JP3640241B2 - マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置 - Google Patents

マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3640241B2
JP3640241B2 JP35531099A JP35531099A JP3640241B2 JP 3640241 B2 JP3640241 B2 JP 3640241B2 JP 35531099 A JP35531099 A JP 35531099A JP 35531099 A JP35531099 A JP 35531099A JP 3640241 B2 JP3640241 B2 JP 3640241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
laser array
axis
scanning
rotation axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35531099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001174731A (ja
Inventor
智宏 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP35531099A priority Critical patent/JP3640241B2/ja
Publication of JP2001174731A publication Critical patent/JP2001174731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3640241B2 publication Critical patent/JP3640241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置の光書込走査装置に適用され、特に、複数のレーザビームにより感光体等の被走査面上を同時に走査させるために用いられるマルチビーム光源装置及びこれを用いたマルチビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光書込系に用いられる光走査装置において記録速度を向上させる手法として、偏向手段としてのポリゴンミラーの回転速度を上げる方法がある。しかし、この方法ではポリゴンモータの耐久性や騒音、振動、及び、レーザの変調速度等が問題となり、かつ、記録速度の向上にも限界がある。
【0003】
そこで、一度に複数本のレーザビームを走査して複数の記録ラインを同時に記録させるマルチビーム走査装置が提案されている。例えば、特開昭56−42248号公報に示されるように複数個の発光源(発光点)をモノリシックにアレイ状に配列させた半導体レーザアレイを光源として用いるようにしている。
【0004】
通常、半導体レーザの光出力は1走査ライン毎に画像領域外の走査時間を利用して、その光出力を検出し、フィードバック制御により印加電流量の設定が行われる。上述した公報例のような半導体レーザアレイでは発光源(発光点)は複数であるものの、光出力を検出するセンサは共通であるため、光出力の検出〜フィードバックによる出力設定を時系列的に行なわざるを得ない。従って、半導体レーザアレイにおける光源数が多くなるに従い、この処理に要する時間が増加し、1走査毎の画像領域外の走査時間では間に合わなくなる可能性が大きい。間に合わない場合には、ページ間の走査時間を利用して上記の処理を行なうが、これでは、設定した印加電流量を長時間に渡って保持しなければならず、その間にレーザ出力が変動し画像濃度が変化してしまう可能性がある。
【0005】
この点、特開平7−72407号公報によれば、複数個の半導体レーザアレイの複数の発光点から射出されるレーザ光をプリズム等のビーム合成手段を用いて合成させ、恰も1つの光源から複数本のレーザ光が射出される如く構成したマルチビーム光源ユニットが提案されている。これによれば、1個の半導体レーザアレイに要求される発光点の数を半減させることができるので、これらの発光点の光出力の検出〜フィードバック制御による光出力の設定処理に要する処理時間も半減させることができる。よって、画像濃度の変動を最小限に抑えて、高品質な画像を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
複数個の半導体レーザアレイの各々は、複数個の発光点に対して単一のコリメータレンズが配設されて、各発光点からのレーザ光は平行光束化して、走査光学系に入射させる構成とされる。ここに、走査光学系全体の副走査倍率によりビームスポット列の隣接ピッチが決定されることとなる。
【0007】
