JP4419775B2 - 光源装置、光走査装置、光源装置の調整方法及び、光走査装置の調整方法 - Google Patents

光源装置、光走査装置、光源装置の調整方法及び、光走査装置の調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、光走査装置、光源装置の調整方法及び、光走査装置の調整方法に関し、特に、複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源を有する光源装置と、この光源装置を備えた光走査装置、及びこの光源装置、光走査装置の調整方法に関する。
近年、レーザプリンタやデジタル複合機の画像形成装置では、発光点を二次元配列した面発光レーザ技術の実用化により、たとえば30本程度の光ビームを同時走査することで、高速化と高解像度化の両立、たとえば2400dpiで毎分100枚出力することが可能となった。
このような面発光レーザから射出された光ビームは、たとえば特許文献1に記載されたコリメータレンズ等によって平行光又は略平行光とされた後、偏向走査され被露光面を露光する。
しかし、このようなビーム数の増加により、複数光ビーム間で光路、具体的には光学系の光軸からの離れ量の差が大きくなり、複数光ビームの光学特性の均一性を維持するのが難しくなった。
そのひとつに面発光レーザの光源面の傾き誤差による被走査面上のビーム径不揃いがある。ビーム径差は、露光エネルギの集中度の差から現像濃度むらにつながるため、多ビームで同時走査する構成で複数ビーム間にビーム径差(現像濃度差)があると、周期的な濃度変動が視認されることになる。
特開平9−64482号公報
本発明は上記事実を考慮し、複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源を有する光源装置において結像面での結像特性が所定の値を満足するように、特に複数ビームの結像面でのビーム径を均一に調整可能な光源装置と、この光源装置を備えた光走査装置、及びこの光源装置、光走査装置の調整方法を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源と、前記マルチビーム光源から射出された光ビームを平行な光束に収束させるコリメータレンズと、前記コリメータレンズを組み付けるときの基準となる組立基準と、前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、を有し、前記傾き調整手段が、チルト偏芯された前記コリメータレンズを光軸周りに回転させる回転機構、を含んで構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源と、前記マルチビーム光源から射出された光ビームを平行な光束に収束させるコリメータレンズと、前記コリメータレンズを組み付けるときの基準となる組立基準と、前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、を有し、前記傾き調整手段が、前記コリメータレンズの鏡筒を保持する保持部材と、前記鏡筒と前記保持部材との間に介在され、鏡筒との接触位置が光軸に対して進退するように調整可能な当接位置調整機構と、を含んで構成されていることを特徴とする。
これらの光源装置では、マルチビーム光源の複数の発光点から射出された複数の光ビームが、コリメータレンズによって平行な光束に収束される。ここでいう「平行」とは、完全に平行になっている場合の他、たとえばこの光源装置が備えられる光走査装置等において、実質的に平行とみなせる程度になっているもの(略平行)も含む。
また、この光源装置はコリメータレンズを組み付けるときの基準である組立基準を有しており、コリメーターレンズの主走査断面方向、副走査断面方向位置が光学設計上でのノミナル位置となる位置を組立基準としている。この組立基準を利用してコリメータレンズを組み付けることで、多くの場合には特に調整等を要せずに、結像面で所定の値を満足する光学特性(結像特性)を得ることが可能となる。
なお、この「組立基準」には、光源装置の構成要素と一体化されているものが含まれるのはもちろんであるが、この他にも、たとえば、この光源装置が組み付けられる光走査装置に備えられているものであっても、コリメータレンズを組み付けるときの基準となるものであれば、含まれる。
但し、マルチビーム光源の光源面の傾き等によって、コリメータレンズから射出される光ビームの光学特性が所定の値を満足しない場合も想定される。この場合には、たとえば請求項14に記載のように、傾き調整手段によってコリメータレンズの光軸の傾きを調整する。これにより、光ビームの光学特性が所定の値を満足するように調整できる。特に、請求項1に記載の発明では、傾き調整手段が、チルト偏芯された前記コリメータレンズを光軸周りに回転させる回転機構、を含んで構成されている。マルチビーム光源の光源面は、主走査対応方向及び副走査対応方向とは関係なく任意の方向に傾くおそれがある。チルト偏芯されたコリメータレンズを光軸周りに回転させることで、これに対応してコリメータレンズの光軸の傾きを調整できる。また、請求項3に記載の発明では、傾き調整手段が、前記コリメータレンズの鏡筒を保持する保持部材と、前記鏡筒と前記保持部材との間に介在され、鏡筒との接触位置が光軸に対して進退するように調整可能な当接位置調整機構と、を含んで構成されている。したがって、コリメータレンズの鏡筒を保持部材で保持して、この保持部材を介して、光源装置を光走査装置本体などに取り付けできる。保持部材を、光走査装置に対する光源装置の組立基準とすることも可能となる。また、当接位置調整機構により鏡筒との接触位置を光軸に対して進退させることで、コリメータレンズの光軸の傾きを調整することができる。
なお、傾き調整手段としては、単一のコリメータレンズに対し、その光軸の傾きを変更する手段が含まれるのはもちろんであるが、これ以外にも、たとえば、光軸の傾きが異なる複数のコリメータレンズをあらかじめ用意し、光ビームの光学特性が所定の値を満足するような光軸の傾きを持つコリメータレンズを選択的に使用する場合も、ここでいう「傾き調整手段」に含まれる。
この光源装置を光走査装置等に組み付ける場合には、上記の調整を行った後に組み付けることで、光走査装置の組み立てを無調整とすることもできる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記回転機構が、前記コリメータレンズのチルト偏芯量を調整可能とされていることを特徴とする。このようにチルト偏芯量を調整することで、マルチビーム光源の光源面の傾き量に応じた、コリメータレンズの光軸の傾き量を得ることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記当接位置調整機構が、前記鏡筒と前記保持部材との間で、光軸と直交する平面内で移動可能とされた楔部材と、を含んで構成されていることを特徴とする。楔部材を、光軸と直交する平面内で移動させることで、楔部材と鏡筒との当接位置が光軸に対して進退して、コリメータレンズの光軸の傾きを調整できる。
