移
動自在に支持するガイドロッド23と、上部アーム21
に固定されたラック24と、該ラック24に噛合され下
部アーム22に回転自在に支持されるピニオン25と、
該ピニオン25の回転軸に連結されたアブソリュートタ
イプのロータリーエンコーダ26とを具備している。
【0024】すなわち、上部加締爪18と下部加締爪1
9とを相互に近接離間させるように上部アーム21およ
び下部アーム22をガイドロッド23に沿って変位させ
ると、上部アーム21に固定されたラック24が上下方
向に変位する結果、ラック24に歯合しているピニオン
25が回転させられて、その回転量がロータリーエンコ
ーダ26によって検出されるようになっている。検出さ
れた回転量は、すなわち、上部加締爪18と下部加締爪
19の移動量の和と正比例する関係にあるため、加締爪
18,19の相対的な移動量を求めることができるよう
になっている。
【0025】また、加締爪駆動機構20は、プーリ27
に巻回され上部アーム21および下部アーム22に連結
されたスプリング28を具備している。このスプリング
28は、これら上部アーム21と下部アーム22とを相
互に近接する方向に常時付勢するようになっている。さ
らに、加締爪駆動機構20は、前記上部アーム21およ
び下部アーム22を近接離間させるためのカム機構29
を具備している。
【0026】このカム機構29は、図示しないカムモー
タによって鉛直面内で回転駆動される加締爪カム30,
31と、これら加締爪カム30,31のカム面を転動さ
せられるカムフォロワ32,33と、該カムフォロワ3
2,33を長手方向の途中位置に回転自在に取り付けか
つそれぞれ固定軸34,35を中心に揺動自在に設けら
れる上部揺動アーム36および下部揺動アーム37とか
ら構成されている。これら上部揺動アーム36および下
部揺動アーム37の先端には、前記上部アーム21の下
面および前記下部アーム22の上面にそれぞれ転動させ
られるローラ38,39が回転自在に取り付けられてい
る。
【0027】したがって、集積硬貨7が包装ローラ10
の間に配置された状態で、カムモータが作動させられる
と、加締爪カム30,31が回転駆動され、該加締爪カ
ム30,31のカム面に倣ってカムフォロワ32,33
が変位させられる。これにより、カムフォロワ32,3
3を取り付けた上部揺動アーム36および下部揺動アー
ム37が、それぞれの固定軸34,35を中心に鉛直面
内で揺動運動させられる。
【0028】そして、各揺動アーム36,37が、それ
らの先端のローラ38,39によって、上部アーム21
の下面および下部アーム22の上面をそれぞれ押圧する
ように揺動させられた場合には、上部アーム21および
下部アーム22は、スプリング28による付勢力に抗し
て加締爪18,19を離間させるように上下方向に移動
させられる。また、各揺動アーム36,37が上記とは
逆方向にそれぞれ揺動させられた場合には、上部アーム
21および下部アーム22はスプリング28の付勢力に
よって、相互に近接するように上下方向に移動させられ
るようになっている。
【0029】これにより、上部アーム21に固定された
上部加締爪18および下部アーム22に固定された下部
加締爪19は、集積硬貨7に対して上下方向に離間した
離間位置と、集積硬貨7の上下面に接触させられること
となる接触位置との間で往復移動させられるようになっ
ている。この離間位置は、カム機構29によって一義的
に決定される一定位置であるが、接触位置は、集積硬貨
7の金種および集積枚数に応じて変化する位置である。
なお、包装部9の下方には、包装紙12で包装された適
正枚数の集積硬貨7、すなわち、包装硬貨を受け入れる
ロールシュート(図示略)、集積枚数が適正でない場合
に硬貨を受け入れるリジェクトボックス(図示略)、お
よび、包装硬貨または包装されなかった硬貨を、ロール
シュートまたはリジェクトボックスに振り分けるゲート
(図示略)が設けられている。
【0030】また、前記制御装置15は、前記加締爪駆
動機構20のロータリーエンコーダ26において検出さ
れたデータ等を入出力するRAM40と、適正な場合の
集積高さ等の設定データを記憶してあるROM41と、
これらRAM40およびROM41に格納されたデータ
を処理するCPU42とを具備している。CPU42
は、集積枚数判定手段43と、包装動作指令手段44
