JPH09226168A - 光プリントヘッドの製造方法及び光プリントヘッド並びに該光プリントヘッドを用いた画像記録装置 - Google Patents

光プリントヘッドの製造方法及び光プリントヘッド並びに該光プリントヘッドを用いた画像記録装置

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JPH09226168A
JPH09226168A JP3492996A JP3492996A JPH09226168A JP H09226168 A JPH09226168 A JP H09226168A JP 3492996 A JP3492996 A JP 3492996A JP 3492996 A JP3492996 A JP 3492996A JP H09226168 A JPH09226168 A JP H09226168A
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JP3492996A
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Kenji Muto
健二 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を必要最少限にし、調整作業を省くこ
とで光プリントヘッドの製造における工程数を少なくし
て光プリントヘッドのコストダウンを実現する。 【解決手段】発光素子1を実装基板上にアレイ状に実装
するとともに、露光位置に結像するための結像素子4を
備え、実装基板2を固定した基板支持部材7上に固定さ
れる第1の位置決め部材7a、7bに対する嵌挿状態に
される第2の位置決め部材5a、5bを結像素子支持部
材5に設け、嵌挿した維持状態にしつつ、両端部位に近
い発光素子を通電し、結像素子により形成される両端の
スポット光sが検出可能な状態になるまで調節し、接着
剤を注入してから硬化するまで前記維持状態を保つよう
にして完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光プリントヘッドの
製造方法及び光プリントヘッド並びに該光プリントヘッ
ドを用いた画像記録装置に係り、例えばモノクロ画像お
よびカラー画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複
写機等の露光系に用いられ、特に結像状態の良好化を行
うための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタ、ファクシミリ、デ
ジタル複写機等における画像形成装置には電子写真方式
が用いられている。この画像形成装置の中には、外部コ
ンピュータ、あるいは画像読み取り系から出力された画
像信号に応じた潜像を感光ドラム上に形成する露光系が
必須の構成であり、発光ダイオードや半導体レーザ等の
発光素子をアレイ化した光源を用いた光プリントヘッド
を使用した機種が一部実用化されている。
【0003】このような光プリントヘッドは、高速回転
駆動されるポリゴンミラー等からなる走査光学系が不要
であり、しかも小型に構成できる静粛な画像形成装置を
簡単に構成することが可能となる利点を備えている。
【0004】この光プリントヘッドは、発光素子をアレ
イ化した発光源を用いるものであるので、画像形成対象
となる紙などの被転写材が大判になる場合には、上記の
発光素子を複数分アレイ化したチップを複数個並べて構
成するようにしている。このチップは駆動ドライバIC
や抵抗チップなどと共に実装基板上に実装されるもので
あり、一方、発光素子は発光ダイオードやレーザで構成
されるものである。
【0005】このような発光素子は所定の点、あるいは
所定の面から拡散光を放射するものであるために、感光
体上に潜像を形成するためには発光素子から発せられた
拡散光を各々微少なスポットに結像する必要がある。
【0006】そこで、光プリントヘッドはロッドレンズ
アレイに代表される結像素子を設けるようにして、良好
なスポットを形成するようにしており、このために発光
素子と結像素子との相対位置関係を高い位置精度になる
ようにしている。つまり、結像素子の焦点深度は数十〜
数百μmであり、従来の走査光学系などに用いられるレ
ンズと比較して極度に小さく、またロッドレンズの開口
数も低い等の理由から発光素子と結像素子との相対位置
