JPH09230013A - 光磁界センサプローブ及び磁気光学素子 - Google Patents

光磁界センサプローブ及び磁気光学素子

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JPH09230013A
JPH09230013A JP8033233A JP3323396A JPH09230013A JP H09230013 A JPH09230013 A JP H09230013A JP 8033233 A JP8033233 A JP 8033233A JP 3323396 A JP3323396 A JP 3323396A JP H09230013 A JPH09230013 A JP H09230013A
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optical
magnetic field
optical fiber
magneto
lens
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Nobuki Itou
伸器 伊藤
Yukiko Yoshikawa
由起子 吉川
Satoshi Ishizuka
石塚  訓
Takashi Minemoto
尚 峯本
Onori Ishikawa
大典 石河
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常に小型で、高い測定精度を有する光磁界
センサプローブを実現すること。 【解決手段】 光の進行方向に沿って、入力光ファイバ
6aと、第1のレンズ5aと、偏光子2と、磁気光学素
子1と、前記偏光子2に対して透過偏光方向を互いに異
ならしめた検光子3と、第2のレンズ5bと、出力光フ
ァイバ6bを配置して被測定磁界を出力光強度として検
知する光磁界センサプローブにおいて、第1と第2のレ
ンズ5a、5bがドラムレンズであり、されらを内蔵す
るドラムレンズホルダーを設けて共焦点光学系を構成す
る。また磁気光学素子1として、化学式(BixGdy
z3-x-y-z)(Fe5-wGaw)O12)で表わされ、組成
範囲においてxの値を0.84≦x≦1.10、かつyの値を0.73
≦y≦1.22、かつzの値を0.02≦z≦0.03、かつwの値を0.
27≦w≦0.32とする希土類鉄ガーネット材料を用いて光
磁界センサプローブを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファラデー効果を
有する磁気光学素子と、それを用いて磁界を検出し、そ
の磁界強度を測定する光磁界センサプローブに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電流の周りに発生する磁界強度を光を用
いて測定する方法として、ファラデー効果を有する磁気
光学素子と光ファイバを組み合わせた光磁界センサが知
られている。そのような光磁界センサは、絶縁性が高く
電磁誘導ノイズの影響を受けない等の利点から、電力分
野の高圧配電線の事故検知用センサとして既に実用化さ
れている(電気学会論文誌B分冊,115巻12号,1447頁
(平成7年))。さらに、近年、計測器として高性能化
の要求が高まっており、高精度で小型な光磁界センサが
求められている。
【0003】ファラデー効果を利用した光磁界センサと
しては、これまでに図16に示すセンサヘッド部が開示
されている(日本応用磁気学会誌, vol. 19, no. 2, p.
209(1995) 、及び IEEE Transactions on Magnetics,
vol. 31, p. 3191 (1995)参照)。図16において、磁
界H中に希土類鉄ガーネット材料の磁気光学素子1が配
置される。図16(a)のセンサヘッドは、コリメート
レンズ24a、24bを用いてコリメート光学系を構成
している。ここで、磁気光学素子1として使用される希
土類鉄ガーネット材料の寸法は3mm角で膜厚60μmであ
る。また、光ファイバ6はコア径200μmのマルチモード
光ファイバである。偏光子2と検光子3aには5mm立方
の偏光ビームスプリッタが採用されており、偏光子2と
検光子3aの偏光方向が互いに45度になるように配置さ
れている。入力光ファイバ6aから入射した光は、コリ
メートレンズ24aで平行光となる。さらに、偏光子2
で直線偏光となり、磁気光学素子1を通過してファラデ
ー効果により偏光面は磁界強度に比例して回転を受け
る。回転を受けた直線偏光は、偏光子2と透過偏光方向
を45度に異ならしめた検光子3aを通過し、全反射ミラ
ー4で反射された後、コリメートレンズ24bで集光さ
れ、出力光ファイバ6bに結像する。この様なセンサ光
学系は、検光子を固定しており、その検光子からの光出
力を1ポートのみ利用するものであり非差動固定検光子
法と呼ばれ、磁界強度の変化が光量変化に変換されて計
測が可能となる。図16(a)の光磁界センサは、磁気
光学素子1である希土類鉄ガーネット材料の多磁区構造
によって回折された光を、0次光のみ受光しているので
磁界が高くなるにつれて、比誤差が大きくなることがこ
れまでに明らかにされている。
【0004】一方、図16(b)のセンサヘッドは、レ
ンズに球レンズ25a、25bを用いて共焦点光学系を
構成し、磁気光学素子1の位置にビームウエストを形成
することによって、希土類鉄ガーネット材料による回折
光を高次まで受光することができ、直線性を改良してい
る。図16(b)では、磁気光学素子1の位置にビーム
ウエストを形成するように光路長を短くするために、検
光子3bには3mm角のガラス偏光板を採用している。ま
た、球レンズ25は直径3mmで、屈折率1.517の材質BK
−7であり、センサヘッドの大きさは幅12mmで長さ20mm
である。これらの光磁界センサは、図9(本発明の光磁
界センサプローブを用いた光変流器の構成図)に示すよ
うに、空隙付き鉄心コア16のギャップ部に設置して光
変流器として使用される。したがって、センサヘッドの
幅が小さくなるほど、ギャップを狭くすることができ、
