JP2006194973A - 光走査装置 - Google Patents

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Junichi Morooka
淳一 諸岡
Fumiya Hisa
文哉 比佐
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Abstract

【課題】 被走査面を走査する光ビームの光源として複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源を備えた光走査装置において、光源面の傾きにより被走査面を走査する各ビーム径が不均一になって被走査面に形成される画像に画質低下が生じることを防止する。
【解決手段】 光走査装置では、コリメータレンズ22が、複数の発光部が光源面に二次元的に配列されたレーザ光源から出射されるレーザビームの光軸に対する傾きが第1チルト方向T1及び第2チルト方向T2に沿ってそれぞれ独立に調整可能とされている。これにより、レーザ光源の光源面の傾きに応じてコリメータレンズ22のレーザビームの光軸に対する傾き調整すれば、結像光学系を介して被走査面上に投影される複数本のレーザビームLBの被走査面上における焦点方向に沿った位置差を均一化できるので、被走査面に形成される画像に濃度むらが発生することを効果的に防止できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光走査装置に係り、特に複数の発光部が2次元的に配列され各発光部から光ビームを出射する光源部を用い、被走査面上を複数本の光ビームで同時に走査して情報を記録する光走査装置に関する。
レーザプリンタ、デジタル複合機等の光走査装置を用いた画像形成装置としては、近年、画像形成速度の高速化、画像の高画質化による高解像度化に伴い複数本の光ビームを偏向して、複数本の光ビームを同時に感光体の被走査面に走査するものが開発されており、このような画像形成装置に搭載される光走査装置の光源として、例えば、複数の発光部が一次元的(直線的)に配列されたマルチビーム光源が使用されている。その代表的なものとして、アレイ化が容易な面発光レーザVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が多く使用されるようになってきている。このVCSELは一般的に数本〜数10本の発光部を1チップに備えており、所要数の発光部を備えたVCSELを光走査装置におけるレーザ光源として用いることにより、画像形成に対する高速化、高画質化が実現可能になる(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、光走査装置では、VCSELをレーザ光源として使用することにより、ポリゴンミラーの回転数を1本のビームを発光するLDを使用する場合と比較して、1/n(nは2以上の整数)になり、これに伴ってレーザビームが感光体上を走査(主走査)する速度も低下することから、画像クロックの周波数も低下させることが可能となる。この結果、従来の光走査装置では、ポリゴンミラーの回転数が高すぎたりビデオクロックが高すぎて実現不可能であった、高解像度(例えば2400dpi)や高画像形成速度(例えば100枚/分)などにも容易に対応することができるようになった。
しかし、VCSELを用いた光走査装置では、感光体を走査するビーム本数の増加に伴って新たな問題点が発生してきている。すなわち、VCSELでは、レーザビームを出射する発光部の増加に従って面中心部に配置された発光部から外周部に配置された発光部までの距離の増加する。このため、VCSELの外周部に配置された発光部から出射されたレーザビームについては、光走査装置の光学系(走査光学系)の光軸からの距離が長くなり、VCSELの傾き誤差による感光体の被走査面上のビーム径不揃い(フォーカス位置ずれ)が発生してしまう。このような複数本のレーザビーム間でのビーム径差は、被走査面上においては単位面積あたりの露光エネルギーの集中度から現像濃度ムラを生じさせ、画質劣化の原因となってしまう。
光走査装置において、例えば、VCSELから出射されるレーザビームの本数を32本、被走査面に形成される画像の解像度を1200dpiとした場合を考えみると、32本のレーザビーム間の走査ピッチPSは以下の(1)式に示されるものとなる。
PS=25.4/1200×32=0.677mm・・・(1)
この場合において、例えば、図11に示されるように32本の各レーザビームのフォーカス位置がずれていたとすると、各レーザビームごとに感光体上のビーム径が異なるものとなり、その結果、図12に示されるように、感光体上に形成された画像(静電潜像)に0.677mmのピッチ(=PS)で周期的に濃淡が発生してしまう。このようにレーザビームごとにフォーカス位置に差が発生してしまうと、画像に濃淡が生じ、さらには1番目のビームと32番目のビームは画像上隣接したビームとなってしまうため太いビーム径のレーザビーム同士は画像における主走査方向に沿った一部分に集中すると共に、細いビーム径のレーザビーム同士は画像における主走査方向に沿った他の一部分に集中する現象が生じ、走査ピッチPS(この場合は0.677mm)の周期で濃度むらが発生してしまう。
図9(A)は、VCSELにおける光源面の傾きが生じたときの被走査面上における各レーザビームの結像状態を説明するための図である。
図9(A)に示されるように、VCSELの光源面100が光学系(ノミナル学系)101の光軸AXに対して傾くと各レーザビームが像を結ぶ結像面102が被走査面104に対して傾くことにより、各レーザビームにはフォーカス位置のずれが生じて被走査面104上におけるビーム径が不揃いとなる。このように、2次元配列された複数の発光部をもつVCSELを使用する光走査装置では、高画質を得るために、従来から行われてきた三軸方向(X,Y,Z方向)の光学調整に加え、VCSELの光源面100の傾きによる結像特性の劣化を考慮する必要がある。
