JPH09223113A - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム

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JPH09223113A
JPH09223113A JP8029659A JP2965996A JPH09223113A JP H09223113 A JPH09223113 A JP H09223113A JP 8029659 A JP8029659 A JP 8029659A JP 2965996 A JP2965996 A JP 2965996A JP H09223113 A JPH09223113 A JP H09223113A
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JP
Japan
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information processing
data
application program
input
processing system
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Application number
JP8029659A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yoshimura
斉 吉村
Hirochika Kishimoto
泰親 岸元
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークにより複数台の情報処理装置が
接続される情報処理システムにおいて、アプリケーショ
ンプログラムでのデータの処理作業を複数台の情報処理
装置で共有または転送でき、アプリケーションプログラ
ムでのデータの処理作業をネットワーク上の情報処理装
置で正確かつ速やかに引き継ぐことができる情報処理シ
ステムを提供する。 【解決手段】 データ処理装置と2台の情報処理装置の
端末装置51・52とがネットワークにより接続される
情報処理システムにおいて、入力装置61および表示装
置71でデータ入力・表示されることで実行されている
アプリケーションプログラムの処理作業を、入力装置6
2および表示装置72でもデータ入力・表示を可能とす
ることで、端末装置51・52の操作者が共有できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの作成およ
び編集を行う情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−202927号公報には、複
数の利用者による同一データの同時編集作業を互いに独
立した環境で行うことを目的とした情報処理システムが
開示されている。この情報処理システムでは、同時使用
を前程に作成されたアプリケーションプログラムを複数
の利用者で同時使用することが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−202927号公報に開示される上記情報処理シス
テムは、以下の問題点を有している。この情報処理シス
テムでは、同時使用を前程に作成されたアプリケーショ
ンプログラムを複数の利用者で同時使用することはでき
るが、それ以外のアプリケーションプログラムでは対応
できない。
【0004】また、複数の利用者が遠隔地で操作してい
る場合には、一方の利用者で入力/編集される理由が不
明のまま、不安を感じながら作業を進めねばならず、現
実の作業環境ではストレスが溜り作業効率が悪化する。
【0005】さらに、複数の利用者が現実的に同じ作業
を行うことは希であり、このような操作が発生する場面
は、専任の利用者に他の利用者が、操作方法あるいは状
況に応じて入力するデータを尋ねる場合や、専任の利用
者からその操作を引き継ぐ場合に発生するケースが多
く、上記の情報処理システムでは、このようなケースに
対応することができない。
【0006】また、複数の利用者が同じプログラム資源
を二者以上で共有することが前提になっているが、継続
して他の専任の利用者に引き継ぐことはできない。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ネットワークにより複数
台の情報処理装置が接続される情報処理システムにおい
て、アプリケーションプログラムでのデータの処理作業
を複数台の情報処理装置で共有あるいは転送できる情報
処理システムを提供することにあり、さらに他の目的
は、ネットワークにより1台または複数台の情報処理装
置が接続される情報処理システムにおいて、アプリケー
ションプログラムでのデータの処理作業を正確かつ速や
かに引き継ぐことができる情報処理システムを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る情
報処理システムは、上記の課題を解決するために、デー
タやアプリケーションプログラムを格納し処理するため
のデータ処理装置と、少くともデータを入力するための
データ入力手段およびデータを表示するためのデータ表
示手段を有する複数台の情報処理装置とが、ネットワー
クにより接続される情報処理システムにおいて、ある情
報処理装置で実行されているアプリケーションプログラ
ムの現時点の処理状態を他の情報処理装置にも表示する
表示共有手段を備えていることを特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、ネットワーク上の複
数台の情報処理装置において、一方の操作者がある情報
処理装置で行っている作業を、他の情報処理装置を利用
する他の操作者に対し表示できることで、アプリケーシ
ョンプログラムの動作状態を説明したり、あるいは教育
的な意味で操作方法や状況に応じて入力するデータを説
明したりすることが可能になる。
【0010】請求項2の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加
えて、ある情報処理装置で実行されているアプリケーシ
ョンプログラムに対して、他の情報処理装置からもデー
タの入力を可能とする入力共有手段を備えていることを
特徴としている。
【0011】上記の構成により、ある情報処理装置で実
行されているアプリケーションプログラムに対して、ネ
ットワーク上の他の情報処理装置でもデータの入力およ
び表示が可能になる。したがって、複数の操作者が共同
で一つのアプリケーションプログラムを操作し作業を進
めることができる。この場合、複数の操作者間で会話手
段により互いに音声通信を行いながら作業を進めること
が好ましい。
【0012】請求項3の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項2の構成に加
えて、ある情報処理装置で実行されているアプリケーシ