感度の高い光変流器を実現することができる。
【0005】この様なセンサに用いられている磁気光学
素子1として、化学式(化2)で示される希土類鉄ガー
ネット材料が開示されている(電子情報通信学会技術研
究報告 OQE92-105 (1992) 参照)。この従来の技術にお
いては、YをBiやGdで置換することにより温度特性
の良い磁気光学素子を実現している。この従来例で用い
られている結晶の化学式を(化2)に示す。
【0006】
【化2】 Bi1.3Gd0.1La0.11.5Fe4.4Ga0.612
【0007】
【発明が解決しようとする課題】次に、この磁気光学素
子を用いて作製した図16(b)に示す光磁界センサの
直線性と温度特性を図17と図18に示す。図17に示
すように約25 Oeから300Oeまでの磁界範囲で1.0%以下
の良好な直線性が実現されている。しかしながら、25 O
e以下の弱磁界を測定するには比誤差が大きく実用上問
題を有している。また、測定範囲も300 Oeまでと狭く、
さらに広い測定範囲を有する光磁界センサが望まれる。
図18には、(化2)に示す磁気光学素子を用いて、図
16(a)に示すコリメート光学系と図16(b)に示
す共焦点光学系の2種類のセンサ光学系を用い、感度の
温度変化を測定した結果が示されている。感度の変化率
が室温で規格化されており、印加磁界は50 Oeで60Hzの
交流磁界である。図18中の●印のように、0次の回折
光のみを受光するコリメート光学系で構成された図16
(a)に示す光磁界センサでは、1.0%以下の感度の温
度変化を示している。しかしながら、図16(b)に示
す光磁界センサに、(化2)に示す磁気光学素子を用い
た場合には、図18中○印のように感度の温度変化率が
約10%の正特性を示している。すなわち、図16(b)
の光磁界センサは、直線性は優れているが、感度の温度
特性には大きな問題があることが分かる。
【0008】したがって、従来の技術では良好な直線性
と良好な温度特性を両立する光磁界センサは実現できな
い。そこで、さらに小型で、しかも高精度な光磁界セン
サが望まれている。
【0009】本発明は、かかる従来の光磁界センサの課
題を鑑みてなされたものであり、良好な直線性と温度特
性、さらには広い測定範囲を満足し、測定精度の高い、
小型の光磁界センサプローブ等を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するために、非常に小型の光磁界センサプローブを
構成して、広い測定範囲に対して直線性を改良し、かつ
そのセンサ構成に対して特有の材料組成を見い出して温
度特性を改良する。
【0011】すなわち、小型のセンサヘッドを実現する
ために、高屈折率の球レンズを使用し、その周辺部を研
磨することによってドラムレンズを形成し、そのドラム
レンズ2個をホルダーに固定することによって、従来に
ない小型のドラムレンズホルダーを作製する。そのドラ
ムレンズホルダーを使用して、幅4mmの光磁界センサプ
ローブを構成する。
【0012】さらには、その光磁界センサプローブに使
用する磁気光学素子として、化学式(化1)において、
xの値を0.84≦x≦1.10、かつyの値を0.73≦y≦1.22、か
つzの値を0.02≦z≦0.03、かつwの値を0.27≦w≦0.32と
した希土類鉄ガーネット材料を提供するものである。
【0013】
【化1】 (BixGdyz3-x-y-z)(Fe5-wGaw)O12 Rは希土類元素から選択される少なくとも1種類の元
素。
【0014】さらに、低磁界の直線性を改良するため
に、希土類鉄ガーネット材料の磁壁抗磁力(HW)の大
きさに着目し、比誤差を低減するために磁壁抗磁力の小
さな希土類鉄ガーネット材料を作製する。そのために、
本願では磁壁抗磁力の膜厚依存性とアニール効果を見出
した。本願発明によれば、ある希土類鉄ガーネット材料
の組成に対して膜厚を適切に調節することにより、磁壁
抗磁力を低減することができる。また、(化1)で表さ
れる希土類鉄ガーネット材料を高温で熱処理することに
よっても、磁壁抗磁力を低減することができる。そのよ
うにして膜厚の最適化と膜に熱処理を施した希土類鉄ガ
ーネット材料を磁気光学素子として光磁界センサプロー
ブに適用するものである。
【0015】次に、上記のような構成を有する本発明の
作用効果を説明する。本発明の構成によって、極端に光
磁界センサの横幅を小さくすることができ、部品点数も
少なくなるので組立も容易となる。特に、ドラムレンズ
ホルダーの採用によって、信頼性も向上する。さらに、
本発明の光磁界センサプローブによれば、空隙付き鉄心
コアのギャップ間隔を小さくすることができる。したが
って、入力電流に対して高感度の光変流器を実現するこ
とができる。また、光変流器のヘッドも非常に小型に構
成することが可能となる。
【0016】さらに、本発明の磁気光学素子は、磁気光
学素子の多磁区構造による回折光を高次まで受光するこ
とのできる光学系に使用するためのものである。すなわ
ち、本発明の磁気光学素子を用いて光磁界センサプロー
ブを構成すれば、高次の回折光を受光することができる
ので、直線性の良好なセンサを実現することができる。
また、磁気光学素子の飽和磁界が従来の磁気光学素子よ
りも大きく設計されているので、高磁界まで直線性良く
測定することができる。また、本発明の光磁界センサプ
ローブ用に特有の希土類鉄ガーネット材料組成を見出す
ことによって、良好な温度特性を実現することが可能と
なっている。このようにして、小型で高精度な光磁界セ
ンサプローブを実現することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】本発明の第1の実施の形態は、光の進行方
向に沿って、偏光子と、磁気光学素子と、前記偏光子に
対して透過偏光方向を互いに異ならしめた検光子とを配
置して、被測定磁界を出力光強度として検知する光磁界
センサプローブにおいて、前記偏光子に第1のレンズを
介して光を入力するための入力光ファイバと、前記検光
子からの出力光を第2のレンズを介して出力する出力光
