JPH09227724A - 再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法 - Google Patents
再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH09227724A JPH09227724A JP35296596A JP35296596A JPH09227724A JP H09227724 A JPH09227724 A JP H09227724A JP 35296596 A JP35296596 A JP 35296596A JP 35296596 A JP35296596 A JP 35296596A JP H09227724 A JPH09227724 A JP H09227724A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- regenerated
- reclaimed
- desulfurized
- carbon black
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
再生ゴム原料として,それ単独で使用可能な再生脱硫ゴ
ム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 硫黄架橋結合が切断され,微細な粒径の
カーボンブラックを含有している再生脱硫ゴム。廃棄加
硫ゴムを温度220〜350℃,剪断圧力10〜150
kg/cm2 の条件にて脱硫処理する。硫黄架橋結合が
切断され,微細な粒径のカーボンブラックを含有してい
る再生脱硫ゴムを用い,該再生脱硫ゴムを単独で用いる
か,または該再生脱硫ゴムと新材未加硫ゴムとを添加混
合して再生ゴム原料となし,次いで,該再生ゴム原料を
所望形状に加硫,成形する。
Description
の再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製
造方法に関する。
の廃棄物,ゴム成形品の製造工程において生じる端材,
不良品等の廃棄加硫ゴムの再利用に当たっては,まず,
該廃棄加硫ゴムを粗粉砕した後,該廃棄加硫ゴム中の硫
黄架橋結合を切断する脱硫処理を行い,再生脱硫ゴムと
なす。その後,上記再生脱硫ゴムを加硫,成形し,再生
ゴム成形品となす方法が一般的に行なわれている。
呼ばれる方法がある。これは,廃棄加硫ゴムに分解剤と
再生油を加えた後,オートクレーブ中で200℃,水蒸
気圧14.5kg/cm2 で処理する方法である。
得られた再生脱硫ゴムは品質が悪く,該再生脱硫ゴムに
再度加硫,成形を施し,再生ゴム成形品としても,実用
的なゴム特性が得られない。このため,通常の上記再生
ゴム成形品の製造方法としては,新材未加硫ゴム100
重量部に対し,再生脱硫ゴムを20〜30重量部程度添
加し再生ゴム原料となし,該再生ゴム原料を加硫,成形
し,再生ゴム成形品とする。上記再生ゴム成形品は実用
的なゴム特性を有している。しかし,例えば自動車用タ
イヤのように多量の廃棄加硫ゴムを生じる廃棄物のリサ
イクルについては,該廃棄脱硫ゴムの消化可能量に限界
がある。
ゴム特性を有する再生ゴム成形品の再生ゴム原料とし
て,それ単独で使用可能な再生脱硫ゴム,その製造方法
及び再生ゴム成形品の製造方法を提供しようとするもの
である。
切断され,粒径が100nm以下であるカーボンブラッ
クを含有していることを特徴とする再生脱硫ゴムにあ
る。
発明の再生脱硫ゴムは,内部に上記のごとき微細なカー
ボンブラックを分散状態にて含有している。そして,上
記カーボンブラックは再生脱硫ゴムを加硫,成形するこ
とにより得られる再生ゴム成形品のゴム特性の品質維持
に大きく寄与している。
以下の微細なカーボンブラックがゴム分子間の架橋中継
点となるためである,と推定される。上記カーボンブラ
ックの粒径が100nmより大きい場合には,多数のゴ
ム分子がそこに集中するため,却って構造的に脆くなる
おそれがある。
さければ小さい程好ましい。但し,5nm以下である場
合には,架橋中継点としての大きさが不足気味となり,
ベストではない。よって,上記再生脱硫ゴムよりなる再
生ゴム成形品は,新材ゴム100%よりなるゴム成形品
並のゴム特性を有する(表1,表3参照)。
の状態において保有していた硫黄架橋結合は切断されて
いるが,ゴム分子の主鎖は切断されていない。なお,す
べての硫黄架橋結合が切断されている必要はない。
ムより得られた再生ゴム成形品の状態において,引張強
度,破断伸び等により示すことができる,通常のゴム成
形品に要求される弾力性等の性質である。なお,上記カ
ーボンブラックは,廃棄加硫ゴムが含有していた粗粒の
カーボンブラックが,後述する脱硫処理の際に微細化し
たものである。
ない廃棄加硫ゴムに対しては,上記脱硫処理前にカーボ
ンブラックを添加すればよい。この時添加されるカーボ
ンブラックは,一次粒子が凝集して粒径が100nmを
越えている。しかし,後述する脱硫処理の際に加えられ
る剪断応力によって微細化する。
主鎖からなる長い鎖状有機化合物の集合体である生ゴム
に,硫黄または硫黄化合物を混合し,上記生ゴム中の炭
素主鎖間等に−S−結合,−S−S−結合,−S−S−
S−結合等の多種の硫黄架橋結合を形成させ,エラスト