しかしながら、半導体レーザアレイは各々走査光学系全体の副走査倍率によりその配列間隔が像面でのビームスポット列の隣接ピッチに拡大されて投影されるため、半導体レーザアレイの配列角度及び半導体レーザアレイ同士の配置関係を精度よく合わせないとビームスポットの配列順序が合わなかったり、良好なピッチ精度が得られないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、半導体レーザアレイ個々のビームスポット列の副走査ピッチの調整を可能とするとともに、その調整を単純作業で容易かつ確実に行えるようにすることで組立効率を向上させ得るマルチビーム光源装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、半導体レーザアレイのビームスポット列間の相対位置合わせの調整を可能とするとともに、その調整を単純作業で容易かつ確実に行えるようにすることで組立効率を向上させ得るマルチビーム光源装置を提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明では、上述のように2個の半導体レーザアレイを用いて多ビームを走査させる場合にも単ビーム時と同等に高品位な画像記録を行わせ得るマルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、直線上に複数個の発光点を有する第1の半導体レーザアレイと、この第1の半導体レーザアレイと同一構造の第2の半導体レーザアレイと、前記第1の半導体レーザアレイから射出される複数のレーザ光をカップリングする第1のカップリングレンズと、前記第2の半導体レーザアレイから射出される複数のレーザ光をカップリングする第2のカップリングレンズと、前記第1の半導体レーザアレイと前記第1のカップリングレンズとを第1の射出軸上に配置させるとともに前記第2の半導体レーザアレイと前記第2のカップリングレンズとを前記第1の射出軸に対して所定角度ずらされた第2の射出軸上に配置させてこれらの部材を一体に支持するベース部材と、を備え、前記第1の半導体レーザアレイを前記第1の射出軸に対して略平行に設定された第1の回転軸を中心に前記ベース部材に回動調整自在に支持させ、前記第2の半導体レーザアレイを前記第2の射出軸に対して略平行に設定されて前記第1の回転軸と非平行な第2の回転軸を中心に前記ベース部材に回動調整自在に支持させてなり、前記ベース部材は、前記第1及び第2の半導体レーザアレイから出射される複数のレーザ光を走査して被走査面にビームスポットを形成するための走査光学系の光軸と略平行に設定され、前記第1の半導体レーザアレイの支持位置と前記第2の半導体レーザアレイの支持位置との間を通る第3の回転軸を中心として回動調整自在に設けられている。
【0012】
従って、第1及び第2の2個の半導体レーザアレイを各々個別にその射出軸と略平行に設定された第1及び第2の回転軸を中心にベース部材に回動調整自在に支持させるとともに、第1及び第2の回転軸を互いに非平行としてなるので、各半導体レーザアレイのビームスポット列を分離させることができ、半導体レーザアレイ毎に独立してその姿勢を保つことが可能となり、組立効率を向上させることができる。
【0014】
また、第1、第2の一対の半導体レーザアレイ及びカップリングレンズを同一のベース部材上に支持させるとともに、このベース部材を走査光学系の光軸と略平行に設定された第3の回転軸を中心にホルダ部材に回動調整自在に保持させてなるので、各半導体レーザアレイのビームスポット列間の副走査方向における相対位置の微調整が可能となり、ピッチ設定精度が向上し、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0015】
請求項記載の発明は、直線上に複数個の発光点を有する第1の半導体レーザアレイと、この第1の半導体レーザアレイと同一構造の第2の半導体レーザアレイと、前記第1の半導体レーザアレイから射出されるレーザ光をカップリングする第1のカップリングレンズと、前記第2の半導体レーザアレイから射出されるレーザ光をカップリングする第2のカップリングレンズと、前記第1の半導体レーザアレイと前記第1のカップリングレンズとを第1の射出軸上に配置させて前記第1の射出軸に対して略平行に設定された第1の回転軸を中心に一体に回動調整自在に支持する第1のベース部材と、前記第2の半導体レーザアレイと前記第2のカップリングレンズとを第2の射出軸上に配置させて前記第2の射出軸に対して略平行に設定されて前記第1の回転軸と非平行な第2の回転軸を中心に一体に回動調整自在に支持する第2のベース部材と、前記第1及び第2の半導体レーザアレイから出射される複数のレーザ光を走査して被走査面にビームスポットを形成するための走査光学系の光軸と略平行に設定され、前記第1の半導体レーザアレイの支持位置と前記第2の半導体レーザアレイの支持位置との間を通る第3の回転軸を中心として回動調整自在に設けられて前記第1及び第2のベース部材を保持するホルダ部材と、を備える。
