JP3913357B2 - マルチビーム光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やレーザプリンタ等の書込系に用いられる光走査装置に適用され、特に複数のビームにより感光体上を同時に走査して記録速度を著しく向上させたマルチビーム光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機やレーザプリンタあるいはレーザファクシミリ等の書込系に用いられる光走査装置において、記録速度を向上させる手段として偏向手段(偏向器)としてのポリゴンミラーの回転速度を上げる方法がある。しかし、この方法ではモータの耐久性や騒音、振動、およびレーザの変調スピード等が問題となり記録速度に限界がある。そこで、一度に複数のレーザビームを走査して複数ラインを同時に記録することにより記録速度を向上したマルチビーム光走査装置が提案されている。その一例として特開平6−331913号公報に開示されている技術のように、複数個の半導体レーザ光源からの光束をビームスプリッタを用いて合成する方法がある。また、本願出願人および発明者は、特開平7−72407号公報において、複数の半導体レーザ光源部とそれらの光ビームの光軸を近接させて射出するビーム合成手段とをモジュール化したことにより、フィードバック補正なしでも環境安定性に優れる新規なマルチビーム光源ユニットの基本型を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6−331913号公報等に開示されている技術(以下、「前者等の技術」という)では、環境安定性と組み立て性の向上が必要であり、プリズムを用いて光軸をフィードバック補正すること等が必要である。すなわち、前記したように、半導体レーザ光源ユニットを2つ以上用いてビームスプリッタ等を用いてビーム合成する方法においては、環境変化により光学ハウジングや各光源ユニットの構成部品が変形し、光源ユニット自身の姿勢変動や半導体レーザとそのカップリングレンズとの配置誤差が生じ、被走査面にて副走査方向のビームピッチが変動し易い。取り分け、被走査面では変位が何倍にも拡大されているため、微少な変動であってもそのピッチ変化が大きくなってしまう。したがって、副走査ピッチを計測する検出機構を設け、そこで検出された結果をもとにピッチを補正する補正機構を設けることが、不可欠である。従来例では各光ビーム毎にプリズムを用いて光軸を微調整し正常な方向性を維持することにより、フィードバック補正している。このため、構造が複雑化し組み立ても困難で、コスト的にも高価であるという問題点を有していた。
【0004】
これに対し、特開平7−72407号公報に開示されている方式(以下、「後者の技術」という)では、複数の半導体レーザとそのカップリングレンズとを間隔を隔てて同一のベース上に一体的に支持し、各々の光ビームをビーム合成手段により近接させて射出することで、各々の光ビームの相対的な方向性が維持されフィードバック補償なしでもピッチのずれが少ない上、構成が簡単なマルチビーム光源ユニットを実現することができる。そして、後者の技術では副走査ピッチを調整する際、各ビームを主走査方向に所定角度隔てておき光源ユニット全体の回転により副走査方向のビーム方向性を微少量ずらして調節していた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、請求項1ないし4および6記載の発明では、後者の技術とは別の手段で副走査ピッチを調整可能とし、簡単な構成で、環境変化に対しても各々のビームの相対的な方向性が維持されピッチ変動の小さいマルチビーム光走査装置を提供して、高品位な画像形成が行えるようにすることを目的とする。請求項5記載の発明では、副走査ピッチを切り替え可能とし、印刷用途の多様化に対応して、様々な記録密度での画像形成を行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明では、複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザからの光ビームを平行光束にする複数のコリメータレンズとを主走査方向に配列した光源部と、偏向器と、前記主走査方向と直交する副走査方向に曲率を有し、前記光源部からの光ビームを前記偏向器上に線状に結像させるシリンダレンズと、前記偏向器により偏向された光ビームを被走査面上に結像する走査レンズとを有するマルチビーム光走査装置において、前記シリンダレンズは、光軸と直交する面内において、該光軸を中心として該シリンダレンズの母線の傾きを変える方向に回動可能であり、前記シリンダレンズを前記光軸と直交する面内において、該光軸を中心として回転させる回動手段を具備し、前記各光ビームは、前記主走査方向に交差するように光軸設定がなされ、前記シリンダレンズに対して、前記副走査方向を合わせて入射され、かつ、前記主走査方向に離隔して入射されるように構成されたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマルチビーム光走査装置において、前記複数の半導体レーザは、前記副走査方向または前記主走査方向に隔てて配置されており、前記光源部は、その光源部射出部に、前記複数の半導体レーザのうちの1つの半導体レーザからの光ビームと、他の半導体レーザからの光ビームの副走査光軸を、副走査光軸上で一致させるビーム合成手段を具備することを特徴とする
