JPH09232600A - 電極の形成方法 - Google Patents
電極の形成方法Info
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- JPH09232600A JPH09232600A JP3596596A JP3596596A JPH09232600A JP H09232600 A JPH09232600 A JP H09232600A JP 3596596 A JP3596596 A JP 3596596A JP 3596596 A JP3596596 A JP 3596596A JP H09232600 A JPH09232600 A JP H09232600A
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- Japan
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- gaas
- schottky electrode
- tias
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 GaAsFETの製造において、ゲート電極
とGaAs基板界面に、熱的に安定なTiAs層を形成
する。 【解決手段】 ショットキー電極の形成に、GaAs表
面1にTi層21を形成し、ついでAs雰囲気中にて熱
処理を施しTiAs化合物22を形成し、前記TiAs
化合物の上にAl層23を堆積させることを特徴とす
る。また、GaAs表面上のショットキー電極形成予定
域にAsを注入31し、前記ショットキー電極形成予定
域にTi層21およびAl層23をこの順に積層させて
形成したのち、熱処理を施しTiAs化合物22を形成
することを特徴とする。さらにGaAs−ICにおける
ショットキー電極が上記いずれかの形成方法により形成
されることを特徴とする。
とGaAs基板界面に、熱的に安定なTiAs層を形成
する。 【解決手段】 ショットキー電極の形成に、GaAs表
面1にTi層21を形成し、ついでAs雰囲気中にて熱
処理を施しTiAs化合物22を形成し、前記TiAs
化合物の上にAl層23を堆積させることを特徴とす
る。また、GaAs表面上のショットキー電極形成予定
域にAsを注入31し、前記ショットキー電極形成予定
域にTi層21およびAl層23をこの順に積層させて
形成したのち、熱処理を施しTiAs化合物22を形成
することを特徴とする。さらにGaAs−ICにおける
ショットキー電極が上記いずれかの形成方法により形成
されることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一例の高い信頼性
が要求される電力増幅用電界効果型トランジスタにおけ
るゲート電極の形成方法に関する。
が要求される電力増幅用電界効果型トランジスタにおけ
るゲート電極の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波の増幅を行う装置として広く
用いられている電力増幅用GaAs電界効果型トランジ
スタ(GaAsFET)は、高利得化の要求に伴い、そ
のゲート長は短縮化の一途を辿っている。これに伴い、
低抵抗化、高信頼性の両立がゲート電極に求められてい
る。
用いられている電力増幅用GaAs電界効果型トランジ
スタ(GaAsFET)は、高利得化の要求に伴い、そ
のゲート長は短縮化の一途を辿っている。これに伴い、
低抵抗化、高信頼性の両立がゲート電極に求められてい
る。
【0003】電力増幅用GaAsFETのゲート電極と
しては、Alに代わって耐エレクトロマイグレーション
性に優れている遷移金属であるTi,Mo,W,WS
i,Ta等が用いられるようになってきた。これらの中
でMo,W,WSi,Taは熱的に安定である反面、G
aAsと冶金学的な反応は乏しく、金属間化合物を形成
しにくい。また、加工性も悪い。一方、GaAs表面に
は自然酸化膜が容易に形成されるため、この自然酸化膜
を介した状態でゲート電極が形成される。この酸化膜を
介した状態の電極では良好なショットキー特性を得る事
は難しい。
しては、Alに代わって耐エレクトロマイグレーション
性に優れている遷移金属であるTi,Mo,W,WS
i,Ta等が用いられるようになってきた。これらの中
でMo,W,WSi,Taは熱的に安定である反面、G
aAsと冶金学的な反応は乏しく、金属間化合物を形成
しにくい。また、加工性も悪い。一方、GaAs表面に
は自然酸化膜が容易に形成されるため、この自然酸化膜