請求項5に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記当接位置調整機構が、前記鏡筒を保持する保持部材と、前記保持部材に螺合されたスクリューと、を含んで構成されることを特徴とする。スクリューを回転させて突き出し量を調整することで、鏡筒に接触したスクリューの先端を移動させて、コリメータレンズの光軸の傾きを調整できる。
請求項6に記載の発明では、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記傾き調整手段が、光源装置が取り付けられる光走査装置の主走査方向に対応する主走査対応方向と、副走査方向に対応する副走査対応方向のそれぞれに設けられていることを特徴とする。主走査対応方向及び副走査対応方向の2方向に傾き調整手段を設けることで、調整量の組み合わせにより任意の方向にコリメータレンズの光軸を傾けることが可能となる。
請求項7に記載の発明では、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記傾き調整手段が、前記コリメータレンズから射出された複数の光ビームの収束状態を均一化するようにコリメータレンズの光軸の傾きを調整することを特徴とする。
このように、コリメータレンズの光軸の傾きの調整を行うことで、複数の光ビームの収束状態を均一化することができる。
請求項8に記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光源装置であって、前記発光点によって、この光源装置を含んで構成される光走査装置の主走査方向に近接する複数の発光点群が構成され、この発光点群が副走査方向には離間して配列されていることを特徴とする。
発光点群ごとに異なる被露光面を露光することが容易になるので、いわゆるタンデム型の光走査装置への適用が容易になる。
請求項9に記載の発明では、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光源装置であって、この光源装置を含んで構成される光走査装置に対して位置決めの基準となる位置決め部材、を有することを特徴とする。
したがって、光源装置の傾き調整手段によりコリメータレンズの光軸の傾きを光走査装置への組み付け前に調整しておけば、光走査装置への組み付け時には位置決め部により光源装置が光走査装置に位置決めされるので、無調整で組み付け可能となる。
請求項10に記載の発明では、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の光源装置と、前記光源装置から射出された光ビームを偏向して走査する偏向器と、前記偏向器で偏向走査された光ビームにより露光される被露光面と、を有することを特徴とする。
この光走査装置では、光源装置から射出された光ビームが偏向器で偏向走査され、この光ビームによって被露光面が露光される。
請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の光源装置を備えているので、光ビームの光学特性が所定の値を満足するように調整できる。
また、この光走査装置を構成する光源装置は、コリメータレンズを組み付けるときの組立基準を備えているので、多くの場合、光走査装置の組み立てを無調整とし、効率的に組み立てできる。ただし、この場合でも、コリメータレンズから射出される光ビームの光学特性をさらに調整することが好ましい場合がある。この場合には、請求項15に記載のように、傾き調整手段によって前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整し、これによって結像面における光ビームの光学特性を調整することができる。
請求項11に記載の発明では、請求項10に記載の光走査装置であって、前記傾き調整手段が、前記被露光面における複数の光ビーム間のビーム径を均一化することを特徴とする。
一般に、発光点が二次元配列されたマルチビーム光源の光源面が光軸に対して傾くと、光軸に直交する平面に対する物点位置が発光点ごとに異なるため、被走査面上のビーム径が不揃いとなる。このとき結像面全体が傾いているため、コリメータレンズを移動させてフォーカス調整をしても、ビーム径を均一化することはできない。しかし、本発明では、コリメータレンズの光軸の傾きを調整することで、結像状態を変化させ、被結像面でのビーム径を均一化する(ビーム径差を小さくする)ことができる。
請求項12に記載の発明では、請求項10又は請求項11に記載の光走査装置であって、前記コリメータレンズの焦点位置近傍に配置された光学絞りと、前記マルチビーム光源と前記コリメータレンズとを一体で前記光学絞りに対して移動可能とする移動手段と、を有することを特徴とする。
マルチビーム光源の光源面の傾きによる結像特性の劣化をコリメータレンズの傾き調整で補正する場合、誤差発生原因と異なる位置で補償調整を実施するため、調整による新たな誤差が発生する。しかし、本発明のように、マルチビーム光源とコリメータレンズを一体として光学絞りに対して移動させることで、光学絞り以降の光路をほぼ理想の状態にすることができ、上記の誤差の影響を補償できる。
請求項13に記載の発明では、請求項8に記載の光源装置を備えた請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の光走査装置であって、前記被露光面が、前記発光点群のそれぞれから射出された光ビーム群のそれぞれに対応して複数設けられていることを特徴とする。
単一のマルチビーム光源から射出された光ビームを走査光学系の途中で光路分割して異なる被露光面(被走査面)を走査するタンデム用光走査装置の場合、光路を分割する位置では光ビーム群間の間隙が大きくなり、且つ、同一の被露光面を走査するビーム群内のビーム間隔は小さくなるような発光点配置にすることが好ましい。このときの発光点配列は、複数の発光点群が副走査方向に離間した配置となり、発光点の広がりが、単一の被露光面を同時走査する構成よりも大きくなりやすく、光源面の傾きによるビーム径の不揃いがより発生しやすい。このようなタンデム用光走査装置で、本発明のようにコリメータレンズの光軸を傾けて結像状態を調整することにより、異なる被走査面間のビーム径差を解消することができる。
