JP4366967B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー複写機、レーザービームプリンター等に搭載される光走査装置と、それを備えた画像形成装置に関し、より詳しくは、光走査装置における光源の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成装置としては、レーザープリンター等のレーザー光を作像プロセスに用いるものが普及しており、この種の画像形成装置では、感光材料や感光体等の像担持体上をレーザー光により走査して、像担持体上に画像(潜像)を形成する光走査装置が多く用いられている。
【0003】
また、このような画像形成装置では、画像形成の高速化に対する強い要求があり、これを実現するための手段として、例えば、複数本のレーザー光により像担持体を同時に走査して画像を形成するマルチビーム化が採用されている。このマルチビーム化を達成する手段としては、1個の半導体レーザーチップ上に複数の発光部が容易に配列できる面発光型レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser-Diode)を光源とするレーザー走査装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このようなレーザー走査装置では、半導体レーザーチップが実装された半導体レーザー装置が結像光学系及び偏向器が搭載された支持構造体に取り付けられ、この半導体レーザー装置から出射されたレーザー光が結像光学系及び偏向器により、像担持体上にビームスポットとして結像するとともに、像担持体上を走査する。このレーザー走査装置では、半導体レーザーチップから出射される光束の方向(光軸方向)が結像光学系の光学特性に影響を与えるため、半導体レーザーチップの結像光学系に対する相対的な位置調整がミクロン単位の精度で行われる。
【0005】
また、上記のようなレーザー走査装置に光源として用いられる従来の半導体レーザーとしては、例えば図21で示すものがある。この半導体レーザー300には、円板状のステム302の表面側中央部にブロック状の支持台304が固着されており、この支持台304の一側面には、ヒートシンク306を介して端面発光型の半導体レーザーチップ(以下、「LD」という場合がある)308が取り付けられている。また、ステム302の表面部には、LD308に正対するように光量モニター用のフォトダイオード(以下、「MPD」という)310が固着されている。
【0006】
そして、半導体レーザー300には、ステム302の表面部を覆うようにキャップ312が設けられ、このキャップ312の頂面中央部にはレーザー光Bが透過する窓部314が開口している。また、半導体レーザー300には、ステム302を貫通するように複数本の電極端子316が設けられており、これらの電極端子316には、ボンディングワイヤー318により、ステム302上のLD308、MPD310等の電子部品が結線されている。これにより、LD308、MPD310等の電子部品は、ボンディングワイヤー318及び電極端子316を介して駆動制御回路(図示省略)に接続される(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
このように構成された半導体レーザー300をレーザー走査装置に取り付ける際には、まず、半導体レーザー300をステム302の裏面部を基準面として回路基板(図示省略)上に固定した後、この半導体レーザー300をレーザー走査装置へ取り付けるためのホルダー部材(図示省略)内へ圧入固定する。このホルダー部材には、レーザー走査装置への取付時に基準となる突当面が設けられ、また、レーザー走査装置における半導体レーザー300が取り付けられる光源取付部にも基準となる取付面が設けられている。半導体レーザー300を保持したホルダー部材は、その突当面を取付面へ当接させた状態で、ビス等により光源取付部へ固定される。
【0008】
また、光走査装置の光源取付部に半導体レーザーを取り付けるための半導体レーザーの取付構造としては、例えば、半導体レーザーを保持したホルダー部材の基準面(半導体レーザーから出射されるレーザー光の光軸に直交する平面となるように加工されている光源側基準面)を光源取付部の基準面(半導体レーザーから出射されるレーザー光の光軸に直交する平面となるように加工されている取付基準面)に当接させた状態で、半導体レーザーから出射されるレーザーの光軸方向及び光軸直角方向に沿った光軸位置を調整した後、ホルダー部材の貫通孔に挿通された固定ネジを光源取付部に穿設されたネジ穴に螺合することにより、ホルダー部材を介して半導体レーザーを光源取付部へ固定するものがある(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−294005号公報(第1図)
【特許文献2】
特開平9−102650号公報(第23図)
【特許文献3】
特開平5−297303号公報(第4図)
【特許文献4】
特開平7−168109号公報(第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のレーザー走査装置においては、レーザー光源によるレーザー光の出射位置が、光軸方向(深度方向)に沿った所定の位置に対して前後すると、その誤差が感光体上では数百倍に拡大されて、感光体表面に対するレーザー光の焦点位置の誤差(以下、「フォーカス差」という)として現れる。すなわち、結像光学系の縦倍率に応じて拡大されたフォーカス差が生じる。
【0011】
具体的には、例えば、感光体上でのビーム径を50μm、焦点深度を4mm、像面湾曲を2mmとした場合、許容できる深度方向のフォーカス差は2mmとなる。このとき、レーザー走査装置における縦倍率を200倍とすると、許容できるレーザー光源における出射位置の光軸方向の差は10μm以下となる。
【0012】
この関係を2個の発光点間隔が14μmの2ビームレーザーアレイを光源とする半導体レーザー装置に当てはめると、2個の発光点の深度方向に沿った位置差(10μm以下)に対応する光源の傾きは、35.5°(=ATAN(10/14))まで許容される。これに対し、発光点の数が数個から数十個になるマルチビームアレイを光源とする半導体レーザー装置においては、例えば、レーザーアレイにおける両端の発光点の間隔が200μmであると、発光点間の深度方向に沿った誤差を10μm以下とするためには、光源の傾きを2.9°(=ATAN(10/200))以下にしなければならない。
【0013】
しかしながら、図21で示す半導体レーザー300では、LD308が支持台304の一側面(取付面)にヒートシンク306を介して固定されている構造であることから、その取付面に直交する方向をY方向、結像光学系の光軸方向をZ方向、これらY方向及びZ方向に直交する方向をX方向とした場合、LD308のY−Z平面に沿った傾き誤差については、取付面を基準としてLD308を支持台304へ取り付けることで、充分に小さくすることができるが、LD308のZ−X平面に沿った傾き誤差については、基準となる面が存在しないことから、LD308を支持台304へ取り付ける際に大きくなり易い。このような問題は、図21で示される半導体レーザー装置に、光源として面発光型のLDを用いた場合にも同様に生じ得る。
【0014】
一方、上記したような半導体レーザーの取付構造(以下、単に「取付構造」という場合がある)では、光源である半導体レーザーの位置決め調整後に固定を行うが、ホルダー部材の光源側基準面の平面度と光源取付部の取付基準面の平面度に差があるため、固定時に一方の基準面が他方の基準面に倣ってしまい、半導体レーザーを精度よく位置調整しても、固定時に半導体レーザーの位置等が変動してしまうという問題があった。
【0015】