と、回転方向切替手段45の各機能を果たすよう構成さ
れている。
【0031】前記集積枚数判定手段43は、前記RAM
40に入力されたロータリーエンコーダ26からのピニ
オン25の回転量のデータに基づいて、集積硬貨7の集
積高さを算出するとともに、この集積高さをROM41
に記憶されている適正な場合の集積高さと比較して集積
枚数に過不足があるか否かを判定するようになってい
る。具体的には、上部加締爪18および下部加締爪19
が最大に離間したときの距離L1から、加締動作に伴っ
て移動した移動距離L2を差し引いた値が集積硬貨の集
積高さである。
【0032】前記包装動作指令手段44は、前記集積枚
数判定手段43の判定結果に基づいて包装紙供給ローラ
17を駆動する包装紙供給モータ46および包装モータ
47に動作指令あるいは動作停止指令を出力するように
なっている。前記回転方向切替手段45は、前記集積枚
数判定手段43の判定結果に基づいて、後述するように
カムモータ48の回転方向を切り替えるようになってい
る。
【0033】図4に、カムモータ48によって連携して
駆動される、支持棒アーム16、包装ローラ11、加締
爪18,19の動作を制御する支持棒アームカム、支持
棒アーム逃がしカム、包装ローラ開閉カムおよび加締爪
カム30,31、加締爪逃がしカムのカム線図をそれぞ
れ示す。これらカム線図においては、最左端が各カムの
初期位置であり、右側に移行するに伴って各カムが動作
し、最右端において、1サイクルの動作を終了するよう
になっている。なお、加締爪カム30,31のカム線図
としては、上部加締爪18を上下動させる加締爪カム3
0のカム線図のみを示し、これと上下対称となる下部加
締爪19用の加締爪カム31については、カム線図を省
略してある。
【0034】この図4のカム線図に基づいて、支持棒ア
ーム16、包装ローラ11、加締爪18,19の動作を
説明する。まず、支持棒アーム16は、支持棒アームカ
ムによって垂直方向の動作を制御され、かつ、支持棒ア
ーム逃がしカムによって水平方向の動作を制御されてい
る。支持棒アーム16は、カム線図の初期位置におい
て、支持棒10を包装ローラ11から水平方向に外れた
下方の退避位置に配しており、動作が開始されると支持
棒アームカムにより支持棒10を上昇させつつ支持棒ア
ーム逃がしカムによって支持棒10を包装ローラ11の
中央位置の垂直線上に配置するようになっている。そし
て、図4中符号aに示される位置では、支持棒10は、
集積ドラム6下方のシャッタ8の直下に配置され、集積
ドラム6からシャッタ8を介して集積硬貨7を受け取
る。
【0035】続いて、図4中符号bに示される位置まで
の間に支持棒10は集積硬貨7を下方から支持しながら
包装ローラ11の間に下降させる。そして、全ての包装
動作が終了した図4中符号fの位置において、支持棒ア
ームカムの作動により、支持棒10を若干下降させて包
装硬貨から逃がした後に、支持棒アーム逃がしカムの作
動により、支持棒10を包装ローラ11側方の退避位置
まで移動させて1サイクルの動作が終了する。
【0036】次に、包装ローラ11は、カム線図の初期
位置から図4中符号bに至る間、3本の包装ローラ11
が互いに離間するように設定され、図4中符号b〜c間
において、上記支持棒10が集積硬貨7を包装ローラ1
1の間に配置した後に、包装ローラ開閉カムの作動によ
り、集積硬貨7の半径方向内方に向けて移動させられ
る。これにより、3本の包装ローラ11により集積硬貨
7が挟持される。そして、包装動作が終了し、支持棒ア
ーム16が退避位置に退避した時点の図4中符号f以降
の時点で包装硬貨を解放するように該包装硬貨の半径方
向外方に向けて変位させられ、包装硬貨を落下させて1
サイクルの動作を終了するようになっている。
【0037】まず、加締爪18,19は、加締爪カム3
0,31によって垂直方向の動作を制御され、かつ、加
締爪逃がしカムによって水平方向の動作を制御されてい
る。そして、加締爪18,19は、上記包装ローラ11
により集積硬貨7が挟持された後の図4中符号cの時点
で、上部加締爪18を最上位に、下部加締爪19を最下
位に配した状態とし、図4中符号c〜d間において、加
締爪逃がしカムの作動により、包装ローラ11に対して
水平方向に外れた退避位置から集積硬貨7の上下に配さ
れる離間位置に向けて移動させられる。そして、図4中
