JPH09227358A

JPH09227358A - 皮膚用液体洗浄剤組成物

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Publication number: JPH09227358A
Application number: JP3850896A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Yoshida; 泰弘吉田; Yutaka Miwa; 裕三輪
Original assignee: Tsumura and Co
Current assignee: Tsumura and Co
Priority date: 1996-02-26
Filing date: 1996-02-26
Publication date: 1997-09-02
Anticipated expiration: 2016-02-26
Also published as: JP3620140B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】脂肪酸石けんの持つ優れた起泡性、クリーミ
ィな泡特性、ヌメリが残らないさっぱりとした使用感等
の長所を損なわず、かつ低温時においても安定である皮
膚用液体洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】全量１００重量％に対し、平均炭素数８
〜２２の脂肪酸又はその塩である成分Ａを５〜４０重量
％、下記一般式（Ｉ）、下記一般式（ＩＩ）、又は下記一般式（ＩＩＩ）、で示される界面活性剤の１種又は２種以上の化合物から
成る成分Ｂを合わせて０．５〜１０重量％、及び３−メ
チル−１，３−ブタンジオールである成分Ｃを１〜１０
重量％を含有させ、かつ、成分Ｂと成分Ｃとの重量比Ｂ
／Ｃを１／５〜５／１、成分Ｂ＋成分Ｃと成分Ａとの重
量比Ｂ＋Ｃ／Ａを１／１０〜１／１とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、身体用洗浄剤、洗
顔用洗浄剤等として好適に用いられる皮膚用液体洗浄剤
組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術】皮膚用液体洗浄剤組成物とは身体用洗浄
剤、洗顔用洗浄剤、手洗い用洗浄剤等として用いられる
組成物であるが、優れた起泡性、クリーミィな泡特性、
ヌメリが残らないさっぱりとした使用感等の点より、脂
肪酸石けんが汎用され、近年では液体の剤型の物も普及
している。

【０００３】このような脂肪酸を主成分とする液体石け
んは低温安定性に難があり、低温時に結晶が析出した
り、固化し、流動性が無くなるという問題があるため、
従来は、プロピレングリコールや濃グリセリン等の多価
アルコールをハイドロトロープとして製剤に添加した
り、オレイン酸等の不飽和脂肪酸を用いることにより、
低温安定性の向上を図っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロピ
レングリコールや濃グリセリン等の多価アルコールを多
量に添加した場合には、泡立ちが低下するという問題が
あった。又、オレイン酸等の不飽和脂肪酸を用いた場合
には、不飽和脂肪酸が酸化されやすいことから、安定性
が低下したり不快臭が生じる等の問題があった。

【０００５】従って、本発明は、上記の不都合を解消す
るとともに、脂肪酸石けんの持つ優れた起泡性、クリー
ミィな泡特性、ヌメリが残らないさっぱりとした使用感
等の長所を損なわず、かつ低温時においても安定である
皮膚用液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、脂肪酸石けんに特定の界面活性剤及び３−メチ
ル−１，３−ブタンジオールを特定の比率で含有させる
ことによって、上記の不都合を解決できることを見出
し、本発明を完成するに至った。

【０００７】即ち、本発明によれば、脂肪酸又はその塩
である成分Ａ、成分Ａを除くアニオン性又は両性界面活
性剤である成分Ｂ、及び多価アルコールである成分Ｃを
含有する皮膚用液体洗浄剤組成物であって、全量１００
重量％に対し、成分Ａとして平均炭素数８〜２２の脂肪
酸又はその塩を５〜４０重量％、成分Ｂとして下記一般
式（Ｉ）、

【０００８】

【化４】

【０００９】（式中、Ｒ¹は平均炭素数８〜２２のアル
キル基又はアルケニル基、Ｒ²及びＲ³は同一又は異なっ
て、炭素数１〜３のアルキレン基、Ｍ¹及びＭ²は同一又
は異なって、水素、アルカリ金属又はアルカノールアミ
ンを示す。）、下記一般式（ＩＩ）、

