JP4007519B2 - 自動車製造方法 - Google Patents

自動車製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4007519B2
JP4007519B2 JP07626297A JP7626297A JP4007519B2 JP 4007519 B2 JP4007519 B2 JP 4007519B2 JP 07626297 A JP07626297 A JP 07626297A JP 7626297 A JP7626297 A JP 7626297A JP 4007519 B2 JP4007519 B2 JP 4007519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
chain
transport
adjustment
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07626297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10264870A (ja
Inventor
伸一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP07626297A priority Critical patent/JP4007519B2/ja
Publication of JPH10264870A publication Critical patent/JPH10264870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4007519B2 publication Critical patent/JP4007519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体に構成部品を取り付け、自動車を製造する自動車製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、塗装後の自動車車体に各種部品を組み付ける自動車製造ラインは、塗装工程を経た車体をスラットコンベアに移載するか、チェーン搬送コンベアに吊り下げられた車体搬送用ハンガに移載して、これらスラットコンベアやハンガで車体を搬送しつつ各種部品を組付けていくように構成されている。そして、通常、自動車製造ラインは、複数の車体の搬送を停止して貯留するといったブランクをつくることなく連続して車体を搬送(流動)している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような自動車製造ラインでは、車体を連続して流動させるため、工程編成の変更等に種々の制約があり、また自動車製造ライン中に緊急時の部品の取付けや修理を行う加修工程を他の工程に影響なく設けることが困難であった。
【0004】
そこで、本発明は、チェーン搬送コンベアの途中に、車体を吊り下げたハンガを移載自在な調整用チェーン搬送コンベアを設け、工程編成の変更が容易で、緊急時の部品の取付けや修理を行う加修作業を他の工程に影響なく実施可能に構成し、以て上述した課題を解決した自動車製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであって、チェーン搬送コンベアで車体を吊り下げたハンガを搬送する工程を有する自動車製造ラインでの自動車製造方法において、前記チェーン搬送コンベアの途中又は端部に、前記ハンガを移載自在な複数の調整用チェーン搬送コンベアを備え、この調整用チェーン搬送コンベアに複数のハンガを停止させ貯留可能なバッファーエリアを設け、調整用チェーン搬送コンベアを挟んだ2つのチェーン搬送コンベアに関して上流側のチェーン搬送コンベアの搬送速度が下流側のチェーン搬送コンベアの搬送速度よりも速くなるように初期設定し、かつ、全ての調整用チェーン搬送コンベアの搬送速度が全てのチェーン搬送コンベアの搬送速度よりも速くなるように初期設定して車体を流動させ、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量に達していない場合には、当該調整用チェーン搬送コンベアの次の調整用チェーン搬送コンベアの搬送速度をその初期設定の搬送速度よりも遅くし、かつ、当該調整用チェーン搬送コンベアの下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度をその初期設定の搬送速度よりも遅くし、また、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量を越えた場合には、当該調整用チェーン搬送コンベアより上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度より遅くなるように制御して、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されるハンガの数を所定の量に保つよう調整してなることを特徴とする自動車製造方法とした。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明による自動車製造ラインの実施の形態の一例を説明する。