ョンプログラムを他の情報処理装置で継続して実行する
ために、前記アプリケーションプログラムの現時点の処
理状態を前記他の情報処理装置に転送する転送手段を備
えていることを特徴としている。
【0013】上記の構成により、必要に応じてアプリケ
ーションプログラムの実行状態を転送することで、転送
を受けた側の情報処理装置でこのアプリケーションプロ
グラムを継続実行できる。尚、この場合も、複数の操作
者間で会話手段により互いに音声通信を行いながら作業
の引き継ぎを行うことが好ましい。
【0014】上記のように、アプリケーションプログラ
ムを一度終了し、再度アプリケーションプログラムを最
初から立ち上げてプログラム操作の作業を引き継ぐ必要
がなく、アプリケーションプログラムの処理状態を転送
して該プログラムを他の情報処理装置で引き続き実行で
きるため、操作者間の作業の分断による無駄(オーバヘ
ッド)が削減される。
【0015】請求項4の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、データやアプリケー
ションプログラムを格納し処理するためのデータ処理装
置と、少くともデータを入力するためのデータ入力手段
およびデータを表示するためのデータ表示手段を有し、
複数のアプリケーションプログラムを同時に実行できる
1台または複数台の情報処理装置とが、ネットワークに
より接続される情報処理システムにおいて、ある情報処
理装置で実行されているアプリケーションプログラムの
現時点の処理状態をそのままの状態で前記データ処理装
置内に保存する保存手段と、前記アプリケーションプロ
グラムを再び実行するために、前に保存された該アプリ
ケーションプログラムの処理状態を再生する再生手段と
を備えていることを特徴としている。
【0016】上記の構成によれば、操作者の操作によ
り、一つのアプリケーションプログラムの実行状態をそ
のままの状態で保存しておき、後に実行状態を再生する
ことで、引き続き処理作業を行うことができる。したが
って、1台または複数台の情報処理装置において、アプ
リケーションプログラムでの処理作業の継続実行が速や
かになり、かつ簡素化できることになる。
【0017】従来の情報処理装置においては、情報処理
装置の全ての状態を保存し、電源を切った状態でも保持
し、再度処理を実行するために、保存した状態を再生す
ることにより行われていた。このような場合システム全
体で一つの状態しか保存できず、各アプリケーションの
状態を個別に保存することはできなかった。これに対
し、上記の情報処理システムでは、複数のプログラムの
処理途中の状態を、それぞれ個別に保存できる機能を有
することで、各アプリケーションを処理途中の状態で個
別に引き継ぐことができる。
【0018】請求項5の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項4の構成に加
えて、前記アプリケーションプログラムの処理状態を保
存するときに、この処理状態とともに操作者によって入
力される音声データを保存する保存手段と、前記アプリ
ケーションプログラムの処理状態を再生するときに、こ
の処理状態とともに前記音声データを再生する再生手段
とを備えていることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、アプリケーションプ
ログラムの実行状態とともに音声による情報も付加して
保存して、処理を再生する際に音声情報も再生すること
ができる。したがって、保存されていたアプリケーショ
ンプログラムの処理状態での不明点、引き継ぎ内容の重
要点などを音声で保存し再生する機能を有することで、
1台または複数台の情報処理装置における二者以上の利
用者の間での引き継ぎ作業を正確かつ簡単に行うことが
できる。
【0020】請求項6の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項4または5の
構成に加えて、各情報処理装置の操作者間で互いに音声
通信を行うための会話手段が各情報処理装置に設けられ
るとともに、前に保存されたアプリケーションプログラ
ムを再び実行するために、該アプリケーションプログラ
ムの処理状態を任意の情報処理装置に転送する転送手段
を備えていることを特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、情報処理装置が複数
台接続されたネットワーク環境において、音声通信機能
を実現することで、保存されたアプリケーションの実行
状態を、会話しながら他の情報処理装置に転送し、転送
された側の情報処理装置で引き続き処理を実行できる。
即ち、処理の引き継ぎを行う場合、ネットワーク環境下
の別の情報処理装置に引き継がれることがあるが、その
際に会話機能を利用し転送するアプリケーションプログ
ラム状況を説明することが可能になる。したがって、処
理作業を正確、確実に引き継ぐことができる。
【0022】請求項7の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項6の構成に加
えて、各アプリケーションプログラムと各アプリケーシ
ョンプログラムの転送先の情報処理装置との関係が設定
されるアドレスと、前記アドレスに基づいて、実行中の
あるいは前に保存されたアプリケーションプログラムの
処理状態をネットワーク上の情報処理装置のいずれかに
転送する転送手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0023】上記の構成により、実行中のあるいは前に
保存されたアプリケーションプログラムの処理状態を、
アドレスに基づき、ネットワーク上の予め設定された他
の情報処理装置に自動的に転送し、この情報処理装置で
転送されたプログラムを引き続き処理することができ
る。
【0024】従来の情報処理システムでは、アプリケー
ショプログラムを簡単に他の情報処理装置で引き継ぐこ
とができなかった。また、プログラムの引き継ぎについ
ては、専門の操作者が扱う装置に転送して継続実行する
ことが望ましいが、現状操作者の操作により指示しなけ
ればならない。そこで、上記の情報処理システムでは、
実行途中の状態で保存されたアプリケーションプログラ
ムの実行状態を、予め設定された情報処理装置に自動的
に転送する機能を有することで、有機的に処理を引き継
ぐことができる。
【0025】請求項8の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項2の構成に加
えて、手書きにより描かれる線画データや前記データ表
示手段の表示部における位置あるいは領域を指し示すポ
インティングデータ等のデータを入力するための手書き
データ入力手段が各情報処理装置に設けられるととも
に、複数台の情報処理装置の各手書きデータ入力手段に
よって入力されるデータを前記複数台の情報処理装置の
各データ表示手段に表示する入力表示共有手段を備えて