【0016】
従って、第1及び第2の各対毎に半導体レーザアレイ及びカップリングレンズをその射出軸と略平行に設定された第1及び第2の回転軸を中心に各々回動調整自在な第1及び第2のベース部材に一体に支持させるとともに、これらの第1及び第2の回転軸を互いに非平行としてなるので、カップリングレンズと発光点との配置関係を保ったまま半導体レーザアレイ毎のピッチ調整を行うことが可能となり、ピッチ調整に伴う他の光学性能への影響を回避し、容易、かつ、確実に調整を行うことができ、組立効率を向上させることができる。
【0018】
また、第1、第2の一対のベース部材を同一のホルダ部材上に保持させるとともに、このホルダ部材を走査光学系の光軸と略平行に設定された第3の回転軸を中心として回動調整自在に設けたので、各半導体レーザアレイのビームスポット列間の副走査方向における相対位置の微調整が可能となり、ピッチ設定精度が向上し、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載のマルチビーム光源装置において、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とは前記走査光学系におけるポリゴンミラー反射点近傍で交差するように設定されている。
【0020】
従って、第1及び第2の回転軸を走査光学系におけるポリゴンミラー反射点近傍で交差するように設定することで、反射点位置の差による光学性能のばらつきを抑えることができ、よって、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0021】
請求項記載の発明のマルチビーム走査装置は、請求項1ないしの何れか一に記載のマルチビーム光源装置と、このマルチビーム光源装置により出力される複数のレーザ光を偏向走査させる偏向手段と、この偏向手段により偏向走査される複数のレーザ光を被走査面上に光スポットとして結像させる結像光学系とを有する走査光学系と、を備える。
【0022】
従って、各光スポットの間隔の均一なる状態で感光体等の被走査面上への光書込みを行わせることができ、よって、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図6に基づいて説明する。まず、本実施の形態の前提として、半導体レーザアレイを用いた場合の結像関係について図1及び図2を参照して説明する。図1は2つの発光点1a,1bを有する半導体レーザアレイ1の発光点間隔をd、その副走査方向成分をds、走査光学系2の副走査倍率をβとすると、被走査面(感光体面等の像面)3上での副走査ピッチPsは、概ね、
Ps=β・ds
で表される。4は焦点距離fのコリメートレンズ(カップリングレンズ)である。
【0024】
ここで、副走査倍率βは通常3〜7倍程度であるので、半導体レーザアレイ1の発光点間隔dが比較的狭い(10〜30μm)場合には、図2(a)に示すように発光点1a,1bの配列方向を副走査方向に配列させ所定の副走査ピッチPs(例えば、16dot/mmの場合であれば、63.5μm)が得られるように発光点間隔dに合わせて副走査倍率βの設計がなされる。一方、半導体レーザアレイ1の発光点間隔dが比較的広い(100〜150μm)場合には、図2(b)に示すように発光点1a,1bの配列方向を主走査方向とし射出軸aに垂直な面内で角度θだけ傾けることにより生ずる副走査方向成分を利用して副走査倍率βの設計がなされる。
【0025】
ここに、本実施の形態では、図2(a)方式を前提としており、基本的には、図3に示すように、4個の発光点1a〜1dを有する半導体レーザアレイ(発光点間隔14μm)1を用い、コリメートレンズ4の光軸Cを対称として副走査方向に正確に配置させた場合に所定の副走査ピッチが得られるように走査光学系2が設計されている(d=ds)。
【0026】
このような前提の下、本実施の形態の構成例を図4ないし図6により説明する。図4は本実施の形態のマルチビーム光源装置の分解斜視図、図5はその組立状態における縦断側面図である。本実施の形態は、各々4個の発光点を有する2個の半導体レーザアレイ11,12(第1,2の半導体レーザアレイ)を用いる8ビーム光源装置として構成されている。これらの半導体レーザアレイ11,12は同一構造で形成されている。また、これらの半導体レーザアレイ11,12に対して対をなし、射出光を平行光として走査光学系にカップリングさせるためのカップリングレンズ13,14(第1,2のカップリングレンズ)も設けられている。
【0027】
半導体レーザアレイ11,12は、各々主走査方向に微小に傾斜させた(本実施の形態では約1.5°)ベース部材15の嵌合穴15a,15bに個別に円筒状ヒートシンク部16,17の半分厚を嵌合させ押え部材18,19の突起18a,19aをヒートシンク部16,17の切欠部16a,17aに合わせた状態で背面側からねじ20によりベース部材15に取付けられている。