ファイバとを備え、前記入力光ファイバ、前記第1のレ
ンズ、前記磁気光学素子、前記第2のレンズ及び、前記
出力光ファイバが共焦点光学系で構成され、さらに前記
第1のレンズと前記第2のレンズがドラムレンズである
ことを特徴とする光磁界センサプローブである。
【0019】本発明の第2の実施の形態は、光の進行方
向に沿って、偏光子と、磁気光学素子と、前記偏光子に
対して透過偏光方向を互いに異ならしめた検光子とを配
置して、被測定磁界を出力光強度として検知する光磁界
センサプローブにおいて、前記偏光子に第1のレンズを
介して光を入力するための入力光ファイバと、前記検光
子からの出力光を第2のレンズを介して出力する出力光
ファイバとを備え、前記入力光ファイバ、前記第1のレ
ンズ、前記磁気光学素子、前記第2のレンズ及び、前記
出力光ファイバが共焦点光学系で構成され、さらに前記
第1のレンズと前記第2のレンズを内蔵するレンズホル
ダーが配置されていることを特徴とする光磁界センサプ
ローブである。
【0020】本発明の第3の実施の形態は、前記第1の
レンズと前記第2のレンズに屈折率が1.517以上のレン
ズを使用することを特徴とする光磁界センサプローブで
ある。
【0021】本発明の第4の実施の形態は、光の進行方
向に沿って、偏光子と、磁気光学素子と、前記偏光子に
対して透過偏光方向を互いに異ならしめた検光子とを配
置して、被測定磁界を出力光強度として検知する光磁界
センサプローブにおいて、前記偏光子に第1のレンズと
第1のミラーを介して光を入力するための入力光ファイ
バと、前記検光子からの出力光を第2のミラーと第2の
レンズを介して出力する出力光ファイバとを備え、前記
入力光ファイバ、前記第1のレンズ、第1のミラー、前
記磁気光学素子、前記第2のミラー、前記第2のレンズ
及び、前記出力光ファイバがコの字型光学系で構成さ
れ、この光学系が内蔵されるケースに、前記第1のミラ
ーと前記第2のミラーが直接に蒸着されて形成されてい
ることを特徴とする光磁界センサプローブである。
【0022】本発明の第5の実施の形態は、光の進行方
向に沿って、偏光子と、磁気光学素子と、前記偏光子に
対して透過偏光方向を互いに異ならしめた検光子とを配
置して、被測定磁界を出力光強度として検知する光磁界
センサプローブにおいて、前記磁気光学素子の一端に前
記偏光子を挟んで設けられた入力光ファイバと、前記磁
気光学素子の他端に前記検光子を挟んで設けられた出力
光ファイバとが、先端に直接レンズを有する先球光ファ
イバであることを特徴とする光磁界センサプローブであ
る。
【0023】本発明の第6の実施の形態は、前記先球光
ファイバが、先端部の屈曲した屈曲先球光ファイバであ
ることを特徴とする光磁界センサプローブである。
【0024】本発明の第7の実施の形態は、光の進行方
向に沿って、偏波面を保持する機能を有する入力光ファ
イバと、磁気光学素子と、前記入力光ファイバの偏波面
と偏光方向が異なる偏波面を保持する機能を有する出力
光ファイバとを配置して、被測定磁界を出力光強度とし
て検知することを特徴とする光磁界センサプローブであ
る。
【0025】本発明の第8の実施の形態は、前記偏波面
を保持する光ファイバが、先端部の屈曲した屈曲偏波面
保持光ファイバであることを特徴とする光磁界センサプ
ローブである。
【0026】本発明の第9の実施の形態は、光の進行方
向に沿って、入力光ファイバと、偏光子と、磁気光学素
子と、前記偏光子に対して透過偏光方向を互いに異なら
しめた検光子と、出力光ファイバを配置して被測定磁界
を出力光強度として検知する光磁界センサプローブにお
いて、前記入力光ファイバ、及び前記出力光ファイバは
オールプラスチック光ファイバであることを特徴とする
光磁界センサプローブである。
【0027】本発明の第10の実施の形態は、前記オー
ルプラスチック光ファイバが、先端部の屈曲した先端屈
曲オールプラスチック光ファイバであることを特徴とす
る光磁界センサプローブである。
【0028】本発明の第11の実施の形態は、希土類鉄
ガーネット材料利用した磁気光学素子であって、その希
土類鉄ガーネット材料が下記化学式で表され、xの値を
0.84≦x≦1.10、かつYの値を0.73≦y≦1.22、かつzの値
を0.02≦z≦0.03、かつwの値を0.27≦w≦0.32としたこ
とを特徴とする磁気光学素子である。
【0029】
【化1】 (BixGdyZ3-x-y-z)(Fe5-wGaw)O12 Rは希土類元素から選択される少なくとも1種類の元素
であるである。
【0030】本発明の第12の実施の形態は、前記希土
類鉄ガーネット材料を、ガーネット結晶基板上にエピタ
キシャル成長させて形成することを特徴とする磁気光学
素子である。
【0031】本発明の第13の実施の形態は、前記ガー
ネット結晶基板がCa−Mg−Zr置換型Gd3Ga5
12基板であることを特徴とする磁気光学素子である。
【0032】本発明の第14の実施の形態は、前記希土
類鉄ガーネット材料が、熱処理されていることを特徴と
する磁気光学素子である。
【0033】本発明の第15の実施の形態は、前記希土
類鉄ガーネット材料の磁壁抗磁力が、0.2Oe以下とする
ことを特徴とする磁気光学素子である。
【0034】次に本発明を更に詳しく実施例によって説
明する。
【0035】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例の光磁界センサプローブを示す図である。図1の磁気
光学素子1には、上記(化1)で表される希土類鉄ガー
ネット材料を使用している。図1中の点線は光線軌跡で
あり、共焦点光学系であることを示している。センサヘ
ッドの横幅を小さくするために、材質BK−7(屈折率
1.517)で、レンズ半径3mmでドラム直径2mmのドラムレ
ンズ5を採用している。また、偏光子2と検光子3に
は、2mm角のガラス製偏光板を用いており、全反射ミラ
ー4には2mm角の誘電体多層膜蒸着ミラーを使用してい
る。光ファイバ6は、コア径200μmのマルチモード光フ
ァイバである。図1のように各構成部品をケース7に固