を介した状態でゲート電極が形成される。この酸化膜を
介した状態の電極では良好なショットキー特性を得る事
は難しい。
【0004】さらに界面に残った自然酸化膜は界面準位
や膜内不純物を多く含有しており、電流ドリフトの原因
になると考えられている(例えば信学技報ED94−6
71994−10)。なお遷移金属は一般に高比抵抗で
あるために、低比抵抗な金属であるAuやAlで被覆す
る多層構造をとることにより低抵抗化が図られている。
や膜内不純物を多く含有しており、電流ドリフトの原因
になると考えられている(例えば信学技報ED94−6
71994−10)。なお遷移金属は一般に高比抵抗で
あるために、低比抵抗な金属であるAuやAlで被覆す
る多層構造をとることにより低抵抗化が図られている。
【0005】そして、中でも一般的なAl/Tiを用い
た電極構造を図8に例示する。同図に示すように、ゲー
ト電極Ti層21とこれに積層させたAl層23からな
るゲート電極はそのTi層21でGaAs半導体基板1
表面に被着されるが、GaAs半導体基板1の表面には
製造の工程中に必然的に生じる自然酸化膜20があるの
で、前記電極Ti層21は自然酸化膜20を介して設け
られている構成である。
た電極構造を図8に例示する。同図に示すように、ゲー
ト電極Ti層21とこれに積層させたAl層23からな
るゲート電極はそのTi層21でGaAs半導体基板1
表面に被着されるが、GaAs半導体基板1の表面には
製造の工程中に必然的に生じる自然酸化膜20があるの
で、前記電極Ti層21は自然酸化膜20を介して設け
られている構成である。
【0006】一方、Tiは他の遷移金属に比べ融点が低
く工業的に使いやすく、電極形成後の適当な熱処理で自
然酸化膜を突き破りGaAs界面と直接反応し、GaA
sと安定な金属間化合物を形成できるため自然酸化膜の
影響を回避する事が出来る。その結果、Tiはドリフト
現象を起こさない良好なショットキー界面を形成できる
ことからゲート金属として広く用いられている。つま
り、TiとGaAs界面においては適当な熱処理によ
り、Tiは自然酸化膜中のGaとOの結合を切り、Ga
を取り込み、自然酸化膜を分解する。さらにGaおよび
Tiの相互拡散が進み、界面にはAsとTiの金属間化
合物が生じる。
く工業的に使いやすく、電極形成後の適当な熱処理で自
然酸化膜を突き破りGaAs界面と直接反応し、GaA
sと安定な金属間化合物を形成できるため自然酸化膜の
影響を回避する事が出来る。その結果、Tiはドリフト
現象を起こさない良好なショットキー界面を形成できる
ことからゲート金属として広く用いられている。つま
り、TiとGaAs界面においては適当な熱処理によ
り、Tiは自然酸化膜中のGaとOの結合を切り、Ga
を取り込み、自然酸化膜を分解する。さらにGaおよび
Tiの相互拡散が進み、界面にはAsとTiの金属間化
合物が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】叙上のメカニズムでゲ
ート電極としてのTiは自然酸化膜の影響を回避した良
好なショットキー特性が得られる一方、欠点も生じる。
ート電極としてのTiは自然酸化膜の影響を回避した良
好なショットキー特性が得られる一方、欠点も生じる。
【0008】すなわちFET動作時、特に大電力FET
においては高温となるためGaとTiの相互拡散が生じ
る。GaおよびTiの相互拡散はAs−Tiの化合物層
が十分な拡散障壁となるまで続く。TiのGaAs中へ
の拡散はGaAs結晶の解離を促すものでFETのチャ
ネル厚を減少させることになる。チャネル厚の減少はド
レイン電流の低下、およびデバイスのインピーダンスの
変化を引き起こし、如いては出力の低下に至る。チャネ
ル厚の減少はAs−Tiの化合物層が十分な拡散障壁と
なるまで続くために安定な動作・特性を長期間維持する
事が難しい。
においては高温となるためGaとTiの相互拡散が生じ
る。GaおよびTiの相互拡散はAs−Tiの化合物層
が十分な拡散障壁となるまで続く。TiのGaAs中へ
の拡散はGaAs結晶の解離を促すものでFETのチャ
ネル厚を減少させることになる。チャネル厚の減少はド
レイン電流の低下、およびデバイスのインピーダンスの
変化を引き起こし、如いては出力の低下に至る。チャネ
ル厚の減少はAs−Tiの化合物層が十分な拡散障壁と
なるまで続くために安定な動作・特性を長期間維持する
事が難しい。
【0009】TiとGaの相互拡散はTi厚を、例えば
10nmと薄くすることでも抑えることは出来るが、こ