すなわち、例えば図22の側断面図で示すように、従来の取付構造320には、半導体レーザー300を保持するプレート状のレーザー駆動基板322が設けられるとともに、このレーザー駆動基板322を介して半導体レーザー300が取り付けられる光源取付部330が光走査装置の筐体(図示省略)に設けられている。ここで、レーザー駆動基板322は、その片側の面が光源側基準面324とされており、また、光源取付部330には、レーザー駆動基板322の光源側基準面324と当接して半導体レーザー300を位置決めするための取付基準面326、328が平面状に形成されるとともに、半導体レーザー300から出射されたレーザー光Bが透過する窓部332が貫通している。
【0016】
このような取付構造320では、図22(D)で示すように、レーザー駆動基板322の光源側基準面324及び光源取付部330の取付基準面326、328がそれぞれ平面に維持されたままで、レーザー駆動基板322を介して半導体レーザー300が固定されることが理想的である。ところが、レーザー駆動基板322の光源側基準面324及び光源取付部330の取付基準面326、328は、各部品の製造誤差により、それぞれ形状誤差を有している。
【0017】
したがって、例えば図22(A)で示すように、片側(右側)の取付基準面328に形状誤差(傾き)が生じている場合には、半導体レーザー300の位置調整は、図22(B)で示すように、光源側基準面324が取付基準面328の高点の部分に接した状態で行われる。つまり、この状態で、図示しない組み立て治具などにより、光源側基準面324を取付基準面326、328に押し当てつつ、半導体レーザー300の位置調整が行われる。
【0018】
しかしながら、半導体レーザー300の位置調整完了後には、図22(C)で示すように、締結部材であるネジ334によってレーザー駆動基板322を固定するので、その締結力により光源側基準面324が取付基準面328と完全に一致するように締結されてしまい、レーザー駆動基板322及び光源取付部330の一方又は両方(ここでは、主としてレーザー駆動基板322)に変形が生じてしまう不具合があった。つまり、レーザー駆動基板322により保持された半導体レーザー300が、調整時とは異なった姿勢になってしまう問題があった。
【0019】
特に、半導体レーザー300と光走査装置の筐体内に配置されたコリメーターレンズ(図示省略)の相対的な位置関係については、非常に厳しい精度が要求され、製造後の衝撃などにより、位置ずれが生じた場合には、所望とする性能が得られないことから、レーザー駆動基板322は光源取付部330に対して強固に固定する必要がある。したがって、このような従来の取付構造320では、組立時における位置調整の困難さや調整精度の悪化、調整工数の増大といった問題が生じ易かった。
【0020】
そこで、このような問題点を解決するために、図23の分解図で示すような取付構造が考えられた。すなわち、レーザー駆動基板322には、レーザーアレイ336が組み込まれたレーザーパッケージ338が取り付けられ、筐体340の突出した取付基準面342にレーザーパッケージ338が当て付けられて光軸方向の位置決めが行われ、弾性連結部材344によって、レーザー駆動基板322が、筐体340の突出した取付基準面342に押圧されて保持される構成である。このような構成にすると、パッケージ部材(レーザーパッケージ)338及び半導体レーザーチップ(レーザーアレイ)336を光源取付部の所定位置へ傾き誤差が生じないように取り付けることができる。
【0021】
しかしながら、近年、高速高解像度の光走査装置が要求されており、この要求を満たすために、レーザー発光源の数を多くする光走査装置が必要になってきている。そして、それに伴い、その光走査装置へ画像データを送るための画像形成装置の制御部(図示省略)からのハーネスの数も多くなってきている。
【0022】
そのため、パッケージ部材338及び半導体レーザーチップ336を光源取付部の所定位置へ傾き誤差なく取り付けられる前述の構成を採用しても、画像形成装置に光走査装置を配設した際、その画像形成装置の制御部からのハーネスをレーザー駆動基板322に脱着するときに、レーザー駆動基板322に外力が加わって、理想とする位置からパッケージ部材338及び半導体レーザーチップ336がずれて傾いてしまう問題があった。このような傾き誤差が生じると、図20で示すように、主走査方向の端部にギザつきが発生し、主走査方向に白筋(以下、「Banding」という)が発生して、画質を低下させてしまう。
【0023】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、ハーネスを脱着する際においても、パッケージ部材及び半導体レーザーチップが位置ずれすることのない光走査装置と、それを備えた画像形成装置を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の光走査装置は、発光素子が一端部側に搭載されるとともに該発光素子の駆動回路が搭載され、画像形成装置本体に固定される筐体に、固定位置が前記発光素子の光軸を中心に等距離の位置となるように取り付けられた第1の基板と、前記画像形成装置本体からのハーネスを接続するコネクターが搭載され、前記第1の基板とは分離されて、前記筐体に取り付けられた第2の基板と、前記第1の基板の他端部側に設けられた端子と前記第2の基板の端子とを、電気的に接続する弾性変形可能な接続部材と、を有することを特徴としている。
【0025】
請求項1の発明では、発光素子が一端部側に搭載されるとともに発光素子の駆動回路搭載された第1の基板と、ハーネスを接続するコネクターが搭載された第2の基板とが分離されており、第1の基板の他端部側と第2の基板とが弾性変形可能な接続部材によって電気的に接続されているため、第2の基板のコネクターに対してハーネスを脱着しても、その脱着時における外力は、その接続部材で吸収され、第1の基板の一端部側に作用することがない。したがって、第1の基板が理想とする位置からずれてしまうことがなく、発光素子に傾き変動が発生することがない。
【0026】
また、従来から、発光素子とその駆動回路を別々の基板に搭載し、その発光素子側を移動させてアライメント調整を行う構成が公知であるが、この公知技術では、発光素子と駆動回路とが別基板で構成されるため、ノイズに対して弱く、高速高解像度の画質に対しての品質が低下してしまう問題があった。しかしながら、本発明では、発光素子が搭載されている基板に発光素子の駆動回路も設け、かつ、その基板をアライメント調整可能な構成としたため、ノイズに対して強く、高品質な画質を提供することができる。
【0027】
また、本発明に係る請求項2に記載の光走査装置は、発光素子が一端部側に搭載されるとともに該発光素子の駆動回路が搭載され、画像形成装置本体に固定される筐体に、固定位置が前記発光素子の光軸を中心に等距離の位置となるように取り付けられた第1の基板と、前記画像形成装置本体からのハーネスを接続するコネクターが搭載され、前記第1の基板とは分離されて、前記筐体に取り付けられた弾性変形可能な第2の基板と、前記第2の基板に設けられ、前記第1の基板の他端部側に設けられた端子と電気的に接続される固定端子と、を有することを特徴としている。
【0028】
請求項2の発明では、発光素子が一端部側に搭載されるとともに発光素子の駆動回路搭載された第1の基板と、ハーネスを接続するコネクターが搭載された第2の基板とが分離されており、更に第2の基板が弾性変形可能に構成されて、第1の基板の他端部側と電気的に接続されているため、第2の基板のコネクターに対してハーネスを脱着しても、その脱着時における外力は、その第2の基板で吸収され、第1の基板の一端部側に作用することがない。したがって、第1の基板が理想とする位置からずれてしまうことがなく、発光素子に傾き変動が発生することがない。
【0029】
また、請求項1に記載のような接続部材(両者を接続するための別部材)が不要となるので、第1の基板及び第2の基板に搭載する端子の数を低減することができる。したがって、組立性を向上させることができるとともに、請求項1に記載の構成よりも更にノイズに強い光走査装置とすることができる。
【0030】
