JP4704742B2 - 画像形成装置における偏向走査装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に用いられる偏向走査装置に係り、特に、回転多面体鏡を用いて感光体上を走査するようにした偏向走査装置における、回転多面体鏡の軸倒れを補償できるようにした画像形成装置における偏向走査装置に関するものである。
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置における感光体を露光する装置としては、回転多面体鏡を用いて光源からの光を偏向し、感光体上を走査するようにした偏向走査装置を用いたもの、レーザダイオードをアレイ状に配列し、セルフォクレンズなどを用いて露光する形式のものなどがある。
このうち、回転多面体鏡による偏向走査装置を用いた画像形成装置は、感光体上を高速に走査することが可能であるが、比較的高価となるため高速な画像形成装置に用いられている。また、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)などの各色に対応して設けた感光体を転写媒体の進行方向に並列に配置し、各感光体上に形成された各色の画像を記録媒体上に順次色重ねするようなタンデム型カラー画像形成装置においては、例えば特許文献1に示されているように、単一の回転多面体鏡で複数の光源からの光を偏向反射し、それぞれの感光体に対応させたミラーで分離して画像形成することも提案されている。
このような回転多面体鏡による偏向走査装置を用いた画像形成装置は、その光学系概略の一例を図11に示したように、光源であるレーザダイオード(以下、LDと略称する)90に画像データで変調した信号を与え、その光を図示していないコリメータレンズやシリンダーレンズによって回転多面体鏡91を用いた偏向走査装置の反射面92に結像させ、fθレンズ93、94などを用いた走査レンズを介して感光体95上を走査するようになっている。なお、この図11において96は光学系の光軸である。
図12は、このような偏向走査をおこなうための回転多面体鏡ユニットの従来の構成の一例を示した図であり(A)は平面図、(B)は側面図である。図13は、この回転多面体鏡ユニットを画像形成装置本体側の支持部材に固定する方法を説明するための図である。
図12において駆動用モータは、その取り付け部材である例えば駆動用モータの駆動回路を搭載した取り付け板100に、図12(B)に示したように画像形成装置本体側支持部材に対する位置決めボス102をカシメ加工などで接合し、この位置決めボス102に勘合された(あるいは一体の)軸受けでロータ部31のシャフトを受け、ロータ部31の軸30に回転多面体鏡10が同軸で搭載されて、上部から板バネなどで固定されている。
そして、この回転多面体鏡ユニットにおけるボス102を図13に示したように、画像形成装置本体側の支持部材105に一定精度で設けられた位置決め穴106に挿入して嵌合し、軸中心位置精度を確保しながら、同じく支持部材105にこれも一定精度で立設されたボス107、107、107、107に設けられたビス穴に、回転多面体鏡ユニット側の図12(A)に示したビス穴101、101、101、101を通して螺入したビスで固定する。このとき、駆動モータの取り付け基準は前記取り付け板100の下側103であり、回転軸30はその基準に対して垂直104に組み立てる必要がある。
そして前記図11で説明したように、駆動用モータで軸30に取り付けられた回転多面体鏡10を回転させ、LD90からの光を偏向しながら反射して感光体95上を走査するわけであるが、このうち回転多面体鏡の駆動用モータ軸30への取り付けは高精度におこなわれ、精度的に問題となることはないが、モータ軸30の、回転多面体鏡ユニットを構成する前記取り付け板100の下側103に対する直角度は、取り付け板100に位置決めボス102をカシメ加工等によって組み付けるため、部材精度やカシメ精度によるバラツキが生じてしまう。さらにこの取り付け板100が板金の場合、そりが生じたりしてその平面度は3/100から5/100mm程度であるため、ここでも傾きが生じる可能性がある。