の場合Al−Ti合金粒(Al3 Ti)がTi/GaA
s界面に達するためにショットキー障壁高さの変化し、
著しく低くなる。このためTi厚はある程度の厚さ、例
えば50nmが必要であり、TiとGaの相互拡散を抑
制することはできない。
10nmと薄くすることでも抑えることは出来るが、こ
の場合Al−Ti合金粒(Al3 Ti)がTi/GaA
s界面に達するためにショットキー障壁高さの変化し、
著しく低くなる。このためTi厚はある程度の厚さ、例
えば50nmが必要であり、TiとGaの相互拡散を抑
制することはできない。
【0010】特性変動のない信頼性の高いFETを得る
には、FET作製時、即ちゲート電極形成時においてT
iAs化合物が安定に出来ていることが必要である。G
aAs表面にTi,Alを順次蒸着形成する従来のゲー
ト電極形成方法では、Ti−As化合物の形成が不十分
であり、長期間特性変動のない安定な動作を期待するこ
とは出来ない。したがって動作が安定なデバイスを得る
ためには、Ti蒸着時にはTiの豊かな冶金学的反応性
を活かし良好なショットキー界面を形成し、動作時には
逆にTiの反応性を抑えることが必要である。
には、FET作製時、即ちゲート電極形成時においてT
iAs化合物が安定に出来ていることが必要である。G
aAs表面にTi,Alを順次蒸着形成する従来のゲー
ト電極形成方法では、Ti−As化合物の形成が不十分
であり、長期間特性変動のない安定な動作を期待するこ
とは出来ない。したがって動作が安定なデバイスを得る
ためには、Ti蒸着時にはTiの豊かな冶金学的反応性
を活かし良好なショットキー界面を形成し、動作時には
逆にTiの反応性を抑えることが必要である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解決
するためになされたもので、そのショットキー電極の形
成方法は、GaAs表面にTi層を形成する工程と、次
いでAs雰囲気中にて熱処理を施しTiAs化合物を形
成する工程と、前記TiAs化合物の上にAl層を堆積
させる工程を含むことを特徴とする。
するためになされたもので、そのショットキー電極の形
成方法は、GaAs表面にTi層を形成する工程と、次
いでAs雰囲気中にて熱処理を施しTiAs化合物を形
成する工程と、前記TiAs化合物の上にAl層を堆積
させる工程を含むことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、GaAs表面上のショッ
トキー電極形成予定域にAsを注入する工程と、前記シ
ョットキー電極形成予定域にTi層およびAl層をこの
順に積層させて形成する工程と、次いで熱処理を施し過
剰なGaAs結晶の解離を進行させることなくTiAs
化合物を形成する工程を含むことを特徴とする。
トキー電極形成予定域にAsを注入する工程と、前記シ
ョットキー電極形成予定域にTi層およびAl層をこの
順に積層させて形成する工程と、次いで熱処理を施し過
剰なGaAs結晶の解離を進行させることなくTiAs
化合物を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0013】さらにGaAs−ICにおけるショットキ
ー電極が上記いずれかの形成方法により形成されること
を特徴とする。
ー電極が上記いずれかの形成方法により形成されること
を特徴とする。
【0014】叙上の如くしてTiとGaの相互拡散を抑
制し、低比抵抗で信頼性の高いショットキー電極、特に
定安なゲート電極を形成する方法を提供する。すなわ
ち、上記ショットキー電極の形成において、ひとたびA
s−Tiの化合物層が形成されると、この化合物は結合
が強いためあらゆる相互拡散を抑制する。本発明による
電極においては、Ti−As化合物による拡散障壁層を
積極的にあらかじめ十分に形成することによりGaとT
iの相互拡散を抑制するとともにGaAs界面へのTi
およびAlの拡散を抑え、Al−Ti合金粒(Al3 T
i)が界面に形成されることを防ぐことで熱的に安定な
ゲート電極を形成することができる。
制し、低比抵抗で信頼性の高いショットキー電極、特に
定安なゲート電極を形成する方法を提供する。すなわ
ち、上記ショットキー電極の形成において、ひとたびA
s−Tiの化合物層が形成されると、この化合物は結合
が強いためあらゆる相互拡散を抑制する。本発明による
電極においては、Ti−As化合物による拡散障壁層を
積極的にあらかじめ十分に形成することによりGaとT
iの相互拡散を抑制するとともにGaAs界面へのTi
およびAlの拡散を抑え、Al−Ti合金粒(Al3 T
