JP6601443B2 - コンベア - Google Patents
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Description
従来技術は、高速区間から低速区間への搬送物の乗り移りの際の搬送物間の衝突の課題を有している。本発明者等は、搬送物間の衝突の課題を解消する搬送技術を開発した。第1実施形態において、例示的な搬送技術が説明される。「左」や「右」といった方向を表す用語は、説明の明瞭化のみを目的とする。したがって、本実施形態の原理は、これらの方向を表す用語によっては、何ら限定されない。
モータ制御部162は、検出信号を待つ。モータ制御部162が、検出信号を受け取ると、ステップS120が実行される。
モータ制御部162は、検出信号を参照し、間隔IVLを算出する。間隔IVLが、所定の閾値THIよりも小さいならば、ステップS130が実行される。他の場合には、ステップS140が実行される。
モータ制御部162は、電動モータ153を停止させる停止制御を実行する。この結果、第2搬送物SCPへの第1搬送物FCPの過度の接近は、防止される。第2搬送物SCPが、その後、第2搬送機構140によって右方に移動されると、間隔IVLは、長くなる。したがって、第2搬送物SCPへの第1搬送物FCPの衝突のリスクは、非常に低くなる。停止制御の後、ステップS110が実行される。
モータ制御部162は、電動モータ153を駆動する駆動制御を実行する。この結果、第1搬送物FCPは、第2搬送物SCPに接近することができる。したがって、第1搬送物FCPは、第2搬送機構140へ効率的に搬送される。駆動制御の後、ステップS150が実行される。
モータ制御部162は、検出信号を参照し、第1搬送物FCPが、中間搬送機構150から第2搬送機構140へ受け渡されたか否かを判定する。第1搬送物FCPが、中間搬送機構150に受け渡されているならば、モータ制御部162は、電動モータ153に逆転動作を与え、接触部材151を左方に移動させる。接触部材151が、次の搬送物を第1搬送機構130から受け取る受取位置に到達すると、第1搬送物FCPを搬送する中間搬送機構150に対する制御は完了する。第1搬送物FCPが、第2搬送機構140に受け渡されていないならば、ステップS110が実行される。
第1実施形態に関連して説明された搬送技術は、パワーレールとフリーレールとを備える一般的なコンベアに組み込まれてもよい。第2実施形態において、パワーレールとフリーレールとを備える例示的なコンベアが説明される。「左」、「右」、「上」や「下」といった方向を表す用語は、説明の明瞭化のみを目的とする。したがって、本実施形態の原理は、これらの方向を表す用語によっては、何ら限定されない。
モータ制御部162は、ストッパ機構135からの通知信号を待つ。モータ制御部162が、通知信号を受け取ったとき、ハンガ110A及び車体VC1は、ストッパ機構135の下方に位置する。モータ制御部162が、通知信号を受け取ると、ステップS220が実行される。
モータ制御部162は、リミットスイッチ165からのトリガ信号を待つ。モータ制御部162がトリガ信号を受け取ったとき、ハンガ120A及び車体VC2は、リミットスイッチ165を通過している。したがって、モータ制御部162は、車体VC1,VC2の間の間隔IVLは、トリガ信号の受信時刻において、ストッパ機構135とリミットスイッチ165との間の間隔に等しいことを把握することができる。モータ制御部162がトリガ信号を受け取ると、ステップS230が実行される。
モータ制御部162は、電動モータ153を駆動する駆動制御を実行する。この結果、車体VC1は、右方に移動する。駆動制御の後、ステップS240が実行される。
モータ制御部162は、エンコーダ163,164からの検出信号を待つ。モータ制御部162が、検出信号を受け取ると、ステップS250が実行される。
モータ制御部162は、エンコーダ163,164からの検出信号を参照して、上述の間隔IVLの変化を見出す。モータ制御部162は、検出信号から得られた間隔IVLを所定の閾値THJと比較する。間隔IVLが、閾値THJを下回っているならば、ステップS260が実行される。他の場合には、ステップS280が実行される。
モータ制御部162は、エンコーダ164からの検出信号を参照し、第2モータ144が停止しているか否かを判定する。第2モータ144が停止しているならば、ステップS270が実行される。他の場合には、ステップS280が実行される。
モータ制御部162は、電動モータ153を停止させる停止制御を実行する。この結果、車体VC2への車体VC1の過度の接近は、防止される。停止制御の後、ステップS260が実行される。
モータ制御部162は、エンコーダ163からの検出信号を参照し、車体VC1が、第2パワーレール141の左端部の下方に位置しているか否かを判定する。車体VC1が、第2パワーレール141の左端部の下方に位置しているならば、モータ制御部162は、電動モータ153に逆転動作を与え、フリクションバー151Aを左方に移動させる。フリクションバー151Aが、図3に示される位置に到達すると、車体VC1に対する搬送制御は完了する。車体VC1が、第2パワーレール141の左端部の下方に位置していないならば、ステップS230が実行される。
設計者は、上述の搬送技術に様々な特徴を与えることができる。以下に説明される特徴は、上述の実施形態に関連して説明された搬送技術の原理を何ら限定しない。