すると、回転多面体鏡10を取り付けた軸30もその分傾いて(以下この傾きを軸倒れと称する)、回転多面体鏡10の反射面も傾き、図14(A)に示したように、回転多面体鏡ユニットに傾きがない場合に光軸96から反射面に入射した光110は、そのまま光軸96を含む走査平面上を反射光111として戻ってゆくのに対し、図14(B)のように回転多面体鏡ユニットが傾いた場合、反射光111の副走査方向反射角αを変化させて設計光軸から離反させ、fθレンズ93、94等で構成された走査レンズへの入射高さが理想位置からズレてしまい、光学特性を悪化させてしまう。
この軸倒れは、甚だしい場合は8分から10分に達し、反射角αは軸倒れによる反射面の傾き角の2倍となるから走査レンズへの入射位置が設計値と異なり、ビーム径などの光学性能が満足できない不具合も生じる。また、前記特許文献1に示されているような複数の光源からの光を単一の反射面で反射し、それぞれの感光体に対応させた反射鏡で分離するようにした画像形成装置では、入射光学系の光軸精度やポリゴンモータの取り付け精度など、他の要因を満足させても、軸倒れにより生じる反射角αは前記したように倒れ角の2倍となるから、分離光学系への入射精度を悪化させ、程度によっては分離できない不具合が生じる。
特に、回転多面体鏡の単一の反射面への入射光を、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)などの4色のビームとした場合、偏向走査後に折返しミラー等によるビームの分離に際して副走査方向の光軸位置が狂うと、ミラー反射面にビームが入射できなかったり、他のミラーで不必要にビームが蹴られたりして分離不良が生じ、軸倒れの影響は無視できないものになる。
こういった回転多面体鏡の軸倒れに対処する先行技術として例えば特許文献2には、回転多面体鏡の上流側に位置させたシリンダーレンズを光軸中心に回転させ、被走査面上の絞り込みスポット径を最適値に維持して軸倒れを補正するようにした技術が示されている。
特開平11−119131号公報 特開第3189396号公報
しかしながらこの特許文献2に示された技術では、シリンダーレンズを1軸にのみ微動調整するようにしているが、これは現実的には難易度が高く、主走査軸回転や副走査軸回転の成分も若干変動し、かえって光学性能を悪化させることになる。この問題を解決するため、複雑な調整機構を設けることも考えられるが、経済性等を考えると現実的ではない。
そのため本発明においては、簡単な構成や手段で回転多面体鏡の軸倒れ誤差を補償した画像形成装置における偏向走査装置を提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明になる画像形成装置における偏向走査装置は、
画像データで変調した変調光を回転多面体鏡で反射偏向し、光学系を介して電子写真方式で画像を形成する感光体上を走査するよう構成した画像形成装置における偏向走査装置であって、
前記回転多面体鏡は、回転多面体鏡を軸に取り付けた駆動用モータを取り付け部材に固定して回転多面体鏡ユニットとして構成され、該回転多面体鏡ユニットは画像形成装置本体に、モータ軸を中心とした任意角度で固定可能に構成されて、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段を有しており、
前記回転多面体鏡ユニットは前記画像形成装置本体に、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段が指示する方向を、前記回転多面体鏡における一の反射面へ入射した前記変調光が、前記光学系の光軸方向と平行な方向に反射される状態であるときの前記一の反射面に平行となる方向として固定されていることを特徴とする。
そして、前記回転多面体鏡ユニットは前記画像形成装置本体に、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段が指示する方向を、前記回転多面体鏡における一の反射面へ入射した前記変調光が、前記光学系光軸方向と平行な方向に反射される状態であるときの前記一の反射面に平行(または略平行)となる方向として固定することで、一の反射面は変調光の入射面と光軸とで作る平面に対して垂直となり、従って回転多面体鏡の各面で反射された変調光は、この変調光の入射面と光軸とで作る平面に反射されて軸倒れの影響は最小限に押さえることができる。しかも回転多面体鏡ユニットには、この軸倒れの方向を示す手段が設けられているから、回転多面体鏡ユニットを前記一の反射面に平行(または略平行)となる方向に固定することも非常に容易に行うことができ、簡単な構成で回転多面体鏡の軸倒れ誤差を補償した画像形成装置における偏向走査装置を提供することができる。
