JPH09217514A - 車種判別装置 - Google Patents

車種判別装置

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JPH09217514A
JPH09217514A JP5108896A JP5108896A JPH09217514A JP H09217514 A JPH09217514 A JP H09217514A JP 5108896 A JP5108896 A JP 5108896A JP 5108896 A JP5108896 A JP 5108896A JP H09217514 A JPH09217514 A JP H09217514A
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明 雫石
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延行 澤田
Kikuo Suzuki
喜久雄 鈴木
Tetsuya Kanaumi
哲也 金海
Takeshi Kubota
剛 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械式駐車装置において、車種判別を自動的
にかつ正確に行う。 【解決手段】 車種判別エリア27に、車両28の進行方向
と平行に、かつ、車両の車輪のみを検知し得る高さに複
数のセンサを配列したセンサボックス30を設ける。そし
て、前記複数のセンサにより、車両の前輪29の中心位置
を検出する。そして、前輪29の中心位置を基準として、
前端部検出装置31および後端部検出装置32で、車両28の
前・後端部を検知する。車両28の長さは、前輪29の中心
位置ないし前端部と、前輪29の中心位置ないし後端部と
の和として求められる。また、車種判別エリア27には、
高さ測定装置33、幅測定装置34、最低地上高測定装置35
を設けており、夫々の測定値から総合的に判断して、車
両28の車種判別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の駐車室に車
両を受渡しする機械式駐車装置に用いられる車種判別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な形式の駐車施設が実用化さ
れているが、その中の一つが機械式駐車装置である。機
械式駐車装置にも多くの形式が用いられているが、その
中でも、車両の入出庫室と複数の駐車室の間を走行台車
で連絡するものが、収容効率に優れていることから、最
近注目されている。
【0003】機械式駐車装置は、図24〜図26に示すよう
に、オフィスビル、店舗、倉庫等の建築物1の地下部分
に設置されている場合が多い。内部には、より多くの車
両を収容できるように、並設されたユニット2、3等を
複数組み合わせることにより形成されている。これらユ
ニット2、3は、以下のように構成される。
【0004】一つのユニット2の内部には、走行路4
と、走行路4に架設された走行台車5の走行レール6
と、走行路の左右両側に縦列配置した複数の駐車室7と
を有している。各駐車室7は、多段(例えば二段)に配
置した駐車棚8(図26)上に形成されており、前記走行
台車5は、走行路4内において各駐車棚8に対応して複
数配置されている。なお、ユニット3も上記ユニット2
の構成と同様であり、その説明は省略する。
【0005】一方、建築物1の一階部分等に、入出庫通
路10を設定し、その途中には入庫室11と出庫室12が設け
られている。これら入庫室11および出庫室12は昇降装置
13によって、ユニット2と連絡している。また、走行台
車5、駐車室7、入庫室11、出庫室12および昇降装置13
には、相互間で車両の受け渡しを行う前輪用横送りコン
ベア14と後輪用横送りコンベア15とを並設している。な
お、ユニット3に関しては、入庫室11、出庫室12および
昇降装置13はユニット2と共用し、昇降装置13とユニッ
ト3の走行台車5との間を、ユニット間での移送用に設
けた移送室16の前、後輪用横送りコンベア14、15で連絡
することにより、車両9の受渡しを行っている。
【0006】図27に示すように、走行台車5は、走行レ
ール6上に走行車輪17を介して走行可能に載置されたメ
インフレーム18を備えている。このメインフレーム18に
は、前述の前輪用横送りコンベア14、後輪用横送りコン
ベア15や、走行用モータ19等が載置されており、走行用
モータ19で走行車輪17を駆動することにより、レール6
の上を自走するようになっている。また、走行台車5、
駐車室7、および昇降装置13(図24〜図26参照)の間
で、前・後輪用横送りコンベア14、15を互いに同期回転
させることができる。
【0007】走行台車5のメインフレーム18には、走行
路4と直交する方向(横方向)に移動する可動フレーム
20が設けられている。可動フレーム20の、駐車室7と対
向する側面部には動力伝達ローラ21が回転可能に設けら
れている。この動力伝達ローラ21および走行台車5のコ
ンベア14、15は、共に駆動モータ22によって駆動され
る。また、メインフレーム18には可動フレーム20を走行
路4と直交する方向、すなわち、駐車室7に近接させる
方向に移動させるための駆動手段である油圧シリンダ23
が設けられている。さらに、駐車室7の走行路4側に
は、駐車室7のコンベア14、15と連動する従動ローラ24
が設けられている。
【0008】そして、車両を入庫させる場合には、走行
台車5を目標の駐車室7に合わせて停止させ、走行台車
5の可動フレーム20を、油圧シリンダ23により目標の駐
車室7の方向に移動させる。これによって、可動フレー
ム20の側端部に設けた動力伝達ローラ21を、駐車室7の
従動ローラ24に圧接させる。
【0009】動力伝達ローラ21が従動ローラ24に圧接し
たところで、駆動モータ22が作動して、走行台車5のコ
ンベア14、15および動力伝達ローラ21を回転させる。す
ると、従動ローラ24が回転駆動されて駐車室7のコンベ
ア14、15に回転が伝わり、走行台車5および駐車室7の
コンベア14、15が同期回転して、昇降台7上に載置され
た車両が目標の駐車室に搬入される。また、車両を出庫
させる場合には、コンベア14、15を入庫と逆方向に駆動
することにより、入庫と同様に車両の搬出を行う。
【0010】ところで、ユニット2、3の設置数は、必
要とする車両収容台数や、機械式駐車装置の設置場所に
おける種々の条件等に合わせて自由に設定することがで
きる。また、横方向、上下方向への展開も自由である。
このような構成をなす機械式駐車装置について、本出願
人らはすでに、特願平6−53249号等にその詳細を
開示している。また、特に多くの収容台数を有する駐車
装置においては、ユニット毎若しくはユニット内の駐車
室毎に、入庫可能な車両の形態(セダン等の一般的乗用
車、または、ワンボックス車、RV車等のワイドかつハ
イルーフ車等)を限定する、いわゆる入庫区分を設定
し、車両形態毎に広さの異なる駐車室を形成することに
より、機械式駐車装置の設置スペースをより有効に利用
することが可能となる。図28に示すように、ユニットを
多数有する駐車場では、ユニット2はセダン等の乗用車
用に、ユニット3はワンボックス車、RV車等用に分け
る。また、いずれのユニットにも当てはまらない車両に
対しては、機械式駐車装置とは別個に、駐車スペース26
を設けている。
【0011】このような入庫区分を設定した機械式駐車
装置の場合には、車両入場口25(図28)等で、車両の形
態を判別する必要がある。この判別作業において、従来
は車種、形状等から駐車場係員が判断して、適合するユ
ニット若しくは駐車室を選択し、車両の進路を誘導指示
していた。また、自動的に適合ユニット、駐車室等の指
示を出す手法として、車両入場口25にビデオカメラを設
置し、該ビデオカメラで車両を撮影し、その映像を画像