マまたはゴムの性状を呈するようにした物質よりなる。
然ゴム,ブタジエンゴム,イソプレンゴム,ブチルゴ
ム,エチレン−プロピレンゴム,スチレン−ブタジエン
ゴム,クロロプレンゴム,ニトリルゴム,アクリルゴ
ム,エピクロルヒドリンゴム,クロロスルホン化ポリエ
チレン,塩素化ポリエチレン,EPDM等が挙げられ
る。
鎖を含む天然ゴムに硫黄または硫黄化合物を混合し,上
記天然ゴムの炭素鎖間等に上記同様の多種の硫黄架橋結
合を形成させ,エラストマまたはゴムの性状を呈するよ
うにした物質もある。
温度180〜350℃,剪断応力10〜150kg/c
m2 の条件にて脱硫処理することを特徴とする再生脱硫
ゴムの製造方法にある。以上の条件にて脱硫処理を行う
ことにより,廃棄加硫ゴム中の硫黄架橋結合は切断され
るが,ゴム分子の主鎖の切断は回避することができる。
ラックの粒径が100nm以下に,微細化される。これ
により,上記再生脱硫ゴムを用いた再生ゴム成形品のゴ
ム特性の低下を防止することができる。
℃未満である場合には,硫黄架橋結合の切断の進行が遅
くなり,脱硫処理に長時間かかるおそれがある。一方,
350℃より高い場合には,ゴム分子における主鎖が切
断され,得られたこの再生脱硫ゴムを用いた再生ゴム成
形品のゴム特性が大きく低下するおそれがある。
0kg/cm2 未満である場合には,カーボンブラック
の微細化及び再生脱硫ゴム中へのカーボンブラックの分
散が発生しないおそれがある。このような脱硫処理によ
り製造された再生脱硫ゴムを用いた再生ゴム成形品で
は,実用的なゴム特性が得られないおそれがあり,か
つ,新材未加硫ゴムを混合しなくては再生ゴム成形品を
得ることができないため,廃棄加硫ゴムを使用する量,
即ち消化可能量が低くなる。更に,硫黄架橋結合の切断
の進行も遅くなり,脱硫処理が長時間となるおそれがあ
る。
には,ゴム分子における主鎖が切断され,この条件にて
得られた再生脱硫ゴムを用いた再生ゴム成形品のゴム特
性が大きく低下するおそれがある。
は,剪断応力を加えると同時に,廃棄加硫ゴムを加熱す
ることができる装置を使用することができる。上記装置
としては,例えば,2軸押出機,ゴムロール等が挙げら
れる。また,上記脱硫処理は,特に制約はないが,例え
ば1〜5分間行うことができる。
ムには分解剤を添加して上記脱硫処理を行うことが好ま
しい。上記分解剤は,廃棄加硫ゴムにおける硫黄架橋結
合を切断する作用を有する。従って,上記分解剤を添加
することにより,脱硫処理における温度を20℃程度下
げることができ,よって,ゴム分子の主鎖の切断を防止
することができる。
リールジスルフィド,ジキシルジスルフィド,チオフェ
ノール−酸化鉄等のグループより選ばれる少なくとも一
種を用いることができる。
ムには再生油を添加して上記脱硫処理を行うことが好ま
しい。上記再生油は,加硫ゴムとの相溶性が高い物質で
ある。従って,上記再生油を廃棄加硫ゴムに加えること
により,該加硫ゴムは膨潤する。このため,廃棄加硫ゴ
ムにおける硫黄架橋結合の切断が促進される。従って,
上記再生油を使用することにより,短時間で脱硫処理が
完了し,よってゴム分子の主鎖の切断を防止することが
できる。
フィン系プロセスオイル,ナフテン系プロセスオイル等
のグループより選ばれる少なくとも一種を用いることが
できる。
脱硫処理の際に使用される各種の添加剤を使用すること
もできる。上記添加剤としては,カーボンブラック,酸
化亜鉛,ステアリン酸等が挙げられる。
加硫ゴムがEPDMであり,これを温度280〜330
℃,剪断応力10〜30kg/cm2 の条件にて脱硫処
理することが好ましい。
生脱硫ゴムの網目濃度,即ち,未切断の架橋密度は,脱
硫前の1/4〜1/10程度である。即ち,上記再生脱
硫ゴムは網目構造が残留した状態にある。このような再
生脱硫ゴムを加硫し,成形した再生ゴム成形品は,新材
未加硫ゴムを加硫,成形することにより得られたゴム成
形品と比較して,上記網目構造が複雑かつ密となる。こ
のため,上記再生ゴム成形品の特性は,単なるゴム成形
品と比較して高い。以上により,上記製造方法により,
優れたゴム特性を有する再生ゴム成形品の再生ゴム原料
として,それ単独で使用可能な再生脱硫ゴムを得ること
ができる。
エンターポリマーであり,その炭化水素主鎖はエチレン
とプロピレンとジエン成分の共重合体よりなり,加硫に
関与する二重結合は上記炭化水素主鎖にはなく,側鎖に
存在するポリマーである。なお,上記ジエン成分として
は,エチリデンノルボルネン,ジシクロペンタジエン等
が使用されている。
よりなる生ゴムに硫黄または硫黄化合物を混合し,上記
生ゴム中の炭素主鎖間等に−S−結合,−S−S−結
合,−S−S−S−結合等の多種の硫黄架橋結合を形成
させ,エラストマまたはゴムの性状を呈するようにした
物質である。そして,上記網目構造とは,ゴムの炭素主
鎖が−S−,−S−S−,−S−S−S−等の結合によ
り3次元的に網目状になっている構造である。
には,得られた再生脱硫ゴムの脱硫度が若干低下するこ
とから,これより得られた再生ゴム成形品の伸びが低下
するおそれがある。一方,上記温度が330℃より高い
場合には,網目濃度が脱硫前の1/10以下となるおそ
れがある。このため,得られた再生脱硫ゴムより作成し
た再生ゴム成形品のゴム特性が,通常の新材未加硫ゴム