符号e〜f間における加締爪カム30,31の作動によ
り、上部加締爪18および下部加締爪19は、相互に近
接させられて、集積硬貨7の上下面に当接する接触位置
まで変位させられる。
【0038】なお、加締爪カム30,31は、図4に示
す1サイクル動作の間に、図4の初期位置と符号cとの
間で、さらにもう1回上部加締爪18と下部加締爪19
とを往復移動させるように形成されているが、この一往
復は、カム機構29内における図示しない歯車のバック
ラッシュに基づく振動により支持棒10上に載置されて
いる集積硬貨7の集積状態が崩れてしまうのを防止する
ための動作である。
【0039】このように構成された本実施形態に係る硬
貨包装機の作用について、以下に説明する。硬貨が回転
円盤1に投入されると、当該回転円盤1によって生じた
遠心力により、投入された硬貨が一枚ずつ硬貨通路2に
送り込まれる。硬貨通路2では、送りベルト3によって
搬送される間に、設定された金種の硬貨であるか否かが
判別される。これにより、設定金種以外の硬貨は、排出
され、また設定された金種の硬貨である場合には、その
枚数が計数される。
【0040】そして、硬貨通路2によって搬送されてき
た硬貨は、集積ドラム6に次々に供給され、この供給と
同期して回転駆動させられる集積ドラム6によって積み
重ね状態に集積される。そして、所定枚数の硬貨が集積
ドラム6によって集積されると、集積ドラム6が更に回
転駆動され、集積硬貨7は、集積ドラム6の下方に配置
されているシャッタ8上に載置される。他方、硬貨通路
2における所定枚数の硬貨の計数が終了した時点で、カ
ムモータ48が駆動され、支持棒アームカムおよび支持
棒アーム逃がしカムによる支持棒10の移動が開始さ
れ、図4中符号aで示す時点において、支持棒10はシ
ャッタ8の直下に配置される。
【0041】さらに、この図4中符号aの時点におい
て、集積硬貨7は、該集積硬貨7がシャッタ8上に載置
されていることを条件としてシャッタ8が開かれること
により支持棒10上に受け渡される。そして、集積硬貨
7は、支持棒アームカムがさらに回転させられて支持棒
10が下降されることによって、包装部9の包装ローラ
11間に搬送される(図4中符号b参照)。
【0042】包装部9に搬送された集積硬貨7は、包装
ローラ開閉カムの作動により、半径方向外方に配されて
いる3本の包装ローラ11によって挟持される(図4中
符号c参照)。他方、包装ローラ11から水平方向に離
れた待機位置において、最大限に離間した状態に配され
た上部加締爪18および下部加締爪19は、加締爪逃が
しカムの作動によって集積硬貨7の上下の離間位置に配
置される(図4中符号e参照)。
【0043】そして、本実施形態に係る硬貨包装機で
は、包装機構13の作動により包装紙12が供給される
前に、加締爪18,19による集積硬貨7の過不足検知
作業が行われる。すなわち、本実施形態の硬貨包装機に
おける集積硬貨7の過不足検知作業は、包装紙12を供
給しない状態で、上部加締爪18および下部加締爪19
に、包装紙12を加締める場合と同じ動作を行わせるも
のである(図4中符号e〜f参照)。そして、上下の加
締爪18,19が離間位置から接触位置に移動するまで
の移動量を、加締爪駆動機構20のロータリーエンコー
ダ26によってピニオン25の回転量として検出し、制
御装置15のRAM40内に格納する。
【0044】格納された加締爪18,19の移動量デー
タは、CPU42内に組み込まれた集積枚数判定手段4
3によって、集積硬貨7の集積高さデータに変換され
る。すなわち、離間位置における上部加締爪18と下部
加締爪19の位置は一義的に定まっているので、当該離
間位置における加締爪18,19間の距離は一定値であ
る。そして、その距離から加締爪18,19の移動量、
すなわち、上部加締爪18の移動量と下部加締爪19の
移動量との和を差し引きすることにより、集積硬貨7の
集積高さが求められることなる。次いで、このようにし
て求められた集積硬貨7の集積高さと、ROM40に格
納されている適正な場合の集積高さとが比較されること
により、集積硬貨7の枚数が適正であるか、あるいは過
不足であるかが判定されることになる。
【0045】集積枚数判定手段43により集積硬貨7の
枚数が適正であると判定された場合には、包装作業が開
始される。すなわち、集積枚数が適正である旨の信号が
