JP3439630B2 - 直埋バルブ用の操作キャップ - Google Patents
直埋バルブ用の操作キャップInfo
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- JP3439630B2 JP3439630B2 JP15273397A JP15273397A JP3439630B2 JP 3439630 B2 JP3439630 B2 JP 3439630B2 JP 15273397 A JP15273397 A JP 15273397A JP 15273397 A JP15273397 A JP 15273397A JP 3439630 B2 JP3439630 B2 JP 3439630B2
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- Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)
- Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直埋バルブ用の操作
キャップに関する。 【0002】 【従来の技術】直接地中に埋設する直埋バルブは、弁棒
を回転操作するための操作キャップを有するのが一般的
である。この操作キャップは、水や土砂などが内部に侵
入しないような構造であることが必要である。また、回
転部には、土砂などの抵抗を受ける大きな突起などを有
しないことが必要である。 【0003】図7は従来の直埋バルブ用の操作キャップ
の一例を示す。ここで1は弁箱であり、その内部には図
外の弁体が収容されている。2はこの弁体を操作するた
めの弁棒であって、弁箱1の上端部を上方へ貫通してい
る。弁棒2とこの弁棒2が貫通した部分の弁箱1との間
には、シール用のOリングのためのリテーナ3が設けら
れている。4はC形止め輪で、弁棒2に取り付けられる
ことで、この弁棒2とリテーナ3とを相互に位置決めさ
せている。弁箱1の上端には環状のグランドカバー5が
取り付けられており、このグランドカバー5の上端には
内フランジ6が形成されている。 【0004】グランドカバー5の内部にはキャップ7が
配置されており、このキャップ7は、弁棒2における平
面部8を有した上端部9に外ばめされることで、この弁
棒2と一体回転可能とされている。キャップ7にはグラ
ンドカバー5の内フランジ6に係り合う外フランジ10
が形成されており、これによってキャップ7がグランド
カバー5から抜け出すことが防止されている。キャップ
7の外周にはグランドカバー5の内フランジ6の内周に
圧接するシール用のOリング11が装着されている。ま
たグランドカバー5から突出した部分におけるキャップ
7の上端には、このキャップ7を回転させるための操作
具をはめ合わせる角柱部16が形成されている。 【0005】弁棒2の上端部9に外ばめされた状態のキ
ャップ7と弁箱1の上端面との間には隙間12が形成さ
れている。そしてキャップ7には、この隙間12に向け
て下向きに突出する突部13が一体に形成されている。
また弁箱1の上端には、キャップ7が回転したときに突
部13が係り合い可能なスプリングピン14が打ち込ま
れている。 【0006】したがって、キャップ7と弁棒2とは、突
部13がスプリングピン14に当たるまでの範囲で周方
向に一体に回転可能である。一般に直埋バルブにおいて
は、その開閉のために弁体すなわち弁棒2は90度の範
囲で回転すれば足りる。したがって、突部13を軸心方
向に見てほぼ270度の範囲で扇形になるように形成
し、この扇形の突部13における周方向の一端面と他端
面とがスプリングピン14に当たるまでの範囲で弁棒2
が回転可能なようにすることで、上記の90度の回転範
囲を確保することが可能となる。グランドカバー5の上
面には弁軸2の回転角度を指示するための指示板15が
取り付けられている。またキャップ7には、この指示板
15を指し示すための、図示を省略した指標が設けられ
ている。 【0007】このような構成によれば、キャップ7はグ
ランドカバー5で覆われており、またグランドカバー5
とキャップ7との間はOリング11にてシールされてい
るため、このキャッブ7の部分への土砂の侵入を防止す
ることができる。また、回転する突部13もグランドカ
バー5の内部に存在するため、この突部13が土砂の抵