図9(B)は、VCSELにおける光源面に傾きが生じている場合の結像レンズの傾きと結像面との関係を説明するための図である。図9(B)に示されるように、VCSELの光源面100に傾きが生じている場合には、この光源面100の傾きに応じて光軸に対して結像光学系106の少なくとも一部を構成する結像レンズを傾けると、物点からレンズまでの距離が変化し、像点の位置も変化する。この変化の割合は結像光学系の倍率によってきまる。このように、結像レンズを傾けることで、光源面の傾きによる結像面の傾きを補正できる。
図9(C)は光走査装置における光学系を模式的に示した図である。図9(C)に示されるように、光源(VCSEL)の光源面100から出射された複数本のレーザビームは、コリメータレンズ108によりそれぞれ略平行なレーザビームとされたのち、複数枚のレンズで構成される結像光学系106により被走査面に結像される。レーザビームの光路上に配置された結像光学系106における任意のレンズを傾けることにより結像面102の傾きを変化させられるが、結像光学系106におけるレンズ群は一般にレンズ径が小さく、光軸中心の回転対称面で構成されるコリメータレンズの傾きを調整すれば、結像面106の調整がより容易になる。
上記のような光走査装置におけるコリメータレンズを調整する技術としては、例えば、特許文献2に開示されている光源装置によるものが知られている。この特許文献2に開示された光源装置を図10に基づいて説明する。
図10に示されるように、特許文献2の光源装置では、半導体レーザ110がほぼ中央に貫通する嵌合孔を有する保持部材112に嵌着されており、半導体レーザ110は保持部材112に固定されるプリント基板114と電気的に接続されている。また光源装置では、コリメータレンズ118と保持部材112との間に隙間が形成されている。
上記のように構成された光源装置では、コリメータレンズ118を光軸と直行する二軸方向(X方向及びY方向)にそれぞれ移動させて半導体レーザ110の光軸合わせを行い、さらに光軸方向(Z方向)に移動させて焦点合わせを行った後、保持部材112とコリメータレンズ118の間に形成される隙間に紫外線硬化型の接着剤116を充填し、これに紫外線を照射することにより、接着剤116を硬化してコリメータレンズ118を保持部材112に固定する。
特開平05−294005号公報 特開平08−72300号公報
しかしながら、上述したように、コリメータレンズを三軸方向に沿って位置調整することにより、光ビームによる被走査位置の位置ずれを調整する従来の方法では、複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源の傾きに起因し、光源から出射される複数本の光ビームの被走査面上における焦点方向に沿った位置差が生じ、これにより、被走査面を走査する各ビーム径が不均一になることを効果的に改善できない。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、被走査面を走査する光ビームの光源として複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源を備えた光走査装置において、光源面の傾きにより被走査面を走査する各ビーム径が不均一になって画像画質低下が生じることを効果的に防止できる光走査装置を提供することある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る光走査装置は、複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源と、該光源における複数の発光部からそれぞれ出射される複数本の光ビームの光路上に配置され複数本の光ビームを平行光とするコリメータレンズと、を有する光走査装置であって、前記コリメータレンズは、前記光源から出射される光ビームの光軸に対する傾きが調整可能とされたことを特徴とする。
上記請求項1に係る光走査装置では、コリメータレンズが、複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源から出射される光ビームの光軸に対する傾きが調整可能とされたことにより、光源面の傾きに応じてコリメータレンズの光ビームの光軸に対する傾き調整すれば、結像光学系を介して被走査面上に投影される複数本の光ビームの被走査面上における焦点方向に沿った位置差を均一化できるので、被走査面に形成される画像に濃度むらが発生することを効果的に防止できる。
また本発明の請求項2に係る光走査装置は、請求項1記載の光走査装置において、前記コリメータレンズは、前記光源から出射される光ビームの光軸に対して略直交する第1の調整軸を中心とする第1のチルト方向及び、前記光軸に対して略直交し、かつ前記第1の調整軸と交差する第2の調整軸を中心とする第2のチルト方向に沿ってそれぞれ傾きが調整可能とされたことを特徴とする。
上記請求項2に係る光走査装置では、コリメータレンズが、光源から出射される光ビームの光軸に対して略直交する第1の調整軸を中心とする第1のチルト方向及び、光軸に対して略直交し、かつ第1の調整軸と交差する第2の調整軸を中心とする第2のチルト方向に沿ってそれぞれ傾きが調整可能とされたことにより、光源面の傾き方向に応じてコリメータレンズの傾きを第1のチルト方向及び第2のチルト方向の何れの方向へも調整できるので、結像光学系を介して被走査面上に投影される複数本の光ビームの被走査面上における各ビーム径が精度良く均一化されるように、コリメータレンズの傾きを容易にかつ正確に調整できる。