いることを特徴としている。
【0026】上記の構成により、複数台の情報処理装置
において、相互に手書きデータ入力手段をもって、各デ
ータ表示手段の表示部上に指し示したポインティングデ
ータを相互に表示し、入力した手書き入力の線画データ
を相互に表示できる。したがって、引き継ぎ処理される
プログラムの表示データを、他の情報処理装置のデータ
表示手段の表示部上で明確に指し示すことができ、画面
上のどの部分が不明でどの部分が重要であるか明確に指
示することができる。
【0027】請求項9の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項8の構成に加
えて、前記各データ表示手段は複数色によってデータを
表示する手段を有するとともに、前記各手書きデータ入
力手段によって入力されるデータの色を、同一の手書き
データ入力手段によって入力されるデータ内で色の変更
が可能なように指定できる色指定手段を備えていること
を特徴としている。
【0028】上記の構成により、データ表示手段がデー
タをカラー表示できるようにし、手書きデータ入力手段
によって入力されるデータの色を指定できるようにする
ことで、重要なポイントに赤色などの目立つ色を使うな
どして、転送先の操作者に対して明確に引き継ぎ事項を
伝えることができる。
【0029】請求項10の発明に係る情報処理システム
は、上記の課題を解決するために、請求項8または9の
構成に加えて、前記複数台の情報処理装置の各手書きデ
ータ入力手段によって入力される各データの色を相互に
異なるように指定する色指定手段を備えていることを特
徴としている。
【0030】上記の構成により、各手書きデータ入力手
段によって入力される各データの色を、情報処理装置ご
とに異なるように予め設定して自動的に指定することに
より、どの操作者の指示によるものかを明確に視認する
ことができ、また、どの部分がどのデータに関するもの
かも判別することが容易になる。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕本発明の実施の一形態について図1〜図
10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図2
は、本形態に係る情報処理システムにおいて、データ処
理装置10と1台の情報処理装置の端末装置51とが端
末制御装置4を介してネットワークにより接続される構
成例を示す構成図である。同図に示すように、データ処
理装置10は、補助記憶装置1、主記憶装置2、および
演算装置3を備えている。この情報処理システムは、ア
プリケーションプログラムでのデータの作成および編集
などを行う。
【0032】補助記憶装置1は、ハードディスク等から
なり、アプリケーションプログラム(以下、アプリと略
称する)や、アプリが利用するデータおよびテーブルな
どを格納・保存する。この補助記憶装置1は、電源の供
給を絶っても格納される情報を保持できる。主記憶装置
2は、半導体メモリ等からなり、各アプリを実行するた
めに、各アプリの記憶領域2a、実行される各アプリを
制御するためのコントロールブロック2b、およびアプ
リと表示装置71や入力装置61等の端末装置51との
対応表2cなどを保存する。演算装置3は、主記憶装置
2上のアプリを実行する。また、端末制御装置4は、演
算装置3からの指示で端末装置51の各装置を制御す
る。
【0033】端末装置51としては、入力装置(データ
入力手段)61、表示装置(データ表示手段)71、お
よび会話装置(会話手段)81が設けられている。入力
装置61は、文字データ等を演算装置3に送るためのキ
ーボードなどからなり、ほかに、音声データを入力する
ための音声入力手段、さらには、表示装置71上の位置
を指し示すために、移動量やボタンのON/OFFのデ
ータを発生するマウスや、タブレット上の座標やぺンの
上げ下げのデータを発生するデジタイザ等のポインティ
ング装置を含む構成としてもよい。表示装置71は、文
字データ、イメージデータ、およびポインティング装置
が指し示す位置等を複数の色を用いて表示可能なCRT
ディスプレイや液晶ディスプレイなどを有し、演算装置
3からの文字データ、グラフィックデータをディスプレ
イ上に表示する。また、会話装置81は、電話機等によ
り、この情報処理システムに設けられる交換機12を通
じて他の情報処理装置との間で音声通信を行うものであ
る。このほかに、端末装置51として音声データを出力
するための音声出力手段が設けられる構成としてもよ
い。
【0034】図1は、上記のように構成される情報処理
システムにおいて、データ処理装置10と2台の情報処
理装置の端末装置51・52とが端末制御装置4を介し
てネットワークにより接続される構成例を示す構成図で
ある。同様にして、上記の情報処理システムでは3台以
上の情報処理装置の端末装置51・52・…がネットワ
ークにより接続される構成としてもよい。尚、図1で
は、各端末装置51・52として入力装置61・62お
よび表示装置71・72のみが示され、図2に示した会
話装置81は各端末装置51・52で省略されている。
【0035】上記主記憶装置2には、補助記憶装置1か
ら各アプリをロードするための領域2a1 ・2a2 ・…
・2an と、ロードされたアプリ1からアプリnまでの
プログラムの実行状態を保存するプロセスコントロール
ブロック2b1 ・2b2 ・…・2bn と、各プログラム
がどの表示装置71・72や入力装置61・62により
利用者とインタフェースを維持しているかの対応表2c
とが存在する。
【0036】この情報処理システムにおいて、例えば、
現時点でアプリ1に対して入力・表示が可能なのは、入
力装置61および表示装置71だけであるとする。
【0037】図3は、このときのアプリ1のプロセスコ
ントロールブロック2b1 と、入力装置61および表示
装置71との対応表2cの状態を示している。同図に示
すように、アプリ1のプロセスコントロールブロック2
1 の表示装置へのポインタP1は、表示装置71を意
味するテーブルT71を指し示している。また、入力装置
へのポインタP2は、入力装置61を意味するテーブル
61を指し示している。演算装置3は、アプリ番号のプ
ロセスコントロールブロック2bをもとに、動作してい
るアプリの表示を表示装置番号で示される表示装置71
に行い、入力を入力装置番号で示される入力装置61か
ら行う。
【0038】通常、表示装置や入力装置は各アプリに1
つずつ定義されているだけであるので、それぞれのテー
ブルT71・T61のリンクポインタP3・P4は、情報が
ないことを表すNULLである。このとき、対応表2c
は図3に示す状態であり、アプリ1の領域2a1 とプロ
セスコントロールブロック2b1 とは、対応表2cによ
り表示装置71と入力装置61とに対応づけられてい
る。
【0039】しかしながら、上記構成の情報処理システ
ムでは、アプリ1の表示を利用者の意図により、別の表