また、請求項3に記載の光走査装置は、請求項1又は請求項2に記載の光走査装置において、前記第1の基板の他端部側が、自由端になっていることを特徴としている。
【0031】
請求項3の発明では、第1の基板の他端部側が、自由端になっているため、脱着時に作用する外力は、その他端部側でも吸収される。
【0032】
更に、請求項4に記載の光走査装置は、請求項1又は請求項3に記載の光走査装置において、前記接続部材が、2回以上屈曲成形されていることを特徴としている。
【0033】
請求項4の発明では、弾性変形可能な接続部材が2回以上屈曲されて成形されているので、その可動許容量(自由度)を向上させることができ、第1の基板や第2の基板の位置調整において、独立の調整がより一層簡単にできる。したがって、作業性及び維持性が良好な光走査装置を提供することができる。
【0034】
そして、請求項5に記載の光走査装置は、請求項2又は請求項3に記載の光走査装置において、前記第の基板が、2回以上屈曲成形されていることを特徴としている。
【0035】
請求項5の発明では、弾性変形可能な第2の基板が2回以上屈曲されて成形されているので、その可動許容量(自由度)を向上させることができ、第1の基板や第2の基板の位置調整において、独立の調整がより一層簡単にできる。したがって、作業性及び維持性が良好な光走査装置を提供することができる。
【0036】
また、請求項6に記載の光走査装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の光走査装置において、前記第1の基板が、前記筐体に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴としている。
【0037】
請求項6の発明では、第1の基板が筐体に対して位置調整可能に取り付けられるので、発光素子を理想とする位置に容易に固定することができる。
【0038】
また、請求項7に記載の光走査装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の光走査装置において、前記発光素子がアレイ状に構成され、該アレイ状に構成された発光素子の副走査方向に対する傾斜角度を検知するセンサーと、前記センサーによる検知結果を基に、前記第1の基板を回転調整する回転調整手段と、を備えたことを特徴としている。
【0039】
請求項7の発明では、発光素子がアレイ状に構成されていることから、より一層高品質な画質を提供することができる。また、アレイ状に構成された発光素子(光源)の副走査方向に対する傾斜角度をセンサーで検知し、その検知結果を基に第1の基板を回転調整するので、Banding及び色ムラの極力少ない高画質の光走査装置を提供することができる。
【0040】
一方、本発明に係る請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の光走査装置を配設可能なハウジングと、前記ハウジングに穿設され、前記第2の基板に搭載されたコネクターを露出させる開口部と、を有することを特徴としている。
【0041】
請求項8の発明では、光走査装置を配設するハウジングに、コネクターを露出させる開口部を穿設したので、ハーネスをハウジングの外部からコネクターに接続することができる。したがって、少なくともハーネス分の小型化が図れるとともに、作業性の良好な画像形成装置を提供することができる。つまり、高速高解像度の要求を満たすために、発光素子の数が多くなり、それによって、接続するハーネスの数が増加したり、ハーネスを接続するコネクターが大きくなったが、従来技術では、そのコネクターをハウジング内に収容していた。このため、ハーネスもハウジング内に収容されていたので、画像形成装置が大型化され、作業性が悪くなっていた。請求項8の発明では、これを解決できる。
【0042】
また、請求項9に記載の画像形成装置は、請求項8に記載の画像形成装置において、前記第2の基板が、前記光走査装置の筐体に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴としている。
【0043】
請求項9の発明では、第2の基板が位置調整可能なので、ハウジングの開口部に対して光走査装置が若干ずれて配設されても、それに搭載されているコネクターをその開口部から露出させることができる。つまり、ハウジングの高さを低減するような構成を採った場合でも、コネクターを開口部から露出させることが可能となるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、最初に、画像形成装置に備えられる光走査装置の概要を説明するが、本実施形態で説明する光走査装置は、半導体レーザー装置が光源装置として適用されたレーザー走査装置である。
【0045】
〔レーザー走査装置の概要〕
図1で示すように、レーザー走査装置10は、ドラム状の感光体12を、画像信号により変調されたレーザー光Bにより走査し、その感光体12に静電潜像を形成するためのものであり、電子写真プロセスにより画像形成が行われるレーザープリンター、複写機等の画像形成装置へ適用される。
【0046】
レーザー走査装置10は、レーザー光Bの光源装置として半導体レーザー16を備えており、この半導体レーザー16は、マルチビーム光源として面発光型のレーザーアレイ60(図3参照)を内蔵している。レーザーアレイ60は、その駆動時に略ガウシアン分布を有する複数本のレーザー光B(ただし、図1には1本のレーザー光Bのみが示されている)を発光する。レーザーアレイ60から出射されたレーザー光Bは、主走査方向M及び副走査方向Sにそれぞれ略均等な拡がり角を持つビーム光となる。
【0047】
また、レーザー走査装置10には、半導体レーザー16から出射されるレーザー光Bの光路に沿ってコリメーターレンズ18、光ビーム整形用のスリット部材20、シリンドリカルレンズ22、ハーフミラー24が半導体レーザー16側から順に配置されている。ここで、コリメーターレンズ18は、レーザー光Bの光軸に沿ったレーザーアレイ60との間隔がコリメーターレンズ18の焦点距離と一致するように配置されており、これによって、コリメーターレンズ18を透過した光ビームは略平行光となる。そして、このレーザー光Bは、スリット部材20のスリットを通過することで所定の断面形状に整形され、副走査方向Sに沿って曲率を有するシリンドリカルレンズ22に入射する。
【0048】
ハーフミラー24は、シリンドリカルレンズ22を透過したレーザー光Bの全光量のうち約30%を透過させ、残りのレーザー光Bを回転多面鏡26へ向って反射する。ハーフミラー24の裏面側は主走査方向Mに沿って曲率を有するシリンドリカルレンズとして構成されており、シリンドリカルレンズ22及びハーフミラー24を透過したレーザー光Bは、副走査方向S及び主走査方向Mヘそれぞれ集光されて光量モニター用のフォトダイオード(MPD)28の受光部に光スポットを形成する。
【0049】
回転多面鏡26は正多角柱形状に形成されており、その外周側の複数の平面がそれぞれ反射偏向面30とされている。また、回転多面鏡26には、同軸的にステッピングモーター等からなる偏向駆動手段(図示省略)が連結されており、この偏向駆動手段からの伝達トルクにより、回転多面鏡26は軸心を中心として一方向へ等角速度で回転する。また、ハーフミラー24により反射されたレーザー光Bは、シリンドリカルレンズ22のレンズパワーにより反射偏向面30上で副走査方向Sに沿って収束される。そして、回転多面鏡26は反射偏向面30によりレーザー光Bを反射し、レーザー光Bが主走査方向Mに沿って等角速度で移動するようにレーザー光Bを偏向する。
【0050】
更に、レーザー走査装置10には、回転多面鏡26によるレーザー光Bの偏向方向に沿って一対のFθレンズ32、34が配置されている。Fθレンズ32、34は、それぞれ主走査方向Mに沿って細長いロッド状に形成されており、回転多面鏡26により反射されたレーザー光Bを主走査方向Mに沿って集光するとともに、レーザー光Bの主走査方向Mに沿った移動を等角速度から等線速度に変換する。
