JP2001349872A - 磁気センサ - Google Patents
磁気センサInfo
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/02—Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
- G01R33/032—Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using magneto-optic devices, e.g. Faraday or Cotton-Mouton effect
- G01R33/0322—Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using magneto-optic devices, e.g. Faraday or Cotton-Mouton effect using the Faraday or Voigt effect
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遠隔地の磁界の強度を測定する高感度な磁気
センサを供給する。 【解決手段】 伝送中に偏光面に回転を受けた光をコリ
メータ・レンズ41で平行光にした後、第1の複屈折板
42に透過させて偏光面の回転状態に関係なく直交する
2つの偏光Ra1とRa2にする。そして、偏光Ra1
とRa2は、ファラデー素子43aを透過する過程で、
磁界の強度による偏光面の回転を受け、後段のミラー4
4で反射されて同一光路を通り戻され、偏光Rb1、R
b2となって再度複屈折板42透過する。このとき、偏
光面の回転に応じて光強度の比の異なった4つの偏光に
分離され、コリメータ・レンズ41で検出対象である直
交する偏光(Rb1)1、(Rb2)2のみが選択され
る。そして後段の光検出器で検出されて、これら2の光
強度に基づいて演算処理が行なわれることにより、高感
度な測定磁界が得られる。
センサを供給する。 【解決手段】 伝送中に偏光面に回転を受けた光をコリ
メータ・レンズ41で平行光にした後、第1の複屈折板
42に透過させて偏光面の回転状態に関係なく直交する
2つの偏光Ra1とRa2にする。そして、偏光Ra1
とRa2は、ファラデー素子43aを透過する過程で、
磁界の強度による偏光面の回転を受け、後段のミラー4
4で反射されて同一光路を通り戻され、偏光Rb1、R
b2となって再度複屈折板42透過する。このとき、偏
光面の回転に応じて光強度の比の異なった4つの偏光に
分離され、コリメータ・レンズ41で検出対象である直
交する偏光(Rb1)1、(Rb2)2のみが選択され
る。そして後段の光検出器で検出されて、これら2の光
強度に基づいて演算処理が行なわれることにより、高感
度な測定磁界が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファラデー素子
中を進行する光の偏光面が磁界の強度に応じて回転する
現象を利用した磁気センサに係り、特に、遠隔地の磁界
を測定する場合に、長距離の光ファイバにより伝送され
てきた光が外乱により受けた偏波面の変化による影響を
除去する技術に関する。
中を進行する光の偏光面が磁界の強度に応じて回転する
現象を利用した磁気センサに係り、特に、遠隔地の磁界
を測定する場合に、長距離の光ファイバにより伝送され
てきた光が外乱により受けた偏波面の変化による影響を
除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の磁気センサは、小型で、
かつ高感度化を図るためにファラデー素子が用いられて
いる。具体的には偏光がファラデー素子を透過したとき
のに受けた偏光面の回転角を知ることにより磁界の強度
を検出している。一般に、光源からの光を光ファイバ
(シングルモード光ファイバ)を使用して伝送させ、偏
光面が変化しないような状態でファラデー素子に透過さ
せれば十分である。しかし、ファイバによって伝送され
た光は、伝送途中に環境条件などの外乱の影響による位
相差の発生などによって偏光の変化を受る。このような
場合は、外乱などによる偏光の変化による影響を除去す
るために、次のような手法を用いている。
かつ高感度化を図るためにファラデー素子が用いられて
いる。具体的には偏光がファラデー素子を透過したとき
のに受けた偏光面の回転角を知ることにより磁界の強度
を検出している。一般に、光源からの光を光ファイバ
(シングルモード光ファイバ)を使用して伝送させ、偏
光面が変化しないような状態でファラデー素子に透過さ
せれば十分である。しかし、ファイバによって伝送され
た光は、伝送途中に環境条件などの外乱の影響による位
相差の発生などによって偏光の変化を受る。このような
場合は、外乱などによる偏光の変化による影響を除去す
るために、次のような手法を用いている。
【0003】第1の手法として、光ファイバの光の出射
口とファラデー素子との間に偏光子を設けて、特定の偏
光面方位を持つ直線偏光のみをファラデー素子に透過さ
せている。
口とファラデー素子との間に偏光子を設けて、特定の偏
光面方位を持つ直線偏光のみをファラデー素子に透過さ
せている。
【0004】また、第2の手法として、光源からの光が
伝送途中に外乱の影響による偏光面の回転を受けにくい
ように、偏光面保存光ファイバを用いている。例えば、
図5に示すように、光Rの偏光面がX軸に対し垂直に伝
送されるように、一定の圧力を加える材料21をY軸を
基準として左右対象に設けられている。
伝送途中に外乱の影響による偏光面の回転を受けにくい
ように、偏光面保存光ファイバを用いている。例えば、
図5に示すように、光Rの偏光面がX軸に対し垂直に伝
送されるように、一定の圧力を加える材料21をY軸を
基準として左右対象に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。光ファイバの出射口とファラデー素子との間に偏
光子を設ける第1の手法において、光源からの光が光フ
ァイバを伝送する途中に受ける偏光面の変化が温度、圧
力などの環境条件による外乱の影響によって一定でなく
なるので、直線偏光を入射させても楕円偏光に変化す
る。そのため、偏光子の透過角度を任意に決めることが
できない。すなわち、光ファイバを伝送してきた光が、
例えば前記偏光子に対して直角(90°)の偏光面を持
つ直線偏光となる場合は、偏光子により遮断されて全く
ファラデー素子に光が透過しないと言った問題がある。
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。光ファイバの出射口とファラデー素子との間に偏
光子を設ける第1の手法において、光源からの光が光フ
ァイバを伝送する途中に受ける偏光面の変化が温度、圧
力などの環境条件による外乱の影響によって一定でなく
なるので、直線偏光を入射させても楕円偏光に変化す
る。そのため、偏光子の透過角度を任意に決めることが
できない。すなわち、光ファイバを伝送してきた光が、
例えば前記偏光子に対して直角(90°)の偏光面を持
つ直線偏光となる場合は、偏光子により遮断されて全く
ファラデー素子に光が透過しないと言った問題がある。
【0006】また、偏光面保存光ファイバを用いる第2
の手法において、前記光ファイバを長い距離に使用した
場合には、偏光面保存光ファイバと投入する光の偏光面
との初期状態での軸ズレ(図5中のY軸)による偏光の
不一致による影響が、伝送途中の環境条件などの影響に
より偏光面の変化をもたらすといった問題がある。ま
た、偏光面保存光ファイバが元来持っている性質である
クロストークを発生し、余分な偏光成分を含むことによ
り、正確な検出結果を得ることができないと言った問題
がある。
の手法において、前記光ファイバを長い距離に使用した
場合には、偏光面保存光ファイバと投入する光の偏光面
との初期状態での軸ズレ(図5中のY軸)による偏光の
不一致による影響が、伝送途中の環境条件などの影響に
より偏光面の変化をもたらすといった問題がある。ま
た、偏光面保存光ファイバが元来持っている性質である
クロストークを発生し、余分な偏光成分を含むことによ
り、正確な検出結果を得ることができないと言った問題
がある。
【0007】また、上述の条件下で計測された検出結果
においては、偏光面の回転が磁界によるものか、それと
も、上述のような環境条件の変化などの外乱の影響によ
るものか判断するのが困難であると言った問題もある。
においては、偏光面の回転が磁界によるものか、それと
も、上述のような環境条件の変化などの外乱の影響によ
るものか判断するのが困難であると言った問題もある。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、外乱による影響を除去する高感度な
磁気センサを提供することを目的とする。
れたものであって、外乱による影響を除去する高感度な
磁気センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、ファラデー素子中を進行する光の偏光面が磁界の強
度に応じて回転する現象を利用した磁気センサであっ
て、光出力手段と、第1の光伝送手段を介して光出力手