また請求項3に係る光走査装置は、請求項2記載の光走査装置において、前記第1の調整軸と前記第2の調整軸とは互いに直交する直交軸として構成され、前記コリメータレンズは、前記第1のチルト方向及び前記第2のチルト方向に沿ってそれぞれ独立に傾きが調整可能とされたことを特徴とする。
上記請求項3に係る光走査装置では、第1の調整軸と第2の調整軸とは互いに直交する直交軸として構成され、コリメータレンズが第1のチルト方向及び第2のチルト方向に沿ってそれぞれ独立に傾きが調整可能とされたことにより、第1のチルト方向及び第2のチルト方向をそれぞれ主走査方向及び副走査方向に対応する方向として設定できると共に、コリメータレンズの傾き調整を、主走査方向に沿った画像の濃度むらを消失又は軽減するようにも、副走査方向に沿った画像の濃度むらを消失又は軽減するようにも独立して行える。
本発明の請求項4に係る光走査装置は、請求項2又は3記載の光走査装置において、前記コリメータレンズから出射される複数の光ビームの光路上に配置され、該複数本の光ビームを被走査面上に投影する結像光学系を有し、前記コリメータレンズは、前記結像光学系により被走査面上に投影される複数本の光ビームの該被走査面上における焦点方向に沿った位置差が均一化されて各ビーム径が略一定のサイズとなるように、前記第1のチルト方向及び前記第2のチルト方向に沿ってそれぞれ傾きが調整されることを特徴とする。
上記請求項4に係る光走査装置では、コリメータレンズが、結像光学系により被走査面上に投影される複数本の光ビームの被走査面上における焦点方向に沿った位置差が均一化されて各ビーム径が略一定のサイズとなるように、第1のチルト方向及び第2のチルト方向に沿ってそれぞれ傾きが調整されることにより、被走査面上における各ビーム径が主走査方向及び副走査方向に沿って周期的に変化(増減)することを防止できるので、被走査面に形成される画像に周走査方向及び副走査方向に沿って周期的な濃度むらが発生することを効果的に防止できる。
本発明の請求項5に係る光走査装置は、請求項2乃至4の何れか1項記載の光走査装置において、前記第1のチルト方向及び前記第2のチルト方向に沿った前記コリメータレンズの傾きをそれぞれ調整するための光学調整機構を有することを特徴とする。
上記請求項5に係る光走査装置では、第1のチルト方向及び第2のチルト方向に沿ったコリメータレンズの傾きをそれぞれ調整するための光学調整機構を有することにより、コリメータレンズの第1のチルト方向及び第2のチルト方向に沿った傾き調整を容易に行うことができる。
本発明の請求項6に係る光走査装置は、請求項5記載の光走査装置において、前記コリメータレンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダにより保持された前記コリメータレンズを前記光源から出射される光ビームの光路上に支持するホルダ支持部材とを有し、前記光学調整機構には、前記レンズホルダを前記第2の調整軸と平行な第1のアライメント方向に沿って前記ホルダ支持部材側へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材により前記ホルダ支持部材上へ付勢された前記レンズホルダと前記ホルダ支持部材との間に介在して、前記レンズホルダにおける前記コリメータレンズの光軸方向一端部と前記ホルダ支持部材とのクリアランスを調整し、前記第1のチルト方向に沿った傾きを変化させる第1の傾き調整部と、前記第1の傾き調整部を介して前記ホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダの前記第2のチルト方向に沿った傾きを変化させる第2の傾き調整部と、が設けられたことを特徴とする。
上記請求項6に係る光走査装置では、第1の傾き調整部が、付勢部材により前記ホルダ支持部材上へ付勢されたレンズホルダとホルダ支持部材との間に介在して、レンズホルダにおける前記コリメータレンズの光軸方向一端部とホルダ支持部材とのクリアランスを調整し、レンズホルダの第1のアライメント方向に沿った位置を変化させると共に、第1のチルト方向に沿った傾きを変化させることにより、コリメータレンズの第1のアライメント方向に沿った位置及び第1のチルト方向に沿った傾きをそれぞれ精度良く調整できる。
また請求項6に係る光走査装置では、第2の傾き調整部が、第1の傾き調整部を介してホルダ支持部材上へ押圧されたレンズホルダの第2のチルト方向に沿った傾きを変化させることにより、コリメータレンズの第1のチルト方向に沿った傾きに影響を与えることなく、コリメータレンズの第2のチルト方向に沿った傾きを精度良く調整できる。
本発明の請求項7に係る光走査装置は、請求項6記載の光走査装置において、前記光学調整機構は、前記第1の傾き調整部を介して前記ホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダの前記光軸方向に沿った位置を変化させるフォーカス調整機構を備えたことを特徴とする。
上記請求項7に係る光走査装置では、光学調整機構が、第1の傾き調整部を介してホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダの前記光軸方向に沿った位置を変化させるフォーカス調整機構を備えたことにより、コリメータレンズの第1のチルト方向に沿った傾きに影響を与えることなく、コリメータレンズのフォーカス調整を精度良く行うことができる。
本発明の請求項8に係る光走査装置は、請求項3乃至7の何れか1項記載の光走査装置において、前記第1の調整軸と前記第2の調整軸とは、前記コリメータレンズの主点乃至主点近傍で直交することを特徴とする。
上記請求項8に係る光走査装置では、第1の調整軸と第2の調整軸とがコリメータレンズの主点乃至その主点近傍で直交することにより、コリメータレンズの第1のチルト方向及び第2のチルト方向に沿った傾き調整による光軸アライメント(光軸に直交する2軸方向)への影響及びフォーカス差算出時のフォーカス位置自体のずれを最小限にすることができ、コリメータレンズの第1のチルト方向及び第2のチルト方向に沿った傾き調整を独立で行うと共に、容易にかつ正確に調整を行うことができる。