第2パワーレールの延設区間は、作業者が、車体の組立を行う領域として利用可能である。1日当たりに組立作業されることを要求される車体数が多いならば、第2モータは、高速で車体を送り出してもよい。一方、1日当たりに組立作業されることを要求される車体数が少ないならば、第2モータは、低速で車体を送り出してもよい。第2パワーレールの延設区間における車体の搬送速度が変更されるならば、モータ制御部は、フリクションローラの回転速度を、第2パワーレールの延設区間における車体の搬送速度に応じて、調整してもよい。この結果、車体は、効率的に組み立てられることになる。第2パワーレールの延設区間における車体の搬送速度に応じて、フリクションローラの回転速度を調整するモータ制御部が、以下に説明される。
110・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1支持体
110A,120A・・・・・・・・・・・・・ハンガ(第1支持体,第2支持体)
120・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2支持体
130・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1搬送機構
131・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1パワーレール
132・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1チェーン
133・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1係合部
134・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1モータ
140・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2搬送機構
141・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2パワーレール
142・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2チェーン
143・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2係合部
144・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2モータ
150・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中間搬送機構
151・・・・・・・・・・・・・・・・・・・接触部材
151A・・・・・・・・・・・・・・・・・・フリクションバー
152・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フリクションローラ
153・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動モータ
160・・・・・・・・・・・・・・・・・・・制御装置
161・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検出装置
162・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モータ制御部
163・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンコーダ(第1検出部)
164・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンコーダ(第2検出部)
170・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フリーレール
FCP・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1搬送物
SCP・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2搬送物
THI,THJ・・・・・・・・・・・・・・・閾値
VC1,VC2・・・・・・・・・・・・・・・車体(第1搬送物,第2搬送物)
Claims (8)
- 第1搬送物と、前記第1搬送物に対して先行する第2搬送物と、を搬送するコンベアであって、
前記第1搬送物を支持する第1支持体と、
前記第2搬送物を支持する第2支持体と、
前記第1支持体を搬送する第1搬送機構と、
前記第2支持体を搬送する第2搬送機構と、
前記第1搬送機構から前記第2搬送機構へ前記第1搬送物を受け渡すように、前記第1支持体を搬送する中間搬送機構と、
前記中間搬送機構を制御する制御装置と、を備え、
前記中間搬送機構は、前記第1搬送機構から搬出された前記第1支持体に接触する接触部材と、前記接触部材に当接されたフリクションローラと、前記フリクションローラを前記制御装置の制御下で駆動し、前記第1支持体を、前記第2搬送機構へ移動させる電動モータと、を含み、
前記制御装置は、前記第1支持体の移動速度を表す第1検出信号を出力する第1検出部と、前記第2支持体の移動速度を表す第2検出信号を出力する第2検出部と、前記第1検出信号及び前記第2検出信号に対する演算処理によって得られた前記第1搬送物と前記第2搬送物との間の間隔が、所定の閾値未満であり、且つ、前記第2検出信号が、前記第2支持体の停止を表すならば、前記電動モータを停止させる停止制御を実行するモータ制御部と、を含み、