【0051】
Fθレンズ32、34を透過したレーザー光Bは、第1シリンドリカルミラー36及び平面ミラー38によって光路が略「コ」字状に屈曲され、更に第2シリンドリカルミラー40により感光体12へ向って反射される。そして、第2シリンドリカルミラー40により反射されたレーザー光Bは、防塵用のウインドガラス42を透過して感光体12の外周面上に達する。なお、第1シリンドリカルミラー36及び第2シリンドリカルミラー40は、副走査方向Sに沿ってレーザー光Bを収束させるための光学的なパワーを有している。
【0052】
また、レーザー走査装置10では、回転多面鏡26の反射偏向面30と感光体12の外周面とが略共役関係にされており、これによって、回転多面鏡26の偏向方向のばらつき(面倒れ)により生じる感光体12上での副走査方向Sに沿った光スポットの位置ずれが補正される。また、コリメーターレンズ18、シリンドリカルレンズ22、第1シリンドリカルミラー36、第2シリンドリカルミラー40の副走査方向Sの曲率は、感光体12上での副走査方向Sに沿ったビーム間隔と、感光体12から数ミリ離れた位置でのビーム間隔とが互いに等しいテレセントリックな関係となるように設定されている。
【0053】
感光体12は軸方向に沿って細長い略円柱状に形成され、その外周面がレーザー光Bに感応する感光面14とされている。また、感光体12は、その軸方向がレーザー走査装置10による主走査方向Mと一致するように支持されている。すなわち、レーザー走査装置10では、半導体レーザー16から出射されたレーザー光Bが感光体12上に光スポットとして収束し、この光スポットが主走査方向Mに沿って感光体12上を移動して主走査線上に沿って潜像が記録される。
【0054】
また、感光体12には副走査駆動手段(図示省略)が連結されており、この副走査駆動手段は、感光体12に対する1回の主走査完了に同期し、感光体12を所定量だけ回転させる。これにより、感光体12における副走査方向(周方向)Sに沿って、画素密度に対応する距離だけ異なる部位が、順次レーザー光Bにより主走査され、感光体12に2次元的な潜像が形成されて行く構成である。
【0055】
レーザー走査装置10には、平面ミラー38の一端部により感光体12の外側へ反射されたレーザー光Bの光路上に、平面ミラー44が配置されており、この平面ミラー44により反射されたレーザー光Bの光路上には、シリンドリカルレンズ46及び同期センサー48が平面ミラー44側から順に配置されている。したがって、平面ミラー38の一端部により反射されたレーザー光Bは、更に平面ミラー44により反射されてシリンドリカルレンズ46へ入射し、シリンドリカルレンズ46により同期センサー48の受光部上に結像する。
【0056】
このレーザー光Bの入射と同時に、同期センサー48はSOS信号を、後述するビデオコントローラー52(図2参照)へ出力し、このSOS信号に基づいて、ビデオコントローラー52は、感光体12に対する主走査方向Mに沿った書出タイミング及び感光体12の副走査方向Sへの移動(回転)タイミングをそれぞれ決定する。
【0057】
図2には半導体レーザー16が適用されたレーザー走査装置10における駆動・制御回路の構成が示されている。この駆動・制御回路50には、ビデオコントローラー52、レーザーアレイ制御部54、レーザーアレイ駆動回路58が設けられている。ビデオコントローラー52には同期センサー48が接続され、レーザーアレイ制御部54にはMPD28が接続されている。また、レーザーアレイ駆動回路58はレーザーアレイ60に駆動信号を出力し、レーザーアレイ60によるレーザー光Bの発光を制御する。なお、レーザーアレイ制御部54及びレーザーアレイ駆動回路58は、後述するプリント配線基板80(図5参照)上に設けられる。
【0058】
〔半導体レーザーの構成〕
次に、半導体レーザー16の構成について説明する。図3、図4で示すように、半導体レーザー16は、レーザー光Bを発光する半導体レーザーチップとして面発光型のレーザーアレイ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser-Diode)60を用いている。レーザーアレイ60はパッケージ部材68上に固定されており、その表面部62には、32個のレーザー発光部64がマトリックス状に配置されている。これらレーザー発光部64からは、それぞれレーザー光Bが表面部62に対して垂直に発光される。
【0059】
また、図3で示すように、レーザーアレイ60では、32個のレーザー発光部64が、副走査方向(矢印S方向)に沿って所定ピッチだけ互いにずれるように配置されており、各レーザー発光部64のピッチは、感光体12(図1参照)上での走査線の間隔、即ち副走査方向Sに沿った解像度に対応して設定されている。ちなみに、本実施形態では、レーザーアレイ60におけるレーザー発光部64間のピッチが7μmとされ、感光体12上での走査線間隔が10.6μmとなるように結像光学系の倍率が設定されており、これによって、感光体12には、2400dpiの画像が形成可能になっている。また、レーザー走査装置10では、各レーザー発光部64の主走査方向(矢印M方向)における位置に応じて画像信号の遅延時間を調整することで、感光体12上での主走査方向Mに沿った書出タイミングのずれを補正している。
【0060】
また、図4で示すように、半導体レーザー16は、プレート状のレーザーアレイ60と、レーザーアレイ60を保持するパッケージ部材68を備えている。レーザーアレイ60は、その厚さ方向に沿った表面部62及び裏面部66がそれぞれ平面状に形成されている。このレーザーアレイ60は面発光型レーザー(VCSEL)として構成されていることから、表面部62と裏面部66とが精度よく互いに平行となるように形成され、かつレーザー発光部64から発光されるレーザー光Bの光軸が表面部62に対して精度よく垂直に保たれるという特性を有している。
【0061】
パッケージ部材68は、レーザー光Bの光軸方向に沿って扁平なブロック状に形成されており、その表面中央部には凹状に窪んだ収納室70が形成されている。収納室70の底面部は、充分に平滑な平面となるように精度よく加工されており、レーザーアレイ60が載置される第1基準面72とされている。レーザーアレイ60は、その裏面部66を第1基準面72に当接させた状態で第1基準面72の中央部上に載置されて固着されている。なお、レーザーアレイ60の裏面部66と第1基準面72との間に接着剤等からなる中間層が介在する場合でも、このような中間層の厚さは充分に薄く、かつ均一な厚さになるように形成される。
【0062】
パッケージ部材68の表面部には、収納室70の外周側に第2基準面74が設けられており、この第2基準面74は、第1基準面72と同様に充分に平滑な平面とされ、かつ第1基準面72と平行になるように精度よく加工されている。これにより、レーザーアレイ60がパッケージ部材68に固定された状態で、レーザーアレイ60の表面部62、パッケージ部材68における第1基準面72及び第2基準面74は互いに精度よく平行になり、これら第1基準面72及び第2基準面74に対してレーザー発光部64から発光されるレーザー光Bの光軸は精度よく垂直に保たれる。
【0063】
ここで、パッケージ部材68は、Al23、SiO2、TiO2等のセラミックを素材として、例えば、研削加工により成形されている。パッケージ部材68をAl23、SiO2、TiO2等のセラミックにより成形したことにより、レーザー走査装置10の光源装置として使用された場合に、結露に強い、導電率が低く静電ノイズに強い等の良好な特性が得られる。また、一般的にセラミックは、その材質の特性からサブミクロンのオーダーで精度を容易に出せるため、パッケージ部材68の素材として適している。
【0064】