本発明の請求項9に係る光走査装置は、請求項6乃至8の何れか1項記載の光走査装置において、前記第1の傾き調整部を介して前記ホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダを前記第1のアライメント方向及び前記光軸方向と直交する第2のアライメント方向へ位置調整可能とするアライメント調整手段を有することを特徴とすることを特徴とする。
上記請求項9に係る光走査装置では、アライメント調整手段が、第1の傾き調整部を介してホルダ支持部材上へ押圧されたレンズホルダを第2のアライメント方向へ位置調整可能とすることにより、コリメータレンズの第1のチルト方向に沿った傾きに影響を与えることなく、コリメータレンズのアライメント方向への位置調整(アライメント調整)を精度良く行うことができる。
本発明の請求項10に係る光走査装置は、請求項6乃至9の何れか1項記載の光走査装置において、前記光源、前記レンズホルダ及び前記光学調整機構を、それぞれ前記ホルダ支持部材により一体的に支持された単一の光源ユニットとして構成したことを特徴とする。
上記請求項10に係る光走査装置では、光源、レンズホルダ及び光学調整機構を、それぞれホルダ支持部材により一体的に支持された単一の光源ユニットとして構成したことにより、光源とレンズホルダ(コリメータレンズ)を第1のアライメント方向及び第2のアライメント方向へ一体で移動させ、コリメータレンズの光軸に対するアライメント調整を行うことできるので、光源から出射される各光ビームの主光線を被走査面上の理想位置に容易に位置調整することができる。
すなわち、光源の光源面の傾きによるビーム径の不均一をコリメータレンズの傾きを変化させて調整(補正)する場合、誤差の発生原因となる光源面とは異なる位置で光学的な補償調整を実施するため、補償調整を実施することにより新たな誤差が発生する。
従って、コリメータレンズを単独で傾き調整した場合には、被走査面における光ビームの集束状態は補正されるが、主光線の位置が理想状態からずれた状態となってしまうが、請求項10に係る光走査装置では、光源、レンズホルダ及び光学調整機構がそれぞれホルダ支持部材により一体的に支持された単一の光源ユニットとして構成されているので、コリメータレンズの傾き調整を行っても主光線の位置ずれが生じない。
以上説明したように本発明の光走査装置によれば、被走査面を走査する光ビームの光源として複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源を備えた光走査装置において、光源面の傾きにより被走査面を走査する各ビーム径が不均一になって被走査面に形成される画像に画質低下が生じることを効果的に防止できる。
以下、本発明の実施形態に係る光走査装置について図面を参照して説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る光走査装置10の全体構成が示されている。この光走査装置10は、ドラム状の感光体12を画像信号により変調されたレーザー光LBにより走査し、この感光体12に静電潜像を形成するためのものであり、電子写真プロセスにより画像形成が行われるレーザープリンター、複写機等の画像形成装置へ適用される。
光走査装置10は外殻部としてケーシング14を備えており、このケーシング14の幅方向(矢印W方向)に沿った一端側の側壁部には、レーザ制御基板16が配設されている。レーザ制御基板16上にはレーザ光源18(図2(C)参照)が実装されている。ここで、レーザ光源18は、その光源面20に複数の発光部が二次元的に配列された、所謂VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)として構成されている。光走査装置10では、レーザ光源18から出射された複数本のレーザビームLBがコリメータレンズ22に入射する。コリメータレンズ22は、レーザ光源18から入射したレーザビームLBを平行ビームとし、このレーザビームLBをアパーチャ24へ出射する。アパーチャ24は、レーザビームLBの断面形状を整形してレーザビームLBのビーム径を所定サイズとしてシリンドリカルレンズ26へ出射する。シリンドリカルレンズ26は、レーザビームLBをポリゴンミラー28の反射面近傍に主走査対応方向に長い線状のビームスポットとなるように結像する。
光走査装置10では、ポリゴンミラー28の回転により偏向されたレーザビームLBが、2枚1組のFθレンズ30により等角速度から等速度で走査するレーザビームに変換された後、第1シリンドリカルミラー32、折り返しミラー34、第2シリンドリカルミラー36によりそれぞれ反射され、図示せぬ防塵ガラス(ウインド)を透過して感光体12を走査(主走査)する。
図2には、本実施形態に係る光走査装置におけるコリメータレンズの支持・調整機構が示されている。支持・調整機構40には、コリメータレンズ22を保持するレンズホルダ42及びレンズホルダ42により保持されたコリメータレンズをレーザ光源18から出射されるレーザビームLBの光路上に支持するブラケット44が設けられている。レンズホルダ42は全体として略円筒状に形成されており、このレンズホルダ42内には、軸方向に沿った中央部付近にコリメータレンズ22が配置されている。またブラケット44は、その上面部分がコリメータレンズ22を位置決めするための平面である基準面46とされている。
レンズホルダ42の下端部には、光軸方向に沿ってアパーチャ24側の一端側に径方向外側へそれぞれ延出する一対のサイドステー部48が設けられており、この一対のサイドステー部48には、その下面部分からブラケット44側へ突出する位置決め突起50がそれぞれ設けられている。またレンズホルダ42の下端部には、他端側に光軸方向に沿って光源側へ延出するリアステー部52が設けられている。このリアステー部52の先端側には、その厚さ方向へ貫通するねじ穴54が穿設されており、このねじ穴54内には、ロッド状に形成された調整ねじ56が捩じ込まれている。