前記回転方向切替手段45に送られ、カムモータ48の
回転方向が逆転させられる。このカムモータ48の逆転
動作は、加締爪18,19が離間位置に配されることに
なる図4の符号e以前の任意の位置(通常の硬貨包装機
は符号bの位置にて包装紙を挿入するため、最大逆転位
置は符号bである)まで続けられ、この任意の位置に到
着した時点で再度カムモータ48の回転方向が正転方向
に切り替えられることになる。
【0046】また、集積枚数判定手段43により集積硬
貨7の枚数が適正であると判定された場合には、上記の
ようにカムモータ48の逆転動作が行われると同時に、
集積枚数が適正である旨の信号が包装動作指令手段44
にも送られ、包装紙供給モータ46および包装モータ4
7が起動される。これにより、包装紙12がカムモータ
48の逆転動作終了後に、包装ローラ11と集積硬貨7
との間に供給され、かつ、包装ローラ11の回転によっ
て集積硬貨7の円筒面に巻回されることになる。
【0047】そして、この後に、上述したようにカムモ
ータ48の回転方向が正転方向に切り替えられることに
より、加締爪18,19は、離間位置から接触位置に向
けて相互に近接させられ、包装紙12の上端部および下
端部をそれぞれ加締める。これにより、適正枚数の集積
硬貨7の包装が完成する(図4中符号f参照)。その
後、カムモータ48を正転させ続けることにより、上下
加締爪18,19を離間位置に配しつつ加締爪逃がしカ
ムの作動により退避位置に移動させる。また、これと同
時に、支持棒アームカムおよび支持棒アーム逃がしカム
を作動させて支持棒10を退避位置に配置した後に、包
装ローラ開閉カムを作動させて包装硬貨を挟持していた
包装ローラ11を相互に離間させることにより、包装硬
貨をその下方に配されているロールシュート(図示略)
に放出する。
【0048】一方、図4中符号e〜f間における集積枚
数判定手段43による判定の結果、集積枚数に過不足が
あると判定された場合には、包装動作指令手段44に対
して、その旨の信号が送られ、包装動作指令手段44は
包装紙供給モータ46および包装モータ47に対する起
動信号の送信を中止する。これにより、包装紙12の供
給が停止され、集積枚数に過不足のある集積硬貨7が誤
って包装されることが防止される。
【0049】また、集積枚数判定手段43は、集積枚数
に過不足がある旨の信号を回転方向切替手段45に送信
し、あるいは、回転方向切替手段45に対して信号を送
信しないことにより、カムモータ48は回転方向を切り
替えられることなく、正転され続けることになる。した
がって、上部加締爪18および下部加締爪19は、即座
に離間位置に移動されつつ退避位置に退避させられ、支
持棒10も退避させられた後に、包装ローラ11が開か
れることにより、集積硬貨7は、包装されないバラの硬
貨のままで落下させられる(図4中符号f以降参照)。
このとき、図示しないゲートを切り替えることにより、
ロールシュートとは別のリジェクトボックス(図示略)
に、硬貨が放出されることになる。
【0050】このように、本実施形態に係る硬貨包装機
によれば、包装部9に配された集積硬貨7に対して包装
紙12を供給することなく、集積枚数を検査することが
できるので、集積枚数に過不足がある場合に、包装紙1
2をほどく作業が不要となり、しかも、集積枚数に過不
足のある包装硬貨が適正な集積枚数の包装硬貨と入り混
じってしまう等の不都合を未然に防止することができ
る。また、集積枚数が適正な場合にカムモータ48を逆
転して、上下加締爪18,19を、離間位置と接触位置
との間で2回往復移動させる構成であるので、カムモー
タ48を正逆双方に回転可能なモータを採用するだけ
で、従来の機構をそのまま採用することができ、既存の
硬貨包装機に対しても採用することができる。
【0051】なお、上記硬貨包装機においては、単一の
カムモータ48により支持棒アームカム、支持棒アーム
逃がしカム、包装ローラ開閉カム、加締爪カム30,3
1、加締爪逃がしカム等の全てのカムを駆動する場合の
他、特定のカム毎に別々のカムモータを採用し、加締爪
カム30,31用のカムモータのみに正逆回転可能なも
のを採用することとしてもよい。
【0052】次に、本発明に係る硬貨包装機の第2の実
施形態について、図5および図6を参照して説明する。
なお、本実施形態に係る硬貨包装機において、上述した