段に接続された光分岐手段と、第2の光伝送手段を介し
て光分岐手段に接続されたセンサヘッドと、第3の光伝
送手段を介して光分岐手段に接続された光検出手段と、
光検出手段の検出信号を与えられる演算手段とを備え、
かつセンサヘッドは、第2の光伝送手段との接続端側か
ら順に配設された光学手段、第1の複屈折板、第1のフ
ァラデー素子、および反射手段を備え、(a)光出力手
段は光を出力し、(b)前記光分岐手段は、第1の光伝
送手段を介して光出力手段から伝送された光を第2の光
伝送手段に向けて出射し、(c)センサヘッドの光学手
段は、第2の光伝送手段を介して光分岐手段から伝送さ
れた光を平行光に変換し、(d)センサヘッドの第1の
複屈折板は、光学手段からの平行光を、複屈折板の光学
軸を基準とする互いに偏光面が直交する2つの偏光に分
離し、(e)センサヘッドの第1のファラデー素子は、
複屈折板からの2つの偏光を透過させて、検出しようと
する磁界の強度を2つの偏光の偏光面の回転角に変換
し、(f)センサヘッドの反射手段は、第1のファラデ
ー素子を透過した2つの偏光を反射して第1のファラデ
ー素子に戻して同一光路を往復透過させ、(g)センサ
ヘッドの第1の複屈折板は、第1のファラデー素子から
戻ってきた2つの偏光のそれぞれを、各偏光の回転角に
応じた振幅レベルをもった、互いに直交する2つの偏光
(合計4つの偏光)に分離し、(h)センサヘッドの光
学手段は、第1の複屈折板から出射された4つの偏光の
うち、入射光路とほぼ同じ光路を戻ってくる互いに直交
する2つの偏光を選択的に透過させ、(i)光分岐手段
は、第2の光伝送手段を介して伝送された光学手段から
の2つの偏光を第3の光伝送手段に向けて分岐し、
(j)光検出手段は、第3の光伝送手段を介して伝送さ
れた光分岐手段からの2つの偏光の光強度を検出し、
(k)演算手段は、光検出手段で検出された光強度に基
づいて磁界の強度を算出することを特徴とする。
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、ファラデー素子中を進行する光の偏光面が磁界の強
度に応じて回転する現象を利用した磁気センサであっ
て、光出力手段と、第1の光伝送手段を介して光出力手
段に接続された光分岐手段と、第2の光伝送手段を介し
て光分岐手段に接続されたセンサヘッドと、第3の光伝
送手段を介して光分岐手段に接続された光検出手段と、
光検出手段の検出信号を与えられる演算手段とを備え、
かつセンサヘッドは、第2の光伝送手段との接続端側か
ら順に配設された光学手段、第1の複屈折板、第1のフ
ァラデー素子、および反射手段を備え、(a)光出力手
段は光を出力し、(b)前記光分岐手段は、第1の光伝
送手段を介して光出力手段から伝送された光を第2の光
伝送手段に向けて出射し、(c)センサヘッドの光学手
段は、第2の光伝送手段を介して光分岐手段から伝送さ
れた光を平行光に変換し、(d)センサヘッドの第1の
複屈折板は、光学手段からの平行光を、複屈折板の光学
軸を基準とする互いに偏光面が直交する2つの偏光に分
離し、(e)センサヘッドの第1のファラデー素子は、
複屈折板からの2つの偏光を透過させて、検出しようと
する磁界の強度を2つの偏光の偏光面の回転角に変換
し、(f)センサヘッドの反射手段は、第1のファラデ
ー素子を透過した2つの偏光を反射して第1のファラデ
ー素子に戻して同一光路を往復透過させ、(g)センサ
ヘッドの第1の複屈折板は、第1のファラデー素子から
戻ってきた2つの偏光のそれぞれを、各偏光の回転角に
応じた振幅レベルをもった、互いに直交する2つの偏光
(合計4つの偏光)に分離し、(h)センサヘッドの光
学手段は、第1の複屈折板から出射された4つの偏光の
うち、入射光路とほぼ同じ光路を戻ってくる互いに直交
する2つの偏光を選択的に透過させ、(i)光分岐手段
は、第2の光伝送手段を介して伝送された光学手段から
の2つの偏光を第3の光伝送手段に向けて分岐し、
(j)光検出手段は、第3の光伝送手段を介して伝送さ
れた光分岐手段からの2つの偏光の光強度を検出し、
(k)演算手段は、光検出手段で検出された光強度に基
づいて磁界の強度を算出することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の磁気センサは、ファラデ
ー素子中を進行する光の偏光面が磁界の強度に応じて回
転する現象を利用した磁気センサであって、光出力手段
と、第1の光伝送手段を介して光出力手段に接続された
センサヘッドと、第2の光伝送手段を介してセンサヘッ
ドに接続された光検出手段と、光検出手段の検出信号を
与えられる演算手段とを備え、かつセンサヘッドは、第
1の光伝送手段との接続端側から順に配設された第1の
光学手段、第1の複屈折板、第1のファラデー素子、第
2の複屈折板、および第2の光学手段を備え、(a)光
出力手段は光を出力し、(b)センサヘッドの第1の光
学手段は、第1の光伝送手段を介して光出力手段から伝
送された光を平行光に変換し、(c)センサヘッドの第
1の複屈折板は、第1の光学手段からの平行光を、複屈
折板の光学軸を基準とする、互いに直交する2つの偏光
に分離し、(d)センサヘッドのファラデー素子は、第
1の複屈折板からの2つの偏光を透過させて、検出しよ
うとする磁界の強度を2つの偏光の偏光面の回転角に変
換し、(e)センサヘッドの第2の複屈折板は、ファラ
デー素子を透過してきた2つの偏光のそれぞれを、複屈
折板の光学軸を基準とする、互いに直交する2つの偏光
(合計4つの偏光)に分離し、(f)センサヘッドの第
2の光学手段は、第2の複屈折板から出射された4つの
偏光のうち、入射光路とほぼ同一光路を戻ってくる互い
に直交する2つの偏光を選択的に透過させ、(g)光検
出手段は、第2の光伝送手段を介して伝送された第2の
光学手段からの2つの偏光の光強度を検出し、(h)演
算手段は、光検出手段で検出された光強度に基づいて磁
界の強度を算出することを特徴とする。
ー素子中を進行する光の偏光面が磁界の強度に応じて回
転する現象を利用した磁気センサであって、光出力手段
と、第1の光伝送手段を介して光出力手段に接続された
センサヘッドと、第2の光伝送手段を介してセンサヘッ
ドに接続された光検出手段と、光検出手段の検出信号を
与えられる演算手段とを備え、かつセンサヘッドは、第
1の光伝送手段との接続端側から順に配設された第1の
光学手段、第1の複屈折板、第1のファラデー素子、第
2の複屈折板、および第2の光学手段を備え、(a)光
出力手段は光を出力し、(b)センサヘッドの第1の光
学手段は、第1の光伝送手段を介して光出力手段から伝
送された光を平行光に変換し、(c)センサヘッドの第
1の複屈折板は、第1の光学手段からの平行光を、複屈
折板の光学軸を基準とする、互いに直交する2つの偏光
に分離し、(d)センサヘッドのファラデー素子は、第
1の複屈折板からの2つの偏光を透過させて、検出しよ
うとする磁界の強度を2つの偏光の偏光面の回転角に変
換し、(e)センサヘッドの第2の複屈折板は、ファラ
デー素子を透過してきた2つの偏光のそれぞれを、複屈
折板の光学軸を基準とする、互いに直交する2つの偏光
(合計4つの偏光)に分離し、(f)センサヘッドの第
2の光学手段は、第2の複屈折板から出射された4つの
偏光のうち、入射光路とほぼ同一光路を戻ってくる互い
に直交する2つの偏光を選択的に透過させ、(g)光検
出手段は、第2の光伝送手段を介して伝送された第2の
光学手段からの2つの偏光の光強度を検出し、(h)演
算手段は、光検出手段で検出された光強度に基づいて磁
界の強度を算出することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の磁気センサは、請求項1
または請求項2に記載の磁気センサにおいて、前記第1
の複屈折板と前記第1のファラデー素子との間に、第1
の複屈折板で分離された2つの偏光のそれぞれの偏光面
に所定の回転角を持たせるための素子を備えたことを特
徴とする。
または請求項2に記載の磁気センサにおいて、前記第1
の複屈折板と前記第1のファラデー素子との間に、第1
の複屈折板で分離された2つの偏光のそれぞれの偏光面
に所定の回転角を持たせるための素子を備えたことを特
徴とする。
【0012】
【作用】この発明の作用は次の通りである。すなわち、
請求項1に記載の発明によれば、光出力手段から出力さ
れた光は第1および第2の光伝送手段を伝送されてセン
サヘッドに入射し、センサヘッド内の光学手段により平
行光にされた後に、第1の複屈折板を透過する。このと
き、前記平行光は、複屈折板の光学軸を基準とする互い
に偏光面が直交する2つの光路を通る偏光に分離され
て、第1のファラデー素子に向けて出射される。前記2
つの偏光は、第1のファラデー素子を透過する過程で、
それぞれの偏光面に磁界の強度に応じた角度の回転を受
けて、偏光の入射面とは反対側に設けられた反射手段に
より第1のファラデー素子中を先の偏光とほぼ同一光路
を通るように戻される。この第1のファラデー素子を戻
された2つの偏光は、再度第1の複屈折板を透過する。
その際に、2つの偏光のそれぞれは、各偏光の回転角に
応じた振幅レベルをもった、互いに直交する2つの偏光
(合計4つの偏光)に分離されて光学手段に出力され