定することによって、従来の半分の横幅6mmの小型の光
磁界センサプローブを実現している。
【0036】図9の信号処理回路18の光源から出射さ
れた光9aは、光ファイバコード8aを介して、センサ
ヘッドに導かれ、光ファイバ6aから入射される。入射
光は、ドラムレンズ5aで集光されて、全反射ミラー4
で90度に光路を曲げられて、偏光子2で直線偏光とな
り、磁気光学素子1を通過する。このとき、入射光9a
は磁気光学素子1の位置でビームウエストを形成する。
磁界が磁気光学素子1の膜面に垂直に印加されると、フ
ァラデー回転によって光の偏波面が回転する。偏光子2
と検光子3の偏光軸は互いに45度回転した角度配置とな
っているので、磁界強度が光強度に変換されることにな
る。検光子3を通過した光は、全反射ミラー4で再び90
度に光路を曲げられた後に、ドラムレンズ5bで集光さ
れて、光ファイバ6bに結像する。
【0037】この光磁界センサプローブは、入力光ファ
イバ6aと磁気光学素子1、磁気光学素子1と出力光フ
ァイバ6bの光学的配置が、レンズを介して共焦点光学
系で構成され、磁気光学素子1を中心としてほぼ線対称
に構成されている。このように磁気光学素子1に対して
線対称な共焦点の光学系を構成することによって、磁区
を有する磁気光学素子の回折光を高次光まで受光するこ
とができ、直線性の優れたセンサを実現することができ
る。
【0038】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例の光磁界センサプローブを示す図である。図2の光磁
界センサプローブが図1のセンサと異なる点は、集光用
レンズに材質SF−8(屈折率1.689)、レンズ半径2m
m、ドラム直径1.25mmのドラムレンズ5を採用している
点である。さらに、その入力側ドラムレンズ5aと出力
側ドラムレンズ5bを、セラミックス製あるいは非磁性
ステンレス製ホルダー11に内蔵している点である。そ
のドラムレンズ内蔵ホルダー11を図3に示す。ホルダ
ーの平行する貫通穴に、2つのドラムレンズ5a、5b
を固定した構成となっている。
【0039】組立の際には、光ファイバをフェルール1
2に接着した後、フェルール端面を精密研磨する。フェ
ルール12に固定した光ファイバ6を、図3に示すドラ
ムレンズホルダー11に挿入して接着固定する。一方、
ケース7内側の底面や壁面を利用して、あらかじめ磁気
光学素子1、偏光子2、検光子3、全反射ミラー4をそ
れぞれ固定しておく。最後に、光ファイバ6が固定され
たドラムレンズホルダー11をケース7の所定の位置に
固定して、光磁界センサプローブを完成する。このよう
に、従来にないドラムレンズホルダー11を採用するこ
とによって、光軸調整も簡単となり信頼性も非常に向上
した。また、実施例1に比べて、さらに小型化が可能と
なった。図2に示す光磁界センサプローブは、幅4mmで
長さ20mmとなっている。
【0040】また、さらに高い屈折率(1.804)を有す
る材質TaF−3のドラムレンズを採用した場合も、共
焦点光学系を構成すると、入力側レンズ5aと出力側レ
ンズ5bの距離を短くすることができ、さらにプローブ
の幅を低減することができた。 (実施例3)図4は、
本発明の第3の実施例の光磁界センサプローブを示す図
である。図4の光磁界センサプローブが図2のセンサと
異なる点は、部品点数をさらに減らせるために、誘電体
多層膜をケース7内側に直接に蒸着したところに特徴が
ある。このように構成することによって、誘電体多層膜
蒸着ミラー4をケース7に接着する手間を省け、実施例
2で述べた組立がさらに簡単となり、また実用上の信頼
性も一層向上された。
【0041】(実施例4)図5は、本発明の第4の実施
例の光磁界センサプローブを示す図である。図5の光磁
界センサプローブが図1の光磁界センサと異なる点は、
部品点数をさらに減らせるために、レンズを省き、入力
光ファイバと出力光ファイバに、先球光ファイバで先端
が90度に屈曲している、屈曲先球光ファイバ13aと1
3bを使用している点である。この屈曲先球光ファイバ
13を用いた場合も、実施例1や実施例2と同様に、セ
ンサ光学系は共焦点光学系で構成されている。このよう
に構成することによって、横幅6mmの小型で高精度な光
磁界センサプローブを作製することができた。
【0042】(実施例5)図6は、本発明の第5の実施
例の光磁界センサプローブを示す図である。図6の光磁
界センサプローブが図1のセンサと異なる点は、部品点
数をさらに減らせて、ヘッド部の横幅を低減するため
に、レンズと偏光子、検光子を省き、入力光ファイバと
出力光ファイバに、偏波面を保持する機能を有する先端
屈曲光ファイバ14を使用している点である。入力光フ
ァイバ14aと出力光ファイバ14bの偏波面は、互い
に45度回転させて配置している。このようにして、作
製した光磁界センサプローブの横幅は4mmと狭く、非常
に小型である。
【0043】本実施例の場合、光ファイバが偏波面保持
光ファイバでなく、屈曲光ファイバの先端に偏光板を付
加したような偏波面保持機能のある光ファイバでも、同
等の性能を発揮することが可能である。
【0044】(実施例6)図7は、本発明の第6の実施
例を示す光磁界センサプローブを示す図である。図7の
光磁界センサプローブが図1のセンサと異なる点は、S
NR特性と直線性を向上させるために、光ファイバに、
先端部が屈曲したオールプラスチック光ファイバ(PO
F)15を使用している点である。一般に、POFはコ
ア径が1mm程度と非常に大きいので、受光器での受光量
を大きく取ることができる。また、コア径が大きいと、
磁気光学素子1に希土類鉄ガーネット材料を使用したと
きに発生する回折光を高次まで受光することも可能であ
る。このように、POFを使用することによって、光磁
界センサプローブの受光量を大きくすることが可能とな
り、センサとしてSN特性をさらに向上させることが可
能となった。
【0045】なお、実施例5と実施例6では、入力光フ
ァイバと出力光ファイバの間の距離が短くなるように、
膜厚の薄いガラス製偏光板や、SGGG基板を削除して