そして、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段は、前記回転多面体鏡ユニットに設けた前記モータ軸の軸倒れ方向を指示するマークとしたり、前記回転多面体鏡ユニットにおけるモータ軸を中心として所定角度毎に付された記号のうち、前記軸倒れ方向に該当する記号を指示する手段としたり、軸倒れ方向を、前記回転多面体鏡ユニットにおけるモータ軸を中心とした所定位置からの角度で指示する手段とする、あるいは、前記回転多面体鏡ユニットに設けた記憶素子に記憶させた前記モータ軸の軸倒れ方向データと、画像形成装置本体側に設けた前記データ内容を表示する表示手段としてもよい。
以上記載のごとく本発明によれば、簡単な構成で回転多面体鏡の軸倒れ誤差を補償した画像形成装置における偏向走査装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明になる画像形成装置における偏向走査装置の軸倒れを補償する方法を説明するための図であり、図2は、軸倒れにより回転多面体鏡の反射面に入射した光が、副走査方向(感光体の走査方向に対して直角な方向)にどの程度傾いて出射されるかを実験したグラフと表である。図中、前記した従来例と同様な構成要素には同一番号を付してある。
図中10は回転多面体鏡、11は前記したように画像データで変調した入射光、12は光学系の光軸、13は入射光11と光軸12とがなす入射角、14は前記図11に96で示した感光体の走査軸(主走査軸)と平行な軸で、光軸12に対して垂直となる。15は入射角13を2等分した角θ方向に設けたZ軸、16はこのZ軸に垂直な方向に設けたY軸であり、図1(B)に示したA乃至Hは、回転多面体鏡10の中心からY軸16方向をAとし、中心に対して反時計回りに8等分したそれぞれの方向に、B乃至Hの符号を付したものである。
最初に本発明の原理を説明すると、前記図12で説明したように、回転多面体鏡ユニットにおける回転多面体鏡の駆動用モータ軸30への取り付けは高精度におこなわれ、精度的に問題となることはないが、モータ軸30の、回転多面体鏡ユニットを構成する前記取り付け板100の下側103に対する直角度は、取り付け板100に位置決めボス102をカシメ加工等によって組み付けるため、部材精度やカシメ精度によるバラツキが生じてしまう。さらにこの取り付け板100が板金の場合、そりが生じたりしてその平面度は3/100から5/100mm程度であるため、ここでも傾きが生じる可能性がある。
そのため、回転多面体鏡10を取り付けたモータ軸30もその分傾いて軸倒れが生じるが、この軸倒れにより回転多面体鏡の反射面に入射した光が、副走査方向(感光体の走査方向14に対して直角な方向)にどの程度傾いて出射されるかを実験した結果を示したのが図2に示したグラフである。この図2のグラフにおいて、横軸は回転多面体鏡の回転角で、0°と示した位置が図1に示した入射光11を光軸12方向に反射するときの位置、縦軸は反射光の光軸12に対する傾きである。各ラインは、軸倒れの方向をそれぞれ図1(B)におけるA乃至Hとしたとき、入射光11を偏向走査した結果、出射光が光軸12に対してどの程度傾いているかを示しており、このときの実験条件は、入射角13が80度でミラー面と中心軸(モータ軸30)との間が20mm、軸倒れが0.13度である。
このグラフから明らかなように、軸倒れがない場合(「◆傾き無し」の場合)、反射面で反射された出射光の光軸12に対する角度は当然0度で、反射光は光軸12と入射光11とが作る平面の方向に反射され、また、図1(B)におけるY軸16の方向となるA(■)とE(−)も、傾き無しの場合と同様に光軸12とのなす角は0度で、反射光は光軸12と入射光11とが作る平面の方向に反射されている。
それに対し、Y軸16から45度離れたB(▲)、D(+)、F(●)、H(+)では最大0.2度超から0.1度超の傾きが生じ、Y軸16から90度離れたC(×)、G(−)では、さらに大きな0.3度超から0.2度弱の傾きが生じている。
この事実は、回転多面体鏡10における一の反射面へ入射した入射光11が、光学系の光軸12方向と平行な方向に反射される状態にあるとき、すなわち軸倒れ方向がY軸16と平行又は略平行な方向であるとき、この回転多面体鏡10の反射面は入射光11と光軸12とで作られる平面に対して垂直となり、反射光は光軸12と入射光11とが作る平面の方向に反射されて軸倒れの影響が無くなる又は小さくなることを示している。