る。すなわち、互いに直交する2組の2偏光(合計4つ
の偏光)が、光学手段に向けて出射される。前記出射さ
れた2組の2偏光は、前記光学手段により、入射光とほ
ぼ同一光路を戻る互いに直交する2つの偏光が選択され
て出力される。この出力された検出対象の2つの偏光は
第2の光伝送手段を伝送されて、光分岐手段に入力され
る。この光分岐手段により、センサヘッドから戻ってき
た検出対象の2つの偏光は第3の光伝送手段を介して光
検出手段へと出力される。前記検出対象の2つの偏光を
検出した光検出手段では、その光強度を演算手段へと送
る。前記演算手段は、検出された光強度に基づいて磁界
の強度を算出する。つまり、光出力手段から出力された
光が、光伝送手段を伝送中に外乱(温度、圧力など)の
影響を受けて偏光面が変化したとしても、第1の複屈折
板を透過させることにより、偏光面の回転状態(位相状
態)に関係なく、偏光面が互いに直交する2つの偏光に
分離され、いずれの偏光も利用される。さらに、第1の
ファラデー素子を透過する過程で偏光面に回転を受けた
偏光成分は、再度第の1複屈折板を透過する過程で分離
されて、同一光路を戻らない偏光成分は光学手段により
省かれる。つまり、第1のファラデー素子から出射され
た偏光の偏光面の回転角に応じて、光学手段から出力さ
れる2つの偏光の光強度が変化する。そして、この2つ
の偏光は、光伝送手段を伝送されて光検出手段に達し、
光の総エネルギー(光強度)として検出される。そし
て、この光強度に基づいて演算処理することにより、外
乱による影響を除去した検出結果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、光出力手段から出力さ
れた光は第1および第2の光伝送手段を伝送されてセン
サヘッドに入射し、センサヘッド内の光学手段により平
行光にされた後に、第1の複屈折板を透過する。このと
き、前記平行光は、複屈折板の光学軸を基準とする互い
に偏光面が直交する2つの光路を通る偏光に分離され
て、第1のファラデー素子に向けて出射される。前記2
つの偏光は、第1のファラデー素子を透過する過程で、
それぞれの偏光面に磁界の強度に応じた角度の回転を受
けて、偏光の入射面とは反対側に設けられた反射手段に
より第1のファラデー素子中を先の偏光とほぼ同一光路
を通るように戻される。この第1のファラデー素子を戻
された2つの偏光は、再度第1の複屈折板を透過する。
その際に、2つの偏光のそれぞれは、各偏光の回転角に
応じた振幅レベルをもった、互いに直交する2つの偏光
(合計4つの偏光)に分離されて光学手段に出力され
る。すなわち、互いに直交する2組の2偏光(合計4つ
の偏光)が、光学手段に向けて出射される。前記出射さ
れた2組の2偏光は、前記光学手段により、入射光とほ
ぼ同一光路を戻る互いに直交する2つの偏光が選択され
て出力される。この出力された検出対象の2つの偏光は
第2の光伝送手段を伝送されて、光分岐手段に入力され
る。この光分岐手段により、センサヘッドから戻ってき
た検出対象の2つの偏光は第3の光伝送手段を介して光
検出手段へと出力される。前記検出対象の2つの偏光を
検出した光検出手段では、その光強度を演算手段へと送
る。前記演算手段は、検出された光強度に基づいて磁界
の強度を算出する。つまり、光出力手段から出力された
光が、光伝送手段を伝送中に外乱(温度、圧力など)の
影響を受けて偏光面が変化したとしても、第1の複屈折
板を透過させることにより、偏光面の回転状態(位相状
態)に関係なく、偏光面が互いに直交する2つの偏光に
分離され、いずれの偏光も利用される。さらに、第1の
ファラデー素子を透過する過程で偏光面に回転を受けた
偏光成分は、再度第の1複屈折板を透過する過程で分離
されて、同一光路を戻らない偏光成分は光学手段により
省かれる。つまり、第1のファラデー素子から出射され
た偏光の偏光面の回転角に応じて、光学手段から出力さ
れる2つの偏光の光強度が変化する。そして、この2つ
の偏光は、光伝送手段を伝送されて光検出手段に達し、
光の総エネルギー(光強度)として検出される。そし
て、この光強度に基づいて演算処理することにより、外
乱による影響を除去した検出結果が得られる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、光出力手
段から出力された光は第1の光伝送手段を伝送されてセ
ンサヘッドに入射し、センサヘッド内の第1の光学手段
により平行光にされた後に、第1の複屈折板を透過す
る。このとき、複屈折板の光学軸を基準とする互いに偏
光面が直交する2つの異なる光路を通る偏光に分離され
て、第1のファラデー素子に向けて出射される。前記2
つの偏光は、第1のファラデー素子を透過する過程で、
それぞれの偏光面に磁界の強度に応じた回転を受けた後
に、第2の複屈折板に向けて出射され、第2の複屈折板
を透過する。その際に、2つの偏光のそれぞれは、偏光
面の回転角に応じた振幅レベルをもった、2組の互いに
直交する2つの偏光(合計4つの偏光)に分離されて光
学手段に出力される。すなわち、互いに直交する2組の
2偏光(合計4つの偏光)が、第2光学手段に向けて出
射される。前記出射された2組の2偏光は、前記第2の
光学手段により、ほぼ同一光路を通り、互いに直交する
2つの偏光のみが選択されて出力され、残りの2つの偏
光は第2の光学手段により省かれる。つまり、第1のフ
ァラデー素子から出射された偏光の偏光面の回転角に応
じて、第2の光学手段から出力される2つの偏光の光強
度が変化することになる。そして、前記出力された検出
対象の2つの偏光は、第2の光伝送手段を介して、光検
出手段に達する。前記検出対象の2つの偏光を検出した
光検出手段では、その光強度を演算手段へと送る。そし
て、前記演算手段は、前記検出された光強度に基づいて
磁界の強度を算出する。したがって、前記分離されて光
強度が変化した互いに直交する2つの偏光を光強度に基
づいて演算処理することにより、外乱による影響を除去
した検出結果が得られる。
段から出力された光は第1の光伝送手段を伝送されてセ
ンサヘッドに入射し、センサヘッド内の第1の光学手段
により平行光にされた後に、第1の複屈折板を透過す
る。このとき、複屈折板の光学軸を基準とする互いに偏
光面が直交する2つの異なる光路を通る偏光に分離され
て、第1のファラデー素子に向けて出射される。前記2
つの偏光は、第1のファラデー素子を透過する過程で、
それぞれの偏光面に磁界の強度に応じた回転を受けた後
に、第2の複屈折板に向けて出射され、第2の複屈折板
を透過する。その際に、2つの偏光のそれぞれは、偏光
面の回転角に応じた振幅レベルをもった、2組の互いに
直交する2つの偏光(合計4つの偏光)に分離されて光
学手段に出力される。すなわち、互いに直交する2組の
2偏光(合計4つの偏光)が、第2光学手段に向けて出
射される。前記出射された2組の2偏光は、前記第2の
光学手段により、ほぼ同一光路を通り、互いに直交する
2つの偏光のみが選択されて出力され、残りの2つの偏
光は第2の光学手段により省かれる。つまり、第1のフ
ァラデー素子から出射された偏光の偏光面の回転角に応
じて、第2の光学手段から出力される2つの偏光の光強
度が変化することになる。そして、前記出力された検出
対象の2つの偏光は、第2の光伝送手段を介して、光検
出手段に達する。前記検出対象の2つの偏光を検出した
光検出手段では、その光強度を演算手段へと送る。そし
て、前記演算手段は、前記検出された光強度に基づいて
磁界の強度を算出する。したがって、前記分離されて光
強度が変化した互いに直交する2つの偏光を光強度に基
づいて演算処理することにより、外乱による影響を除去
した検出結果が得られる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の磁気センサにおいて、光出力手
段からの初期の光が外乱や磁界の影響を受けずに検出さ
れる条件下で、光を複屈折板の後段に設けられた予め偏
光面の回転角を所定の角度にする素子を透過させること
により、光検出手段で与えられる光強度は測定対象の磁
界の方向に応じて変化する。つまり、測定磁界を「0」
としたときに検出される光強度を基準値とし、この基準
値と実測された検出結果とを比較することにより、磁界
の強度だけでなく測定磁界の方向も検出される。
または請求項2に記載の磁気センサにおいて、光出力手
段からの初期の光が外乱や磁界の影響を受けずに検出さ
れる条件下で、光を複屈折板の後段に設けられた予め偏
光面の回転角を所定の角度にする素子を透過させること
により、光検出手段で与えられる光強度は測定対象の磁
界の方向に応じて変化する。つまり、測定磁界を「0」
としたときに検出される光強度を基準値とし、この基準
値と実測された検出結果とを比較することにより、磁界
の強度だけでなく測定磁界の方向も検出される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例を説明する。 〈第1実施例〉図1は、この発明の磁気センサの第1実
施例に係る構成図である。この実施例に係る磁気センサ
は大きく分けて、光を発生させる光源装置10と、進行
方向に応じて光を分岐させるサーキュレータ30と、磁