i)が界面に形成されることを防ぐことで熱的に安定な
ゲート電極を形成することができる。
【0015】また本発明は、Al,Tiという加工性の
良い金属を使用するもので、FETに限らずダイオード
に適応できるのは勿論である。さらに新たに必要とする
のが熱処理という簡単な工程であることから生産性の高
いプロセスを維持できる。
良い金属を使用するもので、FETに限らずダイオード
に適応できるのは勿論である。さらに新たに必要とする
のが熱処理という簡単な工程であることから生産性の高
いプロセスを維持できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1の実施例
について図面を参照して説明する。
について図面を参照して説明する。
【0017】図1に本発明の1実施例に係るGaAsF
ETのゲート電極構造を示す。半導体基板1上にTiA
s層22が形成され、さらにAl23が積層されてい
る。
ETのゲート電極構造を示す。半導体基板1上にTiA
s層22が形成され、さらにAl23が積層されてい
る。
【0018】図2(a〜c)および図3(a,b)に本
発明の1実施例に係るGaAsFETのゲート電極の形
成工程を示す。GaAs半導体基板1表面にレジスト4
1を塗布し所望のパターン幅より合わせ精度分(200
nm)だけ太くパターン化する。続いてTi(例えば5
0nm)層21を蒸着する(図2−a)。
発明の1実施例に係るGaAsFETのゲート電極の形
成工程を示す。GaAs半導体基板1表面にレジスト4
1を塗布し所望のパターン幅より合わせ精度分(200
nm)だけ太くパターン化する。続いてTi(例えば5
0nm)層21を蒸着する(図2−a)。
【0019】リフトオフにより金属電極を形成し、しか
るのちにAs雰囲気中で500〜600℃程度の熱処理
を加えることでTiAs層22を形成する(図2−
b)。
るのちにAs雰囲気中で500〜600℃程度の熱処理
を加えることでTiAs層22を形成する(図2−
b)。
【0020】続いて再度レジストを塗布し所望のパター
ン幅より合わせ精度分(200nm)だけ太くパターン
化したのちAl層23(例えば600nm)を蒸着し、
リフトオフにより多層構造の電極を形成する(図2−
c,図3−a)。
ン幅より合わせ精度分(200nm)だけ太くパターン
化したのちAl層23(例えば600nm)を蒸着し、
リフトオフにより多層構造の電極を形成する(図2−
c,図3−a)。
【0021】ついでレジストをゲート形状にパターン化
する。次に、レジストをマスクとしてAl単層部分およ
び、Ti単層部分をエッチング除去する(図3−b)。
する。次に、レジストをマスクとしてAl単層部分およ
び、Ti単層部分をエッチング除去する(図3−b)。
【0022】本実施例の効果を図6に示す。図中a線は
上記実施例に従いAs雰囲気中で500℃の熱処理を加
えたFETに対しジャンクション温度を250℃に設定
したDC通電試験を実施し、その飽和電流の初期値に対
する変動量を時間に対してプロットしたものである。
上記実施例に従いAs雰囲気中で500℃の熱処理を加
えたFETに対しジャンクション温度を250℃に設定
したDC通電試験を実施し、その飽和電流の初期値に対
する変動量を時間に対してプロットしたものである。
【0023】次にb線は上記と同様にジャンクション温
度250℃におけるDC通電試験を実施し、飽和電流の
初期値に対する変動量を時間に対して、As雰囲気中で
300℃の熱処理を加えたFETについて、またC線は
熱処理を加えていないFETについて夫々プロットした
ものである。この飽和電流の減少はTiのGaAs中へ
の拡散に伴うチャネル厚の減少によるものである。As
雰囲気中500℃以上の熱処理では通電による飽和電流
の減少が抑えられていることから、十分なTi−As化
合物層が形成されていることが判る。
度250℃におけるDC通電試験を実施し、飽和電流の
初期値に対する変動量を時間に対して、As雰囲気中で
300℃の熱処理を加えたFETについて、またC線は
熱処理を加えていないFETについて夫々プロットした
ものである。この飽和電流の減少はTiのGaAs中へ
の拡散に伴うチャネル厚の減少によるものである。As
雰囲気中500℃以上の熱処理では通電による飽和電流
の減少が抑えられていることから、十分なTi−As化
合物層が形成されていることが判る。
【0024】本発明によるGaAsFETのゲート電極
形成工程として第2の実施例を図4(a,b)、図5に
示す。実施例においてはTiAs形成を促進するために