そのため本発明においては、まず、回転多面体鏡10を前記図12で説明したように、回転多面体鏡10の取り付け板100に位置決めボス102をカシメ加工などで接合し、この位置決めボス102に勘合された(あるいは一体の)軸受けでロータ部31のシャフトを受け、ロータ部31の軸30に回転多面体鏡10を同軸で搭載して上部から板バネなどで固定して、回転多面体鏡ユニットとする。
そして、この回転多面体鏡ユニットにおける軸倒れを測定し、何らかの手段でこの回転多面体鏡ユニットにおける軸倒れの方向がわかるようにすると共に、画像形成装置本体側の支持部材105は、この回転多面体鏡ユニットを取り付けるにあたり、回転多面体鏡ユニットの軸倒れ方向を図1におけるY軸16の方向に平行又は略平行となるよう、モータ軸30を中心に任意角度回転して固定できるようにする。その上で、この回転多面体鏡ユニットにおけるボス102を前記図13に示したように、画像形成装置本体側の支持部材105に一定精度で設けられた位置決め穴106に挿入して嵌合し、軸中心位置精度を確保しながら、回転多面体鏡ユニットの軸倒れ方向を図1におけるY軸16の方向に平行又は略平行となるよう固定する。
このように回転多面体鏡ユニットを画像形成装置本体側の支持部材105に固定することにより、回転多面体鏡ユニットの軸倒れは、図2で説明したように軸倒れの影響が無くなるか、少なくとも小さくすることができ、簡単な構成で回転多面体鏡の軸倒れ誤差を補償した画像形成装置における偏向走査装置を提供することができる。
そして、回転多面体鏡ユニットにおける測定した結果判明した軸倒れ方向は、例えば、回転多面体鏡ユニットの一部に軸倒れ方向を指示するマークやシールを付けたり、図2(B)に示したように、回転多面体鏡ユニットにおけるモータ軸30を中心とした所定角度毎に回転多面体鏡ユニットの一部に記号や数値を付し、軸倒れ方向をこの記号や数値で指示する等の方法がある。
また、回転多面体鏡ユニットの一部にモータ軸30から見て所定方向を基準と定め、この軸倒れ方向を所定方向からの角度で指示するようにしたり、前記回転多面体鏡10の取り付け板100が回路基板である場合は記憶素子を搭載し、この軸倒れ方向を記憶させると共に、回転多面体鏡ユニットを画像形成装置本体に取り付ける際、画像形成装置本体に設けられた表示装置に軸倒れ方向を表示させてそれに従って固定するようにしても良い。
図3乃至図6は、このようにして軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、前記したように図1におけるY軸16の方向に平行又は略平行となるよう、モータ軸30を中心に自由な角度で固定する具体的な構成を説明するための図である。
図中、前記した従来例や図1、図2と同様な構成要素には同一番号が付してあり、まず図3において10は駆動モータ軸30に固定された回転多面体鏡、31は駆動モータのロータ部、32は例えば駆動用モータの駆動回路を搭載し、画像形成装置本体側支持部材34に対する位置決めボス33をカシメ加工などで接合した取り付け板で、ロータ部31のシャフトはこの位置決めボス33に勘合された(あるいは一体の)軸受けで受けられ、回転多面体鏡10が上部から板バネなどで固定されて回転多面体鏡ユニットを構成している。35は画像形成装置本体側支持部材34に設けられたボス受け部、36は画像形成装置本体側支持部材34に設けられたボス33の位置決め穴、37はボス33の外周に設けたネジ、38はこのネジに螺合されて回転多面体鏡ユニットを画像形成装置本体側支持部材34に締め付ける締め付けナットである。
この図3に示した回転多面体鏡ユニットの取り付け構造は、このように回転多面体鏡ユニットに設けられたボス33を画像形成装置本体側支持部材34に設けられた位置決め穴36に挿入して嵌合し、軸中心位置精度を確保しながら、回転多面体鏡ユニットの軸倒れ方向を図1におけるY軸16の方向に平行又は略平行となるよう回転させた後、締め付けナット38で画像形成装置本体側支持部材34に締め付けて固定する。
このようにすることにより、軸倒れ方向が指示された回転多面体鏡ユニットを、その軸倒れ方向が前記したように図1におけるY軸16の方向としてその軸倒れの影響が出ないように、正確に画像形成装置本体に固定することができる。