【0028】
また、ベース部材15はホルダ部材21に円筒状係合部15cを係合させた状態で、ねじ22を長穴21a,21bを介してねじ穴15d,15eにねじ止めすることにより固定されて光源ユニットが構成される。このとき、各半導体レーザアレイ11,12の発光点同士の位置合せを行うためベース部材15をホルダ部材21に対して円筒状係合部15cの中心を回転軸(第3の回転軸)としてγ方向の角度調整を行うと同時に、この角度調整によっても発光点の配列方向が常に副走査方向との平行を保てるようにヒートシンク部16,17の各々の中心を回転軸(第1及び第2の回転軸)として押え部材18,19を各々回動させることにより、α方向の角度が補正自在とされている。
【0029】
カップリングレンズ13,14は各々その外周をベース部材15の半円状の取付面15f,15gに沿わせて発光点から射出した発散ビームが平行光束となるよう位置決めされ接着される。
【0030】
光学ハウジングへの取付けは、取付壁23に形成された基準穴23aにホルダ部材21の円筒部21cを係合させてねじにより固定される。
【0031】
なお、本実施の形態では、ヒートシンク部16,17の中心である回転軸(第1及び第2の回転軸)を射出軸a1,a2に、円筒状係合部15cの中心を走査光学系の光軸Cに、各々略一致させているが、必ずしも一致させる必要はなく、図6に示すような関係が維持されるよう略平行であればよい。
【0032】
図6には被走査面(感光体面等の像面)上における半導体レーザアレイ11,12の各ビームスポット列の配置関係を示す。図6では、半導体レーザアレイ11の4個の発光点により形成されるビームスポットを24a〜24dで示し、半導体レーザアレイ12の4個の発光点により形成されるビームスポットを25a〜25dで示す。半導体レーザアレイ11,12において発光点は等間隔に並んでいるため隣接するビームスポット間のピッチPsも均等で、本実施の形態では記録ピッチPに対して1ライン置きに配列するよう副走査倍率βが設計されている。また、各半導体レーザアレイ11,12の射出軸a1,a2が主走査方向に僅かに傾斜されていることでビームスポット列は主走査方向に分離され間隔xだけ隔てて配置され、γ方向への回転により各ビームスポット列の配列を1ライン分ずらすことで各ラインを走査するようにしている。
【0033】
このように、本実施の形態によれば、半導体レーザアレイ11,12は各々個別にその射出軸a1,a2と略一致させて設定された回転軸(第1及び第2の回転軸)を有し各々の回転軸を中心として回動調整可能に支持してなるとともに、これらの回転軸は互いに非平行であるので、被走査面上における各半導体レーザアレイ11,12のビームスポット列を分離させることができ、よって、半導体レーザアレイ11,12毎に独立して姿勢を保つことが可能となり組立効率が向上する。併せて、一対の半導体レーザアレイ11,12及びカップリングレンズ13,14が同一のベース部材15上に支持されているとともに、このベース部材15は走査光学系2の光軸Cと略一致させて設定された回転軸(第3の回転軸)を中心として回動調整可能に支持されているので、各半導体レーザアレイ11,12のビームスポット列間の副走査方向の相対位置の微調整が可能となり、ピッチ設定精度が向上する。よって、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0034】
本発明の第二の実施の形態を図7ないし図10に基づいて説明する。本実施の形態では、図2(b)方式を前提としており、基本的には、図7に示すように、2個の発光点31a,31bを有する半導体レーザアレイ(発光点間隔100μm)31を用い、コリメートレンズ32の光軸Cを対称として主走査方向に配置させ、光軸Cに垂直な面内で角度α回動させ、その副走査方向成分ds=d・sinαにより副走査方向に正確な所定の副走査ピッチPsが得られるように走査光学系が設計されている。
【0035】
このような前提の下、本実施の形態の構成例を図8ないし図10により説明する。図8は本実施の形態のマルチビーム光源装置の分解斜視図、図9はその組立状態における縦断側面図である。本実施の形態は、各々2個の発光点を有する2個の半導体レーザアレイ41,42(第1,2の半導体レーザアレイ)を用いる4ビーム光源装置として構成されている。
【0036】
まず、半導体レーザアレイ41,42は各々ベース部材43,44(第1,2のベース部材)に形成された嵌合穴43a,44aに圧入され固定されている。カップリングレンズ45,46(第1,2のカップリングレンズ)は各々その外周をベース部材43,44の半円状の取付面43b,44bに沿わせて各々の半導体レーザアレイ41,42の2個の発光点から射出された発散ビームが平行光束となるよう位置決めされ接着されている。