膜厚を薄くした希土類鉄ガーネット膜を使用すれば、希
土類鉄ガーネット材料の多磁区構造による入力光の回折
光を高次まで出力光ファイバで受光することができ、さ
らに直線性の良い光磁界センサプローブを構成すること
ができた。
【0046】ここで、実施例1から実施例6の光磁界セ
ンサプローブの直線性を図8に示す。図8から明らかな
ように、本実施例による光磁界センサプローブは、従来
の図17よりも、200 Oeさらに広い磁界範囲で優れた直
線性を示し、500 Oeまでの磁界範囲で比誤差がわずかに
1.0%以下であることがわかる。
【0047】次に、これらの光磁界センサプローブを空
隙付き鉄心コアのギャップ間に設置して光変流器を構成
した。その様子を図9に示す。ここで16は空隙付き鉄
心コア、17は光磁界センサプローブ、18は信号処理
回路、そして19は導電体である。また、光変流器とし
て使用した場合の直線性と感度の測定結果をそれぞれ図
10と図11に示す。従来の光変流器の測定データも併
せて示しているが、小型化することによって直線性も感
度も共に大きく改善されていることがわかる。図9に
は、鉄心コア16を使用して光変流器を構成した場合を
示しているが、鉄心コアなしで導電体に直接に光磁界セ
ンサプローブを設置することによっても、十分に測定す
る事が可能であった。
【0048】(実施例7)次に、本発明の磁気光学素子
についての実施例について、図と表を用いて説明する。
(表1)は、本願の第7の実施例を示す組成表である。
Bi23−PbO−B25系フラックスを用いてCa−
Mg−Zr置換型Gd3Ga512基板上に化学式(化
1)で示される希土類鉄ガーネット材料をLPE法で結
晶成長した。数値は各元素に対する組成比を表す。(表
1)に示す磁気光学素子の温度特性を評価するために、
磁気光学素子を図2に示す光磁界センサプローブに構成
して、磁気光学素子の飽和磁界以下の磁界範囲で、感度
の温度変化を測定した。センサ感度の変化率を(表1)
に示している。交流磁界の周波数は、60Hzである。(表
1)中の温度特性に#印を付した試料は、本発明の範囲
外のものである。また、(表1)で*印を付した試料に
ついては、感度の温度変化の測定データを図12に示し
ている。
【0049】
【表1】
【0050】本発明の磁気光学素子は、化学式(化1)で
示されるが、結晶組成が、xの値を0.84≦x≦1.10、かつ
yの値を0.73≦y≦1.22、かつzの値を0.02≦z≦0.03、か
つwの値を0.27≦w≦0.32では、−20℃から+80℃の温度
範囲では、感度の温度変化が 3.0%以下(±1.5%以
下)に収まっている。従来例の図18の○印と比較する
と著しく温度特性が改善されることが分かる。さらに、
(表1)の磁気光学素子は、図1〜図5に示される共焦
点光学系を用いた光磁界センサプローブに使用されてい
るので、その出力の直線性を評価すると、希土類鉄ガー
ネット材料が飽和する磁界の約500 Oeまで1.0%以下の
優れた直線性を示す。また、高次の回折光を受光するこ
とのできる図6や図7の屈曲ファイバ利用光磁界センサ
プローブに適用した場合にも、同様に良好な温度特性を
示した。
【0051】この様な良好な結果を得るための基本的な
理論は、次のようなものである。磁気光学素子による回
折光の0次光だけを受光する光学系で構成される光磁界
センサプローブは、そのセンサ出力の直流成分V0DC
交流成分V0ACは次式のように表される。ただし、ここ
で比例定数を1として規格化している。
【0052】
【数1】V0DC=A+(1/2)CHIN 2
【0053】
【数2】V0AC=BHINsinωt+(1/2)CHIN 2sin
(2ωt−π/2) ここで、定数A,B,Cは、
【0054】
【数3】A=cos2θF/2,B=(cosθFsinθF)/
S,C=sin2θF/2HS 2 であり、θFはファラデー回転角、HSは飽和磁界であ
る。希土類鉄ガーネット材料による回折光の0次光のみ
を受光する光磁界センサの基本波に対する変調度m0
0AC/V0DCで定義されるので、(数1)と(数2)か
ら求められる。出力基本波ωに対する変調度m0は、温
度Tの関数として次式のように表される。
【0055】
【数4】 m0(T)=B(T)HIN/(A(T)+C(T)HIN 2/2) 一方、磁気光学素子による回折光の全次数を受光する光
学系で構成される光磁界センサにおいて、その出力の直
流成分VallDCと交流成分VallACは次式のように表され
る。
【0056】
【数5】VallDC=1/2
【0057】
【数6】VallAC=2BHIN, 2B=sin2θF/HS したがって、全次数を受光する光磁界センサの変調度m
allは、温度Tの関数として次式のように表される。
【0058】
【数7】mall(T)=4B(T)HIN (数4)と(数7)から、磁気光学素子であるガーネッ
ト材料の組成が決まれば、A,B,Cの各定数とその温
度変化が決まるので、光磁界センサの感度の温度依存性
は一義的に決まるということが分かる。したがって、
(表1)に示した実施例のように、主にGd元素の置換
濃度を変えることによって、高次の回折光まで受光する
ような光磁界センサプローブにおいて、感度の温度変化
の小さい希土類鉄ガーネット材料の組成を決定すること
が可能となる。
【0059】さらに、(数7)から、全次数を受光すれ
ば、感度の温度依存性は印加磁界に依存しないことが分
かる。換言すれば、従来の0次光のみを受光するような
センサ光学系において、ある磁界強度で(数4)に基づ
き感度の温度変化を最小とする希土類鉄ガーネット材料
の組成を決定しても、磁界の2乗項が含まれるので、印
加磁界が変わると感度の温度依存性も変化することにな
る。したがって、高次の回折光まで受光するほど、温度
によって直線性が変動しない光磁界センサを実現できる
と考えられる。
【0060】したがって、希土類鉄ガーネット材料を磁
気光学素子とする光磁界センサプローブの測定精度を高
めるために、高次の回折光を受光するセンサ光学系を採
用する場合には、必然的に本実施例と同様な方法で希土
類鉄ガーネット材料の組成を改良する必要がある。実施