図1は本発明による自動車製造ラインを示す概略平面図であり、同図に示すように、自動車製造ライン1は2階建の工場に設置されており、塗装工程の終了した車体が、先ず、2階のスラットコンベア2の始端の車両投入部3に搬入される。
【0008】
このスラットコンベア2は、直線に伸び、車体をスラット上の受け部材に着座させて搬送し、搬送方向下流の端部には、後述する調整用チェーン搬送コンベア5に車体を受け渡しできるように、車体昇降リフタ4が配設されている。このスラットコンベア2から第1の部品組み付けステーション▲1▼が構成され、下流部にはコンベア内で行う作業をチェックする機能保証工程Aが設けられ、機能保証工程Aより下流に前記車体昇降リフタ4が配設されている。そして、調整用チェーン搬送コンベア5から第1の調整ステーション(I) が構成され、図1に示す符号6のバッファーエリアに車体を複数貯留することが可能である。
【0009】
また、調整用チェーン搬送コンベア5の折れ曲がる部分5aに、同じく折れ曲がる部分8aを近接させて、双方の搬送路の一部が同一線L上に揃うようにチェーン搬送コンベア8が配設されている。このチェーン搬送コンベア8は前記調整用チェーン搬送コンベア5と同様な構造をなしており、調整用チェーン搬送コンベア5に吊り下げられた後述するハンガ31(図7参照)を移載可能となっている。そして、チェーン搬送コンベア8から第2の部品組み付けステーション▲2▼が構成され、チェーン搬送コンベア8の下流部には機能保証工程Bが設けられている。
【0010】
また、同様に、前記チェーン搬送コンベア8の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うように調整用チェーン搬送コンベア9が配設されている。この調整用チェーン搬送コンベア9も前記調整用チェーン搬送コンベア5と同様な構造をなしており、チェーン搬送コンベア8に吊り下げられたハンガ31を移載可能となっている。そして、調整用チェーン搬送コンベア9から第2の調整ステーション(II)が構成され、符号10のバッファーエリアに車体を複数貯留することが可能である。
【0011】
また、同様に、前記調整用チェーン搬送コンベア9の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うようにチェーン搬送コンベア12が配設されている。このチェーン搬送コンベア12も前記調整用チェーン搬送コンベア5と同様な構造をなしており、調整用チェーン搬送コンベア9に吊り下げられたハンガ31を移載可能で、2階と1階をまたぐように設置される。チェーン搬送コンベア12から第3の部品組み付けステーション▲3▼が構成され、チェーン搬送コンベア12の下流部には機能保証工程Cが設けられている。
【0012】
また、同様に、前記チェーン搬送コンベア12の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うように調整用チェーン搬送コンベア13が配設されている。この調整用チェーン搬送コンベア13も前記調整用チェーン搬送コンベア5と同様な構造をなしており、チェーン搬送コンベア12に吊り下げられたハンガ31を移載可能となっている。そして、調整用チェーン搬送コンベア13から第3の調整ステーション(III) が構成され、符号14のバッファーエリアに車体を複数貯留することが可能である。
【0013】
また、同様に、前記調整用チェーン搬送コンベア13の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うようにチェーン搬送コンベア15が配設されている。このチェーン搬送コンベア15も前記調整用チェーン搬送コンベア5と同様な構造をなしており、調整用チェーン搬送コンベア13に吊り下げられたハンガ31を移載可能である。そして、チェーン搬送コンベア15から第4の部品組み付けステーション▲4▼が構成され、チェーン搬送コンベア15の下流部には機能保証工程Dが設けられている。
【0014】
また、同様に、前記チェーン搬送コンベア15の折れ曲がる部分に、同じく折れ曲がる部分を近接させて、双方の搬送路の一部が同一線上に揃うように調整用チェーン搬送コンベア17が配設されている。この調整用チェーン搬送コンベア17も前記調整用チェーン搬送コンベア5と同様な構造をなしており、搬送方向下流の折れ曲がる部分には、後述するスラットコンベア21に車体を受け渡しできるように、前記車体昇降リフタ4と同様な構造の車体昇降リフタ19が配設されている。この調整用チェーン搬送コンベア17から第4の調整ステーション(IV)が構成され、また符号18は車体を複数貯留することが可能なバッファーエリアを示している。
【0015】
また、前記車体昇降リフタ19下方には、スラットコンベア21の上流端部が位置し、このスラットコンベア21は車体昇降リフタ19から受け渡された車輪を付けた自動車をスラット上に着座させて搬送する。スラットコンベア21から第5の部品組み付けステーション▲5▼が構成され、スラットコンベア21の下流部には機能保証工程Eが設けられている。
そして、このスラットコンベア21の最終地点まで到達した自動車は、部品の組付けが全て完了し、作業者が運転して図示しない完成車機能検査ステーションへと搬送される。
【0016】
次に、車体昇降リフタについて説明する。
図2は車体昇降リフタの正面図であり、同図に示すように、前記車体昇降リフタ4,19は左右一対の支柱25,25を有しており、この支柱25,25にはそれぞれ昇降台26,26が昇降自在に支持され、この昇降台26,26の先端部にはそれぞれ車体を受け取り支持するための車体受け部材27,27が固定されている。