第1の実施形態に係る硬貨包装機と構成を共通とする箇
所には同一符号を付して説明を簡略化する。
【0053】本実施形態に係る硬貨包装機は、加締爪カ
ム50,51、カムモータ52および制御装置53にお
いて、上述した第1の実施形態に係る硬貨包装機と相違
している。本実施形態に係る硬貨包装機の加締爪カム5
0,51は、図5のカム線図に示されるように、1サイ
クル動作の間に、上部加締爪18と下部加締爪19と
を、離間位置と接触位置との間で3回往復移動させるよ
うに構成されている。この加締爪カム50,51による
加締爪の往復動作の内、最初の一往復動作は、上述した
ようにバックラッシュによる弊害を除去するための予備
的な動作である。
【0054】また、前記カムモータ52は、第1の実施
形態におけるカムモータ48が正逆双方向に回転可能な
モータであったのに対し、1方向にのみ回転可能なモー
タで足りる。また、前記制御装置53には、第1の実施
形態における回転方向切替手段45は設けられていな
い。すなわち、第1の実施形態における硬貨包装機が、
包装紙12が供給される前後において2つの加締爪1
8,19をそれぞれ往復移動させるために、カムモータ
48を逆転させて戻していたのに対し、本実施形態の硬
貨包装機では、加締爪カム50,51のカム形状によっ
て加締爪18,19の複数回の往復動作を達成している
点において相違している。
【0055】このように構成された本実施形態に係る硬
貨包装機の作用について、以下に説明する。本実施形態
の硬貨包装機の動作は、回転円盤1に投入された硬貨が
送りベルト3によって硬貨通路2を集積部4まで搬送さ
れ、集積ドラム6によって積み重ね状態に集積された後
にシャッタ8上に受け渡され、シャッタ8が開かれるこ
とによって支持棒10上に受け渡され、支持棒10の下
降によって包装ローラ11の間に搬送されて、包装ロー
ラ11により半径方向から挟持されるまでの動作におい
て、上述した第1の実施形態における硬貨包装機と同様
である。
【0056】その後、本実施形態に係る硬貨包装機で
は、退避位置において最大離間状態に配された上部加締
爪18および下部加締爪19が、加締爪逃がしカムの作
動により集積硬貨7上下の離間位置に配置されると、図
5中符号eの位置から集積枚数の過不足を検知するため
の加締爪18,19の最初の往復動作が実施される。す
なわち、この時点では、制御装置53から包装モータ4
7および包装紙供給モータ46に起動信号を発すること
なく、包装紙12を供給しない状態で加締爪18,19
の往復移動が行われる。
【0057】そして、上部加締爪18および下部加締爪
19が集積硬貨7の上下端面に接触する接触位置に配さ
れると、ロータリーエンコーダ26により検出された加
締爪18,19の移動量がRAM40に入力され、集積
枚数判定手段43により集積枚数が適正であるか否かが
判定される。その結果、集積枚数が適正であると判定さ
れた場合には、包装動作指令手段44から包装紙供給モ
ータ46に対して起動信号が発せられ、包装ローラ11
と集積硬貨7との間に包装紙12が供給されるととも
に、包装モータ47に対しても起動信号が送られて、包
装ローラ11の回転により集積硬貨7の円筒面に包装紙
12が巻回されることになる。そして、カムモータ52
が、さらに同一方向に回転され続けて、図5中符号g〜
hの間に、加締爪18,19により包装紙12の上端部
および下端部が加締められ、適正な集積枚数の集積硬貨
7を包装した包装硬貨が製造される。
【0058】その一方、集積枚数判定手段43により集
積枚数に過不足があると判定された場合には、包装動作
指令手段44による包装紙供給モータ46および包装モ
ータ47の起動が阻止され、集積硬貨7に対して包装紙
12が巻回されることが回避される。そして、この場合
も、カムモータ52が同一方向に回転され続けて、図5
中符号g〜hの間に、包装紙12が巻回されていない集
積硬貨7に対して、再度加締爪18,19の往復動作が
行われた後に、加締爪逃がしカムの作動によって加締爪
18,19が退避位置に移動され、包装ローラ開閉カム
の作動により包装ローラ11が開かれると、包装されて
いないバラの硬貨がリジェクトボックスに放出されるこ
とになる。なお、リジェクトボックスへのゲートの切り
替えは、集積枚数判定手段43による判定結果に基づい
て行われることとすればよい。