ここで、位置決め突起50及び調整ねじ56の先端部は、それぞれ円錐状乃至半球状とされており、ブラケット44の基準面46に対して略点接触状態で接している。また調整ねじ56はねじ穴54内への捩じ込み量を調整可能とされており、ねじ穴54内への捩じ込み量に応じてリアステー部52からのブラケット44側への突出長が変化する。
但し、レンズホルダ42が支持・調整機構40へ組み付ける際には、調整ねじ56は、リアステー部52からの突出長が所定の基準長となるようにねじ穴54内への捩じ込み量が予め調整(初期調整)されている。また一対の位置決め突起50も、サイドステー部48からの突出長が精度良く所定の基準長となるようにサイドステー部48に組み付けられている。
図2(B)に示されるように、レンズホルダ42には、その上端部における光軸方向戦端側及び後端側にそれぞれ径方向に沿って外周面から内周面へ貫通するピン受穴58が穿設されている。また支持・調整機構40には、レンズホルダ42の上側に支持される一対の付勢ロッド60が設けられており、付勢ロッド60の先端部は略円錐状に形成されている。
支持・調整機構40は、付勢ロッド60を第1アライメント方向(図2(A)の矢印Y方向)に沿ってレンズホルダ42側へ付勢する付勢部材(図示省略)を備えており、この付勢部材からの付勢力により付勢ロッド60は、常にレンズホルダ42側へ付勢される。ここで、第1アライメント方向は基準面46に対する法線方向と一致しており、基準面46は、レーザ光源18から出射されるレーザビームLBの光軸と十分に小さい誤差範囲内で平行な平面になっている。
一対の付勢ロッド60は、その先端部をレンズホルダ42における一対のピン受穴58内へそれぞれ挿入してレンズホルダ42をブラケット44側へ付勢している。これにより、レンズホルダ42の位置決め突起50及び調整ねじ56は、それぞれブラケット44の基準面46に圧接した状態に保持される。このとき、レンズホルダ42における一対の位置決め突起50のサイドステー部48からの突出長及びリアステー部52からの突出長がそれぞれ所定の基準長に調整されているので、レンズホルダ42により保持されたコリメータレンズ22は、第1アライメント方向に沿って基準面46に対応する基準位置に一定の誤差範囲内で位置決めされる。
また支持・調整機構40では、調整ねじ56を回転させてリアステー部52からの突出長を変化させれば、リアステー部52と基準面46とのクリアランスを変化(増減)させ、図3(A)に示されるように、レンズホルダ42をコリメータレンズ22と共に所定の第1チルト方向(矢印T1方向)に沿って傾き調整することが可能になる。
ここで、第1チルト方向は、レーザ光源18から出射されるレーザビームLBの光軸に対して略直交し、かつ基準面46の法線軸に対しても直交する第1調整軸S1を中心とする傾き方向(回転方向)である。この第1基準軸S1は、可能な限りコリメータレンズ22の主点PPに近接した位置を通過することが好ましい。
すなわち、第1基準軸S1からコリメータレンズ22の主点PPまでの距離が短くなるほど、コリメータレンズ22に対する第1チルト方向に沿った傾き調整を行った際にも、コリメータレンズ22を他の方向への回転を小さくでき、第1チルト方向への傾き調整が、他の方向への光学調整に影響を与えることを抑制できるからである。
特に、図6に示されるように、レンズホルダ42における一対の位置決め突起50及び調整ねじ56の設置位置を、第1調整軸S1がコリメータレンズ22の主点PPを通過するように設計すれば、コリメータレンズ22に対する第1チルト方向に沿った傾き調整を行った場合にも、コリメータレンズ22を他の方向へ回転させることなく、第1チルト方向へのみ傾き調整することが可能になる。この場合、第1調整軸S1及び後述する第2調整軸S2は、主点PPで互いに直交する直交軸として構成される。
なお、レンズホルダ42のリアステー部52に調整ねじ56を配設する代わりに、例えば、図4に示されるように、ブラケット44に一端が基準面46へ開口するねじ穴62を形成し、このねじ穴62に捩じ込まれた調整ねじ56の先端部をリアステー部52へ圧接させ、この調整ねじ56を回転することより、コリメータレンズ22の第1チルト方向に沿った傾き調整を行っても良く、また調整ねじ56を用いない他の傾き調整構造によりコリメータレンズ22の第1チルト方向に沿った傾き調整を行っても良い。
光走査装置10では、図5に示されるように、レーザ光源18が実装されたレーザ制御基板16、コリメータレンズ22を保持したレンズホルダ42、ブラケット44が一体化された光源ユニット64として構成されており、この光源ユニット64が2本の連結ねじ66によりケーシング14の側壁部15に締結固定されている。ブラケット44には、基準面46の一端部から第1アライメント方向に沿って上方へ延出する連結プレート部68が形成されており、この連結プレート部68の中央部分には、レーザビームLBを通過させるための開口部70が穿設されている。また連結プレート部68には、第2アライメント方向(矢印Y方向)に沿って開口部70の外側に一対のボス部72が設けられており、このボス部72には、第1アライメント方向へ貫通するねじ穴が形成されている。
光源ユニット64では、レーザ制御基板16を挿通した一対の固定ねじ74の先端側がボス部72のねじ穴に捩じ込まれることにより、レーザ制御基板16がブラケット44の連結プレート部68に締結固定されている。これにより、ブラケット44及びレーザ制御基板16は、第1アライメント方向及び第2アライメント方向に沿って常に一体となって移動する。