【００１０】

【化５】

【００１１】（式中、Ｒ⁴は平均炭素数７〜２１のアル
キル基又はアルケニル基、Ｒ⁵は水素又は炭素数１〜３
のアルキル基、ｎは１〜１０の整数、Ｍ³はアルカリ金
属又はアルカノールアミンを示す。）又は下記一般式
（ＩＩＩ）、

【００１２】

【化６】

【００１３】（式中、Ｒ⁶は平均炭素数７〜２１のアル
キル基又はアルケニル基、Ｒ⁷は水素又は炭素数１〜３
のアルキル基、ｍは１又は２、Ｍ⁴はアルカリ金属又は
アルカノールアミンを示す。）で示される界面活性剤の
１種又は２種以上の化合物を合わせて０．５〜１０重量
％、成分Ｃとして３−メチル−１，３−ブタンジオール
を１〜１０重量％を含有し、かつ、成分Ｂと成分Ｃとの
重量比Ｂ／Ｃが１／５〜５／１であり、成分Ｂ＋成分Ｃ
と成分Ａとの重量比Ｂ＋Ｃ／Ａが１／１０〜１／１であ
る皮膚用液体洗浄剤組成物が提供される。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物
は、上記の成分Ａ、Ｂ及びＣを特定の重量比で含有する
ものである。

【００１５】成分Ａは平均炭素数８〜２２の脂肪酸又は
その塩であり、具体的には、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、パルミトレイン酸等のほか、これらの混合脂肪酸で
あるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、パーム油脂肪
酸、牛脂脂肪酸等が挙げられるが、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、
パーム核油脂肪酸を用いることが好ましい。

【００１６】また、その塩としては、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられ
る。

【００１７】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物におい
て、成分Ａの含有量は皮膚用液体洗浄剤組成物の全量１
００重量％に対して、５〜４０重量％であることが好ま
しく、１０〜３０重量％であることがより好ましい。成
分Ａの含有量が５重量％未満の場合には、充分な起泡性
やクリーミィな泡特性が損なわれる。又、４０重量％を
越える場合には、低温安定性が悪くなるか、又はゲル化
しやすくなるため好ましくない。

【００１８】成分Ｂは成分Ａを除くアニオン性又は両性
界面活性剤であるが、一般式（Ｉ）で示されるアルキル
イミノジカルボキシレート型両性界面活性剤としては、
Ｒ¹が平均炭素数８〜２２のアルキル基またはアルケニ
ル基であるものが用いられ、具体的には、ラウリル基、
ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル
基等であるものが好ましく、ラウリル基であるものがよ
り好ましい。

【００１９】Ｒ²及びＲ³は同一又は異なって、炭素数１
〜３のアルキレン基であり、具体的にはメチレン基、エ
チレン基、プロピレン基等が挙げられる。Ｍ¹及びＭ²は
同一又は異なって、水素、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン等のアルカノールアミン等が挙げられる。

【００２０】一般式（ＩＩ）で示されるアミドエーテル
サルフェート型陰イオン界面活性剤としては、Ｒ⁴が平
均炭素数７〜２１のアルキル基又はアルケニル基である
ものが用いられ、具体的にはＲ⁴ＣＯで表される脂肪族
アシル基がラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイ
ル基、ステアロイル基、オレオイル基、ヤシ油脂肪酸残
基等であるものが好ましいが、ラウロイル基又はヤシ油
脂肪酸残基であるものがより好ましい。

【００２１】Ｒ⁵は水素又は炭素数１〜３のアルキル基
であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基等
が挙げられる。Ｍ³としては水素、ナトリウム、カリウ
ム等のアルカリ金属、トリエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられる。

【００２２】一般式（ＩＩＩ）で示される、アシルアミ
ノ型陰イオン界面活性剤としては、Ｒ⁶が平均炭素数７
〜２１のアルキル基又はアルケニル基であるものが用い
られ、具体的にはＲ⁶ＣＯで表される脂肪族アシル基が
ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステ
アロイル基、オレオイル基、ヤシ油脂肪酸残基等である
ものが好ましいが、ラウロイル基又はヤシ油脂肪酸残基
であるものがより好ましい。