関係を高い位置精度に維持する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このために、例えば特
公平7−13689号公報によれば、結像素子としての
レンズアレイの結像状態の良好化を図るために、弾性を
有するOリングをレンズアレイの周囲に配置して、上下
左右前後の調整用のねじにより各方向の調整を行うよう
にして、結像状態の良好化を図る技術が提案されてい
る。
【0008】しかしながら、この提案によれば、光プリ
ントヘッドを構成するための部品点数が多くなり、かつ
各方向を調整するために光プリントヘッドもしくはネジ
調整ドライバーの姿勢を変えたりする調整作業が加わる
結果、光プリントヘッドの製造における工程数が多くな
り、光プリントヘッドのコストが非常に高くなると言う
問題があった。
【0009】したがって、本発明の光プリントヘッドの
製造方法及び光プリントヘッド並びに該光プリントヘッ
ドを用いた画像記録装置は上述した問題点に鑑みてなさ
れたものであり、光プリントヘッドを構成するための部
品点数を必要最少限にし、かつ各方向を調整するために
光プリントヘッドもしくはネジ調整ドライバーの姿勢を
変えたりする調整作業を省くことで光プリントヘッドの
製造における工程数を少なくして、光プリントヘッドの
コストダウンを実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明によれば、画像信号に基づ
き選択的に通電される複数の発光素子を実装基板上にア
レイ状に実装するとともに、前記発光素子からの放射光
を露光位置に結像するための結像素子を備えた光プリン
トヘッドの製造方法であって、前記実装基板を固定した
基板支持部材上に固定される第1の位置決め部材に対す
る嵌挿状態にされる第2の位置決め部材を前記結像素子
を固定した結像素子支持部材に設け、前記第1の位置決
め部材と前記第2の位置決め部材とを間隙を介して嵌挿
した維持状態にしつつ、前記発光素子中の両端部位また
は両端部位に近い発光素子を通電し、前記結像素子によ
り形成される両端のスポット光が検出可能な状態になる
まで前記結像素子を移動するように調節し、スポット光
を前記露光位置において検出し、前記間隙内に接着剤を
注入してから硬化するまで前記維持状態を保つようにし
て完成することを特徴としている。
【0011】即ち、発光素子が複数あるチップと、発光
素子がアレイ状に複数並べられたチップを一つ以上実装
してある基板および基板が取り付けられる基板支持部材
と、発光素子からの放射光を所定の位置に結像する結像
素子および結像素子を取り付ける結像素子支持部材とを
備えた光プリントヘッドにおいて、基板支持部材もしく
は結像素子支持部材に位置決めピンを構成し、基板支持
部材もしくは結像素子支持部材のうち、位置決めピンの
存在しない部材に位置決めピンの受け部を設け、受け部
に、位置決めピンよりも結像素子の必要とされる各方向
調整のための調整代を構成し、受け部と位置決め手段と
は接着剤を充填することにより固定するようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な各実施形態について説明すると、先ず、図1
は本発明の第一の実施形態の光プリントヘッドと感光ド
ラムを示した図であって、発光素子アレイチップのアレ
イ方向に垂直な断面で破断して示した断面図である。ま
た、図2は図1の光プリントヘッド内の発光素子、実装
基板、結像素子等の組み立て前の状態を示す外観斜視図
である。そして、図3は結像素子ユニットの組み立て前
の様子を示した外観斜視図である。
【0013】図1と図2において、複数の発光素子アレ
イが並べられた発光アレイチップ列1を構成する各発光
素子は、面発光型のダイオード等から構成されており、
図示の実装状態では、全ての素子が直線に沿うように発
光するように調整された後に固定されている。また、こ
の発光素子列1と、駆動IC6および図示されない電流
制限抵抗等が実装基板2の実装面2k上に形成されてい
る回路パターンに対して図示のように実装されている。
【0014】また、画像信号に応じて選択的に通電され
ることで発光素子列1の発光素子から放射される拡散光
を中心線CLに略沿うようにして感光ドラム10の表面
上に微小スポットとして結像するためのロッドレンズが
発光素子列1の真下に配設されている。このロッドレン
ズは各レンズが樹脂等を充填して固定されて構成される
ロッドレンズアレイ4として構成されており、ロッドレ
ンズアレイが固定されるレンズ支持部材5と一体的に固
