JPH09221159A - 燃料タンク用キャップ - Google Patents

燃料タンク用キャップ

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JPH09221159A
JPH09221159A JP8026561A JP2656196A JPH09221159A JP H09221159 A JPH09221159 A JP H09221159A JP 8026561 A JP8026561 A JP 8026561A JP 2656196 A JP2656196 A JP 2656196A JP H09221159 A JPH09221159 A JP H09221159A
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operation knob
cap
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Kokichi Kawachi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく簡単かつ低コストの構造で
以って、確実に必要な開閉状態を保持することができる
ブリーズ弁を備えた燃料タンク用キャップを提供する。 【解決手段】 キャップ本体の中央部に嵌脱自在に挿入
された操作ノブに形成されたV形突起が、キャップ本体
に形成された深いV形ノッチに嵌入されたとき、燃料タ
ンク内を密封し、上記V形突起がキャップ本体の浅いV
形ノッチに嵌入されたとき、操作ノブとキャップ本体と
の間にブリーズ通路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汎用小型エンジン等
に使用される燃料タンク用キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】図5〜図6には汎用小型ガソリンエンジ
ン用燃料タンクを覆蓋するための燃料タンク用キャップ
の従来の1例が示されており、図5はその分解斜視図、
図6は縦断面図である。
【0003】図5〜図6において、2はキャップ本体で
あり、同キャップ本体2は指掛け用の突部11を有する
キャップアウタ2Aと、液体注入口Fに挿入できる直径
を有する筒状のキャップインナ2Bとより成り、両部材
2A,2Bは、キャップアウタ2Aの天面に形成された
浅凹部12にキャップインナ2Bの閉端面13を嵌合
し、スポット溶接等の固着手段(マーク14で示す。)
により一体に結合される。
【0004】3は操作部材であり、同操作部材3の軸部
4は、上記キャップアウタ2A、及びインナ2Bの双方
の中心部に夫々穿設された挿通孔5A,5Bに嵌合され
ている。上記外部挿通孔5Aの周囲にはブリーズ弁8の
弁座15が形成されている。16は上記ブリーズ弁8を
囲んで外方へ突出され、その環状縁が上記操作部材3の
下面と接する環状リブである。下部の挿通孔5Bは上記
閉端面13の凹部13’の中心に設けられ、この部分に
めねじ部7が形成されたナット17が固着されている。
同ナット17に螺合されるおねじ部6は上記軸部4の略
上半部に形成され、後述する押圧片9部分及び軸部4を
介して操作部材3を外方へ押圧する作用を受けている。
【0005】上記液体注入口Fに、このキャップを係合
させるための止板1は、キャップインナ2Bの下で軸部
4に上下可能に嵌挿されており、中央の孔18と注入口
縁への一対の係合片19,19、および両側の弧状部2
0,20を有する。上記各係合片19はキャップインナ
2Bの両側に形成された窓孔21より上下可能に突出さ
れる。上記押圧片9は弾性変形可能な金属により三叉状
に形成され、軸部4の内方端にかしめにより固着されて
いる。同押圧片9の下限を規定してブリーズ弁8が閉弁
状態となるのを阻止するための押圧片受け10は、ばね
受座22の座面を利用して設けられている。23は止板
1とばね受座22との間に圧縮状態で設けたばね、24
は係合片でばね受座22をキャップインナ2Bに固定す
るもの、25は受座中心の透孔、26はパッキンを示
す。
【0006】上記燃料タンク用キャップは、図6に示さ
れるように、液体注入口Fへ止板1により係合して取付
けられ、同図の実線図示の如くおねじ部6とめねじ部7
とを締め付けた状態では、ブリーズ弁8が閉じてキャッ
プを通じた通気は行われない。それ故、この弁閉状態
は、液体も遮断する。従ってこの燃料タンク用キャップ
は、これを装着した燃料タンクが横倒しになることがあ