示装置72でも表示することができる。
【0040】ここで、アプリが表示命令をだしてから、
表示装置にデータを送出する処理の流れ図を図5に示
す。表示命令では、まず、表示命令をだしたアプリのプ
ロセスコントロールブロック2bから表示装置制御テー
ブルへのポインタを取り込む(ステップ51(S5
1))。次に、ポインタがNULLかどうかを調べ(ス
テップ52(S52))、ポインタがNULLでなけれ
ば、表示装置制御テーブルのバッファに表示データをコ
ピーして書き込む(ステップ53(S53))。次に、
この表示装置制御テーブルのリンクポインタを取り込み
(ステップ54(S54))、ポインタがNULLでな
ければ、再びステップ53・54にて表示データのコピ
ーとポインタの取り込みとを繰り返し、ポインタがNU
LLになったら終了する。
【0041】図6に示すように、各表示装置71・72
・…・7nの表示装置制御テーブルのバッファにコピー
されたデータは、順次演算装置3により各表示装置71
・72・…・7nに送られ、画面に表示される。
【0042】通常、アプリ1の実行状態を表示する装置
は表示装置71に設定され、データ入力も入力装置61
に設定されている。利用者が表示装置72にもアプリ1
の実行状態を表示するためには、図4に示すように、ア
プリ1のプロセスコントロールブロック2b1 の表示装
置へのポインタP1が、表示装置71の制御テーブルT
71を指示するものとし、さらに、表示装置71のリンク
ポインタP3に表示装置72の制御テーブルT72を設定
すればよい。この場合、アプリ1の表示は表示装置71
と表示装置72のみであるから、表示装置72のリンク
ポインタP5はNULLに設定する。
【0043】上記の設定処理が表示共有手段として作用
することにより、図3に示す状態においてアプリ1の表
示装置71にのみ表示されていた情報が、表示装置72
にも表示されるようになる。ここで、アプリ1の入力装
置に関して入力装置61のみであるとするとき、アプリ
1の入力装置へのポインタP2は入力装置61の制御テ
ーブルT61を指示し、入力装置61のリンクポインタP
4はNULLである。
【0044】以上のように、上記情報処理システムで
は、ネットワーク上の端末装置51・52において、一
方の操作者が端末装置51で行っている作業を、他の端
末装置52を利用する他方の操作者に対し表示できるこ
とで、アプリケーションプログラムの動作状態を説明し
たり、あるいは教育的な意味で操作方法や状況に応じて
入力するデータを説明したりすることが可能になる。
【0045】また、上記情報処理システムでは、アプリ
1の表示を利用者の意図により、別の表示装置72でも
表示することができるばかりでなく、以下の設定とする
ことによって、入力装置61からのみならず入力装置6
2からもデータを入力することができる。
【0046】即ち、図7に示すように、アプリ1のコン
トロールブロック2b1 の入力装置へのポインタP2
が、入力装置61の制御テーブルT61を指示するものと
し、さらに、入力装置61のリンクポインタP4が入力
装置62の制御テーブルT62を指し示す状態に対応表2
cが設定される。このとき、表示装置へのポインタP1
は、表示装置71の制御テーブルT71を指し示し、表示
装置71のリンクポインタP3は、表示装置72の制御
テーブルT72を指し示す。表示装置72の制御テーブル
72のリンクポインタP5には、NULLが設定され
る。また、入力装置62の制御テーブルT62のリンクポ
インタP6には、NULLが設定される。
【0047】ここで、アプリの入力命令により、入力装
置からのデータを取り込む処理の流れ図を図8に示す。
尚、図9に示すように、それぞれの入力装置61・62
・…・6nから入力されたデータは、逐次、演算装置3
により各入力装置61・62・…・6nに対応した入力
装置制御テーブルのバッファに蓄積されるものとする。
【0048】アプリの入力命令では、まず、入力命令を
だしたアプリのプロセスコントロールブロック2bから
入力装置制御テーブルへのポインタを取り込む(ステッ
プ81(S81))。次に、ポインタがNULLかどう
かを調べ(ステップ82(S82))、ポインタがNU
LLでなければ、入力装置制御テーブルのバッファから
入力データの内容を取り込む(ステップ83(S8
3))。次に、この入力装置制御テーブルのリンクポイ
ンタを取り込み(ステップ84(S84))、ポインタ
がNULLでなければ、再びステップ83・84にて入
力データの取り込みとポインタの取り込みとを繰り返
し、ポインタがNULLになったら終了する。
【0049】したがって、対応表2cが図7に示す状態
に設定されるときに、即ち、入力装置へのポインタP2
が入力装置61の制御テーブルT61を指し示し、入力装
置61のリンクポインタP4に入力装置62の制御テー
ブルT62が設定され、入力装置62の制御テーブルT62
のリンクポインタP6にNULLが設定されることで、
入力共有手段として作用し、入力装置61・62両方か
らの入力を平行して処理できるようになる。さらに、入
力装置61・62からデータ入力されるアプリの表示を
表示装置71・72に並行して行うことができる。
【0050】また情報処理システムでは、図10に示す
ように、アプリ1の表示装置制御テーブルヘのポインタ
P1と入力装置制御テーブルへのポインタP2とから、
表示装置71の制御テーブルT71と入力装置61の制御
テーブルT61とをはずして、表示装置へのポインタP1
は表示装置72の制御テーブルT72を指し示すものと
し、表示装置72の制御テーブルT72のリンクポインタ
P5にNULLを設定し、同様に入力装置へのポインタ
P2は入力装置62の制御テーブルT62を指し示すもの
とし、入力装置62の制御テーブルT62のリンクポイン
タP6にNULLを設定することも可能である。このよ
うに設定されることで転送手段として作用し、アプリ1
の実行状態を表示装置71や入力装置61等の端末装置
51から、表示装置72や入力装置62等の端末装置5
2に転送し、端末装置52にてアプリ1を継続実行する
ことができる。
【0051】〔実施形態2〕本発明の他の実施形態につ
いて図11〜図18に基づいて説明すれば、以下のとお
りである。尚、説明の便宜上、上述の実施形態1の図面
に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記し、そ
の説明を省略する。
【0052】本形態に係る情報処理システムは、複数の
アプリを同時に実行できるオペレーティングシステムを
有するとともに、図2に示す情報処理システムと同様の
構成を有している。また、入力装置61に音声入力手段
が含まれるとともに、端末装置51としてさらに音声出
力手段が設けられている構成となっている。
【0053】上記情報処理システムにおけるアプリの実
行状態は、主記憶装置2上の各アプリのプログラム記億
領域2aの状態と、プロセスコントロールブロック2b