抗を受けることを防止できる。 【0008】図8および図9は、従来の直埋バルブ用の
操作キャップの他の例を示す。この例では、弁棒2の外
周と弁箱1の内周との間に環状のパッキン17が設けら
れ、弁棒2に外ばめされる環状のパッキン押さえ18が
周方向に複数のボルト19によって弁箱1の上端部に取
り付けられている。パッキン押さえ18の上端には凹部
20が形成され、この凹部20には開度指示板21が収
容されている。この開度指示板21は、弁棒2に取り付
けられて、ボルト19よりも上側においてこの弁棒2と
一体に回転可能である。また凹部20には、弁棒2と開
度指示板21とが一体に回転したときにこの開度指示板
21に当たることで、弁棒2の回転範囲を制限するため
の一対のストッパ22、22が、スペーサ23を介して
パッキン押さえ18にねじ込まれるボルト24の頭部に
よって形成されている。これら一対のストッパ22、2
2は互いに周方向に180度離れた位置に設けられ、こ
れに対応して弁軸2の回転範囲αがほぼ90度となるよ
うに、開度指示板21の形状が決められている。25は
プレートで、塩化ビニルなどの樹脂にて形成され、少な
くとも開度指示板21の回転範囲を覆うように構成され
ている。 【0009】このような構成によれば、開度指示板21
をプレート25で覆ったため、この開度指示板21が回
転する部分への土砂の侵入を防止することができるとと
もに、この開度指示板21が回転時に土砂の抵抗を受け
ることを防止できる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示した
従来の構成では、弁棒2の上端部9に外ばめされたキャ
ップ7と弁箱1の上端面との間には隙間12が存在する
ため、このキャップ7の回転操作時にぐらつきが生じや
すく、かつそのためにOリング11によるシールが損な
われやすいという問題点がある。またスプリングピン1
4や指示板15などを設ける必要があることから、部品
点数が多くなるとともに構造が複雑になるという問題点
もある。 【0011】一方、図8および図9に示した他の従来の
構成では、プレート25で開度指示板21を覆っている
が、決して十分ではなく、細かい土砂が侵入して回転操
作が行いにくくなりやすいという問題点がある。 【0012】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、部品点数が少なく、構造が簡単で、しかも回転部
への土砂の侵入を確実に防止できるようにすることを目
的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、直埋バルブの弁棒を回転操作するための操作
キャップであって、弁箱の上端における弁棒の周囲に設
けられた環状部と、この環状部の上部開口の内部に挿入
されるとともに弁棒の上端にねじ締結されるキャップ部
と、このキャップ部における前記環状部の上部開口への
挿入部分の底部に一体に形成されたストッパ用突起部
と、前記環状部に設けられて前記ストッパ用突起部を収
容する窪み部と、前記環状部と一体に形成されて前記弁
棒の操作のために前記キャップ部が回転されたときに前
記ストッパ用突起部に係り合う係り合い突部とを有する
ようにしたものである。 【0014】このような構成であると、弁棒の回転範囲
を規制するためのストッパ用突起部および係り合い突部
はキャップ部および環状部にそれぞれ一体に形成されて
いるため、全体の部品点数が少なく、その構造が簡単に
なる。また、キャップ部は弁棒の上端にねじ締結されて
いるため、ぐらつきが生じにくく、したがって、Oリン
グなどによりシールを施した際にそのシール性能を確実
に維持することが可能となる。しかも、キャップ部にお
ける環状部の上部開口への挿入部分の底部に一体に形成
されたストッパ用突起部や、このストッパ用突起部を収
容する窪み部や、環状部と一体に形成されてストッパ用
突起部に係り合う係り合い突部は、環状部の開口の内
部、すなわち環状部とこの環状部の上部開口の内部に挿
入されるキャップ部とで囲まれた空間内に設けられるた
め、土砂の侵入を防止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】図6は、本発明の操作キャップを
適用可能な直埋バルブの一例を示す。ここで31は弁
箱、32はシート部、33は弁体、34は弁棒である。