本発明は上記構成としたので、複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源を有する光源装置において結像面での結像特性が所定の値を満足するように、特に複数ビームの結像面でのビーム径を均一に調整可能となる。
図1−1及び図1−2には、本発明の第1実施形態の光走査装置102の全体構成が示されている。また、図6及び図7には、光走査装置102を構成する第1実施形態の光源装置104が、それぞれ主走査方向の断面及び副走査方向の断面で示されている。なお、以下の図面では、主走査方向を矢印Mで、副走査方向を矢印Sでそれぞれ示す。
この光走査装置102は、単一の被走査面(図5参照)をマルチビームで同時走査する構成を示しているが、必要に応じて発光点を副走査方向に離間した発光点群配列とし、図2に示すように、光ビームの光路を途中で分割し、複数(図2では4つ)の感光体108上の被走査面を走査する、いわゆるタンデム型の光走査装置とすることも可能である。
光走査装置102を構成する光源装置104のVCSEL制御基板106上にはマルチビーム光源110が2次元配列により実装されており、このマルチビーム光源110から射出された光ビームが、筐体152の壁に設けられた貫通穴を通ってコリメータレンズ112に入射する。コリメータレンズ112により平行な光ビームとされ、複数ビームが光軸上で交わる位置に設けられたアパチャー114により所定のビーム幅に整形される。アパチャー114から射出した光ビームは、ハーフミラー116を透過してシリンドリカルレンズ118に入射して集束され、それぞれの光ビームはポリゴンミラー120の偏向面120Sで副走査方向に焦点を結び、主走査対応方向に長い線状に結像される。
ポリゴンミラー120により偏向された複数のビームは、副走査方向において主光線が平行な状態で2枚組のfθレンズ126に入射し、等速走査する光ビームとされたのち、第1のシリンドリカルミラー128、折り返しミラー130、第2のシリンドリカルミラー132により反射され、さらに図示しない防塵ウインドウを透過して、感光体108上を走査する。ここで、偏向面120Sと複数の感光体108とを共役関係とすることで、面倒れ補正光学系が構成されている。
ハーフミラー116は、主走査断面が台形形状のウエッジプリズムであり、アパチャー114を通過した光の一部を反射する。反射された光ビームは、集光レンズ134により集光されて光量検知センサ136に入射する。光量検知センサ136の出力によりマルチビーム光源110の光量出力制御を行う。
折り返しミラー130で反射された光ビームのうち、SOS(Start Of Scan)ミラー138に入射した光ビームは、SOSレンズ139により副走査対応方向に集束されて同期検知センサ141に入射する。マルチビーム光源110は、一例として図4に示すように、8行×4列に配列された32個の発光点110Lが備えられた面発光レーザとされている。
なお、本発明として、図2に示すように、タンデム型光走査装置としてもよい。この例では、図1−1及び図1−2に示した例と同一の構成要素は同一の符号を付しているが、偏向器の偏向面120Sで偏向され、共通の結像レンズ122を通過した光ビームの光路を分割して複数の異なる感光体108を同時に走査する点が、図1−1及び図1−2に示した例と異なっている。
図3は、タンデム用光走査装置に適用されるマルチビーム光源110の発光点110Lの配置の一例が示されている。マルチビーム光源110から射出した光ビームで単一の被走査面を同時走査する場合は、図4に示すように発光点が副走査方向に均一な間隔で配列される。一方、単一のマルチビーム光源110から射出された光ビームを走査光学系の途中で光路分割して異なる被走査面を走査するタンデム用光走査装置の場合、光路を分割する位置ではビーム群間の間隙を大きくし、且つ、同一の被走査面を走査するビーム群内のビーム間隔を小さくする発光点配置にすることが好ましい。すなわち、図3に示すように発光点を副走査方向に離間して配置し、副走査方向において各ビーム群が占める距離をA、ビーム群間の離間距離をBとしたとき、
A<B
なる関係を満足することで、光路分割を実現し、単一のマルチビーム光源による複数の感光体108上の走査が可能となる。特に、本実施形態の発光点配列により、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する4つの感光体をそれぞれ8本の光ビームで走査し、フルカラー画像を形成可能なタンデム用光走査装置を実現できる。なお、図2に示した副走査断面における4本の光路は、それぞれの感光体108へ至る光ビーム群を代表して示しており、この代表ビーム光路を中心に8本の近接した光ビームが走査する。
図5(A)には、光源面に傾きが生じたときの被走査面での結像状態が示されている。光源面が光軸に対して傾いた(太い実線)場合に、結像光学系には何ら変更等を加えない(ノミナル光学系)と、結像面も傾き(太い実線を参照)、被走査面(細い実線で示す)ではビーム径が不均一になる。発光点の配置幅は光軸からの離れ量に関係し、光軸から離れた発光点間では結像状態の差、すなわち光学特性の劣化を生じやすい。特に、図3に示したような発光点110Lの配列では、複数の発光点群が副走査方向に離間した配置となり、発光点110Lの広がりは上記した同時走査の場合(図4参照)よりも大きくなりやすく、光源面の傾きによるビーム径の不揃いがより発生しやすい。
図5(B)には、結像光学系の傾き(チルト光学系)と結像面の倒れの関係が示されている。光軸に対して結像光学系を傾けると、物点から結像光学系までの距離が変化し、像点の位置も変化する。変化の割合は結像光学系の倍率により決まる。このように、結像光学系をチルト偏芯させることで、光源面の傾きによる結像面の傾きを補正できる。特に、図3に示すような発光点110Lの配置であっても、結像光学系をチルト偏芯させて結像状態を調整することにより、異なる被走査面間のビーム径差を小さくする等、光源面の傾きによる結像特性の劣化を抑制することができる。
なお、一般に結像光学系は複数のレンズで構成されているため、これら複数のレンズのうち、光路上の任意のレンズをチルト偏芯させことで結像面の傾きを変化させられる。しかし、レンズ径が小さく、光軸中心の回転対称面で構成されるコリメータレンズ112(図5参照)の傾きを調整する方法が、実施が容易であり好ましい。
図6及び図7に示すように、マルチビーム光源110はVCSELチップ140をパッケージ142に実装して構成されている。さらに、マルチビーム光源110は、VCSEL制御基板106に実装され、ブラケット144に設けられた三箇所の凸部146にパッケージ142の表面を当接して位置決めされている。なお、VCSEL制御基板106とブラケット144はスクリュー148により締結されている。
