JPH09235488A - 鏝塗り用天井仕上げ材 - Google Patents

鏝塗り用天井仕上げ材

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JPH09235488A
JPH09235488A JP8071273A JP7127396A JPH09235488A JP H09235488 A JPH09235488 A JP H09235488A JP 8071273 A JP8071273 A JP 8071273A JP 7127396 A JP7127396 A JP 7127396A JP H09235488 A JPH09235488 A JP H09235488A
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trowel
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Koji Asada
浩嗣 浅田
Isao Kobayashi
勲 小林
Masatoshi Miyatake
正利 宮武
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Shikoku Chemicals Corp
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Shikoku Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスを主成分とする無機質焼成体を骨
材とする天井仕上げ材において、鏝塗りによって表面仕
上げを行うことができ、しかも砂壁調の美観に富む仕上
り面を形成しうる天井材を提供する。 【解決手段】 粒径が0.3〜2mm、嵩比重が0.3
〜0.5g/cm3 の範囲にあり、且つ圧縮強さが15
0Kgf/cm2 以上のガラスを主成分とする無機質焼
成体を骨材とし、骨材の表面に骨材100重量部に対し
て着色剤とフィラーを両者の総量が10〜30重量部と
なる割合で被着させた着色骨材を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鏝塗り用天井仕上
げ材に関するものであり、特に砂壁調の内装用天井仕上
げ材を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の天井仕上げ材としては、一般的
にパーライト、シラスバルーンなどの軽量骨材を着色し
たものが使用されているけれども(例えば、特開昭48
−60128号公報)、これらの軽量骨材を用いた塗装
材は、吹き付け仕上げに適しているが、骨材の嵩比重が
小さいこと並びに強度が乏しいことから、鏝塗り材とし
て使用し難いものであった。
【0003】ガラスを主成分とする骨材からなる鏝塗り
用塗装材として、特公昭49−33587号、同50−
26855号、同57−48017号、特開昭57−1
79257号及び特開昭59−164681号公報等に
ガラスビーズを骨材とする発明が記載されているが、こ
れらはガラスビーズの比重が大きいため、天井などの高
所作業に不向きなものであった。
【0004】また特開昭60−4567号公報には、比
重が0.3〜1.0、粒径が0.1〜1.0mmの表面
に微細な凹凸を有する発泡ガラス粒を骨材とする鏝塗り
用壁仕上げ材が開示されている。この発明は骨材として
表面に微細な凹凸を有する発泡ガラス粒を使用すること
を特徴とするものであり、鏝塗り時に骨材と壁下地面が
接触した際に、発泡ガラス粒の微細な凹凸により適度の
接触抵抗を生じさせて、鏝の滑りを改善したものであ
る。従って、このような微細な凹凸を有する発泡ガラス
粒を骨材として用いる場合、発泡ガラス粒の表面に形成
する着色被膜を粒表面の微細な凹凸が消失しない程度に
しなければならないので、深みのある着色被膜が形成で
きず、鏝塗り仕上げ面に鮮明な色調を表出し難いもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、ガ
ラスを主成分とする無機質焼成体を骨材とする天井仕上
げ材において、鏝塗りの作業性に優れており且つ深みの
ある色調を発現し砂壁調仕上り面を呈する鏝塗り材を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々の試
験を繰り返した結果、粒径が0.3〜2mm、嵩比重が
0.3〜0.5g/cm3 の範囲にあり且つ圧縮強さが
150Kgf/cm2以上のガラスを主成分とする無機
質焼成体を骨材とし、前記骨材100重量部に対して、
着色剤とフィラーを両者の総量が10〜30重量部とな
る割合として、骨材の表面に展着させた着色骨材を用い
ることによって、所期の目的を達成したものである。
【0007】さらに本発明においては、前記着色骨材に
粒径が16〜40メッシュの着色木粉を、着色骨材10