そして、X位置で車体受け部材27,27上に車体Wを載置した状態で、昇降台26,26をY位置まで上昇させ、調整用チェーン搬送コンベア又はチェーン搬送コンベアに吊り下げられたハンガ31に車体Wを移載したり、Y位置でハンガ31から車体受け部材27,27上に車体Wを移載し、X位置まで下降して図示せぬスラットコンベア上に車体Wを搭載するようになっている。
【0017】
次に、調整用チェーン搬送コンベアについて説明する。
図3は調整用チェーン搬送コンベアの側面図、図4は調整用チェーン搬送コンベアのヨーク部分の正面断面図、図5は調整用チェーン搬送コンベアの拡大図であり、(a)は側面拡大図、(b)は正面拡大図である。
図3乃至図5に示すように、調整用チェーン搬送コンベア5は、前記車体昇降リフタ4上を経由すると共に、搬送路7(図3参照)に沿う状態で係合するコンベアチェーン33を、チェーン搬送コンベアと同じからそれ以上の速度へ速度調整可能な駆動源を介して循環させている。
【0018】
この搬送路7は、図4に示すように、断面視馬蹄形のヨーク35の内部上面に沿ってコンベアチェーン33を案内するパワーレール36の上端が固定され、ヨーク35の下部両端に沿って、断面視矩形の枠体で上開口37a及び下開口37bを有する後述するハンガ31の吊具を案内するフリーレール37が固定されている。
【0019】
また、図5に示すように、パワーレール36の両側にはそれぞれU字形のトロリーブラケット40の上端に軸支されたトロリー41,41が転動自在に嵌合しており、トロリーブラケット40の下部はセンターリンク42に連結され、センターリンク42はプレンピン43を介してサイドリンク45に連結されている。すなわち、コンベアチェーン33はセンターリンク42、プレンピン43及びサイドリンク45から構成されている。なお、一部のサイドリンク45の代わりに、後述するフロントトロリー50やリヤートロリー52のドッグを引掛けて搬送するために一定間隔でサイドリンクプッシャー47が取付けられている。
【0020】
また、フリーレール37内にはハンガ31を吊るすための吊具であるフロントトロリー50、ロードトロリー51、リヤートロリー52のそれぞれのトロリーホイール54,55,56が転動自在に嵌合されている(図6参照)。
【0021】
また、図6はハンガを吊るすための吊具であるフロントトロリー、ロードトロリー、及びリヤートロリーを示す側面図であり、図6(a)に示すように、フロントトロリー50のブラケット58には上部に一対のトロリーホイール54,54が前端及び後端に軸支され、中間部には前記フリーレール37の下開口37bに転動自在に嵌合し、フリーレール37との摩擦抵抗を減少させるための前後一対のガイドローラ59,59が軸支されている。
【0022】
また、ブラケット58の下部先端には作動レバー61が上下方向に回動自在に支持され、この作動レバー61はリンク機構により伸縮ドッグ62に連結し、伸縮ドッグ62は常時作動レバー61のウエイトにより上方に持ち上げられて、上部がフリーレール37の上開口37aより突出するようになっている。この状態で、伸縮ドッグ62は前記サイドリンクプッシャー47と係合し(図5(a) 参照)、フロントトロリー50はコンベアチェーン33の移動に伴って移動可能となっている。なお、図中、符号63,63は伸縮ドッグ62の上下動を案内するドッグガイドローラ、符号65はサイドリンクプッシャー47の後端をホールドするためのホールドバックドッグを示している。
【0023】
また、図6(b)に示すように、ロードトロリー51のブラケット67には上部に一対のトロリーホイール55,55が前端及び後端に軸支され、中間部には前記フリーレール37の下開口37bに転動自在に嵌合し、フリーレール37との摩擦抵抗を減少させるための前後一対のガイドローラ68,68が軸支されている。
【0024】
また、図6(c)に示すように、リヤートロリー52のブラケット70には上部に一対のトロリーホイール56,56が前端及び後端に軸支され、中間部には前記フリーレール37の下開口37bに転動自在に嵌合する前後一対のガイドローラ71,71が軸支され、後端にはカムアタッチメント72が後方に延出して固定されている。図中、符号73は後押し用のプッシャードッグである。
【0025】
そして、図6(a)に示すように、リヤートロリー52のカムアタッチメント72に後方より進行してきたフロントトロリー50の作動レバー61の先端が乗り上げて上方へ時計方向に回動すると、作動レバー61にリンク機構を介して連結した伸縮ドッグ62が下降し、サイドリンクプッシャー47との係合が解除され、フロントトロリー50は移動を停止するようになっている。
【0026】
また、図3に示すように、前後のロードトロリー51,51にはそれぞれサポート75,76を介してハンガ31が吊設されている。前方のサポート75はリンク機構78を介して水平方向に回動自在にフロントトロリー50と連結され、後方のサポート76はリンク機構79を介して水平方向に回動自在にリヤートロリー52と連結されている。
【0027】