前記閾値は、前記第1搬送物と前記第2搬送物との間の前記間隔が前記閾値に等しい位置関係から、前記第2搬送機構が前記第2支持体を連続的に移動させ続けるならば、前記間隔が消滅する前に、前記第1支持体が前記第2搬送機構に到達するように設定され、
前記第2搬送機構が前記第2支持体を搬送しているならば、前記電動モータは、前記モータ制御部の制御下で、前記第2搬送機構への前記第1支持体の搬送を継続し、前記間隔が前記閾値を下回る前に前記第1支持体を前記第2搬送機構に到達させる
コンベア。 - 前記第1搬送物及び前記第2搬送物それぞれは、車両の一部である
請求項1に記載のコンベア。 - 前記間隔が、前記閾値以上であるならば、前記電動モータは、前記モータ制御部の制御下で、前記フリクションローラを駆動する
請求項1に記載のコンベア。 - 前記第2搬送機構は、前記フリクションローラの駆動下にある前記第1支持体よりも低速で前記第2支持体を搬送する
請求項3に記載のコンベア。 - 前記第2検出信号が、停止から移動への前記第2支持体の状態変化を表すと、前記モータ制御部は、前記電動モータを起動する
請求項3又は4に記載のコンベア。 - 前記第2搬送機構が、前記第2支持体を、第1搬送速度で搬送していることを、前記第2検出信号が表すならば、前記モータ制御部は、前記電動モータを制御し、前記フリクションローラを第1回転速度で回転させ、
前記第2搬送機構が、前記第2支持体を、前記第1搬送速度よりも高い第2搬送速度で搬送していることを、前記第2検出信号が表すならば、前記モータ制御部は、前記電動モータを制御し、前記フリクションローラを、前記第1回転速度よりも高い第2回転速度で回転させる
請求項3乃至5のいずれか1項に記載のコンベア。 - 前記第1支持体及び前記第2支持体の移動経路に沿って延設され、且つ、前記第1支持体及び前記第2支持体が吊り下げられるフリーレールを更に備え、
前記第1搬送機構は、前記フリーレール上で前記フリーレールに沿って延設された第1パワーレールと、前記第1パワーレールに沿って延設された第1チェーンと、前記第1チェーンから下方に突出し、前記第1支持体に係合する第1係合部と、前記第1チェーンを駆動する第1モータと、を含み、
前記第2搬送機構は、前記フリーレール上で前記フリーレールに沿って延設された第2パワーレールと、前記第2パワーレールに沿って延設された第2チェーンと、前記第2チェーンから下方に突出する第2係合部と、前記第2チェーンを駆動する第2モータと、を含み、
前記第2パワーレールは、前記第1パワーレールから下流に離間した位置に配置され、
前記接触部材は、前記電動モータの駆動下で、前記第1パワーレールから前記第2パワーレールまでの区間において、前記第1支持体に接触しながら、前記第1支持体を前記フリーレールに沿って下流へ移動させるフリクションバーであり、
前記第1支持体が、前記第2パワーレールの下方に位置すると、前記第2係合部は、前記第1支持体に係合する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンベア。 - 前記第1支持体及び前記第2支持体の移動経路に沿って延設され、且つ、前記第1支持体及び前記第2支持体が吊り下げられるフリーレールを更に備え、
前記第1搬送機構は、前記フリーレール上で前記フリーレールに沿って延設された第1パワーレールと、前記第1パワーレールに沿って延設された第1チェーンと、前記第1チェーンから下方に突出し、前記第1支持体に係合する第1係合部と、前記第1チェーンを駆動する第1モータと、を含み、
前記第2搬送機構は、前記フリーレール上で前記フリーレールに沿って延設された第2パワーレールと、前記第2パワーレールに沿って延設された第2チェーンと、前記第2チェーンから下方に突出する第2係合部と、前記第2チェーンを駆動する第2モータと、を含み、
前記第2パワーレールは、前記第1パワーレールから下流に離間した位置に配置され、
前記接触部材は、前記電動モータの駆動下で、前記第1パワーレールから前記第2パワーレールまでの区間において、前記第1支持体に接触しながら、前記第1支持体を前記フリーレールに沿って下流へ移動させるフリクションバーであり、
前記第1支持体が、前記第2パワーレールの下方に位置すると、前記第2係合部は、前記第1支持体に係合し、
前記第1検出部は、前記電動モータの回転速度を検出するエンコーダであり、
前記第2検出部は、前記第2モータの回転速度を検出するエンコーダである
請求項3乃至6のいずれか1項に記載のコンベア。
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JP2017042387A JP6601443B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | コンベア |
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JP2017042387A JP6601443B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | コンベア |
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