またブラケット44には、連結プレート部68の下側に第2アライメント方向に沿ってそれぞれ外側へ延出する一対の連結ステー部76が設けられており、この連結ステー部76にもボス部78が設けられ、このボス部78には第1アライメント方向へ貫通するねじ穴が形成されている。
一方、側壁部15は、一対のボス部78にそれぞれ対応する部位にそれぞれ挿通穴が穿設されており、この挿通穴の内径はボス部78のねじ穴内へ捩じ込まれる連結ねじ66の外径よりよ若干大径とされている。ボス部78のねじ穴内には連結ねじ66が捩じ込まれ、この連結ねじ66の先端側は側壁部15の挿通穴を挿通し、側壁部15からの突出部分には皿付きナット(図示省略)が捩じ込まれる。このとき、連結ねじ66を十分な締結トルクで締め込む前の状態では、連結ねじ66の外径よりも側壁部15に穿設された挿通穴の内径が大きいことから、光源ユニット64は、側壁部15の挿通穴の範囲で第1アライメント方向及び第2アライメント方向へ位置調整可能になり、位置調整が完了した後、連結ねじ66を所定の締結トルクで締め込むことにより、光源ユニット64は側壁部15に締結固定される。
支持・調整機構40には、図2(B)及び(D)に示されるように、レンズホルダ42の上側に一対の付勢ロッド60をそれぞれ第1アライメント方向に沿ってスライド可能に保持する可動支持部材80が設けられている。可動支持部材80は、基準面46に対する法線軸である第2調整軸S2を中心とする回転方向へ位置調整とされると共に、レーザ光源18から出射されるレーザビームLBの光軸方向と略一致するフォーカス方向(矢印Z方向)へ位置調整可能とされている。ここで、可動支持部材80は、その回転中心である第2調整軸S2が付勢ロッド60の軸心SPと平行とされると共に、コリメータレンズ22の主点PPを通過するようにケーシング14により支持されている。
支持・調整機構40では、可動支持部材80を第2調整軸S2を中心として回転させると、この可動支持部材80と一体となって一対の付勢ロッド60も第2調整軸S2を中心として回転する。これにより、レンズホルダ42は、一対の付勢ロッド60により基準面46上へ押圧されつつ、第2調整軸S2を中心とする第2チルト方向(図3(B)の矢印T2方向)に沿った傾きが変化する。
なお、第2調整軸S2は、必ずしもコリメータレンズ22の主点PPを通過する必要はないが、第1調整軸S1の場合と同様な理由により、可能な限り主点PPに近接した位置を通過することが望ましい。また可動支持部材80は、装置組立て時に第2調整軸S2を中心とする回転方向に沿った位置が所定の基準位置となるように初期調整されている。これにより、レンズホルダ42により保持されたコリメータレンズ22は、その光軸が一定の誤差範囲内で第2チルト方向に沿ってレーザ光源18から出射されるレーザビームLBの光軸と平行となるような初期位置に位置決めされる。
次に、上記のように構成された光走査装置10における光学調整方法の手順及び光走査装置10による作用について説明する。
光走査装置10では、コリメータレンズ22等に対する光学調整時に、感光体12に換えてビームモニター装置(図示省略)が設置される。このビームモニター装置は、レーザ光源18から出射されて光走査装置10における光学系を介して被走査面に入射する複数本のレーザビームLBをモニターし、各レーザビームLBの被走査面上におけるビーム径及び主走査方向及び副走査方向における位置を作業者へ出力する。
先ず、光学調整を行う作業者は、ビームモニター装置により測定された全てのレーザビームLBの副走査方向に沿ったビーム径が所要の目標値の範囲内に入っていれば、コリメータレンズ22に対する第1チルト方向に沿った傾き調整を行うことなく、コリメータレンズ22に対する第2チルト方向に傾き調整を開始する。また作業者は、何れかのレーザビームLBの副走査方向に沿ったビーム径が所要の目標値から外れている場合には、モニター装置によるモニター結果を見ながら、レーザビームLBのビーム径の変動パターン等に対応する方向へ調整ねじ56を回転させ、図3(A)に示されるように、コリメータレンズ22に対する第1チルト方向に沿った傾き調整を行う。これにより、各レーザビームLBのフォーカス方向に沿って位置差が均一化され、レーザビームLBの副走査方向に沿ったビーム径差を減少して目標値に入れることができる。
次いで、作業者は、ビームモニター装置により測定された全てのレーザビームLBの主走査方向に沿ったビーム径差が所要の目標値の範囲内に入っていれば、コリメータレンズ22に対する第2チルト方向に沿った傾き調整を行うことなく、コリメータレンズ22に対するフォーカス方向に沿った位置調整を開始する。また作業者は、何れかのレーザビームLBの主走査方向に沿ったビーム径差が所要の目標値から外れている場合には、モニター装置によるモニター結果を見ながら、レーザビームLBのビーム径の変動パターン等に対応する方向へ可動支持部材80を回転させ、図3(B)に示されるように、コリメータレンズ22に対する第2チルト方向に沿った傾き調整を行う。これにより、各レーザビームLBのフォーカス方向に沿った位置差が均一化され、レーザビームLBの主走査方向に沿ったビーム径差を減少して目標値に入れることができる。
このとき、一対の付勢ロッド60によりレンズホルダ42が基準面46に押圧された状態のままで、コリメータレンズ22の第2チルト方向に沿った傾き調整が行われるので、コリメータレンズ22の第1チルト方向に沿った傾きを変化させることなく、コリメータレンズ22の第2チルト方向に沿った傾き調整を行うことができる。更に、第2チルト方向の傾き中心(回転中心)である第2調整軸S2がコリメータレンズ22の主点を通過していることにより、コリメータレンズ22に対する第1チルト方向に沿った傾き調整により得られたフォーカス位置差の関係をほとんど崩すことなく、すなわち副走査走査方向に沿ったビーム径差を拡大することなく、第2チルト方向に沿ったコリメータレンズ22の傾き調整を行うことができる。