【0059】この場合において、本実施形態に係る硬貨
包装機によれば、第1の実施形態に係る硬貨包装機と同
様に、包装紙12が供給される前に集積枚数の適否が判
定されるが、本実施形態の硬貨包装機では、集積枚数過
不足検査のための加締爪18,19の往復動作が加締爪
カム50,51の形状によって決められているので、集
積枚数の適否に拘わらず、全ての集積硬貨7に対して、
加締爪18,19が離間位置と接触位置との間で2回往
復させられることになる。したがって、集積硬貨7の集
積枚数に過不足がある場合にも、実際には必要のない包
装紙12を加締める動作を加締爪18,19に行わせる
ことになるが、集積枚数に過不足が発生することは、集
積枚数が適正となる場合と比較してきわめて稀であるた
め、問題とはならない。
【0060】逆に、本実施形態に係る硬貨包装機では、
集積枚数の過不足検知するために加締爪18,19を往
復移動させる、図5中符号e〜gの動作を、包装紙12
を加締める、符号g〜hの動作とは独立した別個の動作
として定義することができる。このため、包装紙12に
損傷を与えずに加締める必要から加締爪18,19の移
動速度を制限される加締作業時とは別に、集積枚数の過
不足検知時には、迅速に加締爪18,19を往復移動さ
せることが可能である。したがって、集積枚数が適正な
場合には必ずカムモータ48を逆転させなければならな
い第1の実施形態と異なり、短時間で集積枚数の過不足
検知を行い、かつ、集積枚数が適正な場合には、即座に
包装作業に移行することができるという効果がある。
【0061】次に、本発明に係る硬貨包装機の第3の実
施形態について、図7を参照して説明する。本実施形態
に係る硬貨包装機は、上述した第1、第2の実施形態に
係る硬貨包装機における集積部4および該集積部4から
包装部9への搬送手段の構造を異ならせたものである。
【0062】本実施形態に係る硬貨包装機の集積部60
は、包装ローラ11に対して水平方向に離間した位置に
直立状態に配される縦分割可能な集積筒61よりなる。
また、集積部60から包装部9への搬送手段62は、例
えば、集積筒61の上下から挿入されて集積硬貨7の上
下端面を挟持する上下一対の支承ピン63と、該支承ピ
ン63が固定され水平面内で揺動可能な上下一対の搬送
アーム64とから構成されている。
【0063】このように構成された硬貨包装機におい
て、包装硬貨を製造する場合について、以下に説明す
る。まず、回転円盤1に硬貨が投入されると、該硬貨は
集積筒61に続く硬貨通路2に一枚ずつ投入されて集積
筒61内に落下させられる。そして、集積筒61に所定
枚数の硬貨が集積されると上下の搬送アーム64が初期
位置より移動し集積筒61の上下に配置される(図7、
一点鎖線)。
【0064】集積筒61の上下に反そうアーム64が配
置された後、搬送アーム64が上下方向に移動し、支承
ピン63にて集積硬貨を上下より挟持する。このように
して集積硬貨7が支承ピン63により支持されると、集
積筒61が左右に分割されて集積硬貨7が露出させら
れ、搬送アーム64の作動によって包装ローラ11内ま
で水平方向に搬送されることになる。そして、その後
に、上記第1の実施形態または第2の実施形態に係る硬
貨包装機と同様の作業が実施されることにより、適正な
集積枚数の包装硬貨が製造されることになる。
【0065】最後に、本発明に係る硬貨包装機の第4の
実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態
に係る硬貨包装機も、上述した第1から第3の実施形態
に係る硬貨包装機における集積部4および該集積部4か
ら包装部9への搬送手段の構造を異ならせたものであ
る。
【0066】本実施形態に係る硬貨包装機の集積部70
は、図8に示すように、回転円盤1から送りベルト3の
作動により、硬貨を包装ローラ11の下方に導く硬貨通
路2の終端位置に配置され搬送されてきた硬貨を突き当
てる衝当板71と、3本の包装ローラ11の中央かつ下
方位置に配置され前記衝当板71に突き当てられた硬貨
を載置する下支え棒72と、軸76を中心に回動する逆
L型のレバー73の先端に取り付けられ、前記下支え棒
72に載置された硬貨の上面を押さえる押さえローラ7
4と、最初の硬貨が搬送されてきたときに前記押さえロ
ーラ74を持ち上げて当該硬貨を下支え棒72と押さえ
