JP4898462B2 - ガス栓の防水構造 - Google Patents

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Description

この発明は、ガス栓の防水構造、特に、ガス栓本体と操作つまみとの間に防水キャップを設ける構成のガス栓の防水構造に関する。
炊事場や浴室などの水回りに配設されるガス栓は飛散した水や洗剤等がかかったり、高い湿度中に曝されたりすることが多いため、操作つまみとガス栓本体の隙間等から水分や洗剤等がガス栓本体内に浸入し易い。ガス栓本体内に水滴等が浸入すると、内部のせんなどの部材や摺動部を腐食させてしまい、これにより、ガス栓の開閉操作に支障をきたしたり、ガス漏れが生じたりする問題が生じる。このような問題を解決するために、ガス栓本体と操作つまみとの間に防水キャップを被嵌させて、ガス栓本体内への水の浸入を防ぐ防水構造がある。
この種防水構造を具備させたガス栓として、例えば、実開昭55−41642号公報に開示のもの(特許文献1)や、実開昭54−144438号公報に開示のもの(特許文献2)がある。
これら文献には、操作つまみの押し回し操作に対応できる防水キャップ(4)が開示されており、それぞれ、図3及び図4に示すように、ガス栓本体(1)のせん収容部の上方開放端に連設されている筒部(10)に密に外嵌させて使用されている。
図3のものは、筒部(10)に外嵌させる円筒部(40)から上方へ断面略V字状に屈曲させた屈曲環部(41)を連設させており、屈曲環部(41)の上端周縁(42)を操作つまみ(3)の内周面に線状に接触させてシールする構成である。又、図4のものは、筒部(10)に外嵌させる円筒部(40)の外周面にリブ(43)を突設し、前記リブ(43)を、操作つまみ(3)のスカート部(30)の内周面に密着させることにより筒部(10)とスカート部(30)との間をシールする構成である。これら従来例のものでは、筒部(10)と操作つまみ(3)のスカート部(30)との間に防水キャップ(4)を介在させて、筒部(10)と操作つまみ(3)のスカート部(30)との隙間から水滴等がガス栓本体(1)内に侵入する不都合を防止している。
実開昭55−41642号公報 実開昭54−144438号公報
しかしながら、上記各従来例の防水キャップ(4)では、操作つまみ(3)の内周面に対して線接触しているだけであるから、操作つまみ(3)の操作の際に芯ぶれが生じて、屈曲環部(41)又はリブ(43)に偏った力が作用した場合、屈曲環部(41)にしわが生じたり、リブ(43)がスカート部(30)の内周面から離反したりすることにより、操作つまみ(3)の操作性及びシール性が悪くなるといった不都合がある。
又、操作つまみ(3)の回動操作によって、図3では上端周縁(42)が、図4ではリブ(43)が、操作つまみ(3)の回動による摺動部となり、他の部分に比べて摩擦度合いが大きく、磨耗により損傷し易い。長期の使用によって、上端周縁(42)やリブ(43)が磨耗してしまうと、シール性が損なわれるといった問題もある。
本発明は、『せん収容部の上方開放端に筒部が連設された構成のガス栓本体と、
前記せん収容部内に回動自在に収容されているせんと、
前記せんに相対回動阻止状態に連結され且つ前記せんの回動軸となる操作軸部と、
前記操作軸部に相対回動阻止状態に固定される中央軸部と、前記中央軸部の上端全周から外側下方へ延長され且つ前記筒部の外周面を所定幅の空間を介して包囲するスカート部を有する操作つまみとからなるガス栓の防水構造』において、操作つまみの回動操作の際に操作つまみが傾いて、ガス栓本体の筒部と操作つまみのスカート部との間の空間の幅に差が生じても、ガス栓本体内への水滴や洗剤等の浸入を確実に防止できると共に、長期の使用によってシール性が損なわれにくくすることを課題とする。
(1)請求項1に係る発明のガス栓は、『前記筒部と前記スカート部との間の前記空間内に防水キャップが装着され、
前記防水キャップは、