また、図4で示すように、パッケージ部材68に固定(実装)されたレーザーアレイ60は、複数本のボンディングワイヤー76によりパッケージ部材68側に設けられたプリント配線(図示省略)等からなる接続回路に結線される。また、収納室70の頂面側の開口には透明材料からなる防塵ガラス78が嵌め込まれており、これによって、収納室70内には、外部から密閉された空間が形成される。
【0065】
半導体レーザー16は、図5で示すように、プレート状に形成されたプリント配線基板80における所定の実装部82上に載置され、パッケージ部材68の接続回路の端子部がプリント配線基板80上に形成されたプリント配線の端子部に、ケーブルや半田等を介して接続される。そして、このプリント配線基板80にはレーザーアレイ駆動回路58が実装される。これにより、プリント配線基板80を介して、半導体レーザー16のレーザーアレイ60とレーザーアレイ駆動回路58とが互いに電気的に接続される。また、半導体レーザー16は、複数本のビス(図示省略)によってプリント配線基板80に締結固定されており、これにより、半導体レーザー16は、その裏面部が実装部82に密着した状態で、プリント配線基板80に充分な強度で連結固定される。
【0066】
〔半導体レーザーの取付構造〕
次に、半導体レーザー16の取付構造について説明する。図5で示すように、光源装置としての半導体レーザー16は、レーザー走査装置10の結像光学系が搭載されている筐体(光学箱)90に取り付けられる。ここで言う、結像光学系とは、半導体レーザー16から出射されたレーザー光Bを光スポットとして感光体12上に結像するためのレンズ、ミラー等の光学部品の集合であり、本実施例では、図1で示したコリメーターレンズ18、スリット部材20、シリンドリカルレンズ22、ハーフミラー24、Fθレンズ32、34等から構成されている。また、筐体90には、回転多面鏡26、同期センサー48、MPD28等が搭載されており、筐体90は結像光学系を構成する光学部品を収納して支持するとともに、これら光学部品への塵埃等の異物の付着を防止するための防塵空間を構成している。
【0067】
図5で示すように、筐体90には、その外側面に半導体レーザー16を取り付けるための光源取付部92が設けられている。この光源取付部92には、中央部に筐体90内へレーザー光Bを通過させるためのレーザー導入口94が形成されるとともに、レーザー導入口94の周縁部に筐体90の側面から突出するように支持基台96が設けられている。また、支持基台96の外周側には、非貫通(貫通でもよい)のネジ穴98が、光軸を中心に上下均等位置に2ヶ所設けられており、弾性連結部材100にも貫通したネジ孔108が上下均等位置に2ヶ所設けられている。したがって、ネジ88をネジ孔108に挿通してネジ穴98に螺合することにより、弾性連結部材100が筐体90に固定される。
【0068】
弾性連結部材100は合成樹脂で成形され、弾性効果を高めるために、すり割102が光軸中心に左右均等位置に設けられ、その外側には、プリント配線基板80を固定するための非貫通のネジ穴104が光軸中心に左右均等位置に設けられている。そして、中央には半導体レーザー16を許容する矩形状の開口部106が穿設されている。また、光源取付部92の支持基台96は、その先端面が充分に平滑な平面となるように加工されており、この支持基台96の先端面は半導体レーザー16から出射されるレーザー光Bの光軸方向を決めるための取付基準面となっている。また、この光源取付部92は、筐体90に搭載された結像光学系の光軸を基準として面方向が決められており、具体的には、結像光学系のレーザー光Bの入射部から延長された光軸に対して直交するように精度よく形成されている。
【0069】
ここで、支持基台96は、その光源取付部92の平面性を充分に高くでき、かつ面方向の傾き誤差を充分に小さくできるならば、樹脂等により筐体90と一体成形してもよいが、このような成形方法で充分な精度が得られない場合には、例えば、セラミック等の高い加工精度を得られる素材により成形し、筐体90の側面部に光軸に対する傾きを調整しつつ固定することにより設けられる。
【0070】
〈プリント配線基板の取付方法〉
次に、プリント配線基板80の筐体90への取付方法について説明する。半導体レーザー16を光源取付部92に取り付ける際には、まず、開口部106から臨むパッケージ部材68を支持基台96に当接させつつ、プリント配線基板80の半導体レーザー16の左右両側に穿設した挿通孔84にそれぞれネジ86を挿通し、そのネジ86の先端部を弾性連結部材100のネジ穴104に略均等量ずつ螺合する。
【0071】
これにより、光源取付部92に拘束されたプリント配線基板80は、パッケージ部材68が支持基台96(光源取付部92)に当接した状態で、半導体レーザー16を光源取付部92に拘束する。なお、このとき、2本のネジ86は、弾性連結部材100の外側部分が僅かに撓み変形するまで、ネジ穴98へそれぞれ略均等に螺合される。したがって、パッケージ部材68は、光源取付部92との間に弱い摩擦力が生じた状態に保持される。
【0072】
また、レーザーアレイ60は、パッケージ部材68に実装されたレーザーアレイ60の光軸に対して実質的に直交する平面に沿って、即ち結像光学系を基準とする光軸方向をZ軸、主走査方向をX軸、副走査方向をY軸として表した場合に、Z−X平面及びX−Y平面に沿って、傾きが無い状態に調整(傾き調整)される。そして、半導体レーザー16のX軸方向及びY軸方向に沿った(X−Y平面に沿った)位置調整と、Z軸を中心とする回転方向への調整(位相調整)とが同時に行われる。
【0073】
すなわち、X−Y平面に沿った位置調整は、パッケージ部材68を光源取付部92に当接させつつ、パッケージ部材68と光源取付部92との摩擦力に抗して、プリント配線基板80をスライド(平行移動)させることにより行われる。これにより、半導体レーザー16は、レーザーアレイ60の光軸を結像光学系の光軸と一致するようにX−Y平面に沿って位置決めされる。
【0074】
また、Z軸を中心とする位相調整は、パッケージ部材68を光源取付部92に当接させつつ、Z軸を中心としてプリント配線基板80を回転させることにより行われる。これにより、半導体レーザー16は、レーザーアレイ60における複数個のレーザー発光部64がX軸及びY軸に対して所定の方向ヘ配列される。これらのX−Y平面に沿った位置調整の許容量及びZ軸を中心とする位相調整の許容量は、プリント配線基板80における挿通孔84の内径とネジ86の外径との差により定まる。このことから、挿通孔84の内径をネジ86の外径に対してどの程度拡大するかが決められる。
【0075】
X−Y平面に沿った位置調整及びZ軸を中心とする位相調整が完了したら、2本のネジ86をそれぞれ所定の締結トルクが生じるまで、ネジ穴104へ螺合し、弾性連結部材100の外側の撓み量を充分に大きくする。この撓み量の増加に従って、パッケージ部材68と光源取付部92との間の摩擦力が増大し、この摩擦力を充分に大きくすることにより、半導体レーザー16のX−Y平面に沿った移動及び回転が拘束される。
【0076】
このように、パッケージ部材68と光源取付部92との間の摩擦力は、ネジ86の締結トルクに対応する大きさになるので、ネジ86をネジ穴104へ螺合する際の締結トルクを適宜設定することで、パッケージ部材68と光源取付部92との間の摩擦力を充分な大きさにできる。こうして、半導体レーザー16は、結像光学系が搭載される筐体90の光源取付部92に簡単に取り付けることができ、かつ半導体レーザー16におけるレーザーアレイ60の結像光学系の光軸に対する傾き誤差、即ちX−Y平面に沿った位置決め誤差及びZ軸まわりの位相誤差をそれぞれ充分に小さくできる。
【0077】
〈コネクター基板の取付方法〉
次に、下記実施例1〜3で示すコネクター基板120、130、140の筐体90への取付方法及びプリント配線基板80との接続方法について説明する。コネクター基板120、130、140は、プリント配線基板80とは分離されて設けられており、画像形成装置200の制御部(図示省略)からの画像データ送信用ハーネス190が接続されるようになっている。
【0078】
(第1実施例)