あらかじめGaAs基板1表面の電極形成領域にAsを
低エネルギーで適当量、例えば1×1014cm-2をイオ
ンインプランテーションにより注入し、このAs注入領
域31をGaに対し“As−rich”にしておく(図
4−a)。
形成工程として第2の実施例を図4(a,b)、図5に
示す。実施例においてはTiAs形成を促進するために
あらかじめGaAs基板1表面の電極形成領域にAsを
低エネルギーで適当量、例えば1×1014cm-2をイオ
ンインプランテーションにより注入し、このAs注入領
域31をGaに対し“As−rich”にしておく(図
4−a)。
【0025】ついで前記GaAs基板1表面にレジスト
層41を塗布し、パターン化した後Ti層21を例えば
50nm蒸着し、続いてAl層23を例えば600nm
蒸着する(図4−b)。
層41を塗布し、パターン化した後Ti層21を例えば
50nm蒸着し、続いてAl層23を例えば600nm
蒸着する(図4−b)。
【0026】リフトオフによりパターン化したのち、4
00〜500℃の熱処理を施す。これで前記As注入領
域31の“As−rich”なGaAs表面に蒸着され
たTiはAsとの結合が進み、過剰なGaAs結晶の解
離を進行させることなくTiAs層22が形成される
(図5)。
00〜500℃の熱処理を施す。これで前記As注入領
域31の“As−rich”なGaAs表面に蒸着され
たTiはAsとの結合が進み、過剰なGaAs結晶の解
離を進行させることなくTiAs層22が形成される
(図5)。
【0027】本実施例の効果を図7に示す。ジャンクシ
ョン温度を250℃に設定したDC通電試験を1000
時間実施し、飽和電流の初期値に対する変動量をAsの
注入量に対してプロットした。1×1014cm-2以上の
As注入では飽和電流の減少が著しく抑制されているこ
とから、十分なTi−As化合物層が形成されているこ
とが判る。
ョン温度を250℃に設定したDC通電試験を1000
時間実施し、飽和電流の初期値に対する変動量をAsの
注入量に対してプロットした。1×1014cm-2以上の
As注入では飽和電流の減少が著しく抑制されているこ
とから、十分なTi−As化合物層が形成されているこ
とが判る。
【0028】以上、本発明をFETを例示して説明した
が、本発明はGaAsダイオード、GaAs−ICなど
の他形態の製品のショットキー電極についても適用でき
る。
が、本発明はGaAsダイオード、GaAs−ICなど
の他形態の製品のショットキー電極についても適用でき
る。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明によるGaAs
FETのゲート電極形成方法によれば、ゲート電極とG
aAs基板界面に熱的に非常に安定なTiAs層を形成
することができ、これにより低抵抗で信頼性の高いFE
Tが得られる。
FETのゲート電極形成方法によれば、ゲート電極とG
aAs基板界面に熱的に非常に安定なTiAs層を形成
することができ、これにより低抵抗で信頼性の高いFE
Tが得られる。
【図1】本発明に係る実施例のGaAsFETの電極構
造を示す断面図。
造を示す断面図。
【図2】a〜cは本発明に係る第1実施例のGaAsF
ETの電極構成方法の一部を工程順に示すいずれも断面
図。
ETの電極構成方法の一部を工程順に示すいずれも断面
図。
【図3】a,bは本発明に係る第1実施例のGaAsF
ETの電極構成方法の一部を図2に引き続き示すいずれ
も断面図。
ETの電極構成方法の一部を図2に引き続き示すいずれ
も断面図。
【図4】a,bは本発明に係る第2実施例のGaAsF
ETの電極構成方法を工程順に示すいずれも断面図。
ETの電極構成方法を工程順に示すいずれも断面図。
【図5】本発明に係る第2実施例のGaAsFETの電
極構成方法を図4に引き続き工程順に示す断面図。
極構成方法を図4に引き続き工程順に示す断面図。
【図6】本発明に係るGaAsFETの電極構成方法に
よる高温DC通電による飽和電流の減少の熱処理温度依
存性との相関を説明するための線図で、図中のa線はA
s雰囲気中で500℃の熱処理を施したものを、b線は
As雰囲気中で300℃の熱処理を施したものを、c線
はAs雰囲気中での熱処理を施さないものをそれぞれ示
す。
よる高温DC通電による飽和電流の減少の熱処理温度依
存性との相関を説明するための線図で、図中のa線はA
s雰囲気中で500℃の熱処理を施したものを、b線は
As雰囲気中で300℃の熱処理を施したものを、c線
はAs雰囲気中での熱処理を施さないものをそれぞれ示
す。