界の強度を偏光面の回転角に変換するセンサヘッド40
と、検出対象の偏光の光強度を電気信号に変換する光検
出器50と、前記検出された光強度の電気信号に基づい
て磁界強度を求める演算装置60とを備えている。光源
装置10は光ファイバ20aを介して、センサヘッド4
0は光ファイバ20bを介して、光検出器50は光ファ
イバ20cを介して、それぞれサーキュレータ30に接
続されている。なお、光源装置10はこの発明の光出力
手段に、光ファイバ20a、20b、20cのそれぞれ
は光伝送手段に、サーキュレータ30は光分岐手段に、
光検出器50は光検出手段に、演算装置60は演算手段
に、それぞれ相当する。
実施例を説明する。 〈第1実施例〉図1は、この発明の磁気センサの第1実
施例に係る構成図である。この実施例に係る磁気センサ
は大きく分けて、光を発生させる光源装置10と、進行
方向に応じて光を分岐させるサーキュレータ30と、磁
界の強度を偏光面の回転角に変換するセンサヘッド40
と、検出対象の偏光の光強度を電気信号に変換する光検
出器50と、前記検出された光強度の電気信号に基づい
て磁界強度を求める演算装置60とを備えている。光源
装置10は光ファイバ20aを介して、センサヘッド4
0は光ファイバ20bを介して、光検出器50は光ファ
イバ20cを介して、それぞれサーキュレータ30に接
続されている。なお、光源装置10はこの発明の光出力
手段に、光ファイバ20a、20b、20cのそれぞれ
は光伝送手段に、サーキュレータ30は光分岐手段に、
光検出器50は光検出手段に、演算装置60は演算手段
に、それぞれ相当する。
【0016】以下、各部の構成および機能について詳細
に説明する。光源装置10は、例えばレーザダイオード
やLEDなどの発光素子から発生する光を、一旦レンズ
などにより集光して出力している。
に説明する。光源装置10は、例えばレーザダイオード
やLEDなどの発光素子から発生する光を、一旦レンズ
などにより集光して出力している。
【0017】光ファイバ20a、20b、20cは、シ
ングルモード光ファイバや偏光面保存光ファイバなどが
使用されている。
ングルモード光ファイバや偏光面保存光ファイバなどが
使用されている。
【0018】サーキュレータ30は、光の入力端子T1
と出力端子T2 、および光の入力と出力の両方を兼ね備
えた端子T3 をそれぞれ1個ずつ備えている。入力端子
T1には光ファイバ20aが、出力端子T2 には光ファ
イバ20cが、入力と出力を兼ね備えた端子T3 には光
ファイバ20bがそれぞれ接続されている。すなわち、
光源装置10から出力されて光ファイバ20aを伝送し
てきた光を、このサーキュレータ30に一旦入力した後
に光ファイバ20bを介してセンサヘッド40に向けて
出力する。また、後段のセンサヘッド40から検出対象
の偏光が、再度同一光路である光ファイバ20bを戻さ
れて、サーキュレータ30に入力される。さらに、サー
キュレータ30内部では、光源装置10からの初期光と
前記検出対象の偏光とを進行方向に応じて分岐させて、
検出対象の偏光のみを光ファイバ20cを介して後段の
光検出器50に出力している。
と出力端子T2 、および光の入力と出力の両方を兼ね備
えた端子T3 をそれぞれ1個ずつ備えている。入力端子
T1には光ファイバ20aが、出力端子T2 には光ファ
イバ20cが、入力と出力を兼ね備えた端子T3 には光
ファイバ20bがそれぞれ接続されている。すなわち、
光源装置10から出力されて光ファイバ20aを伝送し
てきた光を、このサーキュレータ30に一旦入力した後
に光ファイバ20bを介してセンサヘッド40に向けて
出力する。また、後段のセンサヘッド40から検出対象
の偏光が、再度同一光路である光ファイバ20bを戻さ
れて、サーキュレータ30に入力される。さらに、サー
キュレータ30内部では、光源装置10からの初期光と
前記検出対象の偏光とを進行方向に応じて分岐させて、
検出対象の偏光のみを光ファイバ20cを介して後段の
光検出器50に出力している。
【0019】センサヘッド40は、図2に示すように、
光ファイバ20bから出射された光を平行光に変換して
出射するコリメータ・レンズ41と、このコリメータ・
レンズ41から出射された平行光を透過させて互いに直
交する2つの偏光(常光線、異常光線)に分離する複屈
折板42と、この複屈折板42からの2つの偏光を透過
させて、検出しようとする磁界の強度を偏光面の回転角
に変化させるファラデー素子43aと、このファラデー
素子43aを透過した2つの偏光を反射させて再度ファ
ラデー素子43a中に戻して往復透過させる反射ミラー
44とを備えている。なお、コリメータ・レンズ41は
この発明の光学手段に、ファラデー素子43aは第1の
ファラデー素子に、反射ミラー44は反射手段に、それ
ぞれ相当する。
光ファイバ20bから出射された光を平行光に変換して
出射するコリメータ・レンズ41と、このコリメータ・
レンズ41から出射された平行光を透過させて互いに直
交する2つの偏光(常光線、異常光線)に分離する複屈
折板42と、この複屈折板42からの2つの偏光を透過
させて、検出しようとする磁界の強度を偏光面の回転角
に変化させるファラデー素子43aと、このファラデー
素子43aを透過した2つの偏光を反射させて再度ファ
ラデー素子43a中に戻して往復透過させる反射ミラー
44とを備えている。なお、コリメータ・レンズ41は
この発明の光学手段に、ファラデー素子43aは第1の
ファラデー素子に、反射ミラー44は反射手段に、それ
ぞれ相当する。
【0020】コリメータ・レンズ41は、光ファイバ2
0a、20b、サーキュレータ30を介して長距離を伝
送される過程で環境条件(温度、圧力)などの外乱の影
響により偏光面の不定となった偏光状態の光を、平行光
に変換して出射している。
0a、20b、サーキュレータ30を介して長距離を伝
送される過程で環境条件(温度、圧力)などの外乱の影
響により偏光面の不定となった偏光状態の光を、平行光
に変換して出射している。
【0021】また、コリメータ・レンズ41では、後段
の反射ミラー44により反射されてファラデー素子43
a、複屈折板42の順で同一光路を戻された2つの偏光
が複屈折板42を透過する過程で、さらに互いに直交す
る2つの偏光(合計4つの偏光)とされ、その4つの偏
光から、複屈折板42の偏光の出射面以降において入射
光路とほぼ同一光路を戻ってくる偏光を選択して光ファ
イバ20bに戻す。このとき選択される各偏光は、互い
に直交する偏光となっている。つまり、残りの入射光路
と別の光路を通る2つの偏光は省かれる。なお、この発
明の光学手段はコリメータ・レンズ41に限定されるも
のではなく、さらに個数や形状をも限定するものではな
い。
の反射ミラー44により反射されてファラデー素子43
a、複屈折板42の順で同一光路を戻された2つの偏光
が複屈折板42を透過する過程で、さらに互いに直交す
る2つの偏光(合計4つの偏光)とされ、その4つの偏
光から、複屈折板42の偏光の出射面以降において入射
光路とほぼ同一光路を戻ってくる偏光を選択して光ファ
イバ20bに戻す。このとき選択される各偏光は、互い
に直交する偏光となっている。つまり、残りの入射光路
と別の光路を通る2つの偏光は省かれる。なお、この発
明の光学手段はコリメータ・レンズ41に限定されるも
のではなく、さらに個数や形状をも限定するものではな
い。
【0022】複屈折板42は、光を透過させることによ
り、この入射光の偏光面の状態に関係なく、偏光面が互
いに直交する2つの偏光に分離する特性を有している。
つまり、複屈折板42は結晶軸をもっており、この結晶
軸に対して同一の偏光面を持った直線偏光が複屈折板4
2を透過すると、単一の偏光としてそのままの状態で出
射される。しかし、楕円偏光のように単一の偏光面では
ない偏光が複屈折板42を透過する場合は、互いに直交
する2つの偏光として、一方を常光線Ra1に、他方を
異常光線Ra2として異なる光路に分離する。つまり平
行光が複屈折板42を透過する過程で、総合した光強度
が保存された状態で互いに直交する2つの偏光Ra1、
Ra2として分離される。また、この2つの偏光Ra
1、Ra2の常光線Ra1は複屈折板42に対して垂直
に透過し、他方の異常光線Ra2は屈折して透過する。
り、この入射光の偏光面の状態に関係なく、偏光面が互
いに直交する2つの偏光に分離する特性を有している。
つまり、複屈折板42は結晶軸をもっており、この結晶
軸に対して同一の偏光面を持った直線偏光が複屈折板4
2を透過すると、単一の偏光としてそのままの状態で出
射される。しかし、楕円偏光のように単一の偏光面では
ない偏光が複屈折板42を透過する場合は、互いに直交
する2つの偏光として、一方を常光線Ra1に、他方を
異常光線Ra2として異なる光路に分離する。つまり平
行光が複屈折板42を透過する過程で、総合した光強度
が保存された状態で互いに直交する2つの偏光Ra1、
Ra2として分離される。また、この2つの偏光Ra
1、Ra2の常光線Ra1は複屈折板42に対して垂直
に透過し、他方の異常光線Ra2は屈折して透過する。
【0023】また、後段のファラデー素子43aから戻
されてきた2つの偏光Rb1、Rb2が、ファラデー素
子43aに磁界が印加されない状態で透過して、偏光面