定されている。
【0015】そして、実装基板2の裏面2t上には、発
光素子や、駆動IC6および電流制限抵抗等が駆動され
ることで生じる熱を効果的に放熱させる放熱板を兼ねた
基板支持部材7が良熱伝導性の接着層8を介して固定さ
れている。そして、レンズ支持部材5とロッドレンズア
レイ4とを外部に露出するための開口部9aを有したカ
バー9が図示のように設けられている。
【0016】続いて、図2をさらに参照して、実装基板
2は基板支持部材7に対して取り付けられているが、図
2においては図1で示した基板指示部材7の放熱のため
のフィン形状を省略している。この基板支持部材7に
は、ロッドレンズアレイ4とレンズ支持部材5で構成さ
れるロッドレンズアレイユニットを取り付けるための位
置決めピン7a,7bが発光素子列に沿う方向であっ
て、基板支持部材7の端部近くに植設されている。
【0017】ロッドレンズアレイ4はロッドレンズを樹
脂等で固定したものであり、ロッドレンズアレイ4自身
のそりも大きな問題となるために、アレイ方向と垂直な
方向の位置決めも兼ねてレンズ支持部材5に対して予め
固定されている。このレンズ支持部材5はロッドレンズ
アレイ4が接する当接面5kは高い平面性を有するよう
に精密加工あるいは精密成形されている。
【0018】そして、図4に示すようにロッドレンズア
レイ4をレンズ支持部材5に対して固定するために、レ
ンズ支持部材5に設けられた接着用の孔5e,5f,5
g,5h,5i内に予め充填された接着剤によって固定
される。ここで中央の接着用孔5g内に充填される接着
剤は硬化した後に他の孔内に充填された接着剤よりも低
い柔軟性を有するものが使用されており、相対的に中央
の接着用孔5gでロッドレンズアレイ4はアレイ方向に
位置決めされるように構成されている。
【0019】以上のように接着することにより、ロッド
レンズアレイ4は中央の接着用孔5gを中心に左右に伸
長あるいは収縮が許容できる状態で接着固定される。こ
のことは、ロッドレンズアレイ4のロッドレンズを固定
する樹脂等の部材と、レンズ支持部材5の熱膨張係数の
違いによるひずみを防止するために重要である。
【0020】再度、図2において、レンズ支持部材5の
発光素子列1のアレイ方向の両端部には、上記位置決め
ピン7a、7bの受け部5a,5bが一体成形されてい
る。これらの受け部5a,5bは図示のように筒状の円
筒形状を有しており、比較的に幅広のスリット5a−
1,5b−1が深く形成されている。一方、レンズ支持
部材5には、組み立て用の孔5c,5dが設けられてお
り、これらの孔に対してハンドAを挿入して把持できる
ようにしている。
【0021】図3は図2に示した光プリントヘッドの組
立手順を示したフローチャートであって、上述したよう
にロッドレンズアレイ4がレンズ支持部材5に接着され
て一体的に構成された後の作業工程を示したものであ
る。
【0022】本図において、先ずステップS1におい
て、基板支持部材7上に実装基板2が接着される。この
後に、ステップS2に進み、基板支持部材7をロボット
装置のベンチ上に固定する。次に、ステップS3におい
て、不図示の3次元駆動機能及び3軸廻りの回転自由度
を備えるロボット装置のハンドに設けられている一対の
アームAが、孔5c,5d中に挿入されてレンズ支持部
材5を把持する。この後に、ステップS4において把持
状態を保持して、レンズ支持部材5の受け部5a,5b
の各々に基板支持部材7上の位置決めピン7a,7bが
挿入できるようにするために、レンズ支持部材5を基板
支持部材7の上方部位に搬送してから下降して停止す
る。このとき、受け部5a,5bの内径と基板支持部材
7上の位置決めピン7a,7bの外径との間に十分なク
リアランスが設けられており、接着剤の注入を可能にし
ている。
【0023】この次に、ステップS5において、発光素
子アレイ1のアレイ方向の略両端部の発光素子を少なく
とも一つづつ発光させるように不図示の調整治具装置か
ら通電する。すると、発光された光Lはロッドレンズア
レイ4を通じて集光される結果、発光素子列1から図2
中のz方向に沿うようにロッドレンズアレイ4から所定
距離分離間した位置にスポットsを結ぶことになる。
【0024】したがって、ステップS6において、この
スポット位置においてスリットと受光素子などから成る
焦点位置検出手段100をモニターしながら、発光素子
列1の両端から発光した光がどちらも焦点位置でスポッ
トsを形成するかを、ステップS7で判断する。このス
テップS7で両側のスポットを検出したと判断される
と、ステップS8に進み受け部5a,5bの孔の上部か
ら、クリアランス中に接着剤を注入する。このとき、接
着剤は孔から外部に流れ出ないような適当な粘度を有す
るものが使用される。このようにして注入された接着剤
が完全硬化するまで、アームAはレンズ支持部材5を確
実にホールドしておき、接着剤の硬化に伴う接着剤の体
積変化によりレンズ支持部材5がずれないようにする
(ステップS9)。以上の工程を経て完成する。
【0025】一方、ステップS7において、発光素子列
1の両端から発光した光がどちらも焦点位置でスポット
sを形成しないと判断された場合には、ステップS10
に進み上記のアームAを直進方向のy,z、回転方向の
xθ,yθ,zθの各方向に駆動してスポットを結ぶよ
うにする。ここで、x方向はロッドレンズアレイ4のx
方向の受光幅が発光素子列1の全長よりも十分に大きく
するようにして、調整せずに組み立てられるようにす
る。
【0026】以上のようにしてアームAで把持した状態
で、各方向の調整が終了した後に、例えば紫外線硬化性
の接着剤などでは硬化に伴い収縮する等の体積変化によ
って、硬化した後の接着剤内に内部ひずみが大きく残る
ことがある。このために、受け部5a,5bのスリット
5a−1,5b−1によって、片持ち梁状になった受け
部の一部がその体積変化に追従して変形するようにし
て、耐衝撃力や耐温度変化に対して強い接着状態を実現
している。
【0027】以上のようにして得られた光プリントヘッ
ドによれば、複数の発光素子アレイが並べられた発光ア
レイチップ列1を構成する各発光素子は全ての素子が直
線に沿うように発光するように予め調整されているの
で、両端部における発光素子がスポットを形成するよう
にすれば、全ての発光素子が同一面上にスポットを結ぶ
ようにできる。
【0028】以上述べたように、このようにして製造さ
れる光プリントヘッドによれば、発光素子アレイチップ
列1および結像素子4が、各方向の調整後に接着固定さ
れることにより、精密に位置決めされることになる。し
たがって、このようにして構成された光プリントヘッド
をプリンタなどの画像形成装置に使用することで、高品
位な画像の出力が可能となる。
【0029】次に、本発明の第二の実施形態について、
図5の光プリントヘッド内の発光素子、基板、結像素子
等の組み立て前の状態を示す外観斜視図に基づき述べる
と、本図において、既に説明済みの構成には同一符号を
付して説明を割愛して、相違する構成に限定して述べ
る。
【0030】図5において、基板2は基板支持部材7に
取り付けられている。また、この基板支持部材7には、
ロッドレンズアレイ4とレンズ支持部材5で構成される
ロッドレンズアレイユニットを取り付けるために、第一
の実施形態における取付部と同等の位置決めピン7cが
発光素子列1のアレイ方向の略中央に位置する部分に植
設されている。また、図5中のy方向に位置決めを行う
ための第二位置決めピン7b,7cが発光素子列1方向
であって、基板支持部材7の端部近くに植設されてい
る。
【0031】このロッドレンズアレイ4は第一の実施形
態と同様な方法でレンズ支持部材5に接着されて取り付
けられているが、ロッドレンズアレイ4にはアレイ方向
に関して両端部において、上記y方向の位置決めをする
第二位置決めピン7b,7cの外径とほぼ同じ幅の内壁
部分を形成した切り欠き部4a,4bが形成されてお
り、これらの切り欠き部4a,4bの内壁部分の幅は、
第二位置決めピン7b,7cの外径寸法に対して図中の
矢印方向に挿入した後には切り欠き部4a,4bの幅方
向の中心線がロッドレンズアレイ4のアレイ方向の中心
線と一致するように設定されている。
【0032】また、レンズ支持部材5の発光素子列1の
アレイ方向に直交する端部に、位置決めピン7aに対応
する受け部5cが穿設されており、上記の第一の実施形
態の受け部と同様に受け部5cを筒状の円筒形状に形成
し、比較的幅の広く、深いスリットを設けている。ま
た、レンズ支持部材5には、組み立て用の孔5a,5b
が設けられている。
【0033】以上の構成において、ロッドレンズアレイ
4が接着された後に、第一の実施形態と略同様に、アー
ムが孔5a,5bを通じてレンズ支持部材5をホールド
し、レンズ支持部材5の位置調整を行い、接着剤を注入
してレンズ支持部材5を基板支持部材7に固定する。但
し、図中のy方向の直進およびxθ,zθ方向の回転に
ついては、ロッドレンズアレイ4自身に設けられた切り
欠き部により正確な位置決めができているため、組み立
て工程において、上記アームによって調整されるのは直
進方向ではz方向のみでよく、また回転方向ではyθの
みで行う。
【0034】以上のようにすることで、上記の第一の実
施形態に比較して、より短時間で調整が終了し、かつ組
立て工程で用いるアームAについても、y方向直進およ
びxθ,zθ方向回転の各調整機構が省略できる。ま
た、接着剤の注入は5a,5b,5cの全において行っ
てもよく、5cの一ヶ所のみでもよい。
【0035】また、第一の実施形態と同様に、硬化後の
接着剤内に内部歪みが大きく残らないよう、受け部5c
にスリットが設けてあり、このスリットによって型持ち
梁状になった受け部の一部がその体積変化に追従し変形
するようになり、これによって、耐衝撃力や耐温度変化
に強い接着状態にすることができる。
【0036】最後に、本発明の第三の実施形態につい
て、図6の光プリントヘッド内の発光素子、基板、結像
素子等の組み立て前の状態を示す外観斜視図に基づき述
べると、本図において、既に説明済みの構成には同一符
号を付して説明を割愛して、相違する構成に限定して述
べる。
【0037】図6において、基板2は基板支持部材7に
取り付けられているが、この基板支持部材7には図示の
ようにスリットを形成した受け部107a、107bが
所定位置に固定されている。また、ロッドレンズアレイ
4とレンズ支持部材5とから構成されるロッドレンズア
レイユニットには位置決めピン105a、105bが夫
々植設されている。以上の構成において、受け部107
a、107bに対して位置決めピン105a、105b
を挿入して、位置調整した後に接着剤を注入して完成す
る。
【0038】以上述べたように本発明の第一の実施形態
による光プリントヘッドにおいては、発光素子アレイチ
ップ列および結像素子が、より簡便な構成および手段に
て、各方向調整後に接着して固定されることにより精密
に位置決めされ、それによってこの光プリントヘッドを
用いたプリンタなどの画像形成装置において、高品位な
画像の出力を可能とする。
【0039】また、受け部を筒状の略円筒形状とし、か
つ受け部には少なくとも一つはスリットを設けることで
接着剤の硬化後の体積変化に対して追従するように変形
し、接着部の内部歪みなどを残さず、耐衝撃性を備える
ようにできる。
【0040】また、受け部を、基板支持部材あるいは結
像素子支持部材と一体形成して構成することで、受け部
と受け部が設けられる部材において加工誤差をより少な
くすることで、発光素子と結像素子の位置決めがより正
確になる。
【0041】また、位置決めピンと受け部を、結像素子
のアレイ方向に沿って二箇所づつ設けたことで、より確
実に結像素子と発光素子を位置決めすることができる。
【0042】また、位置決めピンと受け部を、結像素子
のアレイ方向において結像素子の略中央に当たる位置に
設け、さらに発光素子のアレイ方向と垂直な方向の位置
決めを行う第二の位置決めピンと第二の受け部を、各々
基板支持部材と、結像素子支持部材あるいは結像素子の
いずれかに設けることで、より組立て時の調整方向を少
なくでき、より安価な光プリントヘッドを提供すること
ができる。
【0043】第二の位置決めピンと上記第二の受け部の
どちらかを、結像素子の発光素子のアレイ方向における
端部に設けることで、さらに組立て時の調整方向を少な
くでき、より安価な光プリントヘッドを提供することが
できる。。
【0044】そして、結像素子を、結像素子支持板に対
し、結像素子支持部材に設けられた孔に充填させられた
接着剤による接着にて固定し、孔が複数の場合は、結像
素子の長手方向略中央の位置を固定する接着剤よりも、
略中央以外の位置を固定する接着剤を少なくとも硬化後
は伸縮性のあるものとすることで、結像素子支持部材と
結像素子の間の熱膨張係数に違いがあって、光プリント
ヘッドの動作時に発熱、昇温がある場合においても結像
状態に影響の無い光プリントヘッドにすることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光プリン
トヘッドの製造方法及び光プリントヘッド並びに該光プ
リントヘッドを用いた画像記録装置によれば、光プリン
トヘッドを構成するための部品点数を必要最少限にし、
かつ各方向を調整するために光プリントヘッドもしくは
ネジ調整ドライバーの姿勢を変えたりする調整作業を省
くことで光プリントヘッドの製造における工程数を少な
くして、コストダウンを実現することができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の光プリントヘッドの
断面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態の光プリントヘッドの
外観斜視図である。
【図3】工程手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施形態の光プリントヘッド内
の結像素子ユニットを説明する図である。
【図5】本発明の第二の実施形態の光プリントヘッドの
断面図である。
【図6】本発明の第三の実施形態の光プリントヘッドの
外観斜視図である。
【符号の説明】
1 発光素子アレイチップ列 2 実装基板 4 ロッドレンズアレイ 5 レンズ支持部材 6 駆動IC 7 基板支持部材 9 カバー 10 感光ドラム

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に基づき選択的に通電される複
    数の発光素子を実装基板上にアレイ状に実装するととも
    に、前記発光素子からの放射光を露光位置に結像するた
    めの結像素子を備えた光プリントヘッドの製造方法であ
    って、 前記実装基板を固定した基板支持部材上に固定される第
    1の位置決め部材に対する嵌挿状態にされる第2の位置
    決め部材を前記結像素子を固定した結像素子支持部材に
    設け、 前記第1の位置決め部材と前記第2の位置決め部材とを
    間隙を介して嵌挿した維持状態にしつつ、前記発光素子
    中の両端部位または両端部位に近い発光素子を通電し、 前記結像素子により形成される両端のスポット光が検出
    可能な状態になるまで前記結像素子を移動するように調
    節し、 スポット光を前記露光位置において検出し、 前記間隙内に接着剤を注入してから硬化するまで前記維
    持状態を保つようにして完成することを特徴とする光プ
    リントヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置決め部材は、前記基板支
    持部材上において前記アレイの両端部位近傍に植設され
    た位置決めピンであり、また前記第2の位置決め部材は
    前記結像素子支持部材の両端部において形成された受け
    孔部であることを特徴とする請求項1に記載の光プリン
    トヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記受け孔部は筒状の略円筒形状であ
    り、スリットが形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の光プリントヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記受け孔部は、前記基板支持部材ある
    い前記結像素子支持部材と一体形成されることを特徴と
    する請求項2に記載の光プリントヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記受け孔部は、前記結像素子のアレイ
    方向に沿うように二箇所形成されることを特徴とする請
    求項2に記載の光プリントヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記位置決めピンと前記受け孔部は、前
    記結像素子のアレイ方向において前記結像素子の略中央
    に当たる位置において夫々設けられ、かつ前記発光素子
    のアレイ方向と垂直な方向の位置決めを行う第二の位置
    決めピンと第二の受け孔部が、各々前記基板支持部材
    と、前記結像素子支持部材あるいは前記結像素子のいず
    れかに設けてあることを特徴とする請求項2に記載の光
    プリントヘッドの製造方法。。
  7. 【請求項7】 前記第二の位置決めピンと前記第二の受
    け孔部のどちらかが、前記結像素子の前記発光素子のア
    レイ方向における端部に設けられていることを特徴とす
    る請求項6に記載の光プリントヘッドの製造方法。。
  8. 【請求項8】 前記結像素子は、前記結像素子支持板に
    対し、前記結像素子支持部材に設けられた孔部に予め充
    填された接着剤による接着により固定されることをを特
    徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の光プ
    リントヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記孔部を複数分穿設し、前記結像素子
    の長手方向略中央の位置を固定する接着剤よりも、略中
    央以外の位置を固定するための接着剤を硬化後における
    高伸縮性を有するタイプを使用することを特徴とする請
    求項8に記載の光プリントヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 画像信号に基づき選択的に通電される
    複数の発光素子を実装基板上にアレイ状に実装するとと
    もに、前記発光素子からの放射光を露光位置に結像する
    ための結像素子を備えた光プリントヘッドであって、 前記実装基板を固定した基板支持部材上に固定される第
    1の位置決め部材と、 該第1の位置決め部材に対する嵌挿状態にされるととも
    に前記結像素子を固定した結像素子支持部材に設けられ
    る第2の位置決め部材とを具備してなり、 前記第1の位置決め部材と前記第2の位置決め部材とを
    間隙を介して嵌挿した維持状態にしつつ、前記発光素子
    中の両端部位または両端部位に近い発光素子を通電し、
    前記結像素子により形成される両端のスポット光が検出
    可能な状態になるまで前記結像素子を移動するように調
    節し、スポット光を前記露光位置において検出し、前記
    間隙内に接着剤を注入してから硬化するまで前記維持状
    態を保つようにして完成することを特徴とする光プリン
    トヘッド。
  11. 【請求項11】 前記第1の位置決め部材は、前記基板
    支持部材上において前記アレイの両端部位近傍に植設さ
    れた位置決めピンであり、また前記第2の位置決め部材
    は前記結像素子支持部材の両端部において形成された受
    け孔部であることを特徴とする請求項10に記載の光プ
    リントヘッド。
  12. 【請求項12】 前記受け孔部は筒状の略円筒形状であ
    り、スリットが形成されていることを特徴とする請求項
    11に記載の光プリントヘッド。
  13. 【請求項13】 前記受け孔部は、前記基板支持部材あ
    るい前記結像素子支持部材と一体形成されることを特徴
    とする請求項11に記載の光プリントヘッド。
  14. 【請求項14】 前記受け孔部は、前記結像素子のアレ
    イ方向に沿うように二箇所形成されることを特徴とする
    請求項11に記載の光プリントヘッド。
  15. 【請求項15】 前記位置決めピンと前記受け孔部は、
    前記結像素子のアレイ方向において前記結像素子の略中
    央に当たる位置において夫々設けられ、かつ前記発光素
    子のアレイ方向と垂直な方向の位置決めを行う第二の位
    置決めピンと第二の受け孔部が、各々前記基板支持部材
    と、前記結像素子支持部材あるいは前記結像素子のいず
    れかに設けてあることを特徴とする請求項11に記載の
    光プリントヘッド。
  16. 【請求項16】 前記第二の位置決めピンと前記第二の
    受け孔部のどちらかが、前記結像素子の前記発光素子の
    アレイ方向における端部に設けられていることを特徴と
    する請求項15に記載の光プリントヘッド。
  17. 【請求項17】 前記結像素子は、前記結像素子支持板
    に対し、前記結像素子支持部材に設けられた孔部に予め
    充填された接着剤による接着により固定されることをを
    特徴とする請求項10から請求項16のいずれかに記載
    の光プリントヘッド。
  18. 【請求項18】 前記孔部を複数分穿設し、前記結像素
    子の長手方向略中央の位置を固定する接着剤よりも、略
    中央以外の位置を固定するための接着剤を硬化後におけ
    る高伸縮性を有するタイプを使用することを特徴とする
    請求項17に記載の光プリントヘッド。
  19. 【請求項19】 請求項10から18のいすれかに記載
    の光プリントヘッドであって、前記露光位置において電
    子写真装置の感光ドラムの感光面を配するように構成す
    ることを特徴とする光プリントヘッドを用いた画像記録
    装置。
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