っても燃料の漏洩が阻止され例えば搬送時に適するもの
である。
【0007】上記操作部材3を操作してブリーズ弁8を
通気状態にすると(図6鎖線)、止板1はばね23によ
り注入口Fに圧送され、またキャップ本体2が固定され
るが、上記操作部材3はおねじ6、めねじ7の螺合に必
要な交差があり、このため振動が与えられると、この振
動は右ねじを螺進させる方向へ作用する。しかしながら
この燃料タンク用キャップにあっては軸部4に設けた板
ばねから成る押圧片9が押圧片受け10に当接すること
により、ねじ部の弛みが進行するのを阻止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃料タンク用キャップにあっては、ブリーズ弁8を
ねじ6,7によって開閉する方式で、同ブリーズ弁を開
いて使用している間に振動によってねじが動き弁が閉じ
てしまうという不具合を、板ばねからなる押圧片を追加
してこの摩擦力によって防止する構造であるため、部品
点数が増加し構造が複雑になり、また高コストとなると
いう問題点がある。
【0009】本発明の目的は、部品点数が少なく簡単か
つ低コストの構造で以って、確実に必要な開閉状態を保
持することができるブリーズ弁を備えた燃料タンク用キ
ャップを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、燃料タンクの内
部と外気とを連通するブリーズ通路を開閉する操作ノブ
を備えた燃料タンク用キャップにおいて、上記燃料タン
クの注入口に螺着され、中心部に軸方向のブリーズ溝が
設けられた貫通孔と、深いV形ノッチ及びこれよりも浅
いV形ノッチがそれぞれ形成された環状レールとを有す
るキャップ本体を備えるとともに、上記キャップ本体の
貫通孔に回転自在に挿通される軸が下面に垂設され、上
記下面の上記軸の外側に配設されたV形突起を有し、上
部が円板状に形成された操作ノブと、同操作ノブと上記
キャップ本体とを接近せしめる方向に付勢するばねと、
上記キャップ本体のパッキン受に嵌装された環状のパッ
キンと、上記キャップ本体内に設けられて上記操作ノブ
の軸部を覆うパッキンとを備え、上記操作ノブのV形突
起が上記深いV形ノッチに嵌入されたときには操作ノブ
の下面と上記環状のパッキンとが当接し、上記V形ノッ
チが上記浅いV形ノッチに嵌入されたときには操作ノブ
の下面と環状のパッキンとの間に隙間が形成されるよう
に構成したことを特徴とする燃料タンク用キャップにあ
る。
【0011】上記手段によれば、操作ノブに形成された
V形突起の先端がキャップ本体に設けられた環状のレー
ルの上に載っているときは、操作ノブはばねの弾力に抗
してキャップ本体から持ち上がり、キャップ本体上面に
取付けられた環状のパッキンと操作ノブ下面との間には
隙間が形成される。そして操作ノブを回転させると上記
V形突起本体のV形ノッチに嵌入し操作ノブはキャップ
本体側に落込む。
【0012】上記V形突起が、上記V形ノッチのうちの
深いV形ノッチに嵌入したときには、V形突起の先端は
V形ノッチの谷底に届かず、キャップ本体上の環状のパ
ッキンと上記操作ノブとが直接当接してキャップ本体と
操作ノブとの間の隙間は無くなり、燃料タンクの内外部
から完全に密封される。一方、上記V形突起が浅いV形
ノッチに嵌入したときには、V形突起の先端はV形ノッ
チの谷底に当接してキャップ本体上の環状のパッキンと
操作ノブとの間には適宜の隙間が形成され、外気はこの
隙間、キャップ本体の貫通孔に設けられたブリーズ溝、
及びキャップ本体と燃料タンクの注入口との間に介装さ
れたパッキンの小孔を通って燃料タンク内と連通する。
【0013】これにより、エンジン運転中等において、
燃料タンク内の燃料が減少しても外気と均圧することが
できる。また、操作ノブのV形突起とキャップ本体の2
種類の深さのV形ノッチとを選択的に嵌合するのみでブ
リーズ通路の開閉を行うことができるので、操作が簡単
であり、また振動等によってブリーズ通路の開度が変化
したり、不要なときにこれが閉塞したりする不具合の発
生も回避される。
【0014】また、上記手段において、上記キャップ本
体は、これに設けられた深いV形ノッチ及び浅いV形ノ
ッチに対応する部位にブリーズ通路が開及び閉の状態で
あることを示すマークが設けられるとともに、上記操作
ノブは、上記V形突起に対応する位置に合せマーク6が
設けられてなることも、本発明の好適な1手段である。
【0015】かかる手段によれば、ブリーズ通路の開閉
が、外部から一目で認識でき、ブリーズ通路開閉の誤動