ブラケット144は、スクリュー150により光走査装置102の筐体152と締結されており、ブラケット144の先端には、コリメータホルダ154と嵌合する円筒部144Pが設けられている。第1実施形態では、この円筒部144Pがコリメータレンズ112の組立基準となっている。なお、コリメータホルダ154はコリメータレンズ112を内部に保持する鏡筒となっており、コリメータホルダ154とコリメータレンズ112とで、本実施形態のコリメータレンズアッセイ156が構成されている。
次に本実施形態における光学調整の手順について、図8に示すフローを参照しつつ説明する。
まず、ステップS102において、ブラケット144を筐体152にスクリュー150で締結する。そして、ステップS104で、マルチビーム光源110を実装したVCSEL制御基板106をブラケット144に仮組みし、さらに、ステップS106でコリメータレンズアッセイ156をブラケット144に組み付ける。この段階ではチルト偏芯していないコリメータレンズ112を組み付ける。
次に、ステップS108で、VCSEL制御基板106を光軸と直交する面内で、XY調整し(図6及び図7参照)、スクリュー148により締結する。なお、XY調整とは、図6に示すX方向、及び図7に示すY方向において、それぞれ調整の対象となっている部品の位置を調整することをいう。X方向とは、光走査装置における主走査対応方向であり、Y方向とは、同じく、光走査装置における副走査対応方向である。
次に、ステップS110で、コリメータホルダ154を前後に動かしてフォーカス調整(Z方向への移動)を行う。ここで、ステップS112において、被走査面上における複数ビームのビーム径を測定し、所定のビーム径差に収まっていれば、コリメータホルダ154とブラケット144を接着して調整を終了する。本実施形態では、ブラケット144の円筒部144Pが組立基準となっており、コリメータレンズアッセイ156、すなわちコリメータレンズ112が、所定の基準位置で位置決めされるので、多くの場合には、被走査面上における複数ビームが所定のビーム径差に収まり、以後の調整は不要となる。なお、ビーム径の測定は、たとえば図3や図4に示す32の発光点のうちから、4隅または対角の2点など、光源面の傾きによる特性差が顕著に現れる組合せを適宜選択して行うことが好ましい。
測定の結果、ビーム径差が所定の値を超えた場合は、ステップS114において、コリメータホルダ154を外し、コリメータレンズ112がチルト偏芯して取り付けられた補正用のコリメータホルダ154に変更(交換)する。この状態で、ステップS116において、再度XY調整すると共に、VCSEL制御基板106をブラケット144に締結する。さらに、ステップS118によるフォーカス調整(Z方向)を実施したのち、ステップS120において、被走査面上における複数ビームのビーム径差を見ながら光軸の周りにコリメータレンズアッセイ156(コリメータレンズ112)を回転させる。
図9には、チルト偏芯したコリメータレンズ112の光軸周りの回転による結像特性の変化が示されている。
コリメータレンズ112の回転により光源面とコリメータレンズ112の相対的な傾き関係が変化すると、相互の傾きによる結像特性の変化が、(A)キャンセルされた補正状態、(C)重畳された悪化状態、及び(B)その中間の誤差状態が出現する。この特性を利用し、図9(A)に示したようにビーム径差が最小となる位置へとコリメータレンズ112を回転させることで、被走査面上のビーム径を均一化できる。この補正を行って、回転調整は終了となる。
図10には、このようにして、光源面の傾きをコリメータレンズ112の傾き調整で補正した場合の一般的な結像状態の変化が示されている。図10(A)は誤差のない理想状態であり、複数の発光点から射出した光ビームは全て平行ビームとなり、かつ主光線はレンズの焦点位置で交わっている。これに対し、図10(B)に示すように光源面が傾くと、光ビームの結像状態(収束状態)と光線の経路が変動する。この例では、発散して焦点位置が奥へと移動した光束や、逆に収束して焦点位置が手前に移動した光束が存在している。これに対し、図10(C)に示すように、コリメータレンズ112の傾きを調整することにより光ビームの集束状態を補正すると、主光線の位置は理想状態からずれた状態となる。したがって、図10(C)に示す状態のままであると、光学絞りによるけられが発生し、複数ビーム間の光量分布が不均一になる。
そこで、次のステップS122において、被走査面上における複数ビームの光量差を測定し、所定の値以内であれば、上記のけられによる影響は少ないと考えられるので、コリメータホルダ154とブラケット144を接着して調整を終了する。光量差が所定の値を超えた場合は、ステップS124において、ブラケット144と筐体152を締結しているスクリュー150を緩め、マルチビーム光源110とコリメータレンズ112の位置関係を維持したまま、XY方向に調整する(たとえば図10(C)に示した例では下方向に移動させる)。そして、複数ビーム間の光量差が所定の値に収まったところでスクリュー150を固定し、ステップS126においてコリメータホルダ154を接着し、調整を終了する。
以上の手順により、光源面に傾きがある場合でも、被走査面におけるビーム径を均一化することができる。求める結像特性(ビーム径差)が所定の範囲を満足しない場合にのみ、コリメータレンズ112のチルト偏芯したものへの交換と、回転による傾き調整を行い、結像特性が所定の範囲に収まっている場合には、調整を行わないので、光走査装置の製造工程を効率化できる。
なお、上記では、コリメータレンズ112として2種類(チルト偏芯していないものと、チルト偏芯しているもの)を使用したが、チルト偏芯量が異なる複数のコリメータレンズを使用して、チルト偏芯量と多段階で調整できるようにしてもよい。一般に、光源面の傾きに対するコリメータレンズ112の光軸の傾きによる補正効果は、この光軸の傾き量(すなわちチルト偏芯量)にも依存する。したがって、多段階(好ましくは連続的)にチルト偏芯量を調整可能とすれば、光源面の傾きに応じた最適な補正を行うことができ、好ましい。
図11及び図12には、本発明に適用可能なコリメータレンズアッセイを備えた光源装置の一例が示されている。この光源装置162を構成するコリメータレンズアッセイ164は、単一のコリメータレンズアッセイでコリメータレンズのチルト偏芯量を変更できる例である。
この例では、コリメータレンズ112を保持するコリメータホルダ166は、その長手方向略中央部からわずかに一端側に変位した位置で屈曲されており、長筒部166Lと短筒部166Sとが構成されている。コリメータレンズ112は、長筒部166L内に装着されている。
このコリメータホルダ166を、図11に示すように長筒部166L側でブラケット144に取り付けると、チルト偏芯していない状態となり、逆に、図12に示すように短筒部166S側でブラケット144に取り付けるとチルト偏芯している状態になる。
したがって、実際の調整工程では、まずチルト編芯をしていない状態(図11)でコリメータレンズアッセイ164をブラケット144に取り付ける。そして、マルチビーム光源110のXY調整、コリメータレンズ112のフォーカス調整を実施した後、被走査面上での複数ビームのビーム径差を測定し、所定の値を越えた場合はコリメータホルダ166を外し、前後を反転させて組付け、光軸回りに回転させて被走査面上でのビーム径差が最小となる位置にチルト編芯したコリメータレンズ112を調整する。
このように、同一のコリメータレンズアッセイ164を、その前後を反転させて付け替えることで、部品交換をすることなく、チルト偏芯の有無を変更し、所望の調整を実施することができる。なお、上記では、長筒部166L内にコリメータレンズ112を装着した例を挙げたが、短筒部166S内に装着してもよい。
図13には、本発明の第1実施形態に適用可能な光源装置の別の例が示されている。
この光源装置174では、ブラケット144に光走査装置102との嵌合部176を設けた点が図6及び図7に示す光源装置104と異なっているが、他は同一の構成とされている。そしてこの光源装置174では、光学調整用の調整治具178を用意し、この調整治具178上でVCSEL制御基板106と、コリメータレンズ112の光学調整を行うことが可能とされている。調整治具178には、光走査装置の結像光学系と同一な構成、または光学的に等価な光学系があらかじめ実装されている。
光学調整を行う場合には、嵌合部176を調整治具178の穴178Hに挿入し、治具ピン180でブラケット144を押し付けた状態で、XY調整及びフォーカス調整(Z方向)を実施する。
そして、調整治具178上の被走査面相当位置で計測手段によりビーム径差を測定し、所定の値を越えていれば、チルト偏芯したコリメータに交換し、光軸回りに回転してビーム径を均一に調整する。
最後に、調整を終えた光源装置174の嵌合部176を光走査装置の筐体152(図1参照)に設けられた穴(図示省略)に挿入し、ブラケット144と光走査装置の筐体152をスクリューで締結する。このとき、すでに光源装置174の光学調整は終わっているので、あらためて光学調整をする必要はなく、調整が容易になる。
次にチルト偏芯量を調整可能なコリメータレンズレンズについて説明する。
図14には、チルト偏芯量を調整可能なコリメータレンズアッセイ184が示されている。
このコリメータレンズアッセイ184のコリメータホルダ186には、コリメータホルダ186のZ方向の位置決めを行う複数(本実施形態では3つ)の凸部188が設けられている。また、コリメータレンズ112を挟んで凸部188と反対側には、環状のバネ190が装着され、掛け部190Hがコリメータホルダ186のフック192に係止されて固定されている。バネ190の所定位置には、凸部188に対応する複数のレバー194が片持ち状に突設されており、このレバー194でコリメータレンズ112をZ方向に押圧して、凸部188に押し付けている。これにより、コリメータレンズ112がコリメータホルダ186内で傾き無い状態で弾性固定される。
コリメータホルダ186には、内面から保持片196が突設されており、保持片196の雌ねじに調整スクリュー198が螺合されている。調整スクリュー198の先端はコリメータレンズ112に接触しており、調整スクリュー198をレンズの出射側から繰り出しすることでコリメータレンズ112の傾きを調整可能となる。なお、この調整スクリュー198は、コリメータレンズ112の傾き調整前は、凸部188よりも低い位置(コリメータレンズ112に向かう突き出し量が少ない位置)で待機させることができる。すなわち、調整スクリュー198が凸部188よりも低い位置にあるときは、コリメータレンズ112はチルト偏芯していない。
上記の構成のコリメータレンズ112において光学調整を行う場合、まず、図15に示すように、コリメータレンズ112がチルト偏芯していない状態、すなわち、調整スクリュー198が凸部188よりも低い位置で待機した状態(若しくは、調整スクリュー198を取付けない状態)でコリメータレンズアッセイ184をブラケット144に取り付ける。そして、マルチビーム光源110のXY調整、コリメータレンズアッセイ184のフォーカス調整を実施した後、被走査面上での複数ビームのビーム径差を測定し、所望の性能を満足するならば、コリメータレンズアッセイ184と、ブラケット144を接着して、調整完了となる。また、所定の値を越えた場合は、コリメータホルダ186内に調整スクリュー198を繰り出してコリメータレンズ112を必要量傾け、さらに光軸回りに回転させて被走査面上でのビーム径差が最小となる位置にチルト編芯させる。このようにしてコリメータレンズアッセイ184を調整し所望の性能を満足するならば、コリメータレンズアッセイ184と、ブラケット144を接着して、調整完了となる。
このように、基準面に対して調整スクリュー198を付加的に用いることで、調整時間を短縮できる。また、機械的に精度を高めていくことができるので、光走査装置自体は傾き調整を行わなくて済み、コストダウンできる。
なお、図14に示すコリメータレンズアッセイ184を、図13に示す光源装置174に適用してもよい。この場合、光源装置174として前述の調整治具178上で調整を行った後、光走査装置に組み付ければ、すでに光学調整既の光源装置174を組み付けるので再度の光学調整が不要になると共に、付加的に調整スクリュー198を付加的に用いることによる調整時間の短縮という効果も得られる。
次に、本発明に係る当接位置調整機構によるコリメータレンズの光軸の傾きを調整する構成を、第2〜第4実施形態として説明する。なお、以下において、同一の構成要素、部材等には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、光走査装置の全体構成は第1実施形態と同一とされているので、その説明を省略する。
図16には、本発明の第2実施形態の光源装置204が光走査装置への実装状態で示されている。
第2実施形態では、光走査装置の筐体152に、マルチビーム光源110をZ方向に位置決めする凸部206が複数(本実施形態では3箇所)形成されており、Z方向の設計基準となっている。マルチビーム光源110は、Z方向に押し付けられながら、X1方向及びY1方向でアライメント調整が行われ、所望位置になった状態で、固定スクリュー208により筐体152に固定される。