前記筒部の外周面に密着する内円筒部と、前記内円筒部の上端縁から内方に向かって縮径しながら上昇する上向きテーパ筒部と、前記上向きテーパ筒部の内周縁からさらに内方へ向かって水平に延びると共に中央に前記中央軸部が挿通する下円形孔が形成されている下環状平面部からなる本体側キャップと、
前記スカート部の内周面に摺動可能に内嵌する外円筒部と、前記外円筒部の上端から内方に向かって縮径しながら降下する下向きテーパ筒部と、前記下向きテーパ筒部の内周縁からさらに内方へ向かって水平に延びると共に中央に前記下円形孔と同径の上円形孔を有する上環状平面部からなるつまみ側キャップとから構成されると共に、
前記上環状平面部の下面は前記下環状平面部の上面に結合固定されることにより、前記本体側キャップとつまみ側キャップとは一体化され、
前記本体側キャップの前記内円筒部を前記筒部に外嵌させると同時に、前記つまみ側キャップの前記外円筒部を前記スカート部に内嵌させた』ことである。
せん収容部内に収容されているせんは、操作軸部を介して、操作つまみの中央軸部と相対回動阻止状態に連結されているから、操作つまみの回動操作に伴ってせんが回動する。操作つまみのスカート部とガス栓本体の筒部との間には、所定幅の空間がドーナツ状に設けられており、この空間内に前記防水キャップが装着される。
防水キャップは、本体側キャップとつまみ側キャップとから構成されており、本体側キャップの内円筒部をガス栓本体の筒部の外周面に密着させることにより、防水キャップはガス栓本体側に固定された装着態様となる。これにより、操作つまみを回動させても、防水キャップは回動することなく、操作つまみのスカート部の内周面が、つまみ側キャップの外円筒部の外周面に対して摺動する。
又、本体側キャップの上向きテーパ筒部と、つまみ側キャップの下向きテーパ筒部とによって、内方に凸の断面略く字状の屈曲環部が形成される。防水キャップがガス栓本体と操作つまみのスカート部との間に装着させられると、前記屈曲環部が弾性を有し、このため、つまみ側キャップの外周面がスカート部の内周面に押し付けられると共に、操作つまみの偏りや押し込みに対する変位が吸収される。特に、押し回し式の操作つまみの場合、操作つまみの回動操作の際に、操作つまみが傾いて、前記ドーナツ状の空間の幅に偏りが生じ易いが、前記屈曲環部によってこの偏りを吸収することができ、常に、外円筒部の外周面を操作つまみのスカート部の内周面に圧接させることができる。
(2)請求項2に係る発明のガス栓は、請求項1に記載のガス栓の防水構造において、『前記スカート部の内周面は下方に向かって拡径するテーパ状に形成されていると共に、前記外円筒部は、前記スカート部のテーパ状内面と同形のテーパ状に形成されていることを特徴とする』もので、スカート部のテーパ状内周面に、外円筒部のテーパ状外面が弾性的に圧接する態様となる。
(3)請求項3に係る発明のガス栓は、請求項1又は2に記載のガス栓において、『前記筒部の外周面に、外方に凸の環状凸部を設けた』ものでは、防水キャップの内円筒部の内径はガス栓本体の筒部に密着する大きさに構成されており、環状凸部の頂部の外径は、前記内円筒部の内径よりもわずかに大径となる。よって、前記内円筒部を筒部に挿入すると、環状凸部に内円筒部が食い込み、防水キャップの内円筒部の、ガス栓本体の筒部への密着度合いが増大する。
(4)請求項4に係る発明のガス栓は、請求項1から3に記載のガス栓において、『前記つまみ側キャップの外円筒部の下端から、前記スカート部の下端を覆う環状鍔部を外方に向かって突設させた』もので、鍔部が、スカート部の下端を覆い、スカート部の下端からの水や洗剤の侵入を防ぐように装着される。
請求項1に係る発明によれば、防水キャップを前記ガス栓本体と操作つまみとの間の空間に装着させると、前記防水キャップは、ガス栓本体側にも、操作つまみ側にも、面接触する構成であるから、ガス栓本体または操作つまみの内周面に線接触させる構成のものに比べて、部分的なシール不良が生じず、防水シール性が向上し、確実な防水効果を得ることができる。又、操作つまみを回動操作する際には、外円筒部の外周面の略全域が操作つまみのスカート部の内周面に接触した状態のまま摺動するため、摺動の際の摩擦力も外円筒部の外周面全体に分散され、一部分が磨耗し劣化損傷するといった不都合がない。よって、防水キャップの耐久性が向上し、長期間使用してもシール性が損なわれることはない。
さらに、押し回し式の操作つまみの場合、回動操作の際の芯ぶれによって、操作つまみとガス栓本体との間のドーナツ状の空間の幅に偏りが生じても、上向きテーパ筒部と下向きテーパ筒部から形成された屈曲環部によって前記偏りは吸収され、内円筒部の筒部への密着状態、及び、外円筒部のスカート部内周面への圧接状態は維持される。よって、操作つまみが回動操作によって傾いても、防水キャップと操作つまみとの間に隙間が生じることがなく、シール性が損なわれることはない。
請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、操作つまみの回転操作の際の摺動面(スカート部の内周面と外円筒部の外周面)は、共に下方に向かって拡径するテーパ状に形成されているから、シール性に優れ、防水効果が一層確実となる。
請求項3に係る発明によれば、ガス栓本体の筒部の外周面には環状凸部を突設させているから、防水キャップの内円筒部の筒部への密着度合いが増大し、防水キャップを筒部に対して抜け止め状態に且つ回り止め状態に確実に装着させることができる。よって、操作つまみの回動操作の際の防水キャップの共回りを防止することができるので、スカート部の内周面を外円筒部の外周面に確実に摺動させながら操作つまみを回動させることができる。
請求項4に係る発明によれば、外円筒部の外周面がスカート部の内周面に圧接すると同時に、鍔部がスカート部の下端を覆うので、スカート部の内周面と外円筒部の外周面との間から水等が浸入する不都合をより一層確実に防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本願発明の実施の形態におけるガス栓の組立状態の断面図であり、図2は、その部分拡大断面図である。
この実施の形態のガス栓は、ガス栓本体(1)の上方に開放するせん収容部(11)の左右に、配管接続継手を螺合させるためのネジ筒(12)(13)が同軸上に連通する構成となっており、せん収容部(11)内には、これらネジ筒(12)(13)への流路を連通又は遮断させる逆円錐台形状のせん(31)が回動自在に収容される。
せん収容部(11)の上方開放端には筒部(10)が連設されてあり、せん(31)には、ネジ筒(12)(13)に連通するガス通過孔(32)が貫通していると共に、せん(31)の上面中央には、略直方体状の軸部(33)が、その長辺を前記ガス通過孔(32)と平行に位置させた状態で突設されている。そして、その基端部を囲むように、コイルバネ(34)を受けるための環状溝部(35)が形成されている。
せん(31)の上方には、コイルバネ(34)を介してドライブシャフト(14)が設けられている。
ドライブシャフト(14)は、筒部(10)内に収容される円盤部(14a)と、その中心から上方へ突出する矩形の操作軸部(14b)とから構成され、前記円盤部(14a)の下面には、軸部(33)が内嵌する大きさの矩形孔部(15)が開放しており、軸部(33)を矩形孔部(15)に内嵌させることにより、せん(31)とドライブシャフト(14)とは相対回動阻止状態に連結される。そして、操作軸部(14b)は、操作つまみ(3)の中央に下方開放状態に形成された矩形凹部(37)内に内嵌されて、操作つまみ(3)の上方から挿通される固定ボルト(44)により、操作つまみ(3)に螺合接続されている。これにより、操作つまみ(3)とせん(31)とは、ドライブシャフト(14)を介して相互に相対回動阻止状態に連結されることとなる。
操作つまみ(3)は、前記操作軸部(14b)に外嵌する中央筒部(36)と、前記中央筒部(36)の上端全周から下方へ延びて、筒部(10)の外方を所定の空間(S)を介して包囲するスカート部(30)とから構成されている。尚、前記空間(S)の幅は、下方に向かうにつれて広くなるように、スカート部(30)の内周面は、下方に向って拡径するテーパ状に形成されている。
又、円盤部(14a)の上方に位置する筒部(10)の上端開放部近傍には、ドライブシャフト(14)の回動を規制するための係止板(45)と、ドライブシャフト(14)を抜け止め状態に保持するC型の抜け止めリング(46)が配設されている。
このガス栓の操作は、操作つまみ(3)を下方へ押し込むことによって、ドライブシャフト(14)がコイルバネ(34)の付勢力に抗して所定寸法だけ下方へ押し込まれ、これにより、係止板(45)によるドライブシャフト(14)の回動規制が解除される仕組みの、所謂、押し回し式としている。
そして、操作つまみ(3)のスカート部(30)とガス栓本体(1)の筒部(10)との間の前記空間(S)内に防水キャップ(2)を介在させる。
防水キャップ(2)は薄肉合成樹脂フィルムからなり、図1及び図2に示すように、筒部(10)の外周面に密着する内径を有する内円筒部(20)と、内円筒部(20)の上端から、中央軸部(36)に向って斜めに上昇する上向きテーパ筒部(21)と、上向きテーパ筒部(21)の上端周縁から中央軸部(36)の外周面に達するまで水平に延長された下環状平面部(22)とからなる本体側キャップ(2a)と、スカート部(30)の内周面に沿った同一形状のテーパ状外周面を有する外円筒部(23)と、外円筒部(23)の上端周縁から中央軸部(36)に向って斜め下方に降下する下向きテーパ筒部(24)と、下向きテーパ筒部(24)の下端周縁から中央軸部(36)の外周面に達するまで水平に延長された上環状平面部(25)とからなるつまみ側キャップ(2b)とからなり、下環状平面部(22)の上面に上環状平面部(25)の下面を融着又は接着により結合させることにより、本体側キャップ(2a)とつまみ側キャップ(2b)とは一体化されている。
上下環状平面部(25)(22)の中央には、前記中央軸部(36)が挿通する円形孔(26)が形成されてあり、外円筒部(23)の下端からは、鍔部(27)が、スカート部(30)の下端を覆うように外方へ突設されている。
尚、筒部(10)の基端部近傍の外周面には、図2に示すように、2本の環状凸部(17)(17)が外方に突出するように平行に形成されている。
この防水キャップ(2)は、内円筒部(20)に、前記環状凸部(17)(17)を食い込ませて筒部(10)の外周面に密着嵌合させ、外円筒部(23)をスカート部(30)の内周面に内嵌させ、上下環状平面部(25)(22)の円形孔(26)の周縁を操作つまみ(3)の中央軸部(36)に挿通させた装着態様となる。
内円筒部(20)は、上記したように、環状凸部(17)(17)を含む筒部(10)の外周面に密着嵌合しているから、環状凸部(17)(17)に対して抜け止め状態に且つ回り止め状態に確実に固定された態様となっている。よって、操作つまみ(3)を回動させても、防水キャップ(2)が供回りすることなく、外円筒部(23)の外周面がスカート部(30)の内周面に対する摺動面となる。
前記空間(S)内にて装着状態にある防水キャップ(2)は、上向きテーパ筒部(21)及び下向きテーパ筒部(24)から形成された屈曲環部(28)の弾性によって、外円筒部(23)がスカート部(30)の内周面に圧接する装着態様となっている。このとき、鍔部(27)はスカート部(30)の下端に接するようにこれらの寸法関係は設定されている。
このように、防水キャップ(2)は、内円筒部(20)が筒部(10)に密着嵌合し、外円筒部(23)がスカート部(30)の内周面に面接触状態に圧接する装着態様となるため、空間(S)内の防水効果が確実となる。
以下、上記防水キャップ(2)を具備させたガス栓の組立てについて説明する。
ガス栓本体(1)のせん収容部(11)にせん(31)を収容し、環状溝部(35)内にコイルバネ(34)を配設した後、コイルバネ(34)の上端部をドライブシャフト(14)の下面に対応させながら、せん(31)の軸部(33)をドライブシャフト(14)の矩形孔部(15)に嵌め込んだ状態で、ドライブシャフト(14)の円板部(14a)を筒部(10)内に収容する。
そして、コイルバネ(34)の付勢力に抗して、ドライブシャフト(14)を下方へ押し込んだ状態にて、係止板(45)及びC型抜け止めリング(46)を、筒部(10)の開放端近傍の所定箇所に固定する。
これにより、ドライブシャフト(14)はコイルバネ(34)及びせん(31)と共に、ガス栓本体(1)の筒部(10)内に抜止め状態に収容される。
この状態のガス栓本体(1)に防水キャップ(2)を上方から被嵌させ、筒部(10)に、内円筒部(20)を、環状凸部(17)(17)に食い込ませて、密に外嵌させることにより、内円筒部(20)は、筒部(10)に対して抜け止めで且つ回り止め状態に取り付けられる。又、筒部(10)に装着させた状態の防水キャップ(2)の中央を構成している上下環状平面部(22)(25)には、円形孔(26)が形成されていると共に、外円筒部(23)は、下向きテーパ筒部(24)を介して、外方へ裾広がりに張り出した態様となる。
その後、防水キャップ(2)を装着させた状態のガス栓本体(1)に操作つまみ(3)を被せ、ドライブシャフト(14)の上面の操作軸部(14b)を中央軸部(36)の矩形凹部(37)に嵌め込み、固定ボルト(44)で操作つまみ(3)をドライブシャフト(14)に螺合接続させれば、ガス栓の組み付け作業が完了する。
上下環状平面部(22)(25)の中央の円形孔(26)の大きさは、操作つまみ(3)の中央軸部(36)が挿通する大きさに設定されているから、操作つまみ(3)を被嵌させる際には、円形孔(26)に中央軸部(36)が挿通すると共に、防水キャップ(2)の裾広がりに張り出した外円筒部(23)がスカート部(30)に一致する態様となる。スカート部(30)及び外円筒部(23)は、共に同径のテーパ状に形成されているから、この部分の防水シール性は高く、又、鍔部(27)はスカート部(30)の下端を覆うように取り付けられる。
言い換えれば、防水キャップ(2)は、組み付けられたガス栓の筒部(10)と操作つまみ(3)のスカート部(30)との間の空間(S)に、内円筒部(20)は筒部(10)に、外円筒部(23)はスカート部(30)の内周面にそれぞれ面接触した状態で、下向きテーパ筒部(24)及び上向きテーパ筒部(21)から成る屈曲環部(28)の弾性によって弾性的に押圧された状態で介在される態様となると共に、鍔部(27)もスカート部(30)の下端を覆う状態にあるため、前記空間(S)は、防水キャップ(2)によって確実に閉塞されることとなる。これにより、水滴や洗剤等がガス栓に飛散した場合、内円筒部(20)の外周面や上向きテーパ筒部(21)の上面、及び、外円筒部(23)の内周面や下向きテーパ筒部(24)の下面に水滴や洗剤等に付着することはあっても、筒部(10)内に浸入することはない。よって、ガス栓本体(1)内の防水シール性は確実となる。
又、筒部(10)に環状凸部(17)(17)を設けることにより、内円筒部(20)は筒部(10)に対して、抜け止め及び回り止め状態に装着可能となるから、筒部(10)への装着状態を確実に維持することができ、操作つまみ(3)の回動操作の際には、スカート部(30)の内周面を、外円筒部(23)の外周面に対して、面接触状態で確実に摺動させることができる。すなわち、操作つまみ(3)の回動によって、外円筒部(23)の外周面の一部分が磨耗により劣化損傷することはないから、防水キャップ(2)の耐久性が向上すると共に、外円筒部(23)は常に前記屈曲環部(28)の弾性によって、スカート部(30)の内周面を圧接する方向に押されるから、操作つまみ(3)を回動操作しても、防水性が損なわれることはない。
操作つまみ(3)を押し回し操作する際に、芯ぶれによって、操作つまみ(3)が一方に傾き、図2の点線に示すように、スカート部(30)と筒部(10)との間の空間(S)の幅が一部において広がる不都合が生じても、前記屈曲環部(28)の弾性によって、空間(S)の幅の偏りは吸収され、外円筒部(23)の、スカート部(30)の内周面への圧接状態は維持される。よって、押し回し操作の際に、操作つまみ(3)が傾いても、ガス栓の防水性が損なわれることはない上に、前記弾性によって、操作つまみ(3)の傾きは修正され、せん(31)に対して同軸で安定した姿勢を維持することができる。
本願発明の第1番目の実施の形態におけるガス栓の防水構造に採用したガス栓と防水キャップの組立完成状態の断面図。 図1の要部拡大断面図。 ガス栓の防水構造の従来例の説明図。 他の従来例の説明図。
符号の説明
(1) ・・・・・・・ガス栓本体
(10)・・・・・・・筒部
(11)・・・・・・・せん収容部
(14b) ・・・・・・操作軸部
(2) ・・・・・・・防水キャップ
(2a)・・・・・・・本体側キャップ
(2b)・・・・・・・つまみ側キャップ
(20)・・・・・・・内円筒部
(21)・・・・・・・上向きテーパ筒部
(22)・・・・・・・下環状平面部
(23)・・・・・・・外円筒部
(24)・・・・・・・下向きテーパ筒部
(25)・・・・・・・上環状平面部
(26)・・・・・・・円形孔
(3) ・・・・・・・操作つまみ
(30)・・・・・・・スカート部
(31)・・・・・・・せん
(36)・・・・・・・中央軸部
(S) ・・・・・・・空間

Claims (4)

  1. せん収容部の上方開放端に筒部が連設された構成のガス栓本体と、
    前記せん収容部内に回動自在に収容されているせんと、
    前記せんに相対回動阻止状態に連結され且つ前記せんの回動軸となる操作軸部と、
    前記操作軸部に相対回動阻止状態に固定される中央軸部と、前記中央軸部の上端全周から外側下方へ延長され且つ前記筒部の外周面を所定幅の空間を介して包囲するスカート部を有する操作つまみとからなるガス栓において、
    前記筒部と前記スカート部との間の前記空間内に防水キャップが装着され、
    前記防水キャップは、
    前記筒部の外周面に密着する内円筒部と、前記内円筒部の上端縁から内方に向かって縮径しながら上昇する上向きテーパ筒部と、前記上向きテーパ筒部の内周縁からさらに内方へ向かって水平に延びると共に中央に前記中央軸部が挿通する下円形孔が形成されている下環状平面部からなる本体側キャップと、
    前記スカート部の内周面に摺動可能に内嵌する外円筒部と、前記外円筒部の上端から内方に向かって縮径しながら降下する下向きテーパ筒部と、前記下向きテーパ筒部の内周縁からさらに内方へ向かって水平に延びると共に中央に前記下円形孔と同径の上円形孔を有する上環状平面部からなるつまみ側キャップとから構成されると共に、
    前記上環状平面部の下面は前記下環状平面部の上面に結合固定されることにより、前記本体側キャップとつまみ側キャップとは一体化され、
    前記本体側キャップの前記内円筒部を前記筒部に外嵌させると同時に、前記つまみ側キャップの前記外円筒部を前記スカート部に内嵌させたことを特徴とするガス栓の防水構造。
  2. 請求項1に記載のガス栓の防水構造において、前記スカート部の内周面は下方に向かって拡径するテーパ状に形成されていると共に、前記外円筒部は、前記スカート部のテーパ状内面と同形のテーパ状に形成されていることを特徴とするガス栓の防水構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガス栓の防水構造において、前記筒部の外周面に、外方に凸の環状凸部を設けたことを特徴とするガス栓の防水構造。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のガス栓の防水構造において、前記つまみ側キャップの外円筒部の下端から、前記スカート部の下端を覆う環状鍔部を外方に向かって突設させたことを特徴とするガス栓の防水構造。
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