また、ハンガ31は、図7に示すように、上方に枠体81を有し、この枠体81の左右両端にはそれぞれアーム82,82の上端が回動可能に支持され、このアーム82,82の下端の前後にはそれぞれ車体受け部材83,83,83,83が回動可能に支持されている。また、前記調整用チェーン搬送コンベア5の下方左右にはガイドレール85,85が配設され、このガイドレール85,85にはハンガ31前端の上方に設けられた揺れ防止用ローラ86,86が転動自在に嵌合している。そして、ハンガ31の枠体81の上面中央の前後端には前記サポート75,76が立設され、このサポート75,76の上端にはそれぞれ前記ロードトロリー51,51が固定されている。
なお、前記車体昇降リフタ4,19の昇降台26の車体受け部材27はアーム82の車体受け部材83,83とは干渉することなく、昇降自在となっている。
【0028】
また、調整用チェーン搬送コンベア5による第1の調整ステーション(I) に車体を貯留する場合には、図3に示すように、特定箇所においてコンベアチェーン33を上方に退避させることにより、フロントトロリー50の伸縮ドッグ62とサイドリンクプッシャー47との係合が解除され、フロントトロリー50及びハンガ31が移動停止し、1台目の車体を貯留する。2台目以降は、リヤートロリー52のカムアタッチメント72と後続フロントトロリー50の作動レバー61とのかみ合いにより自動的に行われるようになっている。
【0029】
また、1台目の車体の貯留箇所近傍には、搬送路7に沿って設けられたフィードプッシャー用のフリーレール88に略水平状態で移載用シリンダ89が吊設され、この移載用シリンダ89のシリンダロッド90先端にはフィードプッシャー91が固設されている。更に、シリンダロッド90の進行方向には解除部材92がフリーレール88の所定位置に吊設され、この解除部材92の貫通孔をシリンダロッド90及びフィードプッシャー91は挿通可能となっている。フィードプッシャー91の下面の進行方向両端に設けられた一対の爪91a,91aは、フィードプッシャー91に対し進行方向の外方から内方へ押すことで折曲げ自在であるが、内方から外方へ押すことでは折曲がらず、ハンガ31の枠体81の前部の左右上端の突出部81a,81a(図7参照)のいずれかを間部に入れ込むことが可能に構成されている。そして、移載用シリンダ89のシリンダロッド90を伸縮させて、フィードプッシャー91の爪91a,91aが前記ハンガ31の突出部81a,81aのいずれか一方を間部に入れ込み、一方の爪91aを前記解除部材92に乗り上げて折れ曲がるまで摺動させ、かつ当該車体を積載したハンガ31を搬送方向下流のチェーン搬送コンベア8に移載するようになっている。
なお、調整ステーションに車体を貯留する場合には、図3に示す構成の他に、図示せぬストッパーによりフロントトロリー50の伸縮ドッグ62とサイドリンクプッシャー47との係合を解除するように構成してもよい。
【0030】
次に、本発明による自動車製造ラインの作用について説明する。
自動車製造ラインに車体を流動させる際には、最終のスラットコンベア21の車体流動速度(搬送速度)を生産台数に対応した速度に設定して一定速度で作動させる。そして、スラットコンベア21より上流のスラットコンベア2及びチェーン搬送コンベア8,12,15の車体流動速度を、スラットコンベア21<チェーン搬送コンベア15<チェーン搬送コンベア12<チェーン搬送コンベア8<スラットコンベア2の順番でスラットコンベア21より若干ずつ速めて設定しておく。
一方、調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17は、上記の全てのコンベア21,15,12,8,2よりも車体流動速度を速めに設定しておく。
【0031】
上記の流動状態で車体を流動させると、常に各々の調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17に車体を複数台貯留(バッファー)することが可能である。
なお、いずれかの調整用チェーン搬送コンベアの車体バッファー数が所定台数を越えてしまった場合、当該調整用チェーン搬送コンベアに対し上流のコンベアの車体流動速度を下流のコンベアの車体流動速度より遅くなるように制御し、バッファー数を減らせばよい。
【0032】
また、調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17の各々の車体流動速度をチェーン搬送コンベア8,12,15及び各々のスラットコンベア2,21とほぼ同じ車体流動速度に設定しておけば、従来と同じ流動状態を再現することが可能であり、徐々に調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17の車体流動速度を速めていけば、組付け作業の組み換えを部分的に徐々に行っていくことが可能である。
【0033】
この自動車製造ラインにて車体に部品を組付けていく際には、部品組み付けステーション▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼であるスラットコンベア2,チェーン搬送コンベア8,12,15及びスラットコンベア21で車体を移動させながら、各種部品を組付け、機能保証工程A,B,C,D,Eで各コンベア毎の部品取付け状態及びその作動のチェックをチェック担当の作業者が行う。この時、異常な箇所が見つかった場合、調整ステーション(I),(II),(III),(IV) である調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17中に車体が移動した時点で、調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17の作動を停止させるか、当該車体がバッファーエリア6,10,14,18に貯留され停止した時点で部品の交換あるいは調整を行う。