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のマルチビーム光走査装置において、前記光源部射出部には、前記各半導体レーザからの光ビーム通過位置に対応させた複数のビーム整形スリットを形成したアパーチャを具備することを特徴とする
【0010】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置において、前記光源部は、光装置本体に対して着脱自在な光源部ユニットを構成していることを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置において、前記光源部は、全ての半導体レーザが同一部材上に一体的に支持されてなり、光装置本体に対して着脱自在であることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明を省略する。
【0014】
図1および図2を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図2には、汎用の半導体レーザを2個用いた本発明におけるマルチビーム光走査装置の光源部構成を、また、図1には図2における光源部を用いたマルチビーム光走査装置の構成をそれぞれ示す。
【0015】
前記光源部は、図2に示すように、2個の半導体レーザ101、102、ベース部材103、2個のコリメータレンズ104、105、保持部材106およびアパーチャ107を具備していて、光装置本体に対して着脱自在な2ビーム光源部ユニット100を構成している。前記マルチビーム光走査装置は、図1に示すように、前記した2ビーム光源部ユニット100、シリンダレンズ108、偏向器としてのポリゴンミラー109、走査レンズとしてのfθレンズ111、折り返しミラー112、トロイダルレンズ110、感光体116、同期検知器113およびタイミング検出用のミラー114を具備している。
【0016】
図2において、半導体レーザ101、102は、アルミダイキャスト製のベース部材103の裏側に主走査方向に8mm間隔(コリメータレンズ104、105を並列して配置可能な距離)で隣接して形成された嵌合穴(図示せず)に各々圧入され支持される。また、コリメータレンズ104、105は、各半導体レーザ101、102からの発散状態の射出光束が平行光束となるようにX方向の位置を合わせ、また所定のビーム射出方向、この実施形態では走査平面に水平であって主走査方向に光軸を対称軸として互いに交差する方向となるようにY,Z方向の位置を合わせて、各半導体レーザ101、102と対に形成したU字状をなす支持部103−1、103−2との隙間に紫外線(UV)硬化接着剤を充填して固定される。
【0017】
ベース部材103は、ねじ120を保持部材106側から挿通されて、ベース部材103側に螺合されることにより保持部材106に締結・支持される。保持部材106は、その光軸を中心軸とした円筒部106−1の外周を光学ハウジング302の嵌合穴302−3に係合させて図示しないねじ等を介して締結することにより、光軸を合わせて各X,Y,Z方向の位置決めがなされ、さらに円筒部106−1の外周に一体的に形成された突起106−2を嵌合穴302−3に形成された位置決め溝302−4に係合させることによって、図1に示す回転方向(γ方向)の位置決めを行って固定される。円筒部106−1の光源部射出部である円筒部射出口には、突起106−3がX方向に突出して上下に2箇所形成されている。一方、アパーチャ107には2箇所の溝が形成されていて、前記円筒部射出口の各突起106−3にアパーチャ107の各溝を係合させることで、アパーチャ107が前記円筒部射出口に位置決めされて取り付けられる。アパーチャ107には、各半導体レーザ101、102からの光ビーム(以下、「レーザビーム」という)に対応して主走査方向に直列に配列されその通過位置と径とを規制するスリット107−1が一体的に2箇所設けられている。
このように、2ビーム光源部ユニット100は、光装置本体に対して着脱自在であり、上記各構成部品を組み込んでモジュール化されていて、装置の小型化に寄与しているといえる。
【0018】
なお、光源部の光学系で用いる主走査方向は、図1に示す感光体116上に走査されるレーザビームの主走査方向Sに対応した光源部の光学系での主走査方向を意味し、図1における絶対的な座標系での主走査方向と同じものを意味していない。光源部の光学系で用いる主走査方向と直交する副走査方向も、上記と同様である。
【0019】
シリンダレンズ108は、図1に示すように、副走査方向のみに曲率を有していて、前記光源部からの光ビームをポリゴンミラー109上において副走査方向に線状に結像する機能を有する。fθレンズ111は、ポリゴンミラー109により偏向されたレーザビームを感光体116の被走査面116a上に結像する。