例7の(表1)のように希土類元素に対して置換する元
素がBi+Gd+La+Yの組み合わせだけでなく、こ
れまでに開示されている温度特性の制御しやすい置換の
組み合わせ、例えばBi+Gd+Y、Bi+Gd、Bi
+Tb、Bi+Yb+Tb、Bi+Y+Tb、Bi+E
u+Ho、Bi+Nd+Tb、Bi+Ho+Tb、Bi
+Er+Pb等の希土類元素の組み合わせや、その上さ
らにFe元素をGa、Al、Sc、In、Ptから選ば
れる少なくとも1種類の元素で置換した元素の組み合わ
せを有する希土類鉄ガーネット材料に対しても本願と同
様な方法で、感度の温度特性を低減し、直線性の良い光
磁界センサプローブや屈曲光ファイバ利用センサを構成
することも可能である。
【0061】なお、本実施例7では、格子整合性をとる
ために置換する元素としてLaを用いた例について記述
したが、化学式(化1)のR元素に1種類以上の希土類
元素を用いることも可能であった。その際、希土類鉄ガ
ーネット材料の飽和磁化に対して影響のない非磁性元素
であることが良好な結果を与える。また、ガーネット結
晶基板に格子定数の異なるCa−Mg−Zr置換型Gd
3Ga512結晶基板以外のものを用いた場合も、格子整
合性をとるために、化学式(化1)のR元素に1種類以
上の希土類元素を置換して、直線性と温度特性の良い希
土類鉄ガーネット材料を成長することができた。
【0062】なお、この直線性と温度特性の改善は0.8
μm帯の光源だけでなく、希土類鉄ガーネット材料を透
過する1.3μm帯や1.5μm帯の他の波長についても認めら
れた。また、周波数60Hzだけでなく、DC磁界から数10
0MHz程度まで精度良く磁界を測定することができた。さ
らに、以上はCa−Mg−Zr置換型Gd3Ga512
板(SGGG結晶基板)上に磁気光学素子を成長させた
ものであるが、Nd3Ga512基板上にも成長条件を変
えて成長し、同様な結果が得られた。また、気相成長法
を用いて、これらの基板上にエピタキシャル成長させる
ことも可能である。
【0063】ただし、いずれの成長法においても成長条
件によって、化学式(化1)で示され、その結晶組成に
おいて、xの値が0.84≦x≦1.10、かつyの値が0.73≦y≦
1.22、かつzの値が0.02≦z≦0.03、かつwの値が0.27≦w
≦0.32の範囲である希土類鉄ガーネット材料が、エピタ
キシャル成長せずに多結晶体として形成されることもあ
るが、そのような多結晶体の磁気光学素子でも光吸収損
失が少し大きくなるものの充分に使用可能である。
【0064】(実施例8)本発明の第8の実施例につい
て図面を参照しながら説明する。本実施例は、磁壁抗磁
力が、0.2Oe以下とすることを特徴としている。図13
は、本発明の第8の実施例を示す弱磁界における光磁界
センサプローブの直線性について、その膜厚依存性と磁
壁抗磁力(HW)の関係を示す図である。すなわち、図
1や図2に示すような回折光を高次まで受光することの
できる光磁界センサプローブの弱磁界における直線性
は、使用する磁気光学素子の膜厚(d)に大きく依存す
ることを示している。磁気光学素子の膜厚が厚くなるに
つれて、弱磁界の比誤差が極端に改良されていくことが
わかる。
【0065】このような良好な結果が得られる基本的な
理由を次に述べる。センサ出力の比誤差の要因として考
えられることは、回折光の受光次数の影響、希土類
鉄ガーネット材料の磁化曲線の非線形性、希土類鉄ガ
ーネット材料の磁壁抗磁力が大きいことの3点であり、
高磁界側では主にの回折光の受光条件が影響すると考
えられる。
【0066】そこで、低磁界領域における直線性の改良
について、比誤差の観点から詳細に説明する。負の比誤
差が大きく現れる20 Oe以下の低磁界領域で、センサ出
力の周波数分析を行った。その結果、低磁界において基
本波(ω)と共に第3高調波(3ω)が観測された。印
加磁界3.4 Oeと105 Oeで測定したセンサ出力の周波数ス
ペクトルを図14に示す。図14(a)中の3ωは、印
加磁界が大きくなるにつれて、図14(b)に示すよう
にノイズと同レベルになり、実質的にはセンサ出力の線
形性に影響しなくなる。一般に、基本波に対して奇数次
の高調波が発生する場合は、入出力側にヒステリシスル
ープが存在すると考えられる。この第3高調波の原因
は、上記3点の要因のうち、主にのBiRIG結晶の
磁壁抗磁力(HW)が大きいことであると考えられる。
Wが大きいと、HW以下の微弱磁界では磁壁が動きにく
くなるので、センサ出力が直線的に変化しなくなる。つ
まり、HWが小さいほど、低磁界でのセンサ出力の直線
性が良いと考えられる。したがって、低磁界領域の比誤
差を低減するには、希土類鉄ガーネット材料のHWを小
さくすればよいと考えられる。
【0067】そこで、膜厚の異なる希土類鉄ガーネット
材料を用いて光磁界センサプローブを作製し、直線性を
測定した。その結果が図13である。ここでは、プロッ
トした点が実測値で、点線と実線が測定結果から求めた
Wの値を用いて計算した比誤差曲線である。HWの値
(ピーク値)は、印加磁界に対するセンサ出力値をプロ
ットしたグラフの直線部分を、センサ出力値のゼロに外
挿した点から求め、40μmでHW=0.2 Oe、60μmでHW=
0.03 Oeの値を得た。比誤差曲線は、全次数を受光する
磁界センサの変調度mallの(数7)にHWの項を考慮し
た次式(数8)を基に計算した。
【0068】
【数8】mall'= 0 , H0<HW mall'= 4B×(H0-HW) , H0≧HW この実施例から、60μmの厚膜を使用した方が、低磁界
における負の比誤差が大きく低減されていることが分か
る。また、さらに厚い膜厚の80μmの希土類鉄ガーネッ
ト材料を使用しても低磁界の比誤差は低減された。一
方、HWを考慮して求めた計算値は実測値とよく一致し
ており、比誤差曲線がHWの値に大きく依存することが
分かる。
【0069】図13から20Oe以下の磁界で1.0%以下
の精度で測定するためには、(数8)の理論式や実験か
ら、HWの値が0.2 Oe以下の磁気光学素子を使用すれば