0重量部に対して着色木粉を5〜20重量部となる割合
で配合させることによって、鏝塗り時の作業性が改善さ
れ、殊に塗布面に着色骨材の2〜3倍の厚さで塗材を厚
塗りすることができ、質感と美観に富む鏝塗り仕上げ面
が得られることを知見した。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明において使用する圧縮強
さが150Kgf/cm2 以上のガラスを主とする無機
質焼成体からなる骨材は、微細な独立気泡を無数に内蔵
した結晶構造を有する球状体であり、その表面は滑らか
な外観を呈している。本発明は、圧縮強さが150Kg
f/cm2 以上の骨材を使用することによって、この種
塗装材の鏝塗り時における骨材の崩壊を回避して、砂壁
調の鏝塗り仕上げを実現したものである。
【0009】ガラスを主とする無機質焼成体からなる骨
材は、製造工程において幅広い粒度及び嵩比重に分布す
るため、篩分けを行って粒径が0.3〜2mm、嵩比重
が0.3〜0.5g/cm3 の範囲に調整する。骨材の
粒径が所定の範囲を超えると、鏝塗り時の作業性が低下
すると共に仕上げ面に鏝むらを生じる傾向があり、また
骨材の粒径が所定の範囲より小さい場合には、仕上げ面
に砂壁調の凹凸模様を表出し難くなる。骨材の嵩比重が
0.5g/cm3 を超えるものは、塗材の重量が大きく
天井などの高所作業に不向きであり、また嵩比重が所定
量より小さいものは鏝塗りの作業性を悪化させる傾向が
ある。
【0010】本発明の実施に当たっては、骨材に対して
着色剤とフィラーを、骨材100重量部に対して両者の
総量が10〜30重量部となる割合とし有機系接着剤を
バインダーとして配合し、高速流動式混合機を使用し
て、毎秒当たり1〜10mの周速度で攪拌混合すれば良
い。本発明の実施に適する着色剤の代表的なものは無機
顔料、有機顔料、色土であり、フィラーとしては、炭酸
カルシウム、クレー、タルク、マイカ等が好適である。
骨材に対する着色剤とフィラーの配合割合は、鏝塗り作
業性を円滑に行い且つ美観に富む仕上げ面を形成するた
めに重要な因子である。
【0011】すなわち、骨材に対して着色剤とフィラー
を前記の所定の比率で配合した場合には、骨材の表面に
着色剤とフィラーが部分的に展着した状態となり、この
結果水練りした組成物を鏝塗りする際に、骨材の露呈し
た部分が塗布面における骨材の滑動を抑制し、骨材の着
色剤とフィラーによってコーティングされた良く滑る部
分と調和して、好ましい鏝伸び特性が発揮される。
【0012】なお、骨材に対する着色剤とフィラーの量
が所定の比率より少ない場合は、骨材を十分に被覆でき
ないので、鏝塗り作業性及び仕上げ面の美観のいずれも
低下し、骨材に対する着色剤とフィラーの配合が多過ぎ
る場合、むしろ骨材の表面に対するフィラー等の隠蔽力
が低下する傾向があり、また作業性も低下する。本発明
の実施に適する有機系接着剤としては、水溶性糊料、酢
酸ビニル系エマルジョン樹脂、アクリル酸エステル系エ
マルジョン樹脂などが挙げられる。これらは接着剤の種
類に応じて、70〜120℃の適宜な温度で乾燥され
る。
【0013】本発明の天井仕上げ材を鏝塗りする際に
は、セピオライト、ベントナイト等の鉱物性増粘剤を、
着色骨材に対して1〜15重量%の割合で添加すること
によって、鏝塗り時の作業性を高めることができ、特に
塗布面に着色骨材の2〜3倍の厚さで塗材を厚塗りする
ことができ、質感に富む鏝塗り面が得られる。
【0014】さらに本発明においては、前記着色骨材に
粒径が16〜40メッシュの着色木粉を、着色骨材10
0重量部に対して着色木粉を5〜20重量部となる割合
で配合させることによって、鏝塗り時の作業性を改善し
塗布面に着色骨材の2〜3倍の厚さで塗材を厚塗りする
ことができる。なおこの場合、着色木粉の粒径が16メ
ッシュより大きくなると鏝塗り時の作業性が悪くなり、
40メッシュより小さいものは、仕上げ面が目詰まり状
態となり砂壁調仕上げ面の美観を低下する。また着色木
粉の添加量が過度になると仕上げ面の凹凸が消失して砂
壁調の外観が損なわれる。
【0015】
【実施例】
〔例1〕粒径が0.3〜1.2mm、嵩比重が0.31
〜0.47g/cm3 、圧縮強さが190Kgf/cm
2 のガラスを主成分とする無機質焼成体500gと粒径
が1.2〜2.0mm、嵩比重が0.29〜0.40g
/cm3 、圧縮強さが190Kgf/cm2 のガラスを
主成分とする無機質焼成体500gを骨材成分とし、前
記骨材1Kgに対してタルク100gと無機顔料120
gを添加して均一に混合し、アクリル酸エステル系エマ
ルジョン樹脂を加えて湿潤させたのち、高速流動式混合
機を用いて毎秒7mの周速度で数分間攪拌混合し、無機
質焼成体の表面にタルク100gと無機顔料を展着さ
せ、得られた造粒体を熱風乾燥機で乾燥して着色骨材を
調製した。
【0016】次いで、前記着色骨材にCMC30g、ベ
ントナイト100g、酢酸ビニル系エマルジョン樹脂1
00g及び水1.6Kgを加えて均一に混練し、これを
石膏プラスターからなる天井面に鏝練りしたところ、鏝
伸び、鏝離れなどの作業性は良好であり、本品によって
天井面約1.5m2 を塗装することができた。また乾燥
した仕上がり面は、砂壁特有の緻密な凹凸模様が表出
し、美観に富むものであった。
【0017】〔例2〕粒径が0.3〜1.2mm、嵩比
重が0.31〜0.47g/cm3 、圧縮強さが190
Kgf/cm2 のガラスを主成分とする無機質焼成体5
00g、粒径が1.2〜2.0mm、嵩比重が0.29
〜0.40g/cm3 、圧縮強さが190Kgf/cm
2 のガラスを主成分とする無機質焼成体500g及び粒
径が16〜42メッシュの範囲にある木粉100g、タ
ルク100g並びに無機顔料150gを添加して均一に
混合し、アクリル酸エステル系エマルジョン樹脂を加え
て湿潤させたのち、実施例1と同様にして無機質焼成体
及び木粉の表面に、タルクと無機顔料を展着させ、得ら
れた造粒体を熱風乾燥機で乾燥して着色骨材を調製し
た。
【0018】次いで、前記着色骨材にCMC40g、ベ
ントナイト100g、酢酸ビニル系エマルジョン樹脂1
00g及び水2Kgを加えて均一に混練し、これを石膏
プラスターからなる天井面に鏝練りしたところ、鏝伸
び、鏝離れなどの作業性は良好であり、本品によって天
井面約1.5m2 を塗装することができた。また乾燥し
た仕上がり面は、砂壁特有の緻密な凹凸模様が表出し、
特に球状の無機質焼成体からなる着色骨材と不定形の木
粉を芯とする着色骨材が錯綜して、質感に富む仕上げ面
が得られた。
【0019】
【発明の効果】本発明天井仕上げ材は、ガラスを主成分
とする圧縮強さが150Kgf/cm2 以上の無機質焼
成体を骨材として用い、着色剤とフィラーを骨材の表面
を全面的に隠蔽しない状態で展着させているので、鏝塗
りによって円滑に表面仕上げを行うことができ、しかも
砂壁調の美観に富む仕上り面を形成しうるものである。
また本発明の主成分である骨材は、微細な独立気泡を無
数に内蔵した結晶構造からなり、軽量で耐火性、吸音
性、断熱性に優れているため、これらの特性を仕上げ面
に生起しうるので、天井材仕上げ材として実践面の効果
は多大である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 9/00 8913−2E E04F 13/02 A E04F 13/02 E04B 5/52 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が0.3〜2mm、嵩比重が0.
    3〜0.5g/cm3の範囲にあり、且つ圧縮強さが1
    50Kgf/cm2 以上のガラスを主成分とする無機質
    焼成体を骨材とし、前記骨材100重量部に対して着色
    剤とフィラーを両者の総量が10〜30重量部となる割
    合として、骨材の表面に展着させた着色骨材を含有する
    ことを特徴とする鏝塗り用天井仕上げ材。
  2. 【請求項2】 粒径が0.3〜2mm、嵩比重が0.
    3〜0.5g/cm3の範囲にあり、且つ圧縮強さが1
    50Kgf/cm2 以上のガラスを主成分とする無機質
    焼成体を骨材とし、前記骨材100重量部に対して着色
    剤とフィラーを両者の総量が10〜30重量部となる割
    合として骨材の表面に展着した着色骨材と、粒径が16
    〜40メッシュの範囲にある着色木粉を含有し、着色骨
    材100重量部に対して着色木粉を5〜20重量部とな
    る割合で配合したことを特徴とする鏝塗り用天井仕上げ
    材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536387A (ja) * 2003-07-14 2007-12-13 スーパーシール リミテッド 疎水性組成物および微粒子、およびその用途
JP2013516522A (ja) * 2009-12-30 2013-05-13 ダウ コーニング コーポレーション 減摩性塗膜
JP2017119820A (ja) * 2015-12-26 2017-07-06 エスケー化研株式会社 水性被覆材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536387A (ja) * 2003-07-14 2007-12-13 スーパーシール リミテッド 疎水性組成物および微粒子、およびその用途
JP2013516522A (ja) * 2009-12-30 2013-05-13 ダウ コーニング コーポレーション 減摩性塗膜
JP2017119820A (ja) * 2015-12-26 2017-07-06 エスケー化研株式会社 水性被覆材

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