この時、調整用チェーン搬送コンベア5,9,13,17に複数台数の車体が貯留されている通常の場合には、貯留した車体がなくなるまでに加修作業を行えば、下流のコンベアの搬送には何の影響も及ぼすことはない。
【0034】
また、前工程のコンベアが停止する等の事故があり、貯留台数が少ない場合、次の調整用チェーン搬送コンベアの車体流動速度を遅くし、下流のコンベアの車体流動速度も遅くし、事故が回復すると、調整用チェーン搬送コンベア及び下流のコンベアの車体流動速度を徐々に速めて元の速度に戻すことができ、事故にも柔軟に対応可能である。
なお、上述実施の形態では、調整用チェーン搬送コンベアを4箇所設置したが、これに限らず、2箇所、3箇所等の他の設置個数でもよいことは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、チェーン搬送コンベアの途中又は端部に、ハンガを移載自在でかつこのチェーン搬送コンベアより搬送速度を上げて設定可能な調整用チェーン搬送コンベアを備え、この調整用チェーン搬送コンベアの搬送路中に複数のハンガを停止させ貯留可能なバッファーエリアを設けたので、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアにハンガが位置する際に当該ハンガで吊り下げられた車体に速やかに部品取付けの加修作業を実施することができ、更に、工程編成の変更に伴う組付け作業の組み換えを部分的に徐々に行うことが可能である。
また、調整用チェーン搬送コンベアの搬送速度を前記チェーン搬送コンベアと同じからそれ以上の速度へ速度調整可能としたので、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに常に複数台のハンガを貯留することができる。
【0036】
また、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量に達していない場合には、調整用チェーン搬送コンベアより上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度より速く設定し、一方、バッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量を越えた場合には、調整用チェーン搬送コンベアより上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度より遅く設定して、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されるハンガの数を所定の量に保つよう調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車製造ラインを示す概略平面図である。
【図2】車体昇降リフタの正面図である。
【図3】調整用チェーン搬送コンベアの側面図である。
【図4】調整用チェーン搬送コンベアのヨーク部分の正面断面図である。
【図5】調整用チェーン搬送コンベアの拡大図であり、(a)は側面拡大図、(b)は正面拡大図である。
【図6】ハンガを吊るすための吊具であるフロントトロリー、ロードトロリー、及びリヤートロリーを示し、(a)はフロントトロリーの側面図、(b)はロードトロリーの側面図、(c)はリヤートロリーの側面図である。
【図7】車体を吊り下げるハンガの正面図である。
【符号の説明】
1 自動車製造ライン
2 スラットコンベア
4,19 車体昇降リフタ
5,9,13,17 調整用チェーン搬送コンベア
6,10,14,18 バッファーエリア
8,12,15 チェーン搬送コンベア
21 スラットコンベア
▲1▼,▲2▼.▲3▼,▲4▼,▲5▼ 部品組み付けステーション
(I),(II),(III),(IV) 調整ステーション
A,B,C,D,E 機能保証工程
W 車体
31 ハンガ
33 コンベアチェーン
36 パワーレール
37 フリーレール
50 フロントトロリー
51 ロードトロリー
52 リヤートロリー
89 移載用シリンダ
91 フィードプッシャー

Claims (1)

  1. チェーン搬送コンベアで車体を吊り下げたハンガを搬送する工程を有する自動車製造ラインでの自動車製造方法において、
    前記チェーン搬送コンベアの途中又は端部に、前記ハンガを移載自在な複数の調整用チェーン搬送コンベアを備え、この調整用チェーン搬送コンベアに複数のハンガを停止させ貯留可能なバッファーエリアを設け、
    調整用チェーン搬送コンベアを挟んだ2つのチェーン搬送コンベアに関して上流側のチェーン搬送コンベアの搬送速度が下流側のチェーン搬送コンベアの搬送速度よりも速くなるように初期設定し、かつ、全ての調整用チェーン搬送コンベアの搬送速度が全てのチェーン搬送コンベアの搬送速度よりも速くなるように初期設定して車体を流動させ、
    調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量に達していない場合には、当該調整用チェーン搬送コンベアの次の調整用チェーン搬送コンベアの搬送速度をその初期設定の搬送速度よりも遅くし、かつ、当該調整用チェーン搬送コンベアの下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度をその初期設定の搬送速度よりも遅くし、