次に図4において、40は画像形成装置本体側支持部材、41は画像形成装置本体側支持部材40に設けられたボス受け部、42は画像形成装置本体側支持部材40に設けられたボス33の位置決め穴、43はボス33の先端に設けたタップ穴、44はビス45と画像形成装置本体側支持部材40との間に入れて、ビス45の締め付け力が安定して働く様にした固定用部材である。
この図4に示した回転多面体鏡ユニットの取り付け構造も、回転多面体鏡ユニットに設けられたボス33を画像形成装置本体側支持部材40に設けられた位置決め穴42に挿入して嵌合し、軸中心位置精度を確保しながら、回転多面体鏡ユニットの軸倒れ方向を図1におけるY軸16の方向に平行又は略平行となるよう回転させた後、締め付けナットビス45をタップ穴43に螺入して画像形成装置本体側支持部材40に締め付けて固定する。
このようにすることにより、軸倒れ方向が指示された回転多面体鏡ユニットを、その軸倒れ方向が前記したように図1におけるY軸16の方向としてその軸倒れの影響が出ないように、正確に画像形成装置本体に固定することができる。
次に図5、図6に示した実施例であるが、図中50は画像形成装置本体側支持部材、51は画像形成装置本体側支持部材50に立設したリブ、52はこのリブ51に設けた接着剤を配する凹部、53は画像形成装置本体側支持部材50に設けられたボス33の位置決め穴である。
この図5、図6に示した回転多面体鏡ユニットの取り付け構造では、リブ51に設けた接着剤を配する凹部に接着剤を入れ、回転多面体鏡ユニットに設けられたボス33を画像形成装置本体側支持部材50に設けられた位置決め穴53に挿入して嵌合し、軸中心位置精度を確保しながら、回転多面体鏡ユニットの軸倒れ方向を図1におけるY軸16の方向に平行又は略平行となるよう回転させた後、取り付け板32をリブ51に圧接して接着して固定するものである。
このようにすることにより、軸倒れ方向が指示された回転多面体鏡ユニットを、その軸倒れ方向が前記したように図1におけるY軸16の方向としてその軸倒れの影響が出ないように、正確に画像形成装置本体に固定することができる。
図7乃至図10は、軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、前記したように図1におけるY軸16の方向に略平行となるよう、モータ軸30を中心に所定角度で固定する具体的な構成を説明するための図である。
図中、前記した従来例や図1、図2と同様な構成要素には同一番号が付してあり、まず図7、図8において10は駆動モータ軸30に固定された回転多面体鏡、31は駆動モータのロータ部、32は例えば駆動用モータの駆動回路を搭載し、画像形成装置本体側支持部材72に対する位置決めボス(図示せず)をカシメ加工などで接合した取り付け板で、ロータ部31のシャフトはこの位置決めボスに勘合された(あるいは一体の)軸受けで受けられ、回転多面体鏡10が上部から板バネなどで固定されて回転多面体鏡ユニットを構成している。なお、取り付け板32の形状は、長方形、正方形などの多角形状が組立や表示の点から望ましく、特に、正方形や正八角形などの正多角形が望ましい。
70は軸倒れ方向を示す一例としての矢印、71、71、71、71は、この取り付け板32にモータ軸30から略等距離に設けられたビス穴、72は画像形成装置本体側の回転多面体鏡ユニット固定用支持部材で、73、73、73、73は回転多面体鏡ユニット固定用支持部材72に設けられたビス穴に対応し、モータ軸30の位置から略等距離に所定角度毎に立設されたリブで、各リブ73、73、73、73にはそれぞれビス穴が設けられている。74は回転多面体鏡ユニット側の図示していないボスを位置決めする位置決め穴である。
この図7、図8に示した回転多面体鏡ユニットの取り付け構造は、回転多面体鏡ユニットに設けられた図示していないボスを画像形成装置本体側支持部材72に設けられた位置決め穴74に挿入して嵌合し、軸中心位置精度を確保しながら、回転多面体鏡ユニット取り付け板32を軸倒れ方向が図1におけるY軸16の方向に略平行となるよう、図7(A)、(B)、(C)、(D)のようにこの場合は90度毎回転させて、回転多面体鏡ユニット取り付け板32のビス穴71、71、71、71と画像形成装置本体側の回転多面体鏡ユニット固定用支持部材72に設けられた各リブ73、73、73、73のビス穴にビスを螺入して固定する。