処理装置にかけて車両の形態を判別する車種判別装置を
設けたものも実用化されている。
【0012】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来の
ように駐車場係員に車両の判別を任せる手法において
は、機械式駐車装置を運転する際の無人化(少人数化)
を促進する際の妨げとなり、かつ、係員の判断ミスを誘
発するおそれもあった。また、キャリヤ等の付属物を装
着した車両については、適合ユニット若しくは駐車室の
選択が難しい等、機械式駐車装置の運用効率を悪化させ
ることとなった。また、ビデオカメラにより車両を撮影
し、画像処理によって車両の判別を自動的に行う手法に
おいては、正確な画像処理が難解であることや、装置自
体のコストが非常に高いこと等の問題があり、別の手法
による低コストの車種判別装置が望まれていた。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、センサを用いた車種判
別装置によって、自動的にかつ正確に車両の形態判別を
行うことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明に係る手段は、車両の形態に応じて入庫区分を
設けた機械式駐車装置の車種判別装置であって、車両が
通過する車種判別エリアを有し、該車種判別エリアには
車両の特定位置の検出手段と、該検出手段に連動可能な
車両の寸法測定手段とを有することを特徴とする。
【0015】すなわち、車種判別エリアを通過する車両
がいかなる形態の車両であっても、全ての車両に共通し
たある特定位置を認識し、該特定位置を基準として車両
各部の寸法測定を行うことにより、車両形態による分別
を確実に行う。
【0016】本発明においては、前記車両の特定位置の
検出手段は、車両の進行方向と平行に、かつ、車両の車
輪のみを検知し得る高さに複数のセンサを配列したセン
サボックスと、前記複数のセンサの検知パタンから車輪
中心を判断する判定装置とを有することが望ましい。そ
して、複数のセンサにより車両の車輪中心を求め、該車
輪中心を前記車両の特定位置として用い、車体寸法の測
定を行う。
【0017】また、前記センサボックスは、前記複数の
センサの取付位置を調整可能としたので、測定対象とす
る車両に応じて、検知対象となる車輪径が種々変更され
ても、最適な位置にセンサを配置する。また、設置時の
微調整を行うこともできる。
【0018】さらに、前記寸法測定手段として、前記セ
ンサボックスで検知された車両の前輪中心位置を基準
に、車両の前・後端部を検知する端部検知装置を有する
ことが望ましい。すなわち、車両の全長を、前輪中心位
置ないし前端部の長さと、前輪中心位置ないし後端部と
の和として測定する。
【0019】しかも、前記センサボックスを、車両の進
行方向に所定間隔をおいて2か所設置し、後方のセンサ
ボックスに対する前方所定位置に車両の前端部検知装置
を、前方のセンサボックスに対する後方所定位置に車両
の後端部検知装置を、それぞれ設けることも可能であ
る。したがって、車両の前輪中心位置ないし前端部の長
さを測定した位置から、車両が所定間隔だけ前進した位
置で、前輪中心位置ないし後端部の長さを測定すること
を可能とし、前記前端部検知装置ないし後端部検知装置
の設置距離を、前記所定間隔だけ短縮する。
【0020】また、前記寸法測定手段として、高さ測定
装置、幅測定装置および最低地上高測定装置のうち少な
くとも1つを有し、前記車種判別エリアには、1台目の
車両の測定中に2台目の車両の進入を許容し、前記車両
端部識別装置で2台目の車両の進入を検知して該2台目
の車両の寸法測定を開始し、さらに、前記車種判別エリ
アにおける1台目の車両の通過の後に、2台目の車両の
測定データを1台目の測定データに繰り上げる各行程を
行う処理手段を有することが望ましい。
【0021】このことから、車両が2台以上連続して進
入する場合でも、車両端部識別装置で後続車の進入を検
知し、しかも、1台目と2台目とを識別して、2台目の
車両の測定を行うので、車種判別エリアの手前で後続車
両を一時待機させる必要がない。また、測定データの記
憶容量は最大でも2台分だけあれば良く、電算機の記憶
容量の増加を抑える。
【0022】また、上記問題を解決するための本発明に
係る手段として、車両の形態に応じて入庫区分を設けた
機械式駐車装置の車種判別装置であって、車両が通過す
る車種判別エリアを有し、該車種判別エリアには、所定
の地上高より下方に突出する車体部分を検知するセンサ
と、車輪のみを検知するセンサとを同一鉛直線上に配置
し、前記2つのセンサの検知パタンから車両の最低地上
高を判断する判定装置を有することを特徴とする。
【0023】本発明においては、車種判別エリアに2つ
のセンサを同一鉛直線上に配置し、該2つのセンサで、
前記車種判別エリアを通過する車両の、前後方向が同一
位置で異なる高さの部位における通過物の有無を検知す
る。このとき、一方のセンサは、所定の地上高より下方
に突出する車両の車体部分を検知し、他方のセンサは、
通常は車両の唯一の設置部分である車輪のみを検知する
ことにより、前記判定装置は、双方のセンサから検知信
号を受けた場合には、車輪の部分が通過中であるいう判
断を下し、前記他方のセンサのみから検知信号を受けた
場合には、車両は所定の最低地上高を下回る部分が存在
するという判断を下す。また、車両が通過する過程で、
前記判定装置が、双方のセンサから検知信号を受けると
きと、双方のセンサから検知信号を受けないときの、2
つの検知状態からなる検知パタンを受けた場合には、車
両には所定の最低地上高を下回る部分は無いという判断
を下す。
【0024】さらに、上記問題を解決するための本発明
に係る手段として、車両の形態に応じて入庫区分を設け
た機械式駐車装置の車種判別装置であって、車両が通過
する車種判別エリアを有し、該車種判別エリアには、車
両との距離を測定する超音波センサを設け、該超音波セ
ンサによる測定値に車両の速度と対応する所定の補正値
を加えて車両の車幅を決定することを特徴とする。
【0025】本発明においては、超音波センサにより距
離の測定をするにあたり、被測定物との相対速度により
検知距離が変化するという超音波センサの特性を考慮
し、実際の距離との誤差を補正することにより、車両の
車幅を測定する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図中従来例と同一部分若しく
は相当部分は同一符号で示し、詳しい説明は省略する。
【0027】図1には、本発明の第1の実施の形態に係
る車種判別装置の車種判別エリア27を示している。この
車種判別エリア27は、図28に示すように車両入場口25に
設けられることが多い。そして、自走により車両入場口
25に進入した車両28は、車種判別エリア27で車両の形態
を自動的に判別されて、車両28のドライバーは駐車券を
受け取ると共に向かうべき駐車位置への指示を受ける。
車種判別エリア27には、車両28の形態を判別するため
の、様々な寸法測定手段を有している。また、寸法測定
手段により寸法測定を行う際の測定基準として、車両28
の特定位置(本実施の形態においては、前輪28の中心位
置)を検出する検出手段を有している。また、以下の説
明において、車種判別エリア27とは、後述する前端部検
出装置31から後端部検出装置32までの範囲を示すものと
する。
【0028】本実施の形態では、特定位置の検出手段と
して、前輪29の中心位置を検出するためのセンサボック
ス30を設けている。また、前記寸法測定手段としては、
車両28の長さを検知するための前端部検知装置31および
後端部検知装置32、高さ測定装置33、幅測定装置34、最
低地上高測定装置35等を有する。また、車両28が車種判
別エリア27を通過中であることを検知する車両検知器36
を設けることもある。