の状態とに規定されている。したがって、この実行状
態、即ち記憶内容を保存することで、アプリの途中状態
を保存することができ、保存した記憶内容を主記憶装置
2に乗せることで、途中状態からアプリを再生すること
か可能になる。そこで、図11(a)に示すように、動
作状況を保存したいアプリ1のプロセスコントロールブ
ロック2b1 の内容とプログラム記億領域2a1 の内容
とを、一旦補助記憶装置1に保存し、図11(b)に示
すように、一旦主記憶装置2からアプリ1の実行状態を
開放する。再度、このアプリ1を実行する時点で、図1
1(c)に示すように、補助記憶装置1からプロセスコ
ントロールブロック2b1 の内容とプログラム記憶領域
2a1 の内容とを読み出し再生することで、保存した時
点の状態からアプリ1を引き続き実行する。
【0054】上記の情報処理システムでは、図12の流
れ図に示すようにアプリ1の動作状態が保存される。即
ち、ステップ121(S121)にて起動されたアプリ
1が実行中(ステップ122(S122))に、アプリ
保存要求が発生しているかどうかがチェックされ(ステ
ップ123(S123))、保存要求がおこると音声の
録音プログラムが起動する(ステップ124(S12
4))。ここで、操作者が音声入力手段より音声を録音
することで、図14に示すように、録音された音声メモ
(音声データ)11が記億領域2a1 およびプロセスコ
ントロールブロック2b1 の内容に添付されて保存され
る(ステップ125(S125))。
【0055】このアプリ1を再生するときには、図13
の流れ図に示すように、アプリ再生要求がチェックされ
(ステップ131(S131))、再生要求かおこる
と、ステップ132(S132)および図15に示すよ
うに、補助記憶装置1から主記憶装置2に、記憶領域2
1 およびプロセスコントロールブロック2b1 の内容
とともに音声メモ11が読み込まれる。さらに、音声の
再生プログラムが起動して主記憶装置2に読み込まれた
音声メモ11を再生する処理がなされ(ステップ133
(S133))、こうして、アプリ1の実行が再生され
て引き続き処理作業が行われることになる(ステップ1
34(S134))。
【0056】上記構成の情報処理システムが、図16に
示すようにネットワークにより他の情報処理装置の端末
装置52に接続されている場合(但し、図16では演算
装置3および端末制御装置4が省略されている)、一方
の端末装置51を使用する操作者1と他方の端末装置5
2を使用する操作者2との間で会話することができる。
即ち、端末装置51・52としてそれぞれ会話装置81
・82が設けられるとともに、対応表2cに会話装置8
1・82が割り当てられているので、例えば端末装置5
1を使用する操作者1が表示装置71と入力装置61と
でアプリ1を動作させているときに、会話装置81によ
り端末装置52を使用する操作者2と会話装置82を通
じて会話することができる。
【0057】これにより、操作者1は、操作者2との会
話によりアプリ1の状況を説明しながら、上述の実施形
態1において説明したのと同様に、アプリ1の入力と表
示とが入力装置62と表示装置72とに変更されるよう
に、アプリ1と入力装置および表示装置との対応表2c
を設定することにより、アプリ1の処理状態を転送でき
るようになる。したがって、前に補助記憶装置1に保存
されたアプリ1の処理途中の状態も他の情報処理装置の
端末装置52に容易に転送できる。
【0058】さらに、図17に示すようなアプリ名(ア
プリの種類)、転送元の利用者、および転送先の利用者
を設定するテーブル(アドレス)を主記憶装置2に追加
する構成とする。このテーブルは、実行されるアプリの
登録名であるアプリケーション名の列と、あるアプリが
実行されていた場合にこのアプリの転送元となる端末装
置番号の列および転送先となる端末装置番号の列とによ
り構成される。ここで、端末装置とは一人の操作者が同
時に操作する表示装置、入力装置、および会話装置を一
括して指す。例えば、端末装置51は表示装置71、入
力装置61、および会話装置81により構成される。図
17の例では、アプリ1が端末装置51で実行されてい
るときに転送要求が発生した場合は端末装置52に転送
され、端末装置52で実行されている場合には端末装置
53に転送されるような設定になっている。また、アプ
リnに対しては転送先があらかじめ設定されていない。
【0059】図18は、図17のテーブルに従って、ア
プリの動作を自動的に転送する処理のフローチャートで
ある。ステップ181(S181)で起動されたアプリ
はアプリ転送要求の発生を監視しながらプログラムの実
行を継続する(ステップ182(S182))。ステッ
プ183(S183)でアプリ転送の要求が発生した場
合は、上記のテーブルに従って実行中のアプリケーショ
ン名と現在実行されている端末装置番号とから転送先の
利用者を検索する(ステップ184(S184))。そ
して、アプリと入力装置・表示装置・会話装置との対応
表を転送先の端末装置に変更し(ステップ185(S1
85))、アプリの自動的な転送機能を実現する。
【0060】同様に、前に補助記憶装置1に保存された
アプリの処理途中の状態も、転送要求が発生した場合に
図17のテーブルに従って、他の情報処理装置の端末装
置に自動的に転送できる。
【0061】〔実施形態3〕本発明のさらに他の実施形
態について図19〜図22に基づいて説明すれば、以下
のとおりである。尚、説明の便宜上、上述の実施形態1
および2の図面に示した部材と同一の部材には同一の符
号を付記し、その説明を省略する。
【0062】本形態に係る情報処理システムは、上述の
実施形態2の情報処理システムと同様の構成を有すると
ともに、図19に示すようにネットワークにより他の情
報処理装置の端末装置52が接続されている。但し、図
19では演算装置3および端末制御装置4が省略されて
いる。
【0063】さらに、端末装置51として入力装置61
の1つであるポインティング装置(手書きデータ入力手
段)91が設けられ、同様に 端末装置52として入力
装置62の1つであるポインティング装置92が設けら
れている。
【0064】上記ポインティング装置91・92から
は、位置あるいは領域の指示データとボタンデータとが
発生し、端末制御装置4により入力装置61・62のデ
ータと融合され、入力装置制御テーブルのバッファに取
り込まれる。取り込まれたポインティングデータを、移
動量やポジションから図20に示すように表示装置71
・72上にポインティングカーソルA・Bとして表示で
きる。尚、同図において、ポインティングカーソルAは
一方の操作者のポインティングカーソルの表示とし、ポ
インティングカーソルBは他方の操作者のポインティン
グカーソルの表示とする。
【0065】それぞれの端末のポインティング装置91
・92で指し示した位置を、両方の表示装置71・72
に表示する場合は、上述の実施形態1において説明した
のと同様に、アプリの入力と表示とが入力装置62と表
示装置72とにも行えるように対応表2cを変更して設
定すればよい。これにより、図20に示すように端末装
置51のポインティング装置91が指し示す位置が両方
の表示装置71・72で表示され、また端末装置52の
ポインティング装置92が指し示す位置も両方の表示装
置71・72で表示される。こうして、端末装置51の
操作者と端末装置52の操作者とがお互いの指し示した
い画面上の位置を明確に指示・視認できるようになる。
【0066】同様に、各ポインティング装置91・92
によって入力される線画等のグラフィックデータ、即
ち、各ポインティング装置91・92によって描画され
る軌跡も両方の表示装置71・72で表示できる。
【0067】ここで、図21に示すように、表示装置7
1・72上にパレット13を表示できるようにし、さら
に、パレット13上の各色がポインティングされると、
ポインティング装置91・92によるポインティングカ
ーソルおよびグラフィックデータの色が指定された色に
変更されるようにすることで、色指定の機能を実現でき
る。
【0068】また、図22に示すような、各端末装置5
1・52・…のポインティング装置91・92・…毎に
軌跡の色を指定するテーブルを主記憶装置2に追加し、
演算装置3が、ポインティング装置91・92からの位
置データの軌跡の描画を表示装置71・72に指示する
際に、図22のテーブルを参照し軌跡の色を決める構成
としてもよい。これにより、ネットワークに接続される
情報処理装置ごとにデータ入力の色分けが可能となり、
どの情報処理装置からデータ入力されたものかが明確に
なる。さらに、データの意味ごとに配色を予め指定する
ことで、データの意味ごとにデータ入力の色分けが可能
となる。
【0069】また、端末装置51と端末装置52との操
作者がそれぞれの表示装置71・72に同じ画面を表示
し確認を行う時は、それぞれが操作するポインティング
装置91・92のカーソルの色を別の色に設定すること
で、例えば端末装置51の操作者のポインティングカー
ソルAを赤で示し、端末装置52の操作者のポインティ
ングカーソルBを青で示すことができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の情報処理システムは、以上の
ように、ある情報処理装置で実行されているアプリケー
ションプログラムの現時点の処理状態を他の情報処理装
置にも表示する表示共有手段を備えている構成である。
【0071】これにより、ネットワーク上の複数台の情
報処理装置において、一方の操作者がある情報処理装置
で行っている作業を、他の情報処理装置を利用する他の
操作者に対し表示できる。
【0072】それゆえ、アプリケーションプログラムの
動作状態を説明したり、あるいは教育的な意味で操作方
法や状況に応じて入力するデータを説明したりすること
が可能になるという効果を奏する。
【0073】請求項2の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項1の構成に加えて、ある情報処理装置で実
行されているアプリケーションプログラムに対して、他
の情報処理装置からもデータの入力を可能とする入力共
有手段を備えている構成である。
【0074】これにより、ある情報処理装置で実行され
ているアプリケーションプログラムに対して、ネットワ
ーク上の他の情報処理装置でもデータの入力および表示
が可能になる。
【0075】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、複数台の情報処理装置で共同で一つのアプリケー
ションプログラムの処理作業を進めることができるとい
う効果を奏する。
【0076】請求項3の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項2の構成に加えて、ある情報処理装置で実
行されているアプリケーションプログラムを他の情報処
理装置で継続して実行するために、前記アプリケーショ
ンプログラムの現時点の処理状態を前記他の情報処理装
置に転送する転送手段を備えている構成である。
【0077】これにより、必要に応じてアプリケーショ
ンプログラムの実行状態を転送することで、転送を受け
た側の例えば遠隔地にある情報処理装置でもこのアプリ
ケーションプログラムを再起動をともなわずに引き続き
実行できる。
【0078】それゆえ、請求項2の構成による効果に加
えて、アプリケーションプログラムを一度終了し、再度
アプリケーションプログラムを最初から立ち上げてプロ
グラム操作の作業を引き継ぐ必要がなく、アプリケーシ
ョンプログラムの処理状態を転送して該プログラムを他
の情報処理装置で引き続き実行でき、操作者間の作業の
分断による無駄を削減できるという効果を奏する。
【0079】請求項4の情報処理システムは、以上のよ
うに、ある情報処理装置で実行されているアプリケーシ
ョンプログラムの現時点の処理状態をそのままの状態で
前記データ処理装置内に保存する保存手段と、前記アプ
リケーションプログラムを再び実行するために、前に保
存された該アプリケーションプログラムの処理状態を再
生する再生手段とを備えている構成である。
【0080】これにより、操作者の操作により、一つの
アプリケーションプログラムの実行状態をそのままの状
態で保存しておき、後に実行状態を再生することで、引
き続き処理を行うことができる。また、プログラムの作
業状態の保存を各アプリケーション毎に行えることで、
各アプリケーションを実行途中の状態で個別に引き継ぐ
ことができる。
【0081】それゆえ、1台または複数台の情報処理装
置において、アプリケーションプログラム操作の作業の
引き継ぎが簡素化できるという効果を奏する。
【0082】請求項5の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項4の構成に加えて、前記アプリケーション
プログラムの処理状態を保存するときに、この処理状態
とともに操作者によって入力される音声データを保存す
る保存手段と、前記アプリケーションプログラムの処理
状態を再生するときに、この処理状態とともに前記音声
データを再生する再生手段とを備えている構成である。
【0083】これにより、アプリケーションプログラム
の実行状態とともに音声による情報も添付し保存して、
処理を再生する際に音声情報も再生することができる。
【0084】それゆえ、請求項4の構成による効果に加
えて、保存されていたアプリケーションプログラムの処
理状態での不明点、引き継ぎ内容の重要点などを音声で
保存し再生する機能を有することで、1台または複数台
の情報処理装置における二者以上の利用者の間での引き
継ぎ作業を正確かつ簡単に行うことができるという効果
を奏する。
【0085】請求項6の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項4または5の構成に加えて、各情報処理装
置の操作者間で互いに音声通信を行うための会話手段が
各情報処理装置に設けられるとともに、前に保存された
アプリケーションプログラムを再び実行するために、該
アプリケーションプログラムの処理状態を任意の情報処
理装置に転送する転送手段を備えている構成である。
【0086】これにより、情報処理装置が複数台接続さ
れたネットワーク環境において、音声通信機能を実現す
ることで、保存されたアプリケーションの実行状態を、
会話しながら他の情報処理装置に転送し、転送された側
の情報処理装置で引き続き処理を実行できる。
【0087】それゆえ、請求項4または5の構成による
効果に加えて、処理の引き継ぎを行う際に、会話機能を
利用し転送するアプリケーションプログラム状況を説明
することができ、作業を正確に引き継ぐことができると
いう効果を奏する。
【0088】請求項7の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項6の構成に加えて、各アプリケーションプ
ログラムと各アプリケーションプログラムの転送先の情
報処理装置との関係が設定されるアドレスと、前記アド
レスに基づいて、実行中のあるいは前に保存されたアプ
リケーションプログラムの処理状態をネットワーク上の
情報処理装置のいずれかに転送する手段とを備えている
構成である。
【0089】これにより、実行中のあるいは前に保存さ
れたアプリケーションプログラムの処理状態を、アドレ
スに基づき、ネットワーク上の予め設定された他の情報
処理装置に自動的に転送し、この情報処理装置で転送さ
れたプログラムを引き続き処理することができる。
【0090】それゆえ、請求項6の構成による効果に加
えて、アプリケーションプログラムの実行状態を、予め
設定された情報処理装置に自動的に転送する機能を有す
ることで、有機的に処理を継続でき、各操作者が行うべ
き処理を正確に引き継ぐことができるという効果を奏す
る。
【0091】請求項8の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項2の構成に加えて、手書きにより描かれる
線画データや前記データ表示手段の表示部における位置
あるいは領域を指し示すポインティングデータ等のデー
タを入力するための手書きデータ入力手段が各情報処理
装置に設けられるとともに、複数台の情報処理装置の各
手書きデータ入力手段によって入力されるデータを前記
複数台の情報処理装置の各データ表示手段に表示する入
力表示共有手段を備えている構成である。
【0092】これにより、複数台の情報処理装置におい
て、相互に手書きデータ入力手段をもって、各データ表
示手段の表示部上に指し示したポインティングデータを
相互に表示し、入力した手書き入力の線画データを相互
に表示できる。
【0093】それゆえ、請求項2の構成による効果に加
えて、引き継ぎ処理されるプログラムの表示データを、
他の情報処理装置のデータ表示手段の表示部上で明確に
指し示すことができ、画面上のどの部分が重要でどの部
分が不明であるか明確に指示することができるという効
果を奏する。
【0094】請求項9の情報処理システムは、以上のよ
うに、請求項8の構成に加えて、前記各データ表示手段
は複数色によってデータを表示する手段を有するととも
に、前記各手書きデータ入力手段によって入力されるデ
ータの色を、同一の手書きデータ入力手段によって入力
されるデータ内で色の変更が可能なように指定できる色
指定手段を備えている構成である。
【0095】これにより、データ表示手段がデータをカ
ラー表示するとともに、手書きデータ入力手段によって
入力されるデータの色を自由に指定できる。
【0096】それゆえ、請求項8の構成による効果に加
えて、重要なポイントに赤色などの目立つ色を使うなど
して、転送先の操作者に対して明確に引き継ぎ事項を伝
えることができるという効果を奏する。
【0097】請求項10の情報処理システムは、以上の
ように、請求項8または9の構成に加えて、前記複数台
の情報処理装置の各手書きデータ入力手段によって入力
される各データの色を相互に異なるように指定する色指
定手段を備えている構成である。
【0098】これにより、各手書きデータ入力手段によ
って入力される各データの色を、情報処理装置ごとに異
なるように予め設定して自動的に指定できる。
【0099】それゆえ、請求項8または9の構成による
効果に加えて、各データがどの操作者の指示によるもの
かを明確に視認することができ、また、入力される複数
のデータのどの部分がどのデータに関するものかも判別
することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る情報処理システム
においてネットワーク上に2台の端末装置が接続される
構成例を示す構成図である。
【図2】上記情報処理システムにおいてネットワーク上
に1台の端末装置が接続される構成例を示す構成図であ
る。
【図3】あるアプリでの入力・表示がそれぞれ1台の入
力装置と表示装置とで行われるときの、このアプリのプ
ロセスコントロールブロックと入力装置および表示装置
との対応表の状態を示す説明図である。
【図4】あるアプリでの入力・表示がそれぞれ1台の入
力装置と2台の表示装置とで行われるときの、このアプ
リのプロセスコントロールブロックと入力装置および表
示装置との対応表の状態を示す説明図である。
【図5】アプリの表示データを出力する処理の流れ図で
ある。
【図6】表示データを表示装置に送る処理を示す説明図
である。
【図7】あるアプリでの入力・表示がそれぞれ2台の入
力装置と表示装置とで行われるときの、このアプリのプ
ロセスコントロールブロックと入力装置および表示装置
との対応表の状態を示す説明図である。
【図8】アプリが入力データを取り込む処理の流れ図で
ある。
【図9】入力装置から入力データを取り込む処理を示す
説明図である。
【図10】あるアプリでの入力・表示がそれぞれ他の入
力装置と表示装置とに転送されるときの、このアプリの
プロセスコントロールブロックと入力装置および表示装
置との対応表の状態を示す説明図である。
【図11】アプリの実行状態が保存・再生される状態を
示す説明図であり、(a)は、アプリの実行状態が保存
される状態を示し、(b)は、アプリの実行状態が保存
されている状態を示し、(c)は、アプリの実行状態が
再生される状態を示している。
【図12】アプリの実行状態とともに音声メモを保存す
る処理の流れ図である。
【図13】アプリの実行状態とともに音声メモを再生す
る処理の流れ図である。
【図14】アプリの実行状態と音声メモとが保存される
状態を示す説明図である。
【図15】アプリの実行状態と音声メモとが再生される
状態を示す説明図である。
【図16】本発明の他の実施形態に係る情報処理システ
ムにおいてネットワーク上に会話装置を含む2台の端末
装置が接続される構成例を示す構成図である。
【図17】各アプリと転送元および転送先の端末装置と
の関係が予め設定されている表の一例を示す説明図であ
る。
【図18】アプリの実行状態を上記の表に基づき自動的
に転送する処理の流れ図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態に係る情報処理
システムにおいてネットワーク上にポインティング装置
を含む2台の端末装置が接続される構成例を示す構成図
である。
【図20】上記ポインティング装置で、複数の操作者が
各表示装置上を指し示した状態を示す説明図である。
【図21】上記ポインティング装置によるカーソルおよ
び線画データの色を指定するためのカラーパレットを表
示装置上に表示した状態を示す説明図である。
【図22】各操作者名と各ポインティング装置の色との
関係が予め設定されている表の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 補助記憶装置 2 主記憶装置 3 演算装置 4 端末制御装置 51・52 端末装置(情報処理装置) 61・62 入力装置(データ入力手段) 71・72 表示装置(データ表示手段) 81・82 会話装置(会話手段) 91・92 ポインティング装置(手書きデータ入力
手段) 10 データ処理装置 11 音声メモ(音声データ) 12 交換機 13 パレット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データやアプリケーションプログラムを格
    納し処理するためのデータ処理装置と、少くともデータ
    を入力するためのデータ入力手段およびデータを表示す
    るためのデータ表示手段を有する複数台の情報処理装置
    とが、ネットワークにより接続される情報処理システム
    において、 ある情報処理装置で実行されているアプリケーションプ
    ログラムの現時点の処理状態を他の情報処理装置にも表
    示する表示共有手段を備えていることを特徴とする情報
    処理システム。
  2. 【請求項2】ある情報処理装置で実行されているアプリ
    ケーションプログラムに対して、他の情報処理装置から
    もデータの入力を可能とする入力共有手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 【請求項3】ある情報処理装置で実行されているアプリ
    ケーションプログラムを他の情報処理装置で継続して実
    行するために、前記アプリケーションプログラムの現時
    点の処理状態を前記他の情報処理装置に転送する転送手
    段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の情報
    処理システム。
  4. 【請求項4】データやアプリケーションプログラムを格
    納し処理するためのデータ処理装置と、少くともデータ
    を入力するためのデータ入力手段およびデータを表示す
    るためのデータ表示手段を有し、複数のアプリケーショ
    ンプログラムを同時に実行できる1台または複数台の情
    報処理装置とが、ネットワークにより接続される情報処
    理システムにおいて、 ある情報処理装置で実行されているアプリケーションプ
    ログラムの現時点の処理状態をそのままの状態で前記デ
    ータ処理装置内に保存する保存手段と、 前記アプリケーションプログラムを再び実行するため
    に、前に保存された該アプリケーションプログラムの処
    理状態を再生する再生手段とを備えていることを特徴と
    する情報処理システム。
  5. 【請求項5】前記アプリケーションプログラムの処理状
    態を保存するときに、この処理状態とともに操作者によ
    って入力される音声データを保存する保存手段と、 前記アプリケーションプログラムの処理状態を再生する
    ときに、この処理状態とともに前記音声データを再生す
    る再生手段とを備えていることを特徴とする請求項4に
    記載の情報処理システム。
  6. 【請求項6】各情報処理装置の操作者間で互いに音声通
    信を行うための会話手段が各情報処理装置に設けられる
    とともに、 前に保存されたアプリケーションプログラムを再び実行
    するために、該アプリケーションプログラムの処理状態
    を任意の情報処理装置に転送する転送手段を備えている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】各アプリケーションプログラムと各アプリ
    ケーションプログラムの転送先の情報処理装置との関係
    が設定されるアドレスと、 前記アドレスに基づいて、実行中のあるいは前に保存さ
    れたアプリケーションプログラムの処理状態をネットワ
    ーク上の情報処理装置のいずれかに転送する転送手段と
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の情報処
    理システム。
  8. 【請求項8】手書きにより描かれる線画データや前記デ
    ータ表示手段の表示部における位置あるいは領域を指し
    示すポインティングデータ等のデータを入力するための
    手書きデータ入力手段が各情報処理装置に設けられると
    ともに、 複数台の情報処理装置の各手書きデータ入力手段によっ
    て入力されるデータを前記複数台の情報処理装置の各デ
    ータ表示手段に表示する入力表示共有手段を備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  9. 【請求項9】前記各データ表示手段は複数色によってデ
    ータを表示する手段を有するとともに、 前記各手書きデータ入力手段によって入力されるデータ
    の色を、同一の手書きデータ入力手段によって入力され
    るデータ内で色の変更が可能なように指定できる色指定
    手段を備えていることを特徴とする請求項8に記載の情
    報処理システム。
  10. 【請求項10】前記複数台の情報処理装置の各手書きデ
    ータ入力手段によって入力される各データの色を相互に
    異なるように指定する色指定手段を備えていることを特
    徴とする請求項8または9に記載の情報処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010015475A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理端末およびクライアントサーバシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010015475A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理端末およびクライアントサーバシステム

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