このようにすることにより、軸倒れ方向が指示された回転多面体鏡ユニットを、その軸倒れ方向が前記したように図1におけるY軸16方向に近接させて固定することができる。なお、この図7、図8に示した実施例では、固定角度が90度毎であるが、前記図1における説明からもわかるように、軸倒れにより生じる反射光の光軸12に対する傾きは180度毎に最大となり、それに対して90度毎に位置決めできれば、軸倒れにより生じる反射光の光軸12に対する最大の傾きに対して少なくとも半分の傾きで済むことになり、大きな効果が得られる。
なお、この図7、図8に示した実施例では、反射光の光軸12に対する傾きの補償が不十分の場合、例えば図9、図10に示したように、画像形成装置本体側の回転多面体鏡ユニット固定用支持部材76に立設したリブを、75、75、75、75、75、75、75、75のように45度づつ、又はもっと小さな角度毎として増やして設け、図9に(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)のように回転多面体鏡ユニット取り付け板32を回転させて、軸倒れ方向が前記したように図1におけるY軸16方向に近接させて固定するようにすればよい。
以上種々述べてきたように本発明によれば、回転多面体鏡ユニットは、前記画像形成装置本体に、前記モータ軸を中心とした任意角度で固定可能に構成されて、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段を有し、前記回転多面体鏡ユニットは前記画像形成装置本体に、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段が指示する方向を、前記回転多面体鏡における一の反射面へ入射した前記変調光が、前記光学系光軸方向と平行な方向に反射される状態であるときの前記一の反射面に平行または略平行となる方向として固定することで、一の反射面は変調光の入射面と光軸とで作る平面に対して垂直となり、従って回転多面体鏡の各面で反射された変調光は、この変調光の入射面と光軸とで作る平面に反射されて軸倒れの影響は最小限に押さえることができる。しかも回転多面体鏡ユニットには、この軸倒れの方向を示す手段が設けられているから、回転多面体鏡ユニットを前記一の反射面に平行または略平行となる方向に固定することも非常に容易に行うことができ、簡単な構成で回転多面体鏡の軸倒れ誤差を補償した画像形成装置における偏向走査装置を提供することができる。
また、回転多面体鏡ユニットも、多少軸倒れが有ってもそれが画像に影響を与えないようにして使うことができるから、公差を多少ゆるめても充分使用に耐える回転多面体鏡ユニットを製作することができ、より大きな効果をもたらすことができる。
本発明によれば、製造過程で生じた軸倒れを簡単な構成で補償でき、精度の高い画像を得ることができる画像形成装置を提供することができる。
本発明になる画像形成装置における偏向走査装置の軸倒れを補償する方法を説明するための図である。 軸倒れにより回転多面体鏡の反射面に入射した光が、副走査方向(感光体の走査方向に対して直角な方向)にどの程度傾いて出射されるかを実験したグラフと表である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に平行又は略平行となるようモータ軸30を中心に自由な角度で固定する具体的な構成を説明する実施例1の図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に平行又は略平行となるようモータ軸30を中心に自由な角度で固定する具体的な構成を説明する実施例2の図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に平行又は略平行となるようモータ軸30を中心に自由な角度で固定する具体的な構成を説明する実施例3の図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に平行又は略平行となるようモータ軸30を中心に自由な角度で固定する具体的な構成を説明する実施例3の斜視図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に略平行となるようモータ軸30を中心に所定角度で固定する具体的な方法を説明する実施例4の平面図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に平行又は略平行となるようモータ軸30を中心に所定角度で固定する具体的な構成を説明する実施例4の斜視図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に略平行となるようモータ軸30を中心に所定角度で固定する具体的な方法を説明する実施例5の平面図である。 