【0037】
これらのベース部材43,44は、中間部材47の主走査方向に微小に傾斜させた取付面47aに各々円筒状係合部43c,44cを係合穴47b,47cに係合させ、ねじ48を各々2ヶ所ずつ穴47d,47eを介してねじ穴43d,44dにねじ止めすることにより固定されている。また、中間部材47はホルダ部材49にねじ50をねじ穴47f,47gにねじ止めすることにより固定されている。このようにして光源ユニットが構成されている。ここに、ホルダ部材49は光学ハウジング取付壁51に形成された基準穴51aに係合し、走査光学系の光軸Cと同軸上に位置させて円筒部49aが形成されており、この円筒部49aの中心を回転軸(第3の回転軸)として回動調整自在に保持されている。
【0038】
さらに、ねじりスプリング52は基準穴51aから突出してホルダ部材49の円筒部49aに挿入されその一端52aが止輪53の穴53aに挿入されるとともにスプリング自身を圧縮させることにより止輪53を円筒部49a外周に形成された突起部49bに引っ掛け、他端52cが光学ハウジング取付壁51の係止部51bに引っ掛けられている。これにより、ホルダ部材49はねじりスプリング52の付勢力により光学ハウジング取付壁51に密着するように取付けられている。また、止輪53の立ち上げ部53cがホルダ部材49の突起49bに係止することにより、時計方向の回転付勢力が付与されており、この付勢力に抗して調整ねじ54がハウジングに固定され、ホルダ部材49の一側に形成されたレバー片49cに突き当てることにより、調整ねじ54の送りにより円筒部49aの中心を回転軸としてγ方向に回転調整自在に保持されている。
【0039】
このとき、各ベース部材43,44についても同時に円筒状係合部43c,44cの中心を回転軸(第1、第2の回転軸)としてホルダ部材49に対して回動調整自在に支持させているので、上述のようにホルダ部材49の回動調整によりγ調整を行っても各ベース部材43,44のα方向の角度補正により各半導体レーザアレイ41,42は常に所定の角度αを保つように構成されている。
【0040】
なお、本実施の形態でも円筒状係合部43a,44aの中心を射出軸a1、a2に略一致させているが、必ずしも一致させる必要はなく、図10に示すような関係が維持されるよう略平行であればよい。
【0041】
図10には被走査面(感光体面等の像面)上における半導体レーザアレイ41,42の各ビームスポット列の配置関係を示す。図10では、半導体レーザアレイ41の発光点により形成されるビームスポットを55a,55bで示し、半導体レーザアレイ42の発光点により形成されるビームスポットを56a,56bで示す。発光点間隔dは走査光学系の倍率によりビームスポット間隔Pmに投影されるが、ビームスポット列毎にα方向に傾けることで副走査ピッチPに合わせることができる。また、各半導体レーザアレイ41,42の射出軸a1,a2が主走査方向に僅かに傾斜されていることでビームスポット列は主走査方向に分離され間隔xだけ隔てて配置され、γ方向への回転することで各ビームスポット列の配列を2ライン分ずらし各ラインを走査するようにしている。
【0042】
このように、本実施の形態によれば、半導体レーザアレイ41及びカップリングレンズ45が射出軸a1上に設けられたベース部材43と、半導体レーザアレイ42及びカップリングレンズ46が射出軸a2に設けられたベース部材44とを、各々射出軸a1,a2と略一致させて設定された非平行な各々の回転軸を中心に回動調整自在としてホルダ部材49に支持させてなるので、カップリングレンズ45,46と発光点との配置関係を保ったまま半導体レーザアレイ41,42毎のピッチ調整を行うことが可能となり、ピッチ調整に伴う他の光学性能への影響を回避し、容易、かつ、確実に調整を行うことができ、組立効率が向上する。さらに、これらの一対のベース部材43,44を同一のホルダ部材49上に保持させるとともに、このホルダ部材49を走査光学系の光軸Cと略一致させて設定された回転軸を中心として回動調整自在に設けているので、各半導体レーザアレイ41,42のビームスポット列間の副走査方向における相対位置の微調整が可能となり、ピッチ設定精度が向上し、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0043】
本発明の第三の実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態は、第一の実施の形態又は第二の実施の形態の如く構成された光源ユニット(マルチビーム光源装置)61のレーザプリンタへの適用例を示すものである。
【0044】