【0020】
次に、動作を説明する。アパーチャ107を通過したレーザビームは、図1に示すように、シリンダレンズ108を介してポリゴンミラー109上に副走査方向に線状に結像され、シリンダレンズ108はトロイダルレンズ110とともに面倒れ補正光学系を構成する。ポリゴンミラー109にて偏向走査されたビームは、2枚構成のfθレンズ111を通過し、折り返しミラー112で感光体116に向けて反射され、トロイダルレンズ110により感光体116の被走査面116a上にスポット状に結像され、同時に主走査方向Sに走査されて画像記録が行われる。
【0021】
ここで、シリンダレンズ108は、後述するシリンダレンズ108の支持機構を含む回動手段によって、光軸を回転中心としてγ方向に回転することで、シリンダレンズ108通過後の各レーザビームの副走査方向角度が微小量変化することを利用し、感光体116の被走査面116a上で図1の左側に矢印で示すように、各ビームスポット列L1、L2全体を回転して副走査方向のピッチを記録ピッチPに合うように設定する。また、折り返しミラー112の画像領域外には同期検知用のミラー114が配置されており、該ミラー114により反射されたビームが同期検知センサ113により検出されるようになっている。
【0022】
図3および図4を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。図3は、汎用の半導体レーザを3個用いたマルチビーム光走査装置の光源部構成を示す。この第2の実施形態は、第1の実施形態のマルチビーム光走査装置の光源部構成に対して、2個の半導体レーザ101、102に代えて3個の半導体レーザ201、202、203を有すること、2個のコリメータレンズ104、105に代えて3個のコリメータレンズ204、205、206を有すること、ベース部材103に代えてベース部材207を有すること、保持部材106に代えて保持部材209を有すること、ビーム合成手段の一例としてのビーム合成プリズム208を新たに付設したこと、およびアパーチャ107に代えてアパーチャ210を有することが主に相違する。
【0023】
各半導体レーザ201、202は、第1の実施形態と同様、アルミダイキャスト製のベース部材207の裏側に主走査方向に8mm間隔で隣接して形成された嵌合穴(図示せず)に各々圧入され支持される。また、ベース部材207において副走査方向に所定間隔離れた位置には、半導体レーザ203がベース部材207の裏側に前記各嵌合穴の主走査方向の略中間位置に配置された嵌合穴(図示せず)に圧入され支持される。各コリメータレンズ204、205、206は各半導体レーザ201、202、203と対に形成したU字状の支持部207−1、207−2、207−3との隙間にUV硬化接着剤を充填して固定される。この際、半導体レーザ203からのレーザビームは光軸上となるように、また、各半導体レーザ201、202からのレーザビームは光軸を対称軸として互いに交差する方向となるようにそれぞれ調節される。
【0024】
ここで、図3および図4において、符号300は、前記した3個の半導体レーザ201、202、203(但し、半導体レーザ203は図4の断面には現れない)、3個のコリメータレンズ204、205、206(但し、コリメータレンズ206は図4の断面には現れない)、ビーム合成プリズム208、およびアパーチャ210を、ベース部材207と保持部材209とに組み込んでモジュール化した3ビーム光源部ユニット300を示す。図4は、3ビーム光源部ユニット300における各半導体レーザ201、202、各コリメータレンズ204、205近傍部分を、主走査方向でもあるX,Y方向に平行な断面の様子を示している。
【0025】
図4に示すように、半導体レーザ201、202とコリメートレンズ204、205とは、射出軸に対して対称に配置し、半導体レーザ201、202の間隔Dに対しコリメートレンズ204、205の間隔dを小さく設定する。これにより、各半導体レーザ201、202からのレーザビームは、コリメートレンズ204、205により各々交差する方向に所定の角度を有して射出される。なお、説明が前後したが、第1の実施形態でも前記したと同様の配置位置関係となっている。
【0026】
ビーム合成手段としてのビーム合成プリズム208は、平行四辺形状のプリズム部と三角プリズム部とを貼り合わせた構成となっており、内部にビームスプリッタ面(接合面)208−2を備え、各半導体レーザ201、202からのビームの入射面には1/2波長板(λ/2板)211が設けられているとともに、各半導体レーザ201、202からのビームを反射する反射面208−1が設けられている。ビーム合成プリズム208は、ある1つの半導体レーザからの光ビームの副走査光軸上に他の半導体レーザからの光ビームの副走査光軸を一致させる機能を有する。
【0027】