更に筐体152には、コリメータレンズアッセイ184をX2方向及びY2方向に位置決めする位置決め基準部材210が取り付けられている。位置決め基準部材210は、Z方向に見て略L字状に形成されており、X2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yが設けられている。さらに位置決め基準部材210には、板バネ部材212が取り付けられており、コリメータレンズアッセイ184をX2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yに弾性的に押し付けて固定することで、コリメータレンズアッセイ184のX2、Y2方向の位置が決定されるようになっている。なお、コリメータホルダ186は、Z方向には移動可能とされており、被露光面で所望のビーム径となるようにその位置を調整することができる。被走査面でのビーム径差がなければ、コリメータホルダ186のX2方向基準部210X、Y2方向基準部210Yに接着剤を塗布して、調整は完了となる。
被露光面においてビーム径差が生じた場合には、以下の調整を行う。
まず、XYアライメント調整及びフォーカス調整を済ませた状態で、コリメータホルダ186内に調整スクリュー198(図14及び図15参照)を繰り出し、コリメータレンズ112を必要量傾ける。さらに、コリメータレンズ112を光軸回りに回転させて被走査面上でのビーム径差が最小となる位置に、チルト編芯したコリメータレンズアッセイ184を調整する。この調整によって所望の性能を満足するならば、コリメータホルダ186と、X2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yを接着して、調整完了となる。尚、コリメータレンズ112の傾き調整を行うと光軸Sがずれるため、マルチビーム光源のX1方向及びY1方向のアライメントが所望の値(例えば、被走査面上では光量差)を満足しなくなることがある。その場合は、VCSEL制御基板106の固定スクリュー208を緩めて、再度X1方向及びY1方向の調整を行えばよい。
図17には、第2実施形態の変形例の光源装置218が示されている。
この変形例の光源装置218では、コリメータレンズアッセイ184をX2方向及びY2方向に位置決めする位置決め基準部材210がブラケット144と一体に形成されている。さらに、ブラケット144にマルチビーム光源110をZ方向に位置決めする凸部216が複数(この例では3箇所)形成されている。そして、VCSEL制御基板106と筐体152の間に、ブラケット144が部分的に挟まれた状態で、筐体152にブラケット144がスクリュー150で固定されている
図16に示す構成では、コリメータレンズ112の傾き調整後、XYアライメントが満足せず、被走査体上の光量差が生じる場合にXYアライメントを再調整する必要がある。これに対し、図17に示す構成では、光量差が所定の値を超えた場合は、ブラケット144と筐体152を締結しているスクリュー150を緩め、マルチビーム光源110とコリメータレンズアッセイ184の位置関係を維持したまま、XY方向に調整して複数ビーム間の光量差を所定の値に収めることができる。この状態でスクリュー150を再度締めこんで調整を終了する。以上の手順により、光源面に傾きがある場合でも、被走査面におけるビーム径を均一化することができる。
図18には、第2実施形態の図17とは異なる変形例の光源装置220が示されている。
この変形例の光源装置220では、図17に示す変形例と略同一の構成とされているが、さらに、ブラケット144に、筐体152の嵌合孔214に嵌合する嵌合凸部222が形成されている。
したがって、この変形例では、ブラケット144に、マルチビーム光源110を実装したVCSEL制御基板106とコリメータレンズアッセイ184とを、図13に示した例と同様に光走査装置の結像光学系と同一な構成、または光学的に等価な光学系が実装された調整治具上で光学調整することができる。
すなわち、嵌合部222を図示しない調整治具の穴に挿入し、同じく図示しない治具ピン等でブラケット144を押し付けた状態で、XY調整、フォーカス調整を実施する。そして、調整治具上の被走査面相当位置で計測手段によりビーム径差を測定し、所定の値を越えていれば、前述の方法でコリメータレンズを傾き調整し、さらに光軸回りに回転調整を行って、ビーム径を均一に調整する。調整を終えた光源装置220の嵌合部222を光走査装置の筐体152に設けられた嵌合孔214に挿入し、ブラケット144と光走査装置の筐体152をスクリュー150で締結する。このときは、光源装置220の調整を実施する必要はない。
以上、第2実施形態では、コリメータホルダ186内にコリメータレンズ112の傾きを調整する機構を設けた例を挙げたが、以下の第3実施形態及び第4実施形態では、このような調整機構をコリメータホルダ186内に有しない一般的なコリメータレンズアッセイを用いた場合の、コリメータレンズの傾きを調整する構成、及び被走査面にビーム径差が生じた場合の調整について説明する。なお、第3実施形態及び第4実施形態においても、第1実施形態や第2実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、第3実施形態及び第4実施形態においても、光走査装置の全体構成は第1実施形態と同一とされているので、その詳細な説明を省略する。なお、図19及び図20では、第1実施形態と同様のコリメータレンズアッセイ156が、第2実施形態と同様に、位置決め基準部材210によって位置決めされるが、図示の便宜上、このコリメータレンズアッセイ156を省略している。
図19には、第3実施形態の光源装置304が示されている。
第3実施形態では、第2実施形態と略同様のX2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yを備えた位置決め基準部材310が配置されているが、これらのX2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yに調整スクリュー306が螺合されている。また、第2実施形態と同様に、板バネ部材212(図19では図示省略)によって、コリメータレンズアッセイ184をX2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yに弾性的に押し付けて固定し、X2、Y2方向の位置が決定されるようになっている。