の回転角を受けずに戻された場合は、複屈折板42を透
過するときに分離されることなく、入射光路とほぼ同一
の光路を通り光ファイバ20bに戻される。一方、ファ
ラデー素子43aを透過する過程で、ファラデー素子4
3aに印加された磁界により偏光Rb1、Rb2が偏光
面の回転角を受けて戻された場合には、この複屈折板4
2を透過するときに、それぞれの偏光Rb1、Rb2
は、すでに複屈折板42の結晶軸とその偏光面とのなす
角が平行または垂直な状態から変化しており、それぞれ
が互いに直交する2つの偏光に分離される。つまり、偏
光Rb1、Rb2のいずれもが、偏光面に受けた回転角
に応じて光強度の比の異なった2つの偏光に分離され
る。すなわち、それぞれの偏光Rb1、Rb2は、磁界
の強度による偏光面の回転角を受けた異常光線(Rb
1)2、(Rb2)2と、偏光面に回転角を受けておら
ず、異常光線(Rb1)2、(Rb2)2と分離される
ことにより光強度が減衰された常光線(Rb1)1、
(Rb2)1とに分離される。つまり、複屈折板42で
は、偏光面の受けた回転角に応じて常光線(Rb1)
1、(Rb2)1と異常光線(Rb1)2、(Rb2)
2の光強度の比が変化して現れる。
されてきた2つの偏光Rb1、Rb2が、ファラデー素
子43aに磁界が印加されない状態で透過して、偏光面
の回転角を受けずに戻された場合は、複屈折板42を透
過するときに分離されることなく、入射光路とほぼ同一
の光路を通り光ファイバ20bに戻される。一方、ファ
ラデー素子43aを透過する過程で、ファラデー素子4
3aに印加された磁界により偏光Rb1、Rb2が偏光
面の回転角を受けて戻された場合には、この複屈折板4
2を透過するときに、それぞれの偏光Rb1、Rb2
は、すでに複屈折板42の結晶軸とその偏光面とのなす
角が平行または垂直な状態から変化しており、それぞれ
が互いに直交する2つの偏光に分離される。つまり、偏
光Rb1、Rb2のいずれもが、偏光面に受けた回転角
に応じて光強度の比の異なった2つの偏光に分離され
る。すなわち、それぞれの偏光Rb1、Rb2は、磁界
の強度による偏光面の回転角を受けた異常光線(Rb
1)2、(Rb2)2と、偏光面に回転角を受けておら
ず、異常光線(Rb1)2、(Rb2)2と分離される
ことにより光強度が減衰された常光線(Rb1)1、
(Rb2)1とに分離される。つまり、複屈折板42で
は、偏光面の受けた回転角に応じて常光線(Rb1)
1、(Rb2)1と異常光線(Rb1)2、(Rb2)
2の光強度の比が変化して現れる。
【0024】また、複屈折板42は、最初に分離された
2つの偏光Ra1、Ra2が後段のファラデー素子43
aを透過するように配置されている。この複屈折板42
の厚みは、厚みが増すにつれて2つの偏光Ra1、Ra
2の分離幅が広くなる傾向を備えているので、コリメー
タ・レンズ41、ファラデー素子43aとの配置関係を
考慮して決められる。なお、複屈折板42は、TiO2
(ルチル結晶)、CaCO3 (方解石)などが使用され
る。
2つの偏光Ra1、Ra2が後段のファラデー素子43
aを透過するように配置されている。この複屈折板42
の厚みは、厚みが増すにつれて2つの偏光Ra1、Ra
2の分離幅が広くなる傾向を備えているので、コリメー
タ・レンズ41、ファラデー素子43aとの配置関係を
考慮して決められる。なお、複屈折板42は、TiO2
(ルチル結晶)、CaCO3 (方解石)などが使用され
る。
【0025】ファラデー素子43aは、その内部を透過
する2つの偏光Ra1、Ra2のそれぞれの光路が、測
定しようとする磁界の方向と略平行となるように配置さ
れている。なお、ファラデー素子43aは、一般的にイ
ットリウム鉄ガーネット(Ytrium Iron Garnet)などが
使用される。
する2つの偏光Ra1、Ra2のそれぞれの光路が、測
定しようとする磁界の方向と略平行となるように配置さ
れている。なお、ファラデー素子43aは、一般的にイ
ットリウム鉄ガーネット(Ytrium Iron Garnet)などが
使用される。
【0026】反射ミラー44は、ファラデー素子43a
を透過した2つの偏光Ra1、Ra2が、再度ファラデ
ー素子43a中に戻されて2つの偏光の入射光路と同一
光路を往復透過するように、ファラデー素子43aの偏
光の出射側端面に対して垂直に設置されている。なお、
反射ミラー44は、ファラデー素子43bの端面から離
して設置してもよい。
を透過した2つの偏光Ra1、Ra2が、再度ファラデ
ー素子43a中に戻されて2つの偏光の入射光路と同一
光路を往復透過するように、ファラデー素子43aの偏
光の出射側端面に対して垂直に設置されている。なお、
反射ミラー44は、ファラデー素子43bの端面から離
して設置してもよい。
【0027】光検出器50は、センサヘッド40で磁界
の強度による偏光面の回転角を受け、光ファイバ20
b、サーキュレータ30、光ファイバ20cの順に伝送
された検出対象の2つの偏光の光強度を検出して電気信
号に変換し、演算装置60に出力する。なお、光検出器
50には、フォトダイオードなどが挙げられる。
の強度による偏光面の回転角を受け、光ファイバ20
b、サーキュレータ30、光ファイバ20cの順に伝送
された検出対象の2つの偏光の光強度を検出して電気信
号に変換し、演算装置60に出力する。なお、光検出器
50には、フォトダイオードなどが挙げられる。
【0028】演算装置60は、前記光検出器50からの
電気信号に基づいてファラデー素子43aの周辺の磁界
強度を算出して求める。
電気信号に基づいてファラデー素子43aの周辺の磁界
強度を算出して求める。
【0029】次に上述した構成を備えた実施例装置の動
作について説明する。光源装置10から出射された光
は、伝送途中に楕円偏光に変化して光ファイバ20bか
ら出射され、センサヘッド40に送られる。このときの
楕円偏光のジョーンズベクトル成分は次式(1)で表す
ことができる。
作について説明する。光源装置10から出射された光
は、伝送途中に楕円偏光に変化して光ファイバ20bか
ら出射され、センサヘッド40に送られる。このときの
楕円偏光のジョーンズベクトル成分は次式(1)で表す
ことができる。
【数1】
【0030】なお、θ、δは光ファイバの状態により変
化する不定値である。
化する不定値である。
【0031】センサヘッド40に伝送された楕円偏光
は、一旦コリメータ・レンズ41で平行光に変換されて
複屈折板42に出射される。この平行光は、複屈折板4
2を透過する過程で、2つの偏光Ra1とRa2に分離
されてファラデー素子43aに向けて出射される。複屈
折板42の特性(図2の左から右方向への伝送特性)は
ジョ─ンズ特性により、次式(2)、(3)で表すこと
ができる。すなわち、(2)式は常光線(偏光Ra
1)、(3)式は異常光線(偏光Ra2)である。
は、一旦コリメータ・レンズ41で平行光に変換されて
複屈折板42に出射される。この平行光は、複屈折板4
2を透過する過程で、2つの偏光Ra1とRa2に分離
されてファラデー素子43aに向けて出射される。複屈
折板42の特性(図2の左から右方向への伝送特性)は
ジョ─ンズ特性により、次式(2)、(3)で表すこと
ができる。すなわち、(2)式は常光線(偏光Ra
1)、(3)式は異常光線(偏光Ra2)である。
【数2】
【0032】
【数3】
【0033】前記2つの偏光Ra1、Ra2は、ファラ
デー素子43aを透過する過程で、磁界の強度よる偏光
面の回転角を受けて、ファラデー素子43aの端面の反
射ミラー44で反射され、再度先の偏光と同一の光路を
通り、さらに偏光面の回転を受けて偏光Rb1、Rb2
となり、複屈折板42まで戻される。このときのファラ
デー素子43aの端面まで透過したときの偏光のベクト
ル成分は、次式(4a)で、反射ミラー44の反射係数
は次式(5)で、さらに反射ミラー44で反射してファ
ラデー素子44に戻された偏光のベクトル成分は次式
(6a)で、それぞれ表すことができる。
デー素子43aを透過する過程で、磁界の強度よる偏光
面の回転角を受けて、ファラデー素子43aの端面の反
射ミラー44で反射され、再度先の偏光と同一の光路を
通り、さらに偏光面の回転を受けて偏光Rb1、Rb2
となり、複屈折板42まで戻される。このときのファラ
デー素子43aの端面まで透過したときの偏光のベクト
ル成分は、次式(4a)で、反射ミラー44の反射係数
は次式(5)で、さらに反射ミラー44で反射してファ
ラデー素子44に戻された偏光のベクトル成分は次式
(6a)で、それぞれ表すことができる。
【0034】
【数4】
【0035】
【数5】
【0036】
【数6】
【0037】なお、上記式(4a)、(6a)におい
て、Sはファラデー素子の感度係数、Hは磁界である。
て、Sはファラデー素子の感度係数、Hは磁界である。
【0038】前記2つの偏光Rb1、Rb2は、複屈折
板42により、さらにそれぞれが2つの偏光に分離され
る。すなわち、偏光面の回転角を受けている異常光線
(Rb1)2、(Rb2)2と偏光面の回転角を受けて
いない常光線(Rb1)1、(Rb2)1とに分離され
る。
板42により、さらにそれぞれが2つの偏光に分離され
る。すなわち、偏光面の回転角を受けている異常光線
(Rb1)2、(Rb2)2と偏光面の回転角を受けて
いない常光線(Rb1)1、(Rb2)1とに分離され
る。
【0039】前記4つの偏光(Rb1)1、(Rb2)
1、(Rb1)2、(Rb2)2のうち、常光線(Rb
1)1と、異常光線(Rb2)2とがコリメータ・レン
ズ41に入射して集光され、光ファイバ20bに戻さて
サーキュレータ30に伝送される。サーキュレータ30
内部に戻された2つの偏光(Rb1)1、(Rb2)2
は光源装置10からの光(初期光)とは区別されて端子
T2 から出力される。このとき、複屈折板42の特性
(図2の右から左方向への伝送特性)は、次式(7)、
(8)で表すことができる。 常光線((Rb1)1) : G=(1 0) … (7) 異常光線((Rb2)2) : H=(0 1) … (8)
1、(Rb1)2、(Rb2)2のうち、常光線(Rb
1)1と、異常光線(Rb2)2とがコリメータ・レン
ズ41に入射して集光され、光ファイバ20bに戻さて
サーキュレータ30に伝送される。サーキュレータ30
内部に戻された2つの偏光(Rb1)1、(Rb2)2
は光源装置10からの光(初期光)とは区別されて端子
T2 から出力される。このとき、複屈折板42の特性
(図2の右から左方向への伝送特性)は、次式(7)、
(8)で表すことができる。 常光線((Rb1)1) : G=(1 0) … (7) 異常光線((Rb2)2) : H=(0 1) … (8)
【0040】前記検出対象の2つの偏光(Rb1)1、
(Rb2)2は、光ファイバ20cを介して光検出器5
0に与えられ、電気信号に変換された後に、演算装置6
0に入力される。つまり、次に説明する演算処理によっ
て磁界の強度が算出される。
(Rb2)2は、光ファイバ20cを介して光検出器5
0に与えられ、電気信号に変換された後に、演算装置6
0に入力される。つまり、次に説明する演算処理によっ
て磁界の強度が算出される。
【0041】次に、演算装置60での演算方法について
説明する。仮に、光源装置10から出射されて光ファイ
バ20a、20b、20cを伝送された光が、外乱の影
響により楕円偏光にされたとすると、光検出器50で計
測される2つの偏光(Rb1)1、(Rb2)2の光強
度は、上述の各ベクトル成分の式(1)から(8)まで
を用いて、ジョーンズ・マトリックス(Jones Matri
x)を利用することにより、次式(9a)、(10a)
で表すことができる。 偏光(Rb1)1 G・F・E・D・B・A …(9a) 偏光(Rb2)2 H・F・E・D・C・A …(10a)
説明する。仮に、光源装置10から出射されて光ファイ
バ20a、20b、20cを伝送された光が、外乱の影
響により楕円偏光にされたとすると、光検出器50で計
測される2つの偏光(Rb1)1、(Rb2)2の光強
度は、上述の各ベクトル成分の式(1)から(8)まで
を用いて、ジョーンズ・マトリックス(Jones Matri
x)を利用することにより、次式(9a)、(10a)
で表すことができる。 偏光(Rb1)1 G・F・E・D・B・A …(9a) 偏光(Rb2)2 H・F・E・D・C・A …(10a)
【0042】なお、光ファイバの特性として伝送中の光
のエネルギー、すなわち、光強度は保存されるので、偏
光(Rb1)1、(Rb2)が光ファイバ20bから光
検出器50まで伝送される最中の光強度の損失を考慮す
る必要がない。
のエネルギー、すなわち、光強度は保存されるので、偏
光(Rb1)1、(Rb2)が光ファイバ20bから光
検出器50まで伝送される最中の光強度の損失を考慮す
る必要がない。
【0043】それゆえ、光検出器50で検出される光強
度Wは、前記式(9a)、(10a)のそれぞれを2乗
してベクトル成分からエネルギー成分に変換して加算し
た値に等しい。すなわち光強度Wは、次式(11a)で
表すことができる。 W=1−sin2 ( 2SH) …(11a)
度Wは、前記式(9a)、(10a)のそれぞれを2乗
してベクトル成分からエネルギー成分に変換して加算し
た値に等しい。すなわち光強度Wは、次式(11a)で
表すことができる。 W=1−sin2 ( 2SH) …(11a)
【0044】例えば、ここで上記演算式において、si
n(2SH)≒2SHが成り立つ微小測定磁界の範囲
(2SH<<1)を仮定して、級数展開する。その結果
は、次式(12a )で表すことができる。 W=1−(2SH)2 …(12a)
n(2SH)≒2SHが成り立つ微小測定磁界の範囲
(2SH<<1)を仮定して、級数展開する。その結果
は、次式(12a )で表すことができる。 W=1−(2SH)2 …(12a)
【0045】すなわち、演算装置60は、検出した光強
度Wに基づき(12a)式を使って未知数である測定磁
界Hを算出することができる。
度Wに基づき(12a)式を使って未知数である測定磁
界Hを算出することができる。
【0046】〈第2実施例〉図3は、第2実施例の要部
であるセンサヘッドの構成図である。本実施例の特徴
は、図3に示すように、複屈折板42とファラデー素子
43aとの間にファラデー素子43bを設けている点で
ある。他の構成は第1実施例と同様であるので、ここで
の説明を省略する。
であるセンサヘッドの構成図である。本実施例の特徴
は、図3に示すように、複屈折板42とファラデー素子
43aとの間にファラデー素子43bを設けている点で
ある。他の構成は第1実施例と同様であるので、ここで
の説明を省略する。
【0047】ファラデー素子43bは、複屈折板42で
分離された2つの偏光Ra1、Ra2を、このファラデ
ー素子43bに透過させことにより、2つの偏光Ra
1、Ra2のそれぞれの偏光面をコリメータ・レンズ4
1から出射された平行光の偏光面に対してπ/8だけ回
転させるように予めバイアス磁界が印加されている。こ
のファラデー素子43bは、この発明における所定の回
転角を持たせる素子に相当する。なお、この素子は、フ
ァラデー素子に限られるものではない。
分離された2つの偏光Ra1、Ra2を、このファラデ
ー素子43bに透過させことにより、2つの偏光Ra
1、Ra2のそれぞれの偏光面をコリメータ・レンズ4
1から出射された平行光の偏光面に対してπ/8だけ回
転させるように予めバイアス磁界が印加されている。こ
のファラデー素子43bは、この発明における所定の回
転角を持たせる素子に相当する。なお、この素子は、フ
ァラデー素子に限られるものではない。
【0048】なお、この実施例においてファラデー素子
43bで2つの偏光Ra1、Ra2に予めπ/8の回転
角を与えたのは、検出対象である偏光(Ra1)1、
(Ra2)2の偏光面の回転方向を感度よく検出するた
めである。このときのファラデー素子43b、43aを
透過して端面の反射ミラー44に到達した偏光のベクト
ル成分は次式(4b)で、反射ミラー44で反射してフ
ァラデー素子43a、43bを透過した偏光のベクトル
成分は次式(6b)で表すことができる。
43bで2つの偏光Ra1、Ra2に予めπ/8の回転
角を与えたのは、検出対象である偏光(Ra1)1、
(Ra2)2の偏光面の回転方向を感度よく検出するた
めである。このときのファラデー素子43b、43aを
透過して端面の反射ミラー44に到達した偏光のベクト
ル成分は次式(4b)で、反射ミラー44で反射してフ
ァラデー素子43a、43bを透過した偏光のベクトル
成分は次式(6b)で表すことができる。
【0049】
【数7】
【0050】
【数8】
【0051】前記偏光面の回転方向を検出する原理は、
次の通りである。ファラデー素子43b以外の構成およ
び条件は先の第1実施例と同様であるので、センサヘッ
ド40から出力された互いに直交する2つの偏光(Ra
1)1、(Ra2)2は、上述のベクトル成分の式
(1)から(3)と、式(5)から(8)と、前記式
(4b)、(6b)とを用いて、ジョーンズ・マトリッ
クス(Jones Matrix) を利用することにより、次式(9
b)、(10b)で表すことができる。 偏光(Ra1)1 G・J・E・I・B・A …(9b) 偏光(Ra2)2 H・J・E・I・C・A …(10b)
次の通りである。ファラデー素子43b以外の構成およ
び条件は先の第1実施例と同様であるので、センサヘッ
ド40から出力された互いに直交する2つの偏光(Ra
1)1、(Ra2)2は、上述のベクトル成分の式
(1)から(3)と、式(5)から(8)と、前記式
(4b)、(6b)とを用いて、ジョーンズ・マトリッ
クス(Jones Matrix) を利用することにより、次式(9
b)、(10b)で表すことができる。 偏光(Ra1)1 G・J・E・I・B・A …(9b) 偏光(Ra2)2 H・J・E・I・C・A …(10b)
【0052】光検出器50で検出される光強度Wは、、
前記式(9b)、(10b)のそれぞれを2乗してベク
トル成分からエネルギー成分に変換して加算した値に等
しい。すなわち光強度は、次式(11b)で表すことが
できる。 W=1/2−1/2sin(4SH) …(11b)
前記式(9b)、(10b)のそれぞれを2乗してベク
トル成分からエネルギー成分に変換して加算した値に等
しい。すなわち光強度は、次式(11b)で表すことが
できる。 W=1/2−1/2sin(4SH) …(11b)