弁棒34の上端には、地表側からこの弁棒34を回転操
作するための、本発明にもとづく操作キャップ35が設
けられている。 【0016】図1に詳細に示すように、弁棒34は弁箱
31の上端を上向きに貫通して配置されている。この弁
棒34の貫通部における弁棒34の外周と弁箱31の内
周との間にはリング状のリテーナ36が設けられ、この
リテーナ36の外周と弁箱31の内周との間はOリング
37が設けられている。また、弁棒34の外周とリテー
ナ36の内周との間にも、Oリング38が設けられてい
る。弁箱31の上端には環状部としての環状のリテーナ
押さえ40が設けられ、このリテーナ押さえ40は、ボ
ルト41によって弁箱31の上端に固定されることで、
リテーナ36を所定の位置に押さえ付け可能である。リ
テーナ押さえ40と弁箱31の上端面との間は、Oリン
グ42によってシールされている。 【0017】リテーナ押さえ40の上部の中央には上向
きの円形の開口43が形成されている。44は開口43
の周囲の筒状部である。この開口43の内部には、上側
からキャップ部45が挿入されている。このキャップ部
45は、弁棒34の上端の角柱部46にはまり合い可能
な凹部47を有し、かつその中心部を貫通して形成され
たボルト孔48に通される六角穴付きボルト49によっ
て弁棒34の上端に締結されている。ボルト49の頭部
50は、キャップ部45の上端の角柱部51の内部に埋
設されている。この角柱部51は、弁棒34の回転操作
のための適当な操作具を係り合わせるために利用され
る。 【0018】図1および図2に示すように、キャップ部
45は、リテーナ押さえ40よりも上側の位置におい
て、筒状部44に対応したフランジ部53を有する。こ
のフランジ部53の上面には、バルブの開度を指示する
ための指示部54が金属製のキャップ部45と一体に鋳
造されることで形成されている。この指示部54は、フ
ランジ部53からわずかに突出していれば足り、このた
めキャップ部45の回転時に実質的に土砂から抵抗を受
けないようにされている。フランジ部53の下側外周縁
とリテーナ押さえ40の筒状部44の上端外周縁とに
は、互いに向かい合う外開きのテーパ面55、56がそ
れぞれ形成されている。そして、この互いに向かい合う
テーパ面55、56の部分には、Oリングを利用したダ
ストシール57が外ばめされている。キャップ部45に
おけるリテーナ押さえ40の開口43に挿入される部分
の外周とこのリテーナ押さえ40の内周との間には、シ
ール用のOリング58が設けられている。 【0019】図3は、キャップ部45の底部を、天地を
逆にして示す。図1および図3に示すように、円柱状の
キャップ部45の凹部47は径方向にわたる二面溝の形
態で形成されており、この凹部47を挟んだ一方の部分
には、半月状のストッパ用突起部60が一体鋳造によっ
て形成されている。なお、61は、Oリング58を収容
するための溝である。 【0020】図1、図4、図5に示すように、金属製の
リテーナ押さえ40には、キャップ部45のストッパ用
突起部60を収容するための窪み部62が、周方向の一
定範囲にわたって形成されている。また、この窪み部6
2が形成されていない周方向の部分には、係り合い突部
63が、開口43の内周においてリテーナ押さえ40と
の一体鋳造により形成されている。この係り合い突部6
3は、ボルト49によって弁棒34に締結されたキャッ
プ部45のストッパ用突起部60に係り合うことで、こ
のキャップ部45すなわち弁棒34の回転範囲を規制す
る。図示の例では、この回転範囲がほぼ90度となるよ
うに、ストッパ用突起部60と係り合い突部63との形
状や寸法が規定されている。 【0021】このような構成であると、ストッパ用突起
部60や窪み部62や係り合い突部63は、リテーナ押
さえ40の開口43の内部、すなわちリテーナ押さえ4
0とキャップ部45とで囲まれた空間内に設けられてい
るが、この空間はOリング58によって密閉されている
ため、土砂の流入が確実に防止されることになる。しか
も、キャップ部45はボルト49によって弁棒34に締
結されているためにぐらつくことがなく、このためOリ
ング58によるシールを確実なものとすることができ
る。さらにこのOリング58に加えてダストシール57
が設けられ、二重のシールが施されているため、キャッ
プ部45の内部への土砂の流入がいっそう確実に防止さ
れる。 【0022】また、上述のように開度の指示部54は高
さの低い鋳出しにて形成できるため、キャップ部45の
回転操作の際に周囲の土砂が抵抗となってその回転の妨
げとなることを防止できるという利点がある。 【0023】さらに、ストッパ用突起部60はキャップ
部45と一体に形成され、また係り合い突部63はリテ
ーナ押さえ40と一体に形成に形成されているため、す
なわち、これらキャップ部45とリテーナ押さえ40自
体がストッパー機能を有しているため、部品点数が低減
され、構造が簡単になり、またこのために安価であると
いう利点もある。 【0024】 【発明の効果】以上のように本発明によると、キャップ
部における環状部の上部開口への挿入部分の底部に一体
に形成されたストッパ用突起部と、前記環状部に設けら
れて前記ストッパ用突起部を収容する窪み部と、前記環
状部と一体に形成されて弁棒の操作のために前記キャッ
プ部が回転されたときに前記ストッパ用突起部に係り合
う係り合い突部とを有するようにしたため、すなわち弁
棒の回転範囲を規制するためのストッパ用突起部および
係り合い突部をキャップ部および環状部にそれぞれ一体
に形成したため、全体の部品点数を少なくすることがで
きて、その構造を簡単にすることができ、また、キャッ
プ部は弁棒の上端にねじ締結されているため、ぐらつき
が生じにくく、したがって、Oリングなどによりシール
を施した際にそのシール性能を確実に維持することがで
き、しかも、キャップ部における環状部の上部開口への
挿入部分の底部に一体に形成されたストッパ用突起部
や、このストッパ用突起部を収容する窪み部や、環状部
と一体に形成されてストッパ用突起部に係り合う係り合
い突部は、環状部の開口の内部、すなわち環状部とこの
環状部の上部開口の内部に挿入されるキャップ部とで囲
まれた空間内に設けられるため、土砂の侵入を防止する
ことができる。
キャップに関する。 【0002】 【従来の技術】直接地中に埋設する直埋バルブは、弁棒
を回転操作するための操作キャップを有するのが一般的
である。この操作キャップは、水や土砂などが内部に侵
入しないような構造であることが必要である。また、回
転部には、土砂などの抵抗を受ける大きな突起などを有
しないことが必要である。 【0003】図7は従来の直埋バルブ用の操作キャップ
の一例を示す。ここで1は弁箱であり、その内部には図
外の弁体が収容されている。2はこの弁体を操作するた
めの弁棒であって、弁箱1の上端部を上方へ貫通してい
る。弁棒2とこの弁棒2が貫通した部分の弁箱1との間
には、シール用のOリングのためのリテーナ3が設けら
れている。4はC形止め輪で、弁棒2に取り付けられる
ことで、この弁棒2とリテーナ3とを相互に位置決めさ
せている。弁箱1の上端には環状のグランドカバー5が
取り付けられており、このグランドカバー5の上端には
内フランジ6が形成されている。 【0004】グランドカバー5の内部にはキャップ7が
配置されており、このキャップ7は、弁棒2における平
面部8を有した上端部9に外ばめされることで、この弁
棒2と一体回転可能とされている。キャップ7にはグラ
ンドカバー5の内フランジ6に係り合う外フランジ10
が形成されており、これによってキャップ7がグランド
カバー5から抜け出すことが防止されている。キャップ
7の外周にはグランドカバー5の内フランジ6の内周に
圧接するシール用のOリング11が装着されている。ま
たグランドカバー5から突出した部分におけるキャップ
7の上端には、このキャップ7を回転させるための操作
具をはめ合わせる角柱部16が形成されている。 【0005】弁棒2の上端部9に外ばめされた状態のキ
ャップ7と弁箱1の上端面との間には隙間12が形成さ
れている。そしてキャップ7には、この隙間12に向け
て下向きに突出する突部13が一体に形成されている。
また弁箱1の上端には、キャップ7が回転したときに突
部13が係り合い可能なスプリングピン14が打ち込ま
れている。 【0006】したがって、キャップ7と弁棒2とは、突
部13がスプリングピン14に当たるまでの範囲で周方
向に一体に回転可能である。一般に直埋バルブにおいて
は、その開閉のために弁体すなわち弁棒2は90度の範
囲で回転すれば足りる。したがって、突部13を軸心方
向に見てほぼ270度の範囲で扇形になるように形成
し、この扇形の突部13における周方向の一端面と他端
面とがスプリングピン14に当たるまでの範囲で弁棒2
が回転可能なようにすることで、上記の90度の回転範
囲を確保することが可能となる。グランドカバー5の上
面には弁軸2の回転角度を指示するための指示板15が
取り付けられている。またキャップ7には、この指示板
15を指し示すための、図示を省略した指標が設けられ
ている。 【0007】このような構成によれば、キャップ7はグ
ランドカバー5で覆われており、またグランドカバー5
とキャップ7との間はOリング11にてシールされてい
るため、このキャッブ7の部分への土砂の侵入を防止す
ることができる。また、回転する突部13もグランドカ
バー5の内部に存在するため、この突部13が土砂の抵
抗を受けることを防止できる。 【0008】図8および図9は、従来の直埋バルブ用の
操作キャップの他の例を示す。この例では、弁棒2の外
周と弁箱1の内周との間に環状のパッキン17が設けら
れ、弁棒2に外ばめされる環状のパッキン押さえ18が
周方向に複数のボルト19によって弁箱1の上端部に取
り付けられている。パッキン押さえ18の上端には凹部
20が形成され、この凹部20には開度指示板21が収
容されている。この開度指示板21は、弁棒2に取り付
けられて、ボルト19よりも上側においてこの弁棒2と
一体に回転可能である。また凹部20には、弁棒2と開
度指示板21とが一体に回転したときにこの開度指示板
21に当たることで、弁棒2の回転範囲を制限するため
の一対のストッパ22、22が、スペーサ23を介して
パッキン押さえ18にねじ込まれるボルト24の頭部に
よって形成されている。これら一対のストッパ22、2
2は互いに周方向に180度離れた位置に設けられ、こ
れに対応して弁軸2の回転範囲αがほぼ90度となるよ
うに、開度指示板21の形状が決められている。25は
プレートで、塩化ビニルなどの樹脂にて形成され、少な
くとも開度指示板21の回転範囲を覆うように構成され
ている。 【0009】このような構成によれば、開度指示板21
をプレート25で覆ったため、この開度指示板21が回
転する部分への土砂の侵入を防止することができるとと
もに、この開度指示板21が回転時に土砂の抵抗を受け
ることを防止できる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示した
従来の構成では、弁棒2の上端部9に外ばめされたキャ
ップ7と弁箱1の上端面との間には隙間12が存在する
ため、このキャップ7の回転操作時にぐらつきが生じや
すく、かつそのためにOリング11によるシールが損な
われやすいという問題点がある。またスプリングピン1
4や指示板15などを設ける必要があることから、部品
点数が多くなるとともに構造が複雑になるという問題点
もある。 【0011】一方、図8および図9に示した他の従来の
構成では、プレート25で開度指示板21を覆っている
が、決して十分ではなく、細かい土砂が侵入して回転操
作が行いにくくなりやすいという問題点がある。 【0012】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、部品点数が少なく、構造が簡単で、しかも回転部
への土砂の侵入を確実に防止できるようにすることを目
的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、直埋バルブの弁棒を回転操作するための操作
キャップであって、弁箱の上端における弁棒の周囲に設
けられた環状部と、この環状部の上部開口の内部に挿入
されるとともに弁棒の上端にねじ締結されるキャップ部
と、このキャップ部における前記環状部の上部開口への
挿入部分の底部に一体に形成されたストッパ用突起部
と、前記環状部に設けられて前記ストッパ用突起部を収
容する窪み部と、前記環状部と一体に形成されて前記弁
棒の操作のために前記キャップ部が回転されたときに前
記ストッパ用突起部に係り合う係り合い突部とを有する
ようにしたものである。 【0014】このような構成であると、弁棒の回転範囲
を規制するためのストッパ用突起部および係り合い突部
はキャップ部および環状部にそれぞれ一体に形成されて
いるため、全体の部品点数が少なく、その構造が簡単に
なる。また、キャップ部は弁棒の上端にねじ締結されて
いるため、ぐらつきが生じにくく、したがって、Oリン
グなどによりシールを施した際にそのシール性能を確実
に維持することが可能となる。しかも、キャップ部にお
ける環状部の上部開口への挿入部分の底部に一体に形成
されたストッパ用突起部や、このストッパ用突起部を収
容する窪み部や、環状部と一体に形成されてストッパ用
突起部に係り合う係り合い突部は、環状部の開口の内
部、すなわち環状部とこの環状部の上部開口の内部に挿
入されるキャップ部とで囲まれた空間内に設けられるた
め、土砂の侵入を防止することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】図6は、本発明の操作キャップを
適用可能な直埋バルブの一例を示す。ここで31は弁
箱、32はシート部、33は弁体、34は弁棒である。
弁棒34の上端には、地表側からこの弁棒34を回転操
作するための、本発明にもとづく操作キャップ35が設
けられている。 【0016】図1に詳細に示すように、弁棒34は弁箱
31の上端を上向きに貫通して配置されている。この弁
棒34の貫通部における弁棒34の外周と弁箱31の内
周との間にはリング状のリテーナ36が設けられ、この
リテーナ36の外周と弁箱31の内周との間はOリング
37が設けられている。また、弁棒34の外周とリテー
ナ36の内周との間にも、Oリング38が設けられてい
る。弁箱31の上端には環状部としての環状のリテーナ
押さえ40が設けられ、このリテーナ押さえ40は、ボ
ルト41によって弁箱31の上端に固定されることで、
リテーナ36を所定の位置に押さえ付け可能である。リ
テーナ押さえ40と弁箱31の上端面との間は、Oリン
グ42によってシールされている。 【0017】リテーナ押さえ40の上部の中央には上向
きの円形の開口43が形成されている。44は開口43
の周囲の筒状部である。この開口43の内部には、上側
からキャップ部45が挿入されている。このキャップ部
45は、弁棒34の上端の角柱部46にはまり合い可能
な凹部47を有し、かつその中心部を貫通して形成され
たボルト孔48に通される六角穴付きボルト49によっ
て弁棒34の上端に締結されている。ボルト49の頭部
50は、キャップ部45の上端の角柱部51の内部に埋
設されている。この角柱部51は、弁棒34の回転操作
のための適当な操作具を係り合わせるために利用され
る。 【0018】図1および図2に示すように、キャップ部
45は、リテーナ押さえ40よりも上側の位置におい
て、筒状部44に対応したフランジ部53を有する。こ
のフランジ部53の上面には、バルブの開度を指示する
ための指示部54が金属製のキャップ部45と一体に鋳
造されることで形成されている。この指示部54は、フ
ランジ部53からわずかに突出していれば足り、このた
めキャップ部45の回転時に実質的に土砂から抵抗を受
けないようにされている。フランジ部53の下側外周縁
とリテーナ押さえ40の筒状部44の上端外周縁とに
は、互いに向かい合う外開きのテーパ面55、56がそ
れぞれ形成されている。そして、この互いに向かい合う
テーパ面55、56の部分には、Oリングを利用したダ
ストシール57が外ばめされている。キャップ部45に
おけるリテーナ押さえ40の開口43に挿入される部分
の外周とこのリテーナ押さえ40の内周との間には、シ
ール用のOリング58が設けられている。 【0019】図3は、キャップ部45の底部を、天地を
逆にして示す。図1および図3に示すように、円柱状の
キャップ部45の凹部47は径方向にわたる二面溝の形
態で形成されており、この凹部47を挟んだ一方の部分
には、半月状のストッパ用突起部60が一体鋳造によっ
て形成されている。なお、61は、Oリング58を収容
するための溝である。 【0020】図1、図4、図5に示すように、金属製の
リテーナ押さえ40には、キャップ部45のストッパ用
突起部60を収容するための窪み部62が、周方向の一
定範囲にわたって形成されている。また、この窪み部6
2が形成されていない周方向の部分には、係り合い突部
63が、開口43の内周においてリテーナ押さえ40と
の一体鋳造により形成されている。この係り合い突部6
3は、ボルト49によって弁棒34に締結されたキャッ
プ部45のストッパ用突起部60に係り合うことで、こ
のキャップ部45すなわち弁棒34の回転範囲を規制す
る。図示の例では、この回転範囲がほぼ90度となるよ
うに、ストッパ用突起部60と係り合い突部63との形
状や寸法が規定されている。 【0021】このような構成であると、ストッパ用突起
部60や窪み部62や係り合い突部63は、リテーナ押
さえ40の開口43の内部、すなわちリテーナ押さえ4
0とキャップ部45とで囲まれた空間内に設けられてい
るが、この空間はOリング58によって密閉されている
ため、土砂の流入が確実に防止されることになる。しか
も、キャップ部45はボルト49によって弁棒34に締
結されているためにぐらつくことがなく、このためOリ
ング58によるシールを確実なものとすることができ
る。さらにこのOリング58に加えてダストシール57
が設けられ、二重のシールが施されているため、キャッ
プ部45の内部への土砂の流入がいっそう確実に防止さ
れる。 【0022】また、上述のように開度の指示部54は高
さの低い鋳出しにて形成できるため、キャップ部45の
回転操作の際に周囲の土砂が抵抗となってその回転の妨
げとなることを防止できるという利点がある。 【0023】さらに、ストッパ用突起部60はキャップ
部45と一体に形成され、また係り合い突部63はリテ
ーナ押さえ40と一体に形成に形成されているため、す
なわち、これらキャップ部45とリテーナ押さえ40自
体がストッパー機能を有しているため、部品点数が低減
され、構造が簡単になり、またこのために安価であると
いう利点もある。 【0024】 【発明の効果】以上のように本発明によると、キャップ
部における環状部の上部開口への挿入部分の底部に一体
に形成されたストッパ用突起部と、前記環状部に設けら
れて前記ストッパ用突起部を収容する窪み部と、前記環
状部と一体に形成されて弁棒の操作のために前記キャッ
プ部が回転されたときに前記ストッパ用突起部に係り合
う係り合い突部とを有するようにしたため、すなわち弁
棒の回転範囲を規制するためのストッパ用突起部および
係り合い突部をキャップ部および環状部にそれぞれ一体
に形成したため、全体の部品点数を少なくすることがで
きて、その構造を簡単にすることができ、また、キャッ
プ部は弁棒の上端にねじ締結されているため、ぐらつき
が生じにくく、したがって、Oリングなどによりシール
を施した際にそのシール性能を確実に維持することがで
き、しかも、キャップ部における環状部の上部開口への
挿入部分の底部に一体に形成されたストッパ用突起部
や、このストッパ用突起部を収容する窪み部や、環状部
と一体に形成されてストッパ用突起部に係り合う係り合
い突部は、環状部の開口の内部、すなわち環状部とこの
環状部の上部開口の内部に挿入されるキャップ部とで囲
まれた空間内に設けられるため、土砂の侵入を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の直埋バルブ用の操作キャ
ップの断面図である。 【図2】図1の操作キャップの平面図である。 【図3】図1におけるキャップ部の天地を逆にしてその
底部を示す斜視図である。 【図4】図1におけるリテーナ押さえの一部切欠斜視図
である。 【図5】図4のリテーナ押さえの平面図である。 【図6】本発明の操作キャップを適用した直埋バルブを
例示する断面図である。 【図7】従来の直埋バルブ用の操作キャップの断面図で
ある。 【図8】従来の他の直埋バルブ用の操作キャップの断面
図である。 【図9】図8におけるIX−IX線に沿った断面図であ
る。 【符号の説明】 31 弁箱 34 弁棒 40 リテーナ押さえ 43 開口 45 キャップ部 60 ストッパ用突起部 62 窪み部 63 係り合い突部
ップの断面図である。 【図2】図1の操作キャップの平面図である。 【図3】図1におけるキャップ部の天地を逆にしてその
底部を示す斜視図である。 【図4】図1におけるリテーナ押さえの一部切欠斜視図
である。 【図5】図4のリテーナ押さえの平面図である。 【図6】本発明の操作キャップを適用した直埋バルブを
例示する断面図である。 【図7】従来の直埋バルブ用の操作キャップの断面図で
ある。 【図8】従来の他の直埋バルブ用の操作キャップの断面
図である。 【図9】図8におけるIX−IX線に沿った断面図であ
る。 【符号の説明】 31 弁箱 34 弁棒 40 リテーナ押さえ 43 開口 45 キャップ部 60 ストッパ用突起部 62 窪み部 63 係り合い突部
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フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭61−73977(JP,U)
実開 昭61−140269(JP,U)
実開 昭62−75276(JP,U)
特公 昭61−34591(JP,B2)
実公 平3−13669(JP,Y2)
実公 平8−2546(JP,Y2)
実公 昭62−40223(JP,Y2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16K 31/44 - 31/62
F16K 35/00 - 35/16
F16K 5/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 直埋バルブの弁棒を回転操作するための
操作キャップであって、弁箱の上端における弁棒の周囲
に設けられた環状部と、この環状部の上部開口の内部に
挿入されるとともに弁棒の上端にねじ締結されるキャッ
プ部と、このキャップ部における前記環状部の上部開口
への挿入部分の底部に一体に形成されたストッパ用突起
部と、前記環状部に設けられて前記ストッパ用突起部を
収容する窪み部と、前記環状部と一体に形成されて前記
弁棒の操作のために前記キャップ部が回転されたときに
前記ストッパ用突起部に係り合う係り合い突部とを有す
ることを特徴とする直埋バルブ用の操作キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15273397A JP3439630B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 直埋バルブ用の操作キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15273397A JP3439630B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 直埋バルブ用の操作キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112358A JPH112358A (ja) | 1999-01-06 |
JP3439630B2 true JP3439630B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=15546980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15273397A Expired - Fee Related JP3439630B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 直埋バルブ用の操作キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3439630B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7794423B2 (en) | 2004-05-25 | 2010-09-14 | Covidien Ag | Re-certification system for a flow control apparatus |
US7462170B2 (en) * | 2004-05-25 | 2008-12-09 | Covidien Ag | Administration feeding set and valve mechanism |
JP4805582B2 (ja) * | 2005-01-06 | 2011-11-02 | ヨネ株式会社 | バルブ |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15273397A patent/JP3439630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH112358A (ja) | 1999-01-06 |
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---|---|---|---|
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