調整スクリュー306の先端はコリメータホルダ186に接触できる位置にあり、調整スクリュー306の繰り出し量を増減することで、コリメータレンズアッセイ184の傾きを調整し、被走査面のビーム径差を調整することができる。ここで、傾き調整を行う際、X2方向基準部210X及びY2方向基準部210Yにコリメータレンズアッセイ184が搭載された状態(スクリュー先端がコリメーターホルダ186に接触していない状態)、すなわち、設計位置から調整を開始するので、調整を短時間で済ませることができる。
図20には、第4実施形態の光源装置404が示されている。
第4実施形態では、X2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yを備えた位置決め基準部材410に案内溝412が形成されており、この案内溝412に沿って楔部材414が移動可能とされている。X2方向基準部210XおよびY2方向基準部210Yには固定スクリュー418によって、2つの楔部材414に共通でプレート416が取り付けられている。
プレート416には、調整スクリュー418のネジ部が螺合されており、調整スクリュー418の先端は楔部材414に接触している。調整スクリュー418を回転させることで、案内溝412内に配置されたスプリング420の弾性力に抗して楔部材414をスライドさせることができる。
楔部材414のテーパー面414Tは、コリメータホルダ186に対して所定の角度で接触できる位置にあり、楔部材414のスライドにより、テーパー面414Tがコリメータホルダ186に接触又は離間する。さらに接触状態で楔部材414が移動すると、テーパー面414Tのコリメータホルダ186に対する押圧量が変化する。
したがって、第4実施形態においては、楔は、コリメータレンズ112の傾き調整を必要としないときには、楔部材414をテーパー面414Tがコリメータホルダ186から離間する位置としておく。この状態では、スプリング420の弾性力を楔部材が受けているので。テーパー面414Tがコリメータホルダ186から離れた状態に維持される。
コリメータレンズ112の傾きを調整するときは、調整スクリュー418を繰り出して楔部材414を移動させ、テーパー面414Tがコリメータホルダ186の接触させる。そして、調整スクリュー418の繰り出し量を調整して楔部材414を移動させることで、コリメータホルダ186の傾きを変化させ、被走査面のビーム径差を調整する。この調整は、X2方向基準部210X及びY2方向基準部210Yにコリメータホルダ186が搭載された状態(楔部材がコリメーターホルダ186に接触していない状態)、すなわち、設計位置から、調整を開始するので、調整を短時間で実施できる。また、楔部材414のテーパー面414Tにより、調整スクリュー418の繰り出し量よりもテーパー面414Tの押圧量が少なくなっているので、実質的に調整感度が緩まり、ビーム径差をいっそう精度よく調整することができる。
なお、第3実施形態及び第4実施形態において、コリメータレンズ112の傾き調整を行うと、光軸Sがずれるため、マルチビーム光源110のX1、Y1方向のアライメントが所望の範囲を満足しなくなることがある。その場合は、VCSEL制御基板106の固定スクリュー208を緩めて、再度X1、Y1方向調整を行えばよい。
なお、第3実施形態及び第4実施形態においても、第2実施形態のように、コリメータレンズ調整部を含んだコリメータレンズ基準部を図17、図18のように、ブラケット144に一体形成してもよい。
本発明の第1実施形態の光走査装置の全体構成を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態の光走査装置の全体構成を示す副走査断面の光路展開図である。 本発明の光走査装置装置を特にタンデム型光走査装置とした場合の全体構成の一例を示す副走査断面図である。 タンデム用光走査装置に適用可能なマルチビーム光源の発光点配置の一例を示す説明図である。 発光点が二次元に配列されたマルチビーム光源の発光点配置の一例を示す説明図である。 光源面の傾きと被走査面での結像状態との関係を説明する説明図であり、(A)はノミナル光学系の場合、(B)は光学系をチルトさせた場合である。 本発明の第1実施形態の光走査装置を構成する光源装置を示す主走査断面図である。 本発明の第1実施形態の光走査装置を構成する光源装置を示す副走査断面図である。 本発明の第1実施形態の光走査装置装置における調整手順を示すフローチャートである。 チルト偏芯したコリメータレンズの光軸周りの回転による結像特性の変化を説明する説明図であり、(A)は補正状態、(B)は誤差状態、(C)は悪化状態をそれぞれ示す。 光源面の傾きをコリメータレンズの傾き調整で補正した場合の結像状態の変化を示す説明図であり、(A)は理想状態、(B)は誤差状態、(C)は補正状態である。 本発明に適用可能なコリメータレンズアッセイを備えた光源装置の一例を、チルト偏芯がない状態で取り付けた副走査断面図である。 本発明に適用可能なコリメータレンズアッセイを備えた光源装置の一例を、チルト偏芯させた状態で取り付けた副走査断面図である。 本発明の第1実施形態の光走査装置に適用可能な光源装置の別の例を示す主走査断面図である。 本発明の光走査装置に適用可能な、チルト偏芯量を調整可能なコリメータレンズアッセイを示す分解斜視図である。 図14に示すコリメータレンズアッセイを備えた光源装置を示す主走査断面図である。 本発明の第2実施形態の光走査装置を構成する光源装置を一部破断して示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の変形例の光走査装置を構成する光源装置を一部破断して示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の図17とは異なる変形例の光走査装置を構成する光源装置を一部破断して示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態の光走査装置を構成する光源装置を一部破断して示す分解斜視図である。 本発明の第4実施形態の光走査装置を構成する光源装置を一部破断して示す分解斜視図である。
符号の説明
102 光走査装置
104 光源装置
106 制御基板
108 感光体
110 マルチビーム光源
110L 発光点
112 コリメータレンズ
114 アパチャー
116 ハーフミラー
118 シリンドリカルレンズ
120 ポリゴンミラー
120S 偏向面
122 結像レンズ
126 fθレンズ
128 シリンドリカルミラー
130 折り返しミラー
132 シリンドリカルミラー
134 集光レンズ
136 光量検知センサ
138 SOSミラー
139 SOSレンズ
140 チップ
141 同期検知センサ
142 パッケージ
144 ブラケット
144P 円筒部