ローラ74との間に押し入れ、かつ、次の硬貨が搬送さ
れてきたときには最初の硬貨の後縁を持ち上げて当該最
初の硬貨と下支え棒72との間に次の硬貨を押し入れる
ように垂直面内において回転させられる歯車状の硬貨送
入部材75とを具備している。
【0067】この硬貨包装機によれば、回転円盤1に投
入された硬貨は、送りベルト3の作動により硬貨通路2
を包装ローラ11の下方に導かれ、その前縁が硬貨送入
部材75の1つの歯部75aに当接すると、その歯部7
5aを押して硬貨送入部材75を時計回りに回転させな
がら進行する。そして、硬貨送入部材75の回転が進行
されると、該硬貨送入部材75の前記歯部75aがレバ
ー73先端の押さえローラ74を持ち上げながら回転さ
せられるとともに、該硬貨送入部材75の前記歯部75
aに隣接する次の歯部75bが、当該硬貨の後部下面に
当接してこれを押し上げる。
【0068】すなわち、当該硬貨は後縁を持ち上げられ
ながら前方に押され、前の歯部75aによって持ち上げ
られている押さえローラ74の下方に押し入れられるこ
とになる。このようにして、押さえローラ74と下支え
棒72の間に挿入された硬貨は、前方に配置されている
衝当板71に突き当たって3本の包装ローラ11の中央
位置に配置されることとなるが、持ち上げられた後縁か
ら次の硬貨を押し入れられることにより、包装ローラ1
1の間に漸次押し上げられていくことになる。
【0069】そして、このような動作を所定枚数の硬貨
に対して繰り返すことにより、所定枚数の硬貨が下支え
棒72上に順次、下から上に向かって集積させられるこ
とになる。このようにして、集積された集積硬貨7は、
下支え棒72を上昇させることによって、包装ローラ1
1の間に移動され、上記第1または第2の実施形態と同
様の作業を行うことによって、集積枚数の過不足を検査
され、適正枚数の集積硬貨7のみが包装されることにな
る。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係る硬貨包装機は、包装紙加締手段が、包装手段により
包装紙が供給される前後に、それぞれ加締爪を上下移動
させる加締爪駆動手段と、包装紙の供給前における加締
爪の移動量に基づいて硬貨の集積枚数の適否を判定する
集積枚数判定手段と、集積枚数が不適正であると判定さ
れたときに包装手段による包装紙の供給を停止する包装
動作停止手段とを具備するので、集積枚数に過不足のあ
る集積硬貨が包装されてしまう不都合を未然に防止する
ことができるという効果を奏する。
【0071】したがって、従来のように、集積枚数に過
不足の生じた集積硬貨を再包装するために、包装され加
締められた包装紙をほどくような作業をする必要がない
上に、集積枚数に過不足があるまま包装されてしまった
集積硬貨が、誤って適正な集積枚数の包装硬貨内に混入
してしまう等の不都合の発生を未然に防止することがで
きる。
【0072】請求項2の発明に係る硬貨包装機は、加締
爪駆動手段が、加締爪を、集積硬貨に対して、離間位置
と接触位置との間で上下方向に往復移動させるカムと、
カムを駆動するモータと、集積枚数が適正であると判定
されたときに、モータを逆転させて加締爪を離間位置に
戻し、包装手段による包装紙の供給後に、モータを再度
正転させる回転方向切替手段とを具備するので、きわめ
て簡易な構成により、上記請求項1の発明に係る硬貨包
装機と同様の効果を達成することができる。また、本発
明に係る硬貨包装機の機構部は、従来の硬貨包装機のモ
ータを正逆双方向に回転可能なモータに変更することに
より実現し得るので、既存の硬貨包装機に対しても容易
に適用することができるというメリットがある。
【0073】さらに、請求項3の発明に係る硬貨包装機
は、加締爪駆動手段が、集積硬貨に対して離間位置と接
触位置との間で加締爪を上下方向に往復移動させるカム
と、このカムを一方向に駆動するモータとを具備し、カ
ムが、集積された硬貨に対して加締爪を少なくとも2回
往復移動させるように形成されているので、請求項2の
発明に係る硬貨包装機のように、モータを逆転させるこ
となく、上記効果を達成することができる。しかも、集
積枚数の過不足を検知する作業と、包装紙を加締める作
業とを、独立した別々の作業として行うことができるの
で、包装紙を加締める必要のない過不足検知作業におけ
る加締爪の往復移動を迅速に行い得て、集積硬貨の包装