【図7】本発明について高温DC通電による飽和電流の
減少のAs注入量依存性との相関を説明するための線
図。
減少のAs注入量依存性との相関を説明するための線
図。
【図8】従来例のGaAsFETの電極構造を示す断面
図。
図。
1…GaAs半導体基板 20…自然酸化膜 21…ゲート電極Ti層 22…ゲート電極TiAs層 23…ゲート電極Al層 31…As注入領域(“As−rich”) 41…レジスト層
Claims (5)
- 【請求項1】 GaAs表面にTi層を形成する工程
と、次いでAs雰囲気中にて熱処理を施しTiAs化合
物を形成する工程と、前記TiAs化合物の上にAl層
を堆積させる工程を含むことを特徴とするショットキー
電極の形成方法。 - 【請求項2】 GaAs表面上のショットキー電極形成
予定域にAsを注入する工程と、前記ショットキー電極
形成予定域にTi層およびAl層をこの順に積層させて
形成する工程と、次いで熱処理を施しTiAs化合物を
形成する工程を含むことを特徴とするショットキー電極
の形成方法。 - 【請求項3】 GaAs−ICにおけるショットキー電
極が請求項1または請求項2のいずれかに記載の形成方
法により形成されることを特徴とするショットキー電極
の形成方法。 - 【請求項4】 GaAsダイオードにおけるショットキ
ー電極が請求項1または請求項2のいずれかに記載の形
成方法により形成されることを特徴とするショットキー
電極の形成方法。 - 【請求項5】 GaAs FETにおけるショットキー
電極が請求項1または請求項2のいずれかに記載の形成
方法により形成されることを特徴とするショットキー電
極の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3596596A JPH09232600A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 電極の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3596596A JPH09232600A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 電極の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09232600A true JPH09232600A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12456674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3596596A Pending JPH09232600A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 電極の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09232600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001284578A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-12 | Fujitsu Ltd | 半導体三端子装置 |
KR100563264B1 (ko) * | 1998-12-21 | 2006-05-25 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 내구성이 향상된 탄성표면파 필터의 전극제조방법 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP3596596A patent/JPH09232600A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100563264B1 (ko) * | 1998-12-21 | 2006-05-25 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 내구성이 향상된 탄성표면파 필터의 전극제조방법 |
JP2001284578A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-12 | Fujitsu Ltd | 半導体三端子装置 |
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