半導体レーザ203からのレーザビームは、そのままビームスプリッタ面208−2を透過して射出するようになっている。そして、各半導体レーザ201、202からのレーザビームは、先ず、1/2波長板211により偏光方向を90度回転されて平行四辺形状のプリズム部の反射面208−1で上方に向けて反射され、さらにビームスプリッタ面208−2で再度反射されて、半導体レーザ203からのレーザビームとの副走査方向を合わせて射出されるので、全てのレーザビームが主走査方向に整列されて射出されることになる。これにより、光量ロスを少なくして、各半導体レーザ201、202、203からのビームを容易に合成することができる。
【0028】
ビーム合成プリズム208は、保持部材209の凹部に嵌め込んで前記接着剤により保持部材209に固定される。なお、環境温度変化に伴いベース部材207の膨張率と保持部材209の膨張率とに差があると、いずれか膨張率が大きい方が歪んだり撓んだりしてビームの射出方向(角度)が変化し、後述するビームピッチの変動が増幅されてしまうので、第1の実施形態と同様に、ベース部材207の材質と保持部材209の材質は膨張係数の近い材質を使用している。
【0029】
ベース部材207は、ねじ120を保持部材209側から挿通されて、ベース部材207側に螺合されることにより保持部材209に締結・支持される。保持部材209は、その光軸を中心軸とした円筒部209−1の外周を図2に示したと同様の光学ハウジング302の嵌合穴302−3(図3には図示せず)に係合させてねじ120を介して締結することにより、光軸を合わせて各X,Y,Z方向の位置決めがなされ、さらに円筒部209−1の外周に一体的に形成された突起209−2を嵌合穴302−3に形成された位置決め溝302−4(ともに図3には図示せず)に係合させることによって、回転方向(γ方向)の位置決めを行って固定される。円筒部209−1の光源部射出部である円筒部射出口には、突起209−3がX方向に突出して上下に2箇所形成されている。
【0030】
一方、アパーチャ210には2箇所の溝が形成されていて、前記円筒部射出口の各突起209−3にアパーチャ210の各溝を係合させることで、アパーチャ210が前記円筒部射出口に位置決めされて取り付けられる。アパーチャ210には、各半導体レーザ201、202、203からのレーザビームに対応して主走査方向に直列に配列されその通過位置と径とを規制するスリット210−1が一体的に3箇所設けられていて、各半導体レーザ201、202のレーザビーム用のスリット210−1の中央位置に半導体レーザ203からのレーザビーム用のスリット210−1が形成されている。
【0031】
このように、この第2の実施形態においても、ビーム合成プリズム208を含む3ビーム光源部ユニット300は、光装置本体に対して着脱自在であり、上記各構成部品を組み込んでモジュール化されていて、装置の小型化に寄与しているといえる。
【0032】
各実施形態では、2個、および3個の半導体レーザを用いた例を示したが、これに限らず、さらに数多くの半導体レーザを用いたときも同様な構成で実現できる。また、3個の半導体レーザを用いた例をビーム合成手段を用いたものにしたが、これに限らず、ビーム合成手段を用いないで主走査方向に直列に配列する方式であっても実現できる。
【0033】
次に、図5ないし図7を参照して、シリンダレンズ108をその光軸と直交する面内において、その母線108a(シリンダレンズ108に仮想線で示してある)の傾きを変える方向に変位可能に支持する支持機構を含む回動手段の好適例について説明する。
図5は、シリンダレンズ108の回動手段としての回転機構を示す。この回転機構は、保持部材301、支持部材302A、板ばね303、ステッピングモータ304、スプリング305、アクチュエータ306および案内ピン307を具備している。
【0034】
保持部材301は、シリンダレンズ108を収納・固定する矩形状の開口部が形成された円筒状をなしていて、光学ハウジングと同一の樹脂により成形される。保持部材301の前記開口部には、シリンダレンズ108をその光軸を中心とした所定位置に固定する段差部301−1が図5の左右両側に形成されている。保持部材301の一側端部には、2つの長穴301−3,301−4を備え、図5および図7の右側に突出したレバー部301−2が一体形成されている。
【0035】
光学ハウジング302側には、光学ハウジングと一体的に成形され、底面より突出した支持部材302Aが形成され、ステッピングモータ304が固設されている。ステッピングモータ304の固設部の光学ハウジング302側には、上方に延びてアクチュエータ306の昇降動作の案内をする案内支持部302−5が一体形成されている。ステッピングモータ304の出力軸にはおねじ304−1が切られており、有底円筒状をなすアクチュエータ306の内面にはステッピングモータ304のおねじ304−1と螺合するめねじが切られている。アクチュエータ306の上部には、レバー部301−2の長穴301−4に挿通しアクチュエータ306の回転を規制するための、長穴301−4の短径方向にその外側部が殺がれた回転止め部306−1が一体形成されている。
【0036】
支持部材302Aには、保持部材301の円筒状外周面に接触するV字状の支持部302−1と、図6において保持部材301の右側に設けられシリンダレンズ108の光軸方向の基準となる基準面302−2とが形成されている。板ばね303は、図6に示すように、光学ハウジング302側にねじで取り付けられており、保持部材301の頂点部と上部左側面に接触して、保持部材301の円筒状外周面を支持部材302Aの支持部302−1および保持部材301の両側の基準面302−2に押し付ける向きに付勢する。案内ピン307は、長穴301−3を挿通して光学ハウジング302側にねじで取り付けられていて、レバー部301−2の揺動を許すべく案内する。スプリング305は、案内ピン307の頭部とレバー部301−2との間に介装された圧縮ばねであり、レバー部301−2を常に時計回りに揺動させる向きに付勢しており、これによってアクチュエータ306の回転止め部306−1の段差部にレバー部301−2を押し付けている。
【0037】
前記の構成のとおり、シリンダレンズ108は、その光軸を中心として保持部材301の段差部301−1に固定され、板ばね303の付勢力により、光学ハウジング302側の支持部302−1に押し付けられるとともに、光軸方向の両基準面302−2にも押し付けられて設置されている。
【0038】
次に、回転機構の動作を説明する。図示しない制御装置からの制御指令により、モータ駆動回路を介して所定の駆動パルスがステッピングモータ304に出力されると、その駆動パルス数分だけステッピングモータ304が回転駆動されることによって、アクチュエータ306は前記ねじ機構を介して前記駆動パルス数に対応する量だけ繰り出され、これによってレバー部301−2を揺動させ、光軸を中心として回転させる。このような保持部材301のγ方向の回転によって、シリンダレンズ108の光軸と直交する面内での傾きが変更され、所望の記録密度に副走査ピッチが設定されることとなる。
【0039】
なお、回動手段は、前記した回転機構に限らず、前記回転機構からスプリング305およびアクチュエータ306等を除去して、レバー部301−2の端部にウォームホイールを設け、これと噛合するウォーム側にステッピングモータ304の出力軸を連結したようなウォームギヤを用いた回転駆動機構(例えば特開平6−331913号公報の図6参照)であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、上述した従来の問題点を解消したマルチビーム光走査装置を提供することができる。請求項毎の特有の効果を挙げれば次のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、シリンダレンズは、光軸と直交する面内において、光軸を中心としてシリンダレンズの母線の傾きを変える方向に回動可能であり、各光ビームは、主走査方向に交差するように光軸設定がなされ、シリンダレンズに対して、副走査方向を合わせて入射され、かつ、主走査方向に離隔して入射されるように構成されたことにより、簡単な構成で容易に副走査ピッチ調整が可能となり、低価格で生産性のよいマルチビーム光走査装置を提供することができるとともに、偏向器(例えばポリゴンミラー)の反射面を効果的に利用することができる上、各光ビームの反射点が近接でき、これによって結像性能面において各ビーム間の偏差を低減することができる。特に、偏向器近傍で交差するようにすれば、各々の光ビームの偏向点を合わせることができ、シリンダレンズの回転量を微小量ですませることができるので、シリンダレンズに関する回動に伴う母線からの偏心量も微小に抑えることができ、光学特性の劣化を抑えることができる。また、シリンダレンズを光軸と直交する面内において、光軸を中心として回転させる回動手段を具備することにより、記録密度を可変することが可能となり、印刷用途の多様化に応じて生じた様々な記録密度のデータにデータ変換を伴うことなく対応することができ、また、経時変化によりピッチ変動があった際にも補正手段として用いることもでき、より高品位な記録品質が得られる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、複数の半導体レーザは、副走査方向または主走査方向に隔てて配置されており、光源部は、その光源部射出部に、複数の半導体レーザのうちの1つの半導体レーザからの光ビームと、他の半導体レーザからの光ビームの副走査光軸を、副走査光軸上で一致させるビーム合成手段を具備することにより、請求項1記載の発明ではコリメータレンズの口径で配列できる主走査方向間隔が制約されるのに対し、ビーム合成手段を具備したことによって主走査方向に、より多くの光ビームを配列することが可能となり、より一層の高速化が可能となる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、源部射出部には各半導体レーザからの光ビーム通過位置に対応させた複数のビーム整形スリットを形成したアパーチャを具備することにより、アパーチャを個別に設けるのに比べその配列精度が維持されるので、副走査ピッチ調整が容易化され組み立て作業効率を向上することができる。
【0045】