作の発生を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図1〜図4を参照して本発明
の実施形態につき詳細に説明する。図1には本発明の実
施形態に係る汎用小型エンジン用燃料タンク用キャップ
の縦断面図、図2には図1のA−A矢視図、図3には操
作ノブを持ち上げたキャップ本体中央部の斜視図、図4
には操作ノブの状態を示す断面図が夫々示されている。
【0017】図1〜図4において、51はキャップ本
体、51aは同キャップ本体51の内周面に設けられ燃
料タンク(図示せず)の雄ねじに螺合される雌ねじ、5
1bは外周面に設けられた指掛け用の窪み、51c及び
51dは上面に夫々設けられた環状レール及びパッキン
受座、51eは中心部に設けられた貫通孔、51f及び
51gは上記環状レール51cに互いに直交して夫々設
けられた深いV形ノッチ及び浅いV形ノッチ、51hは
上記貫通孔51eに軸方向に適宜本数(この実施形態で
は2本)設けられたブリーズ溝、51iは上面に刻設さ
れた、ブリーズ通路の開、閉を示す「開」又は「閉」の
文字マークである。
【0018】また52は上記キャップ本体51に内嵌装
されたパッキン、52aは後述のばね等を収容するため
に同パッキン52に形成された半球部、52bは同半球
部52aの下端に穿設されたブリーズ用小孔である。5
3は操作ノブであり、53a及び53bは、同操作ノブ
53の軸及び軸に設けられたEリング用の溝、53cは
同操作ノブ53の上面に設けられた矢印マーク、53d
は上記操作ノブ53の下面に設けられた2個のV形突
起、54は圧縮ばね、55はばね受、56は上記Eリン
グ溝53bに嵌合されるEリング、57は上記操作ノブ
53の下面とキャップ本体51の上面との間に介装され
る環状のパッキンである。
【0019】上記操作ノブ53の軸53aは、上記キャ
ップ本体51の貫通孔51eに挿通され、先端側には上
記ばね54がばね受55を介して圧縮された状態でキャ
ップ本体51との間に装着され、同ばね受55はEリン
グ56によって溝53bに係止されている。従って、上
記ばね54により、操作ノブ53の頭部はキャップ本体
51に近付くように付勢されており、同操作ノブ51
は、これのV形突起53dの先端がキャップ本体51の
レール51cの上面に当接することにより、キャップ本
体51に係止されることとなる。
【0020】上記のように構成された燃料タンク用キャ
ップ50の使用時において、このキャップ50は一般の
ねじ栓と同様に、燃料タンクの注入口に設けられた雄ね
じにキャップ本体51の雌ねじ51aを螺合させて締め
られ、燃料タンクとの間はパッキン52を介して気密に
保たれる。操作ノブ53を回転させると、2個のV形突
起53dの先端はレール51cの上面と接して滑り、V
形ノッチ51fあるいは51gに嵌まって止まる。更に
力を掛けて回転させるとV形突起53dは、ばね54の
弾力に抗してV形ノッチから持ち上がって脱出し、90
°回転して次のV形ノッチ51gあるいは51fに移
る。
【0021】上記V形突起53dが深いV形ノッチ51
fに嵌入しているときは、ノッチの深さ(図3のhc)
がV形突起53dの高さよりも僅かに深いので、操作ノ
ブ53の頭部の下面がパッキン57と当接して止まり、
タンク内と外気側との通路を遮断する。このとき、操作
ノブ53の矢印マーク53cは「閉」の文字マーク51
iを指し、操作ノブ53はV形ノッチ51fによって回
転運動が適宜の力で拘束される。図4(a)にはこの状
態が示されている。
【0022】上記V形突起53dが浅いV形ノッチ51
gに嵌入しているときは、V形ノッチの深さ(図3のh
o)がV形突起53dの高さより浅い(例えば0.5mm
程度)ので、操作ノブ53の下面がパッキン57よりも
浮上がって止まり、外気側とタンク内は図4(b)の矢
印Bで示されるように、操作ノブ53とパッキン57の
間、ブリーズ溝51h、パッキン52のブリーズ用小孔
52bを通って連通するブリーズ通路が形成される。こ
のとき、操作ノブ53の矢印マーク53cは「開」の文
字マーク51iを指し、操作ノブ53はV形ノッチ51
gによって回転運動も拘束される。
【0023】上記のように構成されているので、エンジ
ンを始動する前に上記操作ノブ53の矢印マーク53c
を「開」の文字マーク51iに合わせ、エンジンを停止
したとき矢印マーク53cを「閉」の文字マーク51i
に合わせればよく、「閉」に合わせた場合には燃料タン
クは完全に密閉されるので、燃料タンクを横倒ししても
燃料漏れを発生することは無い。また、パッキン52に
形成された半球部52aは、燃料タンク内の燃料が振動
等によりはね上がって直接ブリーズ溝51hにかかるの
を防止する。
【0024】本発明は、上記のようなエンジン用燃料タ
ンクに限らず、燃料を収容するための比較的小型の燃料
タンクのキャップに拡く適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、操作ノブに設けたV形突起とキャップ
本体に設けた2種類の深さのV形ノッチとを、操作ノブ
を回転して選択嵌合するのみでブリーズ通路の開閉が可
能となるので、従来のもののようなねじ結合を不要とし
構造が簡単化され、組立も容易となり、部品点数も低減
される。
【0026】また、V形突起をV形ノッチに嵌入する構
造であるので、ブリーズ時に振動等によってブリーズ通
路の通路面積が縮小されたり、閉塞されたりする不具合
の発生が回避されるとともに、ブリーズ通路開閉部にパ
ッキンを設けることによりシール性が向上し、キャップ
の閉時における燃料漏れが確実に阻止され、信頼性が向
上する。
【0027】さらに請求項2のように構成すればブリー
ズ通路の開閉を外部から一目で認識できるので、誤操作
の発生が回避され取扱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る汎用小型エンジンの燃
料タンク用キャップの縦断面図。
【図2】図1のA−A矢視図。
【図3】上記実施形態における燃料タンク用キャップの
斜視図。
【図4】上記実施形態における要部断面図。
【図5】従来の燃料タンク用キャップの斜視図。
【図6】従来の燃料タンク用キャップの縦断面図。
【符号の説明】
51 キャップ本体 51c 環状レール 51e 貫通孔 51f 深いV形ノッチ 51g 浅いV形ノッチ 51h ブリーズ溝 51i マーク 52 環状のパッキン 53 操作ノブ 53a 軸 53d V形突起 54 圧縮ばね 57 環状のパッキン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの内部と外気とを連通するブ
    リーズ通路を開閉する操作ノブを備えた燃料タンク用キ
    ャップにおいて、上記燃料タンクの注入口に螺着され、
    中心部に軸方向のブリーズ溝が設けられた貫通孔と、深
    いV形ノッチ及びこれよりも浅いV形ノッチがそれぞれ
    形成された環状レールとを有するキャップ本体を備える
    とともに、上記キャップ本体の貫通孔に回転自在に挿通
    される軸が下面に垂設され、上記下面の上記軸の外側に
    配設されたV形突起を有し、上部が円板状に形成された
    操作ノブと、同操作ノブと上記キャップ本体とを接近せ
    しめる方向に付勢するばねと、上記キャップ本体のパッ
    キン受に嵌装された環状のパッキンと、上記キャップ本
    体内に設けられて上記操作ノブの軸部を覆う有孔のパッ
    キンとを備え、上記操作ノブのV形突起が上記深いV形
    ノッチに嵌入されたときには操作ノブの下面と上記環状
    のパッキンとが当接し、上記V形ノッチが上記浅いV形
    ノッチに嵌入されたときには操作ノブの下面と環状のパ
    ッキンとの間に隙間が形成されるように構成したことを
    特徴とする燃料タンク用キャップ。
  2. 【請求項2】 上記キャップ本体は、これに設けられた
    上記深いV形ノッチ及び浅いV形ノッチに対応する部位
    にブリーズ通路が開及び閉の状態であることを示すマー
    クが設けられるとともに、上記操作ノブは、上記V形突
    起に対応する位置に合せマークが設けられてなる請求項
    1記載の燃料タンク用キャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405368B1 (ko) * 2001-11-19 2003-11-12 기아자동차주식회사 차량용 탱크 마개
JP2011219141A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Asahi Denso Co Ltd タンクキャップ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405368B1 (ko) * 2001-11-19 2003-11-12 기아자동차주식회사 차량용 탱크 마개
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