146 凸部
148 スクリュー
148 固定スクリュー
150 スクリュー
152 筐体
154 コリメータホルダ
156 コリメータレンズアッセイ
162 光源装置
164 コリメータレンズアッセイ
166 コリメータホルダ
166S 短筒部
166L 長筒部
174 光源装置
176 嵌合部
178H 穴
178 調整治具
180 治具ピン
184 コリメータレンズアッセイ
186 コリメータホルダ
188 凸部
190 バネ
190H 掛け部
192 フック
194 レバー
196 保持片
198 調整スクリュー
204 光源装置
206 凸部
208 固定スクリュー
210 基準部材
210X X2方向基準部
210Y Y2方向基準部
212 板バネ部材
214 嵌合孔
216 凸部
218 光源装置
220 光源装置
222 嵌合凸部
304 光源装置
306 調整スクリュー
310 基準部材
404 光源装置
410 基準部材
412 案内溝
414T テーパー面
414 楔部材
416 プレート
418 固定スクリュー
418 調整スクリュー
420 スプリング

Claims (15)

  1. 複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源と、
    前記マルチビーム光源から射出された光ビームを平行な光束に収束させるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズを組み付けるときの基準となる組立基準と、
    前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、
    を有し、
    前記傾き調整手段が、チルト偏芯された前記コリメータレンズを光軸周りに回転させる回転機構、
    を含んで構成されていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記回転機構が、前記コリメータレンズのチルト偏芯量を調整可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 複数の発光点が二次元配列されたマルチビーム光源と、
    前記マルチビーム光源から射出された光ビームを平行な光束に収束させるコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズを組み付けるときの基準となる組立基準と、
    前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、
    を有し、
    前記傾き調整手段が、
    前記コリメータレンズの鏡筒を保持する保持部材と、
    前記鏡筒と前記保持部材との間に介在され、鏡筒との接触位置が光軸に対して進退するように調整可能な当接位置調整機構と、
    を含んで構成されていることを特徴とする光源装置。
  4. 前記当接位置調整機構が、
    前記鏡筒と前記保持部材との間で、光軸と直交する平面内で移動可能とされた楔部材と、
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記当接位置調整機構が、
    前記鏡筒を保持する保持部材と、
    前記保持部材に螺合されたスクリューと、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  6. 前記傾き調整手段が、
    光源装置が取り付けられる光走査装置の主走査方向に対応する主走査対応方向と、副走査方向に対応する副走査対応方向のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 前記傾き調整手段が、前記コリメータレンズから射出された複数の光ビームの収束状態を均一化するようにコリメータレンズの光軸の傾きを調整することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光源装置であって、
    前記発光点によって、この光源装置を含んで構成される光走査装置の主走査方向に近接する複数の発光点群が構成され、この発光点群が副走査方向には離間して配列されていることを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の光源装置であって、
    この光源装置を含んで構成される光走査装置に対して位置決めの基準となる位置決め部材、
    を有することを特徴とする光源装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光ビームを偏向して走査する偏向器と、
    前記偏向器で偏向走査された光ビームにより露光される被露光面と、
    を有することを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項10に記載の光走査装置であって、
    前記傾き調整手段が、前記被露光面における複数の光ビーム間のビーム径を均一化することを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の光走査装置であって、
    前記コリメータレンズの焦点位置近傍に配置された光学絞りと、
    前記マルチビーム光源と前記コリメータレンズとを一体で前記光学絞りに対して移動可能とする移動手段と、
    を有することを特徴とする光走査装置。
  13. 請求項8に記載の光源装置を備えた請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の光走査装置であって、
    前記被露光面が、前記発光点群のそれぞれから射出された光ビーム群のそれぞれに対応して複数設けられていることを特徴とする光走査装置。
  14. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の光源装置の調整方法であって、
    結像面における光ビームが所定の光学特性を満足しない場合に前記傾き調整手段によって前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整することを特徴とする光源装置の調整方法。
  15. 請求項10〜請求項13のいずれか1項に記載の光走査装置の調整方法であって、
    前記傾き調整手段によって前記コリメータレンズの光軸の傾きを調整し結像面における光ビームの光学特性を調整することを特徴とする光走査装置の調整方法。
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