以上のような手順で、コリメータレンズ22に対する第1チルト方向及び第2チルト方向に沿った傾き調整が行われるが、この傾き調整は、例えば、図7に示されるような、発光部が8行×4列となった32ビームのレーザ光源18を使用した場合には、前述したように第1チルト方向の傾き調整が画像上の副走査方向、第2チルト方向の傾き調整が画像上の主走査方向に対応するものとなる。むろん、レーザ光源18における発光部の配置等に応じて、第2チルト方向の傾き調整を画像上の主走査方向、第2チルト方向の傾き調整を画像上の副走査方向に対応するものとしても良い。
次いで、作業者は、ビームモニター装置により測定された全てのレーザビームLBの主走査方向に沿ったビーム径自体が所要の目標値の範囲内に入っていれば、コリメータレンズ22に対するフォーカス方向に沿った位置き調整(フォーカス調整)を行うことなく、コリメータレンズ22に対する第1アライメント方向及び第2アライメント方向に沿ったアライメント調整を開始する。また作業者は、何れかのレーザビームLBの主走査方向に沿ったビーム径が所要の目標値から外れている場合には、モニター装置によるモニター結果を見ながら、図8(A)に示されるように、可動支持部材80と共にコリメータレンズ22をフォーカス方向(矢印Z方向)に沿って移動させることにより、被走査面上におけるレーザビームLBのビーム径を拡大又は縮小してコリメータレンズ22に対するフォーカス調整を行う。これにより、各レーザビームLBの被走査面上におけるビーム径を所要の目標値の範囲内に入れることができる。
また本実施形態の光走査装置10では、コリメータレンズ22に対して第1チルト方向及び第2チルト方向の2方向についての傾き調整を行っているが、コストダウンや要求される画質から一方のチルト方向に沿った傾き調整だけで済ませたい場合もある。そのような場合には画像の見え方によって調整方向を決定すればよい。例えば、図7に示されるような8行×4列のVCSELをレーザ光源18として用い、副走査方向に沿って8ビームが配列されているときには、既に説明したように濃度むらピッチは0.677mmになるが、主走査方向(4ビーム)が配列された方向にフォーカス差が発生していたとすると、25.4/1200×4=0.085mmピッチとなる。人間の目に見えやすい濃度むらのピッチは、概ね0.5〜2mmであることが知られている。この点を考慮すると、副走査方向にフォーカス差がある(0.677mmピッチ)よりは主走査方向にフォーカス差がある(0.085mmピッチ)のほうが視覚的には良いことがわかり、そのためこの場合は第1チルト方向に沿った傾き調整を優先して行えば、第2チルト方向に沿った傾き調整を行わないことによる影響(画質低下)を最小限にできる。
最後に、作業者は、ビームモニター装置により測定されたレーザビームLBの主走査方向及び副走査方向に沿った投影位置が所定の目標位置にあれば、コリメータレンズ22に対する第1アライメント方向及び第2アライメント方向に沿ったアライメント調整を行うことなく光学調整を終了させる。また作業者は、レーザビームLBの主走査方向及び副走査方向に沿った投影位置が所定の目標位置にない場合には、ブラケット44(光源ユニット64)をケーシング14の側壁部15に連結した一対の連結ねじ66を緩め、光源ユニット64を第1アライメント方向及び第2アライメント方向に沿って移動させ、レーザビームLBの主走査方向及び副走査方向に沿った投影位置を目標位置へ位置調整した後、一対の連結ねじ66を所定の締結トルクが発生するまで捩じ込み、光源ユニット64を側壁部15へ締結固定する。
上記のように、レーザ光源18が実装されたレーザ制御基板16、コリメータレンズ22を保持したレンズホルダ42、ブラケット44が一体化された光源ユニット64をアライメント調整することより、レーザ光源18及びコリメータレンズ22の位置関係を変化させることなく、レーザビームLBの被走査面上における投影位置を主走査方向及び副走査方向に沿ってそれぞれ位置調整できるので、レーザビームLBに新たなビーム径差及びビーム径変化を生じさせることなく、レーザビームLBのアライメント調整を簡単に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置10によれば、コリメータレンズ22が、複数の発光部が光源面に二次元的に配列されたレーザ光源18から出射されるレーザビームLBの光軸に対する傾きが第1チルト方向及び第2チルト方向に沿ってそれぞれ独立に調整可能とされたことにより、レーザ光源18の光源面20の傾きに応じてコリメータレンズ22のレーザビームLBの光軸に対する傾き調整すれば、結像光学系を介して被走査面上に投影される複数本のレーザビームLBの被走査面上における焦点方向に沿った位置差を均一化できるので、被走査面に形成される画像に濃度むらが発生することを効果的に防止できる。
本発明の実施形態に係る光走査装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示される光走査装置におけるコリメータレンズの支持・調整機構を示す斜視図、側面断面図、側面図及び平面図である。 コリメータレンズに対するチルト方向に沿った傾き調整を説明するための側面図及び平面図である。 コリメータレンズの支持・調整機構における第1チルト方向に沿った傾きを調整するための構造の他の例を示す側面断面図である。 図1に示される光走査装置における光源ユニットを示す斜視図である コリメータレンズの第1チルト方向に沿った傾きの中心である第1調整軸をコリメータレンズの主点に設定した例を示す側面断面図である。 図1に示される光走査装置に適用されるレーザ光源の発光部の配列を示す模式図である。 コリメータレンズに対するフォーカス方向及びアライメント方向に沿った位置調整を説明するための側面図及び平面図である。 VCSELにおける光源面の傾きが生じた場合の各レーザビームの被走査面上における各レーザビームの結像状態を説明するための図である。 特許文献2に示される光源装置の構成を示す側面断面図である。 VCSELから出射されるレーザビームのフォーカス位置差とビーム径との関係を示すグラフである。 VCSELから出射される複数本のレーザビーム間にビーム径差が生じた場合に画像に生じる周期的な濃度むらの一例を示す説明図である。