請求項記載の発明によれば、光源部は、光装置本体に対して着脱自在な光源部ユニットを構成していることにより、前記各発明の効果に加えて、装置の小型化を実現することができるとともに、光源部装置交換後の光軸合わせ作業等を極力不要にしてその作業性を向上させることができる。
【0046】
請求項記載の発明によれば、光源部は、全ての半導体レーザが同一部材上に一体的に支持されてなり、光装置本体に対して着脱自在であることにより、前記各発明の効果に加えて、さらに装置の小型化を実現することができるとともに、光源部装置交換後の光軸合わせ作業等を極力不要にしてその作業性を一層向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしの何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置を有する画像形成装置であるので、高品位な画像形成を行え、また様々な記録密度での画像形成を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すマルチビーム光走査装置の要部斜視図である。
【図2】第1の実施形態におけるマルチビーム光走査装置に用いられる2ビーム光源部ユニットの要部の分解斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における3ビーム光源部ユニットの要部の分解斜視図である。
【図4】図3の3ビーム光源部ユニットにおける主走査方向に平行な面での断面図である。
【図5】回転機構の要部の分解斜視図である。
【図6】図5におけるシリンダレンズ周りの要部の縦断面図である。
【図7】図5におけるステッピングモータ周りの要部の縦断面図である。
【符号の説明】
100 2ビーム光源部ユニット
101、102、201、201、203 半導体レーザ
104、105、204、205、206 コリメータレンズ
107、210 アパーチャ
108 シリンダレンズ
109 偏向器としてのポリゴンミラー
111 走査レンズとしてのfθレンズ
116 被走査面を備えた感光体
208 ビーム合成手段としてのビーム合成プリズム
300 3ビーム光源部ユニット
301 回動手段を構成する保持部材
302A 回動手段を構成する支持部材
303 回動手段を構成する板ばね
304 回動手段を構成するステッピングモータ
305 回動手段を構成するスプリング
306 回動手段を構成するアクチュエータ306

Claims (6)

  1. 複数の半導体レーザと、該複数の半導体レーザからの光ビームを平行光束にする複数のコリメータレンズとを主走査方向に配列した光源部と、偏向器と、前記主走査方向と直交する副走査方向に曲率を有し、前記光源部からの光ビームを前記偏向器上に線状に結像させるシリンダレンズと、前記偏向器により偏向された光ビームを被走査面上に結像する走査レンズとを有するマルチビーム光走査装置において、
    前記シリンダレンズは、光軸と直交する面内において、該光軸を中心として該シリンダレンズの母線の傾きを変える方向に回動可能であり、
    前記シリンダレンズを前記光軸と直交する面内において、該光軸を中心として回転させる回動手段を具備し、
    前記各光ビームは、前記主走査方向に交差するように光軸設定がなされ、前記シリンダレンズに対して、前記副走査方向を合わせて入射され、かつ、前記主走査方向に離隔して入射されるように構成されたことを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  2. 請求項1記載のマルチビーム光走査装置において、
    前記複数の半導体レーザは、前記副走査方向または前記主走査方向に隔てて配置されており、
    前記光源部は、その光源部射出部に、前記複数の半導体レーザのうちの1つの半導体レーザからの光ビームと、他の半導体レーザからの光ビームの副走査光軸を、副走査光軸上で一致させるビーム合成手段を具備することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  3. 請求項1または2記載のマルチビーム光走査装置において、
    前記光源部射出部には、前記各半導体レーザからの光ビーム通過位置に対応させた複数のビーム整形スリットを形成したアパーチャを具備することを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置において、
    前記光源部は、光装置本体に対して着脱自在な光源部ユニットを構成していることを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置において、
    前記光源部は、全ての半導体レーザが同一部材上に一体的に支持されてなり、光装置本体に対して着脱自在であることを特徴とするマルチビーム光走査装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載のマルチビーム光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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