良いことがわかる。さらに、HWの値が小さいほど、低
磁界の比誤差が低減されることが確認された。また、図
13で使用した磁気光学素子は、(化1)で表される希
土類鉄ガーネット材料であるが、この磁壁抗磁力の膜厚
依存性は磁区を有する磁気光学素子のすべてに適用でき
ると考えられる。
【0070】(実施例9)次に、本発明の第9の実施例
について、図面を参照しながら説明する。第9の実施例
は、磁気光学素子の熱処理が特徴であり、その熱処理が
低磁界の直線性に及ぼす効果を利用するものである。
【0071】すなわち、(化1)で表される希土類鉄ガ
ーネット材料を適切に熱処理することによって、低磁界
領域における比誤差を低減することが実現された。熱処
理は、(化1)で表される希土類鉄ガーネット材料を、
図15に示すように、基板20に使用しているSGGG
結晶22上に希土類鉄ガーネット材料21の成長面を接
触させてセラミック皿23に置いて、電気炉内に設置し
て行う。このように成長面をカバーしなければ、うまく
熱処理できず、希土類鉄ガーネット材料の膜面が損傷を
受けて割れてしまう。熱処理温度は、900℃、950℃、10
00℃、1050℃、1100℃であり、時間依存性も見るため
に、それぞれの温度で熱処理時間を5時間、10時間、15
時間、20時間、25時間と変化させて熱処理を施した。熱
処理後の希土類鉄ガーネット材料21の表面状態を光学
顕微鏡を用いて観察した。熱処理時間が10時間で、熱処
理温度が900℃から1000℃では結晶表面に特に変化は見
られないが、1100℃では膜表面の所々にダメージを受け
ていることが分かった。また、1200℃では、膜が割れを
起こしていまうことが分かった。
【0072】そこで、熱処理を施した希土類鉄ガーネッ
ト材料を用いて、図2に示される光磁界センサプローブ
を作製し直線性を測定した。その結果を(表2)と(表
3)に示す。(表2)は熱処理温度を変化させた時のセ
ンサ出力の比誤差と磁壁抗磁力の測定結果であり、(表
3)は熱処理時間に対する比誤差と磁壁抗磁力の測定結
果である。表中の比誤差は、20 Oe以下の磁界範囲での
低磁界特性を表しており、×印は膜が損傷を受けて測定
できなかった場合である。
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】(表2)から熱処理温度が高いほど、(表
3)から熱処理時間が長いほど、20Oe以下の比誤差が低
減されることが分かる。ただし、1100℃以上の高温で、
25時間以上行うと、(化1)で表される希土類鉄ガーネ
ット材料の膜が損傷を受けて、割れてしまうので、光磁
界センサプローブに構成することができない。したがっ
て、熱処理後の表面状態の観察と上記の結果から、1.0
%以下の比誤差を実現するには、1000℃〜1050℃の温度
で15時間以上の熱処理を施し、磁壁抗磁力が0.2 Oe以下
となるようにすることが適当である。
【0076】
【発明の効果】以上述べてきたことから明らかなよう
に、本発明の磁気光学素子とセンサ光学系によれば、従
来よりも広い磁界範囲にわたって、良好な直線性と優れ
た温度特性を実現し、高精度に磁界を計測することでき
る小型で信頼性の高い光磁界センサプローブを提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁界センサプローブの一実施例を示
す図。
【図2】本発明の光磁界センサプローブの一実施例を示
す図。
【図3】本発明のドラムレンズホルダーの概略を示す
図。
【図4】本発明の光磁界センサプローブの一実施例を示
す図。
【図5】本発明の光磁界センサプローブの一実施例を示
す図。
【図6】本発明の光磁界センサプローブの一実施例を示
す図。
【図7】本発明の光磁界センサプローブの一実施例を示
す図。
【図8】本発明の光磁界センサプローブの直線性を示す
図。
【図9】本発明の光磁界センサプローブを用いた光変流
器の構成図。
【図10】本発明の光磁界センサプローブを用いた光変
流器の直線性を示す図。
【図11】本発明の光磁界センサプローブを用いた光変
流器の感度を示す図。
【図12】本発明の光磁界センサプローブの温度特性を
示す図。
【図13】本発明の光磁界センサプローブの比誤差の磁
壁抗磁力依存性を示す図。
【図14】(a)従来の光磁界センサの3.4 Oeにおける
周波数スペクトルを示す図。(b)従来の光磁界センサ
の105 Oeにおける周波数スペクトルを示す図。
【図15】(a)本発明の磁気光学素子の熱処理方法を
示す側面図。(b)本発明の磁気光学素子の熱処理方法
を示す斜視図。
【図16】(a)従来のコリメート光学系を用いた光磁
界センサの内部構成を示す図。(b)従来の共焦点光学
系を用いた光磁界センサの内部構成を示す図。
【図17】従来の光磁界センサの直線性を示す図。
【図18】従来の光磁界センサの温度特性を示す図。
【符号の説明】
1 磁気光学素子 2 偏光子 3 検光子 4 全反射ミラー 4a 蒸着全反射ミラー 5a、10a 入力側ドラムレンズ 5b、10b 出力側ドラムレンズ 6a 入力光ファイバ 6b 出力光ファイバ 7 センサケース 8a、8b 入出力光ファイバコード 9a 入力光 9b 出力光 11 ドラムレンズホルダー 12 フェルール 13a、13b 屈曲先球光ファイバ 14a、14b 屈曲偏波面保持光ファイバ 15a、15b オールプラスチック光ファイバ 16 空隙付き鉄心コア 17 光磁界センサプローブ 18 信号処理回路 19 導電体 20 基板 21 希土類鉄ガーネット材料(成長膜) 22 SGGG結晶基板 23 セラミック皿 24a、24b コリメートレンズ 25a、25b 球レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯本 尚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石河 大典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の進行方向に沿って、偏光子と、磁気光