を効率的に行うことができるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る硬貨包装機の全体概
略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の硬貨包装機の加締爪駆動機構を示す斜視
図である。
【図3】図1の硬貨包装機のブロック図である。
【図4】図1の硬貨包装機の各カムの動作を示すカム線
図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る硬貨包装機の各カ
ムの動作を示すカム線図である。
【図6】図5の硬貨包装機のブロック図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る硬貨包装機の集積
部を概略的に示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る硬貨包装機の集積
部を概略的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 回転円盤(硬貨搬送手段) 2 硬貨通路(硬貨搬送手段) 3 送りベルト(硬貨搬送手段) 4,60,70 集積部(集積手段) 7 集積硬貨 12 包装紙 13 包装機構(包装手段) 14 加締機構(包装紙加締手段) 18 上部加締爪(加締爪) 19 下部加締爪(加締爪) 20 加締爪駆動機構(加締爪駆動手段) 30・31,50・51 加締爪カム(カム) 43 集積枚数判定手段 44 包装動作指令手段(包装動作停止手段) 45 回転方向切替手段 48,52 カムモータ(モータ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の硬貨を一枚ずつ送り出す硬貨搬送
    手段と、送り出された硬貨を積み重ね状態に集積する集
    積手段と、集積された硬貨の周面に包装紙を供給して巻
    き付ける包装手段と、集積された硬貨を上下から挟持す
    るように上下方向に移動させられる上下一対の加締爪を
    有する包装紙加締手段とを具備する硬貨包装機におい
    て、 前記包装紙加締手段が、前記包装手段により包装紙が供
    給される前後に、それぞれ前記加締爪を上下移動させる
    加締爪駆動手段と、包装紙の供給前における前記加締爪
    の移動量に基づいて集積された硬貨の集積高さを求める
    ことにより硬貨の集積枚数が適正であるか否かを判定す
    る集積枚数判定手段と、該集積枚数判定手段により硬貨
    の集積枚数が不適正であると判定されたときに前記包装
    手段による包装紙の供給を停止する包装動作停止手段と
    を具備することを特徴とする硬貨包装機。
  2. 【請求項2】 加締爪駆動手段が、加締爪を、集積され
    た硬貨に対して、離間位置と接触位置との間で上下方向
    に往復移動させるカムと、該カムを駆動するモータと、
    集積枚数判定手段により硬貨の集積枚数が適正であると
    判定されたときに、前記モータを逆転させて加締爪を離
    間位置に戻し、包装手段による包装紙の供給後に、前記
    モータを再度正転させる回転方向切替手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨包装機。
  3. 【請求項3】 加締爪駆動手段が、集積された硬貨に対
    して離間位置と接触位置との間で、加締爪を上下方向に
    往復移動させるカムと、該カムを一方向に駆動するモー
    タとを具備するとともに、 前記カムが、集積された硬貨に対して加締爪を少なくと
    も2回往復移動させるように形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の硬貨包装機。
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JP2007171704A (ja) * 2005-12-23 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp レンズ駆動装置

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