軸倒れ方向が判明した回転多面体鏡ユニットを、Y軸方向に平行又は略平行となるようモータ軸30を中心に所定角度で固定する具体的な構成を説明する実施例5の斜視図である。 回転多面体鏡による偏向走査装置を用いた画像形成装置の光学系概略の一例を示した図である。 偏向走査をおこなうための回転多面体鏡ユニットの従来の構成の一例を示した図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 回転多面体鏡ユニットを画像形成装置本体側の支持部材に固定する従来の方法を説明するための図である。 回転多面体鏡ユニットに傾きがない場合の入射光と反射光の光路を示した図(A)と、回転多面体鏡ユニットが傾いて軸倒れが起きて知る場合の入射光と反射光の光路を示した図(B)である。
符号の説明
10 回転多面体鏡
11 入射光
12 光学系の光軸
13 入射光と光軸とがなす入射角
14 感光体の走査軸(主走査軸)と平行な軸
15 入射角の半分の角θ方向に設けたZ軸
16 Y軸

Claims (5)

  1. 画像データで変調した変調光を回転多面体鏡で反射偏向し、光学系を介して電子写真方式で画像を形成する感光体上を走査するよう構成した画像形成装置における偏向走査装置であって、
    前記回転多面体鏡は、回転多面体鏡を軸に取り付けた駆動用モータを取り付け部材に固定して回転多面体鏡ユニットとして構成され、該回転多面体鏡ユニットは画像形成装置本体に、モータ軸を中心とした任意角度で固定可能に構成されて、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段を有しており、
    前記回転多面体鏡ユニットは前記画像形成装置本体に、前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段が指示する方向を、前記回転多面体鏡における一の反射面へ入射した前記変調光が、前記光学系の光軸方向と平行な方向に反射される状態であるときの前記一の反射面に平行となる方向として固定されていることを特徴とする画像形成装置における偏向走査装置。
  2. 前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段は、前記回転多面体鏡ユニットに設けた前記モータ軸の軸倒れ方向を指示するマークであることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における偏向走査装置。
  3. 前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段は、前記回転多面体鏡ユニットにおけるモータ軸を中心として所定角度毎に付された記号のうち、前記軸倒れ方向に該当する記号を指示する手段からなることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における偏向走査装置。
  4. 前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段は、軸倒れ方向を、前記回転多面体鏡ユニットにおけるモータ軸を中心とした所定位置からの角度で指示する手段からなることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における偏向走査装置。
  5. 前記モータ軸の軸倒れ方向を指示する手段は、前記回転多面体鏡ユニットに設けた記憶素子に記憶させた前記モータ軸の軸倒れ方向データと、画像形成装置本体側に設けた前記データ内容を表示する表示手段であることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における偏向走査装置。
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