【0053】ここで上記演算式において、sin(4S
H)≒4SHが成り立つ微小磁界の範囲(4SH<<
1)を仮定して、2次まで級数展開する。その結果は、
次式(12b)で表すことができる。 W=1/2−2SH …(12b)
H)≒4SHが成り立つ微小磁界の範囲(4SH<<
1)を仮定して、2次まで級数展開する。その結果は、
次式(12b)で表すことができる。 W=1/2−2SH …(12b)
【0054】さらに、上記式(12b)において、光源
装置10から出力された光(初期光)が、センサヘッド
40まで伝送されるときに外乱の影響を受けることがな
く、かつセンサヘッド40で磁界の影響による偏光面の
回転角を受けることがなく出力(H=0)されたと仮定
すると、初期光の光強度に対して半分(1/2)の値と
なる。この1/2の値を予め基準値とすることで、実測
による検出結果と比較して、基準値に対してプラスまた
はマイナスの磁界の強度を確認することにより、偏光面
の回転方向、すなわち測定磁界Hの方向を検出すること
ができる。
装置10から出力された光(初期光)が、センサヘッド
40まで伝送されるときに外乱の影響を受けることがな
く、かつセンサヘッド40で磁界の影響による偏光面の
回転角を受けることがなく出力(H=0)されたと仮定
すると、初期光の光強度に対して半分(1/2)の値と
なる。この1/2の値を予め基準値とすることで、実測
による検出結果と比較して、基準値に対してプラスまた
はマイナスの磁界の強度を確認することにより、偏光面
の回転方向、すなわち測定磁界Hの方向を検出すること
ができる。
【0055】〈第3実施例〉図4は、第3実施例の要部
であるセンサヘッドの構成図である。本実施例の特徴
は、図4に示すように、ファラデー素子43aを基準に
左右対称に一対のコリメタータ・レンズ41、41c
と、複屈折板42、42cとから構成されており、さら
にセンサヘッド40には光源装置10からの光(初期
光)を伝送する光ファイバ20bと、センサヘッド40
から出力された検出対象の2つの偏光が伝送される光フ
ァイバ20cとが接続されていり、さらに光ファイバ2
0cは光検出手段に接続されている点である。なお、光
ファイバ20a、20bは本発明の第1、第2の光伝送
手段に、コリメータ・レンズ41、41cは第1、第2
の光学手段に、複屈折板42、42cは第1、第2の複
屈折板に、それぞれ相当する。
であるセンサヘッドの構成図である。本実施例の特徴
は、図4に示すように、ファラデー素子43aを基準に
左右対称に一対のコリメタータ・レンズ41、41c
と、複屈折板42、42cとから構成されており、さら
にセンサヘッド40には光源装置10からの光(初期
光)を伝送する光ファイバ20bと、センサヘッド40
から出力された検出対象の2つの偏光が伝送される光フ
ァイバ20cとが接続されていり、さらに光ファイバ2
0cは光検出手段に接続されている点である。なお、光
ファイバ20a、20bは本発明の第1、第2の光伝送
手段に、コリメータ・レンズ41、41cは第1、第2
の光学手段に、複屈折板42、42cは第1、第2の複
屈折板に、それぞれ相当する。
【0056】本実施例の場合、ファラデー素子43aを
1回透過した2つの偏光Rb1、Rb2は、複屈折板4
2cを透過することにより、偏光面の回転角に応じた光
強度の比の異なった、2組(合計4つの偏光)の互いに
直交する偏光に分離される。一方は(Rb1)1、(R
b1)2の組と、他方は(Rb2)1、(Rb2)2の
組となる。つまり、この2組の互いに直交する偏光から
組が異なり、互いに隣り合うとともに、直交関係にある
2つの偏光(Rb1)2と(Rb2)1が、コリメータ
・レンズ41cにより選択されて出射された後、光ファ
イバ20cを伝送されて光検出器50に出力される。な
お、図4に示す複屈折板42cの上下を入れ換えて、隣
り合い、互いに直交関係にある2つの偏光(Rb1)
1、(Rb1)2とが選択されるようにしてもよい。
1回透過した2つの偏光Rb1、Rb2は、複屈折板4
2cを透過することにより、偏光面の回転角に応じた光
強度の比の異なった、2組(合計4つの偏光)の互いに
直交する偏光に分離される。一方は(Rb1)1、(R
b1)2の組と、他方は(Rb2)1、(Rb2)2の
組となる。つまり、この2組の互いに直交する偏光から
組が異なり、互いに隣り合うとともに、直交関係にある
2つの偏光(Rb1)2と(Rb2)1が、コリメータ
・レンズ41cにより選択されて出射された後、光ファ
イバ20cを伝送されて光検出器50に出力される。な
お、図4に示す複屈折板42cの上下を入れ換えて、隣
り合い、互いに直交関係にある2つの偏光(Rb1)
1、(Rb1)2とが選択されるようにしてもよい。
【0057】なお、その他の構成および作用は、先の実
施例の場合と同様であるので、上記以外の説明を省略す
る。
施例の場合と同様であるので、上記以外の説明を省略す
る。
【0058】なお、第2実施例についても第3実施例と
同様に、ファラデー素子43aを基準に左右対称の同一
構造にしてもよいし、磁界の印加されたファラデー素子
を複屈折板42とファラデー素子43a、若しくは複屈
折板42cとコリメータ・レンズ41cとの少なくとも
いずれか一方に配置したものであってもよい。
同様に、ファラデー素子43aを基準に左右対称の同一
構造にしてもよいし、磁界の印加されたファラデー素子
を複屈折板42とファラデー素子43a、若しくは複屈
折板42cとコリメータ・レンズ41cとの少なくとも
いずれか一方に配置したものであってもよい。
【0059】この発明は、上記実施例の形態に限られる
ことなく、下記のような変形実施することができる。
ことなく、下記のような変形実施することができる。
【0060】上述の各実施例において、センサヘッド4
0を小型化するために複屈折板42の厚みを薄くするこ
とにより、分離された2つの偏光の間隔が狭くなり、検
出対象の2つの偏光を抽出することが困難な場合、コリ
メータ・レンズ41と複屈折板42との間に検出対象の
2つの偏光のみが通過するようなピンホールを設けた板
であるアパーチュアを予め配置してもよい。
0を小型化するために複屈折板42の厚みを薄くするこ
とにより、分離された2つの偏光の間隔が狭くなり、検
出対象の2つの偏光を抽出することが困難な場合、コリ
メータ・レンズ41と複屈折板42との間に検出対象の
2つの偏光のみが通過するようなピンホールを設けた板
であるアパーチュアを予め配置してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の磁気センサによれば、光出力手段から出力さ
れた直線光が、センサヘッドに伝送される途中で外乱に
より楕円軸・楕円率ともに不定となった楕円偏光になっ
たとしても、センサヘッド内に設けられた第1の複屈折
板を透過させるにより、偏光面の回転状態に関係なく、
光強度の総エネルギーは保存した状態で複屈折板の結晶
軸を基準とした、互いに直交する2つの偏光に分離して
利用することができる。また、前記2つの偏光は、第1
のファラデー素子を往復透過する過程で、磁界の強度に
より偏光面に回転を受ける。この2つの偏光は再度第1
の複屈折板を透過して、それぞれの2つの偏光を、さら
に偏光面の回転角に応じた振幅レベルをもった、互いに
直交する2つの偏光に分離され、入射光路と同一光路を
通らない偏光成分は光学手段により省かれる。つまり、
第1のファラデー素子をから出射された偏光の偏光面の
回転角に応じて、光学手段から出射される2つの偏光の
光強度が変化する。この前記2つの偏光の光強度を光検
出手段で検出して演算手段で演算処理をすることによ
り、外乱による偏光面の変化の影響を除去した検出結果
を得ることができる。また、光を第1のファラデー素子
に往復透過させているので、素子の感度の向上を図るこ
とができる。さらに、センサヘッドへの入射光とセンサ
ヘッドからの出射光とが、第2の光伝送手段を共有する
ので、装置の小型化を図ることができる。
1に記載の磁気センサによれば、光出力手段から出力さ
れた直線光が、センサヘッドに伝送される途中で外乱に
より楕円軸・楕円率ともに不定となった楕円偏光になっ
たとしても、センサヘッド内に設けられた第1の複屈折
板を透過させるにより、偏光面の回転状態に関係なく、
光強度の総エネルギーは保存した状態で複屈折板の結晶
軸を基準とした、互いに直交する2つの偏光に分離して
利用することができる。また、前記2つの偏光は、第1
のファラデー素子を往復透過する過程で、磁界の強度に
より偏光面に回転を受ける。この2つの偏光は再度第1
の複屈折板を透過して、それぞれの2つの偏光を、さら
に偏光面の回転角に応じた振幅レベルをもった、互いに
直交する2つの偏光に分離され、入射光路と同一光路を
通らない偏光成分は光学手段により省かれる。つまり、
第1のファラデー素子をから出射された偏光の偏光面の
回転角に応じて、光学手段から出射される2つの偏光の
光強度が変化する。この前記2つの偏光の光強度を光検
出手段で検出して演算手段で演算処理をすることによ
り、外乱による偏光面の変化の影響を除去した検出結果
を得ることができる。また、光を第1のファラデー素子
に往復透過させているので、素子の感度の向上を図るこ
とができる。さらに、センサヘッドへの入射光とセンサ