より作成したゴム成形品と変わらなくなるおそれがあ
る。
満である場合には,請求項2において述べたのと同様
に,カーボンブラックの微細化及び再生脱硫ゴム中への
カーボンブラックの分散が発生しないおそれがある。こ
のような脱硫処理により製造された再生脱硫ゴムを用い
た再生ゴム成形品では,実用的なゴム特性が得られない
おそれがある。また,新材未加硫ゴムを混合しなくては
再生ゴム成形品を得ることができないため,廃棄加硫ゴ
ムを使用する量,即ち消化可能量が低くなるおそれがあ
る。更に,硫黄架橋結合の切断の進行も遅くなり,脱硫
処理が長時間となるおそれがある。
り大きい場合には,網目密度が脱硫前の1/10以下と
なるおそれがある。このため,上述と同様,これにより
得られた再生脱硫ゴムを加硫,成形し生成ゴム成形品と
した場合,そのゴム特性は通常の新材未加硫ゴムより加
硫,成形されたゴム成形品と変わらなくなるおそれがあ
る。
切断され,粒径が100nm以下であるカーボンブラッ
クを含有している再生脱硫ゴムを単独で用いるか,また
は該再生脱硫ゴムと新材未加硫ゴムとを添加混合して再
生ゴム原料となし,次いで,該再生ゴム原料を所望形状
に加硫,成形することを特徴とする再生ゴム成形品の製
造方法にある。なお,上記製造方法は,上記請求項1に
示した再生脱硫ゴムの利用方法の一例である。
ることにより,新材未加硫ゴムのみよりなるゴム成形品
と同等のゴム特性を有する再生ゴム成形品となる。ま
た,上記再生脱硫ゴムを新材未加硫ゴムに任意の割合で
混合した再生ゴム原料も,新材未加硫ゴムのみよりなる
ゴム成形品と同等のゴム特性を有する再生ゴム成形品と
なる。このため,例えば自動車用タイヤのように多量の
廃棄加硫ゴムを生じる廃棄物のリサイクルについては,
該廃棄脱硫ゴムの消化可能量を大きく増大することがで
きる。
物よりなる各種加硫剤を用いて加硫,成形を行うことが
できる。上記加硫,成形は,通常の新材未加硫ゴムの加
硫,成形と同様の方法で行うことができる。
法及びこれを用いた再生ゴム成形品の製造方法につき説
明する。本例の再生脱硫ゴムは,硫黄架橋結合が切断さ
れ,粒径が100nm以下であるカーボンブラックを含
有している。
て説明する。まず,廃棄加硫ゴムを粉砕する。これによ
り得られた粉砕物を2軸押出機(スクリュ径30mm,
スクリュ長さ1260mm)に投入し,加熱しつつ,剪
断応力を加え,脱硫し,その後冷却する。以上により,
ストランド状の再生脱硫ゴムを得る。
成形品の製造方法としては,まず,上記再生脱硫ゴム1
00重量部に対し,硫黄を0.5重量部,酸化亜鉛を
1.7重量部,ステアリン酸を0.3重量部,ノクセラ
ーTTを0.67重量部,ノクセラーMを0.17重量
部を加え,混合し,再生ゴム原料となす。その後,上記
再生ゴム原料をプレス成形することにより,再生ゴム成
形品を得る。
試料1〜7を従来品である比較試料C1,C2と共に表
1〜表3を用いて説明する。また,試料1〜7及び比較
試料C1,C2を用いた再生ゴム成形品のゴム特性につ
き同様に説明する。なお,試料1〜試料3,試料7,比
較試料C1はEPDMよりなる廃棄加硫ゴムが原料であ
った。試料4〜試料6,比較試料C2はブチルゴムより
なる廃棄加硫ゴムが原料であった。
ごとく,廃棄加硫ゴムを粉砕し,これにより得られた粉
砕物を2軸押出機(スクリュ径30mm,スクリュ長さ
1260mm)に投入し,加熱しつつ,剪断応力を加
え,処理能力5kg/時間にて脱硫処理することにより
製造した。
た。ただし,試料2は脱硫処理の際に,予め廃棄加硫ゴ
ム100重量部に対し,1重量部の分解剤(ジアリール
ジスルフィド)を混合,試料3は,予め廃棄加硫ゴム1
00重量部に対し,10重量部の再生油(プロセスオイ
ル)を混合した。
5は試料2と同様の条件,試料6は試料3と同様の条件
にて製造した再生脱硫ゴムである。上述したごとく,試
料4〜試料6はブチルゴムよりなる廃棄加硫ゴムを原料
とした。なお,上記脱硫処理における剪断応力,温度,
時間は表1に示した。
た。ただし,上記脱硫処理における剪断応力は20kg
/cm2 であった。
料1と同様に製造した。また,比較試料C2は,上述し
たごとく,ブチルゴムよりなる廃棄加硫ゴムを原料とし
た。なお,上記脱硫処理における剪断応力,温度,時間
は表2に示した。
料C1,C2について,ムーニー粘度を測定した。ま
た,電子顕微鏡にて観察し,カーボンブラックの平均粒
径を測定した。以上の結果は,表1及び表2に示した。
に対し,上述した各種添加剤を加え,再生ゴム原料とな
す。その後,上記再生ゴム原料をプレス成形し,再生ゴ
ム成形品である厚さ5mm,大きさ30cm×30cm
のシートを得た。上記シートより,JIS−K6301
に準じ,ダンベル型試験片を切り出し,該ダンベル型試
験片において引張強度及び破断伸びの測定を行った。
含有する新材未加硫ゴムを加硫,成形することにより製
造したゴム成形品の引張強度及び破断伸びである。上記
加硫,成形は,上記試料1〜7,比較試料C1,C2を
加硫,成形し,再生ゴム成形品となした場合と同様の条
件にて行う。
明する。まず,試料1〜7にかかる再生脱硫ゴムはいず
れもムーニー粘度が低く,表1に示す条件の脱硫処理に
より,充分に硫黄架橋結合が切断されたことが分かっ
た。また,上記試料1〜7に含まれるカーボンブラック
の粒径は40〜60nmのものが主であった。
低い温度にて脱硫処理を行うことができることが分かっ
た。更に,試料3,6は,試料1,4より短時間で脱硫
処理を行うことができることが分かった。従って,分解
剤及び再生油のいずれかを脱硫処理に先立って廃棄加硫
ゴムに添加することにより,より効率良く脱硫処理を行
うことができることが分かった。
加硫,成形した再生ゴム成形品の引張強度及び破断伸び
は,表3における参考1とほぼ同様の値であった。即
ち,試料1にかかる再生ゴム成形品は新材未加硫ゴムを
加硫,成形したゴム成形品と同程度のゴム特性を有する
ことが分かった。また,試料4〜6を用いた再生ゴム成
形品の引張強度及び破断伸びについても,同様に表3に
おける参考2とほぼ同様の値であり,新材未加硫ゴムよ
り得られたゴム成形品と同程度のゴム特性を有すること
が分かった。
形品は,破断伸びについては他の試料と同程度であっ
た。ただし,引張強度については,他の試料,また表3
における参考1に示したゴム成形品よりも大きかった。
即ち,試料7にかかる再生脱硫ゴムからは,新材未加硫
ゴムより作成したゴム成形品よりも優れた再生ゴム成形
品が得られたことが分かった。
硫ゴムは共にムーニー粘度が高く,表2に示す条件の脱
硫処理により,充分に硫黄架橋結合を切断することがで
きないことが分かった。また,カーボンブラックの粒径
は190〜200nmのものが主であった。更に,比較
試料C1,C2を用いた再生ゴム成形品は,参考1,参
考2のゴム成形品と比較して引張強度及び破断伸びが低
く,実用に耐えるゴム特性を有していないことが分かっ
た。
なゴム特性を有する再生ゴム成形品の再生ゴム原料とし
て,それ単独で使用可能な再生脱硫ゴム,その製造方法
及び再生ゴム成形品の製造方法を提供することができ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 硫黄架橋結合が切断され,粒径が100
nm以下であるカーボンブラックを含有していることを
特徴とする再生脱硫ゴム。 - 【請求項2】 カーボンブラックを含む,又はカーボン
ブラックを予め添加した廃棄加硫ゴムを温度180〜3
50℃,剪断応力10〜150kg/cm2 の条件にて
脱硫処理することを特徴とする再生脱硫ゴムの製造方
法。 - 【請求項3】 請求項2において,上記廃棄加硫ゴムに
は分解剤を添加して上記脱硫処理を行うことを特徴とす
る再生脱硫ゴムの製造方法。 - 【請求項4】 請求項2又は3において,上記廃棄加硫
ゴムには再生油を添加して上記脱硫処理を行うことを特
徴とする再生脱硫ゴムの製造方法。 - 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか一項において,
上記廃棄加硫ゴムがEPDMであり,これを温度280
〜330℃,剪断応力10〜30kg/cm2の条件に
て脱硫処理することを特徴とする再生脱硫ゴムの製造方
法。 - 【請求項6】 硫黄架橋結合が切断され,粒径が100
nm以下であるカーボンブラックを含有している再生脱
硫ゴムを単独で用いるか,または該再生脱硫ゴムと新材
未加硫ゴムとを添加混合して再生ゴム原料となし,次い
で,該再生ゴム原料を所望形状に加硫,成形することを
特徴とする再生ゴム成形品の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35296596A JP3272623B2 (ja) | 1995-12-19 | 1996-12-12 | 再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法 |
US08/769,631 US6133413A (en) | 1995-12-19 | 1996-12-18 | Method of manufacturing devulcanized rubber using high temperature and shearing pressure |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-349109 | 1995-12-19 | ||
JP34910995 | 1995-12-19 | ||
JP35296596A JP3272623B2 (ja) | 1995-12-19 | 1996-12-12 | 再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法 |
EP97109846A EP0887372B1 (en) | 1995-12-19 | 1997-06-17 | Devulcanized rubber, method of manufacturing devulcanized rubber, and method of manufacturing reclaimed molded rubber products from devulcanized rubber |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09227724A true JPH09227724A (ja) | 1997-09-02 |