上述の如く構成された光源ユニット61は何れの実施の形態においても、図11に示すように半導体レーザアレイ62,63(11,12又は41,42に相当する)とカップリングレンズ64,65(13,14又は45,46に相当する)との光軸を射出軸a1,a2上で一致させることで主走査方向に対称に射出角度を持たせ、走査光学系66中の偏向手段としてのポリゴンミラー67の反射点近傍で射出軸a1,a2(従って、第1及び第2の回転軸)が交差するように配置されている。各半導体レーザアレイ62,63から射出された複数のレーザビームはシリンダレンズ68を介してポリゴンミラー67で一括して偏向走査され、ビーム結像光学系を構成するfθレンズ69、ミラー70及びトロイダルレンズ71により被走査面としての感光体72上に結像され、副走査方向のピッチPにて複数ライン同時に書込み記録が行われる。
【0045】
従って、射出軸a1,a2(第1及び第2の回転軸)を走査光学系66におけるポリゴンミラー67の反射点近傍で交差するように設定することで、反射点位置の差による光学性能のばらつきを抑えることができ、よって、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0046】
なお、第一の実施の形態では、各々4個の発光点を有する半導体レーザアレイ11,12を用い、第二の実施の形態では各々2個の発光点を有する半導体レーザアレイ41,42を用いたが、このような発光点数に制約されないのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1及び第2の半導体レーザアレイを各々個別にその射出軸と略平行に設定された第1及び第2の回転軸を中心としてベース部材に回動調整自在に支持させるとともに、第1及び第2の回転軸を互いに非平行としてなるので、各半導体レーザアレイのビームスポット列を分離させることができ、半導体レーザアレイ毎に独立してその姿勢を保つことが可能となり、組立効率を向上させることができる。
【0048】
請求項記載の発明によれば、第1、第2の一対の半導体レーザアレイ及びカップリングレンズを同一のベース部材上に支持させるとともに、このベース部材を走査光学系の光軸と略平行に設定された第3の回転軸を中心としてホルダ部材に回動調整自在に保持させてなるので、各半導体レーザアレイのビームスポット列間の副走査方向における相対位置の微調整が可能となり、ピッチ設定精度が向上し、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0049】
請求項記載の発明によれば、第1及び第2の各対毎に半導体レーザアレイ及びカップリングレンズをその射出軸と略平行に設定された第1及び第2の回転軸を中心として各々回動調整自在な第1及び第2のベース部材に一体に支持させるとともに、これらの第1及び第2の回転軸を互いに非平行としてなるので、カップリングレンズと発光点との配置関係を保ったまま半導体レーザアレイ毎のピッチ調整を行うことが可能となり、ピッチ調整に伴う他の光学性能への影響を回避し、容易、かつ、確実に調整を行うことができ、組立効率を向上させることができる。
【0050】
請求項記載の発明によれば、第1、第2の一対のベース部材を同一のホルダ部材上に保持させるとともに、このホルダ部材を走査光学系の光軸と略平行に設定された第3の回転軸を中心として回動調整自在に設けたので、各半導体レーザアレイのビームスポット列間の副走査方向における相対位置の微調整が可能となり、ピッチ設定精度が向上し、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0051】
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2に記載のマルチビーム光源装置において、第1及び第2の回転軸を走査光学系におけるポリゴンミラー反射点近傍で交差するように設定したので、反射点位置の差による光学性能のばらつきを抑えることができ、よって、高品位な画像記録を行わせることができる。
【0052】
請求項記載の発明のマルチビーム走査装置によれば、請求項1ないしの何れか一に記載のマルチビーム光源装置を備えるので、各光スポットの間隔の均一なる状態で感光体等の被走査面上への光書込みを行わせることができ、よって、高品位な画像記録を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提として、2つの発光点を有する半導体レーザアレイの発光点ピッチと被走査面における副走査ピッチとの関係を示す光学系説明図である。
【図2】その複数個の発光点の配列方式を示す説明図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態の前提とする発光点の配列方式を示す説明図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態のマルチビーム光源装置を示す分解斜視図である。
【図5】その組立状態における縦断側面図である。
【図6】被走査面上でのビームスポット配列を示す説明図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態の前提とする発光点の配列方式を示す説明図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態のマルチビーム光源装置を示す分解斜視図である。
【図9】その組立状態における縦断側面図である。
【図10】被走査面上でのビームスポット配列を示す説明図である。
【図11】本発明の第三の実施の形態のレーザプリンタ構成例を示す斜視図である。である。
【符号の説明】
11 第1の半導体レーザアレイ
12 第2の半導体レーザアレイ
13 第1のカップリングレンズ
14 第2のカップリングレンズ
15 ベース部材
21 ホルダ部材
41 第1の半導体レーザアレイ
42 第2の半導体レーザアレイ
43 第1のベース部材
44 第2のベース部材
45 第1のカップリングレンズ
46 第2のカップリングレンズ
49 ホルダ部材
61 マルチビーム光源装置
62 第1の半導体レーザアレイ
63 第2の半導体レーザアレイ
64 第1のカップリングレンズ
65 第2のカップリングレンズ
66 走査光学系
67 ポリゴンミラー
69,71 結像光学系
a1 第1の射出軸
a2 第2の射出軸
C 走査光学系の光軸

Claims (4)

  1. 直線上に複数個の発光点を有する第1の半導体レーザアレイと、
    この第1の半導体レーザアレイと同一構造の第2の半導体レーザアレイと、
    前記第1の半導体レーザアレイから射出される複数のレーザ光をカップリングする第1のカップリングレンズと、
    前記第2の半導体レーザアレイから射出される複数のレーザ光をカップリングする第2のカップリングレンズと、
    前記第1の半導体レーザアレイと前記第1のカップリングレンズとを第1の射出軸上に配置させるとともに前記第2の半導体レーザアレイと前記第2のカップリングレンズとを前記第1の射出軸に対して所定角度ずらされた第2の射出軸上に配置させてこれらの部材を一体に支持するベース部材と、
    を備え、
    前記第1の半導体レーザアレイを前記第1の射出軸に対して略平行に設定された第1の回転軸を中心に前記ベース部材に回動調整自在に支持させ、前記第2の半導体レーザアレイを前記第2の射出軸に対して略平行に設定されて前記第1の回転軸と非平行な第2の回転軸を中心に前記ベース部材に回動調整自在に支持させてなり、
    前記ベース部材は、前記第1及び第2の半導体レーザアレイから出射される複数のレーザ光を走査して被走査面にビームスポットを形成するための走査光学系の光軸と略平行に設定され、前記第1の半導体レーザアレイの支持位置と前記第2の半導体レーザアレイの支持位置との間を通る第3の回転軸を中心として回動調整自在に設けられている、マルチビーム光源装置。
  2. 直線上に複数個の発光点を有する第1の半導体レーザアレイと、
    この第1の半導体レーザアレイと同一構造の第2の半導体レーザアレイと、
    前記第1の半導体レーザアレイから射出されるレーザ光をカップリングする第1のカップリングレンズと、
    前記第2の半導体レーザアレイから射出されるレーザ光をカップリングする第2のカップリングレンズと、
    前記第1の半導体レーザアレイと前記第1のカップリングレンズとを第1の射出軸上に配置させて前記第1の射出軸に対して略平行に設定された第1の回転軸を中心に一体に回動調整自在に支持する第1のベース部材と、
    前記第2の半導体レーザアレイと前記第2のカップリングレンズとを第2の射出軸上に配置させて前記第2の射出軸に対して略平行に設定されて前記第1の回転軸と非平行な第2の回転軸を中心に一体に回動調整自在に支持する第2のベース部材と、
    前記第1及び第2の半導体レーザアレイから出射される複数のレーザ光を走査して被走査面にビームスポットを形成するための走査光学系の光軸と略平行に設定され、前記第1の半導体レーザアレイの支持位置と前記第2の半導体レーザアレイの支持位置との間を通る第3の回転軸を中心として回動調整自在に設けられて前記第1及び第2のベース部材を保持するホルダ部材と、
    を備えるマルチビーム光源装置。
  3. 前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とは前記走査光学系におけるポリゴンミラー反射点近傍で交差するように設定されている請求項1又は2に記載のマルチビーム光源装置。
  4. 請求項1ないしの何れか一に記載のマルチビーム光源装置と、
    このマルチビーム光源装置により出力される複数のレーザ光を偏向走査させる偏向手段と、この偏向手段により偏向走査される複数のレーザ光を被走査面上に光スポットとして結像させる結像光学系とを有する走査光学系と、
    を備えるマルチビーム走査装置。