まず、最初に第1実施例を説明する。図5で示すように、コネクター基板120には、上記ハーネス190が接続されるコネクター124が搭載されている。そして、そのコネクター124の上下両側には、貫通したネジ孔126が穿設されており、筐体90には非貫通(貫通でもよい)のネジ穴118が設けられている。したがって、ネジ128がネジ孔126を挿通してネジ穴118に螺合することにより、コネクター基板120が筐体90に締結される構成である。また、コネクター基板120には、もう1つコネクター122が搭載されており、プリント配線基板80との接続用とされている。
【0079】
すなわち、プリント配線基板80にもコネクター基板120との接続用コネクター116が搭載されており、そのコネクター116と接続されるコネクター112と、コネクター基板120のコネクター122と接続されるコネクター114を搭載した接続部材110が別途設けられている。この接続部材110は、ポリイミド系樹脂を基材(暑さ25μm)にして圧延銅箔が接着されているケーブル(以下、FPCという)であり、剛性の低い弾性体で形成されている。
【0080】
したがって、ハーネス190をコネクター124に脱着する際、コネクター基板120に作用する外力は接続部材(FPC)110で吸収され、プリント配線基板80に及ぶことがないため、パッケージ部材68及び半導体レーザー16が、ハーネス190の脱着によって位置ずれすることはなく(それらの調整された位置が狂うことはなく)、よって、画質が低下することがない。また、接続部材(FPC)110が弾性体であることから、コネクター基板120がネジ128で固定された状態であっても、プリント配線基板80の位置(姿勢)をある程度動かすことが可能となっている。したがって、後述するプリント配線基板80の位置調整がハーネス190に関係なく容易にでき、かつ、その調整された状態が好適に維持される。
【0081】
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。この第2実施例において、第1実施例と同等のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。第1実施例の構成では、プリント配線基板80とコネクター基板120、その間を接続する接続部材(FPC)110が必要であったが、この第2実施例では、図6で示すように、コネクター基板130自体を弾性体であるFPCで構成し、第1実施例における接続部材(FPC)110を省略するようにした。
【0082】
すなわち、コネクター基板(FPC)130にコネクター132、134を搭載し、一方のコネクター134をハーネス190の接続用とし、他方のコネクター132をプリント配線基板80のコネクター116との接続用とした。なお、コネクター134の上下両側には、貫通したネジ孔136が穿設され、コネクター基板130がネジ128によって筐体90に締結される構成であることは第1実施例と同様である。
【0083】
このように、コネクター基板130をFPCで構成し、プリント配線基板80に直結すると、第1実施例と同等の効果を奏するのは当然ながら、その第1実施例に比べてコネクターの数を低減できるので、ノイズに対して強い構成とすることができ、かつ、部品点数を削減できるので、組立性を向上させることができる。なお、コネクター基板(FPC)130に取り付けるコネクター134の基部には、コネクター134よりも幅広な板状の補強材138を取り付けて、その部分を補強する構成とすることが望ましい。また、コネクター基板130ではなく、プリント配線基板80の方を弾性体のFPCで構成しても、更には両方の基板をFPCで構成しても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0084】
(第3実施例)
次に、第3実施例について説明する。この第3実施例においても、第1実施例と同等のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。第3実施例のコネクター基板140は、第2実施例と同様に、FPCで構成されている。そして、図7で示すように、ハーネス190接続用コネクター144と、プリント配線基板80のコネクター116との接続用コネクター142が搭載されている。また、コネクター基板(FPC)140のプリント配線基板80へ接続するコネクター142側が2回、互いに反対方向に(平面視で略「N」字状となるように)屈曲成形されている。
【0085】
なお、コネクター144の上下両側には、貫通したネジ孔146が穿設され、コネクター基板(FPC)140がネジ128によって筐体90に締結される構成であること、及びコネクター基板(FPC)140に取り付けるコネクター144の基部に、コネクター144よりも幅広な板状の補強材148を取り付けて、その部分を補強する構成とすることが望ましいことは、第1実施例や第2実施例と同様である。
【0086】
このような構成にすると、第1実施例及び第2実施例と同等の効果を奏するとともに、パッケージ部材68及び半導体レーザー16の位置ずれを更に防止することができる。すなわち、例えばコネクター基板(FPC)140を筐体90に締結した状態で、プリント配線基板80を位置調整のために動かし、その後、固定しても(筐体90に保持させても)、コネクター基板(FPC)140の一部(コネクター142側)が屈曲成形されていることにより、そのプリント配線基板80の調整のための可動許容量(自由度)を増大させることができるので、コネクター基板(FPC)140の拘束力(コネクター116とコネクター142とが接続されていることによって発生する拘束力)によるプリント配線基板80への影響(保持状態に対する位置ずれ作用)を極力低減することができる。
【0087】
なお、第1実施例の接続部材(FPC)110を同様に屈曲成形したり、第2実施例でも説明したように、コネクター基板140ではなく、プリント配線基板80の方(あるいは両方)を弾性体のFPCで構成し、そのプリント配線基板80のコネクター116側を2回屈曲成形しても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0088】
以上、何れにしても、コネクター基板120、130、140をプリント配線基板80と分離して設けることにより、プリント配線基板80を理想とする位置に常時維持することが可能となり、更には、レーザー走査装置10を後述する画像形成装置200のハウジング192に取り付ける際など、ハーネス190の接続作業が、プリント配線基板80に影響を与えることなくできるので、その作業性を向上させることができる。
【0089】
〈プリント配線基板の位置調整方法〉
次に、プリント配線基板80の光軸を中心とした回転方向への位置調整方法について説明する。なお、図8、図9で示す実施例において、図5乃至図7で示したものと同等のものには、同じ符号を付してその説明を省略する。図8、図9で示すように、プリント配線基板80には、中空の回転軸部156が光軸中心で回転できる位置に取り付けられており、その回転軸部156が筐体90の貫通した嵌合孔154に挿入されるとともに、ウエーブワッシャー158によって、その筐体90に引圧状態で保持されている。
【0090】
また、その筐体90には、ステッピングモーター160が取り付けられ(図示のものはプリント配線基板80の上にステッピングモーター160が配置されているように示されている)、その先端の軸部162がプリント配線基板80の端面80Aに当接している。そして、プリント配線基板80を挟んでステッピングモーター160とは反対側の端面80Bには、側面視略「U」字状をなす板バネ164等の付勢部材が当接されており、プリント配線基板80は、その板バネ164の付勢力によって、ステッピングモーター160側に押圧されている。
【0091】
したがって、ステッピングモーター160が回転駆動すると、プリント配線基板80の回転方向(図示の両矢印方向)の拘束が維持されつつ、先端の軸部162の突出量が可変して、プリント配線基板80を光軸中心に回転させる構成であり、これによって、プリント配線基板80の光軸に対する回転方向の位置ずれ(カラー画質の画像形成装置の場合、色ずれとなって現れる)が調整される。
【0092】
ここで、その位置ずれ検出と位置補正(位置調整)について説明する。図10には、レーザーアレイ60の縦1列分((1、a)〜(8、a)までの8個)(図3参照)を点灯させ、同期センサー48に、その光ビームを入射させた場合のプリント配線基板80の傾斜角度と同期センサー48の出力波形の関係が示されている。この図10から、光ビームを同期センサー48が検知している時間Tが長いほど、レーザーアレイ60の縦1列のずれ分が大きいこと、即ちプリント配線基板80が傾いていることが判る。したがって、その時間Tが一番短い状態になるように、ステッピングモーター160を回転駆動させることで、その傾斜ずれ分(回転方向の位置ずれ分)を補正することができる。
【0093】
〔画像形成装置の構成〕
次に、本発明に係るレーザー走査装置10を適用したタンデム構成の画像形成装置200について説明する。初めに、1サイクルで複数色の画像を形成するカラー画質の画像形成装置200の概略説明をし、次いで、要部の構成について説明する。なお、下記において、各色毎に設けられる同種の機器については、それぞれその符号の後に色を表す英字を付加して区別する。
【0094】
画像形成装置200は、図11、図12で示すように、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色のトナー像を形成する各電子写真ユニット170Y、170M、170C、170K(以下、170Y〜170Kという。他の参照符号も同様)と、各転写装置176Y〜176Kによって各トナー像が蓄積されたカラートナー像をトレイ186から供給された用紙188に転写する転写装置180と、用紙188上に転写されたカラートナー像を溶融定着させる定着装置182とから基本的に構成されている。そして、電子写真ユニット170Y〜170Kは、それぞれ感光体12Y〜12Kの周囲に、帯電装置172Y〜172K、レーザー走査装置10Y〜10K、現像装置174Y〜174K、転写装置176Y〜176K、クリーニング装置178Y〜178Kが配置されて構成されている。
【0095】
このようなタンデム構成の画像形成装置200にあっては、各色に色ずれが発生しないように、転写ベルト184に走査線のずれを検知するためのパターンを形成し、検知センサー168によって、基準色に対しての相対的な色ずれを各色毎に測定するようにしている。そして、その検知結果を基に書出タイミング等の制御を行って色ずれを補正するようにしている。
【0096】
すなわち、図3、図11、図20で示すように、縦1列(8個)の内、上方の(1、a)でドットマークを主走査方向Mの先方(始点)と後方(終点)に形成し、検知センサー168で検知できる程度の間隔を空けて、下方の(8、a)でドットマークを主走査方向Mの先方(始点)と後方(終点)に形成する。そして、この(1、a)、(8、a)のドットマークパターンを繰り返し、上方と下方で形成された主走査方向Mへのパターンの間隔(長さ)を検知センサー168で検知して、その検知結果と理想の間隔との差を算出する。そして更に、その算出値から色ずれ量(レーザーアレイ60の回転方向のずれ量)を算出し、その結果を基に、対応するステップ数分、ステッピングモーター160を回転駆動して、プリント配線基板80を所定の角度だけ回転させ、色ずれを補正するようにしている。
【0097】
図13に、その駆動・制御回路の構成を示す。検知センサー168で測定されたデータは制御部56に送信され、理想値との差が算出される。そして、その結果を基に、ステッピングモーター駆動回路166にパルス信号が送信されて、ステッピングモーター160が、そのステップ数分回転駆動する。これにより、理想とする位置に光ビームが照射される構成である。なお、ドットマークは、レーザー走査装置10によって照射して現像することで可視化すればよいが、レーザー走査装置10内の光によって可視化する構成としてもよい。
【0098】
その他、特にタンデム構成の画像形成装置200においては、装置自体が大型化する問題がある。すなわち、高速高解像度の画像形成装置200になればなるほど光源数が増加し、それに伴って、画像形成装置200の制御部(図示省略)からレーザー走査装置10へ画像データを転送するためのハーネス190の数が増加したり、ハーネス190を接続するコネクター124、134、144の大きさが大きくなる。通常、このコネクター124、134、144を画像形成装置200のハウジング192内に収めようとすると、当然ながらハウジング192が大きくなる。つまり、画像形成装置200が大型になってしまう。
【0099】
そこで、画像形成装置200を小型化するために、次のような構成としている。すなわち、図14乃至図16で示すように、レーザー走査装置10を配設するハウジング192の所定位置(角パイプ196、198の間)に、コネクター124、134、144を露出させる略矩形状の開口部194を設け、その開口部194から露出したコネクター124、134、144に、外部からハーネス190を接続可能とした構成としている。このような構成にすると、ハウジング192を小型化することができ、コネクター124、134、144へのハーネス190の接続を容易化することができる。
【0100】
また、タンデム構成の画像形成装置200では、感光体12Y〜12Kの寿命をあげるために、転写ベルト184にリトラクト機構を設け、転写ベルト184と感光体12とを、必要とされるときだけ接触させる構成が増えてきている。すなわち、図17で示すように、転写ベルト184の内側で、かつ各感光体12Y〜12Kの左右に、昇降自在なリトラクトバー202〜210を設け、転写ベルト184の感光体12との接触面を図17の正面視で略円弧状に構成にするとともに、各レーザー走査装置10Y〜10Kを転写ベルト184に略沿った仮想円周上に配置した構成としている。
【0101】
したがって、例えば、K色だけ画像を形成したい場合には、リトラクトバー(202〜208)によって、転写装置176Y、176M、176Cを下方に動かすことにより(退避させることにより)、転写装置176Kだけ、転写ベルト184と感光体12Kとを接触させることができる。
【0102】
また、このリトラクト機構を備えた画像形成装置200は、各色毎に同じレーザー走査装置10が設けられているが、各レーザー走査装置10Y〜10Kは、図17の正面視で、所定の仮想円周上に配置されているので、例えば第1実施例におけるコネクター基板120Y〜120Kであるとすると、そのコネクター124Y〜124Kのうち、最も高い位置に配置されているコネクター124M、124Cの最上端と、最も低い位置に配置されているコネクター124Yの最下端との距離Lは、コネクター124Y〜124K自体の高さ(幅)Wよりも長く(大きく)なる。
【0103】
したがって、これらレーザー走査装置10Y〜10Kを図14乃至図16で示すハウジング192内に配設し、ハウジング192の角パイプ196、198間に穿設された開口部194から、4色分のコネクター124Y〜124Kを露出させるとなると、開口部194を上記仮想円周上に設けなければならないため、角パイプ196、198間の距離D(図15参照)を距離Lと同等になるように広く取る必要が出てくる。これでは、当然ながらハウジング192の高さが高くなってしまう不具合がある。
【0104】
一方、角パイプ196、198は、ハウジング192の剛性を高め、振動衝撃に強い画像形成装置200とするために、所定の位置に設けられているものであって、図16で示す側面視で、ハウジング192の最上端縁部に角パイプ196が配設され、レーザー走査装置10の下部付近(レーザー走査装置10と感光体12の間)に角パイプ198が配設されている。つまり、角パイプ196、198が上記した位置に設けられていなければ、更に言うと、角パイプ196、198のうち、どちらか一方でも設けられていない場合には、当然ながら、ハウジング192の剛性は低減され、振動や衝撃に弱い画像形成装置200になってしまう。このため、角パイプ196、198の配設位置を上記位置とは全く異なる位置へ変更したり、外したりすることはできない。
【0105】
そこで、ハウジング192の高さを高くすることなく、かつ角パイプ196、198間にコネクター124Y〜124K(ハーネス190)を配置できるようにするため、コネクター124の筐体90に対する取付位置を外部から調整可能となる(外部からその位置を移動させられて保持させられる)構成としている。すなわち、例えば図18、図19で示すように、コネクター基板120の右上及び左下(左上及び右下でもよい)に所定の大きさのブラケット150を一体的に連設するとともに、そのブラケット150に、上下方向に長い貫通した長孔152を穿設し、その長孔152にネジ128を挿通して、コネクター基板120を筐体90に取り付けている。
【0106】
このような構成にすると、長孔152に沿ってコネクター基板120を上下方向に移動させることができるため、例えば図17で示したレーザー走査装置10Y〜10Kの場合、コネクター基板120M、120Cの位置を下側に移動させて調整するか、又はコネクター基板120Y、120Kの位置を上側に移動させて調整することにより、距離Lの値が最小となるようにできる。この結果、角パイプ196、198間の距離Dを、コネクター124Y〜124Kの幅Wに近づけることができるので、例えば角パイプ196を極力下方位置(角パイプ198に近い位置)に設けることが可能となり、ハウジング192の高さを低く構成することができる。つまり、画像形成装置200の高さを低く構成することができるので、画像形成装置200の小型化が達成できる。なお、このとき、ハウジング192には開口部194が穿設されているので、ネジ128による位置調整をハウジング192の外部から容易に行うことができる。
【0107】
また、リトラクト機構に適合するように(転写ベルト184に略沿った仮想円周上に)配置されたレーザー走査装置10を、各色毎に異なった形状とすれば、即ちコネクター124Y〜124Kの位置が各色毎に異なるレーザー走査装置10Y〜10Kを用意すれば、ハウジング192の高さを低く構成することが可能であるが、これでは、形状の異なる各レーザー走査装置10Y〜10Kの管理が複雑になる不具合が発生してしまう。そのため、コネクター基板120(コネクター基板130、140も同様)を位置調整可能とする上記構成にした方が好ましい。また、本実施形態では、VCSELの構成で説明をしたが、シングルのLDでも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】
以上、何れにしても本発明によれば、光走査装置にハーネスを脱着しても、基板に取り付けた発光素子に傾き変動が発生しないため、高画質の画像を提供できる。また、画像形成装置の外部からハーネスを接続できる構成なので、光走査装置へのハーネスの脱着が容易にでき、画像形成装置の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーザー走査装置の概略構成図
【図2】 レーザー走査装置における駆動・制御回路を示すブロック図
【図3】 面発光型半導体レーザー(VCSEL)の構成を示す概略平面図
【図4】 面発光型半導体レーザー(VCSEL)の構成を示す概略断面図
【図5】 コネクター基板の取付構造の第1実施例を示す概略分解斜視図
【図6】 コネクター基板の取付構造の第2実施例を示す概略分解斜視図
【図7】 コネクター基板の取付構造の第3実施例を示す概略分解斜視図
【図8】 プリント配線基板の取付構造を示す概略分解斜視図
【図9】 プリント配線基板の取付構造を示す概略正面図
【図10】 SOS検出器の波形とドット配列の関係図
【図11】 画像形成装置の要部を示す概略斜視図
【図12】 画像形成装置の要部を示す概略構成図
【図13】 レーザー走査装置における駆動・制御回路を示すブロック図
【図14】 画像形成装置のハウジングを示す概略正面図
【図15】 レーザー走査装置を取り付けたハウジングの概略斜視図
【図16】 レーザー走査装置を取り付けたハウジングの概略側面図
【図17】 リトラクト機構を備えた画像形成装置の要部を示す概略構成図
【図18】 レーザー走査装置の概略斜視図
【図19】 レーザー走査装置の概略正面図
【図20】 面発光型半導体レーザー(VCSEL)と画質の関係図
【図21】 従来のレーザー走査装置の概略斜視図
【図22】 従来のレーザー走査装置の概略断面図
【図23】 従来の半導体レーザー取付構造の分解斜視図
【符号の説明】
10 レーザー走査装置(光走査装置)
16 半導体レーザー
58 レーザーアレイ駆動回路
60 レーザーアレイ(発光素子)
80 プリント配線基板
90 筐体
100 弾性連結部材
110 接続部材
120 コネクター基板
130 コネクター基板
140 コネクター基板
160 ステッピングモーター
190 ハーネス
192 ハウジング
194 開口部
200 画像形成装置

Claims (9)

  1. 発光素子が一端部側に搭載されるとともに該発光素子の駆動回路が搭載され、画像形成装置本体に固定される筐体に、固定位置が前記発光素子の光軸を中心に等距離の位置となるように取り付けられた第1の基板と、
    前記画像形成装置本体からのハーネスを接続するコネクターが搭載され、前記第1の基板とは分離されて、前記筐体に取り付けられた第2の基板と、
    前記第1の基板の他端部側に設けられた端子と前記第2の基板の端子とを、電気的に接続する弾性変形可能な接続部材と、
    を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 発光素子が一端部側に搭載されるとともに該発光素子の駆動回路が搭載され、画像形成装置本体に固定される筐体に、固定位置が前記発光素子の光軸を中心に等距離の位置となるように取り付けられた第1の基板と、
    前記画像形成装置本体からのハーネスを接続するコネクターが搭載され、前記第1の基板とは分離されて、前記筐体に取り付けられた弾性変形可能な第2の基板と、
    前記第2の基板に設けられ、前記第1の基板の他端部側に設けられた端子と電気的に接続される固定端子と、
    を有することを特徴とする光走査装置。
  3. 前記第1の基板の他端部側は、自由端になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記接続部材は、2回以上屈曲成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記第の基板は、2回以上屈曲成形されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光走査装置。
  6. 前記第1の基板は、前記筐体に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記発光素子がアレイ状に構成され、該アレイ状に構成された発光素子の副走査方向に対する傾斜角度を検知するセンサーと、
    前記センサーによる検知結果を基に、前記第1の基板を回転調整する回転調整手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の光走査装置を配設可能なハウジングと、
    前記ハウジングに穿設され、前記第2の基板に搭載されたコネクターを露出させる開口部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第2の基板は、前記光走査装置の筐体に対して位置調整可能に取り付けられることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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