    学素子と、前記偏光子に対して透過偏光方向を互いに異
    ならしめた検光子とを配置して、被測定磁界を出力光強
    度として検知する光磁界センサプローブにおいて、前記
    偏光子に第1のレンズを介して光を入力するための入力
    光ファイバと、前記検光子からの出力光を第2のレンズ
    を介して出力する出力光ファイバとを備え、前記入力光
    ファイバ、前記第1のレンズ、前記磁気光学素子、前記
    第2のレンズ及び、前記出力光ファイバが共焦点光学系
    で構成され、さらに前記第1のレンズと前記第2のレン
    ズがドラムレンズであることを特徴とする光磁界センサ
    プローブ。
  2. 【請求項2】光の進行方向に沿って、偏光子と、磁気光
    学素子と、前記偏光子に対して透過偏光方向を互いに異
    ならしめた検光子とを配置して、被測定磁界を出力光強
    度として検知する光磁界センサプローブにおいて、前記
    偏光子に第1のレンズを介して光を入力するための入力
    光ファイバと、前記検光子からの出力光を第2のレンズ
    を介して出力する出力光ファイバとを備え、前記入力光
    ファイバ、前記第1のレンズ、前記磁気光学素子、前記
    第2のレンズ及び、前記出力光ファイバが共焦点光学系
    で構成され、さらに前記第1のレンズと前記第2のレン
    ズを内蔵するレンズホルダーが配置されていることを特
    徴とする光磁界センサプローブ。
  3. 【請求項3】前記第1のレンズと前記第2のレンズに屈
    折率が1.517以上のレンズを使用することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の光磁界センサプローブ。
  4. 【請求項4】光の進行方向に沿って、偏光子と、磁気光
    学素子と、前記偏光子に対して透過偏光方向を互いに異
    ならしめた検光子とを配置して、被測定磁界を出力光強
    度として検知する光磁界センサプローブにおいて、前記
    偏光子に第1のレンズと第1のミラーを介して光を入力
    するための入力光ファイバと、前記検光子からの出力光
    を第2のミラーと第2のレンズを介して出力する出力光
    ファイバとを備え、前記入力光ファイバ、前記第1のレ
    ンズ、第1のミラー、前記磁気光学素子、前記第2のミ
    ラー、前記第2のレンズ及び、前記出力光ファイバがコ
    の字型光学系で構成され、この光学系が内蔵されるケー
    スに、前記第1のミラーと前記第2のミラーが直接に蒸
    着されて形成されていることを特徴とする光磁界センサ
    プローブ。
  5. 【請求項5】光の進行方向に沿って、偏光子と、磁気光
    学素子と、前記偏光子に対して透過偏光方向を互いに異
    ならしめた検光子とを配置して、被測定磁界を出力光強
    度として検知する光磁界センサプローブにおいて、前記
    磁気光学素子の一端に前記偏光子を挟んで設けられた入
    力光ファイバと、前記磁気光学素子の他端に前記検光子
    を挟んで設けられた出力光ファイバとが、先端に直接レ
    ンズを有する先球光ファイバであることを特徴とする光
    磁界センサプローブ。
  6. 【請求項6】前記先球光ファイバが、先端部の屈曲した
    屈曲先球光ファイバであることを特徴とする請求項5記
    載の光磁界センサプローブ。
  7. 【請求項7】光の進行方向に沿って、偏波面を保持する
    機能を有する入力光ファイバと、磁気光学素子と、前記
    入力光ファイバの偏波面と偏光方向が異なる偏波面を保
    持する機能を有する出力光ファイバとを配置して、被測
    定磁界を出力光強度として検知することを特徴とする光
    磁界センサプローブ。
  8. 【請求項8】前記偏波面を保持する光ファイバが、先端
    部の屈曲した屈曲偏波面保持光ファイバであることを特
    徴とする請求項7記載の光磁界センサプローブ。
  9. 【請求項9】光の進行方向に沿って、入力光ファイバ
    と、偏光子と、磁気光学素子と、前記偏光子に対して透
    過偏光方向を互いに異ならしめた検光子と、出力光ファ
    イバを配置して被測定磁界を出力光強度として検知する
    光磁界センサプローブにおいて、前記入力光ファイバ、
    及び前記出力光ファイバはオールプラスチック光ファイ
    バであることを特徴とする光磁界センサプローブ。
  10. 【請求項10】前記オールプラスチック光ファイバが、
    先端部の屈曲した先端屈曲オールプラスチック光ファイ
    バであることを特徴とする請求項9記載の光磁界センサ
    プローブ。
  11. 【請求項11】希土類鉄ガーネット材料利用した磁気光
    学素子であって、その希土類鉄ガーネット材料が下記化
    学式で表され、xの値を0.84≦x≦1.10、かつYの値を0.7
    3≦y≦1.22、かつzの値を0.02≦z≦0.03、かつwの値を
    0.27≦w≦0.32としたことを特徴とする磁気光学素子。 【化1】 (BixGdyZ3-x-y-z)(Fe5-wGaw)O12 Rは希土類元素から選択される少なくとも1種類の元素
    である。
  12. 【請求項12】希土類鉄ガーネット材料を、ガーネット
    結晶基板上にエピタキシャル成長させて形成することを
    特徴とする請求項11記載の磁気光学素子。
  13. 【請求項13】ガーネット結晶基板がCa−Mg−Zr
    置換型Gd3Ga512基板であることを特徴とする請求
    項11記載の磁気光学素子。
  14. 【請求項14】希土類鉄ガーネット材料が、熱処理され
    ていることを特徴とする請求項11記載の磁気光学素
    子。
  15. 【請求項15】希土類鉄ガーネット材料の磁壁抗磁力
    が、0.2Oe以下とすることを特徴とする請求項11記載
    の磁気光学素子。
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