ヘッドからの出射光とが、第2の光伝送手段を共有する
ので、装置の小型化を図ることができる。
【0062】請求項2に記載の磁気センサによれば、光
出力手段から出力された直線光が、センサヘッドに伝送
される途中で外乱により楕円軸・楕円率ともに不定とな
った楕円偏光になったとしても、センサヘッド内に設け
られた第1の複屈折板を透過させることにより、偏光面
の回転状態に関係なく、光強度の総エネルギーは保存し
た状態で複屈折板の結晶軸を基準として、互いに直交す
る2つの偏光に分離して利用することができる。また、
前記2つの偏光を第1のファラデー素子を透過する過程
で、それぞれの偏光面に磁界の強度に応じた回転を受け
た後に、第2の複屈折板を透過させる。その際に、2つ
の偏光が、さらに偏光面の回転角に応じた、2組の互い
に直交する2つの偏光(合計4つの偏光)に分離されて
第2の光学手段に向けて出射される。そして、第2の光
学手段では、4つの偏光から入射光路とほぼ同一光路を
戻ってくる互いに直交する2つの偏光を選択して出力す
る。残りの2つの偏光は第2の光学手段により省かれ
る。つまり、第1のファラデー素子をから出射された偏
光の偏光面の回転角に応じて、光学手段から出射される
2つの偏光の光強度が変化する。この前記2つの偏光の
光強度を光検出手段で検出して演算手段で演算処理をす
ることにより、外乱による偏光面の変化の影響を除去し
た検出結果を得ることができる。
出力手段から出力された直線光が、センサヘッドに伝送
される途中で外乱により楕円軸・楕円率ともに不定とな
った楕円偏光になったとしても、センサヘッド内に設け
られた第1の複屈折板を透過させることにより、偏光面
の回転状態に関係なく、光強度の総エネルギーは保存し
た状態で複屈折板の結晶軸を基準として、互いに直交す
る2つの偏光に分離して利用することができる。また、
前記2つの偏光を第1のファラデー素子を透過する過程
で、それぞれの偏光面に磁界の強度に応じた回転を受け
た後に、第2の複屈折板を透過させる。その際に、2つ
の偏光が、さらに偏光面の回転角に応じた、2組の互い
に直交する2つの偏光(合計4つの偏光)に分離されて
第2の光学手段に向けて出射される。そして、第2の光
学手段では、4つの偏光から入射光路とほぼ同一光路を
戻ってくる互いに直交する2つの偏光を選択して出力す
る。残りの2つの偏光は第2の光学手段により省かれ
る。つまり、第1のファラデー素子をから出射された偏
光の偏光面の回転角に応じて、光学手段から出射される
2つの偏光の光強度が変化する。この前記2つの偏光の
光強度を光検出手段で検出して演算手段で演算処理をす
ることにより、外乱による偏光面の変化の影響を除去し
た検出結果を得ることができる。
【0063】請求項3に記載の磁気センサによれば、外
乱や磁界の影響を受けずに検出される条件下で、光を複
屈折板の後段に設けられた第2のファラデー素子を透過
させて予め所定の偏光面の回転角を与えることにより、
光検出手段で検出される光強度は測定対象の磁界の方向
に応じて変化する。つまり、測定磁界を「0」としたと
きに検出される光強度を基準として、この基準値と実測
された検出結果とを比較することにより、磁界の強度だ
けでなく測定磁界の方向も検出することができる。
乱や磁界の影響を受けずに検出される条件下で、光を複
屈折板の後段に設けられた第2のファラデー素子を透過
させて予め所定の偏光面の回転角を与えることにより、
光検出手段で検出される光強度は測定対象の磁界の方向
に応じて変化する。つまり、測定磁界を「0」としたと
きに検出される光強度を基準として、この基準値と実測
された検出結果とを比較することにより、磁界の強度だ
けでなく測定磁界の方向も検出することができる。
【図1】この発明の一実施例である磁気センサのブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】第1実施例に係る磁気センサのセンサヘッドの
構造図である。
構造図である。
【図3】第2実施例に係る磁気センサのセンサヘッドの
構造図である。
構造図である。
【図4】第3実施例に係る磁気センサのセンサヘッドの
構造図である。
構造図である。
【図5】偏光面保存光ファイバの断面構造図である。
10 … 光源装置 20a… 光ファイバ 20b… 光ファイバ 20c… 光ファイバ 30 … サーキュレータ 40 … センサヘッド 41 … コリメータ・レンズ 42 … 複屈折板 43 … 第1のファラデー素子 44 … 反射ミラー 50 … 光検出器 60 … 演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA02 AB07 AD12 AD15 2G053 AB13 CA09 CB21 DB07 2H079 AA03 BA02 CA12 DA12 EA28 KA01 KA06 KA12 KA14 KA18 KA19
Claims (3)
- 【請求項1】 ファラデー素子中を進行する光の偏光面
が磁界の強度に応じて回転する現象を利用した磁気セン
サであって、光出力手段と、第1の光伝送手段を介して
光出力手段に接続された光分岐手段と、第2の光伝送手
段を介して光分岐手段に接続されたセンサヘッドと、第
3の光伝送手段を介して光分岐手段に接続された光検出
手段と、光検出手段の検出信号を与えられる演算手段と
を備え、かつセンサヘッドは、第2の光伝送手段との接
続端側から順に配設された光学手段、第1の複屈折板、
第1のファラデー素子、および反射手段を備え、(a)
光出力手段は光を出力し、(b)前記光分岐手段は、第
1の光伝送手段を介して光出力手段から伝送された光を
第2の光伝送手段に向けて出射し、(c)センサヘッド
の光学手段は、第2の光伝送手段を介して光分岐手段か
ら伝送された光を平行光に変換し、(d)センサヘッド
の第1の複屈折板は、光学手段からの平行光を、複屈折
板の光学軸を基準とする互いに偏光面が直交する2つの
偏光に分離し、(e)センサヘッドの第1のファラデー
素子は、複屈折板からの2つの偏光を透過させて、検出
しようとする磁界の強度を2つの偏光の偏光面の回転角
に変換し、(f)センサヘッドの反射手段は、第1のフ
ァラデー素子を透過した2つの偏光を反射して第1のフ
ァラデー素子に戻して同一光路を往復透過させ、(g)
センサヘッドの第1の複屈折板は、第1のファラデー素
子から戻ってきた2つの偏光のそれぞれを、各偏光の回
転角に応じた振幅レベルをもった、互いに直交する2つ
の偏光(合計4つの偏光)に分離し、(h)センサヘッ
ドの光学手段は、第1の複屈折板から出射された4つの
偏光のうち、入射光路とほぼ同じ光路を戻ってくる互い
に直交する2つの偏光を選択的に透過させ、(i)光分
岐手段は、第2の光伝送手段を介して伝送された光学手
段からの2つの偏光を第3の光伝送手段に向けて分岐
し、(j)光検出手段は、第3の光伝送手段を介して伝
送された光分岐手段からの2つの偏光の光強度を検出
し、(k)演算手段は、光検出手段で検出された光強度
に基づいて磁界の強度を算出することを特徴とする磁気
センサ。 - 【請求項2】 ファラデー素子中を進行する光の偏光面
が磁界の強度に応じて回転する現象を利用した磁気セン
サであって、光出力手段と、第1の光伝送手段を介して
光出力手段に接続されたセンサヘッドと、第2の光伝送
手段を介してセンサヘッドに接続された光検出手段と、
光検出手段の検出信号を与えられる演算手段とを備え、
かつセンサヘッドは、第1の光伝送手段との接続端側か
ら順に配設された第1の光学手段、第1の複屈折板、第
1のファラデー素子、第2の複屈折板、および第2の光
学手段を備え、(a)光出力手段は光を出力し、(b)
センサヘッドの第1の光学手段は、第1の光伝送手段を
介して光出力手段から伝送された偏光を平行光に変換
し、(c)センサヘッドの第1の複屈折板は、第1の光
学手段からの平行光を、複屈折板の光学軸を基準とす
る、互いに直交する2つの偏光に分離し、(d)センサ
ヘッドのファラデー素子は、第1の複屈折板からの2つ
の偏光を透過させて、検出しようとする磁界の強度を2
つの偏光の偏光面の回転角に変換し、(e)センサヘッ
ドの第2の複屈折板は、ファラデー素子を透過してきた
2つの偏光のそれぞれを、複屈折板の光学軸を基準とす
る、互いに直交する2つの偏光(合計4つの偏光)に分
離し、(f)センサヘッドの第2の光学手段は、第2の
複屈折板から出射された4つの偏光のうち、入射光路と
ほぼ同一光路を戻ってくる互いに直交する2つの偏光を
選択的に透過させ、(g)光検出手段は、第2の光伝送
手段を介して伝送された第2の光学手段からの2つの偏
光の光強度を検出し、(h)演算手段は、光検出手段で
検出された光強度に基づいて磁界の強度を算出すること
を特徴とする磁気センサ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の磁気セ
ンサにおいて、前記第1の複屈折板と前記第1のファラ
デー素子との間に、第1の複屈折板で分離された2つの
偏光のそれぞれの偏光面に所定の回転角を持たせるため
の素子を備えたことを特徴とする磁気センサ。
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