符号の説明
10 光走査装置
12 感光体(被走査面)
18 レーザ光源(光源)
20 光源面
22 コリメータレンズ
40 支持・調整機構
42 レンズホルダ
44 ブラケット
46 基準面
60 付勢ロッド
62 ピン受穴
64 光源ユニット
80 可動支持部材

Claims (10)

  1. 複数の発光部が光源面に二次元的に配列された光源と、該光源における複数の発光部からそれぞれ出射される複数本の光ビームの光路上に配置され複数本の光ビームを平行光とするコリメータレンズと、を有する光走査装置であって、
    前記コリメータレンズは、前記光源から出射される光ビームの光軸に対する傾きが調整可能とされたことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記コリメータレンズは、前記光源から出射される光ビームの光軸に対して略直交する第1の調整軸を中心とする第1のチルト方向及び、前記光軸に対して略直交し、かつ前記第1の調整軸と交差する第2の調整軸を中心とする第2のチルト方向に沿ってそれぞれ傾きが調整可能とされたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記第1の調整軸と前記第2の調整軸とは互いに直交する直交軸として構成され、
    前記コリメータレンズは、前記第1のチルト方向及び前記第2のチルト方向に沿ってそれぞれ独立に傾きが調整可能とされたことを特徴とする請求項2記載の光走査装置。
  4. 前記コリメータレンズから出射される複数の光ビームの光路上に配置され、該複数本の光ビームを被走査面上に投影する結像光学系を有し、
    前記コリメータレンズは、前記結像光学系により被走査面上に投影される複数本の光ビームの該被走査面上における焦点方向に沿った位置差が均一化されて各ビーム径が略一定のサイズとなるように、前記第1のチルト方向及び前記第2のチルト方向に沿ってそれぞれ傾きが調整されることを特徴とする請求項2又は3記載の光走査装置。
  5. 前記第1のチルト方向及び前記第2のチルト方向に沿った前記コリメータレンズの傾きをそれぞれ調整するための光学調整機構を有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の光走査装置。
  6. 前記コリメータレンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダにより保持された前記コリメータレンズを前記光源から出射される光ビームの光路上に支持するホルダ支持部材とを有し、
    前記光学調整機構には、前記レンズホルダを前記第2の調整軸と平行な第1のアライメント方向に沿って前記ホルダ支持部材側へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材により前記ホルダ支持部材上へ付勢された前記レンズホルダと前記ホルダ支持部材との間に介在して、前記レンズホルダにおける前記コリメータレンズの光軸方向一端部と前記ホルダ支持部材とのクリアランスを調整し、前記第1のチルト方向に沿った傾きを変化させる第1の傾き調整部と、前記第1の傾き調整部を介して前記ホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダの前記第2のチルト方向に沿った傾きを変化させる第2の傾き調整部と、が設けられたことを特徴とする請求項5記載の光走査装置。
  7. 前記光学調整機構は、前記第1の傾き調整部を介して前記ホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダの前記光軸方向に沿った位置を変化させるフォーカス調整機構を備えたことを特徴とする請求項6記載の光走査装置。
  8. 前記第1の調整軸と前記第2の調整軸とは、前記コリメータレンズの主点乃至主点近傍で互い直交することを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項記載の光走査装置。
  9. 前記第1の傾き調整部を介して前記ホルダ支持部材上へ押圧された前記レンズホルダを前記第1のアライメント方向及び前記光軸方向と直交する第2のアライメント方向へ位置調整可能とするアライメント調整手段を有することを特徴とすることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項記載の光走査装置。
  10. 前記光源、前記レンズホルダ及び前記光学調整機構を、それぞれ前記ホルダ支持部材により一体的に支持された単一の光源ユニットとして構成したことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の光走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012226183A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Konica Minolta Business Technologies Inc レーザ走査光学装置
WO2022239606A1 (ja) * 2021-05-13 2022-11-17 スタンレー電気株式会社 光走査装置及び製造方法

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