【0029】ここで、車両28の前輪29の中心位置を検出
するためのセンサボックス30についての説明を行う。セ
ンサボックス30は、内部に複数の透過形光電センサを有
し、図1および図2に示すように、車両28の進行方向と
平行に、かつ、車両の車輪のみを検知し得る高さに設置
されている。そして、特にタイヤが接地するフロア面F
Lの近傍に設けることが望ましい。また、図2に示すよ
うにセンサボックス30を向かい合わせて配置し、一方に
は透過形光電センサの投光器を、他方には受光器を配置
し、投光器から照射される透過光の光軸S1 を受光器に
一致させている。図4および図5には、このセンサボッ
クス30を示している。図示のごとく、本実施の形態に係
るセンサボックス30は、内部に透過形光電センサ37(以
下、単にセンサという)を5個内蔵し(各センサに37a
〜37eの符号をつける)、夫々が、ボックス本体38に固
定されたセンサ取付金39に、センサブラケット40を介し
て取付けられている。
【0030】センサ取付金39には、長手方向に孔溝39
a、39b、39cが設けられており、センサブラケット40
は、この孔溝39a、39b、39cにボルト41を挿通して固
定を行っている。したがって、ボルト41を緩めることに
より、センサボックス30の長手方向、すなわち、車両28
の進行方向の位置調整を容易に行うことができる。ま
た、図6に示すように、センサブラケット40は第1取付
板42、右上がりの斜線で示す第2取付板43、および、左
上がりの斜線で示す第3取付板44で構成されている。そ
して、第1および第2取付板42、43の間は、鉛直軸ボル
ト46で固定され、第2および第3取付板43、44の間は、
水平軸ボルト45で固定されている。センサブラケット40
をセンサ取付金39に固定するためのボルト41は、第1取
付板42に設けている。また、センサ37は第3取付板44に
固定されている。
【0031】センサブラケット40の鉛直軸ボルト46を緩
め、かつ、2本ある調整ボルト47の一方を緩め他方を締
め込むことにより、第2取付板43および第3取付板44
は、鉛直軸ボルト46を中心として、第1取付板42に対し
左右方向に回転する。したがって、センサ37の左右方向
の取付角度を容易に調整することができる。また、水平
軸ボルト45を緩め、かつ、2本ある調整ボルト48の一方
を緩め他方を締め込むことにより、第3取付板44は、水
平軸ボルト45を中心として、第2取付板43に対し上下方
向に回転する。したがって、センサ37の上下方向の取付
角度を容易に調整することができる。以上の構造から、
センサボックス30は、センサ37の取付位置を容易に調整
することが可能であり、取付時の微調整やメンテナンス
時の再調整を容易に行うことができる。
【0032】図4に示すように、センサ37の固定位置と
しては、センサボックス30の略中央に1箇所、中央から
等距離をおいた位置に2箇所づつの計5か所を設定して
いる。ここで、センサ37a、37e間の距離をLR、セン
サ37b、37d間の距離をLSとする。LRおよびLSの
設定方法については後述する。また、図4および図5に
示すように、センサボックス30の正面をカバー49で覆
い、カバー49の適当な位置に、センサ37の透過光を通過
させるための開口(図示省略)を設けている。
【0033】さて、図7には本発明に係る機械式駐車装
置に入庫可能な車両の範囲内で、最も大きなタイヤ径を
持つ車両のタイヤの外形線50と、最も小さなタイヤ径を
持つ車両のタイヤの外形線51とを示している。参考まで
に、トラック等の大型車両の入庫を想定しない場合に
は、最大のタイヤ径はφ750mm、最小のタイヤ径はφ
570mmに設定する。ここで、前述の距離LR、LSを
決定する方法についての説明をする。距離LRは、セン
サ37aおよびセンサ37eが最大径のタイヤの外形線50に
内接する、すなわち、最大径のタイヤがセンサボックス
30を通過する際に、センサ37aおよびセンサ37eの透過
光が同時に遮光される瞬間が生ずるように設定する。ま
た、距離LSは、センサ37bおよび37dが最小径のタイ
ヤの外形線51に外接するように、すなわち、最小径のタ
イヤがセンサボックス30を通過する際に、センサ37bお
よび37dの透過光が同時に遮光されない瞬間が生ずるよ
うに設定する。
【0034】次に、図1および図8に基づいて、車両28
の前輪29の中心位置を検出する手法についての説明をす
る。図8には、最大径のタイヤの外形線50から、最小径
のタイヤの外形線51までの間に、中大径のタイヤの外形
線52、中径のタイヤの外形線53、中小径のタイヤの外形
線54が例示されている。そして、これら5種類の径のタ
イヤがセンサボックス30を通過する際のセンサ37a〜37
eの検知パタンを夫々示している。なお、図8において
は遮光されているセンサ37は黒丸で示し、遮光されてい
ないセンサ37は白丸で示している。また、図8(a)の
みセンサ37a〜37eの符号が示されているが、他の図8
(b)〜図8(e)についても、各センサには図の左か
ら右へ向かって同様の符号付けがなされているものとす
る。
【0035】まず、最大径のタイヤが通過する際には、
図8(a)に示すように、中央のセンサ37cが遮光さ
れ、同時に他の全てのセンサが遮光される瞬間がある。
この遮光パタンを検知すると、中央処理装置内に設けた
判定装置において、前輪の中心位置とセンサボックス30
の中心位置とが一致したと判断する。すなわち、最大径
のタイヤを有する前輪29の中心位置を、特定することが
できる。
【0036】最小径のタイヤが通過する際には、図8
(e)に示すように、中央のセンサ37cのみが遮光さ
れ、同時に他の全てのセンサが遮光されない瞬間があ
る。この遮光パタンを検知すると、中央処理装置内に設
けた判定装置において、前輪の中心位置とセンサボック
ス30の中心位置とが一致したと判断する。すなわち、最
小径のタイヤを有する前輪29の中心位置を、特定するこ
とができる。
【0037】中径のタイヤが通過する際には、図8
(c)に示すように、中央のセンサ37cが遮光され、同
時にセンサ37b、37dが遮光される瞬間がある。この遮
光パタンを検知すると、中央処理装置内に設けた判定装
置において、前輪の中心位置とセンサボックス30の中心
位置とが一致したと判断する。すなわち、中径のタイヤ
を有する前輪29の中心位置を、特定することができる。
【0038】また、中大径のタイヤが通過する際には、
図8(b)に示すように、中央のセンサ37cが遮光さ
れ、同時にセンサ37b、37dが遮光され、さらにセンサ
37a、37eの何れか一方が遮光される瞬間がある。この
遮光パタンを検知すると、中央処理装置内に設けた判定
装置において、前輪の中心位置とセンサボックス30の中
心位置とが一致したと判断する。ところで、上記遮光パ
タンを検知したときの実際の前輪中心位置と、センサボ
ックス30の中心位置との間には、センサ37a、37bまた
はセンサ37d、37eの間隔と、タイヤ外形の曲率半径と
の関係で決定されるズレが生じているが、本出願人らの
実験結果では、このズレは概十数ミリ程度に納まってお
り、実際の使用においては許容誤差の範囲内であること
がわかっている。したがって、中大径のタイヤを有する
前輪29の中心位置を、許容誤差の範囲内で特定すること
ができる。
【0039】さらに、中小径のタイヤが通過する際に
は、図8(d)に示すように、中央のセンサ37cが遮光
され、同時にセンサ37b、37dの何れか一方が遮光され
る瞬間があり、この遮光パタンを検知して、中央処理装
置内に設けた判定装置で、前輪の中心位置とセンサボッ
クス30の中心位置とが一致したと判断する。この場合に
おいても、実際の前輪中心位置と、センサボックス30の
中心位置との間には、若干のズレが生じているが、図8
(b)の例と同様に、実際の使用において問題とならな
いことがわかっている。したがって、中小径のタイヤを
有する前輪29の中心位置を、許容誤差の範囲内で特定す
ることができる。
【0040】以上のようにして、実用上問題ない程度の
誤差範囲で、さまざまな径のタイヤを有する前輪29に対
して、その中心位置を特定することができる。ところ
で、本実施の形態においては、センサボックス30の検出
信号と連動可能な車両28の寸法測定手段として、車両28
の長さを検知する前端部検知装置31および後端部検知装
置32を設定している。ここで、図1、図2および図9を
基にして、前・後端部検知装置31、32についての説明を
行う。
【0041】前端部検知装置31は、図9に示すようにボ
ックス55の内部に、複数の透過形光電センサを縦列配置
してなるエリアセンサ56、57を有するものである。そし
て、図1に示すように、センサボックス30に対する前方
所定位置に、ボックス55を配置する。このときの、セン
サボックス30の中心位置からエリアセンサ56、57までの
距離を、L4 、L5 とする。また、図2に示すようにボ
ックス55を夫々向かい合わせ、一方には透過形光電セン
サの投光器を、他方には受光器を配置し、投光器から発
せられる透過光の光帯S2 を受光器に一致させている。
さらに、後端部検知装置32も同様に、ボックス58の内部
に、複数の透過形光電センサを縦列配置してなるエリア
センサ59、60、61を有し、センサボックス30に対する後
方所定位置に、一対のボックス58を配置する。このとき
の、センサボックス30の中心位置からエリアセンサ59、
60、61までの距離を、L1 、L2 、L3 とする。
【0042】そして、車両28が車種判別エリア27を通過
し、センサボックス30によって前輪29の中心位置が検出
された時点で、前・後端部検知装置31、32の各エリアセ
ンサ56、57、59、60、61の透過光が、車両28の車体によ
って遮られているかどうかの検知を行う。前端部検知装
置31では、前輪29の中心位置から車両28の前端部までの
長さを、L4 以下、L4 からL5 の間、L5 以上の3種
類の長さに分別することができる。また、後端部検知装
置32では、前輪29の中心位置から車両28の後端部までの
長さを、L3 以下、L3 からL2 の間、L2 からL1
間、若しくはL1 以上の4種類の長さに分別することが
できる。
【0043】すなわち、本発明の実施の形態において
は、センサボックス30と、センサボックス30の遮光パタ
ンから前輪中心位置を特定する前記判定装置と、前・後
端部検知装置31、32とによって、車両28の長さを測定
し、該測定値から車両を分別することが可能となる。
【0044】また、本実施の形態においては、車種判別
エリア27に車両28の高さ測定装置33を設けている。ここ
で、図1および図3を基にして、高さ測定装置33の説明
を行う。図1に示すように、高さ測定装置33は、ボック
ス62の内部に、フロア高さFLから所定の高さH1 およ
びH2 の位置に、透過形光電センサ63、64(以下、単に
センサという。)を配置してなるものである。また、図
3に示すようにボックス62を向かい合わせ、一方には透
過形光電センサの投光器を、他方には受光器を配置し、
投光器から発せられる透過光の光軸S3 を受光器に一致
させている。そして、本実施の形態においては、センサ
63、64を、後端部検知装置32のエリアセンサ59と略同一
線上に配置している。そして、車両28が通過する際に、
センサ63の透過光の遮断の有無、および、センサ64の透
過光の遮断の有無によって、車両28の高さを、H1
下、H1 からH2 の間、H2 以上の3種類の高さに分別
することが可能となる。
【0045】また、車種判別エリア27には、超音波セン
サを用いた幅測定装置34が設けられている。図1に示す
ように、幅測定装置34は後端部検知装置32のボックス58
の所定高さ(入庫可能な車両の範囲内で、全ての車両形
態に対して検知可能な高さ)に設けている。そして、図
3に示すように、2つの幅測定装置を対向配置して、夫
々が車両にむけて超音波SWを発信している。そして、
図10に示すように、左右の幅測定装置34から車両28まで
の距離B1 、B2 を測定し、左右の幅測定装置34の設置
距離AからB1 、B2 の和を差し引くことにより、車両
28の車幅Wを求めることができる。
【0046】また、本実施の形態においては、車種判別
エリア27に車両28の最低地上高測定装置35が設けられて
いる。以下に、図1、図3および図11をもとにして、最
低地上高測定装置35の説明をする。
【0047】図11に示すように、最低地上高測定装置35
の内部には、2個の透過形光電センサ65、66(以下、単
にセンサという。)を有し、センサ65は車両28の車輪の
みを検出することが可能な高さh1 に、センサ66は機械
式駐車装置に入庫可能な所望の車両最低地上高h2 に配
置する。しかも、センサ65、66の双方を同一鉛直線上に
配置する。そして、図3に示すように、最低地上高測定
装置35を向かい合わせ、一方には透過形光電センサの投
光器を、他方には受光器を配置し、投光器から発せられ
る透過光の光軸S4 、S5 を受光器に一致させている。
本実施の形態においては、最低地上高測定装置35のセン
サ65、66を、後端部検知装置32のエリアセンサ59と略同
一線上に配置している。また、図11に示すように、セン
サ65、66はケース67で覆われ、さらにケース67の正面は
カバー68で覆われている。そして、カバー68の適当な位
置に、センサ65、66の透過光を通過させるための開口
(図示省略)を設けている。
【0048】次に、図1および図11に基づいて、車両28
の最低地上高を検出する手法の説明をする。車両28は、
図1の左側から右側に向かって進入し、最低地上高測定
装置35の前を通過する。このとき、車両28が車種判別エ
リア27に進入したことは、例えば、後端部検知装置32の
エリアセンサ59より検知する。そして、車両28の唯一の
設置部分である前輪29、若しくは、後輪69が最低地上高
測定装置35の前を通過する際には、図11に示すフロアF
Lからの高さh1 に設けたセンサ65、および、高さh2
に設けたセンサ66の、双方の透過光S4 、S5 (図3)
が遮光される。すなわち、車両28の通過中において、セ
ンサ65、66の双方が遮光されるパタンを検知したときに
は、中央処理装置内に設けた判定装置において、前輪29
または後輪69が通過中であることを認識し、この間のセ
ンサ65、66の検出データは最低地上高の判断から除外さ
れる。
【0049】また、車両28が最低地上高測定装置35の前
を通過中であって、かつ、前・後輪29、69の通過時以外
では、センサ65、66の透過光S4 、S5 の双方が遮光さ
れなければ、車両28には、所定の地上高より下方に突出
する車体部分は存在しないことになる。よって、センサ
65、66の双方から遮光信号を受けるときと、受けないと
きの2つの検知状態を有する検知パタンを受けると、中
央処理装置内に設けた判定装置において、車両28は所望
の最低地上高を満たしていると判断する。
【0050】また、車両28が最低地上高測定装置35を通
過中であって、かつ、前・後輪29、69の通過時以外で、
センサ66のみが遮光される場合には、車両28には所定の
最低地上高を下回る部分が存在するということになる。
よって、センサ66のみが遮光検知する検知パタンを受け
ると、中央処理装置内に設けた判定装置において、車両
28は所望の最低地上高を満たしていないと判断する。
【0051】もし、車両28が所望の最低地上高を満たし
ていない場合には、図27で説明した走行台車5の可動フ
レーム20、動力伝達ローラ21、駐車室7に設けられた従
動ローラ24等の、フロア面から若干突出する駐車場設備
部分に当たる恐れがある。したがって、運転者には機械
式駐車装置と独立して設けた平坦な駐車スペース26(図
28参照)への誘導を行うこととなる。
【0052】本実施の形態に係る車種判別エリア27に
は、さらに、図1、図2および図12に示すように、車両
28が通過中であることを検知する車両検知器36を設ける
こともある。この車両検知器36には、磁束検出タイプ埋
設形車両検知器を用い、図12に示すようにフロアFLか
らの所定の深さに埋設する。
【0053】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、センサボックス30のセンサ37、前端部検知装置31
のエリアセンサ56、57、後端部検知装置32のエリアセン
サ59、60、61、高さ測定装置33のセンサ63、64、最低地
上高測定装置35のセンサ65、66の夫々に、透過形光電セ
ンサを用いている。ところで、図13に示すように、透過
形光電センサの投光器70から照射される透過光71は、受
光器72に到達するまでの間に、若干の広がりを生ずる。
よって、投光器70同士、受光器72同士を並設すると、隣
の受光器と対をなす投光器から照射された透過光まで検
知してしまい、誤検知の原因となる。したがって、受光
器72を2つ以上並べる場合には、図示のごとく投光器70
と受光器72とを交互に配置し、隣接する透過形光電セン
サとの誤検知を防止する。例えば、センサボックス30に
おいては、図7に示すセンサ37a〜37eで、投光器と受
光器とを交互に配置し、隣接するセンサ間の誤検知を防
止している。
【0054】さらに、図3に示す高さ測定装置33のセン
サ63、64において、センサ63、64の夫々を、図13に示す
ように投光器70および受光器72の組み合わせで構成し、
車両28の左右両側から透過光を照射することにより、ア
ンテナ等の小突起を検出することが可能な、高感度の小
突起検出装置とすることも可能である。参考までに、本
出願人らが行った実験結果では、センサ63、64のそれぞ
れに、投光器70、受光器72を1組だけ有するものでは、
小突起に対する有効検出距離は2.5mであった。とこ
ろが、センサ63、64を投光器70、受光器72の組み合わせ
で構成した場合には、有効検出距離を5mまで延ばすこ
とが可能となった。
【0055】さて、上記構成をなす本発明の第1の実施
の形態に係る車種判別装置によって、実際に車両の判別
を行う手順を、図1に基づいて説明する。車両28は、図
1の左側から車種判別エリア27に入場する。そして、
(1) 車両28の先端部が、後端部検知装置32のエリアセン
サ59の透過光を遮光すると、中央処理装置は、車両28が
車種判別エリア27に入ったことを検知する。 (2) そして、最低地上高測定装置35により、車両28の最
低地上高が所望の最低地上高を満たすか否かの測定を開
始する。 (3) 同時に、高さ測定装置33により、車両28の高さがH
1 以下、H1 からH2 の間、H2 以上の何れの範囲にあ
るかの測定を開始する。 (4) 同時に、幅測定装置34により車幅の測定を開始す
る。 (5) 車両28の前輪29がセンサボックス30を通過する時
に、前輪29の中心位置を検出する。 (6) 前輪29の中心位置と、センサボックス30の中心位置
とが一致した時点で、前端部検知装置31により、前輪29
の中心位置から車両28の前端部までの長さがL4以下、
4 からL5 の間、L5 以上の何れの範囲にあるかの測
定を行う。 (7) 同時に、後端部検知装置32により、前輪29の中心位
置から車両28の後端部までの長さがL3 以下、L3 から
2 の間、L2 からL1 の間、若しくはL1 以上の何れ
の範囲にあるかの測定を行う。 (8) そして、(7) および(8) の測定結果から、車両28の
長さを割り出す。
【0056】以上の行程により、車両28の全長、車幅、
高さ、最低地上高の測定がなされる。そして、車両の形
態に最適のユニット、駐車室若しくは駐車スペースへの
誘導がなされる。
【0057】上記構成をなす本発明の第1の実施の形態
から得られる作用効果は、以下の通りである。すなわ
ち、車種判別エリア27に設けられたセンサボックス30
の、複数の透過形光電センサ37によって、車両の特定位
置である前輪29の中心位置を正確に検出し、該中心位置
を測定基準として、前・後端部検知装置31、32により車
両の全長を正確に測定することができる。前輪29は、い
かなる形態の車両であっても必ず有する部分であり、こ
の前輪29を測定基準とすることにより、車両形態に関係
なく正確な比較を行うことができる。また、車種判別エ
リア27には、透過形光電センサを用いた高さ測定装置3
3、最低地上高測定装置35を備え、さらに、超音波セン
サを用いた幅測定装置34を備えることにより、車両28の
車幅、高さ、最低地上高の測定が可能となり、各測定装
置の測定結果を考慮して、車両の形態を自動的に判別す
ることができる。
【0058】また、センサボックス30の内部に設けられ
たセンサ37は、夫々センサブラケット40を介して、ボッ
クス本体38に固定されたセンサ取付金39に取付けられて
いる。そして、センサブラケット40は、第1取付板42、
第2取付板43および第3取付板44からなり、それぞれが
位置調整可能に取りつけられているので、設置の際の微
調整やメンテナンスが容易であり、検出する車輪径の設
定変更に対しても容易に対応することができる。
【0059】また、5個のセンサ37の固定位置として、
センサボックス30の中央に1個、最大径のタイヤの外形
線50に内接する位置に2個、最小径のタイヤの外形線51
に外接する位置に2個設けることによって、各センサの
検知パタンから、最大径と最小径の間のさまざまな径を
有する車輪の中心位置を、許容誤差の範囲内で正確に把
握することが可能となる。したがって、前・後端部検知
装置31、32によって車両28の全長を測定する際の測定基
準を正確に決定することができる。
【0060】最低地上高測定装置35は、車両28の、所定
の地上高より下方に突出する部分を検知するセンサ66
と、車輪のみを検知するセンサ65とを同一鉛直線上に配
置し、センサ65、66の双方が遮光検知した場合には、車
両の前輪29または後輪69が通過中であると判断し、セン
サ66のみが遮光検知した場合には、車両28には最低地上
高を満たさない部分が存在するという判断を下す。よっ
て、2つのセンサで最低地上高の測定を自動的に行うこ
とが可能となる。
【0061】また、高さセンサ33において、投光器70お
よび受光器72の組み合わせで構成し、車両の左右双方か
ら透過光を照射することにより、アンテナ等の小突起に
対しても高感度に検出をすることが可能となり、車種判
別装置の自動化をさらに促進させることができる。
【0062】次に、本願発明の第2の実施の形態に係る
車種判別装置を、図14ないし図19に基づいて説明する。
図中第1の実施の形態と同一部分若しくは相当部分は同
一符号で示し、詳しい説明は省略する。
【0063】第2の実施の形態は、第1の実施の形態で
説明した車種判別エリア27の、スペース効率を向上させ
ることを可能とするものである。その特徴点は、図14、
図15に示すように、車種判別エリア27において、センサ
ボックス30を、車両の進行方向に所定間隔Xをおいて2
か所設置し、後方のセンサボックス30に対する前方所定
位置に車両の前端部検知装置31を、前方のセンサボック
ス30’に対する後方所定位置に車両の後端部検知装置32
を、夫々設けたことにある。ところで、図14、図15に
は、車種判別エリア27の先に設けられた駐車券発行機7
3、入場案内表示機74、ゲート75をそれぞれ示してい
る。
【0064】ここで、第2の実施の形態に係る車種判別
装置によって、実際に車両の判別を行い、車両が案内さ
れるまでの手順を、図16ないし図19に基づいて説明す
る。まず、車両28は図16の左側から車種判別エリア27に
進入する。そして、(1) 車両28の先端部が、後端部検知
装置32のエリアセンサ59の透過光を遮光し、中央処理装
置は、車両28が車種判別エリア27に入ったことを検知す
る。 (2) そして、最低地上高測定装置35により、車両28の最
低地上高が所望の最低地上高を満たすか否かの測定を開
始する。 (3) 同時に、高さ測定装置33により、車両28の高さがH
1 以下、H1 からH2 の間、H2 以上の何れの範囲にあ
るかの測定を開始する。 (4) 同時に、幅測定装置34により車幅の測定を開始す
る。
【0065】(5) 図17に示すように、車両28の前輪29が
後方のセンサボックス30を通過する時に、前輪29の中心
位置を検出する。 (6) 前輪29の中心位置と、後方のセンサボックス30の中
心位置とが一致した時点で、前端部検知装置31により、
前輪29の中心位置から車両28の前端部までの長さがL4
以下、L4 からL5 の間、L5 以上の何れの範囲にある
かの測定を行う。
【0066】(7) 車両28はさらに距離Xだけ前進し、図
18に示すように、車両28の前輪29が前方のセンサボック
ス30’を通過する時に、前輪29の中心位置を検出する。 (8) 前輪29の中心位置と、前方のセンサボックス30’の
中心位置とが一致した時点で、後端部検知装置32によ
り、前輪29の中心位置から車両28の後端部までの長さが
3 以下、L3 からL2 の間、L2 からL1 の間、若し
くはL1 以上の何れの範囲にあるかの測定を行う。
【0067】(9) そして、(6) および(8) のステップに
おける測定結果から、車両28の全長を割り出す。また、
(2) 、(3) 、(4) の各ステップにおいて測定された、車
幅、高さ、最低地上高の各値から総合的に車両28の形態
を判断し、車両28に最適のユニット、駐車室若しくは駐
車スペースを決定する。
【0068】(10)図19に示すように車両28はさらに前進
し、この間に、ドライバーは駐車券発行機73から駐車券
を受け取り、入場案内表示機74に表示された進路(進む
べきユニット若しくは駐車スペース)を確認する。 (11)そしてゲート75が開き、車両28は支持された進路に
従って自走する。
【0069】上記構成をなす第2の実施の形態における
作用効果としては、車両の後端部を測定するための測定
基準点である前方のセンサボックス30’の中心位置が、
車両の前端部を測定するための測定基準点である後方の
センサボックス30の中心位置に対して、距離Xだけ前方
に移動し、これに伴って、後端部検知装置32も距離Xだ
け前方に移動した位置に設けている。すなわち、車種判
別エリア27をXだけ短縮することが可能となり、限られ
たスペースの有効活用につながることとなる。その他、
第1の実施の形態と同様の作用効果については、ここで
の説明を省略する。
【0070】次に、本願発明の第3の実施の形態に係る
車種判別装置を、図16、図17および図20ないし図22に基
づいて説明する。図中第1、第2の実施の形態と同一部
分若しくは相当部分は同一符号で示し、詳しい説明は省
略する。
【0071】第3の実施の形態では、第1、第2の実施
の形態で説明した車種判別エリア27において、1台目の
車両の測定中に、2台目の車両が車種判別エリア27に入
場することを可能とし、かつ、2台目の車両の寸法測定
も同時に進行させることを可能とするものである。その
特徴点は、2台目の車両が車種判別エリア27に進入した
ときに、後端部検知装置32で2台目の車両の進入を検知
して、2台目の車両の寸法測定を開始し、さらに、前記
車種判別エリアにおける1台目の車両の通過の後に、2
台目の車両の測定データを1台目の測定データに繰り上
げる各行程を行う処理手段を有することにある。
【0072】この処理手段は、図示しない中央処理装置
内に設けられている。以下に、第2の実施の形態で説明
した車種判別エリアを基に第3の実施の形態の説明を行
う。また、前記処理手段において行われている車種判別
行程の流れを、図20に示して説明する。また、図16、図
17、図21および図22を用いて、各ステップにおける車種
判別エリア27の様子を説明する。
【0073】図16に示すように、1台目の車両28の先端
部が、後端部検知装置32のエリアセンサ59の透過光を遮
光し、中央処理装置は車両28が車種判別エリア27に入っ
たことを検知し、1台目の測定を開始する。そして、第
2の実施の形態と同様に、最低地上高、高さ、車幅の測
定を行う。さらに、図17に示すように、1台目の車両28
の前輪29がセンサボックス30を通過する時に、前輪29の
中心位置を検出し、前端部検知装置31により、前輪29の
中心位置から車両28の前端部までの長さを測定する(図
20のステップ(I) )。
【0074】ところで、1台目の車両28の前輪29から
後端部までの長さがL1 より短い場合には、図21に示す
ように、前輪29が前方のセンサボックス30’と一致する
以前に、車両28の後端部はエリアセンサ59を通過し、前
輪29が前方のセンサボックス30’と一致した時点では、
2台目の車両28’が車種判別エリア27に入場可能な状態
となる。また、車両28の前輪29から後端部までの長さ
がL1 以上であるときには、前輪29が前方のセンサボッ
クス30’と一致しても、車両28の後端部はエリアセンサ
59を通過せず、2台目の車両28’が車種判別エリア27に
進入することはできない。そこで、前記処理手段は、1
台目の車両28の後端部が、エリアセンサ59を通過したか
否かを監視する(ステップ(II))。
【0075】前記の場合には、車両検知器36および前
方のセンサボックス30’が同時検知した時点で、後端部
検知装置32により、前輪29の中心位置から車両28の後端
部までの長さを測定し(ステップ(V) )、1台目の車両
28の測定を終了する(ステップ(VI))。
【0076】前記の場合には、ステップ(II)で、1台
目の車両28の前輪29が前方のセンサボックス30’と一致
する以前に、1台目の車両28の後端部がエリアセンサ59
を通過したことを検知する。ここで、車種判別エリア27
への2台目の車両28’の進入を、エリアセンサ59で監視
する(ステップ(III) )。2台目の車両28’の進入を、
エリアセンサ59が検知することなく、車両検知器36およ
び前方のセンサボックス30’が1台目の車両28を同時検
知した場合には、後端部検知装置32により、前輪29の中
心位置から車両28の後端部までの長さを測定し(ステッ
プ(V) )、1台目の車両28の測定を終了する(ステップ
(VI))。
【0077】また、前記の場合であって、ステップ(I
II) において2台目の車両28’の進入をエリアセンサ59
が検知すると、高さ測定装置33による高さの測定、幅測
定装置34による車幅の測定、および、最低地上高測定装
置35による最低地上高の測定を、2台目の車両28’に対
して開始する。このとき、車両検知器36および前方のセ
ンサボックス30’が、1台目の車両28を同時検知してい
る場合には、現在測定中の、高さ、車幅、最低地上高の
測定データが2台目の車両28’のものであることを、前
記処理手段において認識し、記憶しておく。また、後端
部検知装置32により、1台目の車両28の前輪29の中心位
置から後端部までの長さを測定し(ステップ(V) )、1
台目の車両28の測定を終了する(ステップ(VI))。
【0078】いずれの場合においても、ステップ(VI)に
おいて1台目の車両28の測定が完了すると、1台目の車
両28に対して、駐車券発行機73から駐車券が発券され、
入場案内表示機74に進路が表示される。図22に示すよう
に、1台目の車両28のドライバーは、駐車券を受け取
り、進路を確認してゲート75に進む。ここで、前記処理
装置は、1台目の車両28がゲート75を通過したか否かの
確認を行う(ステップ(VII) )。
【0079】車両28のゲート通過が確認された時点で、
さらに前記処理装置は、2台目の車両28’が検知されて
いるか否かを確認する(ステップ(VIII))。そして、2
台目の車両の測定が行われていない場合には、全ての車
両寸法の測定行程を終了する。また、2台目の車両28’
の測定を開始している場合には、2台目の車両の測定デ
ータを、1台目の車両の測定データとして繰り上げ、2
台目の車両28’を1台目の車両28と認識して、ステップ
(II)に戻り、測定を続ける。
【0080】上記構成をなす本発明の第3の実施の形態
から得られる作用効果は、以下の通りである。処理手段
において、車種判別エリア27に進入した1台目の車両28
を、後端部検知装置32のエリアセンサ59で監視し、1台
目の車両28の後端部が通過したことを認識する。さら
に、エリアセンサ59が再度2台目の車両28’の通行を検
知した時点で、車両検知器36および前方のセンサボック
ス30’が1台目の車両28を同時検知している場合には、
2台目の車両28’を検知したものと判断する。すなわ
ち、車種判別エリア27に連続して車両が入場した場合で
も、前記処理装置により、1台目の車両28と2台目の車
両28’との識別を行い、かつ双方の車両の測定を平行し
て行うことが可能となる。したがって、車種判別エリア
の手前で後続車両を一時待機させることなく、効率的に
車両の判別を行うことができる。また、1台目の車両28
がゲート75を通過した時点で、2台目の車両の測定デー
タを1台目の車両の測定データとして繰り上げ、複数の
車両が連続して入場してもこれを繰り返すので、測定デ
ータの記憶容量は最大でも2台分だけあれば良く、処理
装置の記憶容量の増加を抑えることが可能となる。この
他、第1、第2の実施の形態と同様の作用効果について
は、ここでの説明を省略する。
【0081】次に、本発明の第4の実施の形態に係る車
種判別装置を、図1、図2、図10および図23に基づいて
説明する。図中、第1ないし第3の実施の形態と同一部
分若しくは相当部分は同一符号で示し、詳しい説明は省
略する。
【0082】第4の実施の形態においては、超音波セン
サを用いた幅測定装置34(図1、図2参照)の、車幅の
測定精度を向上させるためのものである。その特徴点
は、被測定物との相対速度により検知距離が変化すると
いう超音波センサの特性を考慮し、該超音波センサによ
る測定値に車両の速度と対応する所定の補正値を加えて
車両の車幅を決定するというものである。
【0083】図1に示すように、幅測定装置34は後端部
検知装置32のボックス58に設けられ、図3に示すよう
に、2つの幅測定装置を対向配置して、夫々が車両28に
むけて超音波SWを発信する。そして、図10に示すよう
に、左右の幅測定装置34から車両28までの距離B1 、B
2 を測定し、左右の幅測定装置34の設置距離Aから
1、B2 の和を差し引くことにより、車両28の車幅W
を求めるものである。
【0084】ところが、図23に示すように、幅測定装置
34に対する車両28の進入速度が高まるにつれて、実際の
車幅と幅測定装置34により求めた車幅Wとの差が大きく
なる(測定値の方が小さくなる)という傾向がある。ま
た、図23に示す白丸と黒丸は、異なる形態の車両を示し
ているが、車両の形態により誤差の傾向が異なることが
わかる。参考までに、本出願人らが行った実験結果で
は、同一車種で進入速度条件が同じ場合の測定値のばら
つき幅は、約30mmであった。また、同一車種で進入速度
条件を限定しない場合の測定値のばらつき幅は、約60mm
であった。また、車種を限定せず、進入速度条件が同じ
場合の測定値のばらつき幅は、約60mmであった。さら
に、車種および進入速度条件を限定しない場合の測定値
のばらつき幅は、約80mmであった。
【0085】よって、幅測定装置34により求めた車幅W
に、あらゆる車両形態および進入速度に対応する補正値
を加える必要がある。そこで、複数の車両形態に対する
実験データを収集し、図23に示すような補正係数76を決
定して、この補正係数76に基づいて、補正プログラムを
作成することにより、車種判別エリア27(図1)への進
入時における一般的な速度(80〜 280cm/sec)でのばら
つき幅を、実際の車幅に対して概−20〜+30mmとなるよ
うにする。この範囲のばらつきは、実際の使用に悪影響
を及ぼすものではない。
【0086】以上説明したように、本発明の第4の実施
の形態によれば、被測定物との相対速度により検知距離
が変化するという超音波センサの特性を考慮して、該超
音波センサによる測定値に車両の速度と対応する所定の
補正値を加えて車両の車幅を決定するので、超音波セン
サで正確な車幅の検出を行うことが可能となる。その
他、第1ないし第3の実施の形態と同様の作用効果につ
いては、ここでの説明を省略する。
【0087】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。本発明では、車両が通過する車
種判別エリアを有し、該車種判別エリアには、全ての車
両に共通したある特定位置を認識して特定する検出手段
と、該検出手段に連動可能な車両の寸法測定手段とを有
するので、車種判別エリアを通過する車両がいかなる形
態の車両であっても、全ての車両に共通した前記特定位
置を認識し、該特定位置を基準として車両各部の寸法測
定を行うことにより、車両形態の違いに影響されずに、
確実に比較を行うことが可能となる。したがって、車両
形態による分別を確実に行い、車両形態ごとの入庫区分
への誘導を正確に行うことができる。
【0088】前記車両の特定位置の検出手段としては、
車両の進行方向と平行に、かつ、車両の車輪のみを検知
し得る高さに複数のセンサを配列したセンサボックス
と、前記複数のセンサの検知パタンから車輪中心を判断
する判定装置とを用い、前記複数のセンサにより前記車
両の特定位置である車輪中心を求め、該車輪中心を前記
車両の特定位置として用い、車体寸法の測定を行う。す
なわち、低コストで制御が容易なセンサによって、車種
判別を自動的にかつ正確に行うことが可能となる。
【0089】また、前記センサボックスは、前記複数の
センサの取付位置を調整可能としたので、測定対象とす
る車両に応じて、検知対象となる車輪径が種々変更され
ても、それに対応して最適な位置にセンサを配置するこ
とが容易となる。また、設置時の微調整や、メンテナン
ス時の再調整も簡単に行うことができるので、センサの
検知精度を維持することが容易となる。
【0090】さらに、前記寸法測定手段として、前記セ
ンサボックスで検知された車両の前輪中心位置を基準
に、車両の前・後端部を検知する端部検知装置を設け、
前輪中心位置を測定基準として、車両の全長を、前輪中
心位置ないし前端部の長さと、前輪中心位置ないし後端
部との和として測定し、正確な車両長さを求めることが
できる。
【0091】また、前記センサボックスを、車両の進行
方向に所定間隔をおいて2か所設置し、後方のセンサボ
ックスに対する前方所定位置に車両の前端部検知装置
を、前方のセンサボックスに対する後方所定位置に車両
の後端部検知装置を、それぞれ設けることにより、前記
前端部検知装置ないし後端部検知装置の設置距離を、前
記所定間隔だけ短縮し、車種判別エリアを小さくするこ
とができる。よって、限られたスペースの有効活用につ
ながる。
【0092】また、本発明によると、前記車種判別エリ
アには、高さ測定装置、幅測定装置および最低地上高測
定装置のうち少なくとも1つを有し、かつ、1台目の車
両の測定中に2台目の車両の進入が可能であり、車両端
部検知装置で2台目の車両の入場を検知して、該2台目
の車両の寸法測定を開始する。また、処理手段によっ
て、前記車種判別エリアにおける1台目の車両の通過を
認識し、2台目の車両の測定データを1台目の測定デー
タに繰り上げる各行程を行う。よって、車両が2台以上
連続して進入する場合でも、車種判別エリアの手前で後
続車両を一時待機させることなく、しかも、1台目と2
台目とを平行して測定することができる。よって、複数
車両の車種判別を、連続して迅速に行うことができる。
また、1台目が通過した後に、2台目の測定データを1
台目の測定データとして繰り上げ、さらに車両が連続す
る場合には、新たに2台目の車両として認識するように
なっているので、測定データの記憶容量は最大でも2台
分だけあれば良く、電算機の記憶容量の増加を抑えるこ
とができる。
【0093】また、本発明においては、車種判別エリア
に2つのセンサを同一鉛直線上に配置してなる最低地上
高測定装置を有し、前記2つのセンサの検知パタンか
ら、車両の車輪の部分と、所望の最低地上高を満たさな
い部分との判別を行い、最低地上高の測定を正確に行う
ことができる。これにより、機械式駐車装置のフロア面
から若干突出する駐車場設備に当たる恐れがある車両を
判別し、機械式駐車装置と独立して設けた平坦な駐車ス
ペースへの誘導を行うことができる。
【0094】さらに、本発明においては超音波センサで
車両との距離を測定し、かつ、被測定物との相対速度に
より検知距離が変化するという超音波センサの特性を考
慮し、実際の距離との誤差を補正することにより、車両
の車幅を正確に測定することができる。
【0095】このように、本発明によれば、センサによ
って車両の長さ、高さ、幅、最低地上高を測定し、車種
判別を行うことができるので、車種判別の自動化を低コ
ストで実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車種判別装置
の車種判別エリアの側面図である。
【図2】図1に示す車種判別エリアのC−C線における
断面図である。
【図3】図1に示す車種判別エリアのD−D線における
断面図である。
【図4】図1に示す車種判別装置のセンサボックスを示
す図であり、(a)は上面を、(b)は正面を示す図で
ある。
【図5】図1に示す車種判別装置のセンサボックスの縦
断面図である。
【図6】図4に示すセンサボックス内部に用いられるセ
ンサブラケットを示す図であり、(a)は上面を、
(b)は正面を、(c)は側面を示す図である。
【図7】図4に示す車種判別装置のセンサボックス内部
に設けられる透過形光電センサの配置を示す摸式図であ
る。
【図8】図1に示す車種判別装置のセンサボックスによ
り、車輪の中心位置を検出する際の、センサの検出パタ
ンを示す摸式図である。
【図9】図1に示す車種判別装置の前端部検知装置を示
す図であり、(a)は正面を、(b)は側面を示す図で
ある。
【図10】図1に示す車種判別装置の幅測定装置によ
り、車幅を検出する手法を示す摸式図である。
【図11】図1に示す車種判別装置の最低地上高測定装
置を示す縦断面図である。
【図12】図1に示す車種判別装置の車両検知器を示す
縦断面図である。
【図13】隣接する透過形光電センサの配置方法を示す
摸式図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る車種判別装
置の側面図である。
【図15】図14に示す車種判別装置の平面図である。
【図16】図14に示す車種判別装置による車種判別行
程における、車種判別エリアの様子を示す摸式図であ
る。
【図17】図16に続く車種判別行程を示す車種判別エ
リアの摸式図である。
【図18】図17に続く車種判別行程を示す車種判別エ
リアの摸式図である。
【図19】図18に続く車種判別行程を示す車種判別エ
リアの摸式図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る車種判別層
装置の、車種判別行程を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係る車種判別層
装置の、車種判別行程における車種判別エリアの様子を
示す摸式図である。
【図22】図21に続く、車種判別行程を示す車種判別
エリアの摸式図である。
【図23】本発明の第4の実施の形態に係る車種判別装
置の、幅測定装置における補正係数を示す図である。
【図24】機械式駐車装置を示す平面図である。
【図25】図24のA−A線における断面図である。
【図26】図24のB−B線における断面図である。
【図27】図24に示す機械式駐車装置の走行台車およ
び駐車室の拡大図である。
【図28】図24に示す機械式駐車装置を含む駐車場を
示す摸式図である。
【符号の説明】
27 車種判別エリア 28 車両 29 前輪 30 センサボックス 31 前端部検知装置 32 後端部検知装置 33 高さ測定装置 34 幅測定装置 35 最低地上高測定装置
フロントページの続き (72)発明者 金海 哲也 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社内 (72)発明者 窪田 剛 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の形態に応じて入庫区分を設けた機
    械式駐車装置の車種判別装置であって、車両が通過する
    車種判別エリアを有し、該車種判別エリアには車両の特
    定位置の検出手段と、該検出手段に連動可能な車両の寸
    法測定手段とを有することを特徴とする車種判別装置。
  2. 【請求項2】 前記車両の特定位置の検出手段は、車両
    の進行方向と平行に、かつ、車両の車輪のみを検知し得
    る高さに複数のセンサを配列したセンサボックスと、前
    記複数のセンサの検知パタンから車輪中心を判断する判
    定装置とを有する請求項1に記載の車種判別装置。
  3. 【請求項3】 前記センサボックスは、前記複数のセン
    サの取付位置を調整可能としたことを特徴とする請求項
    2に記載の車種判別装置。
  4. 【請求項4】 前記寸法測定手段として、前記センサボ
    ックスで検知された車両の前輪中心位置を基準に、車両
    の前・後端部を検知する端部検知装置を有する請求項2
    または3に記載の車種判別装置。
  5. 【請求項5】 前記センサボックスを、車両の進行方向
    に所定間隔をおいて2か所設置し、後方のセンサボック
    スに対する前方所定位置に車両の前端部検知装置を、前
    方のセンサボックスに対する後方所定位置に車両の後端
    部検知装置を、それぞれ設けたことを特徴とする請求項
    4に記載の車種判別装置。
  6. 【請求項6】 前記寸法測定手段として、高さ測定装
    置、幅測定装置および最低地上高測定装置のうち少なく
    とも1つを有し、前記車種判別エリアには、1台目の車
    両の測定中に2台目の車両の進入を許容し、前記車両端
    部識別装置で2台目の車両の進入を検知して該2台目の
    車両の寸法測定を開始し、さらに、前記車種判別エリア
    における1台目の車両の通過の後に、2台目の車両の測
    定データを1台目の測定データに繰り上げる各行程を行
    う処理手段を有することを特徴とする請求項4または5
    に記載の車種判別装置。
  7. 【請求項7】 車両の形態に応じて入庫区分を設けた機
    械式駐車装置の車種判別装置であって、車両が通過する
    車種判別エリアを有し、該車種判別エリアには、所定の
    地上高より下方に突出する車体部分を検知するセンサ
    と、車輪のみを検知するセンサとを同一鉛直線上に配置
    し、前記2つのセンサの検知パタンから車両の最低地上
    高を判断する判定装置を有することを特徴とする車種判
    別装置。
  8. 【請求項8】 車両の形態に応じて入庫区分を設けた機
    械式駐車装置の車種判別装置であって、車両が通過する
    車種判別エリアを有し、該車種判別エリアには、車両と
    の距離を測定する超音波センサを設け、該超音波センサ
    による測定値に車両の速度と対応する所定の補正値を加
    えて車両の車幅を決定することを特徴とする車種判別装
    置。
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