【００２３】Ｒ⁷は水素又は炭素数１〜３のアルキル基
であり、炭素数１〜３のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。Ｍ⁴として
は水素、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノー
ルアミン等が挙げられる。

【００２４】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物は、上記
一般式（Ｉ）〜（ＩＩＩ）に示される界面活性剤のうち
１種又は２種以上の化合物を含有するが、その含有量
は、皮膚用液体洗浄剤組成物の全量１００重量％に対し
て、合計で０．５〜１０重量％であることが好ましく、
１〜８重量％であることがより好ましい。成分Ｂの含有
量が０．５重量％未満の場合、十分な起泡性が得られ
ず、１０重量％を越える場合は、クリーミィな泡特性が
損なわれる。

【００２５】成分Ｃは３−メチル−１，３−ブタンジオ
ールであるが、イソプレングリコールとも呼ばれる無色
透明の液体である。本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物に
おいて、成分Ｃの含有量は、皮膚用液体洗浄剤組成物の
全量１００重量％に対して、１〜１０重量％であること
が好ましく、２〜８重量％であることがより好ましい。
成分Ｃの含有量が１重量％未満では低温安定性が向上せ
ず、１０重量％を越える場合は十分な起泡性及びクリー
ミィな泡特性が得られない。

【００２６】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物におい
て、成分Ｂと成分Ｃとの重量比Ｂ／Ｃは１／５〜５／１
であることが好ましく、１／３〜３／１であることがよ
り好ましい。Ｂ／Ｃが５／１より大きくなると低温安
定性が向上せず、一方、Ｂ／Ｃが１／５より小さくなる
と十分な起泡性が得られない。

【００２７】また、成分Ｂ＋成分Ｃと成分Ａとの重量比
Ｂ＋Ｃ／Ａは１／１０〜１／１であることが好ましく、
１／８〜１／２であることがより好ましい。Ｂ＋Ｃ／Ａ
が１／１より大きくなると、十分な起泡性が得られず、
一方、Ｂ＋Ｃ／Ａが１／１０より小さくなると、低温安
定性が向上しない。

【００２８】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物には、上
記成分の他に、一般に配合される成分、例えば、アルキ
ルアミドベタイン型、イミダゾリン型等の両性界面活性
剤；脂肪酸アルカノールアマイド、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、アルキルアミンオキシド等の非イオ
ン界面活性剤；スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、高
級アルコール、ラノリン等の油分；水溶性高分子化合物
（アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性等）；キ
レート剤；防腐剤；殺菌剤；ｐＨ調整剤；酸化防止剤；
色素；香料；動植物由来の天然エキス等を、本発明の効
果を特に阻害しない程度に適宜配合することができる。

【００２９】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物は、身体
用洗浄剤、洗顔用洗浄剤、手洗い用洗浄剤等として好適
に用いることができるが、以下に、本発明の皮膚用液体
洗浄剤組成物の一例としてボディシャンプーの組成を示
す。ラウリン酸カリウム１０．０重量％ミリスチン酸カリウム５．０重量％パルミチン酸カリウム３．０重量％ステアリン酸カリウム３．０重量％ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム４．０重量％ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン２．５重量％ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド３．０重量％３−メチル−１，３−ブタンジオール５．０重量％香料０．５重量％色素，防腐剤微量以上の成分を混合し、精製水を加えて全体を１００重量
％とした。

【００３０】又、以下に、本発明の皮膚用液体洗浄剤組
成物の他の例として洗顔料の組成を示す。ミリスチン酸トリエタノールアミン１５．０重量％パルミチン酸トリエタノールアミン３．０重量％ステアリン酸トリエタノールアミン５．０重量％オレイン酸トリエタノールアミン２．０重量％ポリオキシエチレン（３Ｅ．Ｏ．）ラウリン酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム３．０重量％ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン５．０重量％ラウリン酸ジエタノールアミド２．０重量％ポリエチレングリコール４００３．０重量％３−メチル−１，３−ブタンジオール５．０重量％濃グリセリン６．０重量％香料０．３重量％色素，防腐剤微量以上の成分を混合し、精製水を加えて全体を１００重量
％とした。

【００３１】又、以下に、本発明の皮膚用液体洗浄剤組
成物のさらに他の例として手洗い用洗浄剤の組成を示
す。ヤシ油脂肪酸カリウム３０．０重量％ステアリン酸カリウム３．０重量％ミリストイルメチルアラニンナトリウム１．５重量％ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン３．０重量％ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド１．５重量％ジステアリン酸エチレングリコール２．０重量％３−メチル−１，３−ブタンジオール４．０重量％香料０．４重量％色素，防腐剤微量以上の成分を混合し、精製水を加えて全体を１００重量
％とした。

【００３２】

【実施例】以下、本発明を実施を用いてさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。

【００３３】（実施例１）成分Ａとしてラウリン酸カ
リウム及びミリスチン酸カリウムをそれぞれ１０重量
％、成分Ｂとしてラウリルアミノジ酢酸ナトリウム３重
量％、成分Ｃとして３−メチル−１，３−ブタンジオー
ル３重量％を含有する皮膚用液体洗浄剤組成物を調製
し、その低温安定性、起泡性、泡特性を調べた。

【００３４】低温安定性、起泡性及び泡特性は以下の方
法により評価した。（低温安定性）組成物を−５℃の条件下で１カ月保存
し、その外観を観察して結晶析出の有無を判定して、次
の２段階で評価した。 ○：析出が無い ×：析出が有る

【００３５】（起泡性）１重量％の試料溶液１０ｍｌ
を１００ｍｌ栓付き試験管に入れ、温度２５℃の条件で
１０秒間に２０回振とうさせ、その１分後の泡量を測定
して、次の４段階で評価した。 ◎：泡量８０ｍｌ以上 ○：泡量６０ｍｌ以上８０ｍｌ未満 △：泡量４０ｍｌ以上６０ｍｌ未満 ×：泡量４０ｍｌ未満

【００３６】（泡特性）１０名の女性をパネラーと
し、試料１ｍｌを手のひらにとり、約４０℃の温水で軽
く泡立て、そのときの泡の状態を目視にて観察した。泡
が細かくクリーミィである場合を５点、泡が粗い場合を
１点として、５段階で点数をつけ、１０名の平均点を求
め、次の４段階に分類した。 ◎：平均点４．０以上 ○：平均点３．０以上４．０未満 △：平均点２．０以上３．０未満 ×：平均点２．０未満

【００３７】結果を表１に示す。

【００３８】（実施例２〜６）成分Ａとしてラウリン
酸カリウム及びミリスチン酸カリウムを、成分Ｂとして
ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
（３Ｅ．０．）ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸
ナトリウム又はヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムを、
成分Ｃとして３−メチル−１，３−ブタンジオールを種
々の量で含有する皮膚用液体洗浄剤組成物を調製し、そ
の低温安定性、起泡性及び泡特性を実施例１と同様の方
法にて調べた。成分Ａ、Ｂ及びＣとして用いた化合物の
種類、含有量、並びに低温安定性、起泡性及び泡特性を
調べた結果を表１に示す。

【００３９】

【表１】

【００４０】（比較例１）成分Ａとしてラウリン酸カ
リウム及びミリスチン酸カリウムをそれぞれ１０重量
％、成分Ｃとして３−メチル−１，３−ブタンジオール
３重量％を含有し、成分Ｂを含有しない皮膚用液体洗浄
剤組成物を調製し、その低温安定性、起泡性及び泡特性
を実施例１と同様の方法にて調べた。結果を表２に示
す。

【００４１】（比較例２〜１２）成分Ａとしてラウリ
ン酸カリウム及びミリスチン酸カリウムを、成分Ｂとし
てラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ン（３Ｅ．０．）ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫
酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ポ
リオキシエチレン（３Ｅ．０．）ラウリルエーテル硫酸
ナトリウム又はヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム
を、成分Ｃとして３−メチル−１，３−ブタンジオール
又は濃グリセリンを種々の量で含有する皮膚用液体洗浄
剤組成物を調製し、その低温安定性、起泡性及び泡特性
を実施例１と同様の方法にて調べた。用いた化合物の種
類、含有量、並びに低温安定性、起泡性及び泡特性を調
べた結果を表２及び表３に示す。

【００４２】なお、比較例２は成分Ｃを含有せず、比較
例３は成分Ｃの含有量が１０重量％を越え、比較例４は
成分Ｂの含有量が１０重量％を越える。又、比較例５は
Ｂ／Ｃが１／５に満たず、比較例６はＢ／Ｃが５／１を
越え、比較例７はＢ＋Ｃ／Ａが１／１０に満たず、比較
例８はＢ＋Ｃ／Ａが１／１を越える。比較例９は成分Ａ
が５重量％に満たず、比較例１０は成分Ｃの多価アルコ
ールとして濃グリセリンを含有し、比較例１１及び１２
は成分Ｂとして、一般式（Ｉ）、（ＩＩ）及び（ＩＩ
Ｉ）のいずれにも該当しないアニオン性界面活性剤であ
るポリオキシエチレン（３Ｅ．０．）ラウリルエーテル
硫酸ナトリウム又はヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリ
ウムをそれぞれ含有する。

【００４３】

【表２】

【００４４】

【表３】

【００４５】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物は、低温
安定性に優れるとともに、優れた起泡性、泡特性を示し
た。

【００４６】

【発明の効果】本発明の皮膚用液体洗浄剤組成物は、脂
肪酸石けんの持つ優れた起泡性、クリーミィな泡特性、
ヌメリが残らないさっぱりとした使用感等を維持しつ
つ、良好な低温安定性を示す。又、３−メチル−１，３
−ブタンジオール及び特定構造を有する界面活性剤を含
有させることにより低温安定性の向上を図っているた
め、不飽和脂肪酸の使用に起因する安定性の低下、不快
臭の問題がない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ１１Ｄ 1:04 1:10 1:28 1:50）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】脂肪酸又はその塩である成分Ａ、成分Ａ
を除くアニオン性又は両性界面活性剤である成分Ｂ、及
び多価アルコールである成分Ｃを含有する皮膚用液体洗
浄剤組成物であって、全量１００重量％に対し、成分Ａとして平均炭素数８〜２２の脂肪酸又はその塩を
５〜４０重量％、成分Ｂとして下記一般式（Ｉ）、【化１】（式中、Ｒ¹は平均炭素数８〜２２のアルキル基又はア
ルケニル基、Ｒ²及びＲ³は同一又は異なって、炭素数１
〜３のアルキレン基、Ｍ¹及びＭ²は同一又は異なって、
水素、アルカリ金属又はアルカノールアミンを示
す。）、下記一般式（ＩＩ）、【化２】（式中、Ｒ⁴は平均炭素数７〜２１のアルキル基又はア
ルケニル基、Ｒ⁵は水素又は炭素数１〜３のアルキル
基、ｎは１〜１０の整数、Ｍ³はアルカリ金属又はアル
カノールアミンを示す。）、又は下記一般式（ＩＩＩ）、【化３】（式中、Ｒ⁶は炭素数７〜２１のアルキル基又はアルケ
ニル基、Ｒ⁷は水素又は炭素数１〜３のアルキル基、ｍ
は１又は２、Ｍ⁴はアルカリ金属又はアルカノールアミ
ンを示す。）、から成る群から選択した１種又は２種以
上の化合物を合わせて０．５〜１０重量％、成分Ｃとして３−メチル−１，３−ブタンジオールを１
〜１０重量％を含有し、かつ成分Ｂと成分Ｃとの重量比
Ｂ／Ｃが１／５〜５／１であり、成分Ｂ＋成分Ｃと成分Ａとの重量比Ｂ＋Ｃ／Ａが１／１
０〜１／１であることを特徴とする皮膚用液体洗浄剤組
成物。