JP35531099A 1999-12-15 1999-12-15 マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置 Expired - Fee Related JP3640241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35531099A JP3640241B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35531099A JP3640241B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001174731A JP2001174731A (ja) 2001-06-29
JP3640241B2 true JP3640241B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=18443183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35531099A Expired - Fee Related JP3640241B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3640241B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7206014B2 (en) 2001-07-24 2007-04-17 Ricoh Company, Ltd. Multi-beam pitch adjusting apparatus and image forming apparatus
JP4898767B2 (ja) * 2002-05-15 2012-03-21 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4027293B2 (ja) 2003-09-24 2007-12-26 キヤノン株式会社 走査光学装置
JP4837004B2 (ja) * 2008-09-08 2011-12-14 株式会社リコー 光走査装置と画像形成装置、並びに画像情報処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001174731A (ja) 2001-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7460145B2 (en) Multi-beam pitch adjusting apparatus and image forming apparatus
US6775041B1 (en) Multibeam scanning apparatus
JPH1184283A (ja) マルチビーム走査装置及び光源装置
JP3487550B2 (ja) マルチビーム走査装置
JP2000105347A (ja) マルチビ―ム光源装置、マルチビ―ム走査装置および画像形成装置
JP4098849B2 (ja) マルチビーム光源装置
JP3640241B2 (ja) マルチビーム光源装置及びマルチビーム走査装置
JP3670858B2 (ja) マルチビーム光源装置
JPH07104208A (ja) 光ビーム走査装置
JP4138999B2 (ja) マルチビーム光走査装置
JP4695498B2 (ja) マルチビーム光源装置
JPH09288245A (ja) 光走査装置
JP3913357B2 (ja) マルチビーム光走査装置および画像形成装置
KR100803591B1 (ko) 주사경사 및 주사만곡 보정을 위한 반사경의 위치조정구조및 이를 채용한 광주사장치
JPH05167791A (ja) 画像記録装置
JP4018894B2 (ja) 光走査装置
JPH10319336A (ja) マルチビーム光源装置およびこれを用いた光偏向走査装置
JP2007183414A (ja) 光源装置並びにそれを用いた光走査装置、画像形成装置
JP3802223B2 (ja) 光源装置
JP2005305950A (ja) マルチビームレーザ光源装置及びマルチビーム走査光学装置
JPH0915521A (ja) レーザー光源装置
JP2001075038A (ja) 光偏向装置
JP2001042238A (ja) マルチビーム走査装置
JP3441577B2 (ja) マルチビーム走査装置
JP5025347B2 (ja) 光源装置、合成光源装置、光走査装置、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3640241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees