JP2523305Y2 - キャリヤの車間距離自動調整装置 - Google Patents

キャリヤの車間距離自動調整装置

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JP2523305Y2
JP2523305Y2 JP1991097156U JP9715691U JP2523305Y2 JP 2523305 Y2 JP2523305 Y2 JP 2523305Y2 JP 1991097156 U JP1991097156 U JP 1991097156U JP 9715691 U JP9715691 U JP 9715691U JP 2523305 Y2 JP2523305 Y2 JP 2523305Y2
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JP
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carrier
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distance
inter
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JP1991097156U
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JPH0542074U (ja
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富士夫 田口
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャリヤに積載される
搬送物長さのキャリヤ長さに対する長短の夫々に応じて
キャリヤの車間距離を可変調整するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、同一の走行路を走行する各キャリ
ヤには、車間距離(キャリヤ同士の間隔をいう)を一定
に保持し、キャリヤの追突、或いは、キャリヤに積載さ
れている搬送物同士の接触を防止する車間距離検出装置
が具えられている。この車間距離検出装置は、投光器か
ら前方のキャリヤに光線を投光し、反射して戻ってくる
光線の光量によって前方のキャリヤを検出し、制御回路
を作動させてキャリヤの車間距離を一定に保持するよう
になっている。キャリヤは、キャリヤ内に納まる長さの
搬送物を搬送する場合のみならず、キャリヤの走行方向
にはみ出る長さの搬送物も搬送する場合ある[以下、搬
送物(ワーク)の長さとは、キャリヤの走行方向と平行
な方向の長さとする。]。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
車間距離検出装置は、搬送物の長さが変更になる度毎に
手動によって車間距離を設定し直さなければならず、取
扱いが面倒であるという問題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、搬送物を積載
するキャリヤの前部に具えられ光線を前方に向って投射
し、且つ、反射により戻ってくる前記光線を受けて前方
のキャリヤを検知するキャリヤ検知センサーと、前記キ
ャリヤの後部に具えられた前記投射光の反射板と、前記
キャリヤの走行方向長さに対する搬送物の同方向長さの
長短を搬送物毎に判別し該搬送物長さの長短の夫々に応
じて予め設定された前記キャリヤ検知センサーのキャリ
ヤ検知距離を選択する車間距離選択手段とを具えた装置
により、前記の課題を解決したものである。
【0005】
【作用】予め、搬送物長さのキャリヤ長さに対する長短
の夫々に応じたキャリヤ検知センサーのキャリヤ検知距
離(キャリヤ検知距離とは、キャリヤ検知センサーが前
方のキャリヤを検知することのできる、キャリヤ検知セ
ンサーと前方のキャリヤの反射板との間の最大距離のこ
とである。)を設定する。キャリヤに搬送物が積載され
ると、車間距離選択手段は搬送物の走行方向長さのキャ
リヤ長さに対する長短を判別し、該搬送物の長さの長短
の夫々に応じたキャリヤ検知センサーのキャリヤ検知
距離を自動的に選択する。キャリヤ検知設定距離が選
択されると間接的に車間距離が可変調整される。搬送物
の走行方向長さは、キャリヤの同方向長さ以下の場合も
あるし、超えている場合もあるが、何れの場合において
も、キャリヤの走行方向長さに対する搬送物の同方向長
さの長短の夫々に応じた上記キャリヤ検知設定距離が車
間距離選択手段によって自動的に選択される。走行中の
キャリヤが、選択されたキャリヤ検知設定距離以下に前
方のキャリヤに接近すると、検知センサーは異常接近信
号を発する。この異常接近信号によって、キャリヤは、
自動的に速度制御され、調整された車間距離に保たれ、
前方のキャリヤとの追突、或いは、搬送物同士の接触が
防止される。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。キャリヤ10は、例えば自動車組立ラインに使用
される一種の搬送車であり、自動車のボディーである
送物Wを積載してレールR上を走行するようになってい
る。レールR上には複数台のキャリヤ10が走行するよ
うになっている。キャリヤ10は、モータ11によって
回転する駆動車輪12と、従動車輪13と、レールRの
側面に接触する複数のガイドローラ14と、搬送物Wを
積載するハンガー15とで構成されている。モータ11
には減速機とブレーキ(両方とも図示省略)が設けられ
ている。
【0007】又、キャリヤ10は、前方のキャリヤを検
知するキャリヤ検知センサー16を前部に具え、光線B
を反射する反射板17を後部に具えている。キャリヤ検
知センサー16は、光線Bを投光する投光部(図示省
略)と、反射により戻ってくる光線を受光する受光部
(図示省略)とを有しており、投光して反射により戻っ
てくる光線の光量によって前方のキャリヤの存在を検知
するセンサーである。投光部が投光する光線の光量と、
受光部の受光感度は、段階的に或いは連続的に調節する
ことができるようになっている。このため、キャリヤ検
知センサー16は、キャリヤの走行方向長さに対する搬
送物Wの長さの長短の夫々に応じたキャリヤ検知距離を
予め設定できるようになっている。キャリヤ検知距離と
は、キャリヤ検知センサー16が前方のキャリヤを検知
することのできる、キャリヤ検知センサー16と前方の
キャリヤの反射板17との間の最大距離である。又、キ
ャリヤ検知センサー16は、反射板17に当たって戻っ
てくる光線の角度によって車間距離を検知することがで
きるセンサーであってもよい。なお、このような検知セ
ンサー自体は既に公知であるから、その詳細な説明は省
略する。
【0008】キャリヤ10は、キャリヤ10の走行方向
長さに対する搬送物Wの同方向長さの長短をワーク毎に
判別し、該長短に応じたキャリヤ検知センサー16のキ
ャリヤ検知設定距離を選択する車間距離選択手段18
(図3参照)有している。車間距離選択手段18は、
光電センサー19と、駆動制御回路20内の演算回路
(図示省略)とで構成されている。駆動制御回路20の
内部には、光電センサー19の検知信号に基づいてキャ
リヤ検知距離を演算する演算回路(図示省略)と、モー
タの回転数を制御する速度制御回路(図示省略)が含ま
れている。光電センサー19は、搬送物Wに光線Aを投
光し、反射してくる光線Dの有無によってキャリヤの走
行方向長さに対する搬送物の長さの長短を判別するセン
サーである。
【0009】なお、光電センサーの替わりに、搬送物
に貼り付けたバーコード(図示省略)を読取り、キャリ
ヤの走行方向長さに対する搬送物の長さの長短を判別す
ることができる、例えば、バーコード読取器(図示省
略)であってもよい。或いは、作業員が差込む記憶カー
ドを受け入れて、記憶カードに記憶された搬送物の長さ
を読取り、キャリヤ長さに対する搬送物の長さを判別す
ることができる、例えば、カード読取装置(図示省略)
であってもよい。
【0010】駆動制御回路20(図3参照)は、キャリ
ヤ10のコントロールボックス21内に収納され、光電
センサー19と、キャリヤ検知センサー16と、モータ
11とに接続されている。駆動制御回路20は、レール
Rに沿って敷設された制御信号用ケーブル22,22を
通じて地上に設置された制御ユニット23に接続されて
いる。又、駆動制御回路20は、レールRに沿って敷設
された電源ケーブル24,24,24にも接続されてい
る。駆動制御回路20と各ケーブル22,24は、キャ
リヤ10に設けられた5つの集電子25を介して接続さ
れている。以上の構成の内、キャリヤ検知センサー16
と、反射板17と、車間距離選択手段18は、車間距離
自動調整装置30(図3参照)を構成している。
【0011】次に、動作を説明する。予め、キャリヤ検
知センサー16にキャリヤの走行方向長さに対する搬送
Wの長さの長短の夫々に応じたキャリヤ検知距離を設
定する。図1に示すように、搬送物Wの長さがL1のと
きは、キャリヤ検知距離をS1の距離に設定する。図2
に示すように、搬送物Wの長さがL2のときは、キャリ
ヤ検知距離をS2の距離に設定する。キャリヤ検知セン
サー16にキャリヤ検知距離を設定した後、ハンガー1
5に搬送物Wを積載する。すると、光電センサー19は
下方に向けて光線Aを投光する。
【0012】図1に示すように、キャリヤの走行方向長
さに対して搬送物Wの同方向長さが長いため、搬送物
がキャリヤからはみ出る長さL1の場合、光電センサー
19の光線Aは搬送物Wに当たって反射し光電センサー
19に検知される。この検知によって、駆動制御回路2
0は、搬送物がキャリヤ長より長いと判断して、キャリ
ヤ検知センサー16にS1のキャリヤ検知設定距離を選
択する選択信号を送る。選択信号を受けたキャリヤ検知
センサー16は、投光部が投光する光線Bの光量、或い
は、受光部の受光感度を予め設定された状態に自動的に
調節して、キャリヤ検知距離をS1の設定距離にする。
【0013】もし、図2に示すように、キャリヤの走行
方向長さに対して搬送物Wの同方向長さが短いため、搬
送物Wがキャリヤ10内に納まる長さの場合、光電セン
サー19の光線Aは、搬送物Wに当たることなく、搬送
Wの後部を通過し、反射することがない。このため、
光電センサー19に反射光線が検知されず、駆動制御回
路20は、キャリヤ長に比し搬送物長が短いと判断し
て、キャリヤ検知センサー16にS2のキャリヤ検知
距離を選択する信号を送る。これによって、キャリヤ
検知センサー16は、キャリヤ検知距離をS2の設定
離に自動的に選択する。
【0014】なお、光電センサーの替わりに、バーコー
ド読取器や、カード読取装置を用いた場合は、バーコー
ドや、カードの読取り信号によって、キャリヤ長に対す
る搬送物Wの長さの長短が判断され、該長短に応じた
ャリヤ検知センサー16のキャリヤ検知設定距離が選択
される。
【0015】キャリヤ10の走行中、選択されたキャリ
ヤ検知設定距離より前方のキャリヤに接近すると、キャ
リヤ検知センサー16は、異常接近信号を駆動制御回路
10に送る。駆動制御回路20は、異常接近信号に基づ
いて、制動信号をモータ11に送り、キャリヤ10を減
速、又は、停止させる。これによって、車間距離自動調
整装置30(図3参照)は、搬送物がキャリヤ長に比し
長いとき車間距離をC1に、搬送物がキャリヤ長に比し
短いとき車間距離をC2に夫々保持し、搬送物W同士の
接触、或いは、前方のキャリヤ10との追突を防止する
ことができる。即ち、キャリヤ検知設定距離S1を選択
すると間接的に車間距離C1が選択され、キャリヤ検知
設定距離S2を選択すると間接的に車間距離C2が選択
されることになる。
【0016】さらに、車間距離自動調整装置30は、
送物の長さが変わってもキャリヤを共用しながら、キャ
リヤ長に対する搬送物長さの長短に応じてキャリヤを詰
めることができ、図4に示すように、長さのL1の搬送
を積載した3台のキャリヤの長さに相当する距離P内
に、長さL2の搬送物を積載したキャリヤを4台走行さ
せることができ、キャリヤを共用しながら、スペースの
有効利用を図ることできる。
【0017】
【考案の効果】本考案の車間距離自動調整装置は、キャ
リヤに積載される搬送物の長さのキャリヤ走行方向長さ
に対する長短を夫々判別して該長短に応じたキャリヤ検
知センサーのキャリヤ検知設定距離を自動的に選択し、
このキャリヤ検知設定距離以下にキャリヤ同士が接近し
たとき、キャリヤの速度を制御するようになっている。
このため、キャリヤの走行方向長さに対する搬送物の長
さの長短に夫々応じてキャリヤの車間距離を可変調整
し、搬送物長さが変ってもキャリヤの車間離離を常に
定に保つことができ、キャリヤの追突や、搬送物同士の
接触を防止することができる。又、搬送物の長さに応じ
でキャリヤの車間距離を調整して一定に保つことができ
ることから、キャリヤを共用しながら、搬送物の長さに
応じてキャリヤを前詰めさせることができ、スペースの
有効利用を図ることができるとともに、搬送物の加工、
組立等の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の車間距離自動調整装置を具えたキャ
リヤの正面図である。
【図2】 本考案の車間距離自動調整装置を具えたキャ
リヤの正面図であって、車間距離を短くした場合の図で
ある。
【図3】 車間距離選択手段の回路図である。
【図4】 キャリヤを前詰めすることができることを説
明するための図である。
【符号の説明】
搬送物 10 キャリヤ 16 キャリヤ検知センサー 17 反射板 18 車間距離選択手段 30 車間距離自動調整装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物を積載するキャリヤの前部に具え
    られ光線を前方に向って投射し、且つ、反射により戻っ
    てくる前記光線を受けて前方のキャリヤを検知するキャ
    リヤ検知センサーと、前記キャリヤの後部に具えられた
    前記投射光の反射板と、前記キャリヤの走行方向長さに
    対する搬送物の同方向長さの長短を搬送物毎に判別し
    搬送物長さの長短の夫々に応じて予め設定された前記キ
    ャリヤ検知センサーのキャリヤ検知距離を選択する車間
    距離選択手段とを具えたこと特徴とする、キャリヤの車
    間距離自動調整装置。
JP1991097156U 1991-10-31 1991-10-31 キャリヤの車間距離自動調整装置 Expired - Lifetime JP2523305Y2 (ja)

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JPH0542074U JPH0542074U (ja) 1993-06-08
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JP6601443B2 (ja) * 2017-03-07 2019-11-06 マツダ株式会社 コンベア
CH720472A1 (de) 2023-02-03 2024-08-15 Ferag Ag Abstandsoptimierungsvorrichtung für ein Fördersystem, Verfahren zur Förderung von Hängetransportelementen und Hängefördersystem

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2844073B2 (ja) * 1989-01-19 1999-01-06 中西金属工業株式会社 キャリヤ自走式コンベヤ

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