    また、調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されたハンガの数が所定の量を越えた場合には、当該調整用チェーン搬送コンベアより上流のチェーン搬送コンベアの搬送速度を下流のチェーン搬送コンベアの搬送速度より遅くなるように制御して、
    調整用チェーン搬送コンベアのバッファーエリアに貯留されるハンガの数を所定の量に保つよう調整してなることを特徴とする自動車製造方法。
JP07626297A 1997-03-27 1997-03-27 自動車製造方法 Expired - Fee Related JP4007519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07626297A JP4007519B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-27 自動車製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07626297A JP4007519B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-27 自動車製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10264870A JPH10264870A (ja) 1998-10-06
JP4007519B2 true JP4007519B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=13600314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07626297A Expired - Fee Related JP4007519B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-27 自動車製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4007519B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1541455B1 (en) 1998-12-11 2011-03-02 Nissan Motor Company Limited Automotive vehicle
KR101382461B1 (ko) * 2008-11-05 2014-04-08 현대자동차 주식회사 자동차의 제어시스템
JP6601443B2 (ja) * 2017-03-07 2019-11-06 マツダ株式会社 コンベア

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10264870A (ja) 1998-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8627942B2 (en) System and method for synchronously conveying underbody components for vehicle body
US7089868B2 (en) Conveyance apparatus using movable body
ITTO20091054A1 (it) "installazione per l'assemblaggio di parti meccaniche su scocche di autoveicoli"
CA2458255C (en) Conveyance apparatus
JP4007519B2 (ja) 自動車製造方法
JP3894165B2 (ja) 搬送システム
JP3646022B2 (ja) 自動二輪車の吊下治具
JP2765298B2 (ja) 搬送設備
JP2009227185A (ja) 車両組立ラインにおけるドア搬送装置およびドア搬送方法
JP2923815B2 (ja) 自動車ボディへのエンジン組立体搭載方法および装置
JP3875429B2 (ja) 自動二輪車の移載方法
JP2868301B2 (ja) 車体の移載方法
JP2765297B2 (ja) ドア搬送設備
JP4010677B2 (ja) 自動車組立ライン
JP7303636B2 (ja) 車両組立設備
JPH09323678A (ja) 自動車用シートの搬送装置
JPH0472215A (ja) 無人搬送車の移載装置
JP2953275B2 (ja) ハンガー装置使用の搬送設備
JPH057229B2 (ja)
JPS627615Y2 (ja)
JP2882550B2 (ja) 連続搬送装置
JPH0986648A (ja) 物品仕分方法及び装置
JPH0829738B2 (ja) 車の移載方法
JPH10139386A (ja) 昇降装置
JPH0615349B2 (ja) 車体への後ドア−供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070824

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees