JPH09221497A - メチルプロリン化合物、その製造方法及びその用途 - Google Patents
メチルプロリン化合物、その製造方法及びその用途Info
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- JPH09221497A JPH09221497A JP8025449A JP2544996A JPH09221497A JP H09221497 A JPH09221497 A JP H09221497A JP 8025449 A JP8025449 A JP 8025449A JP 2544996 A JP2544996 A JP 2544996A JP H09221497 A JPH09221497 A JP H09221497A
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- Japan
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- compound
- methylproline
- calpain
- culture
- spirosphaera
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 下記式〔I〕
【化1】
〔式中、Aは−CH2 −CH2 −又は−CH=CH−を
表す〕で表されるメチルプロリン化合物、スピロスファ
エラ属に属する化合物〔I〕の生産菌を培養することに
より化合物〔I〕を製造する方法、化合物〔I〕を有効
成分として含有するカルパイン阻害剤。 【効果】 化合物〔I〕はカルパイン阻害作用を有し、
急性腎不全、心筋梗塞、脳梗塞のような、カルパインが
関与する虚血性疾患を治療又は予防するための医薬とし
て有用である。
表す〕で表されるメチルプロリン化合物、スピロスファ
エラ属に属する化合物〔I〕の生産菌を培養することに
より化合物〔I〕を製造する方法、化合物〔I〕を有効
成分として含有するカルパイン阻害剤。 【効果】 化合物〔I〕はカルパイン阻害作用を有し、
急性腎不全、心筋梗塞、脳梗塞のような、カルパインが
関与する虚血性疾患を治療又は予防するための医薬とし
て有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なメチルプロリ
ン化合物に関する。詳細には、本発明はカルパイン阻害
活性を有する新規なメチルプロリン化合物、スピロスフ
ァエラ属に属する該メチルプロリン化合物の生産菌を培
養することにより該メチルプロリン化合物を製造する方
法、及び該メチルプロリン化合物を含有する医薬組成物
に関する。
ン化合物に関する。詳細には、本発明はカルパイン阻害
活性を有する新規なメチルプロリン化合物、スピロスフ
ァエラ属に属する該メチルプロリン化合物の生産菌を培
養することにより該メチルプロリン化合物を製造する方
法、及び該メチルプロリン化合物を含有する医薬組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】カルパイン(カルシウム依存性中性プロ
テアーゼ)はカルシウムイオンによって活性化される、
細胞質内可溶性画分に存在するプロテアーゼであり、基
質として細胞骨格蛋白や細胞内酵素を分解することが知
られている。カルパインは、カルシウムオーバーロード
に基づく虚血性の細胞障害(腎臓、脳、心臓などにおい
て)に関与する酵素として関心を集めている。
テアーゼ)はカルシウムイオンによって活性化される、
細胞質内可溶性画分に存在するプロテアーゼであり、基
質として細胞骨格蛋白や細胞内酵素を分解することが知
られている。カルパインは、カルシウムオーバーロード
に基づく虚血性の細胞障害(腎臓、脳、心臓などにおい
て)に関与する酵素として関心を集めている。
【0003】カルパイン阻害剤の中でも細胞透過性が優
れているとされるカルペプチン(Calpeptin)を用いて急
性腎不全における細胞障害に対する作用をMDCK細胞
で検討した結果、急性腎不全を反映する3種類のストレ
スによる細胞骨格の破壊に対しカルペプチンは明らかな
抑制作用を示した。またカルペプチンはLDH(乳酸デ
ヒドロゲナーゼ)の遊離も抑制した。これらの結果は、
カルパイン阻害剤が急性腎不全治療時に細胞保護作用を
有する腎不全治療剤として用いられる可能性を示すもの
である。
れているとされるカルペプチン(Calpeptin)を用いて急
性腎不全における細胞障害に対する作用をMDCK細胞
で検討した結果、急性腎不全を反映する3種類のストレ
スによる細胞骨格の破壊に対しカルペプチンは明らかな
抑制作用を示した。またカルペプチンはLDH(乳酸デ
ヒドロゲナーゼ)の遊離も抑制した。これらの結果は、
カルパイン阻害剤が急性腎不全治療時に細胞保護作用を
有する腎不全治療剤として用いられる可能性を示すもの
である。
【0004】また、摘出モルモット心臓で15分間の虚
血と再潅流を行い、カルパイン阻害剤であるロイペプチ
ン(leupeptin)の効果を左心内圧の回復等を指標として
評価した結果、ロイペプチンの処置によって正常対照群
と同じレベルに回復すること、またカルシウムイオンの
細胞内流入による心収縮にも改善が見られることが報告
されている。
血と再潅流を行い、カルパイン阻害剤であるロイペプチ
ン(leupeptin)の効果を左心内圧の回復等を指標として
評価した結果、ロイペプチンの処置によって正常対照群
と同じレベルに回復すること、またカルシウムイオンの
細胞内流入による心収縮にも改善が見られることが報告
されている。
【0005】さらに、カルパイン阻害剤であるMDL2
8170がラット脳虚血(両総頸動脈、片側中大脳動脈
結紮モデル)による神経細胞壊死に対し抑制効果を示す
こと、カルペプチンが自家血注入によるイヌ脳血管攣縮
に対し抑制効果を有することなどが報告されている。ア
ルツハイマー病におけるカルパインの関与は以前から推
測されていたが、最近アルツハイマー病患者の死後脳で
カルパインI(μ−カルパイン)の活性が上昇している
ことが報告された。
8170がラット脳虚血(両総頸動脈、片側中大脳動脈
結紮モデル)による神経細胞壊死に対し抑制効果を示す
こと、カルペプチンが自家血注入によるイヌ脳血管攣縮
に対し抑制効果を有することなどが報告されている。ア
ルツハイマー病におけるカルパインの関与は以前から推
測されていたが、最近アルツハイマー病患者の死後脳で
カルパインI(μ−カルパイン)の活性が上昇している
ことが報告された。
【0006】このように、カルパイン阻害剤は腎臓、心
臓、脳などにおける虚血性の細胞障害に対して抑制作用
(細胞保護作用)を示すことが報告されている。従っ
て、急性腎不全、心筋梗塞、脳梗塞のような、腎臓、心
臓、脳などにおける虚血性疾患の治療にはカルパイン阻
害剤が有効な治療薬となり得ると期待される。
臓、脳などにおける虚血性の細胞障害に対して抑制作用
(細胞保護作用)を示すことが報告されている。従っ
て、急性腎不全、心筋梗塞、脳梗塞のような、腎臓、心
臓、脳などにおける虚血性疾患の治療にはカルパイン阻
害剤が有効な治療薬となり得ると期待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カル
パイン阻害活性を有する新規化合物を提供することであ
る。また本発明の目的は、カルパイン阻害活性を有する
新規化合物の製造方法を提供することである。さらに本
発明の目的は、新規なカルパイン阻害剤を提供すること
である。
パイン阻害活性を有する新規化合物を提供することであ
る。また本発明の目的は、カルパイン阻害活性を有する
新規化合物の製造方法を提供することである。さらに本
発明の目的は、新規なカルパイン阻害剤を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
生産物の中から新規なカルパイン阻害剤のスクリーニン
グ研究を行った結果、スピロスファエラ属に属する菌の
培養物からカルパイン阻害活性を有する新規なメチルプ
ロリン化合物を単離した。
生産物の中から新規なカルパイン阻害剤のスクリーニン
グ研究を行った結果、スピロスファエラ属に属する菌の
培養物からカルパイン阻害活性を有する新規なメチルプ
ロリン化合物を単離した。
【0009】本発明は、下記式〔I〕
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、Aは−CH2 −CH2 −又は−C
H=CH−を表す〕で表されるメチルプロリン化合物又
はその塩を提供する。また本発明は、スピロスファエラ
属に属する式〔I〕で表されるメチルプロリン化合物の
生産菌を培養し、培養物から該メチルプロリン化合物を
採取することを特徴とする式〔I〕で表されるメチルプ
ロリン化合物の製造方法を提供する。さらに本発明は、
有効成分として式〔I〕で表されるメチルプロリン化合
物又はその塩を含有し、カルパイン阻害剤として有用な
医薬組成物を提供する。
H=CH−を表す〕で表されるメチルプロリン化合物又
はその塩を提供する。また本発明は、スピロスファエラ
属に属する式〔I〕で表されるメチルプロリン化合物の
生産菌を培養し、培養物から該メチルプロリン化合物を
採取することを特徴とする式〔I〕で表されるメチルプ
ロリン化合物の製造方法を提供する。さらに本発明は、
有効成分として式〔I〕で表されるメチルプロリン化合
物又はその塩を含有し、カルパイン阻害剤として有用な
医薬組成物を提供する。
【0012】本発明の式〔I〕で表されるメチルプロリ
ン化合物としては、具体的には次の物理化学的性質を有
するWF10225A及びWF10225Bが示され
る。 (1) WF10225A a)形状:白色粉末 b)分子式:C40H68N6 O8 d)融点:166-169 ℃ e)分子量: 760 [ESI-MS: m/z 761 (M+H)] f)紫外線吸収スペクトル:(図1に示す) λmax MeOH 210nm g)赤外線吸収スペクトル:(図2に示す) νmax KBr 3290, 2960, 2930, 2860, 1640, 1550, 143
0, 1240, 1080, 700 cm -1 h)溶解性: 易溶:メタノール、ジメチルスルホキシド 不溶:水 i)呈色反応: 陽性:硫酸セリウム反応、ヨウ素蒸気との反応 陰性:ニンヒドリン反応、塩化第二鉄反応、モーリッシ
ュ反応 j) 1H-核磁気共鳴スペクトル(500MHz, DMSO-d6 ) (図
3に示す) k)13C-核磁気共鳴スペクトル(125MHz, DMSO-d6 ) (図
4に示す) m)薄層クロマトグラフィー 固定相:シリカゲル 60 F 254 (メルク社製) 展開溶媒:ジクロロメタン:メタノール (10:1) Rf = 0.25
ン化合物としては、具体的には次の物理化学的性質を有
するWF10225A及びWF10225Bが示され
る。 (1) WF10225A a)形状:白色粉末 b)分子式:C40H68N6 O8 d)融点:166-169 ℃ e)分子量: 760 [ESI-MS: m/z 761 (M+H)] f)紫外線吸収スペクトル:(図1に示す) λmax MeOH 210nm g)赤外線吸収スペクトル:(図2に示す) νmax KBr 3290, 2960, 2930, 2860, 1640, 1550, 143
0, 1240, 1080, 700 cm -1 h)溶解性: 易溶:メタノール、ジメチルスルホキシド 不溶:水 i)呈色反応: 陽性:硫酸セリウム反応、ヨウ素蒸気との反応 陰性:ニンヒドリン反応、塩化第二鉄反応、モーリッシ
ュ反応 j) 1H-核磁気共鳴スペクトル(500MHz, DMSO-d6 ) (図
3に示す) k)13C-核磁気共鳴スペクトル(125MHz, DMSO-d6 ) (図
4に示す) m)薄層クロマトグラフィー 固定相:シリカゲル 60 F 254 (メルク社製) 展開溶媒:ジクロロメタン:メタノール (10:1) Rf = 0.25
【0013】(2) WF10225B a)形状:白色粉末 b)分子式:C40H70N6 O8 d)融点:164-167 ℃ e)分子量: 762 [ESI-MS: m/z 763 (M+H)] f)紫外線吸収スペクトル:(図5に示す) λmax MeOH 210nm g)赤外線吸収スペクトル:(図6に示す) νmax KBr 3290, 2960, 2930, 2850, 1640, 1540, 146
0, 1240, 1070, 690 cm -1 h)溶解性: 易溶:メタノール、ジメチルスルホキシド 不溶:水 i)呈色反応: 陽性:硫酸セリウム反応、ヨウ素蒸気との反応 陰性:ニンヒドリン反応、塩化第二鉄反応、モーリッシ
ュ反応 j) 1H-核磁気共鳴スペクトル(500MHz, CD3 OD) (図7
に示す) k)13C-核磁気共鳴スペクトル(125MHz, CD3 OD) (図8
に示す) m)薄層クロマトグラフィー 固定相:シリカゲル 60 F 254 (メルク社製) 展開溶媒:ジクロロメタン:メタノール (10:1) Rf = 0.25
0, 1240, 1070, 690 cm -1 h)溶解性: 易溶:メタノール、ジメチルスルホキシド 不溶:水 i)呈色反応: 陽性:硫酸セリウム反応、ヨウ素蒸気との反応 陰性:ニンヒドリン反応、塩化第二鉄反応、モーリッシ
ュ反応 j) 1H-核磁気共鳴スペクトル(500MHz, CD3 OD) (図7
に示す) k)13C-核磁気共鳴スペクトル(125MHz, CD3 OD) (図8
に示す) m)薄層クロマトグラフィー 固定相:シリカゲル 60 F 254 (メルク社製) 展開溶媒:ジクロロメタン:メタノール (10:1) Rf = 0.25
【0014】図1及び図5において、実線はpH無修
正、点線は酸性(サンプル1.5mlに1N塩酸15μl
を添加)、一点鎖線はアルカリ性(サンプル1.5mlに
1NNaOH15μlを添加)で測定した紫外線吸収ス
ペクトルをそれぞれ示す(サンプル 100μg/ml、
溶媒 メタノール)。
正、点線は酸性(サンプル1.5mlに1N塩酸15μl
を添加)、一点鎖線はアルカリ性(サンプル1.5mlに
1NNaOH15μlを添加)で測定した紫外線吸収ス
ペクトルをそれぞれ示す(サンプル 100μg/ml、
溶媒 メタノール)。
【0015】WF10225A及びWF10225Bの
構造式を以下に示す。
構造式を以下に示す。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】式〔I〕で表されるメチルプロリン化合物
(以下、メチルプロリン化合物〔I〕という)は、スピ
ロスファエラ・フロリフォルミス(Spirosphaera flori
formis) No.10225のようなスピロスファエラ属
に属するメチルプロリン化合物〔I〕の生産菌を培養
し、培養物からメチルプロリン化合物〔I〕を採取する
ことにより製造することができる。スピロスファエラ属
に属するメチルプロリン化合物〔I〕の生産菌の中で、
スピロスファエラ・フロリフォルミスNo.10225
は、本発明者らによって岩手県八幡平で採取した落枝か
ら分離された真菌である。
(以下、メチルプロリン化合物〔I〕という)は、スピ
ロスファエラ・フロリフォルミス(Spirosphaera flori
formis) No.10225のようなスピロスファエラ属
に属するメチルプロリン化合物〔I〕の生産菌を培養
し、培養物からメチルプロリン化合物〔I〕を採取する
ことにより製造することができる。スピロスファエラ属
に属するメチルプロリン化合物〔I〕の生産菌の中で、
スピロスファエラ・フロリフォルミスNo.10225
は、本発明者らによって岩手県八幡平で採取した落枝か
ら分離された真菌である。
【0019】本明細書中に記載した特定の微生物を利用
する方法は単に説明の目的で挙げたものであり、メチル
プロリン化合物〔I〕の製造はこれに限定されるもので
はない。本発明には、メチルプロリン化合物〔I〕の生
産能を有するいかなる変異体(自然突然変異体ならびに
本明細書に記載の微生物からX線、紫外線照射、N−メ
チル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン処理、2
−アミノプリン処理等の通常の手法により得られる人工
変異体を含む)を利用する方法も包含される。
する方法は単に説明の目的で挙げたものであり、メチル
プロリン化合物〔I〕の製造はこれに限定されるもので
はない。本発明には、メチルプロリン化合物〔I〕の生
産能を有するいかなる変異体(自然突然変異体ならびに
本明細書に記載の微生物からX線、紫外線照射、N−メ
チル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン処理、2
−アミノプリン処理等の通常の手法により得られる人工
変異体を含む)を利用する方法も包含される。
【0020】生産菌10225株は、次の形態的、培養
的及び生理学的特徴を有する。生産菌10225株は各
種培地上で抑制的に拡がり、オリーブ色から灰色のコロ
ニーを形成する。生産菌10225株は、培地上で分生
子を形成した。分生子は分枝したらせん状の菌糸が絡み
合い、ほぼ球形となる。これらの特徴から、本菌株は不
完全糸状菌類スピロスファエラ属菌Spirosphaera van B
everwijk 1953(van Beverwijk, A.L., Helicosporous H
yphomycetes. I, Transactions of theBritish Mycolog
ical Society, 36, pp.111-124, 1953)に該当する。以
下に本菌株の菌学的性質を示す。各種培地上での培養的
性質を表1に示した。
的及び生理学的特徴を有する。生産菌10225株は各
種培地上で抑制的に拡がり、オリーブ色から灰色のコロ
ニーを形成する。生産菌10225株は、培地上で分生
子を形成した。分生子は分枝したらせん状の菌糸が絡み
合い、ほぼ球形となる。これらの特徴から、本菌株は不
完全糸状菌類スピロスファエラ属菌Spirosphaera van B
everwijk 1953(van Beverwijk, A.L., Helicosporous H
yphomycetes. I, Transactions of theBritish Mycolog
ical Society, 36, pp.111-124, 1953)に該当する。以
下に本菌株の菌学的性質を示す。各種培地上での培養的
性質を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】*:麦芽抽出寒天、ツァペック氏液寒天、
MY20寒天の組成は、JCMカタログ(Nakase, T.,
5th ed., p.503, Japan Collection of Microorganisms
and Life Science Research Information Section of
the Institute of Physical and Chemical Research, S
aitama, 1992) に従った。これらのデータは接種後25
℃で14日間培養後に観察した。色調の記載はMethuen
Handbook of Colour (Kornerup, A. and J.H. Wansche
r, Methuen Handbook of Colour, 3rd ed., p.525, Met
huen, London, 1978)をもとに行った。
MY20寒天の組成は、JCMカタログ(Nakase, T.,
5th ed., p.503, Japan Collection of Microorganisms
and Life Science Research Information Section of
the Institute of Physical and Chemical Research, S
aitama, 1992) に従った。これらのデータは接種後25
℃で14日間培養後に観察した。色調の記載はMethuen
Handbook of Colour (Kornerup, A. and J.H. Wansche
r, Methuen Handbook of Colour, 3rd ed., p.525, Met
huen, London, 1978)をもとに行った。
【0023】形態的特徴の観察は分生子形成培地上での
培養(15℃、6週間)をもとに行った。分生子形成培
地の組成は以下の通りである。グリセリン1.0g、N
aNO3 0.5g、KH2 PO4 0.2g、酵母エキス
0.1g、寒天15g、水道水1リットル、滅菌前にp
H5.5に調整。分生子柄は菌糸との区別が不明瞭で、
無色・滑面で隔壁を有し、その先端に分生子を形成す
る。分生子柄の末端はらせん状のほぼ一巻きを形成する
ように湾曲する。分生子柄は最初の一巻きのわずかに下
部からいくつか分枝し、その分枝も最初の一巻きと同様
に様々な方向に湾曲する。各分枝で複数の隔壁が形成さ
れる。分枝と湾曲を繰り返して、ほぼ球形の分生子が形
成される。分生子は直径25〜120μmで、らせん状
分枝は幅3.0〜5.5μmであった。
培養(15℃、6週間)をもとに行った。分生子形成培
地の組成は以下の通りである。グリセリン1.0g、N
aNO3 0.5g、KH2 PO4 0.2g、酵母エキス
0.1g、寒天15g、水道水1リットル、滅菌前にp
H5.5に調整。分生子柄は菌糸との区別が不明瞭で、
無色・滑面で隔壁を有し、その先端に分生子を形成す
る。分生子柄の末端はらせん状のほぼ一巻きを形成する
ように湾曲する。分生子柄は最初の一巻きのわずかに下
部からいくつか分枝し、その分枝も最初の一巻きと同様
に様々な方向に湾曲する。各分枝で複数の隔壁が形成さ
れる。分枝と湾曲を繰り返して、ほぼ球形の分生子が形
成される。分生子は直径25〜120μmで、らせん状
分枝は幅3.0〜5.5μmであった。
【0024】10225株は4〜28℃で生育可能で、
生育最適温度は22〜25℃である。これらのデータは
ポテトデキストロース寒天(ニッスイ社製)上で決定し
た。
生育最適温度は22〜25℃である。これらのデータは
ポテトデキストロース寒天(ニッスイ社製)上で決定し
た。
【0025】スピロスファエラ属菌の分類学的基準(Ab
dullah, S.K., Y. Horie and S. Udagawa, New or inte
rsting aero-aquatic conidial fungi from Japan, Nov
a Hedwigia, 43(3-4), pp.507-513, 1986)に従えば、1
0225株の菌学的性質はスピロスファエラ・フロリフ
ォルミス(Spirosphaera floriformis van Beverwijk19
53)と一致し、van Beverwijk (van Beverwijk, A.L., H
elicosporous Hyphomycetes. I, Transactions of Brit
ish Mycological Society, 36, pp.111-124,1953) の記
載とも一致する。よって、本菌をスピロスファエラ・フ
ロリフォルミスと同定した。本菌株スピロスファエラ・
フロリフォルミスNo.10225は、通商産業省工業
技術院生命工学工業技術研究所(郵便番号305茨城県
つくば市東一丁目1番3号)に寄託番号FERM P−
15378(受託日平成7年12月27日)として寄託
されている。
dullah, S.K., Y. Horie and S. Udagawa, New or inte
rsting aero-aquatic conidial fungi from Japan, Nov
a Hedwigia, 43(3-4), pp.507-513, 1986)に従えば、1
0225株の菌学的性質はスピロスファエラ・フロリフ
ォルミス(Spirosphaera floriformis van Beverwijk19
53)と一致し、van Beverwijk (van Beverwijk, A.L., H
elicosporous Hyphomycetes. I, Transactions of Brit
ish Mycological Society, 36, pp.111-124,1953) の記
載とも一致する。よって、本菌をスピロスファエラ・フ
ロリフォルミスと同定した。本菌株スピロスファエラ・
フロリフォルミスNo.10225は、通商産業省工業
技術院生命工学工業技術研究所(郵便番号305茨城県
つくば市東一丁目1番3号)に寄託番号FERM P−
15378(受託日平成7年12月27日)として寄託
されている。
【0026】メチルプロリン化合物〔I〕は通常、メチ
ルプロリン化合物〔I〕の生産菌を同化可能な炭素源及
び窒素源を含有する栄養培地で、好ましくは好気性条件
下(例えば振盪培養、液内培養等)にて培養することに
より製造することができる。
ルプロリン化合物〔I〕の生産菌を同化可能な炭素源及
び窒素源を含有する栄養培地で、好ましくは好気性条件
下(例えば振盪培養、液内培養等)にて培養することに
より製造することができる。
【0027】栄養培地中の好適な炭素源はグルコース、
フルクトース、グリセリン及びデンプン等の炭水化物で
ある。他の含有してもよい炭素源としては乳糖、アラビ
ノース、キシロース、デキストリン、糖みつ等が挙げら
れる。
フルクトース、グリセリン及びデンプン等の炭水化物で
ある。他の含有してもよい炭素源としては乳糖、アラビ
ノース、キシロース、デキストリン、糖みつ等が挙げら
れる。
【0028】好適な窒素源は酵母エキス、ペプトン、グ
ルテンミール、綿実粉、大豆粉、コーンスティープリカ
ー、乾燥酵母等、及びアンモニウム塩(例えば硝酸アン
モニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム
等)、尿素、アミノ酸等のような無機及び有機窒素化合
物である。
ルテンミール、綿実粉、大豆粉、コーンスティープリカ
ー、乾燥酵母等、及びアンモニウム塩(例えば硝酸アン
モニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム
等)、尿素、アミノ酸等のような無機及び有機窒素化合
物である。
【0029】炭素源及び窒素源は組合わせて使用するこ
とが有利であるが、純品を使用する必要はない。なぜな
ら、純度の低い原料でも微量の発育因子及び相当量の無
機栄養素を含有するものであれば好適に使用することが
できる。必要に応じて、炭酸カルシウム、リン酸ナトリ
ウム、リン酸カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム、マグネシウム塩、塩化コバルト等の無機塩を培地
に添加してもよい。必要ならば、特に培養液がかなり発
泡する場合は、流動パラフィン、高級アルコール、植物
油、鉱油、又はシリコーンのような消泡剤を添加しても
よい。
とが有利であるが、純品を使用する必要はない。なぜな
ら、純度の低い原料でも微量の発育因子及び相当量の無
機栄養素を含有するものであれば好適に使用することが
できる。必要に応じて、炭酸カルシウム、リン酸ナトリ
ウム、リン酸カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム、マグネシウム塩、塩化コバルト等の無機塩を培地
に添加してもよい。必要ならば、特に培養液がかなり発
泡する場合は、流動パラフィン、高級アルコール、植物
油、鉱油、又はシリコーンのような消泡剤を添加しても
よい。
【0030】大量に製造する場合、メチルプロリン化合
物〔I〕の製造には好気性液内培養が好ましい。少量を
製造する場合はフラスコ又はボトル内で振盪培養又は表
面培養を行なう。さらに大型タンクで培養する場合は、
メチルプロリン化合物〔I〕の製造過程における増殖遅
延を防止するために、増殖型の微生物を製造タンク内へ
接種することが好ましい。従って、まず比較的少量の培
地を微生物の胞子又は菌糸と共に接種し、接種した培地
を培養することによって微生物の増殖型接種原を製造
し、培養した増殖型接種原を無菌的に大型タンクに移
す。増殖型接種原を製造する培地としては、メチルプロ
リン化合物〔I〕の本培養で利用する培地と実質的に同
じか或いは若干異なる培地を使用することができる。
物〔I〕の製造には好気性液内培養が好ましい。少量を
製造する場合はフラスコ又はボトル内で振盪培養又は表
面培養を行なう。さらに大型タンクで培養する場合は、
メチルプロリン化合物〔I〕の製造過程における増殖遅
延を防止するために、増殖型の微生物を製造タンク内へ
接種することが好ましい。従って、まず比較的少量の培
地を微生物の胞子又は菌糸と共に接種し、接種した培地
を培養することによって微生物の増殖型接種原を製造
し、培養した増殖型接種原を無菌的に大型タンクに移
す。増殖型接種原を製造する培地としては、メチルプロ
リン化合物〔I〕の本培養で利用する培地と実質的に同
じか或いは若干異なる培地を使用することができる。
【0031】培養混合物の攪拌及び通気は種々の方法で
行うことができる。攪拌はプロペラ又は同様の機械的攪
拌装置により、醗酵槽を回転又は振盪することにより、
種々のポンプ装置により、あるいは無菌空気を培養液中
に通すことにより行うことができる。通気は無菌空気を
醗酵混合物中に通すことにより行うことができる。
行うことができる。攪拌はプロペラ又は同様の機械的攪
拌装置により、醗酵槽を回転又は振盪することにより、
種々のポンプ装置により、あるいは無菌空気を培養液中
に通すことにより行うことができる。通気は無菌空気を
醗酵混合物中に通すことにより行うことができる。
【0032】培養は通常約20℃〜約40℃、好ましく
は25℃付近で、50時間〜100時間行う。これは培
養条件及び培養規模により変更することができる。
は25℃付近で、50時間〜100時間行う。これは培
養条件及び培養規模により変更することができる。
【0033】メチルプロリン化合物〔I〕は、抗生物質
のような他の醗酵生成物を採取するために通常用いられ
る公知の手段により培養物から採取される。
のような他の醗酵生成物を採取するために通常用いられ
る公知の手段により培養物から採取される。
【0034】一般に生産されたメチルプロリン化合物
〔I〕の大部分は培養菌体中に存在するので、メチルプ
ロリン化合物〔I〕は、培養物を濾過又は遠心分離して
得られる菌体の抽出物から、慣用の溶媒を用いる抽出、
減圧濃縮、凍結乾燥、pH調整、慣用の樹脂(例、陰イ
オン又は陽イオン交換樹脂、非イオン性吸着樹脂)によ
る処理、慣用の吸着剤(例、活性炭、ケイ酸、シリカゲ
ル、セルロース、アルミナ)による処理、結晶化、再結
晶等の慣用の方法により単離される。
〔I〕の大部分は培養菌体中に存在するので、メチルプ
ロリン化合物〔I〕は、培養物を濾過又は遠心分離して
得られる菌体の抽出物から、慣用の溶媒を用いる抽出、
減圧濃縮、凍結乾燥、pH調整、慣用の樹脂(例、陰イ
オン又は陽イオン交換樹脂、非イオン性吸着樹脂)によ
る処理、慣用の吸着剤(例、活性炭、ケイ酸、シリカゲ
ル、セルロース、アルミナ)による処理、結晶化、再結
晶等の慣用の方法により単離される。
【0035】メチルプロリン化合物〔I〕は常法により
医薬上許容される塩に変換することができる。医薬上許
容される塩は、慣用の無毒性の酸付加塩であり、有機酸
付加塩(例えば、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、メタンスル
ホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸
塩など)、無機酸付加塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸
塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩など)、アミノ
酸との塩(例えば、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩
など)などが挙げられる。
医薬上許容される塩に変換することができる。医薬上許
容される塩は、慣用の無毒性の酸付加塩であり、有機酸
付加塩(例えば、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、メタンスル
ホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸
塩など)、無機酸付加塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸
塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩など)、アミノ
酸との塩(例えば、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩
など)などが挙げられる。
【0036】以下の試験によりメチルプロリン化合物
〔I〕の生物学的性質を詳細に説明する。 試験例1 ブタI型カルパイン(μカルパイン)に対す
る阻害活性 カルパイン活性はカゼインの分解反応を指標とした。酵
素反応は0.4mg/mlカゼイン、10mMジチオス
レイトール、4mM塩化カルシウム2水和物、及び予め
目的濃度に希釈した被験物質を含む10mMTris緩
衝液(pH7.4)に、0.125μgのブタ赤血球由
来μカルパイン(ナカライテスク社製)を添加すること
によって開始した。最終液量は100μlとした。室温
で15分間反応後、酵素反応液のうち20μlを、蒸留
水で4.5倍に希釈したプロテインアッセイ試液(Bi
o−Rad社製)180μlに添加して反応を停止し
た。充分混合した後、未反応のカゼインに由来する60
0nmにおける吸光度を測定し、その結果より被験物質
のμカルパインに対する阻害活性を求めた。50%阻害
濃度(IC50)を表2に示す。
〔I〕の生物学的性質を詳細に説明する。 試験例1 ブタI型カルパイン(μカルパイン)に対す
る阻害活性 カルパイン活性はカゼインの分解反応を指標とした。酵
素反応は0.4mg/mlカゼイン、10mMジチオス
レイトール、4mM塩化カルシウム2水和物、及び予め
目的濃度に希釈した被験物質を含む10mMTris緩
衝液(pH7.4)に、0.125μgのブタ赤血球由
来μカルパイン(ナカライテスク社製)を添加すること
によって開始した。最終液量は100μlとした。室温
で15分間反応後、酵素反応液のうち20μlを、蒸留
水で4.5倍に希釈したプロテインアッセイ試液(Bi
o−Rad社製)180μlに添加して反応を停止し
た。充分混合した後、未反応のカゼインに由来する60
0nmにおける吸光度を測定し、その結果より被験物質
のμカルパインに対する阻害活性を求めた。50%阻害
濃度(IC50)を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】試験例2 ヒトカテプシンBに対する阻害
活性 カルパインに対する特異性を判定するために、同じくチ
オールプロテアーゼであるカテプシンBに対する阻害活
性を測定した。基質として蛍光ラベルした合成ペプチド
を使用した。10μM合成基質(Z−Arg−Arg−
MCA)、5mMジチオスレイトール、及び予め目的濃
度に希釈した被験物質を含む0.1Mリン酸ナトリウム
緩衝液(pH5.5)にヒト肝臓由来カテプシンB(C
albiochem社製)0.025μgを添加するこ
とによって酵素反応を開始した。最終液量は100μl
とした。37℃、30分反応させた後、遊離したAMC
(7−アミノ−4−メチルクマリン)に由来する蛍光強
度(励起波長355nm、蛍光波長460nm)の増加
を測定し、その結果より検体のカテプシンBに対する阻
害活性を求めた。50%阻害濃度(IC50)を表3に示
す。本発明のメチルプロリン化合物はヒトカテプシンB
に対する阻害活性が低く、カルパインに対して特異的な
阻害活性を有する。
活性 カルパインに対する特異性を判定するために、同じくチ
オールプロテアーゼであるカテプシンBに対する阻害活
性を測定した。基質として蛍光ラベルした合成ペプチド
を使用した。10μM合成基質(Z−Arg−Arg−
MCA)、5mMジチオスレイトール、及び予め目的濃
度に希釈した被験物質を含む0.1Mリン酸ナトリウム
緩衝液(pH5.5)にヒト肝臓由来カテプシンB(C
albiochem社製)0.025μgを添加するこ
とによって酵素反応を開始した。最終液量は100μl
とした。37℃、30分反応させた後、遊離したAMC
(7−アミノ−4−メチルクマリン)に由来する蛍光強
度(励起波長355nm、蛍光波長460nm)の増加
を測定し、その結果より検体のカテプシンBに対する阻
害活性を求めた。50%阻害濃度(IC50)を表3に示
す。本発明のメチルプロリン化合物はヒトカテプシンB
に対する阻害活性が低く、カルパインに対して特異的な
阻害活性を有する。
【0039】
【表3】
【0040】本発明のメチルプロリン化合物〔I〕は、
カルパイン阻害活性を有し、急性腎不全、心筋梗塞、脳
梗塞のような、カルパインが関与する虚血性疾患(特
に、腎臓、心臓、脳などにおける虚血性疾患)を治療又
は予防するための哺乳動物用の医薬組成物として使用さ
れ得る。
カルパイン阻害活性を有し、急性腎不全、心筋梗塞、脳
梗塞のような、カルパインが関与する虚血性疾患(特
に、腎臓、心臓、脳などにおける虚血性疾患)を治療又
は予防するための哺乳動物用の医薬組成物として使用さ
れ得る。
【0041】本発明のメチルプロリン化合物〔I〕は、
医薬上許容される担体と混合してカプセル剤、錠剤、顆
粒剤、散剤、バッカル剤、舌下剤、注射剤及び液剤のよ
うな医薬組成物の形態でヒトを含む哺乳動物(例えば、
ヒト、マウス、ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、ウシ、ブ
タなど)に経口又は非経口的(皮下、静脈内、筋肉内及
び直腸投与を含む)に投与することができる。
医薬上許容される担体と混合してカプセル剤、錠剤、顆
粒剤、散剤、バッカル剤、舌下剤、注射剤及び液剤のよ
うな医薬組成物の形態でヒトを含む哺乳動物(例えば、
ヒト、マウス、ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、ウシ、ブ
タなど)に経口又は非経口的(皮下、静脈内、筋肉内及
び直腸投与を含む)に投与することができる。
【0042】医薬上許容される担体としては、医薬用途
に使用される慣用の有機又は無機担体原料、例えば賦形
剤(例えばショ糖、デンプン、マンニトール、ソルビト
ール、ラクトース、グルコース、セルロース、タルク、
リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等)、結合剤(例え
ばセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ポリプロピルピロリドン、ゼラチン、アラ
ビアゴム、ポリエチレングリコール、ショ糖、デンプン
等)、崩壊剤(例えばデンプン、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースのカルシウム塩、
ヒドロキシプロピルデンプン、グリコール−デンプン
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム、
クエン酸カルシウム等)、滑沢剤(例えばステアリン酸
マグネシウム、エアロジル、タルク、ラウリル硫酸ナト
リウム等)、矯味剤(例えばクエン酸、メントール、グ
リシン、オレンジ末等)、保存剤(例えば安息香酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、メチルパラベン、プロ
ピルパラベン等)、安定化剤(例えばクエン酸、クエン
酸ナトリウム、酢酸等)、懸濁化剤(例えばメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニ
ウム等)、分散剤(例えば界面活性剤等)、水性希釈剤
(例えば水)、油類(例えばゴマ油等)、及び基剤ワッ
クス(例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、白色
ワセリン等)が例示される。
に使用される慣用の有機又は無機担体原料、例えば賦形
剤(例えばショ糖、デンプン、マンニトール、ソルビト
ール、ラクトース、グルコース、セルロース、タルク、
リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等)、結合剤(例え
ばセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ポリプロピルピロリドン、ゼラチン、アラ
ビアゴム、ポリエチレングリコール、ショ糖、デンプン
等)、崩壊剤(例えばデンプン、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースのカルシウム塩、
ヒドロキシプロピルデンプン、グリコール−デンプン
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム、
クエン酸カルシウム等)、滑沢剤(例えばステアリン酸
マグネシウム、エアロジル、タルク、ラウリル硫酸ナト
リウム等)、矯味剤(例えばクエン酸、メントール、グ
リシン、オレンジ末等)、保存剤(例えば安息香酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、メチルパラベン、プロ
ピルパラベン等)、安定化剤(例えばクエン酸、クエン
酸ナトリウム、酢酸等)、懸濁化剤(例えばメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニ
ウム等)、分散剤(例えば界面活性剤等)、水性希釈剤
(例えば水)、油類(例えばゴマ油等)、及び基剤ワッ
クス(例えばカカオ脂、ポリエチレングリコール、白色
ワセリン等)が例示される。
【0043】メチルプロリン化合物〔I〕の投与量は、
疾患の種類、患者の体重及び/又は年齢、投与経路など
の種々の要素により変更し得る。メチルプロリン化合物
〔I〕の好ましい投与量は、非経口投与(皮下、静脈
内、筋肉内、直腸投与など)の場合0.01〜10mg
/kg/日、経口投与の場合0.1〜100mg/kg
/日の範囲から適宜選択される。
疾患の種類、患者の体重及び/又は年齢、投与経路など
の種々の要素により変更し得る。メチルプロリン化合物
〔I〕の好ましい投与量は、非経口投与(皮下、静脈
内、筋肉内、直腸投与など)の場合0.01〜10mg
/kg/日、経口投与の場合0.1〜100mg/kg
/日の範囲から適宜選択される。
【0044】
【実施例】以下に本発明を説明するために実施例を挙げ
る。 実施例1 (1) 培養 グリセロール(2%)、スクロース(2%)、綿実粉
(2%)、乾燥酵母(1%)、ペプトン(1%)、リン
酸二水素カリウム(0.1%)、及びポリソルベート8
0(0.1%)を含む前培養培地(160ml)を、そ
れぞれ3本の500ml容エルレンマイヤーフラスコに
入れ、120℃で30分間滅菌した。YpSs寒天上で
25℃、2週間培養した生産株(スピロスファエラ・フ
ロリフォルミスNo.10225)を各培地に接種し、
ロータリシェーカー(220rpm、振幅5.1cm)
上で25℃、8日間振盪培養を行い、種培養液とした。
る。 実施例1 (1) 培養 グリセロール(2%)、スクロース(2%)、綿実粉
(2%)、乾燥酵母(1%)、ペプトン(1%)、リン
酸二水素カリウム(0.1%)、及びポリソルベート8
0(0.1%)を含む前培養培地(160ml)を、そ
れぞれ3本の500ml容エルレンマイヤーフラスコに
入れ、120℃で30分間滅菌した。YpSs寒天上で
25℃、2週間培養した生産株(スピロスファエラ・フ
ロリフォルミスNo.10225)を各培地に接種し、
ロータリシェーカー(220rpm、振幅5.1cm)
上で25℃、8日間振盪培養を行い、種培養液とした。
【0045】変性澱粉 日食#3600(3%)、チキ
ンミートボーンミール(2%)、小麦胚芽(1%)、リ
ン酸水素二カリウム(2%)、及びリン酸水素二ナトリ
ウム12水和物(1.5%)を含む本培養培地を30L
容ジャーファーメンターに入れ、120℃で30分間滅
菌した。上記の種培養液全量を本培養培地(20L)に
接種し、培養は25℃で5日間、通気量は20リットル
毎分、攪拌は200rpmで行った。WF10225A
及びWF10225Bの生産量は逆相カラム(YMC−
pack ODS−AM303,5μm,250×4.
6mm i.d.,ワイエムシィ社)を用いた高速液体
クロマトグラフィーで測定した。移動相は90%メタノ
ール水、流速は1.0ml/分、検出波長は210nm
で行った。
ンミートボーンミール(2%)、小麦胚芽(1%)、リ
ン酸水素二カリウム(2%)、及びリン酸水素二ナトリ
ウム12水和物(1.5%)を含む本培養培地を30L
容ジャーファーメンターに入れ、120℃で30分間滅
菌した。上記の種培養液全量を本培養培地(20L)に
接種し、培養は25℃で5日間、通気量は20リットル
毎分、攪拌は200rpmで行った。WF10225A
及びWF10225Bの生産量は逆相カラム(YMC−
pack ODS−AM303,5μm,250×4.
6mm i.d.,ワイエムシィ社)を用いた高速液体
クロマトグラフィーで測定した。移動相は90%メタノ
ール水、流速は1.0ml/分、検出波長は210nm
で行った。
【0046】(2) WF10225A及びWF10225
Bの単離精製 培養液(30L)に濾過補助剤(ラジオライト)を加
え、フィルタープレスにて濾過を行った。得られた菌体
に40Lのアセトンを添加し、2時間室温で攪拌し濾過
した。この菌体抽出液に80Lのイオン交換水を添加
し、ダイヤイオンHP−20(三菱化学株式会社、3
L)に通液した。水、50%メタノール水、70%メタ
ノール水で洗浄し、メタノールで溶出した。溶出液(1
0L)は水で2倍に希釈した後、YMC−ゲル(ODS
−AM,120−S50,ワイエムシィ社,2L)に通
液した。カラムを70%メタノール水で洗浄した後、9
0%メタノール水で溶出した。その結果、主としてWF
10225Aを含む画分とWF10225Bを含む画分
がそれぞれ得られた。
Bの単離精製 培養液(30L)に濾過補助剤(ラジオライト)を加
え、フィルタープレスにて濾過を行った。得られた菌体
に40Lのアセトンを添加し、2時間室温で攪拌し濾過
した。この菌体抽出液に80Lのイオン交換水を添加
し、ダイヤイオンHP−20(三菱化学株式会社、3
L)に通液した。水、50%メタノール水、70%メタ
ノール水で洗浄し、メタノールで溶出した。溶出液(1
0L)は水で2倍に希釈した後、YMC−ゲル(ODS
−AM,120−S50,ワイエムシィ社,2L)に通
液した。カラムを70%メタノール水で洗浄した後、9
0%メタノール水で溶出した。その結果、主としてWF
10225Aを含む画分とWF10225Bを含む画分
がそれぞれ得られた。
【0047】まず、WF10225Aを含む活性画分
(1290ml)をメタノール濃度が70%になるよう
に希釈してYMC−ゲル(2L)に通液し、90%メタ
ノール水で展開した。活性画分(500ml)を濃縮乾
固し、シリカゲル(YMC−ゲル SIL−60−23
0/70,ワイエムシィ社,500ml)に吸着させ、
ジクロロメタン及びジクロロメタン−メタノール混合液
で溶出した。ジクロロメタン−メタノール(10:1)
によって溶出された活性画分(1000ml)を減圧下
で濃縮し、残渣をジエチルエーテルに懸濁し、濃縮乾固
して472.4mgの淡黄色粉末を得た。このうち、2
00mgをシリカゲル(200ml)に吸着させ、ジク
ロロメタン−メタノール(10:1)で溶出した。活性
画分を上記と同様の処理方法で処理し、WF10225
Aの白色粉末165.6mgを得た。
(1290ml)をメタノール濃度が70%になるよう
に希釈してYMC−ゲル(2L)に通液し、90%メタ
ノール水で展開した。活性画分(500ml)を濃縮乾
固し、シリカゲル(YMC−ゲル SIL−60−23
0/70,ワイエムシィ社,500ml)に吸着させ、
ジクロロメタン及びジクロロメタン−メタノール混合液
で溶出した。ジクロロメタン−メタノール(10:1)
によって溶出された活性画分(1000ml)を減圧下
で濃縮し、残渣をジエチルエーテルに懸濁し、濃縮乾固
して472.4mgの淡黄色粉末を得た。このうち、2
00mgをシリカゲル(200ml)に吸着させ、ジク
ロロメタン−メタノール(10:1)で溶出した。活性
画分を上記と同様の処理方法で処理し、WF10225
Aの白色粉末165.6mgを得た。
【0048】次に、WF10225Bを含む活性画分
(1000ml)をメタノール濃度が70%になるよう
に希釈してYMC−ゲル(2L)に通液し、90%メタ
ノール水で溶出した。活性画分(500ml)を濃縮乾
固し、シリカゲル(YMC−ゲル SIL−60−23
0/70,ワイエムシィ社,500ml)に吸着させ、
ジクロロメタン及びジクロロメタン−メタノール混合液
で展開した。ジクロロメタン−メタノール(12:1〜
10:1)によって溶出された活性画分(1000m
l)を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルに懸濁
し、濃縮乾固して583.8mgの白色粉末を得た。こ
の粉末を60%メタノール水に溶解した後に、YMC−
ゲル(ODS−AM,120−S50,ワイエムシィ
社,2L)に通液し、90%メタノール水で溶出した。
溶出液(700ml)を減圧下で濃縮し、残渣をジエチ
ルエーテルに懸濁し、濃縮乾固してWF10225Bの
白色粉末315.1mgを得た。
(1000ml)をメタノール濃度が70%になるよう
に希釈してYMC−ゲル(2L)に通液し、90%メタ
ノール水で溶出した。活性画分(500ml)を濃縮乾
固し、シリカゲル(YMC−ゲル SIL−60−23
0/70,ワイエムシィ社,500ml)に吸着させ、
ジクロロメタン及びジクロロメタン−メタノール混合液
で展開した。ジクロロメタン−メタノール(12:1〜
10:1)によって溶出された活性画分(1000m
l)を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルに懸濁
し、濃縮乾固して583.8mgの白色粉末を得た。こ
の粉末を60%メタノール水に溶解した後に、YMC−
ゲル(ODS−AM,120−S50,ワイエムシィ
社,2L)に通液し、90%メタノール水で溶出した。
溶出液(700ml)を減圧下で濃縮し、残渣をジエチ
ルエーテルに懸濁し、濃縮乾固してWF10225Bの
白色粉末315.1mgを得た。
【0049】
【発明の効果】本発明のメチルプロリン化合物〔I〕は
カルパイン阻害活性を有し、カルパイン阻害剤として医
薬用途に使用することができる。カルパイン阻害剤は、
虚血性の細胞障害に対して抑制効果を有するので、急性
腎不全、心筋梗塞、脳梗塞のような、カルパインが関与
する虚血性疾患(特に腎臓、心臓、脳などにおける虚血
性疾患)を治療又は予防するための医薬として有用であ
る。本発明のメチルプロリン化合物〔I〕はカルパイン
に対して特異的な阻害剤であり、上記のような虚血性疾
患の治療又は予防に使用し得る。
カルパイン阻害活性を有し、カルパイン阻害剤として医
薬用途に使用することができる。カルパイン阻害剤は、
虚血性の細胞障害に対して抑制効果を有するので、急性
腎不全、心筋梗塞、脳梗塞のような、カルパインが関与
する虚血性疾患(特に腎臓、心臓、脳などにおける虚血
性疾患)を治療又は予防するための医薬として有用であ
る。本発明のメチルプロリン化合物〔I〕はカルパイン
に対して特異的な阻害剤であり、上記のような虚血性疾
患の治療又は予防に使用し得る。
【図1】WF10225Aの紫外線吸収スペクトルを示
す図である。
す図である。
【図2】KBr法で測定したWF10225Aの赤外線
吸収スペクトルを示す図である。
吸収スペクトルを示す図である。
【図3】WF10225Aの 1H−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルを示す図である。
鳴)スペクトルを示す図である。
【図4】WF10225Aの13C−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルを示す図である。
鳴)スペクトルを示す図である。
【図5】WF10225Bの紫外線吸収スペクトルを示
す図である。
す図である。
【図6】KBr法で測定したWF10225Bの赤外線
吸収スペクトルを示す図である。
吸収スペクトルを示す図である。
【図7】WF10225Bの 1H−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルを示す図である。
鳴)スペクトルを示す図である。
【図8】WF10225Bの13C−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルを示す図である。
鳴)スペクトルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 35/74 A61K 37/64 ACV (C12N 1/20 C12R 1:01) (C12P 21/02 C12R 1:01)
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式〔I〕 【化1】 〔式中、Aは−CH2 −CH2 −又は−CH=CH−を
表す〕で表されるメチルプロリン化合物又はその塩。 - 【請求項2】 スピロスファエラ属に属する請求項1記
載のメチルプロリン化合物の生産菌を培養し、培養物か
ら該メチルプロリン化合物を採取することを特徴とする
請求項1記載のメチルプロリン化合物の製造方法。 - 【請求項3】 有効成分として請求項1記載のメチルプ
ロリン化合物又はその塩を含有する医薬組成物。 - 【請求項4】 有効成分として請求項1記載のメチルプ
ロリン化合物又はその塩を含有するカルパイン阻害剤。 - 【請求項5】 スピロスファエラ・フロリフォルミスN
o.10225の生物学的に純粋な培養物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8025449A JPH09221497A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | メチルプロリン化合物、その製造方法及びその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8025449A JPH09221497A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | メチルプロリン化合物、その製造方法及びその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09221497A true JPH09221497A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12166333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8025449A Pending JPH09221497A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | メチルプロリン化合物、その製造方法及びその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09221497A (ja) |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP8025449A patent/JPH09221497A/ja active Pending
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