JP3272623B2 JP3272623B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=27238234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35296596A Expired - Lifetime JP3272623B2 (ja) | 1995-12-19 | 1996-12-12 | 再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272623B2 (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11209480A (ja) * | 1998-01-27 | 1999-08-03 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | ゴム複合材 |
JPH11235724A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-31 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 再生ゴム成形体の製造方法 |
JPH11236464A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-31 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | ゴム組成物 |
EP0997252A2 (en) * | 1998-10-28 | 2000-05-03 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for reclaiming vulcanized rubber |
JP2000128901A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-09 | Bridgestone Corp | 再生ゴム |
JP2000127162A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-09 | Bridgestone Corp | 加硫ゴムの再生処理方法 |
EP0931809A3 (en) * | 1998-01-26 | 2000-07-05 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Rubber composition and method for producing the same |
JP2001323438A (ja) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 防舷材 |
JP2002020544A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粉末加硫ゴム組成物 |
JP2002020538A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粉末加硫ゴム組成物 |
JP2003510437A (ja) * | 1999-09-28 | 2003-03-18 | ディーエスエム エヌ.ブイ. | アミンによってゴムを脱硫する方法 |
US6576680B2 (en) | 2000-02-29 | 2003-06-10 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for producing the same |
US6632918B1 (en) | 1999-06-08 | 2003-10-14 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Method of reclaiming crosslinked rubber |
JP2004035690A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
JP2008169330A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Bridgestone Corp | 加工粉ゴム、並びにそれを用いたゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2013525134A (ja) * | 2010-03-15 | 2013-06-20 | フェニックス イノベーション テクノロジー インコーポレイテッド | 加硫ゴムの再生方法および再生装置 |
KR101346667B1 (ko) * | 2011-05-17 | 2014-01-02 | 이동원 | 고무 가교시 발생하는 버를 재활용하는방법 |
JP2017155078A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 株式会社ブリヂストン | 再生ゴム、これを用いたゴム組成物およびこれらの製造方法 |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP35296596A patent/JP3272623B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6316508B1 (en) | 1998-01-26 | 2001-11-13 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Rubber composition and method for producing the same |
EP0931809A3 (en) * | 1998-01-26 | 2000-07-05 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Rubber composition and method for producing the same |
US6207723B1 (en) | 1998-01-26 | 2001-03-27 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Rubber composition and method for producing the same |
JPH11209480A (ja) * | 1998-01-27 | 1999-08-03 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | ゴム複合材 |
JPH11235724A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-31 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 再生ゴム成形体の製造方法 |
JPH11236464A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-31 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | ゴム組成物 |
EP0997252A2 (en) * | 1998-10-28 | 2000-05-03 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for reclaiming vulcanized rubber |
JP2000128901A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-09 | Bridgestone Corp | 再生ゴム |
JP2000127162A (ja) * | 1998-10-28 | 2000-05-09 | Bridgestone Corp | 加硫ゴムの再生処理方法 |
EP0997252A3 (en) * | 1998-10-28 | 2001-05-16 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for reclaiming vulcanized rubber |
US6335377B1 (en) | 1998-10-28 | 2002-01-01 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for reclaiming vulcanized rubber |
US6632918B1 (en) | 1999-06-08 | 2003-10-14 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Method of reclaiming crosslinked rubber |
JP2003510437A (ja) * | 1999-09-28 | 2003-03-18 | ディーエスエム エヌ.ブイ. | アミンによってゴムを脱硫する方法 |
US6576680B2 (en) | 2000-02-29 | 2003-06-10 | Bridgestone Corporation | Reclaimed rubber and process for producing the same |
JP2001323438A (ja) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 防舷材 |
JP2002020538A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粉末加硫ゴム組成物 |
JP2002020544A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 粉末加硫ゴム組成物 |
JP2004035690A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
JP2008169330A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Bridgestone Corp | 加工粉ゴム、並びにそれを用いたゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2013525134A (ja) * | 2010-03-15 | 2013-06-20 | フェニックス イノベーション テクノロジー インコーポレイテッド | 加硫ゴムの再生方法および再生装置 |
KR101346667B1 (ko) * | 2011-05-17 | 2014-01-02 | 이동원 | 고무 가교시 발생하는 버를 재활용하는방법 |
JP2017155078A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 株式会社ブリヂストン | 再生ゴム、これを用いたゴム組成物およびこれらの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3272623B2 (ja) | 2002-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09227724A (ja) | 再生脱硫ゴム,その製造方法及び再生ゴム成形品の製造方法 | |
EP0931809B1 (en) | Rubber composition and method for producing the same | |
Rajan et al. | Science and technology of rubber reclamation with special attention to NR-based waste latex products | |
RU2162475C2 (ru) | Способ получения битумной композиции и битумная композиция | |
US6133413A (en) | Method of manufacturing devulcanized rubber using high temperature and shearing pressure | |
US4481335A (en) | Rubber compositions and method | |
US5556888A (en) | Rubber compounds containing vulcanized scrap rubber, methods of manufacturing such rubber compounds | |
US5672630A (en) | Process for producing reclaimed rubber or unvulcanized reclaimed rubber | |
AU753655B2 (en) | Bituminous compositions prepared with process treated vulcanized rubbers | |
EP0887372B1 (en) | Devulcanized rubber, method of manufacturing devulcanized rubber, and method of manufacturing reclaimed molded rubber products from devulcanized rubber | |
JP6031598B2 (ja) | タイヤトレッド及びその製造方法 | |
CN115702195A (zh) | 使硫化橡胶混合物脱硫的方法、进行该方法的装置以及橡胶混合物和包括由该橡胶混合物制成的部件的车辆充气轮胎 | |
EP1201390A1 (en) | Method of reclaiming crosslinked rubber | |
KR100867417B1 (ko) | 폐 고무 분말의 탈황처리 및 악취제거 장치 및 방법 | |
JPH11235724A (ja) | 再生ゴム成形体の製造方法 | |
JP4338365B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物 | |
Worlee et al. | Significant factors affecting the thermo-chemical de-vulcanization efficiency of tire rubber | |
JP3308484B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2000128901A (ja) | 再生ゴム | |
JP3290923B2 (ja) | 複合加硫ゴムの再生方法 | |
JPH10176001A (ja) | 加硫ゴムの再生方法 | |
JP2001055472A (ja) | 再生epdmゴムを含有するゴム組成物及びその製造方法 | |
JP3319715B2 (ja) | 難再生ゴムの再生方法 | |
JPH11209512A (ja) | ゴムの再生方法 | |
JP3404280B2 (ja) | ゴムの変性方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080125 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125 Year of fee payment: 11 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125 Year of fee payment: 12 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |